男(スーパーで不安気な子供を見つけたので話かけてみたら……)
ショタ「まだか!遅いぞ!僕の親のところまで案内するんだ!」
男(服の裾を掴んで離さない)
ショタ「ねぇ!聞いてるの!」
男(しかもかなりの生意気だ)
ショタ「……聞いてるの……」
男「お前さ」
ショタ「!……な、何さ!?」
男「迷子だろ?」
ショタ「ち、違う!迷子じゃないよ!」
ショタ「僕が迷子なんじゃなくて、僕のお母さんが迷子なんだよ!」
男「大人でも迷子になるんだな」
ショタ「全く。手のかかる親だね」
男(どうしよう。帰りたくなってきた)
ショタ「さぁ!早く案内するんだ!」
男「とりあえず迷子センターにでも行くか」
迷子センター
男「迷子の子供がいるんですけど、探している親はいませんか?」
係員「今のところ、その様な話は聞いていませんね……」
ショタ「……動きの遅い親め。まぁ、一応礼を言っておいてやろうかな」
男「そうか。じゃあ俺はこれで」
ショタ「え?」
男「え?」
ショタ「いや……別に……急に去らなくてもいいんじゃないかな……」
男「いてほしいの?」
ショタ「そ、そんなことはない!行きたいならとっとと行けばいいさ」
男「じゃあこれで」
ショタ「ふざけるな!!」
男「お前何がしたいんだよ」
ショタ「お、お前がどうしてもって言うなら……ついて行ってやらんこともない」
男「いや別に言わないけど」
ショタ「……」
男「……」
ショタ「……じゃあ……行けば……。……勝手に行ってろよ……」
男「……はぁ。分かったよ。どこ行きたいんだ?」
ショタ「!!あ、遊べる所!……あ、お前がどうしてもって言うならな!」
男「ゲームセンターにでも行くかー……」
ショタ「わぁ!こ、これがゲームセンター……!テレビ画面がいくつもある……!」
男「お前、ゲームセンター行ったことないのか?」
ショタ「……まぁ、遠くから来たからな」
男(遠くから来たからゲームセンター行ったことないことはないと思うが……)
ショタ「……どうやってやるんだ?教えろ」
男「やだ。態度が悪い」
ショタ「……」
男「……」
ショタ「じゃあ……!いいよ……!教えてくれなくても……!」
男「……何がやりたいんだ?」
ショタ「……そこの……アニメの奴!」
男(ポケモンのぬいぐるみ?……ポケモンはアニメじゃなくてゲームだろ。子供ってそんなもんなのか?)
ショタ「ここを押したら、右に行って……押したら上に……」
男(……ゲームセンター初めて来る奴)
ショタ「……あ!……っく!もう一回!」
男(……しかも子供にとってクレーンゲームって難しいよなぁ)
ショタ「あぁ!もう一回!もう一回!」
男(普通にやっても結構金使うし……)
ショタ「……ぐぅ!もう一回だ!!」
男「俺がやろうか?」
ショタ「う、うるさい!自分でやる!!」
男(お前がよくても俺の金が……)
ショタ「あぁ!……うぅ」
数十分後
ショタ「うぅ……。うぅぅ……」
男(お、女子高生スカートみじけー)
ショタ「……ねぇ」
男(冬なのによく大丈夫だなぁ)
ショタ「ねぇって!!」
男(制服の子が多くていいな)
ショタ「ねぇってば!……ねぇ」
男(にしてもこいつ騒がしいなぁ)
ショタ「お前気づいてるだろ!」
ショタ「……やれよ」
男「何を?」
ショタ「……これ」
男「えー。お前生意気だし」
ショタ「……」
男「……」
男(あ。ここで折れたらこいつの思う壺だな)
男「ちゃんとお願いしたら考える」
ショタ「じゃあいい!」
男「そうか」
ショタ「……します」
男「何?」
ショタ「……お願い……します……」
男「やだ」
ショタ「お願いしたらいいんじゃないのか!」
男「考えるって言っただけでやるとは言ってない」
ショタ「うぅ……。あほ……」
男「……そうだなー。お前俺の金結構使ったし、何か代償をだな……」
ショタ「え?ゲーセンのゲームってただじゃないの?」
男「……どこの知識だよそれ」
ショタ「だ、だって、テレビでメダル使ってるじゃないか!この百円メダルだってそれでしょ!
お前だって、惜しみなく僕に渡してたじゃんか!」
男「全然違う。惜しんでた」
ショタ「え?じゃ、えぇ!?おま、僕のために、そんな、金……」
ショタ「……い、いくら使ったの?僕に……」
男「三千円ぐらいじゃないか?」
ショタ「!!……晩御飯三十回分……!」
男「お前のご飯安すぎだろ」
ショタ「……じゃ、じゃあ、僕は何すればいいの……?」
男「何って?」
ショタ「ほら、代償って……」
男「あー。そうだなー」
男(どうしよう適当に言ったんだけど全く思い浮かばない)
男「とりあえず全裸になってにゃんとないてればいいんじゃないか」
ショタ「ふざ、ふざけるな!!おま、ふざ、けるなぁ!」
男「だよな。とりあえず、そこに座って見てろ。俺がポケモンとってやるからそこに座ってろ」
ウィーン
男「……」
ウィーン
ショタ「……」
ガシャン
男「……」
ヌギヌギ
男「ちょっと待て!」
ショタ「な、何?」
男「何脱ぎかけてるんだよ!!」
ショタ「お、お前が脱げって……」
男「冗談だから!やめろよ!やめろよ!!」
ショタ「な、なんでお前の方が動揺してるんだよ……!」
男「とりあえず服着ろよ!!脱ぐなよ!!」
ショタ「わ、分かったよ……!そ、そんなにおこ、怒らないでよ……」
男「お、怒ってないけど……」
ショタ「怒ってない?」
男「うん」
ショタ「本当に?」
男「……あ、ぬいぐるみ取れてる」
ショタ「本当に!?やったぁ!!えへへへ」
男「そんなに嬉しいのか?」
ショタ「う、嬉しくない!」
男「じゃあいらないか」
ショタ「いる!あ、いらな……い……いる……いらな……」
男「はいあげる」
ショタ「!!わぁい!」
男(素直でいればかわいいのに)
ショタ「感謝してやるよ」
男(また上から目線に戻った……)
男「次何やる?」
ショタ「えぇっと……えぇっと……。何がいいんだろう……」
男「うーん。ムシキング?」
ショタ「何それ?」
男「時代は変わったな」
ショタ「ねぇ、ムシキングって何?」
男「他のぬいぐるみでも取るか」
ショタ「ねぇ!ムシキングって何さ!!」
男「はいはい。次このポケモン取るかー」
ショタ「お、教えろよ!アホォ!ポケモン取るー!」
数時間後
ショタ「これ何?」
男「イーブイ」
ショタ「これは?」
男「シャワーズ」
ショタ「このかっこいいのは!?」
男「……ブースター」
ショタ「へぇ!かっこいい!強そう!」
男「……そうだね」
ショタ「感謝してやるよ!」
男「はいはい」
ショタ「ふふふ。家宝にしてやる」
男「家宝なんて言葉よく知ってるねー」
ショタ「あ、お前!僕を馬鹿にしてるな!」
男「少ししかしてないよ」
ショタ「バ、バカにする方が馬鹿なんだよ!このバカ!」
男「分かった分かった。で、迷子のお前はこれからどうするんだ?」
ショタ「あ……そうだった……。あ、違う!迷子じゃない!」
男「迷子センターの人に俺の電話番号教えておいたんだけど、連絡来ないってことはまだ親は見つかってないんだろうな」
ショタ「……。こ、困った親だからしょうがないな」
男「……どうするか」
ショタ「……僕がお前の家の客になれば解決だな」
男「俺の家で保護されたいって?」
ショタ「違う!」
男(誘拐になるんじゃないかこれ)
ショタ「早く決めろ!」
男(迷子センターの人に連絡先教えてあるし、親が捜していたらすぐ渡せるだろ)
男「お前がどうしてもって言うならいいよ」
ショタ「!」
ショタ「……どう……しても……」
男「お?」
ショタ「お前がどうしてもと言うならどうしてもと言ってやらんこともない!」
男「おう……」
ショタ「……うぅ……」
男「はいはい。行くか。ほら。手出せ」
ショタ「……な、なんでだよ」
男「また迷子になるといけないだろ」
ショタ「迷子にならない!またじゃない!手繋がない!」
男「そう言うならしょうがないか」
ショタ「……」
帰り道
男「……で、この手はなんだ?繋いでるのか?」
ショタ「違う!これは……これはだ。お前が……そう!お前の手が蚊に刺されるといけないからね!
こうやって塞いでおかないとね!うん……!うん」
男「……まぁ、そういうことにしておくか」
ショタ「ほら!さっさと進め!」
男「あーうん」
アパート
ショタ「……小さいな」
男「……一人暮らしだからな」
ショタ「……狭いな」
男「……貧乏だからな」
ショタ「……」
男「……なんかごめん」
ショタ「う、うるさい!謝るな!あほめ!」
男「まぁ、とりあえず適当に座っててくれ」
ショタ「……うん」
男(お茶でも用意するか……。いや、子供だからミルク?)
ショタ「……」
男(甘い物あったかなー)
ショタ「ひゃあ!」
男「うおっと!なんだよいきなり抱きついて!」
ショタ「ご、ゴキブリがいる……!ゴキブリがいるぅ……」
男「ゴキブリ?あぁ……ゴキブリね……」
男(スプレーで退治してっと)
男「これでいいか?」
ショタ「う、うん……」
男「お前、虫苦手なんだな」
ショタ「うるさい……!」
男「さて、今度こそミルクを……」
ショタ「ひゃあ!」
男「今度はなんだ?」
ショタ「へ、変な本が……」
男「あぁ……うん」
男(エロ本か……)
男(エロ本しまってと……)
ショタ「い、今のは……?」
男「気になる?」
ショタ「ち、違う!気にならない!気にならない!気になってない!」
男「そうか」
ショタ「……へ、変なこと書いてあるの……?」
男「気になる?」
ショタ「気になってない!」
男「はいはい」
ショタ「……」
男「ミルク。砂糖大目に入れておこうか?」
ショタ「子供扱いするな!」
男「そうか」
男(入れておこう)
ショタ「ずずずずず……ぷはー」
男(白ひげついてる)
ショタ「……」
男「……」
ショタ「……なんで……?」
男「何が?」
ショタ「なんでここまでしてくれるの……」
男「お前がやれって言ったんだろ」
ショタ「そうだけど……」
男「……」
ショタ「い、一応。言っておいてやらないとな……。僕は、金持ちの子供じゃないからお礼はできないよ」
男「知ってた」
ショタ「……じゃあなんで……?」
男「なんでって……なんとなくかな?」
ショタ「……」
ショタ「……三千円……なんて……僕の親も……使ってくれないような……」
男「そうなのか」
ショタ「ミルクだって……高級品だろう?」
男「……んん?」
ショタ「……水だって高いって……親が……お母さんが……」
男「ちょっと待て、あのさ、お前一食100円って言ってたよな?
お前の晩御飯って……?」
ショタ「??昨日はメロンパンだったな」
男「……おとといは?」
ショタ「ジャムパン」
男「……」
ショタ「な、何……?」
男「お前の親のご飯は?」
ショタ「大人は、体力が必要だからって……昨日はハンバーグ食べてたかな。
しょうがないよね。大人なんだから」
男「お前!」
ショタ「な、何……。お、怒らないでよ……」
男「お、怒っていない!ただちょっと……怒っているだけだ……!」
ショタ「怒ってるじゃんか……」
男「何食べたい?」
ショタ「え?」
男「何食べたい!」
ショタ「えっと……チーズ蒸しパン?」
男「ハンバーグ作るからな!」
ショタ「チーズ蒸しパンは……?ってハンバーグって!?高級品……!」
男「作るから待ってろ!」
ショタ「え?え?」
数十分後
男「はい!お子様ハンバーグセット!旗付き!」
ショタ「!!……いいの?」
男「いい」
ショタ「わぁ……!本当にいいんだね!?」
男「いいよ」
ショタ「わぁい!むしゃむしゃ……!!」
男「……」
ショタ「こ、こんなの初めて食べた……!」
男「……そうか」
ショタ「……あ!お、お前にしてはう、上手いな!」
男「うん」
ショタ「……あの、……あのね。……凄く……おいしいよ……」
男「よかったよ」
ショタ「……もぐもぐ」
男「お風呂入る?」
ショタ「な、なんだよ。急に優しくなって。気持ち悪いな。
そんな身しらずの人をお風呂になんていれたら、水道代が大変なことになるんじゃないの……」
男「……そう親が言ってたのか?」
ショタ「……う、うん」
男「……お前の親は、酷いよ」
ショタ「!!違う!!」
男「!」
ショタ「僕の親は酷くなんてない!たまにご飯だって作ってくれるもん!
酷くなんてない!!」
男「違う!普通は毎日……」
ショタ「うるさいうるさい!お母さんは僕のこと大切にしてるんだ!
今だって僕のこと探してるよ!!」
男「……お父さんは……?」
ショタ「今は……いない……。でも、でもね、お母さん、彼氏ができたって言ってた!
だから僕はもうすぐ……もうすぐお金も使えるようになって、幸せになるんだ!!」
男「……!」
ショタ「お前なんかが!僕の親を悪く言うな!言うな!!」
男「……ごめん」
ショタ「……わかれば……いいんだよ……」
男「……」
ショタ「きっとお母さんが迷子センターまで探しに来たら、お前に連絡が来る。
それまでの辛抱だもん」
男「……」
ショタ「……」
男「えっと……」
ショタ「……ねぇ」
男「え?」
ショタ「お風呂入りたい」
男「あ、うん。そうだな。今沸かしてくるから待っててくれ」
男(俺は……どうすればいいんだ)
男(子供が親と一緒にいるのは幸せ。それは分かってるつもりだ)
男(でも、虐待だぞ!?……なんとかしなきゃいけないのは当たり前だ……!)
男(じゃあ、どうすれば……)
男「……おーい。お風呂沸いたよ」
ショタ「あ、うん!入る!」
男(……考えててもらちが明かない。……そうだ。アイスでも買いに行こうかな)
コンビニ
男(近くにあってよかったコンビニ)
男(えぇっと……アイス……アイス……てか冬にアイスってなんだよ。
雪見大福でも買うか)
DQN女「いやーあのガキうざかったからいいんじゃね」
男「?」
DQN男「お前マジ酷いなー。スーパーに捨ててきたんだろ?ウケル」
男「!」
DQN女「今頃泣いてんじゃね?おぎゃー!ってガキかよ!あ、ガキだ。ぶはは」
DQN男「おい警察行って帰ってきたらどうすんだよ!ぶははは」
DQN女「しらね。受け取り拒否するし」
DQN男「マジかよ!ぎゃはは!俺達これで一緒になれるな!」
男「……おい」
DQN男「あ?なんだよこいつ」
DQN女「は?何こいつうざ」
男「お前らか。あいつ虐待してた奴は」
DQN女「は?お前のしったことじゃねーし。つかまじ誰だよ」
男「あいつはな、お前らのこと信じて待ってるんだよ!」
DQN男「あー?何信じるってー?だっさ。ぎゃは」
DQN女「つーかあのガキの知り合い?あいつが信じてようが関係ねーし。
離婚して寂しかったしー。あたしはあたしの幸せを掴むの!ぎゃははは!」
男「……そうだな。お前らに何言っても無駄だろうな……。だから俺は何も言わない……」
DQN男「あ?じゃあ帰れよ」
男「だから……。一発殴らせろ!!」
ドゴォ
DQN女「ぐごぁ……。いた、痛い。痛い痛い痛い!痛いー!」
DQN男「おま、お前何すんだよ!」
男「お前もだ!!」
ドグゥ
DQN男「ぐぅぁ!ってぇ!」
男「お前らは!死ね!死んだほうがましだ!これがあいつの味わった痛みなんだ!」
店員「キャー!店長!店長!」
ショタ「ちょっと!一人家においてどこ行って……!」
男「……来ちゃったか」
ショタ「お母さん?……お母さん!もしかして、僕を探して……!」
DQN女「こいつ!あんたの知り合いでしょ!ふざけないでよ!
あんたのせいで私はいっつもいっつも苦労してんのよ!
あんたなんか!とっとと消えればいいのに!」
ショタ「……お母さん……?お母さん……!」
男「おい!!お前……。もう一度……!」
DQN女「ひぃ!」
ショタ「やめて!」
男「……」
ショタ「……やめて」
男「……なぁ、こいつらは……」
ショタ「……違うんだ。……違うよ……。僕は……」
男「……」
ショタ「……本当は、分かってたんだよ……。親に嫌われてることぐらい……。
親が僕のことうっとうしいと思ってることぐらい……。
パン一枚の生活が普通じゃないことぐらい……」
男「……」
ショタ「でも、信じたなかった。普通って思いたかった。
普通じゃないことが怖かった」
男「……そうか」
ショタ「ねぇ、僕、どうすればいいかわからないよ。
ねぇ、僕はどうすればいいの?」
男「……」
ショタ「ねぇ、僕を……助けて」
男「!……」
ショタ「助けて……!」
ギュ
男「ごめんな。ごめん。助けるよ。お前を。助ける」
ショタ「……うぅ……」
男「だけど、助けられるのは俺だけじゃない。お前自身もだ。そのために、やらなければならないことがある」
男「だから……」
ゴニョゴニョゴニョ
ショタ「……うん。分かった」
DQN男「な、なんだよ。なんだってんだよ……!」
ショタ「ねぇ。お父さん。お母さん。……いや、お前ら」
DQN女「な、何よ!実の親に向かって」
ショタ「僕は、これからお前らのことをを微塵にも親だと思わない!」
DQN男「な!」
ショタ「お前らがこいつを警察に訴えようってんなら僕は君達の虐待を告発する!」
DQN女「じょ、冗談よね?あんたがあたしにそんなこと……」
ショタ「冗談なんかじゃない。だから……」
ショタ「おい!とっととここから消えうせろ!!」
DQN女・男「!!」
DQN女「な、何……」
DQN男「おい。やばいって。去るぞ」
DQN女「うんうん!」
タッタッタッタ
ショタ「……あははは!どんなもんだい!僕にだってやればできることを証明してやったよ!
ざまぁみやがれ!ははは!あはははは!
男「……」
ショタ「あは……あはは……は……。僕は……一人で……なんだって……」
男「……なぁ」
ショタ「……」
男「頑張ったな」
ショタ「うぅ……」
しょた「うわああああああああああん!ああああああああ!あああああああん!!」
男「よしよし」
ショタ「わあああああん!ああああああああああ!!」
男「……」
店員「……店長……いいんですか……?」
店長「いいじゃないか。甘える時ぐらいあったって」
店員「通報は?」
店長「いいじゃないか。事情は見てれば分かるんだから」
店員「……そうですね!」
数日後
ショタ「おい。洗濯物してやったぞ。感謝しろ」
男(あれから数日たった。こいつとは一緒に暮らすことになった。
他に行くあてもないしな)
ショタ「おい。洗濯物したんだ!ミルクぐらい出せ!……砂糖はなしでいい!」
男「はいはい」
男(相変わらずの生意気だ。しかし、あしらい方も大分分かってきた)
ショタ「……ねぇ、あの時の返事。ちゃんと教えてよ」
男「あの時?」
ショタ「なんとなくで人助けをするわけないでしょ……」
男「あぁ。なんでここまでしてくれるの?って質問か」
ショタ「う、うん」
男「うーん。自分でもよく分からないが、たぶん……」
ショタ「た、たぶん?」
男「お前のこと、好きになってたんじゃないか?」
ショタ「なぁ!な、な、な、なに……を……!?
ば、バカ!あほ!ふざけるな!あほ!あほ!あほ!」
男(うーん。罵倒のパターンが少ない)
ショタ「冗談も程ほどにしろぉ!!あほめがー!」
男「はいミルク」
ショタ「あ、ありがとう……。って違う!それにこれ砂糖入ってるでしょ!」
男「もちろん。お子様なんだから」
ショタ「こ、子供扱いするなー!!」
男(これからも、この生活は続いていくだろう。
このうるさいガキと一緒の生活。悪くは無い)
ショタ「……でもおいしい」
男「それはよかった」
FIN
このSSまとめへのコメント
感動(T . T)
ほのぼのした
いいなぁ(´ ; ω ; `)