第一話 妖精キャンディ&戦士キュアハッピーの巻
みゆき「転校初日から遅刻だなんてシャレになんないよォーッ!でも何かウルトラハッピィーッなよ・か・んッ!」タッタッタッタ
クゥルルルルィィイイィイィイィーーー!
みゆき「・・・ん!?空から何か聞こえるよー・・・・・・・・・・・・へぶしっ!」ドグチャァ
キャンディ「MUU・・・・・・」バタンッ
みゆき「いった~ッ何なのよモォーッ・・・・・・」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「きゃわィィイイぬいぐるみさン~~~ッッ よ~しよしよしよしよしよしよしッ!もらっちゃってもいいのかな~ん?空から落ちてきたしィ~」スリスリスリスリスリスリスリスリ
キャンディ「・・・・・・チミが・・・・・・」
みゆき「・・・・・・え?」 ド ド ド ド ド ド ド
キャンディ「・・・・・・介抱してくれたのか・・・・・・ありがとう・・・・・・クルゥ」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
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みゆき「しゃ、喋ったァ~~ッ!?何なのこのぬいぐるみさんはァ~!」ドギャーーーン!!
キャンディ「・・・私はぬいぐるみではない。この世界で言うところの・・・・・・そう、妖精だ。クルゥ」
みゆき「ふ~ん。で、どぉしてこんなところに来たのォ~?ひょっとして、私を妖精さんの国に連れてってくれるとか?キャー!」
キャンディ「・・・チミは『引力』を信じるか?この出会いに意味があることを!クルゥ」
みゆき「・・・え~っと、何言っているのか良くわからないけど、やっぱり私に会いに来てくれたの?」
キャンディ「そうかもしれない・・・・・・チミにこの『パクト』をプレゼントしたい。介抱してもらったお礼だ・・・・・・クルゥ」
キャンディ「出会いというものは『引力』ではないのか?私は『出会い』を求めてこの世界に来た・・・いつか『ぬきさしならない状況』に陥った時、このパクトに気合を込めて私を呼んでみてくれ。クルゥ」
キャンディ「必ずチミの力になる、と誓おう。・・・では、伝説の戦士『プリキュア』を探さなければならないのでこの辺で。クルゥ」シュタッ
みゆき「あっ・・・・・・いっちゃったあ・・・・・・名前聞きそびれちゃったよ~」
みゆき「それに『プリキュア』ってなんだろ~気になるゥ~」
みゆき「ハッ・・・・・・!いけない!遅刻遅刻ゥ!」タッタッタッタ
先生「新しい転校生を連れて来た!星空みゆきだ!!このなみえが連れて来たんだ!あいそよくしろよッ!」
あかね「・・・・・・・・・・・・」
やよい「!!」
なお「・・・・・・・・・・・・」
れいか「・・・・・・・・・・・・」
先生「挨拶だ!星空ッ!」
みゆき「(落ち着けみゆき、練習したとおりにッ!)星空みゆきです。え~、コホン」
みゆき「ハッピーうれピーよろピくねー」
一同「・・・・・・・・・・・・」シ~ン
みゆき「(す、滑った~~!?しかしもう一回ッ!)ハッピーうれピーよろピくね~ 皆さんさあもごいっしょに・・・・・・さん しー」
あかね「ハッピーうれピーよろピくね~ん!」
みゆき「!?」
カオ
あかね「『誰や?』って聞きたそうな表情してんで自己紹介させてもらうけど、うちはおせっかい焼きの日野あかね!大阪から去年この学校に転校して来た!」
あかね「初対面でぶしつけやけどねェ~~ 自分ッ!今すぐ自己紹介せい!ええなッ!」
みゆき「はっはい~ッ ・・・改めまして、星空みゆきです。絵本が大好きで、毎日絵本のような素敵なウルトラハッピィィィーを探しています。よろしくお願いします」
みゆき「・・・・・・あいさつはこんなもんで・・・あぁ~~イイッすかねェェェェェ~~~~~、と」
パチ パチ
パチパチパチパチ
「ホシゾラミユキ! ホシゾラミユキ! ホシゾラミユキ! ホシゾラミユキ!」 ヴォオオオーッ パチパチパチパチ
みゆき「授業終わりィ~!ん~、朝出会った妖精さん探しに行こうかな?名前聞いてないし」
あかね「星空さん?よかったらうちが学校ん中案内しよか?」
みゆき「日野さん、ありがとう!でも部活があるんでしょ?それに私も用事があるし・・・・・・部活頑張ッテ!」
あかね「ん、そか、ほなまた明日。日野あかねちゃんはクールに去るわ」
みゆき「じゃあね~」
みゆき「・・・・・・・・・・・・でもどォーやって探そォ~?オッ!ちょうどいいところにオオカミさんッ!ファンタジーやメルヘンっぽいあの人に聞いてみよう!」
ウルフルン「手始めにこのあたりからいくかァ~?」
ウルフルン「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだァ!」ブシュッ ベチャッ
ウルフルン「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだァーッ!」グルーッ ガチャン ナッ!ナニヲスルダァーーーーーッ!ユルサン!
みゆき「ノックしてもしもお~~~し。そこのオオカミさん、妖精さん知らない?」
ウルフルン「ああ~~ン?なんだテメーわ!」
みゆき「・・・・・・疑問文に疑問文で答えるとテストで0点になるの知らないの?」
ウルフルン「宇宙のハテを知らねーようにそんなこと知らねー・・・・・・って」
ウルフルン「・・・どォーしてお前はバッドエナジーを発していないんだあ?疑問は残るが・・・見られたからには生かしておけねえなあ~?」
みゆき「きゃああああああああ!来ないでええぇぇぇぇ!」ダッ
ウルフルン「人間の身体能力でオオカミから逃げられるかーッ!」 ド ド ド ド ド ド ド
みゆき「マッ、マズイッ!追いつかれる!」ドドドド
みゆき「そうだ・・・・・・妖精さんがくれたパクトッ!!お願い、助けて!妖精さん!!『ぬきさしならない状況』って今だよ!!」バッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ドドドド
みゆき「・・・・・・・・・・・・妖精さん助けに来てくれないじゃーん!・・・・・・いやッ!妖精さんは『気合を込めろ』って言ってた!!だったら・・・・・・気合だ気合だ気合だァーーッ!!!」ピカッ
みゆき「・・・はっ!?・・・・・・パクトから光がッ!?」シュゴオオオオ
みゆき「理解したよ妖精さんっ!私が何をやるべきなのかッ!本能で理解したッ!!」クルッ ピッキィーーン レディ!
みゆき「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!ハッピィー!
みゆき「キラキラ輝くッ」ヒラヒラ グイイッ スッ
みゆき「未来のッ 光ィィィイイイーーーッ!!」バッ バッ シュタッ
ハッピー「キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
ウルフルン「なにィーーーッ!!プリキュアだとォーーー!?」
ハッピー「うわオッ『キュアハッピー』!!ひょ・・・ひょっとして変身したんですかァ!?私ィ!?」
キャンディ「ほう・・・・・・やはりチミが『プリキュア』だったか・・・・・・出会いというものは奇妙なものだな。クルゥ」スッ
ハッピー「よっ・・・妖精さん!?遅いヨォーーッ!!」
ウルフルン「て、てめえッ!?キャンディッ!?」
キャンディ「ウルフルンか。貴様もこの世界に来ていたとはな・・・・・・クルゥ」
ハッピー「やっぱり二人は知り合いじゃーん!どうして教えてくれないのよォオオオ~~~~ッ!!」
ウルフルン「うるせェッ!ちょうどいい、二人まとめて始末してやるぜ!いでよッ!アカンベェーーッ!」コオオオオ
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
ハッピー「何よあの怪物ゥ!勝てるわけがないッ!」ダッ
キャンディ「レンガが変化しただけではないか・・・・・・行け。逃げるな。クルゥ」 ヤッチマエ!! アカンベェーッ ッダン ッダン ッダン
ハッピー「ちょっとちょっとちょっとちょっとォ~ 助けてくれるって約束じゃないのオーッ!」ホッ ハッ ヨッ
キャンディ「・・・チミは周りの人間がどうなっているのか気づかないのか?クルゥ」 ニゲンジャネェーッ!! アッカンッ ビッダン ビッダン ビッダン
ハッピー「そ~いえば生きながらヘビにのまれるカエルのような顔してるねェ~みんな~」シュタッ ヒュッ バッ
キャンディ「ウルフルンども、バッドエンド王国の住人がバッドエナジーを集めているからだ・・・・・・この世界を不幸のどん底におとしいれようとな・・・・・・クルゥ」 アーカカカカカカッ
ハッピー「世界を不幸にするですってェ~!?そいつはメチャゆるさんよなああああ?」ヒュンヒュンヒュンヒュン
ハッピー「世界のハッピィィィーを邪魔する奴は・・・・・・この星空みゆきがじきじきにブチのめすッ!」ズビシィッ
ウルフルン「どおしたいきなり立ち止まってよォ~?倒される覚悟でも出来たのかあ~?やれッ アカンベェッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・」ギャンギャンギャン
ハッピー「シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ
アカンベェ「アッカーン・・・・・・ベェ・・・・・・」ドジュウウウ ピシュン
ハッピー「・・・・・・・・・・・・」クルッ スタッ ビシィィ
ハッピー「決着ゥゥーーーーッ!!」ドォオオン
ハッピー「くはぁ~・・・・・・何コレ・・・・・・すっごい疲れる・・・・・・・・・・・・」
キャンディ「ありったけのエネルギーを放出する技だからな・・・・・・いずれ慣れる。クルゥ」
みゆき「で、このCDみたいなのは何?妙にグニャグニャしてるけど」グニッ グニッ
キャンディ「キュアデコルだ。クルゥ」
みゆき「これがデコルゥ~?表面に『DISC』って書かれているんだけどぉ~?」
キャンディ「デコルだ。クルゥ」
ウルフルン「プリィキュアァ・・・・・・」ドヒュン
みゆき「空が元通りに・・・・・・これでハッピィィィーエンドってわけ?」
キャンディ「・・・やつらはこれから何度も攻めてくるだろう。やつらを止めるには・・・・・・五人のプリキュアの力が必要不可欠だ。クルゥ」
キャンディ「・・・チミにはこの世界を守るヒーローの一人になってもらいたい・・・・・・やってくれるか?クルゥ」
みゆき「やる!やるう~~ッ 何度でも守るよォー!ハッピィィィーエンドのためならッ!」
To Be Continued...
『キャラ崩壊注意』って 書くこと・・・・・・・・・・・・・・・『忘れて』いた・・・・・・・・・
もう第一話・・・書き込んじまった・・・・・・・・・
続きは後日に
お・・・恐ろしいッ おれは恐ろしい!
なにが恐ろしいかってジョースター!
レスがついているんだ ニヤニヤが止まらないんだぜーーーーッ!!
第二話、投下します。
第二話 熱き魂!キュアサニーの巻
あかね「星空さんやったっけ?立ってるのも何やし、うちの後ろに座んなよ」
あかね「バーボン・ウイスキーのソーダ割りでも飲んで、話をしようや・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
みゆき「ありがとう日野さん!ん~ごくごくごく、おいピーーーィねコレ!アバ茶?」ドボドボ
あかね「朝っぱらからいい飲みっぷりやなあ自分」キャッキャッ
みゆき「いいのいいの!うちの主人は出張で一週間は帰ってこないから!」キャッキャッ
あかね「お好み焼きも振舞ったるわ」キャッキャッ
みゆき「気を使わなくてもいいよ~日野さん」ホホホ
やよい「ここ座っていい?星空さん・・・・・・」ガタッ
みゆき「あぁ~~~~~っ!!」
やよい「!?」ギクリッ
みゆき「そこは夫婦の寝室ですッ!指ッ!失礼な人!!ちゃんと玄関からお入り願いますッ!!」
やよい「ご、ごめんなさい・・・」ジワリ
みゆき「いらっしゃいませ。わたくし『星空みゆき』と申しまする。この妖精は『キャンディ』 初めまして・・・ひとつよろしくお願い申し上げます」ペコリ
みゆき「ごゆっくりお食事でも召し上がっていってください・・・あたしとキャンディで、お客様をおもてなしさせていただきます」
やよい「・・・・・・・・・・・・」
あかね「・・・うちは『日野あかね』っていう人間や・・・キャンディって名前でもないし妖精でもない・・・・・・妖精と見間違えるほど可愛いってのは否定せんけど」
あかね「ついでに紹介しとくと、彼女は『涙目の黄瀬』 昔、ケンカのときにナイフを顔面に深々とつき立てられても闘うのをやめなかったという・・・」
やよい「よろしく、星空さん」
みゆき「よろしーーーく・・・・・・ところで」
クゥルルルルィィイイィイィイィーーー!
あかね「・・・ん!?なんや今の声は」キョロキョロ
みゆき「そうそう、どぉ~~~しても二人に見てもらいたいのがあってェ」ニコニコ
やよい「なになにぃ~?」
みゆき「これですッ!ドジャアア~~ン 名前はキャンディですッ!」
キャンディ「MUU・・・・・・」
あかね「・・・クマちゃん・・・今、うなった?」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
キャンディ「・・・クマではない。妖精だ。クルゥ」
やよい「へぇ~星空さんって腹話術出来るんだぁ・・・すごいねェ~」
みゆき「チガウ!チガウ!本物の妖精さんだって!ほら!私離れるからさぁ!」サッ
キャンディ「私と契約して、『プリキュア』にならないか?クルゥ」 ド ド ド ド ド ド ド
あかね「・・・・・・やよい、見た?聞いた?あかねちゃんも月までブッ飛ぶこの衝撃・・・ファンタジーやメルヘンの世界が目の前に存在してるでえ」
やよい「なぁにプリキュアって~?」
みゆき「世界を不幸にしようとする悪者から、世界を守り続ける正義のヒーローのことだよ」
やよい「いいねえ~~っ!気に入ったよキャンディ。契約するよ私」
キャンディ「グッド!クルゥ」ビシィ
あかね「マジかやよい!マジに言ってんの?それ」
やよい「私はそういう『正義のヒーロー』ってヤツに憧れを抱いているんだよ」
キャンディ「契約は成立だ・・・このパクトをプレゼントしよう。クルゥ」
やよい「ありがとう、キャンディ」
あかね「・・・うちは遠慮しとくわ~ そのキュアプリとかって言うの。バレー部の練習で忙しいしなぁ」
みゆき「そおいえば日野さん、体育で大活躍だったねェ~ 将来日野さんが社会に出たら、とんでもない鞭打使いかものすごいエースアタッカーになるね」
やよい「すごいねェ~ もう一回言うよ。すごいねェ~~~」
あかね「よかったら部活見学きてや。うちの活躍みせたるでえ」
あかね「こ・・・・・・この『能力』・・・・・・は!!・・・・・・『ボールが消し飛んだ』!?」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
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――――
みゆき「日野さん、あんま活躍できてなかったなあ・・・」
みゆき「・・・いっしょに帰ろう、って誘おうと思ったけど、先に帰っちゃったみたいだしィ~・・・・・・」
みゆき「・・・・・・ん?・・・・・・橋の下にいるのは・・・・・・日野さん?」
あかね「・・・・・・ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」
みゆき「えぐり取った跡なのか?あるいは削り取ったのか?完全な球形・・・・・・どうやったの?ゆがんだ部分が全然ない・・・どれも『完璧な球』の跡・・・・・・」
キャンディ「トレーニングするためにこの橋へ来たようだな。足跡でわかる・・・・・・この辺を何度も何度も走っている。クルゥ」
あかね「・・・・・・星空さんにキャンディやん。今日はみっともないとこ見せてしもうてすまんかったわ~」ハハハ
みゆき「なに言ってんのさ!てっきり落ち込んでいるかと思っていたけど、ずっとトレーニングしてるみたいじゃん!あきらめずに立ち向かう日野さんはかっこいいよ!」
キャンディ「・・・・・・あの程度の輩、プリキュアになれば猿同然だ。クルゥ」
あかね「何?キュアプリってドーピングでもすんの?・・・・・・いや~、何もそこまでして勝ちたいわけじゃないねん。そりゃ悔しいけどな?こういうのは、自分の力で乗り越えたいんよ」
キャンディ「NUU・・・・・・ごく短い時の流れでしか生きない人間の考え方は理解できん。クルゥ」
みゆき「よしッ!決めたッ!私もトレーニング手伝う!友達だもん!」
あかね「なんやそれ・・・んじゃ、お願いしようかな!」
あかね「・・・『練習試合』・・・・・・続けようや・・・・・・・・・え?ゆか・・・」グボシャァァ
みゆき「おぉ~日野さん活躍してんじゃ~ん」
ウルフルン「ウルッフッフッフ。さぁて、さっそくおっぱじめようじゃねぇか」
ウルフルン「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだァ!」ブシュッ ベチャッ
ウルフルン「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくのだァーッ!」グルーッ ガチャン キデモチガッタカストレイ・・・(ゴシャア)
みゆき「ねえオオカミさん・・・・・・まだ試合中だからさ・・・・・・ね!バッドエナジーの回収はあとにしてよ。あと5分ぐらいで済むから、ちょっと向こう行っててくれない!?」
ウルフルン「・・・な~んで都合よくてめえらがここにいるんだあ?それにてめえの話は聞けねーし聞かねー」
みゆき「・・・私の話が聞けねーって言うんなら、ブッ飛ばすしかねえよなあああ?」
ウルフルン「ブッ飛ばされるのはてめえらの方だ!いでよッ!アカンベェーーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
キャンディ「変身するんだ。みゆき・・・クルゥ」
みゆき「わかってる!」 レディ!
みゆき「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!ハッピィー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来の光ィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
アカンベェ「アッカ~ン・・・ベベベベベェーーッ!!」ドカドカドカ
ハッピー「ひええーーー!いきなり激しい攻撃ィーッ!」ヒュンヒュン ヤッチマエェーッ!
キャンディ「だが単調な攻撃だ。その程度なら避けつつ懐に潜りこめるだろう。そりから一撃加えろ。クルゥ」
ハッピー「そんな簡単に言われても困るよォーッ!」
キャンディ「・・・どうやら私の期待はずれだったようだ。この『プリキュア』、『世界を守り続ける正義のヒーロー』では・・・・・・なかった!クルゥ」
ハッピー「わかったよチクショーやってやるッ!!」ヒュッヒュッ
ハッピー「おらぁッ!!」ドゴッ
アカンベェ「アカッ!?」グボン
ウルフルン「何ッ!?アカンベェを一撃でフッ飛ばしただとッ!?」
ハッピー「すっげ~一撃・・・さっさとけりをつけるよっ!」
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワッ!?」ガッ
ハッピー「にゃにィーっ!!しまったーっ!ハズレたァーッ!!バレーボールにつまずいたァーっ!!!」ゴォァッ アッカーン
ハッピー「なんでバレーボールが転がってくるのよォーっ!チクショーもう一回ッ!!」ヒィーッ アッカッカッ
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォッ
ハッピー「・・・・・・・・・・・・」ポフッ
ハッピー「オー! ノーッ!!まさか変身一回につき一発しか撃てない仕様だったのぉ~~~!?や、やべー」
ウルフルン「一発目・・・相当の疲労が残ってるようだなぁ。アカンベェ!そのうるさいプリキュアのヤツを始末しろーーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ガシィッ
ハッピー「きゃっ!」
ウルフルン「捕らえたァーー!!そのまま握りつぶせえっ!!」 アッカァァーーンベェ!!
みゆき「うっ、う、うわあああああああっ!!!!!」ミシミシィッ
あかね「・・・・・・ん・・・・・・」
ハッピー「ひ、日野さん!?気づいたの!?」
あかね「なっ、なんやこれ・・・・・・でっかいバレーボールの怪物・・・?・・・・・・あ・・・・・・もしかして・・・星空さん?」
ハッピー「そう!星空みゆきとは世を忍ぶ仮の姿・・・・・・その正体は世界の幸せを守る正義のヒーロー、キュアハッピィー!・・・とか言ったりして・・・ハハ」
あかね「ふざけとる場合かーッ!」
キャンディ「日野あかね・・・気がついたか。おめでとう・・・・・・チミには『素質』がある。『素質』のないものは絶望したままだ。クルゥ」
キャンディ「この『バッドエンド空間』にとらわれなくなった、ということはすなわち・・・チミは今・・・『プリキュア』に選ばれたということだ・・・クルゥ」
あかね「言え!『対策を!』 星空さんはうちが助けるッ!!」
キャンディ「このパクトに気合を込めろ。ただ、そりだけだ。クルゥ」
あかね「・・・うちの友達を傷つける奴はッ・・・・・・絶っ・・・・・・」
あかね「~~~~~~~~~~~~~~~対に!!許さんッ!!!」ピッキィーーン レディ!
あかね「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!サニィィー!!
あかね「太陽ッ サンサンッ」グッ グイィッ
あかね「熱血パワァァァアアアーーーッ!!」バッ ボブシュウゥゥゥ
サニー「キュアッ!!!サニィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!
ウルフルン「なにィーーーッ!!二人目のプリキュアだとォーーー!?」
サニー「うへえ~~~・・・えっらい派手な服やなあ・・・・・・ちょっとこっぱずかしいけど・・・」
サニー「まずは星空さんを助けんとな・・・ドラァッ!!」ボゴォ
アカンベェ「アッ・・・!カンッ・・・!」ドグシャアッ
ハッピー「やったッ 拘束が解けた!ありがとう日野さん!」
ウルフルン「アカンベェッ!怯むんじゃあねえ!」
アカンベェ「アーカカカカカカカカカカカカカカカカーッ!!」ドドドドドド イケェーッ!
サニー「ケッ!こんなもん、全部はじいてやるわっ!ドラララララララアアアァーーッ!!」バシバシィッ
ハッピー「ヒィーッ!こぶしで全部はじくだなんて!力技すぎるゥ!」ドドドドドド
サニー「よっしゃっ!攻撃がやんだ!今や!・・・って、どこに行きおったあのバケモンは?」
ハッピー「あぶなァーーい!上から襲って来るッ!」 アッカァァアーーンッ!!
サニー「うおッ!?」グオシャァッ
ウルフルン「やったかッ!?」
サニー「・・・・・・・・・・・・やられると・・・・・・思ったんかァ~?この程度でえーーッ!!」グググ アッカッ!?
ウルフルン「受け止めやがったッ・・・!!」
ハッピー「今度は私がっ!おらぁッ!!」ドガアッ アカッ!!
キャンディ「・・・サニーファイヤーで止めを刺せ。クルゥ」
サニー「うおっしゃぁ!!やったるわい!!」
サニー「プリキュアッ!!・・・・・・サニィィィーーッ・・・・・・」ドヒュゥ
サニー「ファイヤァァァアアアーーッ!!!」ドゴォッ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
サニー「ゼハァ~ ゼハァ~・・・・・・めっちゃばてるなあコレ・・・・・・」ハア ハアーッ
ハッピー「サニィィーッ!!」
サニー「ウオッ!?」ドサァ
ハッピー「これからプリキュア頑張っていこうねっ?ねっ?ねっ?」
サニー「あ~もう、何やようわからんけどぉ~・・・なっちまったからには、最後まで付き合ったる!!」グッ
ウルフルン「プリキュアのヤツが増えやがった・・・次こそ始末するッ!!」ドヒュン
あかね「オオッ みんな元に戻ったなあ・・・・・・何やこれぇ?CD?」
キャンディ「キュアデコルだ。もともと私の世界のものだが、バッドエンド王国の連中に奪われてしまってな・・・やつらが持っているデコルをすべて回収してほしい。クルゥ」
あかね「・・・本当にデコルなん?」
みゆき「デコルだよぉ?」
みゆき「いや~、日野さんとプリキュアやれるだなんてマジでウルトラハッピィィィー!日野さん、これからウルトラハッピーうれピーよろピくね~]
あかね「・・・なあ、うちの事、あかねって名前で呼んでくれん?その・・・友達なんやし。うちも星空さんのこと、みゆきって呼びたいねん」
みゆき「あかねちゃん・・・」
あかね「みゆき・・・」
ガッシ!
To Be Continued...
第二話、終了です。
妖精ポジのキャラがスピードワゴンばりに解説するプリキュア、いいと思います。
第三話、投下します。
みゆき「ねえキャンディ、そーいえば黄瀬さんってプリキュアなのォ~?この前パクト渡しちゃってたけどさあ。誰もがなれるって訳じゃなさそうだしィ~」
キャンディ「・・・『プリキュア』は『プリキュア』といずれひかれ合う。彼女がプリキュアになれなかった場合、パクトは野に放たれ、正しき所有者の下にたどり着くだろう。クルゥ」
あかね「便利なもんやね~・・・・・・あそこにいるのはやよいか?」
みゆき「鬼気せまる表情で何かやってるねェ~~~ こっそりみてやろう」ソローリ
やよい「・・・・・・・・・・・・」カリカリカリカリ
みゆき「・・・・・・すっげー綿密な絵~ なんていうか、本当にいそうな・・・」
あかね「・・・・・・めっちゃうまいな~ 蜘蛛男か?」
やよい「ム!星空さんにあかねちゃん!キャンディも・・・・・・何か用?」
みゆき「別に用ってわけじゃないけどォ~ 黄瀬さんって絵うまいんだねえ~」
あかね「うちも知らんかったなあ」
やよい「・・・小さいころから絵とかマンガを描くのが好きなの・・・子供っぽいよね・・・・・・」
みゆき「そうお?そんなことないでしょ~ 私だって絵本が大好きだしィ~」
あかね「逆にけっこうかっこいいな、なんて思ったりして」
やよい「そうお?そうお~~~?」
あかね「ああ・・・でも人を選びそうな絵柄っ!」
やよい「きゃあああーーっ!」
みゆき「ひゃああひゃああああ!」
あかね「うけけけけけけけ!」
やよい「ところで皆、『おもしろいマンガ』というものはどうすれば描けるか知っている?」
みゆき「ん~ん?」プルプル
あかね「いんや」プルプル
やよい「『リアリティ』だよ!『リアリティ』こそが作品に命を吹き込むエネルギーであり『リアリティ』こそがエンターテイメントなんだよ」
やよい「『おもしろいマンガ』とは想像や空想で描かれていると思われがちだけど、実は違う!自分の見た事や体験したこと、感動したことを描いてこそおもしろくなるんだよ!」
やよい「たとえば女子中学生なら普通おいしい、おいしいといって食べちゃうだけのこのお弁当!」パシィ!
みゆき「アッ!私のお昼ご飯!」
やよい「どういう風に具が入っていて、どこに漬物があるかとか、ご飯の炊き方の違いはどこにあるとか、お弁当を描く場合マンガ家は見て知っていなくてはいけない」
やよい「お弁当のおかずというのは、家庭や日によって違うんだけど・・・そのおかずは何品あって・・・・・・」ブスッ
あかね「ちょっ」
やよい「どういう風に配置されているのかとか・・・・・・チンされた冷凍食品はいったいどんな風に食べるとおいしいのかとか・・・・・・・・・」グシュグシュ
やよい「『リアリティ』のために知っていなくてはならないの」ドロドロ
みゆき「か・・・・・・返してよぉ、お弁当ッ!」
やよい「返して!?ど素人の女子中学生がこの『黄瀬やよい』に意見するというのッ!」バーン
みゆき「い・・・・・・いえ・・・・・・意見だなんてそんな!ごめんなさい」
やよい「味も見ておこう」ペチャリペチャ
みゆき「あ~~ん、私のお昼ご飯がァ~ッ!」
あかね「・・・・・・」
キャンディ「KRU・・・・・・」
やよい「はい、星空さんのお昼ご飯」
みゆき「・・・・・・えっ・・・・・・くれるの?」
やよい「当たり前でしょッ!まさか・・・私が人のものを借りたらこわれるまで返さないような人だと思ったの・・・?」ジワァ
みゆき「・・・・・・」
あかね「・・・・・・」
みゆき「・・・・・・まあ、二人より三人で食べるほうがウルトラハッピィィイーッてことで・・・キャンディ入れて四人ね」
キャンディ「KUR・・・・・・」
あかね「そうやな、皆で食べたほうがおいしいわな。ほなせっかくやし、皆でおかずの交換でもしよか!」
れいか「あ~~~ ん~~~ 今日もいい天気ですね」
れいか「しかし男子委員さん、何の話があってみなさんにこちらを注目してもらっているんですか?」
男子委員「校内美化週間のポスターを描かなくちゃあならないんデス!描く人がいないんですッ!」
れいか「本当ですか?それは大変ですね」
男子委員「誰かに描いてもらわなくはならないとわたし思うんです!」
男子生徒「んなもん誰でもいいじゃあねえかよォーーッ!」
なお「ならあんたがやりな」
れいか「・・・誰です?今なんと言いました?男子委員さんが説明してるのにしゃべったのは誰です?」
男子委員「わたしは絵が描けないッ!わたしはへたくそなんだーー!」
れいか「・・・・・・・・・まあいいです・・・そこであなた方の中から、ポスターを描いてくれる方を募りたいと思います。私たち委員は忙しいですから・・・」
れいか「あなた方の善意の心にお願いしたいのです。希望者はいませんか?」
一同「・・・・・・・・・・・・」シィーン
れいか「推薦でもかまいませんよ?」
みゆき「はいはいハァーイ。黄瀬さんがいいと思いまぁーす」
あかね「うちもさぁんせぇ~い。やよい、めっちゃ絵うまいもんなあ~」
一同「・・・・・・・・・・・・」シィーン
れいか「黄瀬さん、お願いできますか?」
やよい「・・・・・・・・・・・・」ジワァ
れいか「黄瀬さん?」
やよい「う・・・うう・・・・・・う~~」ポロ ポロ
れいか「黄瀬さん?」
やよい「あ~~~もう!やるよ!やればいいんでしょわたしが!」グスッ
れいか「そうですか。ではお願いしますね」
あかね「なんか押し付けた形になってしもうたなあ・・・・・・堪忍して、やよい」
やよい「あ、あなた達に推薦されなくても、立候補するつもりだったもん!」グスッ
みゆき「あ~、あ~ そうだ!言いだしっぺの私たちが手伝うよお!」
あかね「そや!うちらに出来ることがあったら、なんでも協力するからな?」
やよい「・・・・・・ん・・・・・・ありがと・・・・・・」グスッ
ウルフルン「プリィキュアァ・・・・・・次こそはァ・・・・・・ん?アカオーニか・・・」
アカオーニ「次は俺様が行くオニ。すぐ逃げ帰ってくるお前なんかに任せられていられんオニ」
ウルフルン「バッドエナジーは集まっているんだからいいじゃねえか・・・・・・ひとつ言っておくぜ。『キャンディがいた』」
アカオーニ「・・・あの『キャンディ』がかオニ?でも今奴は・・・・・・」
ウルフルン「そうだが用心に越したことはねー」
あかね「・・・・・・努力賞ゥ~?」
みゆき「・・・私たちの中じゃ黄瀬さんが一番だよ!ねっ!ねっ!ねっ!」
やよい「・・・・・・所詮凡人には私のセンスは理解できないんだよ」フン!
曽我「君のその絵、笑っちまうぞ黄瀬ェッ!」
やよい「!?」
取り巻き「20~30年前の古くさいセンスなんじゃあないのぉ~~~~!!カッコイイと思ってんのかよォ~~~~」フン!
やよい「・・・・・・・・・・・・」ジワァ
みゆき「・・・おいテメー」
あかね「・・・なんやその言い草はァ」
やよい「星空さん、あかねちゃん」ガシッ
みゆき「・・・・・・黄瀬さんまさか・・・止めんじゃないでしょうね・・・・・・人の努力を馬鹿にする奴は許さないよ?」
やよい「・・・あの人たちが用があるのは私だから、ね?これは私が立ち向かわなくちゃいけない『試練』なんだよ」グスッ
やよい「それに私を誰だと思っているの?『黄瀬やよい』だよ?・・・二人は下がってて」グスッ
あかね「・・・あー、あー・・・忘れとったわ。『涙目の黄瀬』・・・・・・みゆき、おとなしく下がってようや。やよいは強い」
みゆき「・・・・・・しょおおがねーなああああ~~?」
やよい「・・・もう一ペン言ってみなさいよ」グスッ
曽我「もう一ペン言ってみろだと?いいだろう・・・・・・・・・耳元で何ベンでも言ってやるよ」
曽我「お前のその絵な・・・・・・・・・自分ではカッコいいと思ってるようだけど・・・・・・・・・」
取り巻き「ぜェーーーんぜん魅力ないよ・・・・・・・・・・・・・・・ダサイねェ!!今どきいるのか!こんな絵描くやつって感じだよ・・・・・・」
やよい「・・・・・・・・・・・・」
曽我「こぎたない浮浪者になら、ナベ敷として気に入ってもらえるかもなあ・・・ひょっとしてだけど・・・・・・・・・フン!こんな絵!」ビリィッ
あかね「!?」
みゆき「ひ・・・酷い・・・・・・」
やよい「う・・・うう・・・・・・う~~」ポロ ポロ
やよい「ううう・・・あんまりだ・・・」ポロ ポロ ポロロ
取り巻き「わーーーっ 黄ー瀬!黄ー瀬!泣き虫黄ー瀬ッ!」
やよい「HEEEEYYYYーーー!!!!あァァァんまりだァァアァ!!!!」ヒイイイイ ヒイィィィ
曽我・取り巻き「!!?」
みゆき・あかね「!!?」
やよい「AHYYY!!AHYYY!!AHY!!WHOOOOOOOHHHHHHHH!!!!」
やよい「わあああああたァァァァァしのォォォォォえェェェェェがァァァァァ~~~~!!!!」
曽我「な・・・なんだ?こいつ・・・・・・」
みゆき「ゴ・・・ゴクリ」
やよい「・・・・・・」ピタリ
やよい「・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
やよい「・・・・・・・・・・・・」 ド ド ド ド ド ド ド
曽我「な、なんだァ~?・・・・・・ブギャ!!??」ドグシャアッ
みゆき「ふえッ!?」
やよい「おおおおおああああああああ!!」ドバドバドバドバ
曽我「うごぉぉおあぁぁっ!!」ガハァッ
やよい「どうだッ!思い知れッ!どうだッ!どうだァァァァァーーッ!!」ドガッ バギッ ドボォ ドゴッ
曽我「はぎっ!!プゲ!!うげっ!!どげっ?!」ガギッ ドゴン ドガアッ バギィーン
やよい「このクサレ脳みそがァァァァァーーッ!!」ドッグシャーン
やよい「・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
取り巻き「ヒェ~~ッ!」
やよい「どこブッ飛んで行ったのよォーーッ!!出て来てよッこのォッ!!」グワシャッ
あかね「やよいのやつ、泣き虫なのにけんかが恐ろしく強いってのはうわさで聞いていたんやけど・・・・・・まさかこれ程とは・・・・・・」
みゆき「・・・・・・さっき・・・『黄瀬さんは強い』・・・って~言ってたけど、どういう意味で言ったのよ・・・・・・」
あかね「さあ、なあ・・・・・・」
みゆき「・・・・・・黄瀬さんががんばって描いた絵がくしゃくしゃに・・・・・・」
やよい「なあ~んで星空さんが落ち込むかなあ~?これは私が描いた絵なんだよ~?でもくしゃくしゃにした奴は絶対に許せないっ!」グスッ
あかね「(やよいが暴れているときに、巻き添え食らったんやけどなあ)」
みゆき「だってだってだってェ~!私の大切な友達が描いた絵なんだよォ~!落ち込んじゃうよォーッ!」シクシク
やよい「・・・・・・・・・・・・」
やよい「ああっもう!元気出してよ星空さんッ!落ち込むのは私一人で十分だよッ!」グスッ
アカオーニ「ああ~ん?何だこの絵ェ?くだらんオニィ!」パシッ グシャグシャ
やよい「!?」
アカオーニ「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすオニィ!」ブシュッ ベチャッ
アカオーニ「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくオニィーッ!」グルーッ ガチャン コタエ―③ コタエ③ コタエ③
みゆき「誰だ貴様はぁーーーッ!」
あかね「新手のバッドエンド王国の手先かァーーーッ!!」
キャンディ「・・・・・・アカオーニ・・・・・・ヤツもバッドエンド王国の住人の一人だ。クルゥ」
アカオーニ「キャンディ・・・!貴様ごと潰してやるオニィ!」
アカオーニ「いでよッ!アカンベェーーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
みゆき「黄瀬さんの絵がアカンベェに!?ふざけやがって・・・・・・!!いくよ!あかねちゃんっ!」
あかね「やったるでェーッ!」 レディ!
みゆき・あかね「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
アカンベェ「アッカッカッカッ カッカッカッ カカッ」ビュンビュンビュンビュン ビュオンビュオビュン ヒュンヒュンヒュン
ハッピー・サニー「・・・・・・・・・・・・」
アカンベェ「アッカアアアアアーーーッ!!!」シバババババ
ハッピー「おらおらおらおらおらおらおらおらぁーーッ!!」ドバババババババ
サニー「ドララララララララララララァーーッ!!」ドゴドゴドゴドゴ
アカンベェ「アカッ・・・・・・!」ドボオ! オニッ!?
ハッピー「ボディからアゴにかけてガラあきになったようねェーーーッ!!」
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ
アカンベェ「アッ・・・・・・!!」 ヒュッ
サニー「・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「・・・・・・・・・・・・」
サニー「・・・・・・って、思いっきりハズレてるやないか~~~ッ!!」 オニィ・・・
ハッピー「ゴメンナさ~~~い!!」
サニー「こうなったらうちがッ!」
サニー「プリキュアッ!!・・・・・・サニィィィーーッ・・・・・・ファイヤァァァアアアーーッ!!!」ドオッ
アカンベェ「アッ・・・・・・!!」 ヒュゥ ポスッ
ハッピー「・・・・・・・・・・・・」
サニー「・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「届いてないじゃないのよォーーーッ!!」 オニィ・・・
サニー「すんまセ~~~ン!!」
サニー「・・・・・・二人とも必殺技をはずしたって事は・・・・・・」
ハッピー「・・・大ピンチじゃあないですかぁ~~~?はっぷっぷ~!」
アカオーニ「・・・茶番は終わりオニィ!やれっ、アカンベェッ!!」
アカンベェ「アカンベェェェエエエーーーッ!!」バシバシバシ
ハッピー・サニー「きゃあああああっ!!!」ドグゥシャーン
やよい「ムッ・・・・・・」
キャンディ「気が付いたか・・・クルゥ」
やよい「なに・・・!?この怪物は・・・・・・・・・!!私が描いた絵!?」 ヤッチマエオニィーッ アッカーン
キャンディ「奴の名はアカンベェ・・・・・・一言で言うなら、悪の手先だ・・・チミには『資格』がある・・・・・・『プリキュア』になる『資格』が、だ・・・クルゥ」 ハ、ハヤイッ!
やよい「悪者を倒す正義のヒーローになれってこと・・・!?」 オニオニオニオニィーッ アカアカアカアカーッ
キャンディ「そうだ。そしてその力をもって、目の前の怪物を浄化してほしい。クルゥ」 ヒイィィィーッ ドギャドギャドギャ
やよい「・・・・・・け、契約したけど・・・・・・いざとなってみると・・・・・・怖い・・・・・・・・・」ジワァ グァッハッハァーッ アァッカーッ
キャンディ「・・・必要なのは『勇気』だ。奴に立ち向かうための、勇気だ。大切なのは『意志』だ。プリキュアになるという事は、人々を、友人を助けたいと思う意志だ。クルゥ」 ウ・・・ウウッ!!
キャンディ「空気を吸って吐くことのように!HBの鉛筆をベキッ!とへし折る事と同じようにようにッ 奴を倒せて当然と思うことだ!クルゥ」 ホレホレホレホレーッ アカカカカカーッ
キャンディ「・・・あの二人、みゆきとあかねは、果敢に立ち向かっているぞ。クルゥ」 ルオオオオオオオオ!
やよい「(・・・・・・私はいつも逃げていた。からかわれるのが怖くて、逃げていた。ポスターのコンクールだって、きっと逃げていたに違いない)」
やよい「(・・・・・・あの二人がいたから、ポスターを描けたんだ)」
やよい「(・・・・・・あの二人がいなかったら、立ち向かえなかった)」
やよい「(・・・・・・あの二人が教えてくれたんだ。立ち向かうことを・・・『恐怖』を我が物とする『勇気』をッ!)」
やよい「・・・・・・私は恐怖に立ち向かうッ!!あの二人を助けるためッ!!!」ピッキィーーン レディ!
やよい「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!ピィィース!!
やよい「ぴかぴかっ ぴかりんッ」バッ バッ
やよい「ジャンッ ケンッ ポンッ!!」グッ グッ チョキダッ!!
ピース「キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
サニー「うぐっ・・・・・・もう駄目なんか・・・・・・!」ドサッ
アカオーニ「フン!さっさと諦めて、絶望に身をよじるがいいオニィ!」
ハッピー「・・・諦めて・・・・・・たまっかよ~~~っ!!こいつら相手にーッ!!」
アカオーニ「トドメオニィィィイイイーーーッ!!!」
アカンベェ「アッカアアアアアッ!」
ハッピー「くっ・・・・・・!」 バシィイイィィン!
ハッピー「・・・・・・あれ・・・・・・・・・?」
サニー「・・・・・・黄色いプリキュア・・・!?やよい!!」
ピース「と、ととと止めちゃいました~ッ!」グスッ
アカオーニ「なにィーーーッ!!三人目のプリキュアかオニィーーー!?」
アカオーニ「・・・いまさら増えたところで何も変わらんオニィッ!!やれっ、アカンベェッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」シバババババ
ピース「星空さん、あかねちゃん」
ハッピー「な・・・何・・・・・・?」
サニー「・・・何や・・・・・・?」
ピース「言いそびれていたけど・・・・・・私のために怒ってくれて・・・ありがとう・・・・・・本当に・・・ありがとう・・・・・・・・・」グスッ
ピース「今度はッ!!私がッ!!あなた達のためにッ!!!」
ピース「プリキュアッ!!・・・きゃっ・・・ピィィィーース・・・・・・」バチバチバチバチ
ピース「サンダァァァアアアーーッ!!!」ビッカァアァーッ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
アカオーニ「・・・・・・次は容赦しないオニィッ!」ドヒュン
キャンディ「ふむ・・・デコルも手に入れた。順調だな。クルゥ」
みゆき「黄瀬さんも無事プリキュアになれてよかったァ~ 世界の平和のため、みんなで頑張ろうねっ!ねっ!ねっ!」
あかね「ハッピーうれピーよろピく頼むで、やよい」
やよい「『正義のヒーロー』・・・・・・頑張るよッ!」
やよい「あ、あと・・・星空さん・・・・・・」
みゆき「なあにい~?」
やよい「み・・・みゆきちゃんって・・・・・・呼んでいい・・・かな?」グスッ
みゆき「もっちろん!よろしーーーく、やよいちゃん!」
あかね「何で泣いとんのやぁ~?」ニコニコ
やよい「な・・・泣いてないもんっ!」
ハハハハハハ ヒャヒャヒャヒャ バァッハッハーーッ!
To Be Continued...
第三話、終了です。
あけましておめでとうございます。
第四話、投下します。
第四話 キュアマーチ 風の裁きの巻
あかね「オオッ!?やよいの弁当の中に入っていたのは・・・・・・・・・・・・キャンディやったァーーー!!」ドギャーーーン
やよい「へへへ♪そっくり?」
みゆき「きゃわィィイイねェェェェェェェェ キャンディ!よく出来てるッ!」
やよい「そうお?そうお~~~?」
キャンディ「フン・・・・・・人間の考えることは理解できん・・・・・・クルゥ」
みゆき「うん・・・キャンディは『とってもかわいい』って!」
やよい「きゃあああーーっ!」
あかね「ひゃああひゃああああ!」
みゆき「うけけけけけけけ!」
キャンディ「KRU・・・・・・」
女子生徒A「あ~らこんにちは。どう調子は?」
女子生徒B「ここ私たちの場所なのよね・・・・・・知ってる?」
やよい「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「いえ・・・・・・知らないです」
女子生徒A「ああ~~~~そうよね。ここで!いつも食べているのよ!私たちね」
女子生徒B「だから移動してくれないかしらン♪ね!あなたたち二年でしょ♪」
あかね「その・・・あれ・・・早い者勝ちやと思うんですけど」
女子生徒A「・・・・・・・・・・・・」
女子生徒B「・・・・・・・・・・・・」
あかね「学年なんて関係ないんじゃないですかね 先輩!違います?」
女子生徒A「うるせェェッぞ!!!グダグダとォーーッ!!いつもここで食ってるから私たちの場所だァーーって言ってんだろォォガァーーーーーーーーーッ!!!」
女子生徒B「おまわりかッ!!てめえはよォォォォォ~~~~~~~~つ!!」
女子生徒A「いいからあんたらどいてくんないかなぁ~~~~」
女子生徒B「そうすりゃあ丸く収まるからさあ。な。どきなよ」
やよい「・・・・・・・・・・・・」グスッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
あかね「・・・・・・・・・・・・」
なお「・・・・・・先輩」
みゆき「緑川さん!」
女子生徒A「・・・・・・なあ~んなのかなあんたはさァ~ 今私らはこいつらとお話してるのよね。あっちいきなさい」
なお「・・・中庭はみんなの場所です。後から来て横取りするのはおかしいと思います・・・先輩だからってイバリちらさないでください」
女子生徒B「あんた、誰に向かってそんな口聞いてんのかわかってるの?」
なお「フン!承知の上の無礼です。こいつは筋が通っていません。だからどくのは先輩方です」
女子生徒B「・・・・・・・・・・・・てめー、今私たちに『どけ』といったのか?先輩に『命令』しようっつーんのかッ!」
なお「先輩 同じ事を言わせないでくださいよ・・・・・・・・・どくのは先輩方です」
女子生徒A「舐めた口きいてんじゃあねえぞこのガキャアァァァーーーーッ!!」ブン
なお「逆上して暴力で解決しようとするんですか?やれやれ・・・・・・・・・」
なお「先輩たち・・・『覚悟』して・・・・・・・・・・・・いるんですよね。人に殴りかかるって事は、逆に自分が殴られるかもしれないという危険を常に『覚悟』しているわけですよね・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
女子生徒A「『覚悟』だァ~?そんなもんてめーだけが私に殴られる覚悟をしてりゃいいだろうがこのボゲがッ!!」
なお「先輩 やめたほうがいいです・・・・・・・・・・・・殴るだなんて。あたしにはとてもじゃないですけど当たりませんよ」
女子生徒A「てめーはもう・・・~~~てめーはもう~~~」ピクピク
女子生徒A「てめえはもうおしまいだぁあーーーっ!!」ドォオオオ
なお「オラァッ!」ボゴオーン
女子生徒A「グピィーッ!!」プーッ
女子生徒A「ハヒ~ドベェ!」オヒー オヒー
ダチコー
女子生徒B「あああ こ・・・・・・・・・この野郎ッ!よくもおれっちの親友を!ブッ殺したるッ!このガキャァーーーッ!!」ブン!
なお「おりゃああ!」
女子生徒B「タコス!」ダゴオッ
なお「さて・・・・・・ここからどくのはどっちだ?先輩」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
女子生徒A・B「ひっ・・・ひっ・・・ひいいいいいーッ」ガクガクガクガク
女子生徒A・B「チクショー!覚えてやがれェ!」ヒィーッ
あかね「なお・・・・・・ホンマおおきに!助かったわ」
なお「あたしは『正しい』と思ったからやったんだ。それだけだよ。じゃ!あたしは自主練あるから」
みゆき・やよい「(カッコイイ・・・・・・・・・・・・しびれる~ウ♪)」
なお「行くよオアアーーーッ」
やよい「緑川なお 七色ヶ丘中学校二年二組・・・・・・・・・・・・・・・足はとても速く一年生のときからサッカーのレギュラー・・・・・・・・・・・・」 オアア
やよい「・・・・・・・・・・・・フムフム 性格は男勝りで曲がったことが大嫌い 凛々しくて女子からも人気・・・・・・度胸も抜群」 オアアアーーーッ
やよい「あかねちゃんいわく『相手が誰でもズバッと物を言う気持ちのいい子』・・・・・・ルックスもイケメンね・・・・・・好感が持てるよ・・・・・・」 オアッ
みゆき「よしッ!四人目のプリキュアは緑川さんだ!というか緑川さんしかいないッ!」 シュートッ
あかね「うちもそう思っていたところや!さっそく誘いに行こか!」 ピピィーッ
女子生徒C「先輩お疲れ様です」
女子生徒D「先輩!」
女子生徒E「かっこよかったです先輩」
女子生徒F「緑川先輩」
女子生徒G「先輩」
女子生徒H「先輩」
女子生徒I「お疲れ様です緑川先輩」
女子生徒J「お疲れ様です緑川先輩」
女子生徒K「お疲れ様です先輩」
女子生徒L「お疲れ様です先輩」
女子生徒M「お疲れ様です緑川先輩」
女子生徒N「先輩」
なお「・・・・・・・・・・・・サンキュー!」
女子生徒O「きゃー♪あたしにいってくれたのよ!」
女子生徒P「あたしよおー!」
みゆき「・・・・・・すっげー人気ィ~・・・・・・近寄ることすらままならいよぉ」
やよい「群衆が散っていったねーっ・・・・・・・・・・・・『海をまっぷたつにさいて紅海を渡ったっていうモーゼ』のような気分だよ」
あかね「・・・・・・あー、なおはどこ行った?」
女子生徒Q「帰りましたぜ」
みゆき「オー! ノーッ!!明日休日だっていうのにさぁ~っ!はっぷっぷ~ッ!」
みゆき「休日だろうが関係ないっ!探しにいってやるッ!」ダッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「道に迷ったァーーッ!あああ!ま・・・まさかうそでしょぉーーっ!このままだと家に帰れないよーーっ!誰か助けてよーッヒェーッ!!」
なお「・・・・・・ん?・・・・・・もしかして・・・・・・」
なお「あなたは星空みゆきさんだね?」
みゆき「そういうあなたは緑川なおさん」
みゆき「『女神』だ・・・・・・・・・『緑川なおさん』・・・・・・・・・ウルトラハッピィィイー・・・・・・」
みゆき「神がいるとして運命を操作しているとしたら!今ほどよく計算された出会いはないでしょッ!」
なお「・・・・・・・・・・・・・・・言ってる事がわからない・・・・・・・・・・・・こんなところで」
なお「悪いね・・・・・・荷物持ってもらっちゃって」
みゆき「こ・・・・・・これぐらいのお手伝いはさせてもらわないとォ~」ハハハ
緑川兄弟「ねーちゃん!」
みゆき「うわオッ!?」
なお「星空さん・・・・・・あなたは玄関前だ!あたしは隣にいる・・・・・・」
なお「全員ンーーンーーー~ッ 整列ッ!」
なお「挨拶体制維持のまま 休めッ!」
みゆき「六人兄弟ィ~?」
なお「ほ~~らあたしの兄弟の美しい黄金長方形が出来てるだろう~~~?」
なお「こちらおねえちゃんの友達の星空みゆきちゃん」
みゆき「星空みゆきです。よろしくお願いします」ペコッ
はる「みゆきお姉ちゃん」
けいた「荷物持っているのもなんだし」
ひな「うちにあがんなよ」
ゆうた「昼食でも食べて、いっしょに遊ぼうや・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
こうた「オアアーッ」
みゆき「緑川さんの家に上がると緑川さんが」
みゆき「何も言っていないのに勝手にエプロンを着けはじめて」
なお「今日は両親が留守なの」
みゆき「そう言った」
みゆき「あなたならどうする・・・?最高だった・・・」
「俺の名はけいた」
「はる」ビン
「ひな」ビン
「ゆうた」ビビン
「こうた」ビビビン
緑川兄弟「鬼ごっこ攻撃!」パバァーッ
みゆき「ヒィィィィィ孤独だよーっ!!」
こうた「オアア?」ガサッ
クゥルルルルィィイイィイィイィーーー!
キャンディ「MUU・・・・・・」
ゆうた「ネコドラくんだぁーーっ!」
キャンディ「ネコドラ・・・・・・?私は妖精だ。クルゥ」
こうた「にいちゃ!」ポイッ
ゆうた「キャモオオオーーーーーーーーン!」
はる「パスパスパース!」
ひな「イイイーーーーッ ハァアアアーーーッ」
けいた「ウシャアーーーッ」
キャンディ「KURRRRRYYYYYYY!?」
なお「やかましいッ!うっおとしいよッ!!みんなッ!」
緑川兄弟「きゃー♪」
なお「ごめんね星空さん 弟たちがあなたの荷物をあさったりして・・・・・・」
みゆき「気にしてないって!そうそう、緑川さんに頼みたいことがあってェ~」
なお「何?」
みゆき「その前にこの子を紹介しますッ!ドジャアア~~ン キャンディですッ!」
キャンディ「KRU・・・・・・」
なお「ベ・・・ベリィプリティ!良お~~~し よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし かわいいぬいぐるみだねこのキャンディは」ナデナデナデ
なお「それで頼みっていうのは?」
みゆき「私たちといっしょにプリキュアやってほしいんだけどぉ~ どうかな?」
なお「プリ・・・キュア??なんなのそれは・・・いったい」
キャンディ「・・・世界の平和を守る正義の味方、といったところだ。クルゥ」
なお「うおっ!?キャンディが喋った!」
みゆき「優しくてカッコイイ緑川さんなら強いプリキュアになれると思うんだけどぉ~ どうかな・・・・・・?」
なお「・・・あはは 星空さんとキャンディは面白いね。演劇部か何かをいっしょにやってほしいってこと?」
みゆき「はっぷっぷ~!私嘘ついてないよ。本当に悪者と戦っているね。信じてほしいよ」
なお「いやいや いやいやいやいやいやいや そんな突拍子もない話を『はいそーですね』と信じろっていわれても」
みゆき「はっぷっぷ~・・・しかしキャンディが喋っているのは・・・・・・・・・突拍子もないという点では共通の事実なんじゃないのかな」
なお「うう~確かに・・・・・・・・・でも正義の味方かぁ・・・・・・・・・・・・」
みゆき「いっしょにやろうよ・・・・・・・・・ね♪」
なお「どーしようかなあ?いっしょにプリキュアやろーかなー どーしょーか・な どーしょーか・な?」
みゆき「おねがいよぉやってーッ いっしょにやってェーーッ やって!おねがいよォやってェエやってェエエエやって!やって!やって!」
なお「やっぱりやめとくよ。サッカーあるし、弟たちの面倒も見ないとだし」
みゆき「じゃ・・・じゃあ変身に必要なパクトだけでも受け取ってよ!私たちの友情の証にさあ!いいでしょキャンディっ!ねっ!ねっ!」
キャンディ「・・・・・・・・・いいだろう。クルゥ」スッ
なお「いいのかなそんな大切そうなのもらっちゃって・・・ありがとう。大切にするよ」
みゆき「ピンチになったら『プリキュアッ!スマイルチャージッ!!』ってさけんでね!」
なお「ハハ・・・・・・・・・恥ずかしいね、それ・・・・・・」
「いくぞオアアーーーッ」
「こっちこっちオアアアーーーッ」
みゆき「・・・・・・緑川さんはえらいねェ~ 兄弟の面倒をちゃんと見て・・・」
なお「そんなの当たり前だよ・・・・・・・・・一番上のお姉ちゃんだもん それに弟たちといっしょにいると楽しいし」
なお「あたし、家族が大好きなんだ」
あかね「よっ!おまたせ」
やよい「遅くなっちゃった~」
なお「あかねにやよいちゃん?」
みゆき「私が呼んだの・・・・・・キャンディに頼んでね・・・そして来てくれた・・・ハッピーだよ・・・」
みゆき「どんな気分?私の友達がやってきたのはさ?みんなでッ!いっしょに遊べば!もっとウルトラハッピィィイーだよッ!」
なお「ほ・・・!星空さんっ!」
アカオーニ「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすオニィ!」ブシュッ ベチャッ
アカオーニ「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくオニィーッ!」グルーッ ガチャン ホゲェーーッハガガッ!ハガガッ!
みゆき「なにやってんだァてめェェェェェーーーーッ!!」
アカオーニ「やっちまうオニィ!アカンベェーーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
あかね「ゴールポストが・・・・・・コウモリにッ!?」
キャンディ「・・・プリキュアの出番だぞ。クルゥ」
やよい「この前は勢いで突っ込んだけど・・・・・・やっぱ怖いっ!」グスッ
みゆき「大丈夫だって!三人もいるんだからっ!」
あかね「楽勝やッ!」バッ
やよい「・・・・・・そうだね。二人といっしょにいると、勇気がわいてくるよっ!」
みゆき「いくよッ」 レディ!
三人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
パーダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
アカオーニ「なにィーーーッ!前回はチョキだったのに今回はパーだとオニィーーーッ!?」
ピース「この私に二度同じ手を使うことはすでに凡策なんだよ!」
サニー「じゃんけんなんて3パターンしかあらへんやんかっ!」
ハッピー「何を言っているのサニー!じゃんけんとはッ!あたえられた三つの拳を一度だけ出して相手の出した拳に有利な拳を出そうとするゲーム」
ハッピー「だけどゲームに「連続性」の魅力が加わると 一変して複雑な心理戦が始まるゲームでもあるんだよ!」
サニー「そ・・・・・・そうか」
キャンディ「スマないが早いとこ奴らを倒してくれるのを期待してるんだが・・・クルゥ」
ハッピー「・・・・・・キュアハッピーは知っている。キャンディがチョキを出してほくそ笑んでいたことをッ!!」
キャンディ「KRUuA!?」
アカンベェ「アカンベェェェエエエーーーッ!!」グオン
サニー「跳んだッ!?」
アカンベェ「アーカカカカカカカカカカカカカカカカーッ!!」ドドドドドド
サニー「サッカーボールの連射か・・・うちが全部はじいてやるわッ!!」
ピース「いやッ 違う!アカンベェの狙いは・・・・・・ッ!なおちゃんたち!?」
ハッピー「このドグサレがァーーッ!!」
アカオーニ「何とでも言うがいいオニィッ」
ハッピー「ここは私が食い止めるッ!」
ハッピー「プリキュアッ!ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ
ピース「やったッ・・・・・・!?」
アカンベェ「アッカアアアアアーーーッ!!!」バシィッ
ハッピー「グエッ」
サニー「あかん!ハッピーがつかまってしもうたッ」
アカンベェ「アーッカッカッカッ!!」ビュオン
キャンディ「上空に逃げたか・・・だがプリキュアの跳躍力を持ってすれば、あの高さなら届くだろう。短時間なら滞空も出来るはずだ。クルゥ」
サニー「空中戦かぁ~?面白いッ!やってやるわ!」ドーーン
ピース「わ・・・私も!」ドグワッ
サニー「ドラァ!」ゴアッ!
アカンベェ「アッカーーーーンッ!!」グオン!
アカンベェ「アカッ・・・・・・!」バシィ
サニー「どうやらパワーはうちのほうが上みたいやねェ~ このまま押し切るッ!」ブンッ
アカンベェ「アカッ」ヒュン
サニー「ナニィーーーッ!!!ハッピーを盾に!?マ・・・マズイッ!攻撃を止めなくては!」
アカンベェ「アカッカァァーーッ!!」ブンッ
サニー「うげぇッ!」ボゴォ
ピース「きゃっ!」ドグシャア ズサァーッ
ハッピー「サニー!ピース!」
サニー「殴って吹っ飛ばしたうちをピースにぶつけるとは・・・・・・やりやがる」
ピース「うかつに攻撃したらハッピーにも攻撃が当たっちゃう!どうすりゃあいいのよォ~!」グスッ
ハッピー「や・・・やむをえないッ!サニー!ピース!私ごとアカンベェを攻撃してッ!」
サニー「ち・・・ちくしょう うちらにそんなことをやれっていうな!」
ピース「策は!な・・・何かあるはずだよ」
アカンベェ「アアッカアアアアーーーッ!!」ドヒュン
ピース「しまった!私たちが吹っ飛ばされた隙にまたなおちゃんたちに狙いを定められたッ!!」
サニー「助け・・・ま・・・間に合わん!!」
ハッピー「やめてぇぇぇぇぇぇえええええ!!」
アカオーニ「絶望をあぁ味わうがいいオニィィィーーーッ!!」
ゴシャア
アカンベェ「アッカアッ・・・・・・!!」ドグシャァア
アカオーニ「なにィーーーッ!!」
なお「・・・・・・・・・・・・」 ド ド ド ド ド ド ド
サニー「サッカーボールをぶつけて・・・・・・アカンベェを吹っ飛ばしたァー!」
ピース「そ・・・それにしてもすさまじいのはなおちゃんの脚力!一般人なのにあそこまでとは!」
キャンディ「今、ここで立ち上がるということは・・・・・・無事・・・・・・四人目も見つかったようだな。クルゥ」クルッ
なお「・・・・・・・・・・・・この緑川なおは」
アカオーニ「ああ?」
なお「この緑川なおは・・・・・・いわゆる女番長のレッテルを貼られている・・・」
なお「試合の相手を必要以上にブチのめし、いまだ大会に出てこれない学校もある・・・」
なお「イバルだけで能なしなんで気合を入れてやった男子生徒は、もう2度とあたしから離れようとしない」
なお「料金以上のオイシイ食事を食べさせてくれるレストランでは、5人前注文するなんてのはしょちゅうよ」
なお「だけど、そんなあたしにもはき気のする『悪』はわかる!!」
なお「『悪』とはてめー自身のためだけに、弱者を利用しふみつけるやつのことだ!!」
なお「ましてやあたしの家族をーっ! きさまがやろうとしたのはそれだ! あ~~~ん あんたの『アカンベェ』は被害者自身にも法律にも見られないしわからない・・・」
なお「だから」
なお「あたしが」
なお「裁く!!!」ピシュッ レディ!
なお「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!マーチィッ!!
なお「勇気ッ リンリンッ」グッ バッ
なお「直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ!!」グイイッ バッ
マーチ「キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
アカオーニ「四人目だとオニィィイイーーーッ!?」
マーチ「これが『プリキュア』・・・マジに変身しちゃったよ・・・・・・」モフ・・・
ハッピー「・・・やったッ!!緑川さんは『プリキュア』の力を得たわ!!」
アカオーニ「こっちには人質がいるオニ!プリキュアが増えたところで何が出来るというオニィッ!」
マーチ「星空さん・・・・・・今助けるッ!」ダッ ゴオッ
サニー「速い!」
スピード
ピース「アカンベェが反応できないほどの速さッ!やっちゃえーっ!」
マーチ「SYAAYYYYAHHHHHHH!!」ドギュン ブシャオォーッ
アカンベェ「アッカアッ!!」パクッ パクパクパクバクッ スパァ ズババッ ブッシァッ
アカオーニ「ネットがずたずたになったオニィ!?」
キャンディ「ほう 強い・・・・・・風を操り小型の真空竜巻を作ったか。プリキュアになったばかりでここまで能力をコントロールできるとは。クルゥ」
ハッピー「やったッ!脱出できたっ!ありがとうマーチッ!」
マーチ「こいつはあたしがブチのめすッ!オラア!」ドゴオ
アカンベェ「アカッ・・・!」ゴシャア
アカオーニ「アカンベェ!何をやっているオニィッ!!」
マーチ「オララララオラッ!裁くのは――」ドコドコドコ アカカッ!?
マーチ「あたしのッ!!」ボッゴォーン アッカァァァッ
マーチ「プリキュアッ!!・・・・・・マァァァーーチ・・・・・・」ドヒュン
マーチ「シュートォォォオオーーーッ!!!」グワッシャアア
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
アカオーニ「・・・・・・次こそはじゃんけん勝ってやるオニィッ!」ドヒュン
キャンディ「あと・・・一人か。クルゥ」キチッ
みゆき「あのォ~緑川さん」
なお「なおでいいよ」
みゆき「・・・うん!それで私たちと」
なお「みゆきちゃん!これからヨロシク!」
みゆき「ふえ?」
なお「弟たちを守ってくれてありがとう!それに、皆といっしょにいると楽しそうだしね。きっと、いいチームになるよあたしたち・・・」
なお「だからさ、あたしもチームに入れてくれない?」
みゆき「もっちろ~ん!大歓迎だよッ!ウルトラハッピィィイ~」
あかね「なおがプリキュアだなんて心強いなぁ~。そや、せっかくやし、あれやろうや」
やよい「ああ、あれね。じゃあ、さん しー」
四人「ハッピーうれピーよろピくね~」
キャハハハハハ
To Be Continued...
第四話、終了です。
♪はハートマークの代わりです。
一々ジョジョの台詞を元にアレンジするその姿勢……貴様ッ相当読み込んでいるなッ!
>>94もっと読み込みたいんですがかまいませんね!!
第五話、投下します。
第五話 才色兼備キュアビューティの巻
みゆき「遅刻遅刻ゥ!」
みゆき「ん・・・?オオッ!?こ・・・これはァ~~~ッ!花壇だァーーーッ!!スゲェ美しいッ!百万倍も美しい!」
れいか「あら。おはようございます。星空さん」ニコ
みゆき「青木さん!・・・・・・・・・」
ゴッドファーザー
みゆき「フフフフフ あだ名がほしいね。『青木さん』じゃあ今いち他人行儀ッ!この星空みゆきが名付け親になってやるッ!」
みゆき「そうだね・・・・・・『流れる水のように美しい!』という意味の『水の妖精さん』というのはどうかな!青木さんッ!!」
れいか「んん~~~~ いいんじゃあないでしょうか」
みゆき「もしかして毎朝水をあげてるんですかーッ!?」
れいか「YES YES YES YES YES お花。世話をせずはいられません。大好きなので」
みゆき「ヘェー!自分の意志でやっているんだ~」
れいか「そうですけど・・・・・・?きれいなお花があると、学校のみんなの精神も」
みゆき「ウルトラハッピィィイーになれるかもォ~」
れいか「そうですね。それに、日本にはこんな言葉があります。『早起きは三文の徳』」
みゆき「なあにそれェ~?国語の教師みた~い」 キーンコーンカーンコーン
れいか「大変!急ぎましょう星空さん」ダッ
みゆき「(ミツケタゾッ!プリキュア候補!しししっ!)」
あかね「前にアカンベェと戦ったとき、なおのやつ風を操ったらしいやん?うちらにも出来んのそれ?」
キャンディ「どんな者だろうと人にはそりぞりその個性にあった適材適所がある。王には王の・・・・・・料理人には料理人の・・・・・・クルゥ」
モード
キャンディ「なおのプリキュアとしての能力・・・・・・流法が『風を操る』ものだったというだけだ・・・・・・チミたちにも何らかの能力があるはずだ。クルゥ」
やよい「じゃあ必殺技から推測してぇ~・・・・・・私が電気であかねちゃんは炎かな?」
なお「そうなんじゃない?色もしっくりくるし。じゃあみゆきちゃんのは・・・?」
みゆき「みんな!ちゅうも~~~くゥ!」
みゆき「見つけたよ!最後のプリキュア!」
やよい「え!?」
あかね「なんやって?みゆき」
みゆき「見つけたんだよプリキュア候補!!」
なお「プリキュア候補・・・・・・?」
みゆき「ええ 責任感のある人だよ!」
やよい「責任感のある人?」
なお「はっ みゆきちゃん!ま・・・まさか!その責任感のある人というのは・・・!?」
みゆき「そう!賢くって優しい人だよ!」
あかね「賢くって優しい?どいういことやッ!」
みゆき「フフフフフフ」
みゆき「『水の妖精さん』だよォォォーーーーーッ!!!」バァァァン
あかね「うわーっ!だれだかさっぱりわからァァァァァァン~~~~!」
ギチギチギチ バシュン!
ドスッ
れいか「ふぅ・・・・・・」
みゆき「水の妖精さんスゴォオイ!」
れいか「星空さん・・・みなさんも」
あかね「なるほどなぁ れいかなら確かに責任感が強いわあ」
やよい「この学校の中で誰にでもやさしい」
なお「勉強も出来て賢い・・・・・・か」
みゆき「というわけで水の妖精さん」
四人「いっしょにプリキュアやってくださいィィッ!」ペコォーッ
れいか「・・・・・・伝説の戦士『プリキュア』ですか・・・・・・・・・」
れいか「みなさんは本当の事を言っているようですね。私・・・・・・人が本当のことを言っているかどうかわかるんです・・・・・・ほぼ間違いないですね」
れいか「顔の皮膚を見るとわかるんですよ。『汗』とかでテカるでしょう?その感じで見分けるんです・・・・・・・・・」
れいか「『汗の味』をなめればもっと確実にわかるんですが」
あかね「汗・・・・・・なめられるのはちょっとなあ」ハハハ
なお「あたしはなめられたことあるけど」
やよい「私たち、ホントにスーパーヒーローやってるんだから!」
みゆき「これ見てよ水の妖精さん!ドジャアア~~ン こんなへんちくりんな生き物見たことないでしょーッ!」
キャンディ「MUU・・・・・・あまり日の光を浴びたくないのだが。クルゥ」
れいか「これは・・・・・・ずいぶんと変わったカラクリ人形ですね」
キャンディ「・・・私は妖精だ。クルゥ」
れいか「奇遇ですね。私も水の妖精と呼ばれているんですよ。妖精同士仲良くしましょう」ガシッ
なお「れいか気に入ったの?そのあだ名・・・・・・」
れいか「お誘いはうれしいのですが、生憎今は忙しくて」
みゆき「え~っとォ~ 忙しくなくなったらいっしょにやってくれるってことでいいのかな?」
れいか「そうですね。暇が出来たら皆さんと一緒にやらせてください。興味深いですし」
みゆき「それじゃ約束ゥ~ 指きりげんまん~」
なお「でも、何の用事があって忙しいの?」
れいか「・・・実は生徒会主催で隣の小学校で毎年絵本の読み聞かせ会を実施しているのですが、その準備で忙しくて」
やよい「じゃあ私たちが準備を手伝えば、すぐにでもプリキュアやってくれるの?」
みゆき「いい発想ねえ~ ナイスよナイス!ヴェエエリィイイナイスやよいちゃん」
れいか「しかし皆さんに迷惑をかけるわけには」
みゆき「私たちは『手伝いたい』と思っているの!迷惑だなんて思うわけないよ。そうでしょ?みんな」
あかね「あったりまえやん!・・・・・・・・・でも何を手伝うんや」
会計「副会長ォ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
会計「どちらの絵本を読み聞かせ会でやります?ーーー?」
会計「白雪姫もいいですけど、たまにはオインゴとボインゴの大冒険もいいと思うんですがァ~~~~~」
れいか「あなたにまかせます」
会計「そうですねー白雪姫がいいでしょうかねェーーーー でもやっぱりこのオインゴとボインゴの大冒険も捨てがたいしィーーーーーー」
会計「やっぱり・・・・・・・・・無難に白雪姫がいいかなあ 救われる感じのこのストーリーはわたし好みだしィィ・・・・・・・・・・・・どっちがいいかなあ・・・・・・・・・・・・!!」
会計「う~~~んまよっちゃう。白雪姫!いや待てよ・・・こっちにしようかなぁ」
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
みゆき「白雪姫に決めようよ 寺田さん」
会計「そうですかァーーーーッ やっぱり今回はこっちがいいですねーーーーーーーーッ」
なお「・・・読み聞かせ会って事は、子供たちの前で朗読する・・・・・・だけ?」
れいか「そうね・・・・・・多少アレンジを加えたりもするわ」
なお「じゃあじゃあ、せっかくだから紙人形とか作ったらどう?そういうの小さい子は喜ぶよ」
みゆき「さすがなおちゃん!六人兄弟の長女をやっているだけはあるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」ギャアン
なお「照れるね」
あかね「それええなァ~ッ 絵ならやよいがうまいし。背景も作ったらどうや?」
みゆき「そのアイデアグーよ!ベリベリィグーッ!紙人形はくるくる回して裏と表で表情変わるとかどうよ?」
れいか「・・・・・・皆さんと一緒にいるとにぎやかで楽しいですね。所属するとしたらこんなチームがいいと思います」
なお「うん。やよいちゃん、絵の方お願いできるかな・・・」
やよい「もう描いたよ。下書きだけど・・・・・・」パサリ
あかね「早ッ!」
みゆき「あっ、そうだ!パクト持っておいて!何があるかわからないしィ~」
れいか「・・・・・・これは・・・・・・?」
キャンディ「『プリキュア』に変身する際に必要となる道具だ・・・・・・誰も彼もがなれるというわけではない・・・・・・・・・素質を持ったものだけが変身できる。クルゥ」
れいか「つまりまだ私が『プリキュア』をやれるかどうかわからないのですか・・・・・・・・・もし違ったら少し残念ですね・・・・・・・・・」
みゆき「大丈夫だって!今んとこ私が見込んだ人は全員プリキュアだったしィ~ そ・れ・にィ 『プリキュア』と『プリキュア』はひかれ合うってキャンディ言ってたしィ~」
みゆき「私の勘を信じて!」
れいか「・・・・・・それもまた一興ですね」ニコ
マジョリーナ「ウルフルンもアカオーニも情けないだわさ。次はこのマジョリーナ様がいってくるだわさ」
ウルフルン「そう言って結局逃げ帰ってきた奴をおれぁ知っているぜ」
アカオーニ「ウルフルン!お前人のこといえるかオニィ!」
マジョリーナ「ケッ!あんたたちとは違うということを思い知らせてやるだわさ」
小学生A「俺のドラゴンファイヤーによって生じる圧倒的燃焼空間はまさに地獄的煉獄の小宇宙なんだよォーーーッ!!」ドギャーン
小学生B「フーン」
みゆき「・・・・・・やべーよぉ~ 緊張してきたーッ!」
なお「そろそろ始まるみたい・・・・・・いこうみんな!」
れいか「本日は読み聞かせ会にお越しくださり、ありがとうございます」 パチパチパチパチ
れいか「それではお話ししましょう」
れいか「『白雪姫』です」
れいか「昔々、あるところに・・・・・・・・・・・・」
会計「『鏡よ鏡・・・この世で一番美しいのはだァ~れ?』」
書記「『・・・・・・・・・・・・』」
会長「『鏡が答えるはずありませんよ・・・ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから』」
会計「『仕方がないですね・・・・・・みせましょう。わたしの能力はッ!これよぉーーーッ!!』」ドガシャアン
ヴィジョン
会計「『能力は遠い地の像を移す念写!』」
会計「『ブッたたいていちいち3万円もする鏡をブッこわさなくちゃあなりませんけどねッ!』」
会計「『念写に写っていたのはァ~白雪姫でしたァぁぁぁ!』」ドギャーン
ズッ! ズッ! ズッ! ズッ!
小学生A「グレート・・・・・・本物の魔女まで出てきやがった」
小学生B「すごォ~イ!」
みゆき「え!?」
マジョリーナ「おいしい毒リンゴはいかがかなぁ~?」
あかね「自分 頭脳がまぬけか?自分で毒入りだと言ったら・・・誰も食べんわ!」
なお「いくらあたしでも毒リンゴは食べたくないなあ」
れいか「保護者の方ですか?この舞台には上がらないでもらえますか?私たちが上。あなた方は下です」
マジョリーナ「白雪姫が幸せになる?図に乗るんじゃあないだわさッ!このアマがッ!このマジョリーナ様がバッドエンドにしてやるだわさあ!」
マジョリーナ「世界よッ!最悪の結末ゥ、バッドエンドに染まるだわさ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさぁ!」ブシュッ ベチャッ
マジョリーナ「人間どもの発したバッドエナジーがぁ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだわさッ!」グルーッ ガチャン イ・・・イテエ!スルドイイタミガユックリヤッテクルッ!ウオアアアアアアアアア
あかね「貴様・・・・・・!新手のッ!!」
やよい「バッドエンド王国の手先ッ!?」
マジョリーナ「私の名はマジョリーナ・・・・・・・・・『バッドエンド王国』の三幹部の一人 お前たちの命 もらいうけるだわさ」
なお「ヒエエエエ 『命もらいうける・・・』 ものスゲーわかりやすい直球勝負なセリフ」
みゆき「そんなことさせっかよこのトンチキがぁ!」 レディ!
四人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
グーダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
マーチ「勇気ッ リンリンッ 直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
キャンディ「・・・・・・・・・・・・・・・ハッピーよ。私は寝ている。早いとこ片付けてくれ。クルゥ」
ハッピー「キャンディ、ぴかりんジャンケンに負けたからってふて寝はよくないよ」
キャンディ「KRUuA!?」
サニー「4対1やけどちゅうちょはせえへん。覚悟してもらおうか」
ハッピー「かかってきな」
マーチ「そのりんごよこせ!」モフッ
マジョリーナ「あんたたちと4対1じゃあさすがの私も骨が折れるだわさ。そこで!」
マジョリーナ「いでよアカンベェーーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
サニー「ヌウッ!?今度は鏡か!」
マジョリーナ「鏡の恐ろしさを思い知るがいいだわさッ!」
ハッピー「今までのヤツと比べてずいぶんとちっさいアカンベェねェ~~~ッ!よおーしわたしにまかせて。浄化してやるよ」ピシィッ
ハッピー「おらおらおらおらあっ!!」ドババババババ
アカンベェ「アカッ」バン ゴッ
ハッピー「フッ!」ガン
アカンベェ「アカカッ」ブン! ピカッ
ハッピー「おっと!蹴りだッ!」ゴオッ
アカンベェ「アカッ」ドガッ ズサアーッ
ピース「やった?」
マーチ「いや・・・あさい!」 クルクル スタッ
ハッピー「野郎なかなかの素早さだよマーチ。だけどヤツの動きはもう見切った!あの程度の動きじゃこのキュアハッピーの敵じゃあないね」
マーチ「ハッピー!いったい誰と話している!?」
ハッピー「!?」バッ
マーチ?「・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「え・・・え?」
サニ「ハッピーそいつはマーチやないッ!」
ハッピー「なにィーーッ!!」 ゴォッ
マーチ?「アカンベェェェッ!!」バギイーーン
ハッピー「うごぉぉおあぁぁっ!だ・・・ましやがっ・・・」ガハァッ
三人「ハッピーッ!」
マジョリーナ「まんまとだまされおっただわさこのバカタレどもがァーッ!」
サニー「ドラララァーーーッ!!」ドコドコドコ ボグショア
サニー「・・・・・・いくらにせ者とわかっとっても、仲間の姿を殴るのはちときついな」
ピース「私たちのにせ者を作り出す・・・・・・これがヤツの『能力』ね!たぶん」
マーチ「またあたしたちのにせ者にだまされる前に、アカンベェ本体を倒そうッ!」クルッ
マーチ「なっ」 プン
ピース「私たちのにせ者が・・・あんなにたくさん!どんどん増えていく!」 プン
ハッピー「い・・・・・・いや・・・ち・・・・・・ちょっと待って・・・・・・・・・これは・・・・・・・・・」 プン プン
マーチ「・・・あ・・・あたしはち・・・ちょいと目を離した・・・・・・・・・・・・みんなそばにいた・・・・・・」 プンプンプン
サニー「でも・・・・・・誰も見てへん・・・」 プンプンプンプンプン アカッ アカアカッ
ピース「ほ・・・ほんの少しの間・・・・・・私たちが目を離していたのはたったの数秒だった・・・・・・・・・」 プンプンプン アカカッアカッ アカン アカッ
マーチ「あたしの視力は1.5だよ・・・・・・」 アカッアカカッアカカカカッアカカカカカカカーーーッ!!!
サニー「ヤツは!鏡のアカンベェは!こつ然と消えてしまったーーーッ!!」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アカンベェ「アッカッカッ アカカンベベベ・・・・・・・・・・・・・・・」
アカンベェ「アッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアアッカアンベベベェェベベェーーーーーーーッ!!」
サニー「いくらなんでもやかましすぎるわっ!!!」
ハッピー「いい!?おちついて探そう!みんなぜったいにはなれないでッ!どこかにせ者の群れの中にひそんでいるにちがいない!」ドゴドゴドコドコ
ピース「ひょっとしてアカンベェ本体も私たちのにせ者に変身できるんじゃ!?」ドバババババオッ
マジョリーナ「フン!あんたたちに本物を見つけられるかなあ~?」
サニー「変身できるってばらしとるようなもんやないか・・・・・・でも見分けがつかへん!」ドバドバドバドバ
マーチ「一体一体はそこまで強くないけど、このままじゃあらちが明かないしあたしは考えるのが苦手だッ!直球勝負だッ!!」グイッ
マーチ「プリキュアッ!!・・・・・・マァァァーーチ・・・・・・シュートォォォオオーーーッ!!!」グワッシャアア ボゴーン
マーチ「どうだッ!」ビシィッ ハァ ハァ
アカンベェ「アカッ アカカッ アカッ」プンプンプン
サニー「ああ・・・た・・・たしかにかなりの数のにせ者をフッ飛ばしとるッ!せ・・・せやけどッ!」
ピース「素早く次次と新しいにせ者が生み出されている!これではにせ者を減らす意味が少ないッ!」
ハッピー「さ・・・作戦としては悪くねーと思うけど、ハズレってコトね・・・・・・」
ピース「そうだ!キャンディなら何かわかるかも!」
ハッピー「さも名案みたいに言ってるとこ悪いけどよォ~・・・・・・あの野郎あんたにじゃんけんで負けたからってふてくされて寝てるわ」
ピース「なによそれェ~~~ッ!・・・きゃっ!」ドゴッ アカッ
サニー「ピー・・・ぐえっ!」ボゴオ アカカッ
マーチ「マーチシュートの疲労が・・・・・・ぐっ!」バゴォ アカカカッ
ハッピー「イヤアアアアアア!!」 アカカカカカカカカーッ
マジョリーナ「フン!他愛もないだわさ」
れいか「はっ!こ・・・これは一体」
ハッピー「水の妖精さん!」
れいか「まさか・・・・・・星空さんですか?変身するヒーロー・・・なるほどこれが『プリキュア』ですか。妙にたくさんいますが?」
ハッピー「あ・・・あれはにせ者なの!私本物!鏡の敵が私たちのにせ者を作っちゃって・・・・・・」
れいか「鏡・・・ですか」
サニー「プリキュアッ!!・・・・・・サニィィィーーッ・・・・・・ファイヤァァァアアアーーッ!!!」ドゴォッ ゴッバオン
ピース「プリキュアッ!!・・・ふえぁっ・・・ピィィィーース・・・・・・サンダァァァアアアーーッ!!!」ビッカァアァーッ ボッゴォォン
サニー「ハッピーッ!無事か!?って、れいかぁ!」
ピース「いくら倒してもキリがないよお・・・・・・ううっ」
れいか「日野さん、黄瀬さん・・・なお・・・」
ハッピー「みんなこそ無事だったんだ・・・よかったぁ・・・」
マーチ「ま・・・まだ走り回るぐらいの体力は残ってたからなんとか・・・・・・・・・くっ・・・・・・」
サニー「いかん・・・ここに来るのに全力やったから力が・・・・・・」
マジョリーナ「まだ動けるかッ!やっちまうだわさアカンベェッ!」 プンプンプンプン アカカカッ
れいか「!」
ハッピー「水の妖精さん下がってッ!・・・・・・気合だァッ!」ゴアッ
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ ボシュゥゥゥ
ハッピー「ハァ・・・ハァ・・・・・・チクショー本体にあたらねー・・・ぐっ・・・・・・」バゴォ ズゴガギッバギッドカ! プンプンプン
れいか「星空さん!」
マジョリーナ「無駄なことを・・・・・・ん?これは・・・・・・・・・白雪姫・・・」 プンプンプン アカッ
れいか「・・・・・・返してください。その紙人形を・・・・・・読み聞かせ会に必要なものですから」
マジョリーナ「フン!くだらんだわさ~~~~読み聞かせ会なんてねえ~~~~~~っ」グシャア
れいか「あっ・・・・・・」
マジョリーナ「あんたかい?こんなくだらないことをしているのは・・・・・・こんな紙人形まで作って・・・・・・・・・・・・まったく・・・」
マジョリーナ「ちゃんちゃらおかしいだわさァァァァッ!」バシィッ!
れいか「!?」ガァーン
れいか「・・・・・・・・・・・・」スタッ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ハッピー「水の妖精さん!?」
れいか「あなた方の暴虐の数々、七色ヶ丘中学校生徒会副会長として、いいえ、私個人として許すわけにはいきません」
マジョリーナ「・・・・・・・・・なんのつもりだい?私らの前に立つというのなら、まずはお前から消してやるだわさッ!」 ゴアッ
ハッピー「水の妖精さんッ!!」
れいか「わたくしの名は青木れいか。我が友人の安寧のため、我が友人の誇りのため」
れいか「このわたくしが、闘争をもって償わせてさしあげますッ!!」ピッキィーーン レディ!
れいか「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!ビューティィ!!
れいか「しんしんと――降り積もる・・・・・・」ビッカァ
れいか「・・・清き心ッ!!」パァァン
ビューティ「キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
ビューティ「・・・どうやら私は無事『プリキュア』になれたみたいですね」
マーチ「れいかが!おおおおおれいかがアアアーッ!!『プリキュア』に変身したーーーッ!!」
マジョリーナ「プリキュアめえ!まだいたのかだわさッ!アカンベェッ!」
アカンベェ「アカーンベェーッ!」ドドドドドド
ビューティ「ハッ!・・・・・・プリキュア・・・・・・・・・なかなかのパワーとスピードですね」ドグワッ スタッ
サニー「あっさりよけおった!」
マジョリーナ「チッ!だがにせ者に紛れ込んだアカンベェが見つかるはずないだわさあ!」
ビューティ「・・・・・・・・・鏡・・・・・・・・・にせ者・・・・・・本物は一人ですか?」
マジョリーナ「アカンベェッ!!」
アカンベェ「アカッ」 プンプンプン
ピース「ああッ!れいかちゃんのにせ者までッ!」
マジョリーナ「かかれイイィィィーッ!」
アカンベェ「アカカッ」 ド ド ド ド ド ド ド
ビューティ「・・・・・・・・・・・・」ダッ
ハッピー「な・・・何をしているの水の妖精さん!敵の群れに向かっていくだなんて!!」
ビューティ「そこですッ!鏡の化け物ッ!!」ドゴオッ
アカンベェ「アッカアッ!?」ドグシャア
マジョリーナ「みやぶられただわさッ!?」
ハッピー「な・・・・・・なんで本物がわかったの!?」
ビューティ「パクトですよ」
サニー「パクトォ?」
ビューティ「みなさんも私も、パクトは右側につけていますね?」
ビューティ「にせ者を見てください・・・みんな、左側につけています。まるで私たちの鏡写しのように・・・・・・」
マーチ「・・・そういえば・・・・・・ぜんぜん気づかなかった」
ハッピー「でも、それがいったい・・・・・・?」
ビューティ「にせ者の集団の中に一人だけ、いたんですよ。私たちと同じように『パクトを右側につけている者』が。だから怪しいと思った。ただそれだけです」
ピース「凄い・・・・・・・・・この短時間の間に敵本体を見つけるとは!」
ハッピー「水の妖精さん トドメをッ!」
ビューティ「はい!」
ビューティ「プリキュアッ!!・・・・・・ビューティィー・・・・・・」スイーッ ヒュンヒュンヒュン
ビューティ「ブリザァァァァアーーードッ!!!」ドバビュゥウゥ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
マジョリーナ「・・・・・・プリキュアァ・・・おもしろくなってきただわさあ・・・」ドヒュン
ズキュウゥゥン
会長「『やっ やったッ!!』」
書記「『君・・・・・・・・・ファーストキスはもうしたのかい?まだだよなァ』」
書記「『初めての相手は小人どもではないッ!この王子だッ!----ッ』」バァァーーァン
会計「『はッ!』」
会長「『やったぞ!』」
会長「『姫が目を醒ました!』」
会長「『白雪姫が目を醒ましたぞ!』」
会長「『うわさ通りだ!!』」
会長「『うわさ通りだ!』」
会長「『うわさ通りだぁあ!!』」
書記「『祝福しろ。結婚にはそれが必要だ』」
会計「『ああ!う・・・美しすぎます!みず知らずの女性を永遠の眠りから救って結婚しろとおっしゃるの?・・・・・・』」
会計「『うう・・・わたしにとってそれは大いなる幸福!』」
れいか「こうして、白雪姫は王子様とともに末永くウルトラハッピィィイーに暮らしましたとさ」
れいか「めでたしめでたし」パタン
キャンディ「・・・ついに五人そろったか。クルゥ」キチッ
みゆき「よっしゃあ~大成功ォ~」
なお「アカンベェが出てきたときにはどうなるかと思ったけど」
やよい「みんな喜んでくれたみたい!」
れいか「みなさん」
四人「ふぇ?」
れいか「今日は本当にありがとうございました。私も無事プリキュアになれたことですし・・・」
れいか「正式に、みなさんのお仲間に入れてもらえないでしょうか?」
みゆき「もちろんだよ~~~!!ウルトラハッピィィイ~」
れいか「それでは、改めてよろしくお願いします」ペコ
みゆき「水の妖精さん・・・・・・ううん、れいかちゃんもプリキュアだったからプリキュア全員見つかったんだ!」
あかね「ん?じゃあ最後のあれか?さん しー」
五人「ハッピーうれピーよろピくね~」
ピシガシグッグッ
To Be Continued...
第五話、終了です。
これ以降更新がかなり遅くなると思います。
第六話、投下します。
第六話 スマイルプリキュアの誕生!!の巻
みゆき「というわけで改めましてェ~・・・・・・・・・」ドン
みゆき「祝ッ!」バン
五人「全員集合ゥ!」ドギャーーン
みゆき「おめでとーッ!!」パァーン
キャンディ「KUAAAA!!??」ドグシャアッ
キャンディ「な・・・なんてことだ・・・このキャンディが・・・・・・気分が悪いだと?このキャンディがあのプリキュアにドッキリを仕掛けられて・・・立つことが・・・立つことができないだと!?クルゥアッ」ググググ
みゆき「ちょっとモォ~ッ ちゃんと着地ぐらいしてよねェ~ 何も顔面からダイブすることないでしょーがっ!!」イーッ
キャンディ「貴様・・・・・・寝ている間にクス玉の中に閉じ込められるものの気持ちがわかるか?そして突き落とされるものの気持ちがわかるのか!?クルゥアッ」
やよい「まあまあその辺にしようよ。パンあげるから」
キャンディ「MUU・・・・・・・・・」
あかね「で、いきなりやけど『プリキュア』・・・って結局なんなん?」
キャンディ「・・・・・・・・・世界の平和を守る正義の味方、といったところだ。クルゥ」
なお「それ前にも聞いたんだけど・・・・・・もっと具体的にお願い!」
キャンディ「・・・・・・もともと私がいた世界『メルヘンランド』に伝わる・・・・・・・・・伝説の戦士たちのことだ。メルヘンランドに危機が訪れたとき、現れるとされている。クルゥ」
れいか「『メルヘンランド』ですか・・・・・・・・・危機というのは?何かあったからこそ、今ここに私たちがいるのでは?」
オサ
キャンディ「・・・・・・ある日、メルヘンランドにバッドエンド王国の皇帝ピエーロが攻め込んできた。・・・・・・・・・我々の族長である・・・ロイヤルクイーンは全力で抵抗し、結果ピエーロを撃退・・・封印することに成功した。クルゥ」
キャンディ「しかし・・・・・・我々の力の源である・・・キュアデコルを奪われてしまったのだ。クルゥ」
キャンディ「結果ロイヤルクイーンも力を失い、深い眠りについたのだ・・・・・・・・・戦いは引き分けに終わった・・・・・・しかしバッドエンド王国の三幹部はピエーロを復活させ、次こそ『メルヘンランド』を支配しようともくろんでいる。クルゥ」
キャンディ「今、ピエーロに再び攻め込まれるわけにはいかんのだ・・・対抗手段がないからな・・・・・・・・・クルゥ」
キャンディ「奴らに奪われたデコルを取り戻し、一刻も早くロイヤルクイーンを目覚めさせたい・・・・・・が、我々には戦う力がない・・・・・・そこでチミたち、プリキュアの力を借りたいのだ。クルゥ」
みゆき「『世界のハッピィィイーは守る』 『デコルも集める』 五人もいれば両方やるというのは、そうムズかしい事じゃあないね」
やよい「それが私たち、スーパーヒーローの使命ってわけねっ!理解したよッ!」
みゆき「ちょっとし・トゥ・れいィィィィ~ お菓子とってくるね」ダダアッ
あかね「・・・さ~てさっそくガサ入れを・・・・・・・・・なにか聞こえるで」 シュゴオオオ
れいか「遠くから聞こえるような・・・・・・」 ォォオオオオ
やよい「だんだん近づいて来るような!」 ゴオオオオ
なお「こ・・・この音は!?」 オォォオオオ
れいか「ド・・・ドアです!ドアの外から聞こえますッ!」 ドオオオオオオ
なお「みんな身をかがめろーーッ!!」 オオオオオオ
みゆき「おまたせー・・・ぶべらッ!!?」ドグシャアッ!
やよい「みゆきちゃん!?」
ポップ「・・・失礼・・・・・・」クルクル スタッ
キャンディ「ポップか・・・・・・よくぞ来てくれた。クルゥ」
れいか「・・・・・・飛んできた本から何か現れましたね」
みゆき「てめーいきなり何す・・・・・・きゃー♪新しい妖精さん~~~ッ!!」
なお「なにィッ!?」ガバァ
ポップ「・・・・・・キャンディ様」
キャンディ「ドアぐらいノックして入って来い・・・・・・・・・この私にどこまでも忠実な妖精よ。クルゥ」
みゆき「ヤッベ!きゃわイイ!」
なお「二人ともヤッベ!」
みゆき「どーするのよ!どっちよ!どうすんのよ!」
なお「みゆきちゃんどっち?どっちにすんの!」
みゆき「なでるなでるうッ!!」ナデナデナデナデ
なお「抱きしめますぅ~~~!」スリスリスリスリ
ポップ「この者たちが『プリキュア』ですか」ナデナデナデナデ
キャンディ「そうだ。れいかにやよい、あかね・・・・・・・・・ええとなんだっけ・・・・・・・・・・・・そう・・・みゆきになおだ。クルゥ」スリスリスリスリ
れいか「めずらしくもないですね。みゆきさんの顔面に何かが突っ込んでくるのは。みゆきさんらしいです。そこの方、名乗ってください」
ポップ「・・・申し遅れました。拙者はポップと申します。キャンディ様の・・・家臣です。以後お見知りおきを」スリスリスリスリ
キャンディ「・・・・・・背中をなぜてやると喜ぶ。クルゥ」
なお「ウリウリ ウリウリウリ」ナデナデ
ポップ「お戯れを」
チェンジ
アカオーニ「それにしても・・・三枚くれオニ」
チェンジ
マジョリーナ「プリキュアが五人もいたとはねェ・・・・・・二枚交換だわさ」
ウルフルン「いまいましいったらありゃしねえ・・・・・・・・・一枚チェンジだ」
ジョーカー「ムッフッフッフ スイませェん そのゲーム、私も混ぜてくれませんかねェェェェェ? フ~~~」
ウルフルン「ああ~~?誰りダァ!!」
ジョーカー「私ですよ私ィ フ~~~」トォジョーッ
マジョリーナ「ケッ!ジョーカーかだわさ・・・・・・・・・」
ウルフルン「出たぞ・・・バッドエンド王国のうっとおしいヤツが顔出しやがったぞ・・・・・・・・・・・・・・・」
アカオーニ「クソピエロオニ」
ジョーカー「バッドエナジィィィィィーの回収は進んでいる世界ですかァァァ? フ~~~」
ウルフルン「ヘッ!てめえに心配されずとも!何の問題もねえッ!」バン!
マジョリーナ「我々のすべきことはッ!」
ウルフルン「人間どもの世界をバッドエンドにしィ!」
アカオーニ「未来と笑顔を奪いッ!」
マジョリーナ「人間どもから搾り取ったバッドエナジーでッ!ピエーロ様を復活させるッ!!ただそれだけだわさァ!」ドギャーーン
ジョーカー「イエェェェェェエエス!!さあーっすが偉大なる三幹部のみなさぁぁぁん!あなたたちならァ~地球、いえいえ~全宇宙をバッドエンドにするのもォォォ」
ジョーカー「そう遠くない世界でしょうねェェェ~~ フ~~~」
キャンディ「・・・・・・して、ポップよ。今日はどういった用件で来たのだ?クルゥ」
ポップ「はっ。『亀』を保護したので連れてまいりました」
五人「・・・・・・亀ェ??」
キャンディ「・・・でかしたぞ。ポップ・・・・・・では、いきなりだが・・・チミたちにこの『亀』をプレゼントしたい・・・・・・受け取ってはもらえないだろうか・・・・・・・・・クルゥ」
れいか「くれるというものは病気以外もらっておきましょう。私のところで飼うことはできませんが」
みゆき「私が飼うよっ!いまさらペットがもう一匹増えたところで変わらないしィ~」
あかね「あん?みゆきんちってなんかペット飼っとんの?見せて見せて!」
みゆき「もう すでに見せてるよーーーッ!!」ドギャーーーン
れいか「・・・・・・この部屋には私たちとキャンディ、ポップさんにこの亀の気配しかしないようですが」
みゆき「? 妖精さんはペットに含まれるでしょ?」
キャンディ「貴様・・・・・・」
れいか「・・・どうやらわたくしは星空家のペットだったようですね」
なお「・・・れいか」
キー
ポップ「それともうひとつ、皆様にこの鍵を・・・」スッ
やよい「ずいぶんとゴテゴテした鍵だね~~っ」
キー
ポップ「亀に対して使うものです。甲らの溝にこの鍵をはめ込んでみてください」
みゆき「言われてみれば・・・同じ形があるね。この鍵の八角形、亀の甲らの形と・・・・・・はまったッ!!」 ピッタアァーーッ
みゆき「あっ!」
やよい「ハッ!」
れいか「!!」
あかね「こっ・・・この感覚はッ!」
なお「め・・・・・・めり込むッ!?」 ガボオォッ
ズブ ズブズブ
ズズブズブズブ ズブ
あかね「な・・・なんなんや!?こ・・・この部屋は!?」
キー
キャンディ「ポップが持ってきたこの『亀』!ここは亀の中だ。『あの鍵』が亀の甲らにはまると亀は能力を発現させて・・・」
キー
キャンディ「・・・・・・・・・その『鍵』が出入口となってこの空間を作り出し中に隠れられる。クルゥ」
れいか「これがあの亀の中ですか・・・・・・なかなか広いですね」
やよい「カッケいいいいィーーーーッ!宇宙船みたいな『亀』だねえー」
あかね「ソファとか家具もそろっとるな」
みゆき「うワオッ!?本棚ッ!!本棚に絵本がたっくさん~~~ッ」
なお「冷蔵庫の中も食べ物が冷えてるね・・・いただきます」ムシャムシャムシャバクパク
れいか「TVもつきますね。なぜ電気や電波まで亀の中に来ているのでしょうか?」 ムシャズルベチャクチャ
やよい「キャプテン翼やってるぅ」 モグズバズバズビズビー
ポップ「・・・皆様のお気に召されたようで、何よりです」
みゆき「でもなんでこの亀さんをくれるのォ~?」
キャンディ「チミたち・・・プリキュアには頑張ってもらっているからな。そのねぎらいだ。バッドエンド王国の奴らも、亀の中には侵入できん・・・クルゥ」
キャンディ「この亀の中で・・・・・・存分に休息を取ってもらいたい・・・・・・・・・・・・クルゥ」
なお「あたしたちにここまでしてくれるだなんて・・・・・・」
みゆき「ポップにキャンディ・・・二人ともありがとう!」
みゆき・なお「よ~しよしよしよしよしよしよしッ!」スリスリスリスリスリスリスリスリ
キャンディ「・・・・・・・・・・・・」スリスリスリスリスリスリスリスリ
ポップ「・・・・・・・・・・・・」スリスリスリスリスリスリスリスリ
ジョーカー「そーそー プリキュアって全部で五人の世界なんですって フ~~~」
ウルフルン「ゲームを続けようじゃあねえか。コールだッ!」
コール
アカオーニ「同じく」
マジョリーナ「ドロップだわさ」
ウルフルン「出揃ったな。いくぜっ!俺のカードは・・・・・・キングの4カードだッ!」バン!
アカオーニ「な・・・・・・なんだとオニィーーーッ!!」
ウルフルン「これで今回出陣するのは俺で決まりだなァッ!!」
アカオーニ「そんな・・・・・・そんなオニ!」ブルブル ベシベシ
ウルフルン「どおーしたァ!早くカードを出しやがれィ!」
アカオーニ「うう うう ううっ うっ うっ うううーーッ」ドバァ
ジョーカー「おやおやぁ アカオーニさんも・・・・・・・・・キングの4カードの世界ですねェェェエエエ? フ~~~」
ウルフルン「おいどおーゆーことだこれはァ!さてはてめーイカサマしやがったなッ!!」ズン
アカオーニ「なんだァ!?やるかオニィッ!!」ドガッ
マジョリーナ「このときをまっていたっ!くらえ!火炎瓶だわさァ~~!!」ドガシャアン
ウルフルン「うげえッ!?何しやがるくそ婆ァッ!!」 ゴオオオオオ
アカオーニ「ああ・・・・・・・・・燃える・・・・・・・・・・・・・・・・・・パンツが燃えていくオニ・・・・・・」 メラメラ メラメラメラ
マジョリーナ「これでウルフルンはやけどッ!アカオーニは履いていくパンツがなくなった!よって今日はこの私が行くだわさっ!」ドヒュン
ジョーカー「お気をつけてェェェエエエ フ~~~」
みゆき「決めゼリフ作ろうよ決めゼリフゥ~」
あかね「・・・・・・・・・はあ?」
みゆき「決めゼリフよぉ~ せっかく五人そろったんだしィ~ みんなでいっしょになんかカッコいいのをッ!」
あかね「どォ~~~でもええわ」
みゆき「え~そんなこと言わないで・・・」
なお「すこぶるどォーーーでもいい」
みゆき「ちょっとちょっとちょっとォ~~~ッ!さっきまでの私との協調性はどこにブッ飛んでいったのよォ~~~ッ!!!」
やよい「みゆきちゃん」
みゆき「ん?」
やよい「私はいいと思う!とっても素敵!」
みゆき「そうお?そうお~~~?」
れいか「ええ・・・団結力が上がると思います」
みゆき「きゃあああーーっ!」
やよい「ひゃああひゃああああ!」
れいか「ウフフフフフフフ」
なお「・・・・・・やれやれだよ」
あかね「・・・・・・・・・やるしかないんか?」
ポップ「・・・・・・人間の考えることは・・・理解できませぬ・・・・・・」
キャンディ「・・・私もだ。クルゥ」
ズッダン ズッズッダン
ズッダン ズッズッダン
みゆき「ご~にん」グイン グイン グイン
みゆき「そろってェ~・・・」バッ バッ バッ バッ バッ バッ バッ
五人「ゴプリキュアァァーーッ!!」ズッダン ズッズッダン
あかね「いまやった決めゼリフの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『五人そろってゴプリキュア』・・・・・・ってよォ~~~~」
あかね「『五人そろって』ってのはわかる・・・・・・・・・スゲーよくわかるわ。うちら全員で五人やからな・・・」
あかね「やけど『ゴプリキュア』って部分はどういう事やああ~~~~~っ!?いくらなんでも安直過ぎるやろーーーーーーッ!!!ナメとんのか このうちをォ超イラつくわぁ~~~ッ!!」
あかね「せめてカタカナ語でそろえるべきやろ!『プリキュアファイブ』とかな!チクショーーーッ!どういう事や!どういう事やねんッ!クソッ!」ガンガンガン
あかね「『ゴプリキュア』ってどういうことやッ!ナメおってからにクソッ!クソッ!」ガンガンガン
みゆき「ちょっとォ!壁殴らないでよっ!亀さんかわいそうでしょッ」
れいか「・・・・・・しかし、このまま亀と呼ぶのもいささかかわいそうではありませんか?何か名前をつけてはどうでしょうか」
みゆき「名前ねェ~ なんかみんな候補出してよっ!ステキなのお願いッ!」パン
なお「ジャン・ピエール」
あかね「ポルナレフ」
れいか「ゴン太」
やよい「・・・ココちゃん」
みゆき「・・・・・・私、ココちゃんがいいと思うな」
あかね「じゃ、多数決でココちゃんに決まりやな。二人もそれでええやろ?」
なお「うん。いいと思うよ」
れいか「はい。とてもかわいらしいですね」ニコ
みゆき「ウフフ ココちゃん。ココちゃん・・・・・・ハッピーうれピーよろピくね~ ウフフフ」
マジョリーナ「世界よッ!最悪の結末ゥ、バッドエンドに染まるだわさ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさぁ!」ブシュッ ベチャッ
マジョリーナ「人間どもの発したバッドエナジーがぁ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだわさッ!」グルーッ ガチャン ナンナンダコノカエルハアアアアアアア
ズッダン ズッズッダン
ズッダン ズッズッダン
ポップ「おとり込み中失礼いたします。バッドエンド空間が発生したようです」
キャンディ「・・・・・・どうやらそのようだ。みゆき、遊んでいる場合じゃあないぞ。クルゥ」
みゆき「遊んでるわけじゃあないのよ」
れいか「しかし今から探していると時間がかかりすぎるのでは?」
ポップ「『本の扉』を使いましょう」
あかね「本の扉ァ~~?」
キャンディ「・・・我々は本棚の本を特定の動作で動かすことにより、強く思った場所の近くの本棚に・・・・・・ワープすることができる。チミたちにも同じことができるはずだ。クルゥ」
れいか「ふうむ・・・・・・みなさんの笑顔が奪われた場所・・・ですかね」
やよい「んんっ」
ポップ「本を抜いてください・・・・・・そう・・・左の本を右に・・・・・・はい、次は下の段の本を左に・・・・・・・・・最後に、上の本を左右に押してください・・・・・・」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
みゆき「オオッ!光った!」
ポップ「この光をくぐれば、行きたい場所の近くの本棚に出る事ができます」
なお「・・・行くぞ!」バーーン ザッ! ザッ! ザッ!
マジョリーナ「ヒーッヒッヒィ!いい感じだわさァ!」
れいか「お待ちなさい!」
マジョリーナ「ああん?」
やよい「世界をバッドエンドには変えさせないッ!!」
マジョリーナ「待っていただわさプリキュアァ!いでよッ!アカンベェーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
れいか「空き缶ですか・・・・・・」
あかね「さっさとブッ飛ばす!行くでぇ!!」ザッ!
みゆき「ちょっと待ってよォ~ まだ決めゼリフ決まってないのォ~」
なお「それどころじゃあないでしょーがッ!」 アッカンカンカン・・・ベェ!! ドン
やよい「やばい!何か飛ばしてきたよッ!」 ギャーン コッチヲ見ロ~~ッ
あかね「きた きた きた きた きた きた きた きた きたーーーーっ!!」 ドッグオオオン
みゆき「あっぶね~~~ッ でもこういう時こそスマイルスマイルゥ!」
あかね「襲われてやばいーっていうのになに言うとんねん!」 ドッグオオオン
れいか「しかし心に常に余裕があるのは悪いことではありません」 ドッグオオオン
なお「そう か も」
やよい「常に笑顔をたたえてみんなの笑顔を守るスーパーヒーローッ!いいねいいねェ~ッ!」
みゆき「スマイル・・・・・・ハッ!」
みゆき「思いついたアアアアアアーーーッ!!!」ドギャーーーン
やよい「え!?どんなの!?」
みゆき「あのね・・・」ヒソヒソ
マジョリーナ「なぁ~にをヒソヒソとしゃべっているんだわさ~?」
あかね「・・・・・・ええやん?そのセリフ」
やよい「カッピョイイーッ」
みゆき「んじゃいくよッ!」 レディ!
五人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
みゆき「キラキラ輝くッ」ヒラヒラ グイイッ スッ
みゆき「未来のッ 光ィィィイイイーーーッ!!」バッ バッ シュタッ
ハッピー「キュアッ!!!ハッピィーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
あかね「太陽ッ サンサンッ」グッ グイィッ
あかね「熱血パワァァァアアアーーーッ!!」バッ ボブシュウゥゥゥ
サニー「キュアッ!!!サニィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!
やよい「ぴかぴかっ ぴかりんッ」バッ バッ
やよい「ジャンッ ケンッ ポンッ!!」グッ グッ チョキダッ!!
ピース「キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
なお「勇気ッ リンリンッ」グッ バッ
なお「直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ!!」グイイッ バッ
マーチ「キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
れいか「しんしんと――降り積もる・・・・・・」ビッカァ
れいか「・・・清き心ッ!!」パァァン
ビューティ「キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
五人「五つの光が導く未来ィィッ!!」ドヒュンドヒュンドヒュンドヒュンドヒュン
五人「輝けェェェーーッ!!!」パァアアァアァ
五人「スマイルップリキュアッ!!!!」バァァアアァァーーーン!!!!
ハッピー「表現できたよ・・・・・・私たちのハートを!幸せな未来を!・・・・・・表現できたわ~~~」ウットリ
ハッピー「万雷の拍手をおくって世の中の子羊ちゃんたち・・・ぷぎゃっ!!」 ドッグオオオォォン
マーチ「ぐうっ・・・みんな大丈夫?」
サニー「う・・・うちは大丈夫やけど、今の爆発でピースとビューティがふっ飛ばされてしもうた!」 キャー! ギャァアァン
ハッピー「私たちが決めゼリフ決めてる間に攻撃なんて・・・・・・・・・き・・・きたねーぞ」
マジョリーナ「早速二人リタイアしただわさ!もう一発くらえィ!ミサイル発射ァァァァァァ!」
アカンベェ「アカッ!」 ドン コッチヲ見ミロッ! ドゴォーーーッ
サニー「こんなスットロいミサイル、うちが殴り飛ばしたる!ドラララアーーッ!!」ドゴドゴボゴガン イデデデデデ カチリ
サニー「ん?なんや今の音・・・」 ピカアッ!
サニー「トォばッ!」チュドォオオン
マーチ「サニー!」
ハッピー「ああ~・・・サニーまでどっかブッ飛んでいっちまった・・・」
ポップ「キャンディ様・・・あのアカンベェ・・・・・・・・・・・・」ヒソヒソ
キャンディ「ふむ・・・・・・可能性は高い・・・・・・・・・・・・・・・・・・クルゥ」
ポップ「プリキュア達に話しても?」
キャンディ「・・・・・・構わん。クルゥ」
ポップ「ハッピー殿。マーチ殿。お二人に助言を・・・」
マーチ「えっ?何?」クルッ シュゴオオオオ
ハッピー「何々~?・・・ハッ!?」クルッ ガッシィ! コッチヲ見ロォーーー
ハッピー「(あ~~~っ やっべ~よぉ~~っ・・・・・・ミサイルが目の前に来てたからつい受け止めちまったァ~・・・なんかカチカチいってるし・・・・・・・・・)」 カチッ カチッ オイ・・・・・・コッチヲ・・・見ロッテイッテルンダゼ
ハッピー「ひいいいいいいいいい!爆発するゥゥゥゥーーーッ!!」 カチリ ピカアッ!
ハッピー「・・・・・・・・・・・・?爆発しない・・・・・・・・・・・・」 カチッカチッカチッカチッ
マジョリーナ「な・・・なんで爆発しないんだわさあ?!」
マーチ「ポップの言ったとおりだ・・・・・・・・・科学は良くわからないけど、爆弾はまわりに『空気』がなければ爆発しない!」
モード
マーチ「私の流法でミサイル周辺の『空気』を取り除いたッ!!これでもうそのミサイルは爆発しない!!」
モード
ハッピー「キュアマーチ・・・・・・そんなことまでできるなんて・・・・・・・・・つ~かよォ~~・・・流法ってなんなのよ」
マーチ「そんなことよりアカンベェをッ!!」
ハッピー「そうだね!お返しだよッ!これでもくらえィ!!」 ブン!
マジョリーナ「フン!爆発しないミサイルなど・・・」
マーチ「能力解除!」
アカンベェ「アッカアアアアア!?」ボッゴオォォン
マジョリーナ「うばあっ!?」 今ノ爆発ハ人間ジャネェ~~~
マジョリーナ「このマジョリーナ様に対してなんて凶暴な事を・・・・・・ハッ!キュアマーチは一体どこにッ!」 アカッ?
ハッピー「おや~?わからない?魔女さんはマーチがどこにいるのかわからない?そしてあなたたちは自分がすでに負けているのがわからない?」
マジョリーナ「何をふざけたことを・・・・・・・・・」
ハッピー「みんなのかわりに私が叫ばせてもらうわ・・・四方向からの同時攻撃 必殺技!プリキュアッ!ぺちゃんこアターーック!!」ドゴッボゴッメキョッドグシャアッ
ブッコワスホドシュートッ!
キックーッ!! サンダースプリットアタック!!
ドラアッ!
アカンベェ「アッカッ・・・・・・」ドゴォ ガフッ
マジョリーナ「よ・・・四人のプリキュアどもがそれぞれ別々の方向からッ!?」
ポップ「地上から攻撃した場合、上空に逃げられる可能性がありますが・・・・・・一人が敵の真上から飛び込むことによって退路をなくしている!すばらしい連携です」
マジョリーナ「き・・・貴様ら~ッ!」
ピース「スーパーヒーローがあの程度のミサイルで再起不能になると思ったら大間違いだよっ!」フン!
サニー「マジョリーナ!アカンベェ!自分らの『敗因』はッ!」
ビューティ「攻撃を加えたことにより慢心し、わたくしたちを放置した事にあります!」
マーチ「今だよ!ハッピーッ!!」
ハッピー「うん!!気合だ気合だ気合だ気合だァァァアアアーーッ!!!」シュゴオオオオ
ハッピー「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
マジョリーナ「・・・・・・覚えてろだわさ~ッ!」ドヒュン
ポップ「・・・・・・では、キャンディ様のこと、くれぐれもよろしくお願いします」
みゆき「あれ?いっちゃうの?ペットが増えると思ったのにィ~ はっぷっぷ~」
キャンディ「ポップには・・・・・・別の任務を任せてあるからな・・・・・・・・・そちらのほうもよろしく頼むぞ。クルゥ」
ポップ「お任せください。では、これにて」ドヒュン
やよい「いっちゃったねェ~」
なお「もうちょっとなでなでしたかったなあ」
れいか「きっとすぐ会えますよ、なお」
あかね「次はうちもなでなでしたろうかぁ~~」
キャンディ「では・・・・・・改めてよろしく頼むぞ。『スマイルプリキュア』よ・・・・・・クルゥ」
みゆき「うん!私たちが世界のハッピィィイーを守るよ。どんなことが起ころうと!」
To Be Continued...
第六話、終了です。
第七話、投下します。
第七話 秘密基地を見つけにいこうの巻
みゆき「誰にも見つからないとこってよォ~~~・・・・・・ないよね。意外と」
あかね「ああ?」
みゆき「なんかさァーッ プリキュアの秘密の話とかさあ できるとこないわけ?」
あかね「うちに集まったら?」
れいか「それはダメでしょうね。あかねさんのお宅はお店ですし」
なお「みんなの家も家族がいるしきっとダメだろうね」
みゆき「じゃあさ!じゃあさ 私たちだけの秘密の場所探しに行かない?本の扉使ってさァ」
やよい「プリキュアの秘密基地みたいな?」
みゆき「それそれ~~~!!どっかいいとこないかなあ~~~?」
あかね「てーかプリキュアって秘密やったん?」
みゆき「まずはアリスだよね~ それとハイジにシンデレラにィ~ アンも~」
キャンディ「・・・何をしているのだ?みゆきよ。クルゥ」
みゆき「プリキュアのみんなだけの秘密の場所作ろうと思ってさぁ~~~!みんなでいろいろ持ち寄るの。んで、私はお気に入りの絵本を持ってくのよ」
キャンディ「・・・・・・亀の中でいいではないか・・・クルゥ」
みゆき「え・・・・・・・・・亀・・・・・・・・・・・・ハッ!忘れていない!忘れていないよ!ココちゃん!」
キャンディ「そうか。亀の中でいいな。クルゥ」
みゆき「あーっ!待って待って!い、一応他の理由もあるからさぁ」
キャンディ「?」
みゆき「どうせならもっとロマンチックなところがいいかな~って。ココちゃんのなかはホテルの部屋みたいだしィ・・・なんて、思ったりしてェ~」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・ニコ!」ニコ!
キャンディ「・・・・・・・・・みゆきよ」
みゆき「な・・・・・・何かな~ キャンディちゃん?」
キャンディ「なぜ・・・・・・・・・そんなに動揺・・・・・・・・・しているんだ?クルゥ」 ド ド ド ド ド ド ド
みゆき「き・・・気のせいじゃあないかな~?それよりさ!ほら!『たべっ子どうぶつ』ひとつどお?ラクダは最後に食べるって決めてるからそれ以外なら何食べてもいいから!」
キャンディ「亀が関係しているのか?クルゥ」ギラン
みゆき「うっ・・・・・・・・・そ・・・その・・・・・・あの・・・あの部屋、使えない状態になっちゃってェ~・・・・・・・・・・・・・・・」
キャンディ「・・・・・・?」
みゆき「つまり・・・だからその・・・カ・・・・・・カで始まる言葉で・・・・・・カ・・・カギ・・・・・・その つまり カギィ~~・・・・・・・・・・・・なくしちゃった」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「ゴメンナさ~~~い!!」
キャンディ「・・・KRU・・・・・・」
みゆき「・・・うん!無事全員そろったね」
あかね「フゥゥーー・・・・・・初めて・・・・・・・・・・・・・・・・・・一人で本の扉使っちゃったわ~~~~♪」
なお「あっという間にみゆきちゃんの家に到着だね!」
れいか「いきなりですがまずはこのわたくしが。プリキュアにふさわしいすばらしい場所の心当たりがあります」
やよい「えっ?どこどこ?」
れいか「それはいってみてののお楽しみです」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
やよい「・・・・・・どこ?ここ」
れいか「みなさん。こちらです」ダッ
あかね「ん~~~・・・おわっ!」ドヒュウ
なお「ふ・・・吹き荒れる突風ッ!!こ・・・ここは一体!?」
やよい「れ・・・れいかちゃん!!・・・・・・どこに・・・」
れいか「・・・富士山ですッ!!」
あかね「上かーッ!・・・・・・て・・・鉄塔の上に立っとるやと・・・・・・・・・」
ワケ
みゆき「おまえ何やってるんだ青木れいかーーッ!!場所はともかく理由を言えーーーッ!!!
バッ
四人「『道』ィッ!?」
れいか「そう!わたくしたちがプリキュアとして歩む道は、世界中の誰もが体験したことのないほどの険しいものとなるでしょう」
れいか「『人の一生は、重荷を負うて遠き道に行くが如し』・・・という言葉があります」
れいか「簡単に言えば『人生とは長く苦しい。だからこそ一歩一歩、順番に順番に、努力を重ね進むべきだ』といった意味ですが・・・」
れいか「しかしその最後には・・・・・・・・・・・・いいですかよく聞きなさいッ!その道の先にはッ!!」
れいか「この日本一の富士山が存在するのですッ!!わたくしたちにとって、これほどふさわしい場所があるかしらっ!!!」ドギャーーン
みゆき「れいかちゃんの魂をふりしぼった思いッ!!確かに受け取ったッ!!・・・・・・けどよ~・・・さすがに・・・」
なお「寒すぎるね・・・・・・」
れいか「・・・・・・・・・そうね・・・」
あかね「エホッゴホッゴホッ ゴホッエホォ!ウォホッゲホッ!」
やよい「大丈夫あかねちゃん?」
あかね「なあ・・・ゲホッ 今ギャグ考えたわ・・・批評してくれん?氷を使った新作ギャグや。まずいっしょに泣いてもらってええか・・・?泣く演技や」
あかね「泣くマネを悲しくな・・・いっしょにええか?」
あかね「うううううう 悲しいわ~~」
やよい「ううっうう つらいよォ~~~~~~」
みゆき「エエ~~~ン 悲しいよォォォ~~~~~」
あかね「『ヒマラヤ雪男の涙』・・・・・・・・・」
ガンガンガン ガンガン ガン
あかね「ちゅ~ギャグなんやけど」
なお「寒すぎるね・・・・・・」
れいか「・・・・・・・・・そうね・・・」
あかね「・・・・・・・・・・・・チェッ」
やよい「わかってないな~れいかちゃん!秘密基地ってものはああいうもんじゃあないッ!!」
れいか「そうなんでしょうか?」
やよい「秘密基地というのは!いいね!秘密基地というのは!」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
やよい「こういうものなんだよっ!! ジャアア~ン」
あかね「オオッ!巨大なスクリーンによくわからんコンピュータ!」
なお「ん~~!!・・・なかなかかっこいいね。かなり大満足!」
やよい「でしょ?」
れいか「なるほど。秘密基地というのはこういったものなんですね」
みゆき「これなら世界の一つや二つくらい、救うのもわけなさそうだねェ~ッ」
あかね「本格的やな~~!これはいいわ」カチャカチャ
???「ちょっとちょっとちょっとォ~ッ」
あかね「ヘ?」クルーッ
スタッフ「君達ィ・・・・・・無断で入っちゃあ・・・困るんだよねェ?」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
なお「・・・ここって映画の撮影セットなんじゃあないの・・・?」
みゆき「OH!MY GOD!ごめんなさ~~~い!!」ダダァーッ
やよい「なるほどスタジオってこうなっているんだ。これで今度スタジオを描くときもっとリアルな雰囲気が描けるよ・・・」カリカリカリカリ
なお「ほらっ!やよいちゃんもっ!戻るよッ!」グィィ!
やよい「あっ!コラッ!ド素人の女子中学生が私の邪魔をするんじゃあないッ!」ズサーッ
あかね「おいコラやよいィィィ!てめー目的が何なのかわかっとんのかあ~~ッ!!」
やよい「秘密基地を探しているんでしょ~!?私のイメージする秘密基地はああいうとこってだけだもんッ!」ジワァ
みゆき「・・・・・・・・・秘密の場所、なんだけどねェ~」
なお「まあまあ、まったく二人ともダメダメね~~~ッ!ここはあたしに任せてッ」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
みゆき「ぬいぐるみがたっくさ~ん!カァァァわィィィィィィィィィィ~~ とってもとっても!」
なお「でしょう?まあ、そこすわりなよ」
れいか「なおは昔からかわいいものが大好きなのよね」
やよい「見てたらわかるけどねェ~」
あかね「ええな~っ、ここ!最高やん!こんなかわいいぬいぐるみに囲まれてお好み焼き食べたら、それこそウルトラハッピィィイーやなあ!」ガシィッ
やよい「・・・・・・ゴリラ?」
れいか「いえ、あれはオランウータンですね」
なお「早速だけど、ティータイムねっ!」ガバァ
店員「当店をご利用いただきありがとうございます。お客様。当店内での飲食はご遠慮いただいております」
やよい「ま・・・まさかッ!こ・・・ここはッ!」
みゆき「ぬいぐるみ屋さんじゃあねーのかァ~~~ッ!はっぷっぷ~ッ!」
女の子「これきゃわイイィィィ!ママ~!このぬいぐるみ買って~!」ダッ
キャンディ「・・・私は妖精だ。クルゥ」
みゆき「キャンディちゃ~ん!自分がさらわれそうだってのに何いってんのよォ~ッ!」ダダァーッ
れいか「ひとまず店から退散しましょう・・・・・・・・・おじゃましました」ペコォーッ
みゆき「ちぇ~ 今のところステキだったのにィ」
やよい「なおちゃんもダメダメじゃ~~~ん!」
なお「ゴメンナサイ」
あかね「よっしゃあ!ついにうちの出番やなあッ!」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
みゆき「この感触は・・・またぬいぐるみィ?いや、このにおいに息づかいは・・・・・・・・・」
ゴリラ「・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
みゆき「本物じゃあねえかよォ~~~ッ!!」
あかね「よ~しよしよしよしよしよしよしッ!」スリスリスリスリスリスリスリスリ
子ゴリラ「UKYAA!?」ウキャアアアウキャアーー!
飼育員「貴様らッ!一体どこから進入してきたッ!」
なお「やばい!早く本の扉をくぐろう!」クルッ
れいか「絵に描いた本棚ですか。これは本をずらせそうにありませんね」スッ
やよい「なんで絵の本棚から出てこれたのよォ~~~ッ」
キャンディ「そこんとこだが、私にもようわからん。クルゥ」
あかね「ここ・・・やっぱあかん?」
みゆき「いいわきゃねーーーだろーがよお~~~ッ!!失礼しましたアアアッ!」ダダーッ
なお「ゼハァ ゼハァ・・・・・・・・・何・・・・・・考えてんのよ・・・・・・・・・・・・・・・」ハァ ハァ
あかね「あ~、あそこなら誰にも邪魔されんかなァ~・・・って思ったんやけど・・・」
やよい「あかねちゃんも目的わかってないんじゃあないのォ~~~ッ!このっ!このっ!」ゲシッゲシッ
あかね「堪忍!堪忍してやよい!」ドガッドガッ
あかね「しかし見つからんなァ~~ 秘密基地」
やよい「けっこう難しい問題ね・・・」
マンモーニ
みゆき「ちょっとォ~ッ まだ探し始めたばっかりじゃあないの この程度で諦めるだなんてみんな揃ってママっ子なの?」
れいか「みゆきさんは秘密の場所にずいぶんこだわりがあるようですね。何か理由が?」
みゆき「え~、あ~・・・あのね」パサ
やよい「何の本?」
みゆき「『赤毛のアン』だよ。私、小さいころからアンが大好きなの・・・・・・・・・」
アン『汝!わたしの友となるか!』
ダイアナ『は!喜んで!』
ビスッ
アン『手と手を合わせるッ!』ボゴ!ボゴボゴ
ズキュンズギュン
バゴォ
アン『我はついに手に入れたぞ!!永遠の友情を!』ウオオオオオン
アン『そして!この秘密の場所から真の友の誓いを手に入れたぞ!』
『アン!』 『アン!』 『アン!』ウオォオォオォオォーーッ
西暦19世紀!カナダ東部プリンスエドワード島のアボンリー村に、赤い髪とそばかすが特徴的な女の子が住んでいた!
人々を愉快な気分にするほどのすさまじい想像力と命名力を伴うその女の子!
その名を 赤毛のアン・シャーリー!
みゆき「この場面にものすごくあこがれてさぁ~~~!近くの森にステキな場所を探しにいったのよ」
みゆき「私もアンみたいに、大切な友達との秘密の場所をもちたくて・・・・・・それでさ~~~!見つかったんだよ!本当にステキなところ!」
なお「さ!出発するぞ」
やよい「みんな。荷物持った?」
みゆき「ちょっ ちょっとみんな一体・・・」
あかね「れいか。本の扉開けた?」
れいか「はい。いつでもいけますよ」ドシュゥゥゥ
みゆき「どこにいくって言うのよ~~っ!」
れいか「みゆきさんが見つけた秘密基地です。もしよろしければ、わたくしたちにも使わせていただけるとありがたいのですが・・・・・・」
みゆき「・・・もちろんだよっ!」
みゆき「到着ゥゥーーーーッ!!」ドォオオン
あかね「おおっ!この場所か」
やよい「樹齢っていうの?1000年・・・いやそれ以上たっていそうな大木だね 2000年!?」
れいか「・・・みなさん、なにやら話し声が聞こえるようですが」
なお「木の中からだね・・・・・・・・・」
少女A「もうすぐ・・・・・・・・・・・・」ボソボソ
少女B「パパたちに会えましゅからね そこにはママもいっしょにいるのよ それまでゴハンを作って待ちましょうね・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
少女A「ママの言いつけを守ってね・・・」ボソ ボソ
少女B「髪をいじりながらゴハンを食べてはいけませんよ」
少女A「女の子は彼氏よりいつも少なめに食べてキャラグッズやロリファッションはもう卒業!」
少女B「ポテトチップは食事じゃありません」
少女A「つめをかむのとクスクス笑いは下品ですよ」
少女B「にんにく料理とケンカの言いわけは控えめにね」
少女A「嘘泣きするのもやめなさい」
少女B「好きでもないのに男の子をアッシーに使うのもやめなさい」
あかね「・・・・・・・・・もしかして、木の中か?みゆきの秘密の場所は」
みゆき「・・・・・・うん。でも今は、あの子達のステキな場所みたい。行こ?」
あかね「・・・・・・せやな」
ウルフルン「いい加減目障りだな・・・・・・俺は笑顔が大っ嫌いなんだッ!」
ウルフルン「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだァ!」ブシュッ ベチャッ
ウルフルン「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくだァーッ!」グルーッ ガチャン ウゴキマセンウルムド・アブドゥル!リタイアデスッ!!
れいか「何者ですッ!」
みゆき「てめーはッ!ウルフルンかッ!!」
ウルフルン「出やがったなプリキュアァ!今日という今日こそは俺様の怖さを思い知らせてやるッ!いでよッ!アカンベェーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
みゆき「ここはあの子達の素敵な場所なんだから、私たちが絶対守るッ!」 レディ!
五人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
チョキダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
マーチ「勇気ッ リンリンッ 直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
ビューティ「しんしんと――降り積もる・・・・・・・・・清き心ッ! キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
五人「五つの光が導く未来ィィッ!! 輝けェェェーーッ!!! スマイルップリキュアッ!!!!」バァァアアァァーーーン!!!!
ウルフルン「ハッ!何がステキな場所だァァァァ~~~!ただの森じゃねえかッ!だいたい、こんな森を守って一体なんになる?祝いになんかもらえるっつーのかァ?」
ハッピー「あんたにはただの森かもしれないけどねェ~・・・気の合う大好きな友達と遊んだり、おしゃべりしたりする場所っていうのは・・・・・・」
ハッピー「とってもキラキラしたステキな場所なんだよォ~~!あんたには永遠に理解できないだろうけどッ!」
ウルフルン「ああ~~~理解できねえだろうなぁ~~~~ッ!だから全部ブッ壊してやるッ!!」
ビューティ「ところでマーチ、キャンディ」
マーチ「何かな?」
キャンディ「何だ?クルゥ」
モ-ド
ビューティ「・・・『流法』とは、いかようにすれば出せるのでしょうか」
マーチ「そうだね・・・・・・『あいつをこらしめてやる』って気持ちになればいいのかな。そうすればあとは本能だよ」
キャンディ「『自分の身を守ろうとする』ことでもいいだろう・・・・・・チミたちプリキュア独特の流法が出せるはずだ。クルゥ」
サニー「そんな簡単に出せるもんなんかァ~~~?」
ウルフルン「グダグダ喋ってんじゃあねえーぜッ!アカンベェ!」
アカンベェ「アッカアッ!」ドゴォ
ビューティ「地面を殴った・・・・・・?」
ピース「ムッ!アカンベェが殴った場所から植物のつるがっ!」バドバババ
ハッピー「も ものすごいつるの広がりとその爆発さながらのスピード!飛んでよけるか!」ドーーン
ウルフルン「そろいもそろって跳んでよけたな!やれッ!アカンベェッ!」
アカンベェ「アカッ!!」ゴォッ
マーチ「みんなっ!危ないッ!」ドヒュンッ バッ
ビューティ「きゃっ!」
サニー「おわッ!」
マーチ「うぐっ!!」ドゴォ
ハッピー「マーチィィィーーッ!!」
マーチ「・・・ぐっ・・・・・・・・・みんなは無事だろうか・・・」ズッ
マーチ「・・・・・・!?」ドンッ
マーチ「何だろう・・・・・・・・・この みなぎるような『力』は・・・・・・!!ちょっと立とうと思ったらこんなスピードで動けるなんて・・・・・・!!」ギュンギャンギュンギャン
マーチ「どんどん『力』がわいてくるみたいだ。この体に『生命のガソリン』を入れられたみたいに・・・」
マーチ「アカンベェの動きがスローに見える!もしかしてアカンベェに殴られたからこうなったのかッ!」ギョンッ
マーチ「だとしたらマヌケだねッ!敵にパワーを与える『能力』なんてッ!」
マーチ「アカンベェの死角に入ったッ!くらえッ!アカンベェ!プリキュアッ!!・・・・・・マァァァー・・・・・・」ビッ
マーチ「あ・・・あれ?マーチシュートが出ない・・・!あたしがいる!アカンベェの正面にあたしがいる!」
マーチ「な・・・何か勘違いをしているんじゃあないかあたしは?・・・・・・あたしは自分がすごい『力』で動いていると思っただけで・・・・・・」
マーチ「・・・・・・あれはあたしの『体』で・・・・・・」
マーチ「あっ・・・あたしはッ!初めから何も動いていないッ!!」
マーチ「ハッ!?アカンベェが拳を振り上げている!よけなくちゃ!」ズ
マーチ「か・・・体が動かな・・・・・・いや違う・・・ゆっくりと・・・非常にスローだけど動けている・・・・・・あたしの感覚だけが早すぎるんだッ!!」ズズ
マーチ「うまく体を動かすことができない!これじゃあよけられないよ!!」
マーチ「う、うおおおおああああああああああああ!!」 ゴォォォォ
ドッグォォォン
マーチ「!?!? アカンベェの目の前で爆発が!!」 アカンベッ
ウルフルン「!! どうしたアカンベェッ!!」
サニー「どうしたマーチ?ボサッとしてェ。やっぱりあいつに殴られたんのがまずかったんか?」
マーチ「の・・・能力が解けたのか・・・・・・今のは・・・」
サニー「『マーチをブン殴ったあいつをブチのめしてやりたい』・・・そう思っただけや。そしたら、炎・・・・・・うちの流法が出たんや」
ビューティ「・・・マーチ。あなたが自分を犠牲にしてまでわたくしたちを吹き飛ばしてくれたおかげです。だからこそ、わたくしたちは『流法』の能力を開花させることができた」
ピース「みんななまっちょろいのしか出せなかったけど、アカンベェをひるませるには十分だよっ!」
ハッピー「・・・私は結局何も出せなかったけどねェ~」
サニー「ほんなら、とどめ 任せるで。ハッピー!」
ハッピー「うん!プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィィーーッ・・・・・・シャワァァアアアアーーーッ!!!」ゴォァッ
アカンベェ「アッカーン・・・・・・ベェ・・・・・・」ドジュウウウ ピシュン
ウルフルン「プリィキュアめ・・・次こそはッ!」ドヒュン
少女A「モーニングのサービスよッ ゆっくり召し上がれ♪」
少女B「コーヒー?紅茶?ミルクと砂糖は付けますか?」
みゆき「・・・・・・・・・次行きますか!」
みゆき「あ・・・そうだ!本の扉にお願いしてみる、って~~のはどお?」
キャンディ「・・・人任せか。クルゥ」
みゆき「ちょっとォ~人聞きの悪いこといわないでよ~もォォォォ~~はっぷっぷー」
あかね「でもええかもな、それ」
れいか「そうですね。きっと私たちにふさわしい場所に連れて行ってくれるでしょう」 カチッ カチッ カチィ ドシュゥゥゥ
やよい「・・・ここ、どこかな?」
なお「・・・・・・何というかァ~~ 木の中?そんな感じ!」
みゆき「ヤッベ!すげーぞここ!本がたっくさん~~~~!!!図書館みたい!不っ思議ィ~~!自由に使っちゃっていーのここ!?ウルトラハッピィィィ~~!!」
キャンディ「ほう・・・・・・ここは・・・・・・・・・」
あかね「ん?なんか知っとるんかキャンディ?」
れいか「中心に切り株をかたどった小屋がありますね。入ってみましょうか」
みゆき「ノックしてもしもお~~~し・・・・・・・・・ってェ~~ここは・・・」ガチャリ
あかね「亀・・・ココちゃんの中・・・・・・か?」
やよい「それにしてはずいぶんと広いような・・・・・・それに内装が変わっている!私たち好みに!家具も増えている!」
キャンディ「・・・ここは間違いなく亀の中だ。プリキュアの力が影響したのか・・・おそらく『成長』したのだろう・・・・・・試しに天井から外に出ようとしてみるといい。クルゥ」
なお「どれどれ・・・」ズガボオッ
なお「あぎっ!・・・い・・・いで・・・テーブルの下かな?みゆきちゃんの部屋だ・・・・・・」ドサァッ
みゆき「ねえキャンディ・・・・・・あの・・・その・・・・・・ココちゃんの中に入れるって事は~~~・・・鍵がはまっているって事だよね・・どうしたの?」ヒソヒソ
キャンディ「・・・家具と壁のスキ間に落ちているのを発見したのではめておいた・・・・・・そりだけだ。クルゥ」ヒソヒソ
みゆき「そ・・・そんなところに・・・・・・キャンディィィィ~~~!ごめんなさい~~~!ありがとォ~~~!」
なお「見つかったね。私たちの秘密の場所!」
みゆき「うん!ねえ、せっかくだし乾杯でもしない?」
あかね「何に?プリキュアにか?」
みゆき「それと・・・・・・ココちゃんの中・・・『不思議図書館』に乾杯は?」
れいか「『不思議図書館』ですか。それはいいですね。気に入りました」
みゆき「それでは!『不思議図書館』とスマイルプリキュアに!」
四人「『不思議図書館』とスマイルプリキュアに!」
To Be Continued...
第七話、終了です。
第八話、投下します。
第八話 魔女の発明品 イレカワールの巻
みゆき「キャアーリィーーーフォーーニヤアァァ オハヨあかねちゃん!」
あかね「よォ~~~ みゆき!おはよーさん」
みゆき「アッ!」
あかね「ん?」
みゆき「ねえ・・・見たよね!?今のッ!流れ星だッ 今のは流れ星だよ!!」
あかね「せやけど昼間じゃ見れんやろーーーッ 流れ星は夜やから燃えてる光が見えるんや」
みゆき「普通はね!だけどきっとスゲー近くなんだよ!距離がスゲーそばに落ちるんならきっとその光は昼間だって見えるんだよーーッ」
みゆき「ちょっと流れ星探してくる!」
あかね「お・・・おい!遅刻すんでーーーッ!」
みゆき「きっと たぶん この辺にィ~~~・・・!ん?これはァ~~~・・・指輪・・・・・・・・・?」
みゆき「しかもペアリング!空からのプレゼント~~?もらっちゃおうかな・・・・・・もうけもうけ♪しししいっ!?」ズボォ
みゆき「!?指輪が勝手にはまった・・・?は・・・!」ドサァ
みゆき「こ・・・これは・・・・・・・・・なんなの?どうしたのよ!?なぜ・・・私は『カバン』を手から落としてしまったの!?」
みゆき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ガクッ ズッ
みゆき「なんですわるの・・・・・・・・・?これは!・・・・・・・・・・・・もしかして・・・この・・・『指輪』の・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・・・・・・・・・・おかしい!・・・・・・こ・・・この気分は!!・・・・・・・・・」パタン
みゆき「スーー スーー スー」スヤスヤ スヤ
キャンディ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」スヤスヤ
あかね「みゆき!おいみゆきっ!」
みゆき「・・・・・・・・・なんだ?クルゥ」
あかね「お~~!ようやく起きたかみゆき!まったく道のド真ん中で寝るヤツがおるか?フツー 自分どんだけスットロいん?」
みゆき「・・・・・・みゆき?・・・・・・・・・周囲に見当たらないが・・・・・・クルゥ」キョロキョロ
あかね「何?キャンディのものまねか?気持ち悪いほどそっくりやなあ」
みゆき「・・・何を言っているのだあかねよ。わたしはキャンディだ・・・クルゥ」
あかね「あーはいはい、みゆきの意外な特技はわかったからいい加減学校いくでー」
みゆき「会話がさっぱり通じないな・・・クルゥ」
キャンディ「・・・・・・はっぷっぷ~・・・眠っちゃったよォォォォ~~・・・・・・変な・・・・・・気分・・・・・・」
あかね「・・・なんやね~~~~ん?キャンディまでみゆきのものまねしとるん?」
みゆき「!? こ・・・この顔は!!」 ド ド ド ド ド ド ド
キャンディ「あかねちゃん何言って・・・え!?私?鏡じゃあない!?」チラリ
キャンディ「手!?指がないし毛がはえてるーーッ!!こ これは~~~~~~」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
キャンディ「うああああああああああああああああ!!!!」
あかね「な・・・・・・なんや~~~~ッ!?大声出してェ・・・キャンディそんなキャラやないやろ・・・」
みゆき「・・・私とみゆきの体が・・・いや、心だな。精神が・・・・・・眠っている間に・・・二人の精神が、私とみゆき!お互い二人の精神が・・・!!肉体を越えて入れ替わったようだ。クルゥ」
キャンディ「なによ この耳この体ーーーッ!!ちっ ちっちゃいッ!私すごくちっちゃいよおーッ!!」
みゆき「そーゆー問題じゃあないだろう。今はッ!何らかの要因で私とチミの精神が入れ替わったのだ。原因を突き止め元に戻る方法を探さねばならん!クルゥ」
あかね「お・・・おい 待てや自分ら。二人して迫真の演技でうちをはめようとしとるんか?すごいーっ、てのはわかったから、いー加減やめてほしいんやけど・・・・・・」
キャンディ「わからないィィィィィィ コレが耳なのか髪なのかわからないいいいいい」
みゆき「・・・演技などではない・・・・・・・・・・・・・・・私とみゆきが入れ替わったのは、まぎれもない事実だ。クルゥ」
あかね「そんなこと言われてもにわかには信じられへんが・・・・・・」
キャンディ「あああああわ・・・私の耳がッ!・・・・・・・・・あ・・・・・・あ・・・・・・動くッ!ヤバイッ!楽しいッ!KUUURRRRYYY!!」ヒュンヒュンヒュン
れいか「・・・中身が入れ替わった・・・・・・・・・?不思議なことがあるものですね」
やよい「まさにファンタジーやメルヘンの世界!どんな気分か詳しく聞かせてほしいな・・・」
なお「そんな突拍子もない・・・・・・・・・プリキュアも突拍子もない話だったね・・・・・・」
キャンディ「そーだよッ!だから精神が入れ替わったって不思議なんかじゃあないよ!」
あかね「・・・ここまで必死やと、さすがにそう思えてきたわ~」
みゆき「さっきからそう言ってるだろう。クルゥ」
れいか「みゆきさん、6×5はいくつですか?」
キャンディ「30!」
れいか「では16×55は?」
キャンディ「えっ・・・・・・28!」
あかね「オッケー、間違いなくキャンディの中身はみゆきや」
やよい「ろくご30ってやっておきながら30より減るのはみゆきちゃんぐらいだしね」
キャンディ「いっ・・・今のは口が滑ったんだよォォォーッ!」
キャンディ「みんながいじめるゥゥゥゥーーーーッ!!うああああああんなおちゃああーーんッ」
なお「よちよち」スリスリ
みゆき「みゆきよ・・・原因に何か心当たりはないのか?クルゥ」
キャンディ「・・・・・・・・・そーいえばさァー、流れ星かも!・・・・・・てェ~思って拾った指輪が勝手にはまってよォォォォーー それから・・・急に眠くなって起きたらこの結果・・・・・・」
みゆき「KU・・・・・・これか・・・クルゥ」
れいか「それならば、その指輪をはずせばいいのでは?」
みゆき「・・・いや、それは無理だ。この指輪は皮膚や血管と複雑に絡み合い、指と一体化しているからな。クルゥ」
あかね「・・・・・・無理に引っ張ったら大惨事になりかねんな」
みゆき「・・・指を切り落としてみるか。クルゥ」スチャ
キャンディ「ちょっ・・・・・・やめてよォーッ!指を切り落とすだなんて冗談じゃあないよッ!」
キャンディ「まさか私たちずっとこのままだっていうのォォォォォーーーー!?」
なお「元に戻る方法をみんなで探したいのはやまやまだけど、そろそろ授業始まっちゃうよ?」
キャンディ「そおおおだったァァァァーーッ!!授業どーしょー!どーしょー!」
れいか「無難に欠席してはどうでしょうか」
キャンディ「欠席という選択肢は許可しないィィィィィ!なぜならば!この星空みゆきには夢がある!皆勤賞を取るという夢がッ!」
あかね「・・・・・・いっつも遅刻ぎりぎりのヤツが何言うとるんや・・・・・・・・・」
キャンディ「というわけでキャンディッ!私の代わりに授業受けて!」パン!
みゆき「・・・・・・私はみゆきの演技などできないぞ?クルゥ」
キャンディ「いつもどーりのキャンディでいていいからっ!今は一大事なの!細かい事言ってられないよ!」
やよい「みゆきちゃん、どーどー。落ち着いて?」
キャンディ「あ・・・そっ・・・そうだね!できるだけェ~・・・あやしまれないようにしてほしいかなァ~」
みゆき「・・・・・・・・・あまり期待するな。クルゥ」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」 ド ド ド ド ド ド ド
女子生徒A「・・・・・・なんか今日の星空さん・・・」ヒソヒソ
男子生徒A「何というか・・・・・・中学生と思えないような妖しい色気を・・・『凄み』を感じるッ!!」ヒソヒソ
れいか「(演技がだめなら黙っていればいい、と考えたのでしょうが・・・)」
あかね「(黙したままのキャンディからにじみ出るカリスマ!いきなりあやしまれとるんやないかァ~?)」
先生「・・・今日は小テストだ」 ド ド ド ド ド ド ド
男子生徒B「・・・・・・・・・・・・」
女子生徒B「・・・・・・・・・・・・」
女子生徒C「いったい・・・・・・・・・?」
男子生徒C「・・・・・・・・・どういう事なんだ?なみえ先生!!説明してもらおう!!」
男子生徒D「なにを言ってるんだ!?あんたは!!」
先生「わかった・・・単刀直入に言おう。多くは説明できない・・・・・・・・・時間がないからな!」
先生「抜き打ちの小テストを行うのはたった今!おまえたちの『学力』を『知りたくなった』からだッ!おまえたちには嫌でも受けてもらうッ!」
先生「これから行う小テストをおまえたちがクリアできなければッ!おまえたちに補修が『必要』ということがわかるからだ!」
女子生徒D「な・・・なんだって?」
男子生徒E「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女子生徒E「よ・・・よくわからないな い・・・今言ったこと・・・今何て言ったんです?」
女子生徒F「『嫌でも受けてもらう』・・・と言ったんだ・・・小テストを!」
女子生徒G「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて事を!!」
男子生徒F「正気か・・・なみえ先生」
先生「配るぞッ!試験用紙が配布されたのならこの小テストは『開始』となるッ!」ドドドドドドド
男子生徒G「なぜだ・・・正気じゃあないぜッ!どういう物の考え方してるんだ!?」
キャンディ「・・・・・・ねえキャンディ、大丈夫?」ヒソヒソ
みゆき「・・・なにがだ?クルゥ」
キャンディ「あの・・・・・・その・・・・・・テストとか・・・・・・」ヒソヒソ
みゆき「何も問題はない。それより、参考程度に聞きたいんだが・・・君は普段どの程度の点数を取っているのだ?ごまかすならそのあたりも調節したほうがいいだろう。クルゥ」
キャンディ「・・・!? ど・・・どんな教科も完璧!みゆきちゃんに弱点はないよ!」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・(ヤッベ~~~~・・・見栄と勢いでああ言っちゃったけど・・・・・・さすがに不審に思われるかな?)」
みゆき「・・・・・・・・・数学以外はみゆきにふさわしい点数を取ることを約束しよう。クルゥ」
キャンディ「あ・・・・・・・・・ありがとう、キャンディ(やっちったーーーッ!!)」ヒソヒソ
なお「フ~~~ 何とか五時間目まで終わったね。後一つか・・・」
女子生徒H「星空さん、英語すごくペラペラなんだね。いやすごいねえ・・・」
みゆき「その昔、イギリスに行ったことがあるのでな。クルゥ」
リング
女子生徒G「へェェェェ~~~ 歴史の授業で『77の輝輪』に勝ち残った歴代5人全員言えたのもそのためなんだね」
キャンディ「・・・なんかさ~キャンディ、すっごくちやほやされてる」
あかね「なんや?うちらじゃ不満か?」
キャンディ「そ・・・そ~ゆ~意味で言ったんじゃあないんだけどォ~・・・・・・寂しいというか、うらやましいというか!」
キャンディ「(私はただかばんの中で寝ているだけだしィ・・・・・・はっぷっぷ~)」
れいか「ところでみゆきさん、イギリスに行ったことはありますか?」
キャンディ「NO!NO!NO!NO!NO!」
れいか「英語はきれいに発音できますか?キャンディのように」
キャンディ「NO!NO!NO!NO!NO!」
リング
やよい「『77の輝輪』が何かわかる?」
キャンディ「NO!NO!NO!NO!NO!」
なお「・・・元に戻った後が大変そうね・・・」
キャンディ「キャンディ楽しんでない?今のこの状況!元に戻りたいと思っているの?」
みゆき「思っている。私が授業を受けても仕方がないだろう。クルゥ」
キャンディ「つーか私一人で元に戻る方法探しに行っちゃあダメなわけ?」
みゆき「・・・何か当てがあるのか?クルゥ」
キャンディ「・・・ないけど」
みゆき「そうだろう。ならあわてても仕方がない。それに・・・・・・」
みゆき「バッドエンド王国の連中に襲われる可能性もある。今のチミは戦えるような状態ではないだろう?クルゥ」
キャンディ「そーだったね」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
あかね「最後は体育か・・・種目はラグビーやったな」
やよい「とったァーーッ!!」 ドドドド
あかね「なおがボールを奪いとったァーーーッ!!」 ウオオオ
キャンディ「おおっとつかまっちゃったァーッ 相手チームの一人がなおちゃんにタックル!」 ガッキィ
れいか「し・・・しかし!」
あかね「たおれへん!ひきずっとるなおのやつ!」 ムン
やよい「また2人!つかまったッ 3人!」 ガキッ ガキ グワワッ
キャンディ「すっごぉ~~~~いッ 3人にタックルされたままひきずりながらも突進をやめないッ!」
パワー
れいか「なんという爆発力 なんという根性 まるで重機関車ですね」 ドッギャーーン
あかね「4人目ッ!!さすがにぐらついたッ!両ヒザをつくんかなお!」 ガシィ
やよい「ああッ」 バ!
キャンディ「パスがとおったァーーーーーーーーッ 飛び出したのは・・・・・・・・・・・・!?」 パッシィ
れいか「キャンディ!みゆきさんと入れ替わったキャンディですッ!」
バォーッ
スッ
女子生徒K「え?」
女子生徒L「おろ?」
れいか「華麗なる走りですッ!ぬけるでしょうかッ!!」 ドッガァーン
やよい「ぬけるッ!」 ギャン
あかね「ぬけおったァーーッ!!」 ズキューン
やよい「単独走だよッ 華麗!あいかわらず華麗な走りっぷり!」
れいか「トライ!」 ドドッ
あかね「やったァーーッ なおとキャンディのチームが勝ったーーーーッ!!」 ウワオォーン
みゆき「やったななお!ぼくらのコンビで勝負を決めたなッ!クルゥ」ガッシ!
なお「うん!」
れいか「なおに3~4人の敵選手をタックルさせ手うすになったノーマークのキャンディにパスして点をかせぐ!絶妙の作戦ですッ!ぴったりあった呼吸!」
なお「キャ・・・みゆきちゃん!みごとだったよ!みゆきちゃんの走りは!!」
みゆき「ありがとう!だがなお チミあってのトライさ!クルゥ」
あかね「・・・なんか今日のキャンディ、妙に『ハイ』になっておるな。しかし・・・・・・・・・」
女子生徒J「今日の星空さん、大活躍だったね!顔面にボールがヒットしなかったし」
女子生徒B「なんか・・・ちょっとした『凄み』まで感じるよ・・・まったく敬意を表するよ たいしたヤツだ君は・・・」
みゆき「敬意を表するだって!?・・・テレるな。クルゥ」 ワイワイ
やよい「・・・・・・あそこまでいつもと違うと不信感持たれて当然だよね」
れいか「持たれたところで、『精神が入れ替わった』だなんて誰も信じてはくれないでしょうが」
女子生徒A「星空さん・・・昨日までとは別人みたい!」
みゆき「なあに、たまたま調子がいいだけさ。クルゥ」
女子生徒I「アーーーハハハハハハーーッ!!『クルゥ』だって!いつもと違ってどんな授業も完璧だったし、これからもずっとこの調子が続いてくれればいいのに」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・」
やよい「や~っと放課後だよォ~」
みゆき「・・・・・・みゆきはどこに行ったのだ?クルゥ」
なお「あれ?みゆきちゃんのかばんの中にいないの?」
みゆき「いや・・・・・・いないな。クルゥ」
れいか「そういえば6時間目の体育が終わってから見かけていません」
みゆき「・・・一人で外に行ったのかもしれん。みゆきは・・・・・・・・・一刻も早く元に戻ることを望んでいた。クルゥ」
あかね「そんなに思いつめていたんか・・・とにかく探しにいかなっ!」
警官「『イレカワール』・・・・・・・・・?」
マジョリーナ「私が作った大発明だわさ」
警官「それはどういったものなんだい?」
マジョリーナ「『イレカワール』ははめた人間同士の精神を入れ替える魔法の指輪だわさ」
警官「指輪を探せばいいんだね?」
マジョリーナ「そうだわさ!さっさと探しにいくがいいだわさッ!」
警官「お婆さん、『結果』だけを求めてはいけない。『結果』だけを求めていると人は近道をしたがるものだ・・・・・・・・・・・・・・・近道した時、真実を見失うかもしれない やる気もしだいに失せていく」
警官「私は・・・大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている」
警官「向かおうとする意志さえあれば たとえすぐ落し物が見つからなかったとしてもいつかは見つかるだろう?向かっているわけだからな・・・・・・・・・・・・・・・・違うかい?」
マジョリーナ「何わけのわからないことを言っているんだわさッ!!私は『探せ』と言っているんだわさ!!それに『お婆さん』なんて年じゃあないだわさっ!」
マジョリーナ「・・・ん?」
みゆき「・・・久しぶりに・・・・・・・・・・・・・・・ことで『ハイ』なってしまった。反省しなくては!よりもっと自分の心を冷静にコントロールするように成長しなくては・・・・・・・・・クルゥ」サァアーッ
マジョリーナ「見つけただわさァッ!」ダッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・この公園にはいないか。クルゥ」トコトコ
マジョリーナ「見つけただわさぁ!」
みゆき「チッ・・・」
マジョリーナ「もともとその指輪はこのマジョリーナ様が手にすべき物ッ!返してもらうだわさ!」
マジョリーナ「世界よッ!最悪の結末ゥ、バッドエンドに染まるだわさぁ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだわさア!」ブシュッ ベチャッ
マジョリーナ「人間どもの発したバッドエナジーがっ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくんだわさッ!」グルーッ ガチャン ケダァ~~~ヤバイ ハ ハエテル ナンデコンナトコニィ・・・・・・ッッアアッ ヒィ~
キャンディ「・・・・・・ついムカッ腹立っちゃって学校飛び出してきちゃった・・・・・・」トコトコ
キャンディ「クラスのみんなに囲まれて、楽しそうにしているキャンディ・・・・・・私の姿をしたキャンディに嫉妬しちゃって・・・・・・・・・」トコトコトコ
キャンディ「キャンディは・・・・・・・・・私のわがままに付き合ってくれて・・・代わりに授業を受けて・・・・・・・・・ガンバッてくれたのに!」
キャンディ「私、キャンディに・・・謝らなくちゃ!」
キャンディ「・・・・・・!!こ・・・この感覚・・・・・・ドス黒い気分になるこの感覚は!」
キャンディ「バッドエンド空間ッ!!」ギャアン
キャンディ「キャンディの言ったとおり戦うことなんてできないかもしれない・・・・・・でも・・・行かなくては!」ダッ
みゆき「・・・・・・この指輪は貴様が作った物なのか。ずいぶんと味なまねをしてくれる・・・・・・・・・クルゥ」
マジョリーナ「・・・・・・はは~ん?おまえ、中身はキャンディだわさ」
みゆき「・・・・・・どうすればこの指輪は取れる?クルゥ」
マジョリーナ「その『イレカワール』は一度くっついたら最後!ぜったいにとれんだわさ!この『モトニモドール』を使わない限りィ!」バァァアーーン
みゆき「デコルは・・・・・・・・・すべて置いてきてしまったか。クルゥ」
マジョリーナ「変身できぬプリキュアなど恐るるに足らずッ!始末してくれるだわさァッ!」
あかね「待たんかいコラァ!」
マジョリーナ「出たねプリキュア!」
みゆき「・・・・・・みゆきはまだ見つかっていないのか。クルゥ」
なお「みゆきちゃんならきっとここに来るよ!」
やよい「みんなの笑顔を守るスーパ-ヒーロー!プリキュアなんだもの!」
れいか「いきますッ!」レディ!
四人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
グーダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
マーチ「勇気ッ リンリンッ 直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
ビューティ「しんしんと――降り積もる・・・・・・・・・清き心ッ! キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
マジョリーナ「いでよッ!アカンベェーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
ビューティ「犬を模した遊具でしょうか・・・・・・しかし砂場から出現しましたね」
サニー「フン!ドラァ!」ゴオォッ
アカンベェ「アカンベ!」ガパァァ
サニー「ゲッ!す・・・砂のようになって!なっ 殴れへんッ!」 ブワッ ビシィッ
サニー「うおっ!」
マーチ「こ・・・今度はばらけた砂が集まってサニーの手足を固定した!」
サニー「チクショー!これじゃあ動けえへん!」 アッカッカ
ピース「殴れないなら私の流法でッ!」バチバチバチバリィ アッカン
ピース「ううっ・・・!き・・・効いてないッ!私の流法が弱いのかまるで効いていない! きゃっ!」ドッサァ アッカン ベェ
マーチ「二人がかりならどうだッ!」ブッゴオオオ
ビューティ「フッ!」バシバシバシ
アカンベェ「アカンベッ!」ドッゴォ
マーチ「うああっ!」
ビューティ「ひゃっ!?」
マーチ「これもダメか・・・!」
ビューティ「風と氷の同時攻撃を強引に突破してくるとは・・・・・・」 アカッ ドバドバドバ
ピース「!? きゃあ!巨大なバネが体をッ」ガシッ
マーチ「ふあっ!み・・・身動きが・・・」
ビューティ「アカンベェの飛ばしてきたバネ・・・・・・これはとれそうにありませんね・・・・・・・・・」
サニー「ぜ・・・・・・全員捕まってしもうた!」
マジョリーナ「ハン!他愛もない・・・・・・・・・キャンディッ!残るはお前だけだわさァッ!!」
みゆき「・・・・・・この私に少しでも勝てると思っているのか?クルゥ」
マジョリーナ「ケッ!少なくともプリキュアでないおまえに、アカンベェが負ける理由なんてないだわさ!やれィ!アカンベェ!」 アカッ
キャンディ「待ちなさい!」 アカッ?
ビューティ「みゆきさん!!」
ボディ
みゆき「肉体・・・・・・来たか・・・クルゥ」
キャンディ「キャンディは・・・・・・キャンディは!私が守るッ!!」
マジョリーナ「守るぅ~~?その妖精のちっこい体で何を守れると言うんだわさ!もっと物を考えてから発言するんだわさこのスカタン!!」
みゆき「・・・たとえ小さき体でも、自らの尊厳を守ることはできる。みゆき・・・チミの立ち向かう『勇気』 見せてもらったぞ。クルゥ」
キャンディ「キャンディ・・・・・・ごめんなさい。私・・・あなたに嫉妬しちゃって・・・・・・それで・・・・・・・・・」
みゆき「私のほうこそ君に謝らなくては・・・すまない・・・・・・チミを侮辱してしまった・・・クルゥ」
みゆき「思ってもみなかったのだ。人間の姿かたちでいるとここまで楽しいなんて・・・・・・ついはしゃぎすぎてしまったのだ・・・クルゥ」
みゆき「これを受け取ってくれ・・・・・・謝罪の印だ。今わたしの腰から抜き取った。クルゥ」スッ
キャンディ「(私のパクトじゃん・・・)」
みゆき「チミがどんな姿でも・・・・・・パクトはチミにパワーを与えるだろう・・・クルゥ」
キャンディ「パクトが光り輝いてる・・・・・・行くわよッ!!」レディ!
キャンディ「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
キャンディ「KRKRきらめくッ」クルクル
キャンディ「未来のッ 光REEYYYーーーッ!!」バッ スィーーーッ
キャンディ「キュアッ!!!キャンディィEEYYYーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
キャンディ「体は違うけど・・・変身させてもらったわ!」
ピース「『キュアキャンディッ』!?」
ビューティ「プリキュア・・・おもしろくなってきました」ズン!
サニー「でもあの小さい体でどうやって戦うんや!?」
みゆき「何も問題はない。クルゥ」
マジョリーナ「生意気な・・・やれるもんならやってみろだわさァッ!アカンベェッ!」
アカンベェ「アカンベェ!」ゴオオン
キャンディ「よっ」バシン
サニー「耳でアカンベェの攻撃をそらした!」
マーチ「私たちが拳を使うようにキュアキャンディは耳を使うのか!」
アカンベェ「ベベベベベベベベベベベベェッ!」ガンガンガンガンガンガン
キャンディ「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!!」ドンドンドンドン
キャンディ「おらぁっ!」ブンッ アカッ ガシィッ
キャンディ「!!」
ピース「ああ!キュ・・・キュアキャンディの耳がアカンベェにつかまっちゃった!」
キャンディ「おらぁっ!」ブンッ
サニー「反対の耳での反撃ッ!しかしヤツに当たるんか!?」
マジョリーナ「無意味なことを・・・・・・何ッ!」 アッカアッ
マーチ「入ったーーーーッ!!」
ビューティ「・・・どうやらあのアカンベェ、鼻だけは砂に変化できないようですね。弱点があったとは」
みゆき「アカンベェの動きもダメージが蓄積したのか少しずつ鈍くなってきていた・・・・・・だからこそ今の一撃をよけられなかったのだろう。チミたちの攻撃も決して無駄ではなかった。クルゥ」
ピース「気のせいか・・・キュアキャンディの体が少し光っているように見えるような・・・」
キャンディ「もいぱあああああつッ!!おらぁーーーっ!!」ドッゴォン
アカンベェ「アッカァァァァンベェェェェェェェ!」ドグシャア
マジョリーナ「!? アガダァーッ!!」ボッゴーン
サニー「ブッ飛ばされたアカンベェがマジョリーナにぶち当たった!」
みゆき「KUR・・・・・・解毒剤はこれか。クルゥ」スッ
キャンディ「とどめっ!!」
キャンディ「プリキュアッ!!・・・・・・ハッピィィEEYYーーッ・・・・・・シャワァァAAAAAAーーーッ!!!」ゴォァッ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
マジョリーナ「んん~~!覚えてろだわさァ!」ドヒュン
みゆき「この指輪の解毒剤も手に入れたことだ。早速飲むとしよう。クルゥ」 トロリ
キャンディ「うへぇ~なんかこのドロリっての鼻水のイメージ・・・・・・」
みゆき「ンッン~~~♪戻ったああああああーーーーッ!!」
れいか「よかったですね。無事元に戻れて」ニコ
なお「しかしあれだね。キャンディから私に飛び込んできてくれる、ってのは新鮮だったよ。みゆきちゃんのおかげだね」
みゆき「やべっ それちょっとうらやましいぞ!!」
やよい「ねえねえキャンディ、みゆきちゃんの体での生活、どうだった?」
キャンディ「・・・・・・・・・・・・・・・悪くはなかった。クルゥ」
やよい「じゃあ今度は私と入れ替わろうよ!きっといい経験になると思うし・・・・・・」
あかね「堪忍してほしいなあ、それ・・・」
キャンディ「みゆきよ、改めてチミに謝罪する。学校での件はすまなかった。クルゥ」ペコォーッ
みゆき「ううん、謝らなきゃいけないのは私のほうだよ・・・勝手に飛び出したりしてごめんなさい。それと・・・・・・」
みゆき「ありがとう!キャンディ!」
To Be Continued...
第八話、終了です。
保守
ごめんなさい遅筆で・・・
レスありがとうございます。
第九話、投下します。
第九話 黄瀬やよいは嘘をつくの巻
やよい「まあ・・・・・・知ってる人が多かろーが少なかろうがどうでもいいことですが」
やよい「私の名前は黄瀬やよい 七色ヶ丘中学校の二年生です」
やよい「読者の皆さんは『エイプリルフール』というのをご存知でしょうか?」
やよい「そう・・・・・・毎年四月一日に行われる、その日一日だけは嘘をついてもいいとされる風習のことです」
やよい「正午までに限るとされている場合もあるようですが」
やよい「四月一日の朝・・・・・・そう きっかけは四月一日にわたしがつかれたある嘘だったのです・・・・・・・・・」
やよい「あの日の朝・・・目覚まし時計の音声で目が覚めました。しばらくうとうとしていると、母が私のことを呼ぶ声が聞こえました」
やよい「ですが、起き上がる気になれないのでもう少しだけ布団の中で横になろうと考えました」
やよい「徹夜だったのです。太陽マンのDVDを見たり、趣味のマンガを描いたり」
やよい「とても眠かったので 目が覚めてすぐに起きるのはとてもいやでした」
やよい「それを知ってか知らずか、母は私にこう呼びかけました」
やよい母「今日の朝食は~~・・・・・・ホットケーキよッ!!」
やよい「明るい声でした。私は急にお腹がすいて来ました」
やよい「一瞬で目が覚めるに決まっているじゃない。私の好物であるホットケーキを朝から食べられるだって?気持ちのいい朝ね」
やよい「そして私は急いで着替え、朝食へと赴きました」
やよい「ママ!おはよう!」
やよい母「おはよォ~」
やよい「・・・!? パンに目玉焼き、野菜、スープ・・・・・・ホットケーキ・・・・・・は・・・ない・・・? ないッ!どこにもッ!」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
やよい母「うふっ ごめんなさい。今日は四月一日でしょ?だから・・・」
やよい「エイプリルフール・・・・・・・・・まんまとだまされたってわけね・・・・・・ん~~~!嘘をついてもいい日なんだぁ」
やよい母「でも、後でちゃあんと『嘘』ってことを正直に言わないとダメよ?」
やよい「当然だよ」
やよい「・・・・・・で せっかくの機会だしちょっとネタのために実際に誰かに嘘をついてみるのも面白いと考え・・・・・・楽しい嘘をつくことにしました」
やよい「どんな嘘をつこうか考えながら登校すると、学校の玄関で一人の女の子を見つけました」
やよい「桃色の髪 左右に束ねたドリルヘアー 黄色いリボン 女子生徒の制服 一目でわかりました」
やよい「みゆきちゃんです」
やよい「この時嘘をつくターゲットはみゆきちゃんに決めたのですが・・・・・・」
やよい「誓って言いますッ!」
やよい「私はこれからつくひとつの『嘘』がここまで騒動になるとは思いませんでした。私が調子に乗ったせいでもあるんですが・・・・・・・・・」
やよい「しかし! これから話す『出来事』こそ! 恐怖のエピソードであり!友情と信頼と!勇気を試されるエピソードなのですッ!」
やよい「おはようみゆきちゃん!」
みゆき「やよいちゃん!ブォンジョルノ~」
やよい「イタリア語?どうしたの急に?」
みゆき「最近イタリアの童話読んでてねェェェ~~~ それより聞いてよォォォォ~~~昨日キャンディがさァ~~~・・・・・・」
やよい「(・・・・・・友人に突然言われたら驚くことと言ったら・・・・・・)」
みゆき「・・・ノックしてもしもお~~~し やよいちゃん?どうかしたの?ボーッとしちゃってさあ」
やよい「あのねみゆきちゃん、実はずっと言えなかったことがあるんだけど・・・・・・・・・」ウルウル
みゆき「え?何?」
やよい「私ね・・・・・・・・・・・・・・・」
やよい「転校することになったの・・・・・・」グスッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
やよい「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「なにをするんだってェ!!??」ガバァ!!
みゆき「マジなのかッ!?それぇ~~ッ」
やよい「・・・・・・・・・・・・」シクシク
みゆき「・・・え?」
みゆき「ね・・・ねえ・・・・・・それ・・・マジで言っちゃってるのォ~~?」
みゆき「そ・・・・・・それで・・・・・・・・・いつ・・・転・・・・・・校・・・・・・するの・・・・・・・・・・・・?」
やよい「(ム・・・・・・そこまで考えていなかったな・・・・・・・・・)」
やよい「それが・・・・・・本当に突然のことなんだけど・・・・・・・・・」クルッ
みゆき「ゴ ク リ」
やよい「明日・・・」
みゆき「明日・・・・・・・・・明日だってェェェェ~~~~!!??」 ド ド ド ド ド ド ド
やよい「(ウプッウプッ この慌てぶりィ~~ッおもしろい反応~~~~っ ウククッウクッウッ)」
やよい「(もう十分楽しめたから嘘って言わないとね・・・)」
やよい「ハイ!嘘でした!今日はエイプリルフールだから、嘘をついちゃ・・・」クルーッ
やよい「・・・・・・あれ?みゆきちゃん・・・・・・?」
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――
―――――――――――
――――
やよい「(本当はすぐにネタばらしするつもりだったけど)」トコトコ
やよい「(どうせなら他のみんなにも同じ嘘をついて、反応を観るのもいいかもね!)」トコトコ
やよい「(れいかちゃんは嘘をついているかどうかわかるって言ってたっけ・・・私の演技でごまかせるのかな?)」トコトコ
やよい「(あれは・・・あかねちゃん!・・・ム!みゆきちゃんもいっしょか・・・)」
みゆき「や・・・やよいちゃん・・・」
あかね「や、やよいおはよォー!」
やよい「おはようあかねちゃん!そうだ、あかねちゃんにも言わないといけないことが・・・・・・・・・」
あかね「やよい、もうええんやで」
やよい「・・・え?」
あかね「実は今、みゆきから聞いたんや。転校の事・・・」
やよい「!?・・・・・・そっか。聞いちゃったんだんね・・・・・・」
みゆき「ごめんね。どうしても黙っていられなくて」
やよい「ううん気にしないでェ~・・・」グスッ
あかね「転校が決まったときってのは、なかなか友達に言いだせんもんや。誰だってそーや。うちもそーやった」
みゆき「私もそうだったのォ~~~・・・」
あかね「わかるでェ~その乙女心ォォォ~~ 言葉はなくてもうちらには伝わるッ!」
みゆき「転校が決まったときってよォ~~~ たった一人で胸に悲しみを抱えて寂しい思いをするのよね」
やよい「う・・・うん(へェ~~ッ そういうものなんだ)」グスッ
あかね「大丈夫や、やよい!安心せい!」
みゆき「そう!私たちがついてるからッ!」
やよい「うん・・・ありがとォォォォ~~~!!!」グスッ
先生「おめえーらッ!ホームルームを始める!教室に入れッ!」
あかね「はっはい~ッ」ダダ
みゆき「やよいちゃん!また後で!」ダッ
やよい「・・・うん」グスッ
――――――――――――――――――――――――
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―――――――――――
――――
やよい「(後はなおちゃんとれいかちゃんだけど・・・)」
れいか「やよいさん、話は全て聞きました」
なお「なんでもうちょっと早く教えてくれなかったの・・・・・・?」
やよい「え?何の事??」
なお「・・・転校の事」
やよい「な・・・・・・なんでそのことを・・・(みゆきちゃん達はすでにこの二人にも教えちゃったのか・・・私が直接言って驚く姿を観てみたかったけど)」
なお「遠慮なんかしないで相談してくれればよかったのに・・・」
あかね「転校が決まったときってのは、なかなか友達に言いだせんもんや。誰だってそーや。うちもそーやった。特に、仲のええ子にはな・・・」
なお「なんでさ?」
あかね「転校するって話してしもうたら、いつかお別れするーって意識してしまうやろ?」
みゆき「やよいちゃんだって、転校するまではいつも通り仲のいい友達で過ごしたいんだよ。ねっ?ねっ?ねっ?」
やよい「うん.、そーなのォ・・・だから・・・今日になっちゃってェ~~~!!!」グスッ
れいか「なるほど、胸の痛む話です」
なお「そっか・・・ごめんね。やよいちゃんの気持ちも考えないで」
やよい「そんな、いいよォ~~ 気にしないでェェェェ~~~・・・」シクシク
あかね「そろそろ音楽室行こうや」
――――――――――――――――――――――――
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――――
やよい「(さっすがわたし!『嘘を見抜ける』と豪語していたれいかちゃんですら騙しとおせたよ。最も、わたしが直接れいかちゃんに嘘を言ったわけじゃあないし、『嘘だと見抜く』ところも見た事がないんだけども・・・)
やよい「(でも四人もいて誰一人『エイプリルフールの嘘』だとは考えないものかなぁ~~~~?まさか知らないとか・・・?)」
やよい「(もう『嘘』って事をばらしちゃおう。あくまでも目的は・・・・・・『みんなが驚く姿を観る』ということ。これ以上嘘と言い続けてもメリットがないもの)」
やよい「(・・・・・・・・・目的みゆきちゃんしか達成できてないや・・・・・・・・・)」
キャンディ「・・・・・・プリキュアの事で悩んでいるのか?クルゥ」
やよい「キャンディ・・・」
キャンディ「話はみゆき達から聞いた。そして今チミはこう考えているのだろう。『プリキュアのパクトを返さなくちゃあならないのか』と・・・クルゥ」
キャンディ「答えよう。そんな必要はない。パクトが選んだのは・・・他の誰でもないチミなのだ。クルゥ」
キャンディ「散り散りになっても、スマイルプリキュアのキュアピースはただ一人、チミだけだ。クルゥ」
キャンディ「みゆき達なら四人でも臆することなく戦い続けるだろう・・・・・・安心して、チミの未来へそのパクトを持っていけ。クルゥ」
やよい「あ、ありがとう キャンディ・・・・・・そういえばみゆきちゃん達は?」
キャンディ「・・・『用事がある』・・・・・・と言っていた。クルゥ」
やよい「(用事・・・・・・?珍しいな。四人そろって用事だなんて)」
やよい「(エイプリルフールは午前中まで、とされる場合もあるんだよね・・・・・・ならば昼食時のこの昼休み!嘘を明かすなら絶好のタイミングと言えるのではないだろうか!)」
やよい「(言葉で言うより、絵でばらすほうがいいかな。テレビでやっているようなドッキリみたいな感じで・・・・・・・・・)」カリカリカリ
やよい「(完成!・・・・・・・・・ム!突風ッ!?)」ドヒュウゥゥ
やよい「(しまったァァ~~ッ!せっかく描きあげた絵が飛ばされちゃったよ~~~!)」グガガガガ
みゆき「やよいちゃん!こんなところにいたんだ!」
やよい「・・・・・・・・・?」
みゆき「ほら!やよいちゃん、入って入って!」
やよい「・・・?・・・・・・・・・!?!? こ・・・・・・!!これはァァァァ~~~~ッ!!!」 パチパチパチパチパチ
やよい「(片付けられた机におそらく全員揃っているであろうこのクラスの生徒!そして黒板に書かれた『さよならやよいちゃん そしてありがとう』の文字・・・・・・・・・)」
やよい「(これって・・・送別会ってやつなんじゃあないのォ~~~!?)」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
れいか「最後まで普通に過ごしたいという気持ちもわかります。でも、たとえ悲しくてもちゃんとご挨拶したほうがよいと思い、お別れ会を開かせて頂くことにしました」
みゆき「やよいちゃん」パサリ
れいか「急な事でしたので、学校で育てたお花しか用意することができませんでしたが」
なお「私たちの気持ちだよ」
あかね「うちらのこと、忘れんといてや」
みゆき「忘れたくてもそんなキャラクターしてないよね。あかねちゃんたちは!ハイ!色紙も!」グイッ
れいか「では、やよいさんからもみなさんにメッセージをお願いします」 パチパチ パチパチパチ
やよい「あ・・・・・・・・・ああ・・・・・・・・・・・・」プレッシャーッ
やよい「(・・・・・・・・・!こいつはやばすぎる!・・・やばすぎる状況だよッ!)」
やよい「(送別会が開かれるだなんて思ってもいなかった・・・・・・・・・昼休みの用事ってのはこれのためだったのね!)」
やよい「(できるだけ驚きを大きくしたいと思って『明日転校する』と言ったのがあだとなったか!)」
やよい「(こ・・・・・・ここまでされていまさら『ハイ嘘でした』なんていったらどうなるというの・・・・・・!!クラスに居場所なんてなくなっちまうんじゃあないの!?)」
やよい「(プリキュアのみんなからだって・・・養豚場の豚でも見るかのような冷たい視線を浴びるのは確実!そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実ッ!)」
やよい「(そっ・・・そうだ!汗だッ!汗をかけばれいかちゃんが気づいてくれるかもしれないッ!)」グググ
やよい「(涙しか出てこないよォ~~~!!)」グスッ
やよい「(プリティーなやよいちゃんは突如この状況を切り抜けるアイディアを思いつくってのに期待したいけど・・・)」
やよい「(それは間違いなくその場しのぎにしかならないッ!後でもっと『最悪な事態』になりかねないよ!)」
やよい「(一番事を小さくするには・・・・・・・・・)」
やよい「(やっぱり・・・・・・はっきり!今この場でッ!『嘘』だと言うしかないッ!)」
やよい「う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う・・・・・・・・・・・・・・・ううう・・・・・・・・・」
みゆき「やよいちゃん・・・・・・ガンバッて!」グスッ
あかね「泣いたらアカンで!」
なお「しっかりね・・・」
やよい「(嘘!嘘!嘘!嘘!嘘!嘘! 嘘 嘘 嘘 うそ うそ うそ うそ )」
やよい「(嘘って言わなきゃァァ~~っ)」
やよい「うっ うっ うううーーッ」シクシクシクシク
やよい「(だ・・・だめだ・・・恐ろしい・・・声が出ない・・・ビ・・・ビビっちゃってこ・・・声が出ない・・・・・・)」
やよい「うわあああああああああああああああ!!!!」ダダーッ
みゆき「や・・・!やよいちゃん!!」
やよい「(逃げてきちゃった・・・・・・・・・・・・自業自得だよ・・・ああ わたしはこうして悲しみのまま涙でずぶぬれになって死んでいくのね)」シクシク
やよい「(でもみんなわたしの亡骸を見ても泣いてくれないだろうな・・・・・・・・・・・・ため息ぐらいついてくれるかな)」グスッ
みゆき「・・・・・・・・・やよいちゃん」
やよい「みんな・・・・・・」
れいか「ごめんなさい私のおせっかいのせいで・・・・・・」
なお「余計に悲しい思いをさせちゃったみたいだね・・・」
あかね「ごめんな、やよい」
やよい「ううん、違うのォ・・・そーじゃあなくてぇ~~」
アカオーニ「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすオニィ!」ブシュッ ベチャッ
アカオーニ「人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくオニィーッ!」グルーッ ガチャン ヒ・・・ヒデエッ!バケモノハバケモノヲウミダスノカアッ!
みゆき「これは・・・・・・バッドエンド空間ッ!」
なお「!・・・・・・あいつはッ!」
キャンディ「・・・早く変身するんだ。クルゥ」
みゆき「わかってる!・・・・・・やよいちゃん、いける?」
やよい「グズッ・・・・・・大丈夫!」 レディ!
五人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
チョキダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
マーチ「勇気ッ リンリンッ 直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
ビューティ「しんしんと――降り積もる・・・・・・・・・清き心ッ! キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
五人「五つの光が導く未来ィィッ!! 輝けェェェーーッ!!! スマイルップリキュアッ!!!!」バァァアアァァーーーン!!!!
アカオーニ「出たなプリキュアァ!だが俺様は今すごーく機げんがいいオニッ!だからお前たちと一対一の決闘をやってやるオニィ!」
ビューティ「ほう・・・・・・・・・」
サニー「アカンベェ出さずに決闘やと?」
マーチ「一対一の直球勝負・・・・・・」
ピース「いいよ。わたしが戦うよ。みんなは下がってて」ザッ
ハッピー「・・・・・・ピース」
ビューティ「気をつけてください・・・!」
ピース「(わたしの・・・・・・『スマイルプリキュア』としての、最後の戦いかもしれないもの・・・・・・・・・)」
アカオーニ「キュアピース、お前が相手かオニ。かかってくるがいいオニ!」ザッ ザッ
ピース「(そういえばバッドエンド王国の人たちが直接戦っているとこ見たことないや・・・アカオーニは力が強そうだし、殴り合いは不利になりそう・・・)」ザッ! ザッ! ザッ!
モード
ピース「(隙を見てピースサンダー・・・いや、電撃攻撃。なづけて雷の流法を撃ち込むか・・・・・・)」ザッ ザッ コツッ
ピース「ん?何で校庭のド真ん中に整地ローラーが・・・・・・何ィッ!!」 ガオン
ピース「プギャッ」ドゴォッ
ハッピー「ピースゥーーッ!!」
マーチ「ロ・・・ローラーから突然腕のようなものが!!いや、足か!」
ハッピー「おらあッ!!」ゴオン
アカオーニ「アカンベェッ!」 アカン!
ハッピー「うげっ・・・」ドガッ
サニー「あの整地ローラー・・・アカンベェやっ!」 アカンベ!
ビューティ「自分一人で戦う意志は最初からなかった・・・のですか」
アカオーニ「アカンベェッ!ローラー攻撃で他のプリキュアもひき潰してやるオニィッ!」 アカンベッ
ビューティ「来ます!」
サニー「これしきの攻撃がかわせないとでも思っとんのかァ~~~!?ジャンプすれば!」ドーン
アカオーニ「うっそだよ~~~ん!」
アカンベェ「ベェァッ!」ブン
マーチ「なっ・・・殴りかかってきた!?うっ・・・」ボゴォ
ビューティ「きゃっ!」ドゴォ
サニー「ぐえっ」ドゴッ
アカオーニ「ぎゃああーーハッハッハッハッハーッ!! だぁまされたオニィ~~~ッ!」
ハッピー「てめえ一対一で決闘するって言ったじゃねえかよォ~~~ッ!嘘ついてんじゃあねーーぜッ!!」
ピース「・・・・・・・・・」
サニー「嘘つきは泥棒に始まりって言うやろッ!このタコ!」
ピース「うっ・・・・・・」
マーチ「私は嘘は大嫌いだ!」
ピース「うううっ・・・・・・・・・」
ビューティ「宣言どおり、正々堂々と勝負しなさいッ!」
アカオーニ「フン!くだらんオニ~~~~ 正々堂々の決闘なんてな~~~~~~っ」
アカオーニ「俺様たちの目的はあくまでも『バッドエンド』!あくまでも『白紙の未来を黒く塗りつぶす』こと!!」
アカオーニ「どんな手をつかおうが・・・・・・・・・・・・最終的に・・・」
アカオーニ「勝てばよかろうオニィィィィッ!!」ドギャーーーン
アカオーニ「そもそも騙されるほうが悪いオニ!そうだろォォォ~~~キュアピースゥゥゥゥ~~~?」
ハッピー「え?」
アカオーニ「こいつを読ませていただいたオニィ!」バン
ピース「わ・・・・・・私の描いたマンガ!?」
アカオーニ「キュアピースはな~~~っ お前たちに嘘をついてそれを楽しんでいたんだオニィ!」
ハッピー「・・・え?」
アカオーニ「自分の仲間に嘘をついていたんだオニ!そしてそれに騙されるお前たち!」
アカオーニ「なかなか笑わせてくれるじゃあないかオニィ!ブワァーーッ ワァーーーハッハハハッハハッハァーッ バァッハッハーーッ!!」
ピース「やめて!みんなの事を笑ったりしないで!!」
サニー「嘘?・・・・・・・・・嘘って何のことや?」
ビューティ「・・・・・・アカオーニは一体何を言っているんですか?」
マーチ「ピース・・・・・・正直に答えて!」ズオオ
ピース「(正直に言おう・・・・・・・・・嫌われるのは覚悟の上・・・!)」
ピース「・・・ご・・・・・・・・・・・・」
ピース「ごめんなさい!転校するっていうのは嘘なんです・・・その・・・・・・エイプリルフールだったから・・・・・・・・・」
マーチ「エイプリルフール・・・・・・・・・ハッ!」
サニー「嘘をついても・・・・・・・・・・・・・・・ええ日か!」
ビューティ「そういえば・・・・・・」
ピース「ごめんなさい・・・・・・!好奇心をおさえられなくてつい図に乗るタチなの・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・もう決して嘘ついたりしない・・・・・・・・・」
マーチ「じゃあ転校は・・・」
ピース「しないしない!絶対したくない!絶対してたまるもんですか!!」ガバア
やよい「・・・・・・・・・私が『嘘』をついたこと・・・・・・・・・人にばらされるという、最悪の形でみんなに知られたのです」
やよい「プリキュアのみんなとはもう二度といっしょにお昼ご飯を食べることはない・・・・・・・・・そう思いました」
やよい「しかし・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「よかった・・・・・・」
ピース「・・・・・・え?」
ハッピー「本当に・・・・・・心の底から安心したよ。私の大好きなキュアピースはどこにも転校しないんだ~~~ってわかって」
ピース「ハッピー・・・」
ビューティ「そう。それが一番うれしいですね」ニコ
サニー「せやな」
ピース「みんな・・・・・・・・許してくれるの・・・・・・?みんなを騙した私を?」
マーチ「許すも何も、ねぇ?」
サニー「エイプリルフールやしな。なんでうちら誰一人気付かんかったんかなぁ~」
ビューティ「わたしもまだまだですね・・・・・・本当、よく正直に話してくれました」
ピース「よ・・・・・・よかった・・・・・・よかったよぉぉぉ~~~~っ」グスッ
アカオーニ「話は終わったオニか?たかが嘘でうるさいやつらオニィ」
ピース「ウッ・・・グスッ・・・・・・ごめんなさいもうちょっとだけ待って・・・・・・・・」
アカオーニ「ああ~~~~~?まぁぁぁぁだ待てっていうのかオニ?まったく、いつまで待たせ・・・(ドボッオォン) オニィッ!?」 アッカァァ!?
ピース「わたしがアカンベェを倒す間だけ待っててくれれば十分だよッ!」コォォォォ
ピース「プリキュアッ!!・・・ひゃぁっ・・・ピィィィーース・・・・・・」バチバチバチバチ
ピース「サンダァァァアアアーーッ!!!」ビッカァアァーッ
アカンベェ「アッカーン・・・ベェ・・・」ドジュウウウ ピシュン
アカオーニ「ヌゥ~・・・俺様が負けるだなんて・・・そんなの嘘オニィッ!」ドヒュン
キャンディ「9つ目か。クルゥ」ルチャ
れいか「ねえやよいさん。私、いい友情関係には3つの『U』が必要だと思うんです。3つの『U』」
れいか「そう・・・1つ目は・・・・・・・・・『うそをつかない』です。2つ目は『うらまない』・・・そして3つ目は相手を『敬う』・・・」
れいか「いいと思いませんか?友情の3つの『U』です」
やよい「・・・・・・・・・どうしたの突然?」
あかね「おんやぁ~?忘れた?やよいぃ、自分今日何したんか忘れたんかァ~~~?」
やよい「ま・・・・・・まさか・・・・・・・・・」
みゆき「知ってる?オオカミと羊飼いの少年の話。彼ったら嘘ばっかついてたから、本物のオオカミが来たとき誰も信じてくれなかったのよねぇ~・・・」
なお「やよいちゃんは私たちに『うそ』をついたよね・・・・・・なのに友情が続くなんて筋が通ってないよねえ~~」
やよい「そんな・・・・・・・・・私たちの関係は・・・おしまいなの・・・・・・?」
れいか「・・・・・・・・・・・・」
あかね「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
なお「・・・・・・・・・・・・」
やよい「答えて・・・・・・答えてよォーーーーッ!!
みゆき「・・・・・・な~んて」
あかね「うそや、うそ!」
なお「嘘って事はその反対で・・・・・・わたしたちの友情は続くってこと!」
れいか「わたくしたちの友情はこんなことで砕けるようなものではありません。そうでしょう?やよいさん?」
やよい「うん・・・・・・・・・うん!」グスッ
やよい「これがわたしがエイプリルフールの日に体験した恐怖のエピソードの全てです」
やよい「このあとわたしはクラスのみんなにも謝罪しました・・・彼らは笑ってわたしの罪を許してくれました・・・」
やよい「プリキュアのみんなからたくさんの優しさをもらいました。その優しさが、わたしに本当のことを言う勇気をくれたのです。それがなかったらどうなっていたのでしょう・・・」
やよい「もう二度と誰かを悲しませるような嘘はつかない、わたしはひそかに心の中でそう誓いました・・・」
To Be Continued...
第九話、終了です。
キュアソード「さぁ!ジコチューどもめ!来るなら来なさいッ!わたしのスパークルソードは一呼吸のうちに4体は浄化してやるからッ!!」
延命措置
前半部分だけ投下します。
第十話 日野あかね 熱血のお好み焼き人生の巻
みゆき「するってーとあかねちゃん、自分が・・・・・・その・・・『店長だ』と・・・・・・こういう・・・ことなの?」
あかね「『店長』!そうや!すっごいええ響き!『うちが店長や』!入院した父ちゃんがよくなるまでやけど」
みゆき「えらいねェ~~~」
やよい「すごいねェ~~~」
あかね「なあお願いがあるんやけど・・・また店長って呼んで・・・お互い友達やし・・・・・・・・・・・・ええやろ?店長って」
あかね「呼んで欲しいんや・・・お願い・・・店長っておもいっきり!・・・・・・なじるように呼んで欲しいんや」
みゆき「店長ッ!」
やよい「店長ッ!」
あかね「ああ~~ええッ!」
なお「店長ーッッ!!」
れいか「店長ッッ!!」
あかね「ああーーーーーッ♪ あっ あっ イイッッ!!めっちゃええわッ!すごくっ」
あかね「『難関』は!!この日野あかねにとって最大の・・・『難関』は・・・・・・!!日曜日に町内会長がうちで『食事会』するという事や・・・・・・・・・・・・」
れいか「町内会長は・・・美食家だという話を聞いたことがあります」
あかね「その美食家の町内会長さんが、父ちゃんのお好み焼きのことを 『数年前に美食家になったが・・・・・・これほどまでにッ!おいしいお好み焼きはなかったなァ・・・』ってほめてるんや!がっかりさせんよう、頑張らんとあかんねん」
やよい「あかねちゃんちのお好み焼きおいしいもんねェ~~~」
みゆき「そんな話ばっか聞いてっとよ~~・・・おっ おなかが空いていくうよぉ~~~~~っ!!キャンディもお好み焼き食べたくない?」
キャンディ「そうだな・・・・・・あかねの作るお好み焼きは確かにうまい。クルゥ」
あかね「よっしゃ!ほんならみんないったん家に帰ってェェーーーッ!それからうちの店に集合やッ!」
なお「グッド!」
ドジュウウウ ジューッ ジューッ ジューッ
みゆき「あっ!こりゃたまらん!ヨダレずびっ!」
あかね「もうちょっとだけ待っとってェーーー」
れいか「・・・あかねさん? お店の名前の『あかね』・・・というのは、もしかして・・・」
あかね「ああ~~~それなっ!うちの名前から取ったんやて。うちが生まれた年から店を始めたらしくて・・・『娘のように大事にしよう』って意味なんやて~~っ」
れいか「なるほど 完璧な由来ですね」
あかね「焼き方にもコツがあるんや いくでェーッ」
攪拌!そして焼成!
それから数分たっての事だった・・・お好み焼きに鉄板の熱が程よく通った頃合・・・・・・
あかねはこのタイミングをのがさなかった!!
ヒュンヒュンヒュンヒュン
あかね「日野家奥義 『こて返しスペシャル』」シュタァ
プリキュア達はあかねの料理スキルの高さを思い知らされた!
みゆき「おほっ♪」
やよい「おほっおほっ」
あかね「S市杜王町の鋼田一さんの畑の太陽をいっぱいに浴びた小麦粉をふんだんに使った生地に中までじっくり火を通した熱血人生を象徴する味 日野ちゃん特製お好み焼きや」バァーン
みゆき「なげー能書き!」
げんき「ただいまあ」ドタドタドタ
あかね「ん おい げんき!」
げんき「・・・・・・・・・・・・ん~」
あかね「うちの弟のげんきや。ホラッ!挨拶や!」
げんき「・・・いや~っ!お調子者の姉がいつも迷惑なってすんません!」
あかね「なんやとコラ!」 ウフフ アハハ
げんき「ん? これ姉ちゃんが作ったお好み焼き?いっただきマース」バクゥ
あかね「あっ こら!行儀の悪い!」
げんき「・・・・・・ まっ なかなかウマインやあないの~っ ウマイよ かなりウマイ」
げんき「でもよくわからんけどよー・・・・・・・・・味違うなー・・・・・・父ちゃんのとは!」
あかね「違う? 『違う』やとォ~~~~~!?」
げんき「姉ちゃんらしい味やけどなぁ~~っ ごちそーさん!」
あかね「・・・・・・・・・アカン」
みゆき「え?」
あかね「会長さんが楽しみにしてんのは父ちゃんの味やろォ~~? これじゃあ喜んでもらわれへん!」
四人「・・・・・・・・・・・・」
あかね「なんでやろなぁ~~~・・・材料も焼き方も、同じに作ってるはずなのにィィィィーーーーー・・・・・・」
げんき「・・・そーいや父ちゃん言っとったなあ~~~~ 『秘密の隠し味がある』って」
あかね「『秘密の隠し味』ィィィ~~~~?? で、なんやのそれェ~~~?」
げんき「知りたいん?」
あかね「え?」
げんき「知りたいんかってきいたんや」
あかね「もっ もちろんや 知らなくちゃいけないんや」
げんき「フーンそうかいな。じゃあもっと近づいて耳貸してや」
あかね「ん」ググーッ
げんき「『秘密の隠し味』・・・・・・それは・・・」
あかね「それは?・・・・・・・・・」
げんき「・・・・・・・・・知らん!」
あかね「ハァアアアアアアア~~~~!?!?」
あかね「・・・・・・ともかく『秘密の隠し味』さえわかれば父ちゃんの味が作れるっちゅーことかぁ~~・・・・・・うち、探してみるわ!父ちゃんの味、再現したいんや!」
みゆき「そーゆーことならさァーーー 手伝うよ!」
やよい「私も!」
れいか「そうですね」ニコ
なお「よっしゃ!」
あかね「みんな・・・・・・!ありがとうありがとう~~ うちは本当に幸せモンやあ~~!!」
あかね「いつもの材料はこんな感じやけど」
なお「隠し味ってことは・・・・・・何かを入れるんだよね」
れいか「『スイカ』と『塩』ッ!この世にこれほど相性のいいものがあるでしょうかッ!?」
あかね「!? なんやいきなりィーーッ スイカと塩ぉ~~~?」
れいか「『甘いものには辛いもの』・・・・・・・・・『辛いものには甘いもの』を加えると味が引き立つ、とお爺様がおっしゃっていました。つまり」
なお「ハサミ討ちの形になるね・・・・・・」
あかね「な・・・なるほどォーッ」
みゆき「やよいちゃん聞いた?『甘いものには辛いもの』」
やよい「『辛いものには甘いもの』だってねェ~~~」
みゆき「ソースは辛いよね~~~ッ ねえやよいちゃん甘いもの持ってなぁい?」
やよい「みかんに生クリーム、はちみつ、プリンがあるよォーーー ほいっ!」ポイッ
みゆき「じゃあこのプリンをお好み・・・・・・おおっと手が滑ったァーーーッ」 ドジュウウウ
やよい「ちょっとちょっとちょっとお~~~ッ プリンが鉄板にダイブしてんじゃん~~~」
みゆき「これがホントの焼きプリンってやつゥーーー?キャーハハハーーッ」
キャンディ「・・・うまい。クルゥ」ムシャパク
やよい「ずいぶんとたくさん作ったね~~~っ」
あかね「・・・あかん。どれも違うわ」
みゆき「えぇ~~~どれもンまいけどなぁ~~~~」
れいか「・・・やはり、秘伝の隠し味ですから」
なお「そう簡単には見つけられない、か」
あかね「・・・・・・やっぱ父ちゃんはすごいなあ。改めて・・・そう思うわ」
あかね「うちはな・・・父ちゃんの事尊敬してんねん。照れくさくって言えんけど」
あかね「父ちゃんのお好み焼きを食べた人は!みんな笑顔になんねん!たとえ暗い顔しとってもやッ!」
あかね「そんな魔法みたいなお好み焼き焼けるんは、世界中で父ちゃんただ一人やと思うてる!」
あかね「・・・ちょっとやそっとじゃあわかるわけなかったんや・・・・・・そんなお好み焼きの隠し味やもんな」
みゆき「あかねちゃん・・・」
あかね「意地張ってても仕方あらへん!ちょっと父ちゃんに聞いてくるわ~~~ッ」
みゆき「・・・で、聞けなかったのォ~~~?」
あかね「『そんなん自分で見つけたる』って啖呵きってもうたぁ~~~~ あはは・・・あは」
なお「でも食事会まであと三日だよ?」
あかね「・・・ここまでやったんや。進むしかあらへん!ビシィッと決めたるわッ!」
ひとまずここまでです。
キャンディ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!」
ピエーロ「ヤッダーバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
続き投下です。
あかね母「・・・あかね どうや調子は?」
あかね「・・・・・・・・・・・・いんや」
あかね母「あかね、あんた覚えとるか? あんたが初めてお好み焼き焼いたときの事」
あかね「・・・母ちゃんが風引いたときやったっけ」
あかね母「『母ちゃん、これ食べてげんきになってー』って、あのお好み焼き、ホンマにおいしかったわぁ」
あかね「・・・・・・」
あかね「イイッ!? あれコゲコゲやったやん! あんなんおいしいわけないや~ん」
あかね母「ええか? うちは事実だけを言っとる。コゲコゲやったかもしれへんけど あのお好み焼きはおいしかった」
あかね母「あんたがお好み焼き作ってくれるんなら、たまには風引くのもいいかもしれへん、って思ったわぁ」
あかね「・・・・・・・・・・・・」
あかね「うちが焼きたいのは、誰が食べてもおいしい、父ちゃんのみたいなお好み焼きや」
あかね「ほい、試作のお好み焼き50枚」 ドッザァ
みゆき「ねえあかねちゃん」
あかね「なんや?」
みゆき「前にも言ったけどぉーーっ あかねちゃんのお好み焼き、どれもおいしいよ。そうでしょ?みんな」
れいか「ええ、そうですね」ニコッ
なお「あかねの作ったお好み焼きなら10枚は軽いよ」
やよい「生まれて来てよかった~~って思うぐらいおいしいよーッ」
キャンディ「グーだな。クルゥ」
あかね「おお、おおきにな・・・・・・でもなんやいきなりィ」
みゆき「あかねちゃんこの前さあぁあ~~~お父さんのお好み焼きを食べるとみんな笑顔になる~~って言ってたじゃん?」
あかね「ああ うちが目指す魔法のお好み焼きや ・・・・・・何が言いたい?」
みゆき「少なくともわたし達は、あかねちゃんのお好み焼きが食べられたら『ウルトラハッピー』 笑顔になれる 伝えたいのはそのこと」
あかね「・・・でも必要なのは父ちゃんの作ったのと同じ味のお好み焼きやろ。会長さんが食べたいのはそっちやん」
みゆき「ま!あかねちゃんがそー言うんならわたしたちはそれを手伝うだけだけどね~~っ」
ウルフルン「邪魔するぜぇ~~~っ」ドガララッ
あかね「いらっしゃーーーーいッ!!今日貸しきりなんやけどぉ~~っ うちの友達か? おや!全然違ったあああ」
みゆき「ねえ~なんでお面かぶってんのォォ?」
れいか「いえ・・・よくみてください。あれは生モノです」
キャンディ「ウルフルンか。クルゥ」
ウルフルン「ああ~~~~ん?ウマそーなにおいがプンプンするもんでつられて入ってみたが・・・プリキュアのやつがいるじゃあねーか!だったらやることはひとつしかねえーーーぜッ!!」
ウルフルン「世界よッ!最悪の結末、バッドエンドに染まれィ!白紙の未来を黒く塗りつぶすだァ!」ブシュッ ベチャッ
ウルフルン「ウルッフッフッフ 人間どもの発したバッドエナジーがッ!悪の皇帝ピエーロ様をォォ!蘇らせていくのだァーッ!」グルーッ ガチャン ウワアアアアアアアハモンノコキュウヲシテクレーーーッ
やよい「性懲りもなくバッドエンド空間を!」
ウルフルン「俺のアカンベェは広い場所のほうが真価を発揮するからな。全員おもてへ出ろ!まとめてつぶしてやる!」
みゆき「行くよ!みんなっ」 レディ!
五人「プリキュアッ!スマイルチャージッ!!」ゴー!ゴー!レッツゴー!
ハッピー「キラキラ輝くッ 未来のッ 光ィィィィイイイーーーッ キュアッ!!!ハッピィィイーーーッ!!!!」ドギャーーーーン!!!!
サニー「太陽ッ サンサンッ 熱血パワァァァアアアーーーッ キュアッ!!!サニィィィイーーーッ!!!!」ドッグォオオォォン!!!!
パーダッ!!
ピース「ぴかぴかっ ぴかりんッ ジャンッ ケンッ ポンッ!!キュアッ!!!ピィィィイーーースッ!!!!」メギャーーーーン!!!!
マーチ「勇気ッ リンリンッ 直球っ勝負ゥゥゥウウウーーーッ キュアッ!!!マァァァアーーーチッ!!!!」ドッバアアァーン!!!!
ビューティ「しんしんと――降り積もる・・・・・・・・・清き心ッ! キュアッ!!!ビューティィイーーッ!!!!」ギャガァアァァンッ!!!!
五人「五つの光が導く未来ィィッ!! 輝けェェェーーッ!!! スマイルップリキュアッ!!!!」バァァアアァァーーーン!!!!
ウルフルン「ケッ!いでよッ!アカンベェーーッ!!」
アカンベェ「アッカーーーンベェーーッ!!」ドッグォォォォォン!!
サニー「ソース入れのアカンベェやとォ~~~~ッ!!てめーまさかうちの店からギッたんじゃあないやろーな!?」
ウルフルン「やれッ!アカンベェ!」 アッカン! グオッ
ピース「アカンベェの体が小さく見えるほどの巨大なはけ!」
ハッピー「だけどヒットにゃのろすぎるゥゥゥゥゥ!ちょっと後ろに下がれば!」バッ
アカンベェ「アカカカカッ!」ドシュドシュドシュッ
ビューティ「! みなさん気をつけてください!何かとばしてきたようです!」
サニー「何が飛んでこよーとうちが弾き飛ばしたるわ!どらららららあ~~--ッ!」ドドドド ベチャッ
サニー「ベチャアッ!? なんやこの感触・・・・・・うちの腕に液状のものがまとわりついとる!」
ピース「このにおい・・・・・・」クンクン クン
マーチ「ソースかッ!」
ウルフルン「ウルッフッフッフ。アカンベェ特製ソースだ ぜったいにとれん!」
ハッピー「とれないってにおいのことォォォォ~~~~?嫌だよォ~うら若き乙女がソースのにおいをプンプン漂わせるだなんてさあーっ」
サニー「・・・それ普段のうちのこと言ってんのか?え?コラ」
アカンベェ「アカンベ!」 ドッ ドッ ドッ ドッ
サニー「来るかッ!せやけどソースに何の意味があッ!? 痛たっッ!!」ビッターン
サニー「転んでしもうた~~~っ!ソースがボンドみたいに固まって動けえへん!」グッグッ
ハッピー「サニーッ!」
ピース「マズイよ・・・このままじゃあサニーがやられるッ」
マーチ「オラァッ!」グオン
ビューティ「マーチ!」
マーチ「ここはあたしがくい止める。だからサニーをッ!」
ハッピー「まかせて!・・・・・・この場合やることはひとつしかないよね?ピース、ビューティ・・・?」 オラオラオラオラオラオラッ
ピース「うん ひとつしかないよね ・・・・・・・・・・・・みんなで力を合わせて」 アカカカカカカカカッ
ビューティ「思いっきり引っ張るッ!」ガッシィッ
サニー「えっ?ちょ・・・ちょっと待ってッ!もっと他にあるはずやろっ ビューティ自分までッ!」
ビューティ「プリキュアの耐久力を持ってすればボンドぐらいなら大丈夫かと」
サニー「たとえそーやったとしてもそんな痛そーな方法絶対やらせんからなあーーーッ!」
ビューティ「ム・・・・・・待ってくださいみなさん。何か妙な音が聞こえませんか?」 ムシャガブアムベチャグチャガブ
ピース「・・・何かを貪り食うかのような・・・・・・」 バグバグバグムシャムシャガツ
ハッピー「でもマーチはそこで戦ってる・・・」 ドコドコドゴ ガンガンガン
サニー「!? まさかッ!!」バッ
ハッピー「キャンディっ!?」クルッ
サニー「ちゃうわっ!腹を空かせたあの毛深いヤツ・・・・・・!!」
ド ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド ド
ウルフルン「ムシャ!バグバグッガッムシャバグ」
サニー「あ・・・あの野郎ォ・・・・・・・・・いつの間に店の中にィ~~~~!」
ピース「あっ あかねちゃんのお好み焼きをッ!」
ハッピー「手づかみで食べているぅぅうぅぅーーーッ!!」 ドッギャーーーン
サニー「ウルフルンッ!自分何食ってるんやァーーーーーッ!」
ウルフルン「ンまあーーーーーーーーーいっ!!」
ウルフルン「三日ぶりの食事だからか~~~~~~っ!!食えば食うほどもっと食いたくなるぞッ!こりゃあよおーーッ!!」ムシャ!バグバグッガッムシャバグ
ウルフルン「幸せだァーーーッ 幸せのくり返しだよぉぉぉぉぉ~~~っ」
サニー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ハッピー「・・・ねえ~~~~ あれってさあぁぁぁぁ~~~~ 本当にオオカミさんなのぉ~~~? 今 『ウルトラハッピー』って言った」
ピース「首引っ張ってみればわかるんじゃない?ひっこぬけたら偽者だよ」
マーチ「うぐうっ!?」
ビューティ「マーチ!」
マーチ「ご・・・ごめんみんな・・・やられちゃった・・・・・・・・・」ドロォォォォオーッ
サニー「ああっ マーチがソースまみれにっ」
ビューティ「マーチが押し負けるとは一体・・・」クルッ
ビューティ「ハッ・・・・・・・・・」
ビューティ「あのアカンベェ・・・ま まさか・・・・・・・・・なるほど、このためにマーチは・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ピース「巨大化しているッ!さっきよりも!圧倒的に!!」
キャンディ「・・・どうやらウルフルンの腹が満たされたことによって、アカンベェの力が増したようだ。クルゥ」
ハッピー「そんなのアリかよォーッ!」
ウルフルン「お好み焼き食ってパワーアップ!てめーら全員ッ!ぐちゃぐちゃにしてやるぜーーーッ!!行けっ アカンベェ!」 アカンベェ! ドドドドドドドド
ハッピー「大きくなっただけじゃあない!ラッシュのスピードも早く・・・・・・ソースが増えている!」
ピース「かわしきれるわけがない!どっ・・・どうする!?」
ビューティ「ではわたくしが」バッ シュゴォーッ
サニー「ビューティ!?」
ビューティ「氷で壁を作りました・・・・・・いわばわたくしなりのバリアーです。ですが長くは持ちそうにありません!早くサニーとマーチを・・・・・・」
ウルフルン「遅いッ!すでにアカンベェの拳の射程圏内だッ!やれェーーーッ!!」 アカンベェーッ!
ピース「きゃっ!」ドゴォ
ハッピー「うっ・・・・・・・・・」ボグシャア
ビューティ「くっ・・・・・・・・・!」ドガッ
サニー「み、みんな!ああ~~っ バリアーごと吹っ飛ばされてしもーた!おまけにソースまみれや!」
ウルフルン「あとはッ!身動きの取れないてめーらを、ひとりひとり順番につぶしていくだけだなァ~~~」
ウルフルン「茶ワン買ったときについてくる空気入ったビニール指で押しつぶすよーにプチンプチンとな~~」
サニー「この・・・・・・・・・」
ウルフルン「ウルッフッフッフ。しかしまあ、人間の食べ物もなかなかンマイもんじゃねーか!」
サニー「・・・そりゃおおきに おそまつさん!下品な食べ方するヤツに言いたかあらへんけどぉ~~~~っ」
ウルフルン「あぁん?なーんでおめえがそんなこと言うんだ?」
サニー「そのお好み焼き作ったん、うちやからなっ」
ウルフルン「ハッ そうかい。まっ こんなの誰が作っても同じだろーがなぁぁぁ~~~~ッ」
サニー「同じわけないやろォーーーッ!! どうしても父ちゃんのと同じ味にならんから悩んでるのに!」
ウルフルン「そんなしょーもないことで悩んでるのかぁ~~?くだらねーぜッ!」
マーチ「くだらない?『くだらない』だってぇ~~~~!?」
ピース「あかねちゃんの一生懸命さを馬鹿にしないで!」
ウルフルン「そんなことどーでもいいんだよォ!腹んなか入れば全部いっしょじゃあねーか!」
ウルフルン「だいたい、失敗作なんだろォ~~~?えらそうなこと言ってんじゃあねえーぜッ!このタコッ!」
サニー「や・・・・・・・・・野郎ォ~~~~」
ハッピー「ウルフルゥゥゥゥゥンッ!!」
ハッピー「あなた、あかねちゃんのお好み焼きを『おいしい』っていったよねぇ!?あんたみたいなヤツでも!どんな人にでもおいしく食べてもらいたい・・・」
ハッピー「そんなあかねちゃんの気持ちがいっぱい詰まったお好み焼きを! 失敗作と言わせたりはさせねえええエエエエエエーーーーッ!!!」
サニー「ハ ハッピー・・・・・・・・・」
サニー「理解 できたわ・・・」
サニー「今・・・・・・『隠し味』を・・・・・・父ちゃんを理解出来たと 心で感じる・・・・・・」
サニー「『食べた人に元気になってもらいたい』 その気持ちをギュウギュウに詰める ・・・・・・・・・・・・それが!父ちゃんのッ!『お好み焼きあかね』のッ!隠し味やッ!!」
ウルフルン「なあーにをゴチャゴチャと・・・・・・アカンベェ!さっさと終わらせろォ!」 アカン!
サニー「おおおおおおおおおおおおお」ゴオアオッ
サニー「うおっしゃああああーっ!」ドッバーン ゴシャアッ! アカッ!?
ウルフルン「何ッ!動けるようになっただと!?」
サニー「あんなまずそうなソース、燃やし尽くしてやったわっ!においはまだ残っとるけどなァ~~~~ッ!」
ウルフルン「ほほお~~~っ だがこのアカンベェのソースは無尽蔵だッ!てめーが動けなくなるまでぶちまけてやるーーーッ!」
サニー「だったらそうなる前に突っ切ってブチのめすだけやっ!」
ウルフルン「やれえ!アカンベェーーーッ!」 アカンベーーッ!!
サニー「来るかあーーーッ!!」ズドドド
ビューティ「いいえ!もう来ません!何も!」ズオオオ ビシビシビシ!ビシッビギィ
ウルフルン「何ィーーーッ!?アカンベェのソースが全て打ち落とされただと~~~~~!?」
サニー「ビューティ!」
ビューティ「『ビューティブリザード』 ソースは全て凍らせました・・・」
ウルフルン「なぜ動けねーはずのてめーがッ!」
ビューティ「腕は動かせます・・・パクトはあらかじめ腰からとっておいただけです。アカンベェにふっ飛ばされる前に・・・」
ビューティ「パクトさえあれば十分なんですよ。浄化の力は発揮できませんでしたが サニーッ!トドメをッ!」
サニー「おお!ぶちかましたるッ!!」シュキィィン
サニー「おおおおりゃあああああああああ!!」ボグシャア アッカァ!?
マーチ「アカンベェの巨体をッ!」
ピース「打ち上げたァァァーーッ!!」
ハッピー「す・・・・・・スゴイッ!」
サニー「プリキュアッ!!・・・・・・サニィィィーーッ・・・・・・」ドヒュゥ
サニー「ファイヤァァァアアアーーッ!!!」ドゴォッ
アカンベェ「アッカーン・・・・・・ベェ・・・・・・」ドジュウウウ ピシュン
町内会長「あかねちゃんが作ったお好み焼き~~?ケッ!俺は美食家だよ・・・!中学生の作ったお好み焼きなんてチャンチャラおかしくて・・・」フン!
町内会長「ンまぁ~~~~~いっ!!」ドーーン
あかね「S市杜王町の鋼田一さんの畑の太陽をいっぱいに浴びた小麦粉をふんだんに使った生地に中までじっくり火を通した熱血人生を象徴する味 日野ちゃんの愛情をたっぷり詰め込んだ特製お好み焼き ―<そしてウルトラハッピーが訪れる>―」
みゆき「評判良くてウルトラハッピィィィーッ・・・ってところかなぁぁぁ~ これもわたしたちが」
やよい「いたからかなぁぁぁぁ~~~」
キャンディ「間違いないな。クルゥ」
あかね「自分ら三人ともほとんどたべてるだけやったろォーーッ まあ、でも」
あかね「おおきにな!」
To Be Continued...
第十話、終了です。
延命措置
途中まで投下します。
第十一話 虫は緑川なおが好き
やよい「・・・・・・・・・・・・」カリカリカリカリカリ
なお「やよいちゃんそろそろ帰るよー?」
やよい「もうちょっとだけ待ってくれないかな・・・あと5分ほどでできると思うから」
あかね「何かスケッチしてるんか?」
やよい「ちょっとクモをねぇ~」
なお「ヒッ!?」
やよい「『ビンに閉じ込められた小さくなった人間とクモが死闘を繰り広げる漫画』を描こうと思ってさーっ」
みゆき「なにそれぇぇぇ~~~すっごいスリリングゥゥゥゥ~~~」
れいか「興味深いですね。完成したらぜひとも読ませてくださいな」
やよい「いいよーっ」
なお「・・・・・・・・・・・・」ズササッ
あかね「? なお? どうかしたんか?」
なお「い、いや~~~・・・」
やよい「味もみておこうかな・・・」
なお「ヒイィーーッ」ズサアーーッ ガリッ
なお「あっ」クルゥーッ
なお「痛ッ!」ドッガァン
れいか「なお!? 大丈夫?」
あかね「どないしたん!?」
なお「ううっ・・・何か踏んづけたような・・・・・・なにこれ?」
みゆき「打ち出の小槌みたぁ~い」
れいか「一寸法師に出てくるものですか」
あかね「振ったら大きくなるんかぁぁぁ~~?やよい使ってみるか?怪獣の気分味わえるでーッ」
やよい「なんで大きくなれること前提で話してんのかなあぁぁぁ~~ 大きくはなってみたいけど」
みゆき「キャンディちゃん大きくなってみたくなぁい?」
キャンディ「・・・・・・くだらん。おとぎ話だろう。クルゥ」
みゆき「まあまあそういわずにィィィーーー・・・・・・うおあ!?」ズッデーン
キャンディ「クルゥアッ!?」ドッゴォ ビッカアアァーッ
あかね「なんや!?」
なお「光ッ!?」
やよい「げ・・・限界なく明るくなるゥゥゥゥーーーッ!!」
みゆき「うわあああああああ ゆるしてキャンディッ わざとじゃないの!ただ足をちょっと引っ掛けちゃってズッこけただけなの!だから許してェーーーッ!」
みゆき「・・・あれ?キャンディはどこぉ~?」
れいか「・・・・・・キャンディなら、そこにいます」
みゆき「そこ?そこって白い・・・・・・何か・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
みゆき「キ・・・キャンディ・・・・・・マジに大きくなっちゃったの・・・?」
やよい「あの小槌は本物だったっていうの!?そんな不可思議な現象を私が体験しないわけにはいかないじゃない!興奮してきたッ!早く!『怪獣大決戦』よッ!小槌で殴ってッ!」
みゆき「わ、わかったよ~・・・でも転んだときにどこかにブッ飛んじゃって・・・」
あかね「・・・・・・小槌なら、あっちに転がっとる」
やよい「あっちぃ~~~?あっちにあるのは茶色い壁・・・・・・!?まさか・・・」
れいか「そう、どうやらキャンディが大きくなったわけではなく、私たちが小さくなったようです」 ド ド ド ド ド ド ド
なお「そ・・・そんな・・・」
やよい「なんてこと・・・・・・最高だよッ!おもしろいッ!経験こそが『リアリティ』を生むんだよ!私は今黄金色の体験をしているッ!早速冒険にいかなくっちゃあね!」
なお「ま・・・待ってやよいちゃん!今は元に戻る方法を探すべきだと思う・・・」
やよい「そんなの後回しだよッ!こんな経験普通なら絶対にあるはずがないっていうのに!わたしはこの機会を絶対に逃すわけには行かないのッ!」
れいか「まあ待ってくださいやよいさん。小さくなる方法は大方見当がついているんです。あの小槌が原因でしょう。先に元に戻る方法を見つけてからでも遅くはないかと」
やよい「ムッ・・・・・・・・・それもそうだね」
なお「ホッ・・・」
あかね「うちらがこれだけ小さいと小槌も小槌とは呼べん大きさやな~~」
みゆき「建物サイズじゃねーかよぉぉ~~~ おお~いキャンディィィィーーーッ 大丈夫ーーーッ?」
キャンディ「頭痛がする・・・は・・・吐き気もだ・・・くっ・・・ぐう・・・な・・・なんてことだ・・・このキャンディが・・・・・・気分が悪いだと?クルゥアッ」
みゆき「キャンディごめんなさあーーーーいッ!わざとじゃあないのよおーーーーッ だから助けてえーーーーッ」
キャンディ「ヌウウ・・・・・・みゆきたちの姿が見当たらん・・・・・・・・・このキャンディをおいてどこにいったのだ?クルゥ」
あかね「ここやァァーーーッ 助けてぇなぁーーーーッ」
キャンディ「敵に襲われた可能性もあるか・・・・・・しかし今は・・・うぬぬぬ。クルゥ」 ズル ズズズ
みゆき「気づいてくれねェーーーッ チクショー!石投ゲツケテヤル!」
あかね「石ったってキャンディからしたら砂利やろ」
キャンディ「うぬ・・・ぬ・・・・・・」 ゴソッ ジィーッ
みゆき「・・・・・・・・・・・・」
あかね「・・・・・・・・・・・・」
みゆき「オーーー ノーーー キャンディのヤツ私のバッグにこもってしまったーっ! はっぷっぷー!」
あかね「・・・気分が悪いゆーとったやん、しょうがないやろ。原因はみゆきやしな~~ うちらだけで解決するしかないな」
れいか「小槌を調べれば、元の大きさに戻れるかもしれません」
なお「調べるっていったって、どうするの?」
あかね「何か当てはあるんか?」
れいか「ブッ壊すとか・・・」
やよい「ダメダメダメダメダメダメ!!こんな面白いもの壊すなんてどうかしてるよッ!さっきれいかちゃんが言ったみたいにまた小さくなることもできなくなるじゃあないの!」
れいか「冗談ですよ。冗談」
なお「れいかが言うと冗談に聞こえないよ・・・」
みゆき「調べるというより実験だよねぇ~いまのさーッ」
なお「・・・とにかく調べてみようよ。誰かに見られているような気分がして落ちつけないよ」
みゆき「見られているってぇぇぇぇ~~誰にィィィ~~?」
あかね「宇宙人とかか~~?小さくなってしもーたしィ~~」
マジョリーナ「まったくアカオーニのやつ・・・このマジョリーナ様の発明をなんだと思って・・・・・・ん?」
マジョリーナ「チイサクナールッ!!見つけただわさぁぁーーっ!」シュゴォォ
なお「うわっ!何ッ!?」
れいか「突風!?」
みゆき「飛ばされるぅぅうううぅぅうぅぅーーーーーーッ!!」 ドヒャオッ
マジョリーナ「やっと見つかっただわさ。やれやれ・・・せっかくこんなところまで来たんだから、このままプリキュアどもを始末してやるだわさッ!」
マジョリーナ「この『チイサクナール』をつかってッ!イーッヒッヒッヒッ!」
れいか「・・・ここは草むらの中でしょうか。まさか吹き飛ばされてしまうとは」
あかね「この体じゃあ小槌のある場所まで戻るのも難儀やなあ」
やよい「でも風でブッ飛ばされるっていうのは貴重な体験だったね!」
みゆき「ダンゴムシさんがクッションになってくれたおかげで助かったよ~!ありがとー!」
なお「え?ダンゴムシ?」
なお「・・・・・・・・・・・・」スーッ
ダンゴムシ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
なお「いやああああぁぁぁぁああぁぁあぁっ!!」ダダーッ
みゆき「なおちゃん!?」
なお「いやあああぁぁああぁぁ・・・・・・?」グニュッ
芋虫「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」ウジュルウジュル
なお「ヒイイイィィィィーーーーッ!!」ダーッ
なお「アリイイィィィイイィーーッ」
なお「チョウッ!?ウヒィィィイイィィッ」
なお「ババババ、バッタアアああぁぁああ・・・・・・!!」
あかね「何やっとるんやなおのヤツは!?」
れいか「なおは、虫が大の苦手なんです」
みゆき「へぇぇぇ~~~~意外ッ!」
なお「ハアーッ ハア ハアーーッ! ハアッ」
なお「次はど・・・・・・どこから・・・・・・い・・・いつ『襲って』くるんだ!?」
やよい「襲うぅぅぅ~~~? なおちゃん自分から突っ込んでいってるよねーーーッ」
なお「虫だけはダメなの・・・!絶対ダメなの!」
れいか「カワイそうななお・・・とてもおびえた目をしているわ・・・」
みゆき「ええーっ! こんなにかわいいのにぃ ほら!テントウムシさんだよ!」
なお「かわいいわけが・・・・・・ハッ!」 フワリ
なお「飛びかかってきたああぁぁああーーっ!!ヒイイイィィィーーーッ」ダダーッ
なお「わぷっ えっ!? 何? 糸!? あっ」
クモ「・・・・・・・・・・・・」 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
あかね「クモの巣に引っかかった!」
やよい「クモってさーっ、顎ンとこに毒を出すとこがあって、まずその毒で獲物の筋肉を麻痺させ動きを止めるんだって そのあと獲物の体内に毒とともに『消化液』を注入し始める・・・・・・」
なお「あああ・・・・・・ああああああああ・・・・・・・・・」ドッサア
みゆき「なおちゃんッ!」
とりあえずここまで。
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