楓「行きたいな~」チラッ
みたいなのよろしく
楓「……」ピラピラ
P(楓さんが温泉旅行のチラシをアピールしている……)
P「どうしたんですか」
楓「…何でもないですよ」ピラピラ
P「行きたいんですか?」
楓「…いいえ」ピラピラ
楓「……」ピラピラ
P「…もうっ!わかりましたよ、忘年会の場所に考えておきます」
楓「ふふ、いいんですか?」
P「………あぁ、もう!」
>>4
オナシャス!
楓「直接行きたいとは、子供っぽくて言い辛いので」
楓「さりげなくアプローチしてみたのですが」
楓「どうでしょう」フンス
P「どこからその自信が出てくるんですか」
楓「結果としてPさんを温泉旅行に誘導出来たので、勝負には勝ちました」
P「くっ」
楓「旅行に行こう……ふふっ」
P「はいはい負けです、私が負けました」
楓「ふふ、Pさん」
P「……なんです?」
楓「ありがとうございます」
P「……もうっ、楓さんたら」
ありがたや
楓「……」ソワソワ
楓「Pさん」
P「はい?」
楓「忘年会は3日後ですよね」
P「そうですね」
楓「……Pさん」ソワソワ
P「はい」
楓「温泉着って用意するべきでしょうか」
P「そうですね、でもバスタオルが多数だと思いますよ」
楓「わかりました」
楓「……Pさん」ソワソワ
P「はい」
楓「Pさん、温泉は明日ですよね」ワクワク
P「楓さん、落ち着いてください!」
し
~当日~
P「皆集まったな?じゃあバスに乗ってくれ」
和久井「…分かったわ、その前に温泉で私の裸見たら責任取ってくれるのよね」
三船(こ、混浴!?もしもPさんと鉢合わせしちゃって、Pさんが興奮しちゃったら――)モワモワ
早苗「温泉はお姉さん久しぶりだな~。あ、マッサージあるかな?」
川島「マ、マッサージ!?完全に見落としていたわ!温泉の時間を削って――」
奈々「よっこいしょっ……って、あ!聞きました!?」
P「……うるさくなりそうですね」
楓「ふふ、私達も乗りましょうか」
P「そうですね」
あい「…なんでお酒の匂いがするんだ?」
志乃「あぁ、ごめんなさいね。ちょっと寂しくなっちゃって」
礼子「あら、いいじゃない。私にも一杯貰える?」
P「ちょっと!バスの中で酒盛りはやめてください!」
楓「……」じー
P「楓さんも羨ましがったら駄目ですよ」
雪美「……P」
P「あぁ、雪美も一緒に来てよかったのか?」
雪美「……うん…膝、貸して」
楓「……」じー
P「…楓さん?」
楓「……Pさん、雪美ちゃんばっかりずるいですよ」
P「はい?」
楓「私にもその…何か…ください」
P「もう何もないですよ」
楓「ありますよ」じー
P「…あぁ、手ですか?」
楓「はい」ギュッ
楓「お酒を取られたんですから、今の私はとっても寂しいんですよ?」ギューッ
P「子供っぽいですね」パッ
楓「…大人だからですよ」
P(…こうして見ると楓さんは綺麗なんだがなぁ)チラ
楓「…」シュン
P「……」ギュッ
楓「!?」クルッ
P「……」ギュッ
楓「ふふ」ギュッギュッ
P(手を握ると喜んで握り返してくる楓さん可愛い)
し
~旅館~
P「予定はパンフレット通りです。温泉は予約してあるので食前、食後いつでも入って構いません、では解散」
楓「――Pさん」ボソッ
P(耳打ち?)
P「楓さんはもう入るんですよね」
楓「もちろんです、Pさんも入りませんか?」ボソッ
P「明日早いですしね分かりました、すぐに行きます」ボソボソ
楓「Pさん一つお願いが……」ゴニョゴニョ
P「お願い?」
――――
楓「Pさんはいつ入るんですか?」
P「俺は食後にはいろうかな」
「」ピクッ「」ピクッ「」ピクッ
~温泉~
P「相変わらず不思議な人だ、今の嘘はなんだったんだろ」カポーン
P「……まぁいいや、さっさと入るとするか」チャポ
楓「Pさん、湯加減どうですか?」
P「こっちは丁度いいですよ」
楓「ふふ、こっちは少し熱いんですよ」
P「そうですか、ならこっちに来ます?」
楓「いいんですか?ならそっち側いきますね」
P「なんて……はぁ!?」
し
P「どういうことだ、まず柵を渡らないよな」
P「男湯から入って来るわけでも無いし……まさか!?」
楓「ふふ、混浴風呂なんですよ?」
P「楓さん!?ぐ、酒臭い」
楓「女性に臭いなんて言ったら、めっ。ですよ」ツン
P「でも、どうして一緒に……?」
楓「…本当はPさんを労りに来たんですよ」
し
楓「いつでも私達の為に頑張ってくれるPさんの為に」
楓「何か出来ることは無いか、私達で考えたんです」
楓「ここを選んだのは私ですけどね」ニヤリ
P「……」
P「……熱燗くれる?」クイッ
楓「もちろんです」ニコッ
し
楓「はぁ…美味しくて飲み過ぎちゃいました……」フラッ
P「フラフラになるまで飲まないでくださいよ」
楓「ふふ」
楓「でもPさんが介抱してくれますから大丈夫ですよね……ふふふ」
P「勘弁して下さいよ、目のやりどころに困ります」
P「ほら、手を貸しますから」スッ
楓「…」グイッ
P「か、楓さん!?なんで手を……胸に!?」
楓「心臓、動いてますよね?本当は凄い恥ずかしかったんですよ」
し
P「酔ってるんですよ」
楓「…違います、ちゃんと見てください」ギュッ
P「抱きつかないで下さい、酔いが醒めたら後悔しますよ」
楓「もう、Pさんはそんなことばっかり言うと――」ガバッ
P「……ッ!?」ザバーン
楓「本気で襲いますよ?」
し
P「あ、謝りますから、タオル巻くか何かしてください!」
楓「ふふ……」かばっ
P「楓さん!?離れて下さい!」バシャバシャ
P「まずいですってば!」グイグイ
P「楓…さん?」ジャバジャバ
楓「……すーすー」
P「酔いつぶれたか……助かった」
楓「……ん」
P「起きましたか?」
楓「頭が……」
P「あぁ、ゆっくりでいいです」
楓「ここは?」
P「楓さん達の部屋です、ここまで運ぶの難儀したんですからね」
楓「服は」
P「他の子が顔真っ赤にしてやってくれました」
P「今は皆、食事に行きましたから大丈夫ですよ」
楓「そうですか」
P「……」
楓「……」
P(……気まずい)
楓「……Pさん」
P「は、はいっ!」
楓「ちょっと水を」
P「水ならここにありますよ」
楓「ありがとうございます」
楓「……」
P「……」
楓「Pさん」
P「はい?」
楓「私、あんまりスタイルには自信がないんです」
P「は、はぁ」
楓「それでも、Pさんはそんな私をアイドルに導いてきました」
楓「その結果自慢じゃないですが人気はあると自負しています」
楓「……でもPさんは、私のアプローチに振り向いてくれませんでした」
楓「時々心配になるんです」
P「……」
楓「…Pさんは私が嫌いなんじゃないかって」ホロリ
し
P「ほんと黙っていれば大人っぽいんですけど、内面は子供みたいですね」
楓「…Pさんはこんな私嫌いですか?」
P「いいえ、凄く可愛いと思いますよ」
楓「はぐらかさないでください」
P「必死な楓さんも可愛いですよ」
楓「好き嫌いで答えてください」
P「……好きです、大好きですよ、楓さん」
楓「……」ポロポロ
楓「…ちょっと胸を貸してください」ギューッ
P「……」ダキッ
楓「……どうしてでしょうね」
楓「本当はこの後押し倒すつもりだったんですよ?」
P(正直で行動的な楓さん怖可愛い)
楓「なのに――」
楓「好きって言われるだけで満足しちゃいました」
P(楓さん、ちょろい子供可愛い)
ぐう天使
P「楓さん、ご飯食べられます?」スッスッ
楓「せっかくですので頂きます」
P「…じゃあ行きましょうか、他の子達が待ってます」
楓「はい、あ、手を握ってくれます?」
P「ええ?他の子に見られたら笑われますよ?」
楓「ふふ、それはどうでしょう?」ギュッ
楓「最高の最期……ふふふっ」
おわり感謝
乙
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