春香「枕営業って……」(100)

春香「枕営業って……その、どうなんでしょう?」

P「……したいのか?」

春香「したいわけないじゃないですか! でも、芸能界ってそういうのもしないと……っていう話も聞きますし……」

P「誰から?」

春香「学校の友達とか……」

P「春香さん」

春香「さん!?」

P「あなたは、Cランクアイドルですよね?」

春香「は、はい」

P「それなりに芸能界で過ごしているわけです。その友達より、芸能界には詳しいんじゃないでしょうか?」

春香「……はい」

…さて、この物語にはまだ続きがあります。
主人公は誰ですかって?

それはこのSSを読み切ったあなた方1人1人です

今の世の中、たくさん辛いこともある。たくさん嫌なこともある。もう誰も信じられない、信じたくない。そう思っている人がたくさんいるでしょう。

私もかつてその1人でした。でもこのSSの「男」のように(というかモデルは作者自身だったり…)懸命に生きて、今では細々とですが暮らしています。

開けない夜は、ありません。

これが、このSSで伝えたかったことの全てです。

最後の最後に、登場人物たちからのメッセージをお聞き下さい。

男「おう!まあなにやら辛いこともあるが、生きてみようぜ!開けない夜は、ないってな!」

作者「ちょっ、俺のパクったな!」

女「やれやれね、この二人は…クスッ」

友「見てくれて、ありがとな!お前らも頑張れよ!…イテッ!」

作者「(友の頭をはたきながら)読者様にお前らとか言うな!失礼だろが!」

まあなにはともあれ…

全員「読んでくれてありがとう!」

ありがとうございました!(続編をもしかしたら投下するかも…ゴホンゴホン)

P「……うん、まあ、興味というよりは不安を抱くのもわかるよ」

春香「はい。その……友達もですね、実際どうなのかっていう風で……」

P「心配してくれたわけだよな」

春香「そうなんです。もちろん、765はそんな環境じゃないよって言っておいたんですけど」

P「うん、それでいい」

春香「すいません。変なこと言い出して」

P「いや……。不安に思ってることを吐き出してくれるのはありがたいよ」

春香「そうですか?」

P「そりゃあ、そうだよ。でも、あれだな」

春香「なんです?」

P「中途半端な知識で怖がられ続けても困るな。逆に無防備になられても困るし……」

春香「はい?」

P「765にはたしかに枕はないよ。でも、業界全体を見渡せば、無いわけじゃないからな。巻きこまれないように予防が必要な部分もある」

春香「やっぱり、あるんですか……」

P「もちろん、アイドルにそんなことをさせないよう、スタッフの俺たちが気を配るんだが、それでも足りないことはあるからな」

春香「そう言われると……ちょっと心配になっちゃいます」

P「うん。だから、今日はどう気をつければいいか、話すことにしよう。春香はこの後千早とレッスンだろ?」

春香「はい。千早ちゃん待ちです」

P「それまでの間、話してやるよ。コーヒー飲むか?」

春香「あ、私淹れますよ!」

P「そうか? じゃあ、お願いするよ」

ふぅ~シコりましたw これにて早漏です!
実は、オナニーしたらセックスの話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は今夜のオカズなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのオナネタで挑んでみた所存ですw
以下、チンコ達のみんなへのメッセジをどぞ

チンコ「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと包茎なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

アナル「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

金玉「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

乳首「見てくれありがとな!
正直、オナニーでイった私の気持ちは本当だよ!」

陰毛「・・・ありがと」モサ

では、

チンコ、アナル、金玉、乳首、陰毛、>>1「皆さんありがとうございました!」



チンコ、アナル、金玉、乳首、陰毛「って、なんで糞>>1が!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に射精

 いやあ、うまいな、春香のコーヒー。

 うん、豆から挽いてくれてるしな。
 ありがたいよ。

 みんな事務所に好きなもの持ち込んでくれるから、俺や小鳥さんは大助かりさ。

 そうだな、春香が言うとおり、毎日どれにするか悩むくらいだ。

 じゃ、話を始めようか。

 まず、春香は枕っていうと、どういうイメージかな?

 偉い人のところに呼び出されて……か。

 うん、すまないが、そこで頬を染めないでくれないか。こっちも恥ずかしくなるからな。

 春香が思ってるのは、こういうことだよな?

 春香たちアイドルが普段は接点も無ければ、顔も知らない、でも、芸能界にはすごい力を持っている人がいる。

 その人物のところに赴いて、体を差し出す、と

 いや、だから照れないでくれよ。俺も言いにくいことなんだから。

 まあ、ともかく、関係が遠い相手との、一夜限りの関係ってなるが……。
 実は、こういうのは、業界でも件数的には少ないほうだろう。

 うん、そうだな。
 統計を取れるものじゃないから確実とは言えない。あくまで感覚的なものだ。

 だけど、確実に起こりやすいと言えるものがあるんだよ。

 なにって? 普通の恋愛関係だよ。近しい相手とのな。

 驚くかい?

 でも、これが、一番普通にありえることなんだよ。

 所属芸能事務所のスタッフ、事務所出入りの作詞家や作曲家、同じ事務所の先輩。

 こういった人と恋愛関係となり、相手側が仕事を回せるだけの力があれば、枕ってことになる。

 そう、仕事を回せないと意味はないな。
 それと、そもそもその人のために尽くす、付き人とか専属マネージャーの場合は、枕とは言い難いだろう。

 うん。たとえば、俺と春香が恋愛関係になったら、それは枕だよ。仕事を振るのは俺だから。もちろん、社長でもそうだな。

くぅ~生きる事に疲れましたw これにて人生完結です!
実は、両親が誤って中だししてしまったのが始まりでした
本当は生まれるはずじゃなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのキモニートで挑んでみた所存ですw
以下、僕の家族のみんなへのメッセジをどぞ

母「みんな、今までこの子と友達でいてくれてありがとう
ちょっとオタクなところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

姉「いやーありがと!
>>1のキモさは二十分に伝わったかな?」

妹「こんなのがお兄ちゃんなんてちょっと恥ずかしいわね・・・」

父「こんな奴と遊んでくれてありがとな!
正直、夕飯時に言った私の早く死ねって気持ちは本当だよ!」

ポチ「・・・ワン」フリフリ

では、

父、母、姉、妹、ポチ、俺「皆さんありがとうございました!」



父、母、姉、妹、ポチ「って、まだ死んでなかったの!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

 そうだよ。
 俺でもだめだ。

 たとえば、あり得ないけど、俺がアイドルの一人と恋仲になったとして。

 その場合、たとえ公正に仕事を配分したとしても、傍から見れば贔屓しているように見られる。
 世間って、そういうものだろ?

 それに実際、つきあってる相手ってことは、それだけ魅力的に感じてるってことだよな。

 いい仕事を取ってきて、その子に回したくなる気持ちを抱いてもおかしくはない。

 うん、そう、いつも一緒にいるんだしな。恋仲になることはあるよな。

 しかも春香たちみたいに可愛い女の子揃いとなったら、くらっといく気持ちもわかる。

 は? 俺? 俺は弁えてますから。
 ……いや、なんでそこで落ち込むの?

 ともあれ、この手の話はいくらでも聞く。
 稀とは言え、その後、結婚とか、そういった展開をすることもあるしな。

 そうだな、そこまでいったら枕とは言えない。

 ただし、その場合、同じ部署に留まるのは難しいぞ。個人事務所を作って独立か、結婚引退……ってところだろう。

 大きな事務所の場合は、それぞれ別の担当になるってこともありえるけど。

 公私を分けるってのは大変なことだ。当人も周囲もな。そうなると、立場を変えるのが一番ってことになる。

 たいていはアイドルのほうは結婚引退だけどな……。

 ほら、有名なあのプロデューサーも元アイドルの奥さんが社長の事務所で仕事してるからな。
 うん、そうそう。

 さて、納得してくれたようなので話をすすめよう。

 円満な恋愛関係の場合は、まあ、世間の風当たりはともかく、当人たちにとっては悪くもないんだが、これが一歩間違うと大変なことになる。

 なにしろ仕事を回せるって事は、それだけ影響力があるって事だからな。

 はっきり言えば、『俺の言うことを聞けば売りだしてやるよ』というように関係を強要する輩もいるんだ。

 そう、実にありそうだろ?

 こういったパワーハラスメントめいた関係も、業界ではそれなりに多いものだろうな。

 なにしろ、当人が気づいてない場合も多いからな。

 ん?
 いや、こういうことだよ。

 たとえば、俺が春香に惚れたとする。

 いや、仮定の話でもじもじするなよ。

 ともかく、そうして関係を迫ったとしたら、春香はこう思うかもしれない。

 この申し出を断ったら、自分は干されてしまうんじゃないか。

 そりゃ、そうだよな、プロデューサーだからな。
 機嫌を損ねたら、自分を売りだしてもらえないかもと思うのは当然だ。

 そうして、春香は表向き自分の意思で俺とつきあうってことになり……。

 うん、そう。
 力関係がある場合、こうして一方的な押しつけが成立しちゃうんだ。

 もっと狡賢い奴になると、そういった圧力を利用する。

 なんとなく、そういう関係にならないと売りだしてもらえないという雰囲気を事務所全体に作って、社長が所属するアイドルの全員と関係を持っていたりする。

 うん、嫌な話だけどな。
 実際に聞く話なんだよ。

 もちろん、765にはそういうことはない。

 だが、実際にあり得る話だ。

 さて、ここまで、近しい相手との枕の話をしてきた。

 春香も巻きこまれることもあり得る話だ。
 好意を向けられるのは、自分じゃ止められないから。

 それで、もし、こういうこと……たとえば、『俺の近くにいたほうが良い仕事があるよ』というような誘いを受けた時だが。

 はっきり言うと、俺たちスタッフを信用してくれればいい。

 俺や社長には言いにくいだろうから、はじめに報告するのは小鳥さんがいいだろう。
 必ず相談に乗ってくれる。

 そうして、問題が明らかになったら、それを解決するために俺や社長が動く。

 まあ、仕事の時と同じだな。

 必ず誰かに相談して、勝手に動かないこと。
 これに尽きる。

 そうそう、ホウ・レン・ソウな。

 お前もよく知っているとおり、765は内部で枕なんて起きようのない環境だから、後はよく仕事する相手ってなるからな。

 相談してくれれば、なんとかなる。

 あとは、お偉いさんがいきなり春香のことを気に入って、愛人にしようとしてくる……なんて可能性もないではないか。

 『765プロそのものの立場が悪くなるよ』なんて言ってくるやつもいるかもしれない。

 でもな、こういうのもなんとかなる話なんだ。だから、気にせず相談してくれ。

 そもそも、そういう脅しが非常識だから、表に出せば大変なことになるし、それにな……社長のコネって結構すごいんだぜ。

 え?
 なんでそこ疑うんだよ。

 お前ら、普段から伊織と接してるから麻痺してるんだろうけど、社長は水瀬の代表と懇意にして、その娘を事務所に預かってるんだぜ?


 うん、納得してくれたなら、それでいい。

 春香たちに、実際関係ありそうな枕の話はこれで終わりだな。

 うん?

 やっぱり、他にもあるのか気になるか。

 うーん……。

 まあ、そうだな。知識としてだけならいいかもな。

 ただし、これから話すことは、学校の友達とかには話しちゃだめな内容だ。

 この事務所の中でなら……まあ、いいけど、それ以外は芸能界の仲間でもだめ。

 いいかい?

 うん、わかってくれたなら、話そうか。


 最初に、春香の枕のイメージを話してもらったが、実際にも、そういったことはある。

 つまり、ある程度芸能界に影響力のある、本局の人間や、スポンサーに……って話だな。

 だが、そういった人間ってのは、影響力がでかい。

 つまり、回せる仕事も大きなものになる。

 これはな、一種の利権だ。

 つまり、金が動く話になる。

 そうなるとどうなるか、わかるか?

 裏社会がな、出て来るんだよ。

 そうだ、やくざとか、その類だ。

 実際、芸能界にやくざが絡んでるなんて話は、昔は珍しい事じゃなかった。

 直接的に芸能事務所を経営したり、そのバックについたりな。

 だが、いまは色々と締め付けがあって、直に関わってる例は少ない。

 ……少ないだけで、あるにはあるんだが……。

 ああ、いや、それはいいか。

 ともあれ、そういう利権を確保するために、『裏接待』専門の事務所ってのがあるんだ。

 関わってる程度は様々だけどな。

 たとえば、タレント稼業がメインで、一部だけが常習的に枕を行うようにしてる事務所もある。
 最初から裏接待要員としてタレントを引っ張ってくる事務所もある。

 中には、風俗嬢を派遣してる事務所もあるな。
 とはいえ、これは、元々が風俗嬢のアリバイ事務所だからだけど……。

 え?
 アリバイってなんのかって?

 風俗嬢だって人の子だからな。
 怪しい名前のお店から給料が振り込まれてるとなると、人聞きが悪いだろ?

 だから、芸能事務所に所属してるって事にして、給料をそこからもらう形にするんだよ。

 風俗業に従事していると知られたくない人には、その事務所の電話番号を教えておく。
 そうしたら、電話がかかってきても、誰々さんはいまお仕事ですって答えてくれるわけだ。

 ええと、話を戻すか。

 それらの事務所がどういうスタンスで関わっているにしても、狙いは変わらない。

 女にだらしない、権力のある男を自分たちの手駒にすることだ。

 愛人って形で長くつなぎ止めておくのもよし、次々と女の子を派遣して……あの世界の言い方だと、『飼う』のもよしって具合だ。

 薄汚い話だけど、それにのっかるしょうもない男もいるんだよ。

 特にお偉いさんの、いい年したおっさんがな……。
 いや、いい年してるからこそ、若い女に弱いとも言えるけどさ。

 はあ……。
 話してる俺が厭になってくる話だよ、まったく。

 うん?
 やけに詳しいですねって?

 ……まあな。

 なにしろ、俺もその手の事務所にいたことがあるからな。

 驚くよな。

 俺もいまから考えると、夢みたいに思うけど……な。

 うん、良い機会だから、春香には話しておこうと思ったんだ。

 もし、こんな奴が担当プロデューサーなのが我慢できないなら、社長に言えば、替えてくれるぞ。


 詳しい話を聞かないと判断できない?

 そうか。
 お前も慎重になったなあ。

 いやいや、本当に感心してるんだよ。

 うん。いいことだよ。

 じゃあ、お言葉に甘えて、話させてもらうおうか。

 新卒の時、俺はイベント企画の会社に入ろうとしてたんだ。

 そう。
 普段、春香たちを呼んでくれるようなところだな。

 スポンサーさんとの橋渡し役だ。

 でもなあ、春香もわかると思うけど、こういう業種ってのは、本当の意味でのコネがないと使い物にならないことが多いだろ?

 だから、新卒はそんなに数を取らないし、俺自身もどんくさくてな。
 なかなか就職が決まらなかったんだよ。

 それでも、なんとか調べ回って、教授にも頭を下げまくって……。

 結局、誰の紹介だったかなあ……。
 それも覚えてないけど、とにかく小さな会社に就職できたんだ。

 それで会社勤めが始まったんだが……。

 これがおかしい会社でなあ。

 仕事がないんだ。

 先輩に聞いても、ああ、いいからいいからっていなされて。

 しかたないから、俺はもらったぺらぺらのマニュアルを読むのと、PCいじってるくらいしかやることがなかった。

 それで給料はそれなりにいいんだから、いまから考えると、お得な条件だったな。

 まあ、PCについて少し詳しいからって、サーバ管理やらされたのは参ったが……。

 それはともかく、月に数回くらいかな。
 急に呼ばれて、イベント会場に行くんだ。

 行ったって、客の整理したり、警備したり、みんなの弁当手配したり、まあ、そんなところで……。

 要は、雑用に呼ばれるんだ。

 俺のしたかった、企画したり、制作したりってことには全然触れられなかった。

 もちろん、入ったばっかりの新人だしな。

 大した仕事任せられないってのは理解できるんだ。

 だけど、先輩方もさ、ほとんど仕事してないんだよな。

 うん、イベントに呼ばれても、先輩たちも、俺と同じ雑用してたよ。

 ほんと、ここは一体どんな会社なんだろうっていつも思ってたよ。

 まあ、ぶっちゃけちゃうと、その会社はマネー・ロンダリングのためのほとんどダミーの会社だったんだよ。

 マネー・ロンダリングって知ってるか?

 そう、たまにニュースとかでも出て来るな。

 犯罪行為で蓄えた出所不明の『汚い』お金を、出所の明らかな『綺麗な』お金に洗浄することだ。

 その企画会社は、実際に俺たちが警備やらなにやらで関わったイベントの数倍、数十倍の架空のイベントを行ったことにしてたんだよ。

 そうして、色んな会社からお金をもらって、いろんなところにお金を払ってた。

 会場代とか、打ち上げをしたことにして飲食店に払ったりとか、役員報酬ってのもあったな。

 そうそう。
 そうやって、お金をイベントの対価って形にして洗浄してたんだな。

 俺たち社員は、その……まあ、言い訳みたいなものだ。
 人も雇っているし、ちゃんと仕事してるんですよ、っていうな。

 特に俺は、そういう屁理屈を通すために雇ったんだろうな。

 なにしろ、俺以外の人間は、半グレだったからなあ……。

 ああ、半グレってわからないか。
 そうだよな。

 暴走族から発展した集団で……要はギャング集団だよ。

 母体が暴走族ってだけで、とにかく色んな連中が関わってる。
 チーマーとかカラーギャングとか……その時時の若いワル連中が流れ込んでるんだ。

 ただ、いわゆる組織犯罪に対する法整備ってのは、既存の暴力団に対してのものがほとんどでな。
 そういう新しい組織には対応していないんだ。

 そうだな、やくざが締め付けられてるから、やくざにはならずに悪いことをしてるって思えばいい。
 狡いやつらだよ。

 後から知ったんだけど、その会社は、俺以外みんな半グレってやつだったんだ。

 でも、俺はそんなこと知らないわけだ。

 とにかく仕事がしたくて、色んな所に営業に行こうとしたりして、先輩方から笑われてたよ。

 そりゃそうだよ。

 基本的には体裁だけ整えるための会社なんだから。

 変に仕事されちゃ困るんだ。

 で、その会社の実質的なオーナーが、そんな俺のことを気に入っちまったらしくてな。

 ある時に呼び出されて、その会社の実態を暴露されちまったんだよ。

 お前もマネー・ロンダリングの片棒担いでたんだって笑って言われてな。

 あの時ほど怖かったことはなかったね。

 ああ、こりゃもうだめだって、そう思ったよ。

 もちろん、言葉も脅しなんだけどな。
 それ以上に、目が怖いんだよ。

 なにしろ笑ってるのに、目だけがぎらぎら光ってるんだから。

 ま、そんな目にはその後、慣れてくことになるんだけどな……。

 ともかく、その男に、俺は言われたんだ。

 別の会社に移れ、ってね。そこなら仕事してもいいからと。

 同じ芸能界に関わる事務所だし、そこで存分に仕事をしてもらうことになると、二言目にはもう決定事項になってたよ。

 もう逆らう気力もなかったよ。

 そうして、移った先が、とある芸能事務所だったんだ。

 その事務所はいまもあるし、お前も名前くらいは聞いた事があるかもしれない。

 主にグラビアアイドルが所属している事務所だった。

 でもな、その事務所は、アイドルを売り出すつもりはほとんどなかったんだ。

 女の子にグラビアアイドルをしていたという経歴をつけて、最終的にはアダルトビデオや風俗業にシフトさせる。

 そんな事務所だったんだ。

 そう。
 アイドルをさせるのは、ビデオや風俗に出す時の、売り文句のためさ。

 ひどい話だろ?

 でも、中には自分でそれをわかっててやってくる女の子もいるんだよ。
 手っ取り早くお金を儲けるっていうか……。
 自分に付加価値をつけるためっていうか……。

 うん、まあ、そういう人もいるんだ。

 というよりは、所属してる女の子はほとんどがそうだった。

 だけどな、俺は仕事をしてもいいって言われた。

 前の会社のオーナーであり、この事務所のオーナーでもある男にそう言われたんだ。

 だから、俺は、アイドルをきちんと売り出すことにした。

 そもそも、いやらしいことをやらせるのは、それが効率的に金になるからだ。

 その前提に立つなら、アイドルを売れっ子にしちまえば、風俗なんてやらせる必要はない。

 そんなの、非効率だからな。

 だから、本当に必死で、俺はアイドルを売り出そうとしたよ。

 いまほど手慣れてはいなかったけど、足を棒にして売り込みに回り、小さな仕事でも取ってきた。

 レッスンやオーディションもばんばん入れた。

 ただ、さっきも言った通り、所属してる女の子は、そこまで本気でアイドルをしてるわけじゃない。

 せいぜいが一年……早い子だと半年も活動したら、別の事務所……ビデオ女優の事務所に移っていくつもりの子ばっかりだ。

 だから、最初はかなり迷惑がられたもんだ。

 でもさ、小さな仕事でも、ファンの勢いとかそういうのって感じるものだろ?

 そういうこともあって、女の子たちも、少しずつやる気になってくれてさ。

 それでも芽が出ない子ももちろんいたけどな。

 ただ、せめて、俺は、彼女たちがアイドル活動を楽しかったって……。

 いや、いまから考えると、俺一人の自己満足だったのかもしれないな。

 実際、実家に借金があるからって、アイドル活動がある程度うまくいってても、風俗のほうを選んだ子もいたからな……。

 その辺りは、俺にもどうしようもなかった。

 その事務所に勤め始めて、三年目だったかな。

 ある女の子の担当になってな。

 一応先輩と二人で担当ってことになってたが、実際には俺一人が担当していた。

 ああ、言ってなかったが、この事務所ではマネージャーとかプロデューサーとか、そんな区別はまるでなくてな。

 うん、なにしろアイドル活動を本気でやる気がないからさ。

 スタッフは、ただのスタッフで、それ以上区別する必要がなかったんだな。
 例によって、俺以外は半グレだったしな。

 そんなわけで、肩書きはないにしても、ほぼ765で言うところのプロデューサーとしての活動をしていたわけだけど。

 この女の子に関しては、かなりいい感じになってきたんだな、これが。

 なんと、三ヶ月目でランクDに上がったからな。

 そうだよ、一人前のアイドルになったんだ。

 俺は、舞い上がったよ。

 そこまでのランクになれば、仕事の幅も増えてくるし、もう一つランクが上がれば、事務所の他の女の子を一緒に出したりとかも出来る。

 他の女の子の面倒も見ながらではあったけど、その子にかける力はかなりのものだったな。

 そしてな、ランクCがもう見えてくるって頃だったか。

 とあるイベントで泊まり込みの仕事だったんだが、夜に、その……ベッドに潜り込まれて、あー、関係を迫られてな。

 もちろん、はね除けたよ。

 そんな目で見たことは一度もなかったもんだから。

 だけど、俺も若かったんだな。

 たぶん、彼女の誘いをはねつけた時に、無意識に彼女を傷つけるような言葉を吐いてしまったんだ。

 拒絶されたことそのものか、俺の無神経な言葉に怒ったのか。

 いずれにせよ、彼女は怒り心頭になって、ある秘密を漏らしたんだ。

『私は薄汚い老人に体を差し出しているというのに、あなたは私に少しも報いてくれないのか』

 まあ、彼女が言った内容を堅苦しい言葉に直すとこうなる。

 実際にどう言ったかは……聞かないでくれ。

 うん、彼女は枕をやってたんだよ。

 もう一人の担当である先輩の指導のもとにな。

 そして、そいつに指示を出してたのは、事務所のオーナー……あの男だった。

 奴は、ある程度売れたアイドルには枕をやらせるほうが価値があると考えたらしいんだな。

 売れなければビデオや風俗、売れれば枕。

 どうあっても損はしないし、枕で事務所全体に仕事も入ってくる。

 そんな冷徹な計算さ。

 ん……。大丈夫だ、ありがとう。

 ははっ。
 俺、そんなにひどい顔してるか?

 そうかもな。あまり思い出したくもない話だからな。

 春香も嫌になってきたなら……。

 うん、そうだな。すまん、

 ここでやめるのは逃げだな。
 わかった、全部話すよ。

 じゃあ、話を戻そう。

 彼女はランクCになってから引退していった。その頃には俺は担当していなかったけどな。

 実は、先輩から奴に至る話を聞き出すのに、かなり無茶しちまってな。

 事務所内でも干されてたんだよ。

 幸い、刑事事件にはならなかったがな。
 なにしろ、相手も叩けば埃の出る身だから。

 なにをしたかって? 絶対に秘密だ。

 ともあれ、干されたなりに、仕事はしていた。
 担当は全部外されたが、仕事を取ってくることは禁じられていなかったしな。

 枕で回ってくる仕事なんかじゃなく、小さくてもやる気の出る仕事を少しでも、とこれくらいが俺の精一杯の抵抗だったんだよ。

 それからどれくらいだったろうな……。

 けちくさいと言われる仕事を取って来続けるのもいい加減きつくなってきた頃のことだったかもしれない。

 いずれにしても、それは、俺がその事務所を辞めて765に移ってくることになる九ヶ月前のことだ。



 とある女の子が、事務所に入ってきた。

 その子は別の事務所を落とされたとかで、とにかく芸能事務所に入ることが目的だったみたいだ。

 おかげで、俺がいるおかしな事務所にひっかかっちまったんだな。
 下調べも不十分な状態で。

 そう、彼女はどういう事務所かまるで知らずに入って来ちまったんだ。

 そして、そんな事情もあって、俺が久しぶりに担当を持つことになった。

 そろそろ諦めて従順になったと思われてたのかもしれないし、人がいなかったのもあるかもしれないな。

 なんにせよ、俺は彼女を売り出すことにした。

 ところが、これが厄介な女でなあ……。

 なにしろ間違って入ってきたわけだから、これまでの女の子とは全然違うんだよ。

 そいつを担当して初めて気づいたんだが、これまで担当してきた女の子ってのは、みんなある種、達観している子ばかりだったんだ。

 そりゃあそうだよな。
 いずれはアダルトビデオか風俗に進むことを覚悟している女の子たちだ。

 色んな事に迷ってたら、やってられないよ。

 ところが、そいつは違う。
 そんな未来なんて想定していないんだから、当然だな。

 だから、まるで素直じゃない。

 俺の教えることの意味がわからなければ、とことんまで追求してくるし、効率が悪いと思うレッスンはさぼることすらある。

 そんな女の子だったよ。

 でもな、それが当たり前なんだよ。

 意味がわからないことを鵜呑みにするなんてのは、普通はしない。
 その指導者そのものに心酔してるか、どうでもいいと思ってるんじゃなければな。

 そして、これまでの子は、みんな後者だったわけだ。

 要するに、彼女には、これまでの指導法はまるで通用しなかったんだ。

 その事に気づくまで、二ヶ月くらいかかったかな。

 それまでは、なんで、こいつは言うこときかないんだって苛々してるばかりだったよ。

 でもな、ようやく気づいたんだ。
 俺も毒されてたんだな、って。

 言うことをきかないのは当たり前だ。ちゃんと動けるように指導していないんだから。

 噛みつかれるのも当たり前だ。こちらの意図をかみ砕いて説明できていないんだから。

 もうね、教える側の俺が、目から鱗ぼろぼろ落ちる連続だったよ。

 そんな俺の試行錯誤はともかくとして、最初の内はそうやってコミュニケーションすらまともにとれてなかったから、当然、彼女は売れなかった。

 俺がそれまでの環境に甘んじていたことに気づいてから、ようやく、少しずつ成果が出てきたが、それでも、遅々とした歩みだったな。

 なんとか、色々と指導して、自信をつけさせて。
 屁理屈を言ってさぼるのを、俺もやるからって無理矢理連れてきたり……。

 大変だったなあ。

 それまではさ、売り出すって言っても基本的にはグラビアメインだったんだよ。事務所の性格上。

 でも、その娘には合ってないのが丸わかりだったからな。
 ライブに繋がるような仕事を開拓してさ。

 ようやく単独ライブを成功させたときは、二人で大喜びしたもんだよ。

 単独ライブって言ったって、いまの春香がやるようなものより、もう全然小さな……。
 うん、本当にちっぽけなライブハウスだけどな。


 でもさ、そこで気づいたんだよ、俺。

 この事務所にいる限り、彼女に未来はないんだって。

 そうだろう?

 そのまま売れれば、枕要員にされるのは確実だ。

 かといって、売れなければ、風俗コースだ。

 もちろん、彼女はそんなことを考えて事務所に所属したわけじゃないから、風俗とかは断るかもしれない。

 だが、果たして、それで済むだろうか?

 アイドルを売り出すには、当然のことだが、ある程度のお金をかける。
 宣伝にしろ、歌にしろな。

 普通はそれは売れたら回収できるわけだが、その事務所じゃあ、そのリターンが、通常より大きく想定されてるんだよ。

 つまり、枕をしたならば手に入ったであろう利潤を、風俗をやらせたなら儲かったであろう金を、要求されるんだ。

 もちろん、理不尽だ。

 だが、相手はマネー・ロンダリングに手を出しているような、裏社会の人間。

 果たして彼女だけが逃れられるはずがあるだろうか?

 そう、考えたんだよ。

 結論から言うと、それは無理な話だ。

 その事務所にいる限り、彼女は必ず悲惨な末路を迎える。

 そう理解した時、俺は、彼女を逃がさなければいけないと決意した。

 だが、どうすればいいのかが、わからなかった。

 事務所を辞めさせるだけじゃ足りない。

 なにか彼女に手を出せない材料がなければいけない。

 俺は、仕事をこなしながら考えたよ。

 いやあ、あの時ほど悪だくみをしたことは人生でないだろうな。

 ところで、最初に入った会社のことを覚えてるか?

 そう、マネー・ロンダリングをしてるイベント会社だ。

 ここには、芸能事務所に移った後も、度々訪れていた。

 なぜかって言うと、そのイベント会社は、系列である芸能事務所からタレントを呼んでたからさ。
 もちろん、嘘っぱちだが。

 架空とはいえ、書類やらのつじつま合わせは必要だし、俺は両方のことを知っている。
 だから、便利に使われてたんだ。

 さらに言えば、その会社のPCのサーバ管理も俺がやっていた。

 さすがにネットワークに繋がってるマシンにマネー・ロンダリングのデータを入れておくほどの間抜けはいなかったけどな。

 だけど、そういった関係上、表に出したらまずいデータが入ってるマシンがあることもわかってたんだ。
 それがどこにあるのかも。

 そう、俺はそのやばいデータをコピーしたんだ。

 警察も税務署も喜んで食いつくようなデータだったよ。
 簡単に言えば、二重帳簿だからな。

 さて、材料は手に入った。

 しかし、これだけじゃ足りない。

 イベント会社の方を潰すにはそれで十分なんだが、どうせ蜥蜴の尻尾切りで逃げ切っちまう。

 これまで話に出てきた、この会社のオーナーってやつはな、この会社でも、芸能事務所でも、名目上は代表じゃないんだよ。

 そうそう。身代わりだな。

 いつ下手を打ってもいいように、代表にはどうでもいい奴がついてるんだ。
 書類上だけは、な。

 そんなわけだから、オーナーとの交渉材料にはなっても、彼女を救い出す決定打にはなり得ない。

 まして、後々までのことを考えれば、なにか後ろ盾がなきゃいけない。

 もし、俺がいなくなっても、彼女を守ってくれるような、そんな信頼できる人間が必要だった。

 そんな相手が、容易く見つかるわけがない。

 俺は、彼女のプロデュースを続けながら、少しでも信頼出来る人間を見つけようと頑張ったよ。

 本当に神経をすり減らす日々だったな。

 彼女が成果を出せば嬉しくはあるが、それは、枕をやらされる状況に近づいているってことでもある。

 かといって、手を抜いて彼女との信頼関係にひびを入れるわけにはいかない。
 彼女を守れるのは、俺しかいないんだからな。

 ぎりぎりのラインを綱渡りし続けてたわけだ。

 しかも、二重帳簿のデータを抱えながらな。

 そりゃあ、ちょっとおかしくもなるわな。

 あの頃は、ガムの消費量が尋常じゃなかったよ。
 ガム噛んでないと、吐き気がしてしょうがなかったんだ。

 それでな、あるオフの日に、ぷつーんと切れてな。

 普段縁のない路線の電車に乗って、終点まで行ってはまた違う電車に乗るってのを繰り返した。

 なにも考えずにな。ただぼーっと乗ってたんだ。

 それでも、鎌倉やら千葉にまでは行かなかったし、夜には家の近くまで戻って来てたのは、次の日にあの子に会わなきゃいけないって義務感があったんだろうかね。

 ともかく、とぼとぼと自宅に向かってた時だった。

『君!』

 って声をかけられたんだ。

 うん、そう。
 高木社長だよ。

 その時の俺は765プロの名前は知ってはいたが、社長の顔は知らなかった。

 向こうも、俺が芸能界にいるなんて知らなかったんだろうな。

 その場でプロデューサーにならないかって口説かれたよ。

 俺は笑っちゃったよ。
 この人はなに言ってるんだろうって。

 でも、春香も知ってるだろ?

 社長は、なんていうか……安心させてくれる雰囲気があるんだよな。
 すぐなんでも話せるようになるっていうかな。

 いつの間にか、全部喋ってたよ。

 大の大人二人が、公園のブランコに座って、ぼろぼろ泣きながら話してるんだぜ。

 なんとも言えない光景だったろうなあ。

 うん、社長も泣いてたよ。

 俺よりも激しくな。

 それを見て、この人なら彼女を託してもいいんじゃないかって思えたんだよ。


 いまでも断言できる。

 その判断は間違ってなかったよ。

 そして、それからわずか半月後、俺と彼女はこの事務所にやってきた。

 社長がなにをしたかは俺も知らないし、知らない方が良いんだろう。

 訊いてみたこともないよ。

 話としては締まらないけど、しょうがない。

 ただ、例のイベント会社は潰れたし、芸能事務所は、オーナーが変わったとかいう噂だな。

 逃げ出せた俺は、それ以上は触れちゃいけないって思ってる。



 俺のかつていた……枕を積極的にやっていた事務所の話はこんな感じだ。

 さて、どうする?

春香「なにがですか?」

P「いや、こんな奴が担当だと気持ち悪いとか……そういう」

春香「怒りますよ?」

P「う……」

春香「私のプロデューサーは、ここにいるプロデューサーさんだけです」

P「そうか。ありがとうな、春香」

春香「ふふっ。……それにしても、ひどい事務所もあるんですね。っていうか、芸能界に、犯罪集団がいるってことですよね……?」

P「うん。だが、知ってる分、俺はそいつらにお前たちが接触しないよう努めている。知らないうちに……なんてことはないから安心してくれ」

春香「そうですか……。うん、そうですね。プロデューサーさんや社長を信じるしかないですよね」

P「すまんな。怖い話をして……。だが……」

春香「はい、わかってます。私のこと信用してくれてるから話してくれたんですよね、こんなこと」

P「ああ、その通りだ。そう言ってくれると、ありがたいよ」

春香「はい。そろそろ千早ちゃんも来る頃ですね。私、コーヒー淹れて来ますよ。プロデューサーさんは?」

P「ああ、おかわりお願いできるか」

春香「はい!」

千早「春香、いる?」

春香「ああ、千早ちゃん、おはよう」

千早「おはよう、春香。プロデューサーに、給湯室だって聞いて来てみたの」

春香「うん。いま、千早ちゃんの分のコーヒー淹れてるとこ」

千早「あら、ありがとう。じゃあ、みんなの分が揃ったら、私が持っていくわね」

春香「ありがとー。……ねえ、千早ちゃん」

千早「なに?」

春香「プロデューサーさんって、千早ちゃんが765に入社した時にはいたんだよね」

千早「ええ、そうね」

春香「その時、765にいたアイドル候補生って……」

千早「私より先にいたのは、律子だけね。ただ、亜美と真美も書類上はいたんじゃなかったかしら。まあ、あの二人は小学生だったわけだし……」

春香「……そうだよねー」

千早「どうしたの?」

春香「ん。ちょっとね」

千早「?」



春香「千早ちゃんも、もう少し早く来たら」


春香「律子さんとプロデューサーさんの素敵な思い出話が聞けたのになあって……思ってね」



                                               おしまい

以上です。おつきあいありがとうございました。
支援ありがたかったです。

元ネタというか、765以前に芸能事務所を落とされたというのは、小説版アイドルマスターを参考にしてます。

他にアイマスかいてるのかい?
よかったよ。乙です。

>>86
VIPでは初。

SS速報でなら、

涼「嘘と裏切りと律子姉ちゃん」
春香「旅立ちの風景」
P「十三怪談」

の三つ。

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