モバP「ハイかしこまりましたレイナサマ」(125)

小関麗奈「さぁ行くわよ、P! レイナサマがナンバー1アイドルになる手伝いをできるなんて、アンタ運が良いわ!後世まで語り継ぎなさい」

モバP「……」

麗奈「愚民共がアタシの前にひれ伏す日が楽しみね! アーッハッハッ…ゲホゲホ……」

P「……」

サスサス←背中を摩っている

麗奈「ゲーッホゲッホ……ハッ!中々気が効くじゃないのアンタ!さぁいくわよP!アタシの伝説の始まりよ!」

P「……」



P「かしこまりましたレイナサマー」

麗奈「ホラなにチンタラしてんのP!さっさとアタシについてきなさい!」

P「かしこまりましたレイナサマー」

麗奈「さぁ次のレッスンにいくわよ!この私の能力(ちから)!存分に魅せてあげるわ!」

P「わかりましたレイナサマー」

麗奈「まぁ見てなさい!そしてこの私の勇姿を一生心に刻み付けるのよ!!」

P「心得ましたレイナサマー」

麗奈「アーッハッハッハ!」ゲラゲラ

レッスン場



ベテラントレーナー
「ちゃんと音楽を聴きなさい!頭の中だけで動かない!腕と脚をもっと意識して高く上げる!」

麗奈「ゼェーッ…ゼェーッ…」

ベテトレ「基礎体力がなってない!明日から腹筋背筋腕立て3セット追加!」

麗奈「ぅぅ…うぇ~ん!!」

P「……」






麗奈「……」

P「……」

麗奈「……今日のこと…忘れないと殺すから」プルプル

P「……」

ナデナデ

麗奈「フンッ!この程度のオーディションで転ぶアタシではないのよP!」

P「素晴らしいですレイナサマー」

麗奈「まぁまだ一次に通っただけだけど……問題ないわ!このアタシの実力を持ってすれば次のオーディションも楽勝よ!」

P「流石ですレイナサマー」

麗奈「P!この後の予定は!?」

P「今日はもう予定はありませんレイナサマー」

麗奈「ハッ!アイドルも案外楽な……」


TVの司会『今日は今をときめく新人アイドルの渋谷凛様にお越しいただきました!』

凛『こんにちは』


麗奈「……ぁ…」

P「……」

司会『いやー最近売れっ子ですね!もう休む暇とかないんじゃないですか?』

凛『そうですね……殆ど休む暇も無いですけど、すごく今充実しています』

司会『そうなの?すごいね、大変じゃない?』

凛『大変……だけど、昔はこんなにお仕事なんてありませんでしたから。今、こうしているのは本当に嬉しいんです』




麗奈「……」

P「……」

麗奈「……なによ…」ボソッ

P「……」

ポンポンッ

ベテトレ「もっとお腹から声を出すのを意識しなさい!喉から声を出そうとするな!」

麗奈「……っ!うぅ~っ!」ハァ…ハァ…

ベテトレ「そんなのじゃ次のオーディションに間に合わないわよ!」

麗奈「……っ!わかってるわよ!やってやるわよぉぉっ!!」

ベテトレ「そうだ!もっとお腹から声を出して!!」

P「……」

麗奈「ああああああああああああっ!!」

ベテトレ「もっと!」

麗奈「あああああああああああああああああっ!!」

ベテトレ「もっと!!」

麗奈「ああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

ベテトレ「うるさい!!」

麗奈&P「!!?」

レッスン後



麗奈「ハァーッ…ハァーッ…ふざけんじゃないわよあのクソババァ……鬼よ鬼、鬼教官よゲホゲホッ」

P「……」

麗奈「そもそもコツコツ努力なんて地味すぎるのよ!流行んないわよ!」

P「……」
麗奈「……そういやアンタ途中でいなくなったわね……このレイナサマを置いてどこに行って」

P「……」スッ←スタドリ

麗奈「あ……」

P「……」

麗奈「……ふ…フンッ!気が効くじゃないの!!褒めてあげてもいいわ!」ゴクゴク

P「……明日も頑張りましょうねレイナサマ」

麗奈「……」



麗奈「……フンッ当然でしょ!」

P「……」

麗奈「……」

P「……」

麗奈「……」

P「……」




P「オーディション残念でしたねレイナサマ」

麗奈「……」

帰りの車の中



麗奈「……フンッ!最後に台詞を噛んだアレさえ無ければアタシが合格間違いなしだったのよ!」

P「……」

麗奈「まぁアレよ!どのみちあの程度の仕事なんて偉大なアタシにふさわしい仕事じゃないってことよ!見てなさいP!次こそおっきい仕事取ってやるんだから!!」

P「……」

麗奈「……」

P「……」



麗奈「……」

麗奈「……ちょっと」

P「ハイ」

麗奈「……駅の前通り過ぎちゃったわよ」

P「……」

麗奈「……アタシ今日もう予定無い筈なんだけど」

P「……」


P「……今日は、家まで送ります」

麗奈「……え…?」

P「……」



P「……今日ぐらい、一緒に帰ろっか。レイナ」

麗奈「……うん」

P「レイナサマハンカチ持った?」

麗奈「持ったわよ!持ってるわよ!」

P「台本持ちました?」

麗奈「忘れるわけないでしょ!」

P「じゃあ行きましょうかレイナサマー」

麗奈「ハッ!今日こそアタシの真の実力を見せるときが来たわね!」

P「流石ですレイナサマー」

ちひろ「……頑張ってくださいねー」

麗奈「見なさいP!噛まずに最後まで台詞を言ってやったわ!」

P「流石ですレイナサマー」

麗奈「フフ……特別にアンタにはアタシを褒める権利を与えてやるわ!」

P「光栄ですレイナサマー」

麗奈「フフッ……まぁ今回のはアタシ的には全然満足できない出来だったけど……そうね、70点といった所ね!!」

P「……」

麗奈「ふふっ……でもまぁ、決して悪い出来でもなかったわ!そう思うでしょP!?」

P「……」




P「いや、それはない」

麗奈「」

麗奈「……ぇ」

P「まず台詞に気を取られて身体の動きがぎこちなくなっていた。俺が気づくぐらいだから審査員の人にはもっと目だって見えたと思う」

麗奈「」

P「視線もそうだ。泳ぎがちになってる。多分台詞を思い出そうとしてたんだろうけど、あんなもん一番致命的な失敗だ」

麗奈「」

P「声量も後半は明らかにボリュームダウンしていた。あれじゃ例え噛まなくても良い印象は与えられない。そもそも元々噛まないもんだしな台詞は」

麗奈「」

P「まぁ正直他の子も似たり寄ったりだったから希望はあるだろうが、とりあえず70点は言いすぎだな。せいぜい45点だ」

麗奈「……」

P「とにかく明日からまたレッスンメニューを考え直さないとなー……うーんどうしたもんか」

麗奈「……」

P「……」ハッ

麗奈「……」プルプル

P「……と、思いますレイナサマー」

麗奈「遅いわよぉ!!うわぁぁぁぁぁっ!!!!」

オーディション合格発表日



麗奈「……」ソワソワ

P「……」

麗奈「……」ソワソワ

P「……」

麗奈「……おっそぉい!まだなの!?このレイナサマの合格を知らせる電話は!!」

P「……」

麗奈「なんなのよ!早く連絡してきなさいよ!このレイナサマを待たせるなんて生意k…」

プルルルルルルッ

二人「「っ!!!!」」


ガチャッ

ちひろ「ハイもしもし」

ちひろ「ハイ」

二人「……」

ちひろ「ハイ」

二人「……」

ちひろ「……ハイ」

二人「……っ」







ちひろ「……でしたら10連ガチャが圧倒的にオススメですね」キリッ

ドガシャァァァァンッ←レイナ&P

麗奈「なんの電話なのよアンタ!ていうか誰からの電話よ!」

ちひろ「ごめんなさい」

P「……」

ちひろ「……なんですかPさんその目は」

P「……いや…?」

P(……俺以外にガチャの話……?)

麗奈「まったくもう!無駄にドキドk」

プルルルルッ

三人「「「!!!!」」」

P「……ハイもしもし!!」ガチャッ

P「……っ」ゴクリ

P「……ハイ」

P「……ハイ…」

P「……そうですか……」

P「……ハイ、本当にありがとうございました」




ガチャッ

麗奈「……」

ちひろ「……」

P「……」

ちひろ「……あ…あの…Pさん?」

P「……麗奈」

麗奈「っ」ビクッ




P「……オーディションは、落ちた」

麗奈「……」

ちひろ「……っ」

P「……」

麗奈「……」

ポスンッ…←ソファーに座る音

麗奈「……」


ちひろ「……麗奈ちゃん…」

P「……麗奈」

P「……そのまま聞いてくれ、麗n…」

麗奈「……んで…」

P「!」

麗奈「……んで…なんでよぉ……っ」ポロポロ

P「……麗奈…」

麗奈「あんな…あんな、に…頑張…って…レッスン、したのにぃ……っ…!」グスッ

P「……麗奈、聞いてくれ」

麗奈「なんでよぉぉぉっ!!」ウワァァァァァッ

P「聞いてくれ麗奈!!」



P「決まったんだ!!仕事!!」

ちひろ「麗奈ちゃん泣かな……え?」

麗奈「うっ……グスッ……っ……え?」

P「……決まったんだ。仕事」

麗奈「……え?」グスッ

P「……サマーライブ。あのでっかい奴。お前のこと見てたお偉いさんがさ、是非出演して欲しいって」

麗奈「……」ズビッ

ちひろ「……サマーライブ?嘘……!」

麗奈「……」



P「……本当です」

麗奈「……」

P「これから宣伝とかもあるから大変だろうし」

麗奈「……」

P「こっちは内容が内容だからもっとレッスンは厳しいだろうし」

麗奈「……」

P「今までのLIVEとは全然違うからなぁー……こっちも色々考えないと」

麗奈「……」

P「いやーそれにしてもあんなデカイLIVEに出れるなんてなー…これから色々顔出しの仕事も増えるから大変だろうけど」

麗奈「……」

P「……ホントにおめでとう、麗奈」

麗奈「……」

P「……麗奈?」

麗奈「……」

P「麗奈ー?」

麗奈「……」

P「あーあ、顔グシャグシャだなぁ……」

麗奈「……」

P「……あ…青パナ垂れてる……ハイレイナサマ、チーンして」

チーンッ

麗奈「……」

P「……どう麗奈?落ちつい…」

バキャアッ

P「!!?」

麗奈「…あ…アンタ……アンタァァァッ!!」

バシィッバシィッ

P「!?あだっ!?いだっ!?」

麗奈「ややこっ!しいっ!のよ!!」

バシィッバシィッ

P「痛い!麗奈痛いっ!!」

麗奈「ふざっ!けんじゃっ!ないわよ!!」

ベシィッベシィッ

P「ちょ……痛い!ホント痛い!!」

ちひろ「……」

P「ちょっ……ちひろさ…助け…」

ベシィッ

P「ひでぶっ!?」

麗奈「アンタわざと勿体つけたでしょ!?」バシィッ

P「すいません!」

麗奈「わざと一回落としたでしょ!」バキィッ

P「落としましたすいません!」

麗奈「反応見ようとしたんでしょ!!」ベシィッ

P「ハイ見ようとしました!」

麗奈「信じらんない!!最低っ!最低っ!最っ低!!」バシィッバシィッバシィッ

P「へぶっ!?ありがとうございます!」

麗奈「キモイッ!」

バチィィィィンッ

麗奈「ハァ……ハァ……殴りつかれる経験なんて初めてよ!」

P「」プシュゥゥゥゥゥッ…

麗奈「……ちょっとアンタ。起きなさいよ」

P「……」ムクリ

麗奈「このレイナサマに嘗めた真似してどうなるかわかってるんでしょうね?」

P「……」

麗奈「……罰としてアンタはアタシの下僕になるのよ」

P「……ハイ」

麗奈「それとアンタ、なにアタシの事さり気に呼び捨てにしてるのよ。今後アタシの事はレイナサマと呼びなさい」

P「……ハイ、わかりました」

麗奈「フフンッ!」ドヤァ

麗奈「さぁ試しに呼んでみなさい!ほらレイナサマ!!」

P「レイナサマー」

麗奈「もう一回!」

P「レイナサマー」

麗奈「もう一度!!」

P「レイナサマー」

麗奈「アッハッハッハッハ!もう一度!!」

P「レイナサマー」

麗奈「いつも通りじゃないの!!?」ドガシャァァァンッ

P&ちひろ「!!!?」

麗奈「フゥーッ…でもみたでしょうP!!これがアタシの実力と才能よ!!」

P「流石ですレイナサマー」

麗奈「フフンッ!この程度はまだまだただの足がかりよ!」

P「カッコイイですレイナサマー」

麗奈「これからアタシの大躍進が始まるんだから!わかってるわねP!」

P「了解ですレイナサマー」

麗奈「フ…フフフ……いよいよレイナサマの名前が世界中に響き渡る日が来たようね! P、最後までしっかりついてくるのよッ!
アタシはどんな手を使ってでも世界一になってみせるんだからッ!」

P「……」



P「ハイ、ついていきますよ。レイナサマ」

ちひろ「……」クスッ

P「……どうしたんですかレイナサマその格好」

麗奈「このアタシが変装しないで街を歩いたら、大パニックになるでしょ?!」

P「……」

麗奈「最近はテレビにも出ているし、パニックになるわ!大パニック!もしくはモーゼ状態ね!」

P「……流石ですレイナサマー」

麗奈「フフンッ!さぁさっさと次の現場まで急ぐわよ!」ダッ

P「走ると危ないですよレイナサマ」

麗奈「ハッ!アタシがこんな所でつまづくわけ」

ガッ

P「あ」
麗奈「あっ」

ズデェェェェェンッ

車で移動中


麗奈「……っ」ズビッ

P「……」

麗奈「……」

P「……」

麗奈「……」









P「……レイナサマぱんつ丸見えでしたね」

麗奈「うわぁぁぁぁぁぁんっ!!見るな馬鹿ぁぁぁぁっ!!死ねぇぇぇぇっ!!」バシィッ バシィッ

P「すいません!すいません!」

キキキキュキィッッ←車

麗奈「衣装ができたようね!!」

P「あ、おはようございますレイナサマ」

ちひろ「あ…麗奈ちゃん……」

麗奈「早速見せるがいいわ!」





ちひろ(……完全に小悪党だこれ。ドラクエでいう最初にでてくる噛ませ的な)

麗奈「……」

P「どうですかレイナサマ」←得意気

麗奈「……」



麗奈「いいじゃない!!最高よ!!」

ちひろ「えぇっ!!?」

麗奈「これアンタが用意した衣装!?中々良いセンスじゃない!!」

ちひろ(えぇー……!?)

P「お褒めに預かり光栄ですレイナサマー」

麗奈「ハッ!まぁ見てなさい!!LIVEでは他の連中をおきざりに、してアタシが一番目立つんだから!!」

P「頑張って下さいレイナサマ」

麗奈「任せなさい!アンタはせいぜいアタシを信じてついてくればいいのよ!!アーッハッハッハ…ゲホッゲホッ」

P「……」サスリサスリ

本番前日・送迎車内



P「……いよいよ明日ですねレイナサマ」

麗奈「……そうね」

P「……今まで色々ありましたねレイナサマ」

麗奈「……」




『Pも中々使えるじゃない!気に入ったわ!!』

P「……」

麗奈「……」


『アーッハッハッハッ! アタシがレイナ様よ!』

『アタシの優秀なコマになるのよ!』

『P、ライバルの靴に画鋲仕込むぐらいやりなさいよね!』

『何ってバナナよ!相手の控え室の前に置いてこけさせるのよ!』

『勝つ為ならなんでもやるわ!』

『アタシの美学に言葉も出ないようね!』

『見なさい!ライバル達の差し入れに納豆を配ってやるわ!』

『ちょっと!納豆臭いじゃない!どういうことよ!』

『この程度出来て当然! …ア、アレ?』



P&麗奈「……」

P「……流石ですレイナサマー」

麗奈「ちょっアンタ急になんなのよ!何思い出してたのよ!!」

P「いやー…レイナサマは素晴らしいなーと」

麗奈「……」



麗奈「P……いえ、プロデューサー」

P「……?」

麗奈「……一回しか言わないわよ」

麗奈「……アタシは世界レベルのアイドルになる(予定)女、レイナサマよ」

P「……」

麗奈「わかる?アンタはそのアタシのプロデューサーなの」

P「……」

麗奈「アタシが世界的トップアイドルだっていう揺るぎない事実を…世界中に知らしめるのがアンタの仕事でしょ……プロデューサー?」

P「……」

麗奈「……だから」

P「……」

麗奈「だぁら、世界を牛耳るアタシに相応しい男になりなさい。わかったわね?」

P「……」



P「かしこまりました、レイナサマ」

サマーライブ当日



未央「うひぃぃぃっ…皆強すぎだよぉぉぉ…アタシなんだかヤムチャな気分……」

凛「ほら未央、頑張って。ドリンク飲む?」

卯月「まだまだライブはこれからです!頑張りましょう!」

未央「……二人とも……」ウルッ



???「アーーーーッハッハッハッハッハ!!」


三人「!?」

【LIVEバトルを挑まれた!!】


ピンクや緑のスモーク


麗奈「アーッハッハッハッ!……ゲホッ…ここまで来るとは生意気な連中ね!身の程知らずにも程があるわ!」

未央「おおっ!?すごい登場!?」

凛(……悪役?)

卯月「わわっなんだか凄そうな娘が来ましたよ!?」


麗奈「フフッ…まぁいいわ!!このレイナサマに挑戦するなんて、身の程知らずも良いところね! 真のアイドルの力見せてあげるわ!!」

三人「……っ!」


ワァァァァァァァァッ

【勝者、ニュージェネレーション!!】

ワァァァァァァァッ


未央「やったぁぁぁぁっ!あたし殆どなんもしてないけど!!」

凛「ハァ……ハァ…すごい、タフな相手だったね……」

卯月「……うん…」


麗奈「そ…そんな……」ガーンッ


卯月「…きっと、いっぱいレッスンしてきたんでしょうね…」

未央「……うん、そうだね……」

凛「……」

麗奈「……あ…アレ?こ……こんなはずじゃ……」


凛「……」

未央「良いLIVEだったね!握手、しに行こう?」

卯月「そうですね!」

凛「……うん」


麗奈「まさか……まさかアンタたち……!!」

三人「?」

麗奈「……差し入れのドリンク飲まなかったの?」

三人『!!!!?』

一方その頃、サマーライブ別ステージ






紗南「えぇぇぇぇっ!?どうしたの光ちゃん!?」

光「うひゃぅぅぅっっ…さ…差し入れのドリンク……飲んだら、ひゃっ…ひゃらひぃぃぃぃぃっ(辛いィィィィィッ)!!」グスッ

紗南「え…えぇーー……あのいかにも怪しいドリンク飲んじゃったの?」

光「ひゃってひゃひいれっへあっはら……」(だって差し入れってあったから)

紗南「え……えぇー……」

――サマーライブ終了後、帰りの車の中




P「……お疲れ様でした、レイナサマ」

麗奈「あぁーっ!悔しい!このアタシが負けるなんて!」

P「素晴らしかったですよ、レイナサマ」

麗奈「っ! ……ふ、ふん!当然でしょ!!」




P「……」

麗奈「……」

麗奈「……頑張ったでしょ」

P「……頑張りました、レイナサマ」

麗奈「……目立ってたでしょ」

P「バッチリでした、レイナサマ」

麗奈「……完璧でしょ」

P「……」

麗奈「……」

P「……」





P「…ハイ。完璧の……文句なしの、100点満点です」

麗奈「……っ!フンッ!当然でしょ!」

P「……」

麗奈「……♪」ニィッ

P「……本当に」

麗奈「……?」

P「……本当に、完璧でしたよ。レッスンにかける熱意も、その他の仕事の頑張りも」

麗奈「……」

P「……よく頑張ったな、麗奈」

麗奈「……」

P「……」



P「ずっと見てきたからな。……よく頑張った、ありがとな…レイナ」

麗奈「……っ」

P「……」

麗奈「……」

麗奈「……なによ、改まっちゃって…キモ」

P「」

麗奈「……」




麗奈「……ねぇ、プロデューサー」

P「?」

麗奈「あ……アンタも……」

P「……」

麗奈「アンタも……よく、やってると…思う、わ」

P「……!」

麗奈「……アタシの意見を聞いて動けるのはアンタしか、いないでしょ」

P「……」

麗奈「……それなりに、感謝してるわ。プロデューサー」

P「……」



麗奈「……だから…」

麗奈「……P、これからは…下僕じゃなくて、相棒として認めてやってもいいわ。だから……」



麗奈「これからも、アタシの側にずっと……ずっといなさい!」

P「……!」

麗奈「……」

P「……」

P「……かしこまりました」

麗奈「!!」




P「……ずっとお側にいますよ、レイナサマ」

麗奈「……っ!!」

麗奈「フ…フンッ!当然でしょ!アンタ!遅れるんじゃないわよ!!なんたってアタシはトップアイドルになって世界に羽ばたく(予定)の女!」



麗奈「レイナサマなんだからね!!」



終わり

おまけ




クリスマス・アイドルサバイバル『聖歌響くクリスマス』




麗奈「レイナサマに挑むとはイイ度胸してるわね! クリスマスで浮かれてるアンタたちをギャフンと言わせてやるわ!」

未央「うわっ!また出た!!」

凛「……あっちから挑んできてると思うんだけど…」

卯月「久しぶりだねー♪」


麗奈「クリスマスだからってドイツもコイツも浮かれて…ふざけんじゃないわよ!全員捻り潰してやるわ!!」

凛「……」

未央「お?来る?よぉ~し!前のアタシとは違う所、見せちゃうぞ~!!」

<ギャフーーーンッ





未央「やったーっ!大・勝・利!!」

凛「……」

卯月「やりましたね!」


麗奈「ぐっ……一度ならず二度までも……」プルプル


麗奈「気に入らないわ!クリスマスだからって浮かれたり群れたり、鬱陶しいのよ!!」ムキーッ

未央「え……えぇ~?そ、そっちも誰かとユニット組めばいいじゃん」

凛「それに、クリスマスはそういうものだよ」

卯月「皆と一緒の方が楽しいですし」

麗奈「……っ」

麗奈「……っムッキィィィィィッ!!」

三人『!!?』

麗奈「ざけんじゃないわよ!覚えてなさい!やーいやーいアンタらのプロデューサー私服が黒だけーー!!」ダッ

未央「どんな捨て台詞よ」






LIVE後・事務所内でのパーティ



麗奈「……フン。トップに立つ者は常に孤独なのよ」

ちひろ「……」ツンツン

麗奈「?なによ?」

ちひろ「……呼んでましたよ。Pさんが」

麗奈「……え」

ちひろ「皆に内緒で、こっそりって」

麗奈「……っ」

事務所・扉の外




P「……ハァーッ…」ブルッ

麗奈「P!!アタシはこっちよ!」

P「!」

麗奈「フフン、どうしたのよ、珍しい」

P「……別に」

麗奈「?」

P「……」ウーン…


P「クリスマスを、是非ともレイナサマと過ごしたいと考えましたもので」

麗奈「……っ」

P「……なんて、な」

麗奈「……」



P「今年もあとちょっとですねレイナサマ」

麗奈「……そうね」

P「年内で会うのは今日が最後ですねレイナサマ」

麗奈「……うん」

P「……色々ありましたね、レイナサマ」

麗奈「……」



麗奈「……ホントよ。……ホントだわ…」

P「……」

麗奈「……ハッ!何ガラにもなくしんみりしてんのよ!!」

P「!」

麗奈「それよりP!!」

P「ハイ、レイナサマ」

麗奈「このレイナサマと一緒にクリスマスを過ごしたいなんて、良い心がけね!褒めてあげるわ!!」

P「ありがたき幸せ」ハハーッ

麗奈「フフンッ!ならば、今すぐ!今すぐよ!!今すぐ街中のカップルをアタシの視界から消し去りなさい!!」

P「」



麗奈「あんな浮かれた連中が目に付くなんて最悪な日だわ!!」

P「……」

麗奈「ホラ!この踊り場からもあそこやあそこのイチャつく馬鹿どもが見えるわ!汚らわしい!!」

P「……」

麗奈「ムキィィィッ!!ホラさっさとアイツらを私の視界から――」

P「……麗奈」

麗奈「?」

スッ…

麗奈「――…え?」


チュッ


麗奈「!!!?」

P「……」

麗奈「……っ」ギュゥッ…





P「…… ぷはっ」

麗奈「……」



P「……どうですかレイナサマ?視界から消えました?」

麗奈「」

P「……な~んて」



麗奈「……っ……ぁ……ぁぁ…」プルプル

P「……麗奈」

麗奈「」ビクッ


P「……メリークリスマス、麗奈」

スッ←プレゼント

麗奈「……っ!?っ!?」グルグル

P「……麗奈」

麗奈「……っ」

P「……今年一年、本当に楽しかった」

麗奈「……」

P「素敵だったよ。幸せだった」

麗奈「……」

P「……だから、改めて、言いたいんだ」

麗奈「……っ」



P「ありがとう麗奈。これからもずっと側にいさせてくれ。……ずっと一緒にいたい。ずっと、お前の隣に」

麗奈「……っ!」

P「……」

麗奈「……あっ」

P「……?」

麗奈「あったりまえでしょ!!今さら何言ってんのよ!?」

P「……っ!」

麗奈「……アタシの…」

P「……?」


麗奈「アタシのプロデューサーは……」




麗奈「アタシの隣にいていいのは……アンタだけ、なんだから……っ!!」

P「……っ!」

麗奈「いい!?他の女なんか見るんじゃないわよ!?アイドルでもそうじゃなくても!絶対よ!!」

P「ああ、わかってるよ」

麗奈「っ!」

P「ずっと、お前だけを見てるよ」

麗奈「……っ!!」カァァァァッ




麗奈「……ちょう」ボソッ

P「?」

麗奈「口調!!もう約束忘れたの!!?」

P「……あ」


麗奈「……っ」カァァァァァッ

P「……」


クスッ



P「……ハイ、かしこまりました」


P「レイナサマ」




終わり

今度こそ終わりです。明日朝早いのに僕はどうしてしまったんでしょうね

画像・保守・支援、本当にありがとうございました、本当に助かりましたm(_)m

読んでくださって感謝です。おやすみなさいm(_)m

追伸・おまけは本当におまけなので恋愛系が苦手な方は無視して下さい。

ありがとうでした、おやすみなさい

誤字訂正するの忘れて戻りました。しつこくてごめんなさい…
>>68の下から3つめの台詞、
『だぁら』→『だから』でした

ホントすいませんでした

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