初美「うわっ、ババアの匂いがしますよー」(107)
小蒔「え、えっと……」
巴「……」
春「……」ポリポリ
霞「……初美ちゃん?どうかしたの?」ニコニコ
初美「いえ、部屋に入ったらババアの匂いがですねー……あれ?霞さんが近づいて来たら匂いが強まりましたよー」スンスン
霞「……」ニコニコ
初美「あー、やっぱり匂いの元は霞さんみたいです。霞さんからババアの匂いが、痛いいたいいひゃいっ!?」
ギュ~
霞「……初美ちゃん?」ニコニコ
初美「ふぉ、ふぉっへはひっはらないでくだはいーっ!」ジタバタ
霞「ごめんなさいは?」ニコニコ
初美「ごへんなはいごへんなはい!」ペコペコ
霞「……もう言っちゃダメよ?」パッ
初美「うう、痛い……これだから暴力ババアは嫌なんですよー……」
霞「……は・つ・み・ちゃん?」
ゴゴゴ…
初美「ひいっ!?」
霞「こらっ、待ちなさい!」
初美「誰が待ちますかー!バーカバーカ!」
ドタバタ
小蒔「お、お二人とも仲良く……」オロオロ
巴「はあ……」
春「……」ポリポリ
……
霞「これで買い出しは終わりかしら?」
巴「えっと……はい、必要なものは揃ってます」
霞「それじゃ戻りましょうか。小蒔ちゃんたちも待たせてることだし」
巴「そうですね。雨も降りそうですし、少し急ぎましょうか」
タッタッタッ
霞「ふう、荷物を持って急ぐのは少し疲れるわね」
巴「私はまだ余裕があるので少し持ちましょうか……」
初美「おや?やはり寄る年波には勝てないのですかー」ヒョコッ
霞「ふふ、そうね。最近運動不足気味だったし……」
初美「いけませんよー?私みたいに若いならいざ知らず、霞さんくらいになると定期的に体を動かさないとすぐ衰えますー」
霞「……ええ、そうね。気をつけるわ」ニコッ
初美「はい、気をつけて下さいー。きちんと年齢を考えてですねー……」
霞「……初美ちゃん?一応言っておくけど、あなたと私は同い年なのよ?」ニコニコ
初美「ええっ!?何を言ってるんですか、有り得ないですよー。ほら、通行人の方に聞いてみますか?霞さんと私が本当に同い年に見えるのか、」
霞「ごめんね巴ちゃん。ちょっとの間だから荷物持ってて貰えないかしら?」
巴「は、はい……」ビクビク
初美「あっ、いけませんよー若い人に迷惑をかけたら頭が割れるようにいたいですーっ!?」
グリグリ
霞「初美ちゃん、少しお口にチャックをしましょうか?」ゴゴゴ…
初美「やめて下さい頭をグリグリしないで下さいーっ!いたいいたいっ!」ジタバタ
霞「反省したかしら?」
初美「ごめんなさいごめんなさいっ!冗談です言い過ぎましたー!」
霞「もう……」パッ
初美「はあ、はあ……ひどいですよー……」
霞「初美ちゃんの自業自得でしょう。反省しなさい」
初美「……ちっ、これだからババアは嫌なんですよー。冗談が通じなくて、いたいいたい嘘ですごめんなさい!」ジタバタ
巴「はあ……早く戻りましょうよ……」
……
霞「あらあら、小蒔ちゃん寝ちゃったわ」
小蒔「……」スヤスヤ
巴「あはは、そういえば霞さんのひざ枕でよくお昼寝してますよね」
春「……気持ち良さそう」ポリポリ
霞「ふふ……」ナデナデ
初美「む……」
小蒔「ん……」
初美「……確かに霞さんのひざ枕は気持ち良さそうですねー」
霞「あら?初美ちゃんに褒められるなんて嬉しいわね」ニコッ
初美「その胸を始めとして無駄な脂肪がいっぱい詰まってて柔らかそうですー」
霞「……うふふ。初美ちゃんもこっちに来る?」
初美「いえいえ、姫様のお邪魔になりますから。ところで霞さん、体重何キロでしたかー?」
霞「……」
初美「ちなみに私は〇〇キロですよー。もうちょっと増やしたいんですが、なかなか上手く行かなくてですねー、」
霞「……ふふ」
ゴゴゴゴ…
小蒔「……ふわっ!?か、霞ちゃんっ!?」ビクッ
巴「姫様起きましたか、さあちょっと飲み物を買いに行きましょう」グイッ
春「避難……」ポリポリ
小蒔「えっ、えっ?」
霞「初美ちゃん、ちょっとこっちにおいで♪」ニコッ
初美「な、何で私が行かなきゃいけないんですかー。用があるならそっちが、」
霞「ええ、それもそうね……えいっ」
ボフッ
初美「むぐっ!?」
霞「初美ちゃんは本当に痩せてるわね。もっと食べないとダメよ?」ニコニコ
ギュムーッ!
初美「むぐ~~っ!?は、離して下さい苦しいですーっ!」ジタバタ
霞「あらあら、ごめんなさい。私に無駄な脂肪が詰まってるばっかりに……今離すわね」ニコニコ
初美「こ、このおっぱいおばけ!窒息させる気ですかー!」ハアハア
霞「うふふ、初美ちゃんはペタンコだものね。羨ましい?」
初美「う、羨ましいわけないです!ものには限度があるんですよー、この垂れち」
霞「えい」
バフッ
初美「む~~~~っ!?」ジタバタ
霞「しばらくこのままでいようかしら……」
初美「ん~~っ、んん~~~~っ!……きゅう」クタッ
……
初美「霞さんは17歳ですよねー?」
霞「ええ、そうね。初美ちゃんと同学年」
初美「霞さんは17歳」
霞「何かしら?言っておくけど、もう17歳には見えないとか言われても相手にしないわよ?」ニコニコ
初美「霞さん、17歳」
霞「……?」ニコニコ
初美「霞さんじゅうななさい……ぷぷっ」プルプル
霞「……」スッ
初美「何ですかー?私はただ霞さんの年齢を復唱していただけで、ふわっ!?」
霞「……うふふふふ」
ゴゴゴゴゴ…
初美「な、何するんですかー!持ち上げないでくださ、ってまさか!?」
霞「……初美ちゃん?悪い子には、お尻ぺんぺんよね?」スッ
初美「お、おしっ!?やめて下さい私は子供じゃ、」
パアンッ
初美「あひゃうっ!?」
霞「初美ちゃんが反省するまでしっかりぺんぺんしてあげるわね?」ニコッ
初美「ごめんなさいっ!ごめんなさ、ひゃあっ!?」
パアンッ!パアンッ!
小蒔「うわわ……///」
巴「はいはい、姫様は見ないで下さいねー。刺激が強すぎますから」
春「……黒糖買いに行こう」ポリポリ
……
霞「……ふう、何だか今日は疲れたわね」ノビーッ
巴「あはは……お疲れ様です」
霞「なんで初美ちゃんはあんなに私に絡んで来るのかしらね?」
春「……ノーコメント」ポリポリ
霞「……あら?部屋にもうお布団が敷かれてるわ。小蒔ちゃんのかしら……?」
初美「いえいえー。それは霞さんのために私が敷いた布団ですよー」ヒョコッ
霞「私のために?」
初美「はいー、ご老体には早めの休息が必要だと思いましてー」
霞「……あらあら」ニコニコ
巴「あわわわ……」オロオロ
春「退避しよう」
初美「寝不足はお肌の大敵でもありますからねー。早く寝ないと目元の小じわが増えますよー」
霞「……ふふふふ。そうね、それじゃありがたく休ませて貰おうかしら」モゾモゾ
初美「あれ?妙に素直ですねー、これじゃ拍子抜けえっ!?」ガクッ
グイッ!
初美「な、何ですかーっ!?足掴まないで下さいっ!引っ張らないで下さい~~~~っ!」ジタバタ
霞「うふふ、初美ちゃんも一緒にお休みしましょう。ほら、こっちに来なさい」グイグイ
ズル…ズル…
初美「嫌ですー!引きずり込まないで下さいーっ!」バタバタ
霞「……」スルッ
初美「ひゃわっ!?ど、どこ触ってるんですかー!変態!へんたいっ!///」ジタバタ
霞「もう初美ちゃんは普通のお仕置きじゃ分かってくれないみたいだから……ね?さあ来なさい」グイッ
ズル…ズル…
初美「やああああっ!ふわっ、あんっ!た、助けて……んんっ、くださいーーーーっ!」ジタバタ
巴「うわあ……。な、何だかモンスターに補食されてるみたい……」
春「……エロい」ポリポリ
巴「あ、もう少しで全身が布団に引きずり込まれそう……」
初美「み、見てないで止めて下さいよー!」
霞「あらあら、ダメよ。これは初美ちゃんへのお仕置きなんだから他の人を巻き込んじゃ」
ズル…ズル…
初美「ひゃうっ!?ご、ごめんなさいごめんなさい!謝りますから許して下さいー!」ジタバタ
霞「謝罪は聞き飽きちゃったわ。……さっ、いらっしゃい初美ちゃん」
初美「ひあ――――」
モフンッ
春「飲み込まれた……」ポリポリ
小蒔「ただいま戻りました。……あれ?霞ちゃんたちは……」
巴「ちょっと今取り込み中みたいなので。姫様、お風呂に行きましょうか」グイッ
小蒔「えっ?またですか?」オロオロ
春「また」ポリポリ
小蒔「えっと……よく分からないのですが、もしかして霞ちゃんと初美さんは、その、仲が悪いんでしょうか……?」
巴「いえ、それはありませんから心配しないで下さい」
小蒔「で、でもっ!いつも初美さんが霞ちゃんを怒らせるようなことを言って、霞ちゃんがお仕置きして……」
巴「あー……それはですね、霞さんに構ってもらいたいハッちゃんなりの愛情表現みたいなものですよ」
小蒔「構って貰いたくて……?ひょっとして初美さん、寂しいんでしょうか……」
巴(いやー、どちらかと言うと好きな子にちょっかいかける小学生の心理というか……)
春(……ただのドMだと思う)ポリポリ
巴(楽しそうだもんね。お仕置きされるハッちゃんもお仕置きする霞さんも)ハア…
小蒔「大丈夫でしょうか……」オロオロ
モゾモゾ
初美「ひゃうっ、んんっ……は、離しなさいこのババア!私の若さを吸い取る気ですかーっ!」ジタバタ
霞「あら、それも悪くないかもしれないわね」
初美「や、やめ……ふわあああああああっ!?」ビビクンッ
霞「うふふふ……反省しなさい、初美ちゃん」
初美「お、おのれ……この恨み、忘れませんよー……」ガクッ
初美(……えへへ♪)
おしまい
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