八雲紫「あら、入んないじゃん……おっかし~なぁ~ww」
数日後………
紫「私、幻想郷の長を辞めます。」
霊夢「………え?」
こうして、幻想郷長選挙が始まった……
魔理沙「紫の後釜なんて、誰でも出来るもんじゃないぜ?」
霊夢「そうね。紫並に権威があって、誠実で、里の人間や妖怪や天界地獄からも支持されてると言えば……
あの医者かしら?」
竹林の奥にて……
文「八意さん!幻想郷長選挙に出馬なさるんですか!?」
永琳「う~ん、そんな噂もあるようだけど……ごめんなさい。
私は医院や姫様の従者やらで、とてもじゃないけど公職に回す時間なんて取れないの。」
文「では……八意さんは、誰か推薦しておられる人はいますか?」
永琳「もちろん!私の姫様です。」
永琳「最近姫様がようやくやる気を出して、政治をやりたいと言いだしたのです。
あの方はは素晴らしいお方です。きっと素晴らしい政治を行うことでしょう……」
文「……ちなみに、輝夜さんのマニフェストは見ましたか?」
永琳「いえ、まだ聞いてないです。
彼女が、私は頭を貸さなくていいから、推薦だけしてくれ、って言うので。
でも、拝見する必要などありませんね。あの方なら、きっと民意にそった最高の公約を描いているでしょうし………」
文「は、はぁ………」
輝夜『原子力なんていらないんだ!!お空発電はやめよう!!幻想郷から、お空発電の廃止を!!
後、五輪は東京ではなく幻想郷で……。
幻想郷の愚民ども!!我に手を貸してください!マジでお願いします!!』
文「ふむふむ……。輝夜さんなら、人里にも支持者が多いし、何より幻想郷で一番の賢者と言われる八意さんが推薦してくれるのなら、有力候補筆頭でしょうね。」
魔理沙「そういや、命蓮寺の輩とかは、最近人里からの支持を受てるそうだけど。どっかの村議選で議席数1から5に増やせたらしいし。
どう言ってるんだ?」
霊夢「え?さぁね。」
鵺『人間だけの幻想郷ではない!妖怪も、人間と同じ権利があり、保障されるべきなのだ!
私が幻想郷の長となったならば、大陸の妖怪方との交流を増やし、妖怪達の住みやすい幻想郷とすべく妖怪参政権をもうけます!!』
聖『我ら命蓮寺は、この鵺さんの意思をバックアップしていきたいと思います!!』
人里の人達
(また命蓮寺の奴らがなんか言ってるし……)
(うるせーww)
霊夢「そんなことより守矢はどうなってるの!?
妖怪山周辺ではかなりの支持を得てるし、最近はこの辺りにまで支持層を増やしてるじゃない。
どうせ今回も調子にのってんじゃないの?」
魔理沙「ん?あー……それがな……」
神奈子『私達守矢一派は自主投票とします。
党としての推薦は行いません。』
ケロちゃん『あーうー。洩矢をよろしく!』
霊夢「はぁ!?あの守矢が自主投票!?なんでまた……」
神子『我らは古来よりこの国を守り続けたものだ!
この幻想郷に厄災が訪れた時、主達は己の力だけ乗り切れると思うのか?
我らは政治だけでなく、軍事にも精通している。人間達よ、今こそ幻想郷を自衛する自衛団を作ろうではないか!
我らに降り掛かかる災害を打ち消し、危機にある人間を助けるべく存在。
妖怪や神々の力を借りてばかりでは駄目なのだ!』
早苗『素晴らしい!豊聡耳様は最高のお方です!!
今我らに必要なお方こそ、豊聡耳様に違いないのです!!』
布都『我ら豪族も太子様のお力になるべく、尽力いたします!!』
はたて「布都さんに質問です。布都さんは、名のある軍師とお見受けしますが、ユニークな発言で里に大勢のファンをお持ちのようですね。
でも、幻想郷の長の秘書官となってしまってはユーモアを発揮しにくくなるのでは?」
布都『はぁ?我は別にユーモアな発言などしてないが……』
神子『心配いりません!それについては私が保障します。
布都にはいつまでたっても愛らしい勘違いアホっ娘を演じてもらいますから!!』
布都『た、太子様……?何を言って……』
【元ネタは、記者会見のあのやり取り】
霊夢「さてと……
ところで魔理沙。私はこれから用事があるから……」
魔理沙「え?あ、うん……じゃあ、私は紅魔館に行くわ。
人里で一番、ダントツで支持者を得てる紅魔館がどう動くのか、パチェに聞きに行って来る。
ついでに本を借りに♪」
人里……
幽々「全く、紫が面白半分で長選挙とか言いだしたせいでろくなことになんないわよね。」
阿求「あはは……あの方は本当に破天荒ですよね。
にしても、案外新しい長を選べと言われてたら選びにくい者ですね。」
幽々「そうね……。
支持層が全く割れてる。人間達は聖人達に流れそうね。早苗もあっちに着いてるし。
早苗は人間達からはかなり好かれてるから。幻想郷を収める統一者を決めるいわゆる“長選挙”って制度を作ったのも早苗、そして紫や他の神々の支持で先代の長をになったのも彼女。
さすがは奇跡を起こす程度の能力だわ。」
阿求「すぐに紫さんに譲っちゃいましたけどね。
早苗さんは幻想郷だけでなく、日本のことも深く考えていましたし。」
【究極の後付けです。ごめんなさい。】
小傘「幽香さん。私たち、どこの勢力にも属さない浮遊層妖怪は今回誰を支持すればいいのかな?
やっぱ早苗様?それとも紅魔館の人?」
幽香「そーね。あれでいいんじゃない?」
小傘「あれって………」
チルノ『あたい最強!!最強のあたいが長になる!!
皆ぁー!!度⑨たーチルノを応援してね!!』
(罪)『チルノ!!チルノ!!』
(罪)『⑨!!⑨!!』
小傘「………。
チ、チルノですか?まぁ、ある意味いい立候補者だと思うけど……。他のメンツに比べたら。
ところで、度⑨たーって何なんですか?」
幽香「うふふ♪」
紅魔館(支持率ナンバー1勢力。)
パチェ「咲夜。あなたが長になれば……」
咲夜「お嬢様の従者たる私が紅魔館を離れるわけにはいきません!!」
レミリア「はぁー……。
今安易に館内の勢力を割くのはダメよ。
だからといって、外から人材を連れてくるにも……」
美鈴「お嬢様。ここは私が……」
レミリア「あんたがなって変な発言でもしたら、私達にまで火花がくるの!! 全く……、これだから勘違い馬鹿は……」
パチェ「どうする?レミ?まさか私達が自主投票なんてしたら、里にも妖怪達にも顔が立たなくなるわよ?」
レミリア「仕方ない。こうなったら、現立候補者の中から選んで推薦するしかないわね。」
パチェ「あいつはダメよ。」
レミリア「まだ誰とは言ってないじゃない。」
パチェ「ダメ!絶対ダメよレミ!!あいつと私たちは一度敵対した者同士。
かつての敵を推薦したとかなったら、紅魔館の支持者達が逃げるわよ!?」
レミリア「何言ってるの?彼女は人気者だから大丈夫に決まってるわ!なったって世界1位なんだから……」
地獄にて……
さとり「どうせ私達は嫌われ者。
私達が何を言おうが、候補者を出そうが、人も妖怪も神達も無視するわ。」
お燐「大丈夫です!お空発電廃止を言えばきっと……」
さとり「無理よ。どうせ………」
こいし「それで?負け犬なお姉ちゃんは結局だれを推薦するの?
あいつ?」
さとり「え?あ、そうね。あいつを支援しましょう……。
どうせあいつが勝つんだから……」
お燐「そうですそうです!勝ちそうな人に乗っかっちゃいましょー!!」
博霊霊夢『あー、あー。
私ー、博霊霊夢は、幻想郷長選に立候補することを決めました!!うん!
紅魔館からも支持をうけました。要らないのに地獄からも支持を貰っちゃいました。マジで要らねー。
私が考える幻想郷のあるべき姿はー……
ちょっwwこの旗邪魔なんだけど!誰かどけてくれる!?』
文「え?それは国旗……」
博霊霊夢『妖怪と人間の調和は………………………賽銭が大事で……世界の平和は………秩序を乱すのは………賽銭が……力が………賽銭………博霊神社で……守矢逝ってよし………お賽銭…………
…………つまり、幻想郷には私が必要なのですよ!!世界1位の人気を誇る私が!!』
このSSまとめへのコメント
お空発電は夢の発電方法だからやめたらもったいないな