アッキー「わんわん!!」モバP「?」 (25)
◆アッキーさんのSSです。
◆著しいアッキーさんのキャラ崩壊が見られます。
◆コレジャナイ感に見舞われると思います。
◆前作より短いです。
前作
モバP「まゆのヤンデレを治す!」
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アッキー「わんわん!!」優「?」
アッキー「わんわん!!」優「?」 - SSまとめ速報
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アッキー「わんわん」
P「ん~、アッキー。優がいないと寂しいか?」
アッキー「くぅ~ん」
P「そうかそうか……、って、あいつ水入れ忘れてる……」
アッキー「ハッハッ」
P「喉が渇いたんだな。よし、今から俺が水を入れてくるから待ってろよ!!」
アッキー「ワフッ」
アッキー「……(こいつの名前はモバP。あらゆるアイドルを売れっ子に輝かせる才能を持った一流のプロデューサー。と表向きはこんな感じだが……)」
P「あ~、早く仕事を……、って。おわっ……」
アッキー(犬の俺から見てもわかるくらいの超ドジ。生活は仕事と相まって不規則。そんなぼやけた頭じゃアイドルたちのアプローチを水泡に帰す。やれやれ、って感じだ)
アッキー(ご主人様の報われぬ思いと、ご主人様への報われぬ思いをジャーキーで紛らす毎日が続く)
P「すまん、ちょっと遅くなってしまったが水だ。飲んでくれ」
アッキー「わん」
P「あっ、仕事で出なくちゃ。すまん、アッキー。すぐに誰か来るから大人しく待ってるんだぞ」
アッキー「わん(俺をそこらのガキと一緒にしないでくれ)」
P「いってきまーす」
アッキー(ご主人様は近くのスタジオでレッスン。他に誰も帰ってくる気配もない。寝るか……)
アッキー「くぅん?(あれ、あれはスマホ……?)」
アッキー「わん(オタコンを呼ぶか)」
CALL!!CALL!!
晶葉『何だ、君か。私は今忙しいんだ。用事ならさっさと言ってくれ』
アッキー「わう(モバPがスマホを忘れたんだが大丈夫か?)」
晶葉『な……、大丈夫なわけがないだろう!!あれに助手とアイドルの全ての予定が入っているんだ。言うなれば電子手帳みたいなものだぞ!!』
アッキー「わう(小型通信機の性能が上がるのも考えものだな。音がキンキンと響きやがる)」
晶葉『とにかくだ。私は今オフで家にいるし、泉もいるから早急な対応をしてやれる。手数だが君が届けてくれないか』
アッキー「わん(悪いが、ご主人様の喜びのハグを拷問と感じる体質なんだ。また後でにしてくれ)」
晶葉『ジャーキーを出す』
アッキー「わん(悪いが……)」
晶葉『頼む……、これは重要な案件なんだ!!』
アッキー「わん(ひと袋はいらんが、それなりの数を用意してくれ)」
晶葉『恩に着る!!』
晶葉『状況の説明だ。助手のパソコンをハックした結果、次に向かう場所は765プロだと判明した』
アッキー「わん(距離は?)」
晶葉『ここから5km、といったところか』
アッキー「わん(遠すぎるな)」
晶葉『あくまで人間のルートだ。犬用のルートは泉が用意してくれている』
アッキー「わんわん(それは頼もしい)」
泉『こちら泉。結果が出たわ。路地裏と建物の隙間を通れば約2.3kmで着くルートがあるみたいね』
アッキー「わん(助かったぞ、イズミ。オタコンより頼りになるかもな)」
晶葉『その通信機は誰のお手製か言ってみろ』
アッキー「くぅん(冗談だ。さて、スマホをくわえるのもアレだしな……)」
晶葉『君の背中に簡易リュックを付けた。事務所にいるウサミンロボに入れてもらうことにしよう』
アッキー「わん!!(任務開始だ!!)」
アッキー「わん(さてと、スマホも持ったことだ。外に出るか)」
泉『ウサミンロボにアンロック要請を送ったわ。これでドアから出れるはずよ』
アッキー「わんわん(オタコンは何をやっている?)」
泉『さあね、私にはわからないわ。おそらく、何かの起動じゃないかしら?』
アッキー「わふ(俺の体は日に日にミュータントと化していってるんじゃないのか?)」
泉『大丈夫よ、根拠はないけど』
アッキー「わん!!(不安になってきたぞ!!)」
泉『ふふっ、冗談よ。彼女がそんなことするなんて思ってもないくせに』
アッキー「わん(そうだな、行ってくる)」
泉『お願い、Pを助けて……』
アッキー「わん(なに、案外簡単に終わるさ)」
アッキー「わん(早速、裏道か)」
晶葉『途中で野良の同僚に出くわすかもしれんな』
アッキー「わふ(オタコン、指示を)」
晶葉『そのまま裏道を進め。通信を切る。適宜、指示を送るから注意して聞いておけ、オーバー』
アッキー「わん(オーバー)」
アッキー(それにしてもだ。同じ東京とは思えん場所だ)
野良猫「にゃ~ん(おじさん、どこへ行くんだい?)」
アッキー「わふ(765プロだ)」
野良猫「にゃー(そうかい、ボクはてっきり脱走かと)」
アッキー「わん(悪いが俺は忠犬を自負してるんでね)」
野良猫「にゃー(自由はいいよ、自由は)」
アッキー「わん(自由よりも大切なものっていうのもあるのさ)」
野良猫「にゃー(ふーん、ボクにはわかんないや)」
アッキー「わん(かもな)」
CALL!!CALL!!
晶葉『溝があるな。一回、溝に降りてからと言いたいところだが深すぎるな……、どうしたものか……』
泉『これは予想外だわ。ちょっと、調べなおす必要が……』
アッキー「わん(いや、ない)」
晶葉『降りると言うのか!!君につけた小型カメラで見たところ30cmくらいの深さがあるぞ!!』
アッキー「ばうっ(俺を侮るな)」
泉『早まらないで!!』
アッキー「わん!!」
晶葉『まさか……、全て三角飛びで渡っている…だ…と…』
泉『すごい身体能力……』
アッキー「わん(よっと、渡り終えたか)」
晶葉『君の身体構造に興味が出てきたぞ』
アッキー「わんわん!!(悪いが、体を弄られるのは趣味じゃないんでね。散髪も遠慮したいところさ)」
晶葉『主人の取り柄を……』
アッキー「わん(秘密にしておいてくれ)」
晶葉『約束はしかねる』
アッキー「くぅーん(やれやれ、へそ曲がりと付き合うための翻訳機も欲しいところだ)」
晶葉『奇遇だな、私も君と同じことを思っていたところだ』
晶葉『あともう少しで目標に着く。気を抜くなよ。オーバー』
アッキー「わう(わかっている、オーバー)」
アッキー(難関は超えた。後は運ぶだけの簡単な任務だ)
野良犬「バウッ(なんだぁ、新入りかぁ)」
アッキー「わん(悪いが急いでいる。目的地があるんでな)
野良犬「わうわう!!(そうはいかねぇなぁ。ここでは俺様が一番なんだ。ドーベルマンの俺様がよぉ!!)」
アッキー「わん(わかった、お前が一番だ。そこを通してくれ)」
野良犬「わんわん(残念なことだが、ここは俺様の縄張りだァ。通らせるわけにはいかねぇ)」
アッキー「わん(どうやら交渉決裂らしいな)」
野良犬「がううううう」
アッキー「わん(やれやれ、怒らせてしまったか)」
野良犬「わおおおおおおおおん(いっちまえやああああああああ、くそがああああああああああああああ!!)」
アッキー「わん」
野良犬(え、俺様の攻撃をあっさりかわしただと!?)
アッキー「わう!!」
野良犬「ぎゃいいいいいいいいいいいいいいいいいん」
アッキー「わん(腹に一撃。どうだ、立てるか?)」
野良犬「……」
アッキー(泡を吹いているか。やりすぎたかもしれんな、腹への体当たりは)
アッキー(道草を食ってる場合じゃないな。行くか)
アッキー「わん(ここが765プロ。さすが天下のアイドル事務所ってやつかな)」
晶葉『少々到着が遅れたようだが、何かあったのか?』
アッキー「わう(ああ、雑魚散らしと言ったところだ)」
晶葉『765の事務所に連絡を入れる。ちょっと扉のところで待っているといい』
アッキー「わん(了解)」
泉『本当にあなたには驚かされるわ。本当に犬なのか確かめたいくらいね』
アッキー「わんわん(まあ、どんな検査をしても犬という結果しか出ないさ)」
晶葉『連絡が取れた。今、扉が開くから中に入ってくれ』
アッキー「わう(了解、オーバー)」
晶葉『オーバー』
響「お、君がアッキーかな?」
アッキー「くぅ~ん(でなければ、ここにいないと思うんだが……)」
響「そんな言い方ないと思うぞ。さあ、中でモバPさんが待ってるから入るといいさー」
アッキー「わん(そうさせてもらう)」
モバP「……で、ですね。高木社長。この合同ライブの件は……」
高木「そういうことにしましょう。いやー、モバPさんのおかげで話がサクサクと進みますな」
モバP「いえいえ。高木社長のご理解があってこそですよ」
高木「はっはっはっ、まあ、今日はこのくらいで終わりにしましょう」
モバP「では、これにて失礼いたします」
モバP(さて、とスマホ、スマホ……ってない!!どうしよう……、あれに今日の予定が全部はいっているのに……)
響「モバPさん。アッキーがスマホを届けてきてくれたぞ!!」
アッキー「わん(犬の世話になるようなドジを踏むんじゃない。人間の尊厳が失われるんじゃないのか?)」
P「ありがとう、アッキー!!」
優「アッキー、偉いねー✩」
アッキー(!)
P「ああ、優に会ったから途中まで一緒に来たんだった。良かったな、アッキー」
アッキー「わん!!(いい訳無いだろう!!)」
優「アッキー、ギュウウウウウウウウウウウウウウウウ……」
アッキー「わんわん(やめろー!!やめてくれー!!)
響「あいつもあいつなりに苦労してるんだなー」
CALL!! CALL!!
晶葉『どうやら任務完了のようだな』
アッキー「わう(もう二度とお前からの依頼は受けん)」
晶葉『悲しいことを言ってくれる。相棒だろう』
アッキー「わん(ビジネスパートナーだ。それ以上ではない)」
晶葉『そうか。友達と思っていたのは私だけか』
アッキー「わん(そうかもな)」
晶葉『助手を助けてくれてありがとう。感謝する』
アッキー「わん(で、なんでそんなに必死になってあれを届けようとしたんだ?)」
晶葉『そ、それは……、その……だな……』
アッキー「わん(答えなくてもいい。大体分かる。思春期特有の素直になれないってやつさ)」
晶葉『なっ……///前言撤回だ、ビジネスパートナーだ。やっぱり』
アッキー「わん(やれやれ、素直にならんと本当に掻っ攫れるぞ。素直でも気づいてないんだから、な)」
晶葉『……』
アッキー「わん(オーバー)」
晶葉『オーバー』
アッキー(この王子様は気づいているのだろうか、自分へのアプローチに。まあ、犬の俺には関係ないが友人と主人には幸せになってほしいものだ。両方の幸せは願えないとしても、な)
この後、アッキーは様々な陰謀に巻き込まれていく。この任務は淡い恋物語の始まりではなく、血で血を洗う恋愛戦争へと発展していくのであった。しかし、これはまた別のお話。
というわけで、アッキーさんのお話これにて終了です。次回のSSは社長さんや晶葉の発明品ネタになると思います。
サイコはちょびっと待ってください。オナシャス!!
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