カヲル「シンジくんは僕だけのもの」ボソッ シンジ「え?」(133)

シンジ「ど、どうしたの?カヲルくん」アセアセ

カヲル「そのままの意味さ。君の全てが欲しいんだよ」フフッ

シンジ「……」

『シンジは私だけのもの』

『碇くんがほしいの』

『私のものにならない?』

シンジ「……」

カヲル「?」

シンジ「そんなのいくらカヲルくんでも……できないよ」

シンジ「僕は誰のものでもないんだから……」

シンジ「僕は僕だけのものだよ」

カヲル「ふふ、そうだね」

カヲル「誰も他人を自分のものにするなんてことはできない」

カヲル「僕たちは相手の心に触れることも覗くこともできないんだからね」

シンジ「……」

カヲル「ATフィールドが存在する限り僕達が他者と真に交じり合うことなんてないんだ」

シンジ「そうだね…」

カヲル「?」

カヲル「どうしたんだい?元気、少ないね」

シンジ「う、うん。風邪、まだ治ってないのかな?」アハハ

カヲル「何か悩み事をしてるんだね」

シンジ「……すごいなカヲルくん。僕のことなんでもわかるんだね」

カヲル「話してみなよ。少しは楽になるかもしれない」

シンジ「とても馬鹿らしいことだからいいや。こんなことで悩むの僕だけだと思うし……」

カヲル「大丈夫。僕は馬鹿らしいなんて思ったりしないさ」

カヲル「悪いものは全て吐き出す。そうすれば君の心もきっとすっきりするはずだよ」

カヲル「僕が全て受け止めるよ」ニコッ

シンジ「カヲルくん…」モジモジ

数日前

ミサト「それじゃ、行ってくるわね」

シンジ「はい」ケホッ

ミサト「アスカが帰るまで、シンちゃん一人になっちゃうけど」

ミサト「何かあったら、遠慮せずに連絡してきてね」

シンジ「わかりました」

ミサト「ちゃ~んと、安静にしてるのよ?」

シンジ「ミサトさん」

ミサト「はいはい、そんじゃいってきま~す♪」

シンジ「いってらっしゃい」

シンジの部屋

シンジ「」ケホッ ケホッ

シンジ「もう少し…寝てよう」

シンジ「」スースー

――

――


シンジ「」パチッ

シンジ「今、何時だろ」

シンジ「まだ、お昼前か」

シンジ「」

シンジ「静かだな」

シンジ(懐かしいな。ここへ来る前まではこんな静けさ、普通だったのに)

シンジ「」

シンジ「」ケホッ

シンジ「一人になるなんて久しぶりだ」

シンジ「」ボーッ

シンジ「まだ、熱引いてないのかな」

シンジ「」

シーン

シンジ「綾波、きっと心配してるだろうなぁ」

シンジ「昨日のデート楽しかったな」フフッ

シンジ「」

シンジ「……父さんのレコーダー」

シンジ「最近は聞かなくなったな」

シンジ(アスカがここに来てから一人になることなんてほとんど無くなったし)

シンジ「アスカがここに来てから……」

シンジ「どうして僕たちはここにいるんだっけ……」

シンジ「なんで三人で暮らしてるんだろう…」

シンジ(エヴァに乗るため)

シンジ「使徒を倒すため……」

シンジ「父さんに認められたいから……」

シンジ(でも、そんなこと…もうどうてもいいじゃないか)

シンジ「僕には綾波がいるじゃないか」フフッ

シンジ「アスカだって、真希波だって」

シンジ(みんな僕を必要としてくれるんだ。認めてくれるんだ)

シンジ「それでいいじゃないか……」

――


シンジ「だけど……なんだか、変な気持ちで…」

シンジ「自分のことなのに……」エヘヘ

シンジ「何もわからなくて……」

カヲル「僕にはわかるよ。君のその気持ち」

カヲル「終局はもうすぐそこまで来てる」

シンジ「……カヲルくん?」

カヲル「終わりを迎えるのが怖いんだね。シンジくん」

シンジ「終わり……」

カヲル「そう。エヴァや使徒、それにセカンドインパクト…」

カヲル「その全ての因果が今の君たちの関係を築いた」

カヲル「もちろん、僕との出会いもね」ニコッ

シンジ「……」

カヲル「君が生きる今はエヴァによって繋ぎ止められているんだ」

カヲル「同時に、脅威である使徒の存在にもよってね」

シンジ「カヲルくんが何言ってるのか…僕にはわからないよ……」

カヲル「最後の使徒を倒したその先」

カヲル「エヴァに乗る必要のなくなった未来」

カヲル「そこに何が待ち受けているのか」

カヲル「君はそれを知らなくて、知りたくて、たまならなく不安なんだよ」フフッ

シンジ「……」

シンジ「…そう、そうかもしれない」

シンジ「カヲルくんの言う通りだよ」

シンジ「ねぇ!?僕はどうなっちゃうの?わからないんだよ…」

シンジ「怖いんだよ!使徒をみんなやっつけちゃったら僕はここにいちゃいけなくなるの!?」

カヲル「シンジくん」

シンジ「…あの時、僕はずっと考えなら部屋でずっと寝こんでたんだ……」

シンジ「気付いたら夕方になってて……」

シンジ「そしたら、アスカが…綾波が、学校のみんながお見舞いに来てくれたんだ」

シンジ「ただの風邪なのに…こんな僕のために」

シンジ「その時」

シンジ「嬉しいと思ったんだ!ずっとここに居たいと思った!ここに居ていいんだって思ったんだ!」

シンジ「でも、それから……怖くなって…」

シンジ「こんな、温もり…今まで感じたことなんかなかったから…」

シンジ「失うのが怖いんだ……ずっとそうだったんだ……今まで」

シンジ「気付いたら何もかもなくなってて」

シンジ「一人ぼっちになってて……」

シンジ「父さんは僕を捨てて……母さんだって死んじゃったし」

シンジ「もう嫌なんだよ……こんな寂しい思いをしなくちゃいけないのは!!」

カヲル「はじめから他人と距離を置けば傷つくこともない」

カヲル「そう思っているのかい?」

シンジ「カヲルくんだって言ってたじゃないか」

シンジ「終わりは近いって」

シンジ「だったら、いっそのこと一人でいるほうが楽かもしれないじゃないか」

カヲル「ファーストやセカンドはそう思わないと思うけど」

シンジ「正直…アスカや綾波が何を考えているのか僕にはわからないんだ…」

シンジ「綾波といると暖かくて心地良い…だけど、結局ボクは綾波のことを何も知らない」

シンジ「何も教えちゃくれない……」

カヲル「……僕はいいのかい?」

シンジ「…うん。カヲル君といると落ち着くんだ……」

シンジ「カヲルくんは嘘つかないと思うし、ぼくだって素直で居られるし」

シンジ「アスカや綾波と違って気を使わなくていいし」

カヲル「うれしいな。君にそう言ってもらえて」フフ

学校

レイ「おはよう。碇君」

シンジ「おはよう」

レイ「風邪、まだ治らないの?」

シンジ「ううん、もう治ってるよ」

レイ「そう」

レイ「」

シンジ「」

レイ「ごめんなさい」

シンジ「え?」

レイ「ずっと、碇くんに謝らなくちゃって思ってたの」

シンジ「どうして?」

レイ「傘、一本しかなかったんでしょ?」

シンジ「いいよ。気にしなくて」

レイ「でも、碇くんは風邪、引いたから」

シンジ「綾波が雨に濡れなくて済んだ。僕はそれで十分だよ」

レイ「碇くん」

シンジ「……」

レイ(私は碇くんといるとポカポカする。だから碇君にもポカポカしてほしい)

シンジ「」

レイ(だけど、)

シンジ「ごめん、少し一人にしてもらえないかな」

レイ「」コクリッ

レイ(碇くんは私といてもポカポカしてくれない)

今までのスレお願いします!

レイ「」スタスタ

トウジ「な~んか、風邪なおってからセンセ暗なったなぁ」

ケンスケ「何かあったのかな」

トウジ「ま、あったんやったら原因は一緒にすんでるアイツしかおらんやろ」

マリ「お姫様!」

ヒカリ「まさか!アスカはずっと碇くんの看病してたんでしょ。嫌われるようなことなんか」

アスカ「…ぐぬぬ」

>>27
アスカ「シンジは私だけのもの」ボソッ シンジ「え?」
レイ「碇くんは私だけのもの」ボソッ アスカ「え?」
マリ「わんこくんは私だけのもの」ボソッ アスカ「え?」

だよ

アスカ(確かに……コネメガネ達がお見舞いに来た後から)

アスカ(な~んか、妙なのよね……バカシンジ)

アスカ「」スタスタ

アスカ「ちょっと、バカシンジ」

シンジ「なに?」

アスカ「何じゃないわよ!最近のアンタなんかおかしい!」

シンジ「別に……おかしくなんかないよ」

アスカ「おかしいわよ!一緒に住んでる私言うんだから!間違いないわよ」

シンジ「」

アスカ「はぁ…どうしたの?エコヒイキと喧嘩でもした?」

シンジ「ほっといてよ。しばらく、一人になりたいんだ」

アスカ「アンタねぇ……これでも、心配してあげんてんのよ?」

マリ「はいはい、お姫様。ここはわんこ君の意思を尊重してあげよ」

アスカ「……バカ」

シンジ「僕は別におかしくなんかないよ」ボソッ

マリ「さぁ、姫行こ」

アスカ「ふん!」スタスタ

シンジ「一緒に住んでるから……何だよ」ボソッ

シンジ「僕のこと……何も知らないくせに」

アスカ「」ピタッ

>>29
ありがとう
どうやら全部みたことあるな

>>32
これで全部ってわけじゃないけど
あざっす

アスカ「」クルッ

アスカ「」スタスタ

アスカ「」グイッ

シンジ「」

アスカ「…いい加減にしなさいよ。アンタのために心配してやってるんでしょ?」

アスカ「私だけじゃないわよ。ヒカリだってみんな、アンタの事心配してんのよ!」

シンジ「……離してよ」

アスカ「それに、何よ……何も知らないくせに?」ウルッ

アスカ「アンタのことなんか!知りたくもないわよ!!バカ!!」フンッ

シンジ「」ドテッ

ヒカリ「アスカ!!」

アスカ「」タッタッッタ

アスカ(結局…私は…シンジのこと……何も理解してなかった)タッタッタ

トウジ「偉いこっちゃ……」

レイ「碇くん」スタスタ

シンジ「大丈夫だよ」

マリ「……わんこ君」

マリ「本当にどうしたんだろ」

帰り道

マリ「結局、姫は戻ってこなかったね」

ヒカリ「アスカ……大丈夫かな」

トウジ「大丈夫やろ。怒って出ていくことなんか前もあったし」

ヒカリ「鈴原!」

ケンスケ「でも、トウジの言う通りだと思うよ」

マリ「姫は結構プラス思考だからねぇ」

ヒカリ「…でも、心配だわ……」

マリ「心配って言うと、わんこ君も心配だな~」

トウジ「あぁもう!面倒なやつやで!ほんま!」

レイ「」スタスタ

マリ「あ、あの子。お~い!!君はわんこ君と帰らないの?」

レイ「碇君、先に帰ったから」スタスタ

カヲル宅

カヲル「やぁ、来ると思ったよ。シンジくん」ニコッ

シンジ「おじゃまします……」

カヲル「今日の君はいつも異常に暗いね」

シンジ「……」

カヲル「学校で何かあったのかい?」

シンジ「ちょっとね……」

ミサト宅

アスカ「」

アスカ「もう、そろそろバカシンジのやつが帰ってくるころね」

『僕のこと……何も知らないくせに』

アスカ「アンタだって…私のこと……何も知らないじゃない!!!」ドンッ


ペンペン「……」ブルブル

――


シンジ「つい……カッとなっちゃって」

カヲル「後悔はしてるのかい?」

シンジ「うん……だけど」(アスカを引き止めて謝ることだってできたのに…)

シンジ「このままでもいいかなって」

カヲル「昨日言ってたことだね」

シンジ「うん…このままみんなと距離を置くのには都合がいいよ……」

なんか似たような内容のエヴァスレがあった気がする

>>41
それ多分、自分かも
未完だけど

ちょいまt

ミサト宅

アスカ「遅い……」

ガチャッ

アスカ「」ドキッ

ミサト「たっだいま~」

アスカ「ちぇ……ミサトか」

ミサト「ただいま。アスカ」

アスカ「おかえり」

ミサト「あら?シンジくんは?」

アスカ「まだ」

ミサト「さては、レイのところかしら」フフッ

アスカ「それはないわ」ボソッ

ミサト「?」

ミサト「なぁに?今日はご機嫌ななめのようだけど?」

アスカ「なんでもないわよ」

ミサト「そう?ならいいけど」

アスカ「……ミサト」

ミサト「なにかしら?」

アスカ「……私の過去、知ってるわよね」

ミサト「……」

ミサト「そういう、仕事だから…」

アスカ「じゃぁ、バカシンジのことも」

ミサト「えぇ、み~んな知ってるわ」

アスカ「そう……なら!」

ミサト「教えられないわよ。シンジくんの過去」

アスカ「くっ……」

ミサト「…そんなこと聞いてどうするつもりだったの?」

アスカ「ミサトには関係ない……」

つづく

ミサト「ま、そんなこと聞くってことはシンジくんと何かあったのね」

アスカ「ふん!」スタスタ

ミサト(シンジくんの過去を知りたいなんて……)

ミサト(何があったのよ……アスカ)

ガチャリッ

シンジ「ただいま」スタスタ

ミサト「シンジくん、おかえりなさい」

シンジ「夕飯、すぐに作ります」スタスタ

ミサト「ねぇ、シンジくん?」

シンジ「なんですか?」

ミサト「アスカと喧嘩でもした?」

シンジ「……いえ、べつに」

ミサト「ほんとー?」コノコノ―

シンジ「はい」

ミサト「なーんか、アスカ機嫌よくないのよね」

シンジ「僕は関係ないですよ」

ミサト(かなり関係ないあると思うんだけどね……)

ミサト(2人とも相談相手は不要か……)


ミサト(中学生2人が悩んだところで……何になるってぇのよ……)

レイ宅

レイ「今日の碇くん…」

レイ「辛そうに見えた」

レイ「私がいるから?」

レイ「でも、碇くんは私だけのもの」

レイ「何かが碇くんを追い詰めてる」

レイ「私から碇くんを」

レイ「……奪おうとしてる」

次の日

アスカ「……」スタスタ

レイ「」スタスタ

シンジ「」スタスタ

マリ「おぅはっよー!」

シーン

マリ「朝から挨拶無視なんてひどいねー」

マリ「姫ー、わんこ君と仲直りした?」

アスカ「え?」

マリ「したの?してないのー?」

アスカ「……」チラッ

シンジ「」スタスタ

アスカ「そもそもあんなバカに関わんないし」

アスカ「喧嘩なんかしらないわよ」

マリ(進展なしか……)

マリ「わんこくん!最近、元気ないぞー」ギュッ

シンジ「そう?」

マリ「」チラッ

アスカ レイ「……」ウズウズ

マリ(お二人さんはまだ脈あり)

マリ(やぁっぱ、問題はわんこ君かぁ)

シンジ「そろそろ離してよ」

マリ「あ、ごめんごめん」

NERV本部

ミサト「あぁ…もう!あの子たち!何考えてんのかしら」

リツコ「難しい年頃だから」

ミサト「そんな一言で済ませないで」

リツコ「それにしてもシンジくんの過去を知ってどうするつもりだったのかしら」

ミサト「そこが一番引っかかるところなのよね……」

ミサト「触れてはいけないこと」

『……私の過去、知ってるわよね』

ミサト「アスカだってそれは承知してるはずなのに」

リツコ「暗黙の了解ね」

リツコ「シンジくんの過去もアスカの過去も」

リツコ「寂しさと悲しみで溢れてる」

ミサト「類は友を呼ぶって言うけど…」

ミサト「少しは大人を頼りなさいよ!子供なんだからっ!」

リツコ「ふふ」

ミサト「な、なに?」

リツコ「随分と慣れたんじゃない?そういうの」

ミサト「……」

ミサト「割り切ってるだけよ。これも仕事だし」

リツコ「そう。でも、そういうの、あの子たちなら容易に感じとるんじゃない?」

ミサト「見透かされてるのかもね……シンジくんやアスカに」

リツコ「じゃ、相談相手に売って付けの人を呼ぼうかしら」

ミサト「そんなの、うちには居ないわよ」

加持「そうか?俺はいると思うけど」

加持「ここにね」

ミサト「加持くん…」

リツコ「あら、噂をすれば」

加持「久しぶり、りっちゃん」

ミサト「なんの用?」

加持「子供たちの相談相手になってくれってね。りっちゃんから」

ミサト「はぁ……」

加持「そんな顔するなよ。うまくやるさ」

リツコ「期待してるわ」

数日後

アスカ「加持さんとでーと♪」

加持「こんなにも、服や水着を買って」

加持「何かあるのか?」

アスカ「それはね」ニヤニヤ

アスカ「」ガサガサ

アスカ「これよ!これ!」バーン!

加持「修学旅行?」

アスカ「そう!沖縄に行くのよ!」

加持「そりゃいいな。楽しんでくるといい」

アスカ「思いっきり遊ぶんだから♪」

ごはんたべてきます

――


アスカ「はぁ~。楽しかったなぁ」

アスカ「やっぱり!加持さんといるのが一番よ!」

加持「そう?」

加持「シンジくんと買い物はしないのかい?」

アスカ「しないわよ!あんな奴!」

加持「おかしいな。シンジくんとアスカは仲が良いって聞いてたんだけどな」

アスカ「仲が良い!?ありえないわよ」

加持「キスもしたのに?」

アスカ「なっ////////」カーッ

加持「NERVの中じゃ結構有名でね」

加持「見られたんだって?葛城たちに」

アスカ「もうっ!加持さん!」

加持「悪い悪い」フフッ

加持「それで、シンジくんと、喧嘩でもしたのかい?」

アスカ「うぅ…」モジモジ

―――
――

加持「…なるほどな」

アスカ「私はシンジのことを何も知らないって」シュン

アスカ「確かに……アイツのこと知ろうだなんて思ったこと…今までになかったし」

加持「それで、葛城からシンジくんの過去を聞き出そうとした」

加持「少しでも彼を理解してやりたくて」

アスカ「……ミサトにたのまれたの?」

アスカ「…どうして、過去を知ろうとしたのか聞き出しってこいって」

加持「……」

加持「アイツも心配なんだよ。君たちのことが」

アスカ「ねぇ…どうしたら私はシンジのことを知ることができるの?」

アスカ「加持さんはシンジの過去知ってるの?だったら私に教えてよ!」

加持「……」

加持「確かにシンジくんの生い立ちは彼を知る上で重要なことかもしれない」

アスカ「私だって!辛かったこと!悲しかったこと!ママのことも全部!シンジに知ってもらいたい!」

加持「知らない記憶、他人の記憶を知ることなんて誰にもできない」

アスカ「できるわよ!手紙でもなんでもいい!言葉があるじゃない!」

加持「所詮は言葉……」

加持「それ以上の意味を持たない」

加持「アスカが今までに感じてきたことすべてをそのままシンジくんに伝えることなんかできないんだよ」

アスカ「……」

アスカ「それでも……」

加持「アスカ」

アスカ「うぅ…」

加持「過去からシンジくんを探るのは無理だ」

アスカ「じゃあ!どうすればいいのよ!」

加持「互いに今を生きる」

加持「今をシンジくんと共有し合えば」

加持「自然に彼を理解できるようになるさ」

加持「今まで通りね」

アスカ「……」

加持「出会う前のシンジくんに出会うことはできない」

加持「だけど、今のシンジくんになら」

加持「してやれることがあるだろ?」

ミサト宅

アスカ「ただいま」(今の私にできること…)

シンジ「おかえり。ミサトさん、今日遅くなるって」

アスカ「そう」

アスカ(それは……)

シンジ「」スタスタ

アスカ「ねぇ、シンジ」

シンジ「」ピタッ

アスカ「何があったのか知らないけど、無理しなくていいわよ」

シンジ「」

アスカ「辛いんなら、ちゃんと相談しなさい。私やミサトにね」

シンジ「うん、ありがと。アスカ」



アスカ「ふぅ……そっとしておくしかないわよね…」

VIPがおかしい!!

あかん

てす

NERV本部

リツコ「お疲れ様」

加持「疲れてなんかないさ」

加持「アスカも楽しんでくれたみたいだし楽しかったよ」

ミサト「で、どうだったの?」

加持「子どもらしい無邪気な悩みだったよ」

加持「アスカも大分と変わったもんだよ」

加持「いい方にね」

―――
――

NERV本部

リツコ「お疲れ様」

加持「疲れてなんかないさ」

加持「アスカも楽しんでくれたみたいだし楽しかったよ」

ミサト「で、どうだったの?」

加持「子どもらしい無邪気な悩みだったよ」

加持「アスカも大分と変わったもんだよ」

加持「いい方にね」

―――
――

いけるとこまでいきます

――


ミサト「過去知って、シンジくんを理解しようとした……」

リツコ「そして、自分の過去をシンジ君に伝え、自分を知って欲しかった」

ミサト「……お互い触れられたくないことだからこそ」

ミサト「あえて晒して本当の自分を知って欲しかったのね……」

リツコ「はぁ……ヘタすればそれは破綻を生むのに」

加持「アスカなりに、素直になりたかったんだろうな」

リツコ「言葉で伝えてもそれは言葉でしかない」

リツコ「シンジくんの本質そのものね」

ミサト「?」

リツコ「人は自分を他者に知って欲しいから言葉を紡ぐ」

リツコ「でも、それだけで全てが相手に伝わるわけではない」

ミサト「心そのものを見せるなんてできないってこと?」

加持「例えば俺がここでスイカが好きだなんてって言ったら葛城はそれをどう捉える?」

ミサト「は?まぁ、そうなのって感じかしら」

加持「だが、俺が本当にスイカが好きかどうかなんか俺にしかわからない」

ミサト「私に・ついたってこと?」

加持「その可能性もあるわけだ」

ミサト「なるほどね……」

加持「だから、人はその時の状況、行動をみて真に発せられた言葉の意味を探る」

リツコ「それでも、真偽を知ることは不可能」

リツコ「人が扱うには言語なんかまだまだ不便なものなの」

>>111
訂正:
私に嘘ついたってこと?

加持「シンジくんは誰よりもそこに敏感なんだ」 

リツコ「相手の言葉の裏を読もうとする」

リツコ「本当の安らぎを求めてね」

加持「だが、それが不信を産む」

加持「もう諦めてるのかもなしれないな」

加持「他人から理解を得ようとすること相手を理解しようとすることに」

ミサト「シンジくんの生い立ちを考えれば無理ないわ……」

ミサト「家族すら信じることを許されなかったんだから……」

ミサト「私だってそうだった…」

ミサト「父は研究以外に関心がないって思ってた」

ミサト「それなのにあの時……」

ミサト「自分の身を犠牲にして……」

ミサト「私を助けて……」

ミサト「それ以来、誰も信じれなくなった…」

ミサト「もう、わけがわからなくてね……」

加持「葛城…」

ミサト「だけど、知らないうちにそんなことも考えなくなった」

ミサト「……シンジくんのそれもきっと時間が解決してくれるでしょうね」

リツコ「……」

ミサト「で、シンジくんとアスカの、喧嘩の原因は?」コホン

加持「あ、えっと、それは……」

ミサト「聞き出せなかったの!?」

加持「ま、まあな」

ミサト「呆れた……」


ミサト「ふん!」

リツコ「相変わらずね」

加持「おいおい、それでも収穫は大、そうだろ?」

リツコ「アスカに関してはね」

ミサト「喧嘩の原因がわからないんなら前進できないじゃない!」

加持「きっと、アスカがうまく」

ミサト「だめ!アンタが責任持ってなんとかしなさい!」

加持「はぁ……俺に責任なんてないだろ」

リツコ「ま、責任は保護監督であるミサトにあるわね」

ミサト「うぐ……連帯責任よ!」

加持「参ったな…こりゃ」

>>42
シンジ「同い年の女子と同居するのってやばいよね?」カヲル「え?」
これ書いたの>>1
続き読みたかった

>>121
覚えてくれててうれしい!

このネタ使いたくて4部構成で
はじめから練ったんです(´・ω・`)

今日は限界……
誠に勝手ながらごめん…
ほすはもういいよ
見てくれてありがとー!
また今度書きます

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