淡「何それずっこい」 (32)

淡「私を拾った時のテル」
淡「私を拾った時のテル」 - SSまとめ速報
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↑の続きです

※エロあり
※百合、微NTR注意

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白糸台高校麻雀部・対局室――

淡「ツモ。6100オール」タンッ

記録係の部員「試合終了! 今年の学内対抗試合も、優勝はチーム虎姫です!」

尭深「凄い――7万点差を、ツモだけで捲っちゃった……」

菫「亦野が10万点近く削られた時はどうなることかと思ったが……さすが淡だな」

亦野「本当にすみません……」

タッ タッ

淡「勝ったよ、テルー!」ダキッ

照「お疲れ様、淡」

淡「テルと同じ学校の人だけあって、ちょっと手強かったけど……ま、私の敵じゃなかったね!」ドヤ

照「うん。頑張ったね」

淡「ねー、テルー。ほめてほめてー?」

照「えらいえらい」ナデナデ

淡「えへへー///」

部員A(以下A)「っ……負けちゃった。ごめん、みんな――」グスッ

部員B(以下B)「あれは仕方ないって! あんなにダブリーされたら勝てるわけないよ……」

部員C(以下C)「あーあ……宮永先輩が卒業したら、次はうちのチームにも大会出場のチャンスあると思ってたのになぁ……。あんな子が入っちゃったら……」

部員D(以下D)「てかあの子、いきなり宮永先輩のこと名前で呼び捨てしてるし、四六時中ベタベタしてるし……何なのマジで」

B「……何かあの二人、付き合ってるらしいよ」

D「はぁ!? マジで?」

B「うん……結構有名だよ。学校で二人がキスしたり、イチャついたりしてるとこ見た子、何人もいるし」

C「私も見た……」

A「麻雀も、宮永先輩に教えてもらったのかな……」



淡『――――ま、私の敵じゃなかったね!』



A「ッ…………!!」ギリッ

B「調子乗ってんね……」

D「……しかも、また宮永先輩に抱き着いてるし」

D「ねえ、みんな――仕返し、したくない?」

数日後――

A「大星さん!」

淡「ん?」

A「今日って部活休みだよね。ちょっと時間取れないかな?」

淡「何の用? ってか、あんた誰?」

A「憶えてないんだ……」ボソッ

淡「え?」

A「……ううん、こっちの話! 同じ麻雀部のAだよ」

A「今日もうちのチームは自主練するんだけど、良かったら大星さんに相手してもらえないかなって」

淡「ふーん、そっか。でもごめんね。これからテルとデートだから」

A「宮永先輩は?」

淡「ちょっと先生と進路の話してる。だから待ってるの」

A「じゃあ、それが終わるまでで良いから。ね? お願い!」

淡「えー!? あぁもうっ、仕方ないなあ……」

A(ちょろい……!!)ニヤリ

ガラガラ……バタン

白糸台高校麻雀部・A達のチームのミーティングルーム――

D「おかえり」

A「ただいま。大星さん、連れてきたよ」

淡「どーも」

D「大星さん、今日はわざわざ来てくれてありがとね」

淡「一局だけ打ったら帰るけど、いい?」

D「うん、十分だよ」ニヤ…

D「じゃあ早速――私とAとCと打とうか」

C「お手柔らかにね」

淡「あはっ、いいよ。手加減してあげる」

D「ほら、Aも来て。場決めするよ」

A「はーい」ガチャッ

カチャカチャ タン…タンッ…

A「あ、そうだ大星さん。言い忘れてたけど、もし最下位になったら罰ゲームね」

淡「ん? あぁ――どんなの?」

A「こ・れ」背中ツー…

淡「ひっ!?」ピクッ

淡「ちょっ、罰ゲームって、まさか……」

A「コチョコチョの刑~~」

C「ま、定番だよね」

D「うちのチームじゃ、いつも練習の時はこれしてるの。そうした方が、より真剣に練習に取り組めると思ってね」

D(もちろん嘘だけど)

淡「そんなの聞いてな――」

A「でも大星さんなら関係ないよね? どうせ負けないんだから」

淡「……ま、まあね! 私に負けはありえないよ!」コトッ

C「ロン。12000」パタリ

淡「あ……」

A「あちゃー、やっちゃったね」

C「くす……それドラだよ? 攻撃は強くても、防御はまだまだだね」

淡「いいよ――跳満くらいくれてやる」ジャラッ

淡「すぐに取り返すからね」キッ

ピッ カラカラ―

淡「リーチ!」ダンッ

A「――ねえC。ツモり難いから、山を少し前に出してもらえる?」スッ

C「おっと、ごめんごめん」スッ

D「私も忘れてたよ」スッ

A「ほら、大星さんもね」ズズ…

淡(山を繋げて円形に!? こいつら……!!)

A(ふふふ……以前、亦野から聞いた話が確かなら、これでもうそのダブリーはあがれない。どころか――)

チャッ カチャッ タン タン…

A「追っかけリーチ!」ドッ

淡「…………っ!!」パシッ

A「ロン! 一発で12000!」バタン

A(当たり牌を掴んでも、止められない……!!)

淡(~~~~~~!!)プルプル…ジャラッ…

C「あれ? もしかして、もう点棒なくなっちゃった?」

D「くす……それじゃ、リーチもできないね」

ガタッ…

淡「何それずっこい!」

淡「もう帰る!」ガタッ

A「あらあら、降参?」

C「もう降参ってことでいいんじゃない?」

D「そうだね。やっちゃお」

ガシッ

淡「え!? ちょ、ちょっと――ひゃあぁっ!?」

A「ふふっ。コチョコチョの刑~~」コチョコチョ

淡「あ、あははははっ!! ……ゃ、腋だめぇ!!」

C「よく宮永先輩にくすぐられてるよね。くすぐられるの好きなんでしょ?」コチョコチョ

淡「あはははははは!! テルにっ、だけだってばっ……ははは、ひゃはははは!」

D「はいはい、腋やっちゃえ腋」

ガラッ

照「ごめん、淡。遅くなっちゃった。あの先生の話、長くて――あれ?」

照(ここで待ってるって、言ってたんだけどな――)



淡「――――あはははは! やっ……ちょっとどこ触ってっ、あぁぁん!!」

A「あ、ごめんごめん。胸、触っちゃったかも」

C「結構、胸あるよね」サワサワ

淡「やっ……! んっ、くぅっ……」

D「こら、気持ち良くしてどうすんの!」

C「……っと、ごめんね。大星さんはくすぐったいのが好きなんだもんね」コチョコチョ

淡「いひゃああっ……やめ、いや! はははぁははは!!」

A「こんなに敏感だと、くすぐり甲斐があるね」

D「腋だけじゃなくて、全身弱いんじゃない?」ニヤニヤ

淡「あはははははは……ははははは、ひぃぃ……!!」

淡「ひゃっ、あははははっ……はっ、くぅっ、ううっ……も、もういいでしょ!」

A「まだ10分も経ってないよ。それに――時間制限とか無いから」

淡「はぁ!? ぅひっ……それ、あははっ……どういう、っく、意味……?」

A「そのままの意味だってば。このまま私達、何時間でも続けるから」

淡「っ……ふざけないでよ馬鹿!」

A「本気」

淡「やっ……やだやだぁ! 助けて、テルーッ……」ジワ…

A「ああ、ついでに教えてあげると、宮永先輩なら来ないよ。今頃、待機してるBに騙されて帰っちゃったんじゃないかな?」

淡「う、嘘っ……」

A「だから――安心して笑ってね」

コチョコチョ コチョコチョ…

淡「ひっ……きゃはははははっ!! ぁーっ、あぁーっ、やぁははははははっ!!」

淡「――――はあ、はぁ……も、だ、め……」ピクピク

A「そろそろ限界? やめてほしい?」

C「宮永先輩と別れるんだったら、やめてあげてもいいよ」

D「ついでに麻雀部も退部してね」

淡「……そんなのっ、はぁはぁ……ありえない、から」

A「意地張っても、いいことないよ?」サワッ

淡「余計な、っ……お世話! こちとら、テルに一晩中くすぐられたことだってあるんだから!」

A「やっぱり服の上からじゃダメだね――服、脱がそっか」スルスル

C「賛成」カチャカチャ

D「実は私、こんなこともあろうかと、ローション持ってきたんだ。取ってくるね」

淡「ゃっ……!」ジタバタ

ガラガラ――

A、C、D『!?』

照「――その子、私のだから。返してもらえる?」

A「み、宮永せんぱ――」

淡「テルー!」パアッ

ダッ…

C「あっ……!!」

照「淡、遅くなってごめん」ダキッ

A「何で、ここが分かって……」

照「淡が私を置いて一人で帰ったことなんて、一度もないから」

照「案の定、Bを問い詰めたら白状した」

D「あの馬鹿……!!」

淡「テルー……帰ろ?」

C「待ちなさいよ!」

照「……何?」

A「宮永先輩……。大星さんは、麻雀で負けたから罰ゲームでくすぐられてたんです」

C「そう! だから別にやましいことなんてしてないんですよ!」

淡「まだ負けてないってば! 0点ジャストになっただけじゃん!」

D「じゃあ続きする? 結果は変わらないと思うけど」

淡「この……!」

照「なら、私が続きを打つ」

ガタッ

照「私が勝ったら今後一切、淡に関わらないで」

D「宮永先輩と……!?」

A「いいですよ――」

C「ちょっとA!?」

A「交代を認めます。その代わり、私達が勝ったら、先輩には私達のものになってもらいます」

照「いいよ」

A「さらに連続和了も禁止です。連続和了した時点で先輩の負け、それで構いませんか?」

淡「そんな無茶苦茶――」

照「分かった」

淡「え……いいの? テルー」

照「大丈夫。淡はゆっくり休んでて」

淡「――――うん。私、テルのこと信じてるから」

A「……始めましょうか」イラッ

ピ カラカラ… チャ…タン カチャッ コトッ…

A「チー」カシャ

A「ポン」ガシャッ

A「それもポン!」ガッ

淡(CとDが露骨にアシストしてる……たぶん、もう聴牌……)

C「もうすぐ……憧れの宮永先輩が私のものになるのかぁ。感動で涙出そう……」

D「あんた一人のじゃないってば。私達みんなのだからね」

A「とりあえず、最初は大星さんの前で4Pでもしよっか?」

D「いいね、それ」

淡「……テルに勝てると思ってんの?」ムカッ

A「思ってないよ。だから、宮永先輩が負けるとしたら、それは誰かさんのせいなんじゃない?」

淡「ぐ…………っ!」

C「くす、先輩かわいそー」コトッ

ギギギー…パッタン

淡(あ……鏡が、閉じて――)

照「ロン」

C「え――?」

D「気にすることないって。あっても1300――」

照「――32300」

A「国士無双――」

D「へ…………?」

C「なん、で……? 最初は1翻のあがりだけの筈じゃ……」

淡「さすがテルー! イケてんじゃん!!」ダキッ

C「ご、ごめん……! どとど、どうしよう……」アタフタ

A「落ち着いて。まだ5700点差で、私がトップ。しかも先輩が親番の次の局は、何があろうと絶対にあがれない」

C「そ……そうだよね! 国士だって、次も来るとは限らないし」ジャラッ

ピ カラカラ カチャカチャ…

照「九種九牌」パラッ

A、C、D『――――!?』

D「九種九牌って、それ――」

A「国士無双、聴牌してる……」

照「一本場」コトッ

C「……も、もう嫌ぁーっ!! 私達の負けでいいですから、許してくださいぃーっ!!」ガクブル

照「――まだ、終わってない」ピッ

カラカラ…

C「ごめんなさいごめんなさい! もう大星さんに手出したりしません。だから――」ペコペコ

照「次も国士が来るとは限らない――そうだよね?」クスッ

ダンッ

照「リーチ」ジャラッ

A「――――先輩」ゾクッ

A「私――ずっと大星さんのこと、あなたに依存しすぎだと思ってました」

A「でも本当は、あなたの方がずっと――」

ガッ

C、D「ひぃっ……」

照「ツモ――16100オール」タンッ



淡「テルー、凄かったねー。あのギギギーってやつ」

照「そういえば、見せたの初めてだっけ」

淡「うん」

照「でもあれ使うと、絶対に連続であがれなくなるんだよね」

淡「え? ってことは――」

照「うん。どのみち連続和了はできなかった」

淡「あはっ、何それずっこい」

クンクン クンクン

淡「ごめんテルー。ちょっと寮寄ってってもいい?」

照「いいけど。どうして?」

淡「くすぐられて汗かいちゃったから……ちょっとシャワー浴びてくる」

照「――――!!」ムラッ

照「――洗ってあげるから、一緒に入ろうか」

カン

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