咲「私、お見合いするの」和「そんなオカルトありえません」(251)

代行ID:zGQvrcOe0

咲「オカルトって大げさだよ和ちゃん」

和「だ、だって!咲さんはまだ16歳じゃないですか」

咲「でも、結婚できる年齢だよ?」

和「それはそうですけど」

咲「まあ、お見合いだから…本当に結婚するとかそういうことじゃないし」

和「そうなんですか?」

咲「うん、お父さんが仕事の関係でどうしてもって断りきれなかったらしいの」

和「ひどいお父さんですね」

咲「まあそう言わないでよ、とりあえず会うだけだよ」

和「それはいつあるんですか?」

咲「今週末だよ」

和「きゅ、急すぎます!」

咲「う、うん…でも会うだけならいいかなって」

和「だ、ダメです!そんなの!」

咲「だけど断るのも悪いし…会うだけだし」

和「あ、相手に気に入られたらどうするんですか!?」

咲「な、ないよ!」

和「いえ、咲さんは魅力的ですから十分ありえます!」

咲「そうかなぁ」

和「咲さんが断っても相手がご執心ということも考えられますし!」

咲「ま、まさかー」

和「甘いです!それがこじれてストーカーのようなことにもなりかねません!」

咲「お、大げさだよ和ちゃん」

和「いえ!咲さんはもっと自覚してくださいよ」

咲「う、うん…」

和「咲さんは自分が思っている以上に人に好かれるんですよ?」

咲「そうなのかな…じゃあ和ちゃんも私が思ってる以上に私のこと好き?」

和「へっ?あ、な、なにを言うんですか!//」

咲「え、えへへ」

和「も、もう!」

咲「和ちゃんって照れると可愛いよね」

和「うぅ//」

咲「あ、それでね、その相手なんだけど」

和「っ!だ、誰なんですかそれは!」

咲「>>12さんって言うの」

大沼秋一郎

和「…誰ですか?それ」

咲「和ちゃん知らないかな?今はシニアリーグなんだけど、大沼プロっていう」

和「大沼…大沼…っ!!!!!」

咲「どうしたの?」

和「それっておじいさんじゃないですか!!」

咲「う、うん」

和「そんなオカルトありえません!!!」

咲「う、うんでも、事実なんだよね…」

和「な、なんでお父様はそれを許したのでしょうか!?」

咲「お父さんの仕事の関係らしいけど詳しくはわかんないや…」

和「と、とにかくダメです!そんなの倫理的にも問題ありです!」

咲「…うーん、でも、もう決まってることだし…」

和「断ってください!今すぐです!」

咲「(私もちょっと嫌になってきたかも…どうしよう?>>29

あんかはぜったい

咲「ごめんね和ちゃん…どうしても断れないんだ」

和「…そんなっ!」

咲「でも、本当に会うだけだし…ね?」

和「じゃ、じゃあ私も同席します!」

咲「えぇっ?」

和「ダメでしょうか?」

咲「お、お父さんに聞いてみないと…」

和「じゃあこの場で聞いてください!さぁ、早く!」

咲「あ、うん…」

prrrrrr

咲「あ、お父さん?週末のお見合いなんだけど、うん、えっとね、」

咲「和ちゃん、あ、原村さんが同席したいって」

咲「え、いいの?ほんとにいいの?」

プチッ

咲「お父さん、ぜひ同席してもらえって」

和「本当ですか!?それはよかった!」

咲「いいのかなぁ」

和「咲さんは私が同席することに不満なのですか?」

咲「う、ううん!そんなことないよ!心強いし…けど」

和「けど?」

咲「友達同伴のお見合いって言うのも…ね?」

和「いいですか、咲さん」

咲「なに?」

和「大沼プロといえば70歳を越えた御大です」

咲「そうだよね…」

和「70歳超と16歳のお見合いの方が問題大アリです!」

咲「う、うん…何も言い返せないよー」

和「私が同席することなど雀の涙よりも些細なことですよ」

咲「じゃあ週末よろしくね?」

和「任せてください、こんなお見合いぶち壊します」

咲「そ、それはダメだよぉ!お父さんの顔もあるんだから!」

和「しかしそれでは…」

咲「ど、同席してもいいし頼りにしてるけど大人しくしててね?」

和「…咲さんがそこまで言うなら」

咲「ほ、ほんと頼むよ?絶対だよ?」

和「ええ、この原村和に二言はありませんよ」

咲「うん、その言葉信じるからね」

和「当たり前です」

週末、某ホテル

咲父「咲、緊張してるか?」

咲「あ、当たり前でしょ!」

和「……(お、大人しく、大人しく…)」

咲父「原村さん、今日は来てくれてありがとう」

和「い、いえ!咲さんが心配で…」

咲父「咲はいい友達を持ったな、ははは」

咲「そ、そうだね」

和「いえ、そんな…」

咲父「まあ、そんなに固くなることもないよ」

咲「でもお見合いなんだよ?しかも相手は…」

咲父「大沼プロも老後に不安を感じているんだよ、はっはは」

和「(この人は何故こんなに笑っていられるのでしょうか…自分の娘のことなのに)」

咲「もう、笑い事じゃないよ…」

和「(咲さん、私が必ず…こんなお見合い…ぶち壊してみせる!)」

咲父「すいません、遅くなりました」

ガラッ

大沼「おぉ、宮永さん」

咲父「大沼プロご無沙汰しております」ぺっこりん

大沼「どうもどうも、さ、お入りなさい」

咲父「はい。さあ、咲と原村さんも」

大沼「君が咲ちゃんだね?とても愛らしいねぇ」ジロジロ

咲「い、いえそんな…」

和「(これは想像以上におじいさんですね…完全に孫とおじいちゃんじゃないですか!)」

和「(いえ、しかしこれは…このクソジジイなんて目つきで咲さんを見てるんですか!)」

和「(ゆ、許せない…!!)」

咲父「では、本題に入らせていただきます…」

大沼「あぁ、その前に」

咲「?」

和「?」

大沼「咲ちゃんや、君は今日どういう理由でここへ?」

咲「へっ?それはお見合いですけど…?」

大沼「相手は?」

咲「な、なに言ってるんですか?大沼プロです…よね?」

和「(このクソジジイは認知症なのでしょうか?一体何を言って…)」

大沼「実は、違うんだよ」

咲・和「「えっ!!?」」

咲父「あの、一体どういうことで…?」

大沼「いやな、ちょっと君をからかって見たかったんだよ宮永さん」ガハハ

咲父「じょ、冗談やめてくださいよ」

大沼「すまないね、咲ちゃん」

咲「それは構いませんけど…」

大沼「しかし、咲ちゃん、君に来てもらったのにはちゃんと理由がある」

咲「な、なんでしょうか?」

和「(なんなんでしょう、このクソジジイ!!しかしお見合いが冗談だったとしたら)」

和「(それは大変喜ばしいこと…しかしなんでしょう?)」

大沼「実はね、うちの孫の結婚相手を探しているんだよ」

咲「お孫さん?」

和「(はぁぁぁぁぁ!?!?孫!?何を言っているんでしょう、この老人は)」

大沼「宮永さんから、咲ちゃんはとてもいい子だと聞いていてね」

咲「い、いえそんなことは…」

大沼「麻雀も強いし、こんなにいい子のようだし、文句なしだよ」ガハハ

和「(当たり前です!咲さんは完璧です!ジジイに言われるまでもありません!)」

咲父「それでお孫さんというのは?」

大沼「あぁ、まだ高校生なんだがね、おせっかいジジイとしては相手を見つけてやりたいんだよ」

和「(本当におっせかいジジイですね、クソジジイ!!!!!!!)」

大沼「本人にはおっせかいだよおじいちゃんと言われておるんだがね」グハハ

和「(だいたいなんで咲さんなんですか!誰でもいいじゃないです!!)」プンプン

咲「あ、あの、そのお孫さんっておいくつなんですか?」

大沼「あぁ、>>72年生だよ」

kskst

安価下でいいよね?

ありゃ?IDがおかしい

咲「三年生なんですか…麻雀をしていらっしゃるんですか?」

和「(!!!クソジジイとのお見合いじゃないと知った途端咲さんが積極的に!?)」

大沼「あぁ、今年もインターハイのベスト8まで勝ち上がったよ

咲「へぇ、…うちの高校も対戦したのかな?」

和「(インハイベスト8以上の三年生…一体誰でしょうか??)」

咲「現金な話なんですけど、」

大沼「なんだね?」

咲「えっと、ちょっと、その、興味が出てきた気がします」フフフ

和「(さ、さ、咲さんっ!??!??)」

咲父「あはは、咲めー」フハハ

咲「えへへー」

和「(な、なんですかこの雰囲気は!?こんなオカルトありえません!!)」

咲「あの、それで、…その方のお名前は?」

大沼「あぁ、>>105というんだ。知ってるかね?」

竜華

よくあること

あ、ほんとだね
でも、豊音ちゃんはインハイベスト8じゃないからいいよね

同じころ、同じホテル、ロビー

竜華「はぁ、めっちゃ気が重いわぁ」

怜「竜華のおじいちゃんって変わってるなぁ」

竜華「ほんまやで…」

怜「しっかし、竜華のおじいちゃんが大沼プロなんてなぁ」

竜華「な、内緒やで?いろいろ複雑やねん」

怜「わかってるって」

竜華「けど怜ごめんな、わざわざ長野まで」

怜「ええよ…その、私も気になるし」

竜華「怜、うちのこと心配してくれてるん?」ニヤニヤ

怜「そ、そんなんちゃうわ!竜華のアホ!」プイッ

竜華「んもう、怜は可愛いなぁ」ナデナデ

怜「お見合いって言われたときはどうしようかと思ったで」

竜華「それはうちもやってー。急に電話かかってきてな、」

竜華「週末に長野に来なさい、やで?アホやであの人」

怜「しかもお見合いだから、やろ?アホやな」

竜華「まあ別に会う程度なんやったらええけど…」

怜「あかん、竜華、それは気の緩みや!」

竜華「な、なんやの大きい声出して」

怜「ええか、竜華、こういうのは気を抜いたら負けやねん!」

竜華「負けって」

怜「竜華チョーッとでも気を許した瞬間、相手は襲い掛かってくるで!」

竜華「んもう、怜は大げさやわぁ」

怜「大げさとちゃうで!相手がわからん以上は注意深くおらなあかん!」

竜華「ん、まあそれもそうやな…誰なんかなぁ」

怜「なんで教えてくれへんのやろな」

竜華「うーん、なんでやろなぁ…男の人やったら嫌やわぁ」

怜「あかんあかんあかん!そんなもん竜華の目に触れさせたらアウトや」

竜華「ふふ、怜はナイトみたいやなぁ」クスクス

怜「そ、そんなんちゃうわ!竜華が心配なだけやし!」

竜華「ありがとう、怜」

怜「…う、うん(クソ、あのおせっかいジジイ許せへんな!!)」

prrrrrrrr

竜華「おじいちゃんや、そろそろ行くで怜。起きてや」

怜「んっ…んーっ!!…ほな、行こか」

咲「…清水谷竜華さん?」

大沼「なんだ、知らないかね?」

和「(清水谷…っ!!)せ、千里山の大将ですか!?」

大沼「おお、原村さんは知っていたかね」

咲「千里山の大将…あっ!テレビで見たよ!黒髪…でしたっけ?」

大沼「そうだそうだ、竜華はほんとにいい子なんだよ。咲ちゃん、仲良くしてやってくれ」

咲「は、はぁ」

和「(千里山の大将…あれ、でもあの人には確か…!!)」

和「(これはこれは私にとっていい展開なのでは!?)」ニパア

咲「和ちゃん?なんでそんな笑顔なの?」

和「そうですか?さっきと変わってませんよ?」

咲「そうかなぁ…」

大沼「竜華はね、とてもマジメで千里山では部長をしていたんだよ」

咲「そうなんですか」

咲父「ほう、それはそれは」

大沼「しかしそのマジメさ故におじいとしては将来が心配でなぁ」

大沼「早く相手を見つけて安心したいんだよ、わかってくれるかね?咲ちゃん」

咲「はぁ…そのお気持ちはわかるんですけども」

和「(私の勘が正しければ清水谷さんにも私のような連れがいるはず…)」

和「(その方を上手く共闘できれば…!)」

竜華「すんません、竜華到着しました」

大沼「おぉ、来たか。入りなさい」

竜華「はい」


ガラッ

竜華「すいません、遅くなりました…って宮永妹!?」

大沼「こら、竜華、初対面の人を指差すんじゃない!」

怜「って隣は原村和やん!」

大沼「こら、園城寺さんもやめなさい」

竜華・怜「す、すんません」」

咲「あ、あの…えっと、み、宮永妹、じゃなかった咲です」ぺっこりん

咲父「どうも竜華さん、咲の父です」ぺっこりん

竜華「あ、あぁ…どうも騒がしくてすんませんです」

竜華「あ、こっちは付き添い?の同級生です」

怜「こんな場面にすんません、園城寺怜です」

和「あ、あの!私は咲さんの付き添いの原村和です、よろしくお願いいたします」

和「(予想、予感的中!!!!!やはり園城寺さんでしたか!)」チラッ

怜「(ん、この原村…ひょっとしてうちと同じ目的なんか?)」チラッ

怜「(男ちゃうかったのはええけど、なんやねんなんでチャンピオンの妹やねん)」

大沼「竜華、遠いところすまなかったね」

竜華「ううん、それはええけど…うちのお見合い相手ってこの子なん?」

大沼「そうだ、いい子だろう。麻雀はお前より強いぞ」

竜華「そ、そらそうやろ…インハイ個人2位やで、宮永さん。な?」

咲「え、あ、はい…その、一応」

大沼「まあすぐに結婚がどうという話をする気はないが、…どうだ?竜華」

竜華「どうだ?って言われてもなぁ…宮永さんも困るやろ?」

咲「あ、まあ…ちょっと」

和「(そうです!どう考えても迷惑ですよクソジジイ!)」

怜「(宮永さんも困るし竜華も困るし、なによりうちが一番困るわ!)」

和「(園城寺さん、ちょっといいですか)」コソコソ

怜「(ん?あぁ…)」コソコソ

和「ちょっとすいません、お手洗いに…」

怜「う、うちも!すんません!」

部屋の外

怜「で、なんなん?インターミドルチャンプさん」

和「その呼び名好きじゃないんです」

怜「ふふ、ごめん。で、何の用や?」

和「園城寺さんあなた、このお見合い面白くないですよね?」

怜「…当たり前や!」

和「よかった、全くの同感です」

怜「ほう、あんたもなんや」

和「咲さんは私のものですから」

怜「付き合ってるん?」

和「つ、付き合ってはいませんが将来的にそうなる予定で…」

怜「なんやそれ」

和「そ、そっちはどうなんですか?」

怜「うちと竜華か?そらもう、あれな関係やで」

和「あ、あれってなんですか!?」

怜「なんやと思う?1年生」

和「えっ//」

怜「それはな、」

和「は、はい//」ドキドキ

怜「それは…膝枕や!」

和「は?」

怜「え、いやだから膝枕…」

和「もう一度いいですか、…は?」

怜「は、原村さん怖いなぁ」

和「なんですかそれは!全くもう!」

怜「竜華にはよく膝枕してもらってるねん」

和「付き合ってるんですか?」

怜「…まあ、将来的には?」

和「結局私と同じじゃないですか!」

怜「同じちゃうわ!膝枕は至高にして究極なんやで!」

和「意味分かりません!」

怜「と、とにかくや!こんなお見合い納得でけんし!そもそも竜華はまだ18やで?」

和「咲さんなんて16歳です!お見合いが成立しているかどうかも怪しいです」

怜「それに万が一二人が意気投合でもした日には…」

和「そんなオカルトありえません!」

怜「あかん、将来的に結ばれるはずのうちらの将来なくなってまうやん!」

和「ええ、では、こんなお見合いぶっ壊すしかないですね」

怜「そやな、どうやってぶっ壊す?」

和「咲さんはこんなにめんどうな人なんですよ、ということを清水谷さんに伝えます」

怜「なるほど、お互いの印象を悪くしてご破算っちゅーわけやな」

和「はい、じゃあ、そろそろ戻りましょう」

怜「よっしゃ!」

ガラッ

和「すいません戻りました」

怜「遅くなってすんません」

和「…あれ?大沼プロとお父様は?」

咲「あ、うん、若い二人に任せるってロビーのほうに行ったよ?」

怜「え、でも会ってないで?」

竜華「あぁ、こっちの入り口から出て行ったで」

和「そうですか…」

咲「あ、それより和ちゃん聞いてよ!竜華さん面白いの!」

和「え、あ、はい(竜華…さん?)」

怜「(…竜華を名前呼び…やと?)」

竜華「怜、咲ちゃんもめっちゃ可愛い子やで」

怜「へ?あぁ(…咲ちゃん?)」

和「(さ、さ、さ、さ、咲さんにちゃん付けですって!?)」

竜華「最初はノリ気ちゃうかったけど、咲ちゃんええ子やし長野来てよかったわぁ」

咲「よかったです、長野はおいしいものもたくさんあるんでいっぱい食べてくださいね」

竜華「うん、ありがとう。ほんまええ子やわぁ、可愛いし、言うことなしやで」

咲「そ、そんな//」

竜華「こう、お姉さんとして守ってあげたいっちゅう感じやわぁ」

咲「も、もう照れるじゃないですか//竜華さんだって優しいし大人っぽいし美人だし…」

竜華「んもう、そんな褒めてもなんも出てけぇへんで?」

咲「えへへ//」


怜「(おい、これなんやねん)」コソコソ

和「(……)」

怜「(ん?)」

和「(……)」

怜「アカン」

怜「な、なあ、宮永さん…この子変やで」

咲「え?和ちゃん?」

和「…ソンナオカルトアリエマセン」

咲「どうしちゃったのかな?和ちゃん、どうしたの?」ユサユサ

和「…ソンナヤクソクデキマセン」

咲「約束?なんのことだろ?」

ガラッ

竜華「あ、おじいちゃんと咲ちゃんパパおかえり」

咲「お父さんお帰り」

大沼「おお、どうじゃった?咲ちゃんは」

竜華「咲ちゃんめっちゃええ子やったわぁ」

怜「…(りゅーかぁ)」

咲父「竜華さんはどうだった?咲」

咲「うん。すごく綺麗な人だし、素敵だなぁって」

和「…(はっ!!!咲さん咲さん咲さん…)」

竜華「そやけど、…さっき二人で話してたことがあるねん。な?」

咲「はい」

大沼「どんなことだ?」

竜華「あんな、おじいちゃん。うちら、心に決めた人がいるねん」

大沼「な、なんじゃと!?」

咲父「それは本当なのか!?」

咲「うん…二人とも、、全然気付いていなかったんだけどね。」

竜華「話してるうちに、大切な人のことをついつい考えてしまうことに気付いたんや」

咲「お互いそういう人がいるなら、このお見合いは…成立しないよねって」

竜華「そういうことなんや、おじいちゃんごめん」

咲「お父さんごめん!」

怜「(は?え?なにこの展開?え?え??)」

和「(こ、これはどういうことなのでしょう?咲さんの大切な人!?)」

帰り道

怜「りゅ、りゅーかぁ、…さっきの大切な人って…」

竜華「気になる?」

怜「あ、当たり前やろ!アホ!」

竜華「もう、そんな怒らんといてー」

怜「アホ…」

竜華「その前に、怜にはお礼言いたいねん」

怜「お礼?」

竜華「そう、こんなところまで着いてきてくれてありがとう」

怜「…うん」

竜華「うちな、ノリ気ちゃうかったけど、来てよかったって思ってる」

怜「なんで?」

竜華「大事な人が誰か、それがわかったから」

怜「う、うん…」ゴクリ

竜華「ほんまはずっとわかってたんかもしれへんけど、」

竜華「なんか、その気持ち認めるんが怖かったんかも」

竜華「けどな、今日咲ちゃんといろいろ話してはっきり認めようって思ったんや」

怜「…それは誰なん?」

竜華「それは、…>>180や」




(千里山でオナシャス お前らに期待)

とき

怜「りゅーか…」グスン

竜華「え、な、なんで泣くん!?」アワワ

怜「アホぉ…りゅーかのアホぉ」ズズッ

竜華「ご、ごめんな…嫌やったんやろ?」

怜「ちゃうわアホぉ」

竜華「え?」

怜「私も竜華が好き、好きなんや!!」

竜華「怜…ほんま?それほんま?」

怜「ウソ言うてどうすんねんアホぉ!」

竜華「う、嬉しい…嬉しいわ怜…ほんまやで」

怜「お見合いとか、グス、絶対嫌って思ったけど、ズズッ、ヒック」

竜華「うん、うん」

怜「竜華が心配やったから、着いてきたんやでっ」

竜華「…ちっちゃいくせに、ほんまにナイトみたいやな」ギュウ

怜「ちっちゃいは余計や…けど嬉しい」

竜華「怜ぃ、妬いた?」

怜「妬いてへんわ、あほ」

竜華「またまたー、咲ちゃんに妬いたやろ?」

怜「妬いてへん、…妬いてへんわ」

竜華「ありがとう、ほんまに嬉しいで…」

怜「竜華、もっかいぎゅうってして?」

竜華「うっ、その上目遣い半端なく可愛いな」

怜「計算やで?」

竜華「んもう、このナイトさん生意気やなぁ」ナデナデ

怜「…うちが竜華を守るからな」

竜華「倒れへん程度にお願いします、大好きやで、怜」ギュウ

咲「お父さんたち飲みに行っちゃったね」

和「結局それが目的だったような気がしないでもないですね」

咲「和ちゃん、今日はごめんね」

和「何を言うんですか、私が無理やりついてきただけですよ」

咲「ううん、なんかバタバタしちゃってさ…でもさ、」

和「なんですか?」

咲「和ちゃんが隣にいてくれて、安心したし、嬉しかったよ?」

和「そ、そうですか//それは隣にいたかいがありましたよ」

咲「んもう、すぐに照れるね和ちゃん」

和「(それは咲さんだからですよ…)」

和「そ、それでその…咲さん…さっきの話なんですけど」

咲「なに?」

和「…大事な人がわかったって」

咲「あぁ、うん//」

和「どなたか、教えて頂けますか?」

咲「うん…その前に少しいい?」

和「どうぞ」

咲「今日はね、大沼プロとお見合いだーなんてすごく緊張しててね」

咲「でも、さっきも言ったけど和ちゃんがいてくれて安心できたんだ」

咲「でね、今日来るのは、本当はイヤだったけど、でも今はね」

咲「来て、竜華さんに会って話をしてよかったって思ってるんだ」

咲「だって、私が誰を大事の思っているのか、はっきりわかったから」

和「…その人は誰なんですか?」

咲「うん…きっと、前から好きだったのかもしれないんだ」

咲「でも、なんとなくそうじゃないって違うって否定してた」

咲「どうしてか、それを受け入れるのが怖かったのかも」

和「そうなんですか…」

咲「その人は、ね、今日、ずっと私の隣にいてくれた人だよ」

和「…へっ?」

咲「…隣で、私を安心させてくれてた。ううん、今日だけじゃない、いつも、そうなんだよ」

咲「いつも、隣にいてくれて、私を支えてくれてる。大切な、人」

和「あ、あの、咲さん…えっとこれは、えーっと」アワワ

咲「もう、そんなに焦らないで…和ちゃん」

和「は、はい」

咲「…私は、和ちゃんが好きです。大好きです」

和「さ、咲さん…ゆ、夢じゃないですよね?」

咲「違うよ、ほんと。…和ちゃんは迷惑かな?」

和「そ、そんなオカルトありえません!」

咲「それって…つまり?」

和「…私も咲さんが大好きです」ニコッ

咲「ほ、ほんと?」

和「はい、…ずーっと好きでした…ほんと、嬉しっくて、グスッ」

咲「な、泣かないで…」ギュウ

和「咲さん…平ですね」

咲「う、うるさいよ!」

和「でも…暖かい、グスン」

咲「…私たち両思いだね」ナデナデ

和「ですね…」ギュッ

和「今日は、咲さんに変な虫がつかないように付いてきたつもりだったんです」

和「なんならこんなお見合いぶっ壊してって思ってました」

咲「あ、あはは…豪快だね」

和「それくらい、私は真剣なんです!」

咲「うん…ありがとう」

和「大沼プロには正直腹が立ちましたし、イライラしてました」

咲「そっか」

和「清水谷さんにはその…えっと//」

咲「また照れてる、どうしたの?」

和「…な、なんでもありません!」

咲「話の途中だよ?竜華さんがどうしたの?」

和「や、妬いたんです!//」

咲「和ちゃん可愛い」

和「さ、咲さんのほうが可愛いです!」

咲「和ちゃんだよっ…ありがとね」ギュウ

和「…は、はい」

咲「和ちゃん、今日は本当にありがとう」

和「もうお見合いなんてしないでくださいよ?」

咲「和ちゃんもだよ?」

和「私がお見合い?…そんなオカルトありえません!」






カン!

酔ってるとほんとスラスラ書ける、なんでだろーね

ってほんとは安価でサクサクいろんな人とお見合いさせたかったんだよ!
大沼プロってなんなんだよ!バカ!まあうまくまとまってよかったです
それから相手が竜華で書きやすくてよかった
最後を安価にしなかったのは咲和がくっつく展開は最初から考えてたからです
怜竜の安価はおまけみたいなもんで

まあそんなところで支援感謝、おやすみなさい

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