京介「俺妹」桐乃「短篇集!」(174)

―――第一章


桐乃「のど渇いたぁ」

桐乃「ジュース、ジュース……と」

桐乃「………あ」

桐乃「あのテーブルのオレンジジュースって―――京介の飲み残し?」

桐乃「………」

スタスタ

桐乃「ったく、残すならちゃんと片付けろっての」

桐乃「――――」

桐乃「はっ!」

桐乃「あ、あたしなに考えてんの!キモいって!」

桐乃「………」

キョロキョロ…

桐乃「―――よしっ」

桐乃「……ぺろ」

ペロペロ…
ちゅぱちゅぱ…

桐乃「にひひっ……京介の味」

桐乃「………か、間接キスげっと!!」

ガチャ…

京介「お、桐乃――おはよう」

桐乃「ッ!?………お、おお、おはよっ」

京介「?なに慌ててんだ?」

桐乃「あ、慌ててないっての!」

京介「そうか?……あ、それ俺のジュースなんだけど」

桐乃「あっ!これは、えと……あ、あんたが飲み残してるから片付けてあげようと思ってたの!」

京介「いや、それまだ飲むから。トイレ行ってただけだしよ」

桐乃「ええっ!?こ、これ飲むの?」

京介「おう、飲むから置いといてくれ」

桐乃「……うん」

京介「よっこらせ…っと」

桐乃「………」

京介「どうした?俺の顔になんかついてるか?」

桐乃「は、はぁ!?あんたの顔なんて見てないっての!自意識過剰乙ッ!!」

京介「あっそ……そりゃ、どうもすいませんね」

桐乃「……それより早くジュース飲めば?」

京介「なんで?」

桐乃「いいから飲んでよ」

京介「俺のタイミングで飲むからいいだろ別に」

桐乃「ダメ」

京介「はぁ……わーったよ。飲めばいいんだろ飲めば」

チュー…

桐乃「お、おいしい?」

京介「ん、まあ美味いけど………なんかストローがぬるぬるしてるような気が……」

桐乃「うし、うっし……!じゃあ、あたし部屋に戻るから」

京介「お、おう」

桐乃「じゃあねー!」

ガチャ

京介「なんだったんだあいつ………にしてもストローがすげえベタベタしてるな」

桐乃『ふぉおおおおおおおお!!マーキング成功ーーーッ!!』

京介「なにを叫んでるんだあいつは……」


―――第一章 完

―――第二章


黒猫「……それよ」

京介「な……ッ!」

黒猫「ロン、チャンタ三色ドラドラ……満貫よ」

京介「くっ……汚ぇぞ…ダマテンばっかりしやがって……!」

沙織「黒猫氏はテンパイ気配がまったく読めませんな」

黒猫「ふっ……闇の眷属である私にとって、この程度のこと造作もないわ」

京介「黒猫から勝負師のオーラが出ている!」

桐乃「いいからさっさと払えっての」

京介「いや、それがな……もう点棒がない」

桐乃「早っ!」

黒猫「先輩に点棒がないのであれば身体で払ってもらおうかしら」

京介「か、身体で!?」

桐乃「ちょ、あんたね!」

黒猫「ふふ…冗談よ。でも、払えないのでしょう?」

黒猫「では、対価として……すでに点棒が払えない先輩が次の局で負けたら、勝った者と付き合うというのはどうかしら?」

桐乃「よし、受けて立つ!」

京介「なぜおまえが決める!?」

桐乃「絶対に負けないかんね!!」

黒猫「上等よ―――かかってきなさいな、ビッチ」

京介「俺に拒否権はねぇのかよ!!」

ザー…ザー…

ジャラジャラ…

黒猫「……いくわよ」

桐乃「あんたには絶対負けない!」

沙織「あ………和了ってるでござる」

京介「天和!?」

桐乃「ええええええええええええ!!マジでっ!?」

黒猫「くっ……思わぬ伏兵がいたものね」

沙織「いやはや、運は拙者の味方だったようで」

京介「沙織の勝ちか………この場合どうなるんだ?」

沙織「もちろん、京介氏には拙者と付き合ってもらうでござるよ……ニン♪」

桐乃「はあ――――ッ!?あんた、京介のこと好きだったわけ!?」

黒猫「…………ッ」

沙織「そこそこ好きでござる」

桐乃「そこそこって……軽すぎるっての!………うう~ッ!!」

京介「えっと、俺と沙織がマジで付き合うのか?」

サッ…

黒猫「ちょっと待ちなさい!」

沙織「どうしました?黒猫氏」

黒猫「これ………和了ってないわよ」

沙織「はて?」

黒猫「よく見なさい、チョンボよ」

桐乃「じぃー……あ、ほんとだ!」

沙織「なんと………發と白を見間違えていたとは」

黒猫「ふふっ、この勝負はノーカンよ」

沙織「って……黒猫氏、イカサマが過ぎますぞ!さすがに見間違えるわけがないでしょう!?」

黒猫「現場を押さえられない限り、イカサマはイカサマではない……技よ」

京介「どういう理論だよ!」

沙織「ふむ、たしかに一理ありますな」

桐乃「こっちはこっちで納得してるし……」

黒猫「勝負師はね、負けてもお金と点棒は払わないものなのよ―――覚えておくといいわ」

桐乃「また変な電波受信しちゃってるし」

黒猫「さあ………次、いくわよ」


勝負師達の夜は熱い――――


―――第二章 完

―――第三章


あや「お兄さん……これを見てください!」

京介「こ、これは!桐乃のフィギュア!」

あや「はい。どう思いますか?」

京介「素晴らしい出来だ………特になんだこのパンツのシワは……エロ過ぎるだろ」

あや「そうなんです……って、どこ見てるんですか!死ねぇえええええええッッッ!!」

ブォンッ!

京介「危ねぇ!」

あや「チッ……かわされた」

京介「あやせ、おまえは俺を殺す気か!?」

あや「とにかく話を戻しましょう」

京介「殺す気だったんだな……!?」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

あや「この世には桐乃のいかがわしいフィギュアが蔓延っているんです」

あや「ですからお兄さん!今回のご相談というのは桐乃のフィギュアを全て回収することをお願いしたいんです!」

京介「はぁ?世に存在する桐乃のフィギュアを全てって……いくらなんでも無理だろ」

あや「まあ、たしかにそうでしょうね……でも、現在発売してる分を回収することはできるはずです」

あや「ですから、お兄さんには桐乃のフィギュアを全種類集めてほしいんです!」

京介「なるほど……ようするに、おまえは桐乃のフィギュアを全部手に入れたいんだな?」

あや「ま、まあ……そうとも言います………駄目ですか?」

京介「あやせの頼みだ、断るわけないさ。全種類コンプリートしておまえに渡してやるよ」

あや「あ、ありがとうございます!」

――――

京介「これで市販の分は全て揃ったな」

京介「俺の分も合わせて全種類二体ずつ買ってしまったが、まあいい………後はあいつに頼んでミッションコンプリートだ」

Prrrr…

ガチャ

御鏡『もしもし京介くん?君からかけてきてくれるなんて嬉しいよ』

京介「気持ち悪いこと言うなよ。ところで、今日はおまえに頼みがあるんだけど、いいか?」

御鏡『うん、君の頼みならなんでも相談に乗るよ』

京介「ありがとよ……実はな―――」

――――

京介「待たせたな、あやせ。桐乃のフィギュアを全てゲットしてきたぜ」

あや「ありがとうございます!」

あや「わぁ……桐乃がいっぱい………可愛い」

京介「ふっ……あやせ、まだとっておきの秘密兵器があるんだぜ?」

あや「秘密兵器ってなんです?まだフィギュアが?」

京介「その通り!ふふ………見るがいい」

京介「とあるプロに依頼して隅々まで精巧に作ってもらった【高坂桐乃ぜんらver】、」

バキィッ!!

京介「ぐっはぁ――――ッ!!」

あや「な、ななな、なんてモノを作らせたんですかッ!!この変態!!!!」

京介「……い、いや…おまえが喜ぶかなぁと思って」

あや「お兄さんの桐乃に対するいかがわしい妄想を、フィギュアで再現するなんて最低です!」

京介「すまん……じゃあそれは持って帰るよ」

あや「べ、別にいらないとは言ってないでしょう!?」

京介「えぇっ!」

あや「お、お兄さんが持ってたら……き、きっとろくでもないことに使うに違いありませんから!」

京介「い、いや…っていうか、」

あや「お兄さん、ありがとうございました!それでは失礼します!」

タッタッタ…

京介「………俺も同じもの作ってもらってるに決まってるじゃねえか」


―――第三章 完

―――第四章


俺の名前は高坂京介。自分でいうのもなんだが、ごく平凡な男子高校生である。
平凡を愛し普通の人生を送るため、なるべく無難な選択肢を選んできたつもりだったのだが………
去年の夏、妹からされた人生相談をきっかけに俺の人生は大きく変化することになる―――

―――さて、今回の話は俺の見た夢の話だ。
起きてしまったら、ろくに思い出すこともできない夢の話。
だけど夢の中にいる間の俺は、それを現実だと思っているわけで………

じゃあ、さっそく曖昧な記憶を辿ってみることにしよう――――

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―――高坂家リビング

京介「なあ、散歩にでも行くか」

桐乃「いいけど、どこ連れてってくれんの?」

京介「この前、願い事をする池がある公園がどうのっておまえが言ってただろ?そこに行ってみようぜ」

桐乃「あっ、そこ行ってみたかったんだよね~!」

京介「決まりだな」

桐乃「オッケー!じゃあ、準備してくるね」

京介「おう」

桐乃「あんたも、あたしと一緒に歩くんだから少しはオシャレしてきてよ」

京介「……へいへい」

―――公園

京介「うお、寒ぃな」

桐乃「冬なんだからあたりまえじゃん」

京介「カップルも多いな」

桐乃「………一応ここって定番のデートコースだし」

京介「手、繋ぐか?」

桐乃「はぁ!?な、なんで?」

京介「いや、ちっとは暖かいかなと思ったんだけど」

京介「おまえも寒いだろ?……ほら」

桐乃「……キモ」

ギュ…


キモいと言いつつも、しっかり手は握ってくる桐乃。
けっ……まったく可愛くねえ妹様だぜ。

京介「暖かいな……おまえの手」

桐乃「あんたの手は冷たいんですケド」

京介「手が冷たい人間は心が暖かいらしいぜ?」

桐乃「ふうん……それ、遠まわしにあたしの心が冷たいって言いたいわけ?」

京介「んなこと言ってねーよ。俺はおまえに感謝してる」

桐乃「……あっそ」

京介「おう、いつも助けてもらってありがとな」

桐乃「………フン」

ギュッ…

京介「へっ……素直じゃないところは一年前から変わらねえな」

桐乃「うっさいっての」

京介「ハハ………お、着いたみたいだぞ」

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つまんなくても許されるからってVIPで書かないでくださいwwwwwwwwww

桐乃「へえ――けっこう広いね」

京介「だな、足滑らせて落っこちるなよ?」

桐乃「あたしがそんなヘマするわけないっしょ」

京介「だといいけどな……んで、この池のどこで願い事するんだ?」

桐乃「んーと………たしか、きゃ!」

ズル…
ドボン!

京介「き、桐乃!!」

京介「や、やべぇぞ!な、なんとかしないと……!」

京介「飛び込んで助けるしか………って、なんだ?……池が光ってる?」

ブクブク…
ザバァ

京介「うおっ!なんか出てきた!?」

??「こんにちは―――お兄さ………高坂京介さん」

京介「お、おまえは!……あや、」

??「違います!………こほん……わたしはこの池に住む天使です」

京介「はあ……天使様がなんの用っすか?」

??「あなたがいま落とした大切なものを返しにきました」

京介「ってことは、桐乃を助けてくれたんすか!?」

??「はい、ですが………返す前に質問をさせてもらいます」

京介「?なんすか?」

??「あなたが落とした桐乃は――こちらの黒髪で素直な桐乃ですか?」

??「それとも、こちらのちょっと病んでるお兄ちゃん大好きなヤンデレ桐乃ですか?」

京介「いや……両方違いますけど」

??「違う?どう違うんですか?」

京介「俺の妹はもっと、なんていうか……ツンとしてて、最近はデレっとした可愛い感じの妹なんすけど」

??「正解です」

京介「わかってもらえたなら返してくださいよ」

??「はい、正直者のあなたにはこちらの黒髪桐乃とヤンデレ桐乃をお渡しします」

京介「い、いやいやいやいや!俺の妹を返せよッ!!」

??「遠慮しないでください、お兄さん。こちらの桐乃はわたしが持って帰りますので―――それでは、ごきげんよう」

ブクブクブク…

京介「あっ!おいコラ!ちょっと待て、あやせ!!」

京介「………行っちまいやがった」

黒桐「お兄ちゃん」

京介「は、はい……なんでしょう?」

黒桐「お腹減ったでしょ?ご飯作ってあげるから一緒に帰ろ」

京介「えっと……」

病桐「だめ!触らないでっ!お兄ちゃんはあたしのものなんだから!」

黒桐「は?なに言ってるワケ?お兄ちゃんはあんたのものじゃないからね」

京介「お、おまえら、殺し合いを始めそうな目で睨み合うんじゃない!」

黒桐「お兄ちゃんはどっちの桐乃が好きなの?」

病桐「答えて……お兄ちゃん」

京介「え、えっと、それは………」

どうする京介!?黒髪の桐乃はまだしも、病んでる桐乃はヤバイ!何をするかわかったもんじゃねえ………!
つうかこいつら、もはや桐乃とは別人だろ!?
こうなったら―――逃げるしかねえ!

京介「じゃ、そういうことで!」

タッタッタ!

黒桐「あっ!逃げた!」

病桐「お兄ちゃんと鬼ごっこだぁ!」

タッタッタ…
タッタッタ…

京介「はぁはぁ……ここまで逃げたら……」

黒桐「お兄ちゃーん!」

病桐「待ってー!」

京介「って、速ぇえッッッ!?」

ガシッ

病桐「つかまえたぁ」

京介「ひぃいいいいッ!」

黒桐「お兄ちゃん?どうして逃げたの?」

京介「き、桐乃……落ち着け!話せばわかる……!」

病桐「あたしは落ち着いてるよ?とりあえずもう逃げられないように、お兄ちゃんの腕と足●っちゃうね♪」

京介「なっ!?……やめ!」

バキッ…
ボキッ…

京介「うぎゃぁあああああああああ!!」

京介「あああああぁぁぁぁぁ……………!!」

――――

京介「はっ………!」

京介「はぁはぁ……ゆ、夢か………」

京介「………なんか、とんでもなく恐ろしい夢を見た気がするな」

京介「………んー」

京介「んー……む」

京介「うーん………駄目だ、思い出せねえ」

京介「それにしても喉がカラカラだ」

京介「汗もびっしょりだし……麦茶でも飲んで着替えよう」

―――高坂家リビング

京介「ぷはぁ!生き返るぜ」

ガチャ

桐乃「あ、起きたんだ」

京介「おう、桐乃おはよう」

桐乃「おはようって全然早くないし、もうお昼じゃん」

京介「たまには寝坊くらいいいじゃねえか」

桐乃「ま、いいけどさ……ところで、あんた今日ヒマ?」

京介「ん?まあ暇っちゃ暇だけど、どっか行きたいのか?」

桐乃「うん!あのね、最近オススメのデートスポッ……じゃなくて!」

桐乃「今度、撮影で行く場所の下見がしたいんだよね」

京介「下見ってどこに行くんだ?」

桐乃「公園なんだけど、そこがまた超ロマンチックでさぁ―――!」

京介「あー……はいはい、連れてってやるからとりあえず準備してこいよ」

桐乃「オッケー!じゃあ、準備してくるね」

京介「おう」

桐乃「あんたも、あたしと一緒に歩くんだから少しはオシャレしてきてよ」

京介「……へいへい」

―――公園

京介「うお、寒ぃな」

桐乃「冬なんだからあたりまえじゃん」

京介「カップルも多いな」

桐乃「………一応ここって定番のデートコースだし」

京介「ふーん」

桐乃「……ねぇ」

京介「あん?」

桐乃「………手でも繋ぐ?」

京介「な、なんで?」

桐乃「だって!……寒いじゃん?」

京介「……まあ、そう…だな………えっと、ほら」

ギュ…

桐乃「………ふへへ」

京介「暖かいな……おまえの手」

桐乃「まあね……ひひっ、あんたもしかして妹と手繋げて嬉しいんじゃないの~?」

京介「ばっ……ち、ちげーよ!」

桐乃「どうだかー?シスコーン」

京介「ほっとけ!」

―――池

京介「………お、着いたみたいだぞ」

桐乃「へえ――けっこう広いね」

京介「だな、足滑らせて落っこちるなよ?」

桐乃「あたしがそんなヘマするわけないっしょ」

京介「だといいけどな……んで、この池のどこで願い事するんだ?」

桐乃「んーと………たしか、きゃ!」

京介「桐乃!あぶねぇ!……って、うおっ!!」

ズル…
ドボン!

桐乃「きょ、京介!!」

桐乃「わ、わわ、どどどど、どうしよう!」

桐乃「な、なんとか助けないと………って…………なんか池が光ってる?」

ブクブク…
ザバァ

桐乃「わっわ!なんか出てきた――ッ!!」

??「こんにちは―――桐乃ちゃん」

桐乃「ア、アンタは……地味、」

??「桐乃ちゃん違うよ~?…………わたしはこの池に住むえんじぇる~なんです」

桐乃「はあ?ま、いいや……あたしになんか用なの?」

??「あなたがいま落とした大切なものを返しにきました」

桐乃「京介を助けてくれたの?………よかったぁ」

??「うん、でもね………返す前に質問をさせてもらいます」

桐乃「?なに?」

??「桐乃ちゃんが落としたきょうちゃんは――こっちの熱血で凄い、お兄ちゃんのきょうちゃんですか?」

??「こっちのいつも眠そうにしてるきょうちゃんですか?それとも……皆のために頑張ってるきょうちゃんですか?」

桐乃「………ぜ、ぜんぶっ!!」

??「ええと?全部?」

桐乃「京介は全部あたしのものなの!」

??「桐乃ちゃん……それは欲張りすぎだと思うな」


―――第四章 完

―――番外編


あたしの名前は高坂桐乃。超絶に可愛い妹だ。
表の顔では、モデルに、陸上に、勉強まで完璧にこなしている美少女中学生。
裏の顔では、オタク趣味と妹もののエロゲーをこよなく愛している超美少女中学生。

そんなあたしが今どこに居るのかというと………京介の部屋の前に立っている。
時刻はすでに深夜―――

実を言うと、あたしには京介にさえ秘密にしている趣味があるのだ。
というより、京介にだけは言えないといったほうが正しいかな。

さて、今夜も秘密の侵入ミッション開始といきますか――――

―――京介の部屋

ガチャ…

桐乃「………」

京介「………すぅ」

桐乃「……きょーすけー……寝てる?」

京介「すぅ……むにゃ」

桐乃「寝てるよね?……にしし」

桐乃「京介……ん」

ちゅ…

桐乃「ん……れろ」

ちゅっちゅ…

桐乃「ぷあ……」

桐乃「京介の唾液げっと……!」

桐乃「……どうしようかな」

京介の唾液もらっちゃったし、あたしの唾液も京介にあげたほうがいいよね……?
やば………なんか興奮する。

桐乃「……口開けて」

ぶに…

桐乃「……ん~」

ツー…

京介「んあ……っ」

桐乃「はぁはぁ………飲んで……」

京介「……ごくっ……むにゃ」

桐乃「ねぇ、美味しい?」

京介「……すぅ」

桐乃「………にひひ……口の中のマーキングも完了ッ!」


さて、と―――あとは恒例の、兄貴の生ぱんつをくんくんして寝るとしよう。
ぶっちゃけ、これを嗅がないと一日が終わらないんだよね!

前は洗濯物で満足してたんだけど、最近は生ぱんつじゃないと物足りないのだ―――

桐乃「脱ぎ脱ぎしましょうね~♪」

ズルッ…

桐乃「……なッ!?」

桐乃「あ、ああ……あ!」

スウェットだけ脱がすつもりが………全部脱がしてしまった―――ッ!!
あの、その…これはね?…………わざとじゃないんだから!

桐乃「………ゴクリッ」

桐乃「こ、これが……京介のお●●ちん」

桐乃「………」

くんくん…

桐乃「はぁ……ッ!ぱんつ以上に濃厚な匂いが……クセになりそう」

桐乃「………ちょ、ちょっとだけなら触っても起きないよね?」

桐乃「よし……!」

ニギッ…
むにむに…

桐乃「わっ……思ったより柔らかい」

桐乃「エロゲーに出てくるのとは違うんだ……」

桐乃「………」

京介「……んがっ」

むにむに…むにむに…
ムクムクッ…

桐乃「わ、わわっ!お、おっきくなった!」

桐乃「な…なによ、これぇ……!?……男のココって………こんなにおっきくなるんだ」


えっと……この間やった睡眠いたずら兄貴では、この後どうするんだっけ?
………あ、あれだ……口でご奉仕するんだ………。
でも、さすがに起きちゃわないかな?

………ちょ、ちょっとだけなら、大丈夫……だよね?……すごいドキドキする。

桐乃「はぁ、はぁ……」

桐乃「……ん、ちゅっ」

京介「………んが」

桐乃「……まだいける」

ペロ…

京介「……ぐー」

桐乃「ハァハァ……ッ!」

ペロペロ…ペロペロ…

桐乃「なんか、変な味ぃ……」

桐乃「京介、寝てるよね?」

京介「ぐう……ぐう」

桐乃「……よし」

ぱくっ…
ぐぽ…ぐぽ…

桐乃「んっ……れろぉ……」

桐乃「はむっ……んちゅ……んぷ……じゅぽ」

桐乃「ぷはぁ……っ!……はぁはぁ」

京介「………ぐぅ」

桐乃「………あたしってこんなにエッチだったんだ……んっ、なんか股が熱い…」

クチュ…

桐乃「な、なにコレ…?ヌルヌルしたのが出てきてる……」

桐乃「んッ!や、やだ……なんかジンジンする」

クチュクチュッ…

桐乃「だめっ……ここ触ってたらヌルヌルがいっぱい出てくる…!」

桐乃「ん…ッ!……っく!」

桐乃「はぁはぁ……もっと気持ちいいことしたい…」

桐乃「……京介のお●●ちん」

………って、それはさすがにバレちゃうってば!
今でも起きてこないのが不思議なくらいなのに……。

でもエロゲーだと、バレないよね?
エロゲーの妹たちも………お●●ちん入れるとすごい気持ち良さそうだし―――

…………入れてみたい。
さ、先っぽだけならバレないよね……たぶん。

―――よしッ!

桐乃「はぁっ、はぁ……京介…い、入れちゃうよ?」

京介「……んが」

桐乃「ほ、ほんとに入れちゃうからね?………んっ!」

ぐっ…
ミチミチッ…

桐乃「ッ!?んくぅ~~ッ!!」


いっ……痛い痛い痛いッッッ!!
な、なにこれ!ぜんぜん気持ちよくない――――ッ!

ヤ、ヤバい……中止!……こんなの入れたらアソコが裂けちゃう!

桐乃「……んっく」

桐乃「ゆ、ゆっくり……抜いて」

ズルッ!

桐乃「―――きゃっ!」

ズブッ…メリメリッ

ブチブチッ――

桐乃「~~~~ッッッ!?!?」

桐乃「あ、あぁ…ぐぅ……うぅ……っ!」

京介「……んあ?」

バランスを崩したあたしは、京介のお●●ちんを一気に根元まで咥えこんでしまった………。
………なん―――って、バカ!
世界広しと言えども、こんな処女喪失を体験した乙女はきっと、あたしくらいだろう。

さすがに、今の衝撃で京介が目を覚ましたので、早く抜いて逃げなきゃヤバい!
しかし……頭では分かっているのだが、痛みに悶絶しているあたしは動けない―――

終わった……きっと、京介にバカにされるし嫌われちゃうよね……。
兄貴に夜ばいする妹なんか、変な子だもん………。

京介「桐乃……?」

桐乃「うっ……うぅ」

京介「あぁ……うん、なんだ……夢か」

桐乃「へ?」

京介「へへ……桐乃ぉ…」

ずちゅっ、ずちゅ…
すちゅ…

桐乃「んっ!ちょ、ダメッ!」

京介「桐乃……大好きだ」

桐乃「え、あたしのこと好き?」

ぐちゅ、ずちゅっ…
パンパンッ

桐乃「って、やだ……んぅっ!……は、激しくしちゃダメッ!」

京介「あぁ……うぅ……桐乃」

パンッパンッ
パンパンッ

桐乃「んん~~ッ!んっく………ぅ……あんッ!!」

京介「うぁっ……出るッ!」

桐乃「はぁはぁ……出るって……え、えぇ!中に出すの!?」

京介「く……!」

ドプッ
ドプ…ドプ…

桐乃「んッ!………はぁ、はぁ」

京介「ふぅ…」

桐乃「……京介」

京介「んぁ、桐乃?」

京介「………ぐぅ」

桐乃「……バカ」


―――あたしは自分の部屋に戻り、股の痛みとともに大きな幸せを噛み締めるのだった。
チョー痛かったけど……とっても幸せ。

桐乃「にひひ……京介の子種げっと……!」

―――翌日

京介「……ふぁ」

京介「あぁ、なんかとんでもなく良い夢を見た気がするな」

京介「たしか桐乃が出てきて………駄目だ、思い出せん」

京介「って!なんだこりゃ!?」

京介「ま、まさか……夢精?」

京介「や、やべぇ………着替えに行かないと」

京介「お袋に会いませんように……!」

―――脱衣所

京介「ふう……なんとか誰とも会わずにここまで来れたな」

ガチャ

桐乃「あっ……」

京介「おわっ!き、桐乃!」

京介「こ、これは事故でして!決して覗きに来たわけでは………って服は着てるのか」

桐乃「あ、あたりまえじゃん!なにキモいこと言ってんの!」

京介「い、いやてっきり朝風呂でも入ってたのかと」

桐乃「ちょっと着替えに来てただけだから……あ、あんたもでしょ?」

京介「まあそうだけど……ってなぜ知ってる!?」

桐乃「うっ……!べ、別になんだっていいでしょ!じゃあね!」

ヒョコヒョコ…

京介「?おい、桐乃?」

桐乃「な、なに?まだ何かあんの?」

京介「おまえ、なんでそんな変な歩き方してんの?」

桐乃「!?………うっさい、ばかッ!!」

ヒョコヒョコ…

京介「なんだあいつ……って、俺もさっさと着替えねえと」

―――桐乃の部屋

桐乃「あ、あぶなかったぁ!」

桐乃「………あやしまれなかったよね?」

桐乃「ったく……こんな歩き方になったの、いったい誰のせいだと思ってんだっつーの」

桐乃「………あたしか」

桐乃「うぅ……お股がチョー痛いよぉ」


この日から数ヵ月後、あたしは大きな痛みとともにとても幸せな体験をすることになるのだが………
それは、また別のお話――――

               
              ~fin~

支援くださった方々ありがとうございました。
新年明けましておめでとうございます。

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