兄「い、委員会が一緒でね、帰り道も一緒だったんだ」

妹「そうですか、分かりました」

兄「ぐ、偶然だよな～」

妹「兄さん」

兄「は、はい」

妹「私はもう分かりましたって言いましたよ？それ以上言うとなんか言い訳をしているみたいです」

兄「は、はい」

妹「別に兄さんに彼女が出来ても私には
関係ないですし」

兄「そ、そうか？」

妹「ええ、むしろ兄さんに彼女が出来たら祝福しますよ」

兄「でも、さっき怒ってなかった？」

妹「怒って？私がですか？何故ですか？私が怒る必要がありませんけど、なんでそう思ったんですか？ねえ、兄さん？」

兄「あ、いや、勘違いだったみたいだ」

妹「そうでしょう、そうに決まってます」

妹「ただ私は偶然兄さんを見かけたので少しだけ、ちょーっとだけ気になっただけですから」

兄「わかった」

妹「そもそも兄さんに彼女というのが──」

ｐｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒ

兄「……」

妹「……兄さん、携帯が鳴ってますが？」

兄「あっ、はい、大丈夫」

妹「何が大丈夫なんですか？出ても構いませんよ」

兄「ん、大丈夫」

ｐｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒ

妹「……私の前で出られない人とかですか」

兄「ち、ちがうよ、彼女とかいないし！！」

妹「……彼女とは一言も口にしてはいないのですが」

兄「そ、そうだね」

ｐｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒｒ

妹「なら電話に出たほうがいいんじゃないですか？」

兄「もしもし…」

女「ごめんねー、長い時間鳴らしちゃって…いま忙しかった？」

兄「えっと……」ﾁﾗ

妹「……私の事は気にせず、どうぞ続けてください」

兄「……いや、大丈夫だよ、どうしたの？」

女「そう？明日休みだけど、兄は暇だったら映画とかどう？チケット期限明日までなのよー」

兄「……あー」ﾁﾗ

妹「……？」

兄「明日は夕飯の買い出しがあるから……」

女「買い物くらい終わったら付き合ってあげるわよ、それじゃあ明日14時駅前ね！よろしくー」ﾌﾟｯ

ﾂｰﾂｰﾂｰ

兄「……」

妹「……明日どこかに出掛けるのですか？」

兄「え！？いや、そんな事ないよ？」

妹「そうですか、でも夕飯の買い出しはお願いしますね」

兄「あ、そうだよな！夕飯の買い出しには行かないとだよな！」

妹「……」

兄「あ、でもそうだなー、折角だから参考書とかも買いに行ってくるかな、ちょっと早めに買い物行ってくるのもいいかもな」

妹「…兄さん」

兄「な、なんだ？」

妹「たまには二人で買い物に行きましょう」

乗っ取りですまんかったが俺も呼び出し受けたので去る

まだあったのか