東郷あい「非日常」 (20)
765はいくつか書いたけどモバマスSSははじめて
呼称とか間違ってたら指摘してください
つまらないと感じるかもしれないけど最後まで見ていただければ幸いです
あと季節外れ
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先に言っておくと私の今までの人生がつまらないものだったとか意味のないものだったとかでは決してない
だが今までが霞んでしまうほどに今がとても楽しい
今私が何をやっているかと聞かれればアイドルだ。テレビ越しに見るだけだった存在を今は私がテレビ越しに見られている
昔の私が聞けば笑い飛ばしてしまうだろうことを今私はやっている
それも日々の日常をとても楽しみながら、気の合う友人も沢山出来た
その友人達と楽しいばかりではないがとても楽しく充実した日々を、アイドルとしての道を歩んでる
昔と比べれば今この時が非日常なのかもしれない、だが今私はこの時をとても大事にしている
8月31日~事務所の前~
私は今とても充実している
アイドル活動もそうだが事務所の人達と接するのが何より楽しい
毎日私は今日はどんな話をしようかなどと考えたりしながら意気揚々と事務所へと向かい出来るだけクールに事務所へと入る
が、今日この日だけは例外だ
扉の向こうで間違いなく「非日常」と呼んで問題ないものが待ってる
ワーワーギャーギャー
うるさいだけじゃない何かがある、そう私は感じ取った
しかしずっとこうして扉の前でじっとしてるわけには行かない、私は意を決して事務所へと入った
あい「おはよう、今日m「あいさ~ん!」ダキッ
あい「グフッな、なんだい未央くん私がくるなり抱きついてきたりして」
未央「夏休みの宿題手伝ってください!!!!!」
あい(なるほどこの惨状はこういうことか…やけに沈んでいる者はしゃいでる者…なんだかとても異様だ)
あい「ちゃんと計画的にやらなかったのか?」
未央「い、一応計画は立てたんですよ?でも…その…なんだかんだ先延ばしにしたり…アイドル活動が忙しかったりで気付いたら31日で…それで私今日オフで…」
あい「事務所に行けば誰かしらいるだろうから手伝ってもらおうということだな?」
未央「さっすがあいさん話が早い!」
あい「が今日はPくんのはからいでほとんどの人が休み、みんな考えることは一緒だな、みんな自分の宿題を持ち込んでいると…」
未央「流石あいさん話が早い……」
奈緒「ほら凛ここはこの公式使って」
凛「ごめんもうちょっとわかりやすく…」
美嘉「ほら莉嘉!さっさと宿題やる!遊んでる暇なんかないよ!」
莉嘉「えー!いーじゃん!少しきゅーけー!」
マキノ「………………」
蘭子「…………………」カリカリ
早苗「…………………」
友紀「…………………」
愛海「…………………」
あい「他はともかくあの三人はなんで正座なんだ?まあ大体想像はつくが…」
未央「多分想像通りですよ、騒ぎすぎて他の人に怒られて反省中です」
あい「まあ自業自得だな、たまには静かにしてるのもいいだろう」
未央「ですね」
卯月「未央ちゃーん!」
未央「あ!しまむー来てくれたんだ!」
卯月「親友のためならどこへだって行っちゃうよ!さあ未央ちゃん!宿題だよ!宿題!」
未央「うん!ミオ!ガンバリマス!」
あい(今のは色々と問題ないのだろうか…)
あい「未央くんには卯月くんが付くから問題なさそうだね」
未央「あ、はいごめんなさい」
あい「いやいいよ、まだPくんに挨拶してなかったから彼のとこへ行ってくるよ」
未央「プロデューサーならあっちですよ」
あい「ありがとう」
あい(Pくんは…あそこか…何をやってるのだろうか、仕事をしてる風ではないな)
あい「Pくんおはy………」
P「前川ァ!ちゃんと魚食えやコラァ!!」
あい「」
みく「に"ゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!みくが何したにゃーーーーーーーー!!!!」
あい「ぴ、Pくん一体なにやってるんだい?」
P「おお、あいさんおはよう、みくが宿題手伝ってくれって言うから魚を食わせようかと」
みく「意味わかんないにゃ!!みくはお魚嫌いにゃ!!」
P「その大阪弁がいつまでも通用すると思うなよォ!前川ァァ!」
みく「これは大阪弁じゃにゃいのにゃ!!!」
あい「Pくん、そこらへんにしときたまえ、宿題もやらなければいけないだろうし」
P「む、あいさんがそう言うならちゃんとやるか」
みく「最初からちゃんと手伝ってにゃ!」
P「みくにゃんがうるさいのでみくにゃんのファンやめます」
みく「理不尽にゃ!!!???」
P「あいさん今日も綺麗だねところで今日はオフだよね」
あい「きれっ!?んんっ!ま、まあ家にいても暇だからね、来たら来たでこんな賑やかだとはね」
みく「無視するにゃ!!」
P「前川がうるさいのでそろそろ真面目にやりますかね」
あい「仕事の方はいいのかい?」
P「俺が出来る仕事は全部終わってますよ、残ってるのはちひろさんにしか出来ないやつ」
あい「なるほどね…」チラッ
ちひろ「」
あい「大丈夫なのか?」
P「さあ?まあいざとなったらお得意のドリンク(笑)でなんとかするんじゃないですか」
あい(さりげなく酷いな)
P「あいさんはどうします?」
あい「私は他の子の様子も見てくるよ、誰も付いてなくて困ってる子とかいたらその子を手伝ってもいいし」
P「そうっすね、そうしてください」
前川「Pチャン早くするにゃ!」
P「わかったよ」
P「…なあみく」
前川「な、なんにゃ」
P「これ終わったら魚食えよ?」
前川「みくが何したにゃ…」
あい「やあ菜々さん」
菜々「あ、あいさんおはようございます」
あい「菜々さんはお茶汲みか」
菜々「まあ特にやることもないですし」
あい「ふふっ宿題に追われていた頃が懐かしいかい?」
菜々「そうですねぇ…菜々もあの頃は………って菜々は現役高校生ですよ!しゅ、宿題はちゃんと7月中に終わらせてあるんですよ!!」
??「ふっふっふ…これはいいこと聞いちゃったな~」
菜々「だ、誰ですか!?」
柚「柚ダヨー」
菜々「ゆ、柚ちゃんでしたか…驚かさないでくださいよ」
柚「そんなことより!菜々サンは宿題おわってるんだよね?ね?」
菜々「え、ええまあ…」
あい(完全に目が泳いでるぞ)
菜々「私ちょっと急用が…」
ガシッ
柚「柚の宿題手伝ってお願い!」
菜々「え?あ、ちょっと離して…」
柚「お願い菜々サン!」
菜々「わ、わかったから離して…」
柚「いいの!?ありがと!」
菜々「あ!引っ張らないで!今の子は新課程だから私には~~~」
あい「かわいそうに…」
マキノ「あらあいさんこんにちは」
あい「やあマキノくん、君は蘭子くんについてるようだね」
蘭子「…………………」カリカリ
マキノ「全く、夏期課題の半分以上を最終日まで残すなんて全く度し難いわ、7月中とは言わないけど計画的にやれば8月半ばには余裕を持って終われるというのに」
蘭子「ビクッ」
あい(彼女の話す熊本弁??はいつもほとんど理解出来ないが全く喋らないというのもな)
蘭子「う、うう…すいません」
あい(標準語…喋れるのか……)
マキノ「過ぎてしまったことはしょうがないわ、反省は今後に生かして今はこれを片付けちゃいましょう?ほらどこがわからないの?」
蘭子「えっと…ここと…ここです」
マキノ「これはさっきやったのと同じやり方でやるのよ、さっき出来たからこれも出来るわ」
蘭子「えっと…あ、出来た…出来ました!」
あい(少しキツイ物言いだが意外と面倒見がいいんだな、蘭子くんとも相性は悪くないようだ、あとでPくんに言っておこうか)
あい(しかし蘭子くんの標準語中々新鮮でいいな…)
美嘉「ほら莉嘉!このままじゃ終わらないよ!」
莉嘉「えーでもアタシ疲れたよー」
美嘉「元はと言えば宿題後回しにした莉嘉が悪いんでしょ!夏休み中何度も言ったじゃん宿題いいの?って!」
莉嘉「そっそれはぁ…」
あい「随分と賑やかだね」
美嘉「あっあいさん、こんにちは」
あい「ああこんにちは」
美嘉「ごめんなさいうるかったですか?」
あい「いや他のところも賑やかだからね気になるほどでもないさ」
美嘉「よかった…莉嘉が宿題やらなくて…もう最終日なのにほとんど残ってるし」
あい「その様子だと君はとっくに終わらせてるみたいだね」
美嘉「まあ今年は7月中に詰め込んで、アイドル活動に影響出ると嫌だったし」
あい「今年はってことはいつもはもうちょっとかかってるのか」
美嘉「まあ…一気にやるのって疲れますからね、大体8月半ばくらいまでには」
あい「ふむ…悪い意味でとって欲しくはないんだが君は見た目より真面目なんだな」
美嘉「えっ!?そう…ですかね、でも課題やるのって結構普通じゃ…」
あい「普通のことを普通通りにやるのは案外難しいものさ、それに君はアイドル活動にも勢力的だしね」
美嘉「あ、アイドルは…ほら楽しいですし」
あい「ふふっあまりこういうふうにほめられるのは慣れてないのかな、素直に受け取っておくといい」
美嘉「は、はい」
莉嘉「さっきまで口うるさくしてたのにお姉ちゃんの方がサボってんじゃーん」
美嘉「えっ!?あ!ごめん!」
莉嘉「全くお姉ちゃんはー!」
美嘉「って莉嘉の宿題なのになんでアタシがとやかく言われなきゃいけないのよ!」
莉嘉「お姉ちゃんが怒ったー!」
美嘉「り、莉嘉!!!」
あい「ふふっ」
P「ん、あいさん」
あい「Pくん」
P「結局誰にもつかなかったんすね」
あい「みんなそれぞれで頑張っていたからね私がとやかく言う必要はなかったよ、まあ皆と交流出来たのはよかったかな、意外な一面や組み合わせが見れて楽しかった」
P「あいさんは事務所の皆が大好きですもんねー朝なんか楽しそうにしてるし」
あい「!!!???」
P「どうしたんすか?」
あい「な、何故…そのことを君が」
P「まあうまくクールに振る舞えてると思いますけど何しろ俺はみんなのプロデューサーですからね、俺には丸わかりです」
あい「君のそういうところがズルいというかなんというか…」
P「プロデューサーですから」
あい「はぁ…」
あい「ところでみくくんの宿題はいいのかい?」
P「んー?ほらあそこ」
みく「」
ちひろ「」
あい(ちひろくんまで…)
あい「ちゃんと宿題は終わったようだね」
P「ええ、ちゃんと魚を残さず食べさせましたよ」
あい「宿題は!?」
P「細かいこと気にしてると皺が増えますよ~」
あい「皺が増えるとか仮にもプロデューサーがアイドルに言っていいセリフではないぞ」
P「まあねーわかるわさんとかわくわくさんとかこういうの敏感だしねー」
あい「隠れてないぞそれ、後で言ってやろう」
P「今度飯でもどうっすか?あっ!もちのろん俺が奢りますよ!どこだって言いっすよ!!」
あい「ふふっ言質は取ったからね?」
P「仰せのままに」
P「さてと…そろそろ仕事でもやりますか」
あい「君が出来る分は全部終わってるのでは?」
P「当面の分はね、これだけアイドルがいるんだからいくらやったって次から次へと仕事はやってきますよみんな売れてるわけだし、ちひろさんだって仕事が出来ないわけじゃないむしろ優秀すぎるくらい、けど仕事量がいかんせん多すぎるししかも社長は人員の補強をする気がないときた」
あい「しかしそれでも君はその仕事量を何食わぬ顔で済ませてしまうだろう、しかもアイドルともコミュニケーションを十分にとっている」
P「まあプロデューサーですから、書類仕事も出来ないとといけないし社交性もないと営業も出来ないし何よりアイドルとの信頼関係が築けない」
あい「なんだろうな、改めて…いやもしかしたらはじめてプロデューサーのありがたみというのを感じたかもしれない、心の何処かでプロデューサーは仕事をとってきて当たり前、それが仕事なのだからくらいに思っていたかもしれない」
P「俺の扱いなんてそんなもんでいいんすよ実際その通りだしね」
あい「しかしそれでは君があまりにも不憫ではないか?」
P「字面だけ見たら確かにそうっすね、でも俺はこの仕事が楽しいし苦でもなんでも無いその上可愛くて可愛いアイドル達ととても仲良く出来る、それでお金貰えるんだもん何これ俺って超幸せ」
あい「まあ君がそう言うならそうなのかもしれないね…でも何かあったら遠慮なく相談してくれよ?」
P「そうっすねーもっと売れて俺の給金増やして欲しいっすねー使う暇ないから溜まる一方だけど」
P「そういや…ん?」チラッ
あい「どうしたんだ?」
P「いや…雑談タイムもそろそろ終わりかなって」
あい「ああ…すまないすっかり話し込んでしまって…邪魔したね」
P「いやそうじゃなくって…」
あい「はっきりしないな…ちゃんとグフッ」
あい「い、いきなりどうしたんだい未央くん」
未央「あいさ~ん!宿題手伝ってください!」
あい「卯月くんが付いていたのでは?」
未央「それがしまむー急用が出来ちゃって…それにわかんないとこ沢山あるしそれで…」
P「いいんじゃないっすか?どうせ俺と話す以外は暇でしょうし」
あい「そうだねたまには頭を使うのも悪くはないかもね」
未央「あいさんありがとう!」ダキッ
あい「グフッじゃ、じゃあ早速やろうか」
未央「うん!こっちでやってるんだ!」
私は未央くんに連れられながら今の子はどんなことをやっているのだろうかとかPくんに何か恩返しみたいなことを出来ないだろうかと考えながら同時にこう考えていた
こんな「日常」も悪くはないと
お疲れ様でした
最後の更新が遅れたのはセンター試験受けてたからです
適当に受けたけど
モバマスは文香さんと柚が好きです
文香さんのSS書くんで普段フレンドリーに接してふいに顔が近づいたりすると赤面する可愛い柚誰か書いて
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