モバP「サイコアイドル?」 (24)
◆モバマスSSです。
◆キャラが崩壊するかもしれません。
◆思い付きでやったので書き溜めがないです。遅筆になってしまいます。(前回は5ヶ月くらいかかりました。)
◆コレジャナイ感が漂う可能性が有ります。生暖かい目で見守って下さい。
◆前作の続きではありません。
前作
モバP「まゆのヤンデレを治す!」
モバP「まゆのヤンデレを治す!」 - SSまとめ速報
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小梅「こ…、この…お話は…、もしアイドルが…く、狂ってしまったらの…お、お話し」
サイコアイドル第一話 狂気の新世代
やっほー!本田未央だよ。今日は、みんなの楽屋に遊びに行くよ♪
未央「しぶりん、今日のライブも頑張ろうね!」
凛「そうだね。死んじゃったプロデューサーのためにも……」
実はプロデューサーは、交通事故で先月亡くなってしまったんだ。このライブは私たちのプロデューサーが用意した最後のお仕事。だから、みんな張り切ってるんだっ!!
卯月「えへへへ、プロデューサーさん……。私のことずっとずっと見ててくださいね」
しまむーは、お守りに頬ずりしてる。はたから見たらプロデューサーの形見に面影を重ねているようにしか見えないけど、私は知ってる。
あのお守りには入ってるんだよ。プロデューサーが。正確には喉仏なんだけど……
実は、私たちはやってはいけないことをしちゃってさ。骨壺ってあるじゃん。それが一日だけ事務所に置いてあった日があったんだよ。なんか、プロデューサーが事務所が好きだったから、置いてあげて欲しいとかなんとかでご両親が頼んだってことらしいけど……
その時に私達、事務所に置いてある骨壺あけて中からお骨を取り出しちゃったんだ。しまむーはなんていうか怖かった。ずっとプロデューサーさん、プロデューサーさんって呟いてて、まるで憑りつかれてるみたいだった。しぶりんは逆に冷静だったから怖かった。しぶりんが頭蓋骨を取り出して少し微笑んだときは私は寒気がした。
凛「未央、プロデューサー綺麗でしょ。うちの花なんだ、これ」
プロデューサーの頭蓋骨に色とりどりのお花が飾られている。目があったところや口のあったところにたくさんのお花が刺してあった。
卯月「未央ちゃんはプロデューサーさん、持って帰らなかったよね。どうして?」
しまむーは死んだ目でこちらを見て、いつもこのことを聞く。
未央「心と心でつながっている。それだけで私は満足だから…ね」
そう、プロデューサーと心がつながっていたのは私。本田未央。なのに、しまむーやしぶりんはおかしいよね。骨を取って、プロデューサーを自分のものにしちゃった気になってさ。ああ、むしゃくしゃする……。今日は多めに二人の写真を持って来たのに、もう半分も残ってないよ。早くトイレに行って、しまむーとしぶりんの写真をズタズタにしないと正気が保てそうにないよ。今日まで我慢しないと。今日までは写真で我慢しないと。大切なプロデューサーの最後のライブ。そして、ニュージェネレーション最期のライブ。終わったら、二人も写真のように
ズ タ ズ タ ニ ヒ キ サ イ テ ヤ ル
千枝「大人って大変だな、って千枝は思うんです。私達は、甘えたいときに甘えていられるけど大人は違うみたいです。大人は甘えちゃいけないんでしょうか?それとも……」
サイコアイドル第二話 忘れられないあの人を想いながら
留美「はーい、あなた起きましょう。会社に行く時間よ」
留美「もう自分じゃ起きられないの?はいはい、起こすわよ。ったく、いつまで私に甘えているつもりなのかしら?」
留美「朝ごはんなんて食べて暇はないわ。近くのコンビニで何か買っていきましょう。何よ、その目は?」
留美「私が寝坊したって言うの?冗談はよして。あなたがいつまでも起きないから冷蔵庫に愛妻料理を突っ込むことになったのよ。いいから、文句言わずに支度をしなさい」
留美「ネクタイ曲がってるわよ。もうしっかりしてちょうだい。あなたは私の夫なのよ!!」
留美「行くわよ。ちょっと急がないと本当に遅刻よ」
留美「はぁ…、はぁ…、周りの目?気にしている暇はないわ」
留美「おはようございます。すいません、遅れてしまったようで……、ほら、あなたも謝りなさい。元々は君のせいなんだから」
ちひろ「和久井さん……?」
留美「何?」
ちひろ「その背負っているマネキンは一体……?」
留美「マネキン?おかしなことを言うわね。これは私の夫のP君じゃない」
ちひろ「っ……!!やめて下さい、和久井さん!!Pさんは先月交通事故で亡くなったんですよ!!」
留美「あなたこそふざけないで!!私の夫を勝手に殺さないでほしいわ」
現状は悲惨だった。スーツに身を包んだ和久井留美の背中には等身大のデッサンドールが背負われており、その顔にはPの写真が貼り付けてあった。しかし、もう判別もできないほど傷んでいる。おそらく、唾液やその他の液で傷んだのだろう。それを和久井留美は先月交通事故で亡くなったプロデューサーだと言い張るのだ。しかも、いつの間にか彼と結婚している始末。手におえない。でも、仕事はいつも以上のことをする。だから、皆そのことは言わなかったがなくなって一か月。ついに千川ちひろがキレた。なぜ、こんなことになってしまったのか。彼女達は仲間ではなかったのか?
美優(うらやましいなぁ……、私も早くあんな風に狂えたら楽なのに……)
楓(プロデューサーさんかぁ……。もう、吹っ切れちゃった方がいいのかな?死んじゃったら楽になれるのかな?こんな辛い気持ちから)
菜々(もう、ウサミン星人なんて……、言ってられない……、もう…、辛いだけ……)
大人は自分自身を救うことで精いっぱいなのだ。他の人なんて救っていられる余裕なんてない。彼女たちは大人であるがゆえに狂気の世界へと一歩、足を進めてしまったのだ。
留美「P君、こんな分からずやの世界なんて去って、二人だけの世界に閉じこもりましょう……」
未央「えーと、しぶりん5位でしまむーが29位か……。え、私?いや~、その~、まあ、いいじゃん。そういう話はナシにしてさ。ちょっ、しつこいよ、さすがに私でも怒るからね!!ふぅ~、でも一番じゃないと満足できない子もいるのかもしれないね。だから、今私の順位は関係ないでしょ!!」
サイコアイドル 第三話 4-3=1
先日、事務所で神崎蘭子の遺体が発見された。その遺体はただの遺体というにはあまりに残酷な形だった。顔がハンマーのような鈍器でぐしゃぐしゃに潰されていたのだ。第一発見者の輿水幸子の話によると、犯人はハンマーを片手で振り回すような大男だったらしい。幸子は血だまりの中で泣いていた。
そして、本日、二人目の犠牲者が出てしまった。この前、事務所に入ったアナスタシアだった。この連続殺人犯は総選挙の順位に則って殺害を繰り返しているのではないかと推測された。それで、私ことPは第3位の高垣楓さんと一緒に公園にいる。警察からのおとり捜査の依頼だ。一応、犯人の顔を目撃している幸子も一緒だ。
楓「不安です……」
P「だ、大丈夫ですよ」
幸子「……」
楓「もう、多分私死んじゃうと思います」
P「え、縁起でもない…」
楓「私、言いたいことがあります」
P「楓さん?」
楓「ずっと好きです。死んだとしてもこの気持ちは変わりません」
P「……」
楓「答えないでください。今、答えを聞いたら死にたくなくなっちゃうかもしれません。私はみんなのために覚悟を決めてきたのに……」
P「楓さん……。俺、絶対楓さんを死なせません!!絶対に生きて帰りましょう!!」
楓「でも、もう終わりみたいです。ほら、パトカーの音があんなに遠い……」
P「な、何を、って、パトカーがここから離れていってる!?」
幸子「ボクが言ってあげたんですよ。さっき犯人を公園そばで見かけたって」
P「幸子、それは本当か?」
楓「ええ、カワイイボクの話を聞いて警察の皆さんはすぐにボクが言った場所に駆けつけてくれました」
P「良かった……」
幸子「ええ、本当に良かった。ここで第三位を殺せるんですからね」
P「幸子!!か……」
言う方が遅かった。楓さんの頭からは血が吹き出していた。笑っていたのか、泣いていたのか、最期の顔はわからなかった。幸子は両手で大きなカナヅチを振り回し、何度も何度も楓さんの顔を潰した。
幸子「ふぅ……、これでカワイイボクが一番になれました」
いつもの幸子だ。こんなとき、普通じゃない幸子だったら説得とかできたはずなのに。どうして、どうして、いつものお前なんだ!!
幸子「蘭子ちゃんも災難ですね。カワイイボクのノートを見たいなんて言わなければ死なずに済んだのに。アーニャさんもそうです。幸子、かわいそうって言わなければ死なずに済んだ。楓さんは自分の不幸を呪ってください」
P「な、なんで……」
幸子「こっちのセリフですよ。最初は買い物に付き合ってくれたのに……。最近ではスカイダイビング?びしょ濡れ?いじられ役?どうしてプロデューサーさんはボクに厳しくなったのか、ずっと考えたんですよ!!」
P「いや、その、それは……」
幸子「そこで、ボクは考えました。多分、一番じゃなかったから。ボクが総選挙で一番カワイイって証明できなかったから、プロデューサーさんは厳しくなったんだってね!!」
P「幸子、違うぞ!!」
幸子「これでボクが一番カワイイ。プロデューサーさんも優しくしてくれますよね」
P「あ…ああ……」
幸子「ボクのノートです。見てください。プロデューサーさんにしてもらったこと全部、全部書いてあるんですよ!!」
P「幸子、ごめん……、謝るから、もう、こんなことは……」
幸子「その怯えた顔も可愛いですよ、プロデューサーさん。ん、カワイイ?」
幸子はいつもの幸子から殺人鬼の幸子へと形相を変えて、ハンマーを振り上げた。
その直後、鈍い音が響いた。
早苗「正義の味方 警察。そんなものに憧れて警官続けてた時期もあったわよ、私も。でも、いつしかノルマをこなすための仕事になっちゃう。いつまで正義の心で動いていたのか、なんて覚えてないわ。いつまでも、正義の心に従って動きたいわね。でも、歪んだ正義っていうのは警察だろうがなんだろうが、どうにもできないわね」
サイコアイドル 第4話 正義のヒーロー
光「ついに追い詰めたぞ、レイナ!!」
麗奈「な、なあ……、光。やめろよ、こんなことさ。こんなことしたって何の解決にもならないだろ」
光「なあ、これを見てもお前はそう言えるのか?」
『モバイルプロ、プロデューサー アイドルに襲いかかる!!』
光「この記事にはお前がPに押し倒されている写真が載っているな」
麗奈「ち、違うんだ。Pにイタズラしようとしたら、あいつがコケて私に……」
光「麗奈、お前は自分のやったことをわかっているのか?」
麗奈「だって……、だって……」
光「お前のせいでPは会社をやめたんだぞ」
麗奈「あ、アタシだって……」
光「お前はな、Pだけじゃない。他のみんなにも迷惑をかけたんだ」
麗奈「なあ、光。それはとても悪かったって反省してる。だから体に巻きつけられた爆弾を取ってくれよ、な」
光「悪は滅ぼさないといけないんだ。お前みたいな悪は、なおさらほっといちゃいけない」
麗奈「イヤだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!しにだぐないよぉぉっぉぉぉぉっぉおっぉぉ!!」
光「Pを死ぬより辛い目合わせたんだ。それくらいの覚悟はしておけ」
麗奈「うおえっ、ゲボッ、イヤだーーーーーーーーーーーーーーー、だずげでよ!!」
光「防音室だ。叫んだところで誰も来ないよ」
麗奈「ひがるーーーーーー!!もう、イダズラしない!!なんにも悪いことしないから!!」
光「もうちょっと早く聞きたかったな、その言葉」
麗奈「えっ」
光「じゃあな、レイナ」
ガチャン
麗奈「いややあっややあやっやあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
翌日の新聞の見出し
『モバイルプロダクションで爆破テロ 犯人はアイドルを狙った凶悪な外国人の可能性!!』
死傷 1名 小関麗奈
軽傷 1名 南条光
前にも同じようなの見た覚えがあるなぁ
麗奈の口調が違いすぎて誰だよこいつ
知らないなら出さなきゃいいのに
亜子「お金はあればある程ええよね!!いろんなおいしいものが食べれて、欲しいものも好きなだけ買える。でも、お金が有り余るような生活になりたいけども、なりとうないわ。ちょっと矛盾してるかもしれんけどな。それが当たり前になってしもうたら、もう後戻りはできへんし満足感も何もないんだから。この世はホントかなわんことばっかりや」
サイコアイドル 第5話 シンデレラボーイ
P「え~と、これがこうで……」
桃華「Pちゃま」
P「お、桃華。一体どうしたんだ?」
桃華「実は我櫻井財閥で、アイドルである私のお披露目パーティが開催されますの」
P「え、聞いてないぞ!!」
桃華「まあ、私的な用事ですから……」
P「そうか。頑張れよ、桃華」
桃華「そのことで、なんですが……」
P「何か、問題があるのか?」
桃華「ええ、プロデューサーも会に列席して欲しいという親戚筋たっての希望がありまして……」
P「ああ、なるほど。わかった、いつ出席すればいいんだ?」
桃華「それが単純なお話ではないのです。櫻井家は元々、目利き舌利きが多い家柄。よって婚約者や列席する友人にもそのセンスが問われますの。もし、ナンセンスと判断されればその家の面子は丸つぶれですわ」
P「ええっ!?」
桃華「だからこそのお願いですわ。プロデューサーの一人も連れてこられない、と言われて面子が丸つぶれになることは避けたいんですの。だから、Pちゃま。私の家に一週間滞在して欲しいのです。迷惑でしょうか?」
P「う~ん、ちひろさんや社長が何と言うか、だな」
桃華「両方の許可はとっていますわ。あとはPちゃまだけですの」
P「……、わかった。桃華の言う通りにしよう」
桃華「ありがとうございます。早速、手配させますわね」
それから、一週間に渡りPの教育が始まった。ワインやシャンパンを毎日浴びるように飲まされ、最高級の料理を満腹になるまで食べさせられた。それに使われている食材の判別。酒の銘柄や産地まで当てる訓練のために毎日必死になって酒と料理を食べて飲んだ。これが桃華のためになると信じて……
そして、当日。桃華の単独ライブが櫻井家特設ステージで行われる。そして、立食パーティ。類まれなる舌利きを披露したPに櫻井家の親戚筋は驚き、口々にPをヘッドハンティングしようとした。彼が首を縦に振ることはなかった。そして無事、パーティは終了した。
P「これで良かったのか、桃華?」
桃華「Pちゃま、とてもかっこよかったですわ」
P「ははは、ありがとう」
桃華「いつでもお待ちしておりますわよ……」
P「もう来ることはないと思うよ……」
その後、Pに変化が起きた。
P「なんだ、この飯……、すごくまずいぞ……」
味わえば味わうほどわかる。コンビニ弁当やその他の定食屋の料理の粗雑さや使っている食材の質が。いつも食べ慣れている味のはずなのに、あともう少し、ここがこうであれば、とかそんなことを思ってしまう。酒も同様である。次第にPは櫻井家の生活に戻りたくなっていた。しかし、理性がそれを止めていた。しかし、本能を止め続ける理性というのは大概長持ちしないものである。
桃華「あら、Pちゃま。ごきげんよう」
P「ああ、桃華。おはよう……」
言ったらダメだ、言ったらダメだ、という気持ちは簡単に崩れてしまうものだ、とPは自覚できるほど痛切に感じた。
P「また……、桃華の家に……」
桃華「ふふっ、いいですわよ」
その後、Pは何回も桃華の家に通い詰めるようになった。時間が経つとそこに住み始めるようになった。Pはそのまま……
桃華「ようやく手に入れましたわ。お金という力は素晴らしいですのね。今まで何の達成感も感謝もあって当たり前のものに抱くことはありませんでしたが、今だけは感謝しますわ。Pちゃま、私がいる限り、ずっとずっと満足させてあげますからね……」
>>7
実は第4話までは前に落ちたスレッドに書いてたやつです
>>9
レイナ様はここでは死にたくないという気持ちでいっぱいなので、いつもの口調ではなくあえてこうしてみました。まあ、普段なら、光なんて小指で十分よ、アーッハッハッ…ゲホゲホ……
>>11
死にたくない気持ちでいっぱいなのはわかるけど、だからって男口調はおかしくね?
「なあ、やめろよ」とか「ち、違うんだ」とか。奈緒とかの口調っぽいのが気になった
>>13訂正してみました
早苗「正義の味方 警察。そんなものに憧れて警官続けてた時期もあったわよ、私も。でも、いつしかノルマをこなすための仕事になっちゃう。い
つまで正義の心で動いていたのか、なんて覚えてないわ。いつまでも、正義の心に従って動きたいわね。でも、歪んだ正義っていうのは警察だろうがなんだろうが、どうにもできないわね」
サイコアイドル 第4話 正義のヒーロー
光「ついに追い詰めたぞ、レイナ!!」
麗奈「な、なあ……、光。やめてよ、こんなことさ。こんなことしたって何の解決にもならな……」
光「うるさい!!これを見てもお前はそう言えるのか!?」
『モバイルプロ、プロデューサー アイドルに襲いかかる!!』
光「この記事にはお前がPに押し倒されている写真が載っているな」
麗奈「ち、違うのよ。Pにイタズラしようとしたら、あいつがコケて私に……」
光「麗奈、お前は自分のやったことをわかっているのか?」
麗奈「だって……、だって……」
光「お前のせいでPは会社をやめたんだぞ」
麗奈「あ、アタシだって……」
光「お前はな、Pだけじゃない。他のみんなにも迷惑をかけたんだ」
麗奈「なあ、光。それはとても悪かったって反省してるわよ。だから体に巻きつけられた爆弾を取ってよ、ねぇ!!」
光「悪は滅ぼさないといけないんだ。お前みたいな悪は、なおさらほっといちゃいけない」
麗奈「イヤだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!しにだぐないよぉぉっぉぉぉぉっぉおっぉぉ!!」
光「Pを死ぬより辛い目合わせたんだ。それくらいの覚悟はしておけ」
麗奈「うおえっ、ゲボッ、イヤだーーーーーーーーーーーーーーー、だずげでよ!!」
光「防音室だ。叫んだところで誰も来ないよ」
麗奈「ひがるーーーーーー!!もう、イダズラしない!!なんにも悪いことしないから!!」
光「もうちょっと早く聞きたかったな、その言葉」
麗奈「えっ」
光「じゃあな、レイナ」
ガチャン
麗奈「いややあっややあやっやあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
翌日の新聞の見出し
『モバイルプロダクションで爆破テロ 犯人はアイドルを狙った凶悪な外国人の可能性!!』
死傷 1名 小関麗奈
軽傷 1名 南条光
亜里沙「優しい子って意外に溜め込みやすい体質なのかもしれません。先生もみんなを見ているつもりでもわからないことがたくさんあります。最近の偉い学者さんたちは少年犯罪をあーだこーだ言っていますけれども本当は……」
サイコアイドル 第6話 もう我慢なんて出来ない
きらりはね、最近思うことがあるんだ。
杏「プロデューサー、プロデューサー。今日はお休みにしようよ」
P「それ昨日も同じこと言ってたぞ……」
杏「結局、2年も頑張らされたんだよ。有給だー、有給をくれー」
P「そんなこと出来るわけないだろう……、社長が無理してお前のためにスケジュール融通して有給くれてるのに……」
杏「えー、もっと休ませろー」
きらりはわかってるにぃ。杏ちゃんはいい子なんだにぃ。ちょっとPちゃんに甘えたいだけなんだって。
杏「もっと休みの多い年にならないかなー、今年は」
P「そんなわけないだろ。正月から仕事が詰まってるんだ」
きらりはうらやますぃよ。杏ちゃんみたいに構ってもらえたらって毎日思うよ。
杏「飴くれたら、考えよっかなー」
P「仕方ないなー」
きらりはね、どっちも大好きだから辛いよ。ハピハピな関係がこのまま続いていってほすぃよ。でもね、きらりはPちゃんのお嫁さんになりたいんだにぃ。
杏「まあ、疲れているプロデューサーにプレゼントってやつかな」
P「あ、これスタドリじゃないか。ちひろさんから買ったのか?」
杏「印税の残りだよ。まあ、これで優しい杏にプロデューサーは休みを……」
P「やるわけないだろ」
きらりはね、きらりはね、きらりはね、きらりはね、きらりはね、きらりはね、きらりはね……
杏「ええ……」
P「はいはい、今日はレッスンだからなー」
杏「くそー、横暴だー」
P「ほら、行くぞ」
Pちゃんを独占している杏ちゃんが許せないんだにぃ。とーっても、とーっても。
杏「離せー!!」
P「離したら逃げるだろうが!!」
きらりは、いけない子なんだにぃ。でも、でも……
杏「ぐぬぬ……」
P「まったく、いつもそうやって大人しくしていると可愛いのにな」
杏「……、冗談きついよ、プロデューサー」
P「まあ、杏は可愛いよ」
杏「むぅー……」
きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは、きらりは
P「こんなんじゃ一生俺が面倒見てやらないといけないな」
杏「……、そうして欲しいかな」
もう……、我慢できないにぃ……、ごめんね、二人共……
紗奈「あー、もうどうしてゲームやってるときの時間は短いのに勉強とかの時間って長いのかな?逆だったら良かったのに……」
サイコアイドル 第7話 ゆるふわな時間
藍子「で、ですね、そこで愛梨ちゃんが……」
P「そうか、そんなことがことがあったのか……」
藍子「ふふ……」
P「そろそろ……」
藍子「まだ、そんなに時間が経ってないんじゃありませんか?」
P「あ、ああ……、そんな気がする……」
藍子「じゃあ、ちょっと離れますね」
P「ああ、わかったよ」
P(本当はわかっている。ここは、藍子の部屋でもう2日もここにいることを。会社は無断で休んでいる。早く行かなければならないのに。体が、心が、言うことを聞かない)
藍子「Pさん、お話の続きをしましょう」
P(楽しいゆるふわな時間はすぐに過ぎていく。俺は、この時間の中毒者になってしまったみたいだ)
藍子(Pさんとずっとここで話をできるなんて幸せすぎて、どうにかなっちゃいそうです。このまま、ずーっとここに閉じ込めることができたらいいのに)
P(もうどうでもいいや。藍子がいれば、あと何年経とうが、一瞬に感じられそうだ)
藍子(幸せ……)
P(本当に幸せだ……)
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