妹「Zzz…Zzz…」兄「……」 (61)
兄の部屋
兄「なぜここで寝てるんだ…」
兄「………」
兄「おーい、妹ー」ユサユサ
妹「Zzz…もうたべられまひぇん…ムニャ…」
兄「なんてベタな…」
兄「妹ー、起きろー」
妹「Zzz……」
男「起きないな」
兄「ま、俺はまだ寝ないし…寝かせておいてやるか…」
兄「…さて、ゲームでも」
妹「Zzz…」
兄「…やめとくか」
兄「…たまには本でも読むか…」
妹「Zzz…納豆に…ソース…」
兄「……どういう夢だよ」
×男
○兄
×男
○兄
兄「………」ペラ
兄「………」
兄「………ふぅ」パタン
兄「ついに読破したぞ…ファー○ル昆虫記」
兄「………眠くなってきたな…」
妹「Zzz……」
兄「…まだ起きないか」
兄「妹ー」ユサユサ
妹「…だめ…そこは…ん…ムニャ」
兄「またベタな…しかも気まずいっ」
妹「Zzz…」
兄「…やっぱり起きないか」
兄「二人で寝るには狭いし…」
兄「……仕方ない、妹の部屋のベッドで寝るか…」
――――――――
―――――
妹の部屋の前
兄「ん?妹の部屋の電気がついてる…」
兄「つけっぱなしで来たのか…まったく」ガチャ
妹「~♪ あ、お兄ちゃん」
兄「!?」
妹「なにか用?」
兄「………」
妹「?」
兄「…………」パタン
兄「…………」
兄「……見間違いだ、うん…きっとそうだ」
ガチャ
妹「お兄ちゃん?」
兄「」
兄「」ドサッ
妹「わっ、お兄ちゃん!?」
兄「」
妹「お兄ちゃん、だ、大丈夫?」ユサユサ
兄「! あ、ああ、大丈夫…ちょっと立ちくらみしただけ…」
妹「そう…いきなり座り込むからびっくりしちゃった」
兄「あ、ああ…ごめん」
妹「で、私に何か用事?」
兄「そっそうだ!妹!さっき俺の部屋にいなかったか?」
妹「私が?」
兄「YES」
妹「今日はお兄ちゃんの部屋にはいってないけど…」
兄「えっ」
妹「それがどうかしたの?」
兄「い、いや…何でもないんだ」
妹「?」
兄「……」
妹「…大丈夫?お兄ちゃん…」
兄「いや、うん、大丈夫…ハハハ」
妹「ならいいけど…」
兄「じ、じゃあ、俺は部屋に戻るよ…」
妹「…うん、わかった」
パタン
兄「………」
兄の部屋の前
兄「……さっきは確かに妹がいたはず」
兄「…でも妹は自分の部屋に…」
兄「………」
ガチャ
妹「Zzz………」
パタン
兄「………」
ガチャ
妹「Zzz……」
兄「これ誰!?」
兄「いやまて落ち着け状況を整理しよう」
妹「Zzz」
兄「見た目は妹だ」
妹「Zzz………クリームパン…ムニャ」
兄「声も妹だ」
妹「Zzz」
兄「身長もボディラインも妹と同じくらい」
兄「………」
兄「やっぱり妹だよな…」
兄「いや、妹に似た別人かも…」
妹「Zzz……」
兄「……妹!起きろ妹!」ユサユサ
妹「ん…んん……」
兄「起きろー」ユサユサ
妹「………あ…れ…?お兄ちゃん?」
兄「………」
妹「私…寝てた?」
兄「…あ、ああ…ぐっすりと」
妹「そっか…今何時?」
兄「夜の10時くらいだな…」
妹「あー、見たいドラマあったのに…」
兄「………妹、だよな」
妹「?」
兄「…………」
妹「ん…ふぁ…まだ眠い…」
兄「あんなに寝たのにか…」
妹「ん…」ゴロ
兄「自分の部屋行かないのか?」
妹「? なんで?」
兄「いや、なんでって…」
妹「私の部屋は無理だよ」
兄「え?」
妹「だって、私が寝てるから」
兄「え?それってどういう…」
妹「ほら、お兄ちゃんもはやく布団に入って」
兄「へっ?」
妹「? まだ寝ないの?」
兄「いや、寝たいけど…ベッド一つしかないし」
妹「同じベッドでいいよ、兄妹なんだし」
兄「あ…ああ……」
兄「妹が良いなら…」
妹「うん♪」
兄「…お邪魔します」
妹「お邪魔されまーす」
兄「…………」
妹「…………電気、消すよ?」
兄「あ、ああ」
―――――――――
――――――
兄「…なぁ、妹」
妹「なに?」
兄「さっき言ってたのって…」
妹「隣の部屋には私がいるって話?」
兄「……それ、どういう…」
妹「さぁ…何だろうね?」クスクス
妹「ところで、お兄ちゃん…」
ギュウ
兄「いっ妹!胸当たって」
妹「うん…結構大きくなったでしょ?」
兄「い、妹……」
妹「お兄ちゃん…」ギュウ
妹「ちょっと、チクッとするね…?」プス
兄「え?」
妹「………」
兄「な、何を…」
兄「あ…れ…体が…動かな…」
妹「これで…お兄ちゃんは私のもの…」
兄「い…も………?」
妹「ただの麻痺薬だから大丈夫だよ、お兄ちゃん」
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