男「超能力学園で人が死んだらしい」女「なんと」(44)

男「犯人もわからず……」

男「というわけで、調べてみようぜ!」

女「いやあ、でも私らは凡人が集まる普通科の人間だしね?」

男「いいじゃないか、散々『超能力も使えないクズ』ってレッテル貼らされてるんだ!」

女「もしかしてさ」

男「うん」

女「解決して超能力無しでも人間だって言い張りたいと?」

男「無能への人権奪還ですわ」

女「でも相手ってほぼ確実に超能力者だし危なくない?」

男「もううっさいなー。さあ行くぞ!」

女「1人でいけよ」

男「いいじゃん、正直心細いんだって」

女「いやいやいやいや、心細いの一言で殺人事件に巻き込まれてたまるか!」

男「まあそう言わずに……」

女「あーもうわかったわかった。そんかわり終わるまで毎昼おごってね」

男「……300円までなら」

女「400だ」

男「うぐっ……わかった」

女「よしきた、んで死んだのってどこの誰よ?」

男「超能力科の9組のやつらしい」

女「あれ、そんなにクラス多かったっけ」

男「今のご時世超能力が無い方が珍しいらしいわよ奥さん……」

・・・・
9組
男「9組に来てみたけど」

女「まああたりまえだよなあ……」

男「警察の人が取り調べしててまったく立ち入れませんな」

女「普通ちょっと考えればわかるはずでしょうに」

男「しかたがない……9組の人に会って何か話を聴いてみよう」

女「あんた超能力科に友達いるの?」

男「1人だけ」

女「今のご時世、無能と話してくれる超能力者の方が珍しいらしいわよ奥さん」

男「差別反対!」

女「で、その友達は9組なの?」

男「7組なんだよなあ……」

・・・・
男「というわけで」

友「君達本気で言ってるの?」

女「私は毎日おいしいご飯が食べれればそれでいいです」

男「私もです」

女「は?」

友「…………本気で調べたいとか思ってるの?」

男「おう、本気だ」

友「あれ、結構やばいらしいよ。被害者は【跡形もなく消えていた】らしい」

男「うわ……マジでか」

女「私やっぱやめる」

男「500円で!」

女「それでほかに情報は?」

男「えっ……お前の命……安すぎ……?」

友「ああ、事件が起こったのは先週の金曜日の午後らしい」

男「金曜日って言うと……テストが終わった日だな」

女「【超能力科のテストの日は午前で終わる】んだよね」

女「で早く終わって帰った…んで午後に…って流石になんにもわからんね」

男「ってか超能力科うらやましすぎィ!」

女「うちはテスト午後もあるもんなあ……」

男「お前はサボったじゃん」

女「いつものことだしいいんでない?」

男「いや、やばいだろ」

女「そういえば7組なのによく色々知ってるね」

友「ああ、まあね」

男「確かにな。9組の知り合いを呼んで欲しかっただけなんだが意外と色々聞けてしまった」

友「いや、これはたまたま9組に多く友達がいるってだけだ」

女「……へえー」

男「なるほどなー、んじゃあまあ9組の友達とやらを呼んでくれないか?」

友「わかった」

・・・・

9組「よう」

男「あ、どうも」

9組「って誰かと思ったら無能さんかよ!」ナンデヤネーン

男「ぐぉおおお!?」ドゴォオオ!!

9組「あっはは、ごめんごめん。俺の手の甲は触れたものをふっとばすっていう能力なんだ」

男「はは……(くっそ無能だからってぶっとばしやがって……)」

友「この人達、事件のこと知りたいんだってさ」

9組「ぷふっ」

9組「ああ、ごめんごめん。さっきのおわびになんでも話してあげるよぷふっ」

女「(典型的な無能差別なんだよなあ)」

男「んじゃさっそく。いつ死んだの?」

9組「ああ、まず時間ね」

男「お願いします」

9組「【金曜日の午後】だそうだ」

男「そういえば跡形もなく消えたってのはどういうこと?」

9組「あーなんかよくわかんないけど死んだ奴が目の前でバラバラになっていくのを見た人がいるとか」

友「なるほど……」

男「じゃあ見た人ってのもできれば当たったほうがいいな……。それで死んだのって誰だっけ?」

9組「ってそれ知らなかったのか!?」

友「あちゃあ……」

男「ふはは、すみませぬな」

女「おいおい、てっきり知ってるのかと」

友「男、お前も良く知ってる人物だよ」

男「えっ……まじでか……」

友「中学の頃お前ら無能をいじめていたDQNだ」

男「あっ…」

男「(誰だっけ)」

友「覚えてないのかよ」

女「私でも覚えてるぞー」

男「お前らどうやって心読んだんだ」

友「【能力】で」

女「男の顔に書いてあった」

男「なるほど……」

9組「もういいか?」

男「ああ、ちょっと待って!」

9組「もうめんどくさいから最後にしてくれ」

男「分かった!わかったよじゃあ……」

①DQNが死ぬところを見た人を教えてくれ
②DQNが死んだ場所は?


>>15までの多数決
次来たときに人いなかったら適当に進めます

男「DQNが死ぬところを見た人を教えてくれ」

9組「えーっと誰だったかな」

女「覚えてないのならべつにいいけどね」

男「めんどくさがるなよ!よくねえよ!」

友「……」

9組「たしか保健室の先生だったかなあ……」

男「なんで保健室の……?」

9組「なんでやねーん!」ドゴオオオ

男「ぐおおあああああ」

9組「もう最後の質問って言っただろ?」ゲラゲラ

男「そうだった、ごめん(痛えな……)」

・・・・
男「うまいかよ」

女「くぅ~」

男「他人の金で食う飯は」

女「たまりませんな」

男「そういえば友と連絡がとれなくなった」

女「……」ハァ

男「もしかするかもしれない」

女「ご飯中には聴きたくなかったかな」

・・・・
友宅
男「すみませーん」

友母「はい……ってあなたたちは無能……」

男「…友いますか?連絡とれなくなってて……」

友母「わかったわ……あなたたちね!!」

男「え?」

女「なーにいってんだこいつ」

友母「無能な自分たちがバカにされるのが嫌で友ちゃんに何かしたんでしょ!」

男「???…いや、どういう意味やらさっぱり……」

友母「【おとといの晩からずっと帰ってない】のよ!あなたたちでしょ!」

女「知りませんよ」

男「ですよ!犯人がわざわざでてくるわけないじゃないですか!」

男「(おとといって言ったら俺達と話した日じゃないか……)」

・・・・・
男「ふむ、困ったな」

女「もしただの家出とかじゃなかったらどうするよ」

男「…………」

女「やばいよね」

男「……うん」

女「遊び半分でこんなこと初めて…ネタじゃなくてマジでやばいと思う」

男「……うん」

女「まだご飯2日分しかおごってもらってないけどさ」

男「うん」

女「もうやめない?」

男「…………うーん。考える」

・・・・・・・・
テレビ『今もヨーロッパ諸国では超能力戦争が加熱化しており……』

男「お母さんおかわりー」

母「はいよお」

父「にしても超能力だのが始まってから戦争ばっかだなあ」

母「うちの国は大丈夫かしらねえ……」

父「能力の目覚めやすい黒人が目覚めにくい白人を殺すなんてのが流行ってるらしいけどアジアは割りと平和なんだそうだ」

母「ならいいけど……」

男「最近この辺で能力殺害事件あったじゃん」

母「こわいわねえ……」

男「(これ以上関わったら俺や女、ほかにもこれからかかわる人に被害が加わるかもしれない……友のことも気になる)」

①調査をやめる
②調査を続ける


両方やります

男「よっす」

女「やあ」

男「やっぱ余計なことに首突っ込むのはだめだな」

女「でしょ?」

男「うん」

・・・・・・・・・・・

それから10年後
戦争は世界に広がり、アメリカが核兵器を行使。
世界は滅びましたとさ。


BADEND①

男「いや、友がいなくなったのならむしろ解決しなきゃいけないだろ」


・・・・・・・・
保健室
男「来てしまった」

女「うん」

男「せめてもの救いなのは【保健室は学園共通】だから差別なく入れることだね」

女「そうだね。というか割と私はサボりにくるし」

男「お前ここに来てたのか」

女「……今更言うのもあれなんだけどさ」

男「うん」

女「実は事件の日に保険の先生と話してるんだよね」

男「ファッ!?」

女「テストの日は家じゃなくて保健室でサボってたから」

男「なるほど……」

女「まあDQNが死んだことに関してはほとんど知らなかったけど」

勢いで書きはじめたもんだから
30までには終わっちゃいそうでこわい
次来たときに②から始めます

男「まあとにもかくにも言ってみなきゃ話ははじまらんね」

女「せやな」

男「たのもー!」

先生「って、あら?女さんに……」

男「どうも、わたくし、女を食わせてあげてる男と言います」

女「あのさあ……」

先生「あら、そうなの!ついに!」

女「先生、ついにとかじゃないですよーここの二人は色気全くないですってば」

男「というか先生、【結構落ち着いてる】んですね。あんなことあったのに」

先生「……ははは」

先生「私、日米のハーフでね?アメリカに居たときは戦場ドクターだったから結構人の死に疎いのよ」

男「なるほど……」

男「単刀直入に聞きますけど」

先生「はい?」

男「事件について洗いざらい話してください」

女「遊び玉なしやでこいつ」

先生「んん……ちょっとさすがにねえ……」

男「どういう状況で見たんですか!?」

先生「ええ……その……」

女「ほら、先生困ってるでしょ?」

先生「【20分ほど保健室を離れるようがあって、戻ってきたら彼がベッドの前で……その時には下半身が消えてたわ】」

女「しゃべっちゃったよご都合主義甚だしいよ」

男「なるほど……DQNが来たのはいつごろです?」

先生「テストの日だったってのは知ってるわよね?確かあれは……【13時頃】だったかしら」

女「へぇー怖いなあ」

男「どうした?」

女「いや、私は【12時のチャイムと同時に昼飯だけ友達と食べるために教室に行った】んだよ」

女「まあ飯食ったらとっとと私は帰ったんだけど……」

男「DQNには悪いけど……ほんとお前が被害者じゃなくてよかったよ」

女「おい、いきなり良い声だすな。キモい」

先生「うふふふふ」

女「先生……」

男「ということは犯行は【13:00~13:20の間】か」

女「まあそうなるよね」

先生「あと、あの時女さんと廊下で……ん?」

男「なんか焦げ臭い……?」

女「……?」


ドンッ



・・・・・

女「ここは……痛っ」

男「女……起きたか」

女「男……どうしたの?」

男「本当にごめん」

女「何言ってるのさ?」

男「俺がこんなことに巻き込ませたばっかりに」

女「え?」

男「先生が亡くなった」

女「……そっか」

男「やっぱりこんなことするのは間違いだったんだ……」

女「…………」

男「いきなりの爆発だ。たぶん犯人じゃないかと思う」

男「俺達……きっとこれからも狙われ続ける……」

女「いいよ、気にしないで」

男「…………」

女「毎日、昼奢ってもらうからな」

男「…………」

女「心配すんな、私はなかなか死なないから」

男「…………今日は帰るよ」

女「ああ」

男「…………」タッタッタ






ガシィ!!

細い二本の腕が首にかかった

バッ!

それを読んでいたかのように振りほどかれる
腕を振りほどかれて女は狭い病室の廊下へと投げ出された

女「いたたた」

男「分かってたよ。女」

女「…………」

男「いっちょ、言わせてもらうかな。お前相手には言いたくなかったが……」






         犯 人 は お 前 だ !

女「いやいやいや、何言ってるの?」

男「かまかけてもダメか……なら俺の推理を言わせてもらう」

男「あまりに証拠は不十分だが……これ以上は調べる時間もない」

男「事件の全貌はこうだ」

・・・・・・・・・・・
金曜日
AM10:00
女「あーやっば……遅刻じゃん完全に」

女「いってきまーす」

・・・
AM10:30
女「先生、今日さぼらせてください」

先生「もう、そんなこと真顔で言わないで仮病くらい使ってね……」

・・・
AM12:00
女「友達とご飯食べてきます」

先生「あら、今日は保健室で食べないのー?残念…」

男「【保健室は学園共通】で【テストの日は家じゃなくて保健室でサボってた】んだ、ここまでは何もおかしくない」

・・・
PM0:50
女「ふあー、食べた食べたー」

女「そろそろ保健室戻らなきゃテスト受けさせられる……」

PM1:00
DQN「うあー、テストおわったー!ねみー!」

先生「いらっしゃーい、寝ていく?」

DQN「うぃーっす」

先生「ちょっと私出てくるから、ごめんねー」

DQN「大丈夫っす!」

・・・

男「そしてお前はDQNと保健室で対面したんだ。先生がいないときに」

女「仮にそうだとして、私があいつを殺す動機も手段もないんだけど?」

男「手段は簡単だろ。というかお前は自分で言ったはずだ」

女『でも相手ってほぼ確実に超能力者だし危なくない?』

女「や……私もあんたと同じ無能でしょ?」

男「お前が能力に目覚めたのがごく最近なら能力審査も受けてないはずだし無能のフリなんて簡単にできるさ」

男「それからお前の能力はあらゆるものを溶かしたりする能力なんじゃないか?」

男「効果範囲はおそらく無限。動機は自分の能力を試したいとかそんなとこだろう」

男「それで能力審査の機械に誤作動が発生するように仕向けたり……ってのもありだな」

男「お前はご飯のあと帰らないで保健室に来た!」

男「そこでお前は少し前に俺達無能を見下してきたあいつに少し痛い目を見せようと……」

男「どうだ?」





女「…………あはは、あってるよ」

男「……そうか……残念だ……」

女「どうせバレちゃったんだ。全部教えてあげるよ」

女「私の能力は物を溶かすんじゃない」

女「『どうとでもなる』って能力だよ。チートだろ?」

男「どうとでも…?」

女「本当にどうとでもできるんだ」

女「たとえば、このベッドを一瞬で」指パチン

女「消すこともできる」

男「な……」

女「そう怖がらないでよ」

男「無理だろ……怖がるなとか」

女「あの爆発だって自分で起こしたんだ」

女「ただ力加減ミスって自分もすんごいふっとんじゃったみたいだけど」

男「……なんであんなことしたんだ」

女「動機……か」

女「それよりもさ、友君気にならないの?」

男「……!お前、あいつまで……!」

女「うん、ごめん」

男「なんでそんなこと……?」

女「あの人、自分でこういったじゃん。あんたの思ってることを見抜いて」

友『【能力】で』

女「ってね。あの人の能力は人の心を読み取るもの」

女「消すしかないじゃないさ。バレてるんだもん」

男「・・・・・・・・・・・・・・・」

女「まさかこんなふうになるなんて思ってなかったけどさ」

男「どうとでもなるんなら……あいつらもとに戻せないのか?」

女「生命を生み出すことはできるかもしれないけど死んだものを元に戻すことはできないんだ」

男「…………」

男「自首しろよ……お前、その能力をそんなことで使うべきじゃない」

女「…………」

男「……まあ俺を一瞬で灰にすることだってできるんだ、こんなこと言っても無駄かもしれないけど……」

女「…………」

男「まっとうに生きろ、罪を償って」

女「そういうわけにもいかないよ」

男「え……」

女「昨日から私、後をつけられてたらしいくてね」

男「は?」

女「てっきり気のせいだと思ってたけど確かみたいだ」

女「今も外にいるのが透視える」

女「私の能力は『どうとでもなる』ものだけど、自分で能力を使うって意識してないときは普通の女の子だから気付かなかったんだ」

男「それじゃあ……」

女「私、ここから逃げるから」

男「なっ、おま、」

女「ここで捕まってもどうせ危険だとか言って処分されるのがオチってもんでしょ」

女「うーん、一度もやったことないけど空とか飛べるかなあ……」

男「……」

『突入―――ッ!!』

女「おっと、もう時間がないね」

女「私があいつを殺したのは能力を試すためじゃない」

男「そんなこといい……!処分されるなんて決まってないだろ!」

女「あんたのこと、またバカにされたから……な」

『撃て―――ッ!!』
ダダダダダダダッ

***


その後、悪魔と比喩された女を殺すために様々な軍や部隊が出動し、

国と地域が戦争による戦いで傷つき、

多くの国の行政機能がマヒ、無政府状態の国は増すばかりであった。

日本も例外ではなかった。


男と女が最後に言葉を交わしてからほんの2年2か月のある日。

アメリカ軍が使用した核兵器で女が死亡したと報じられる。


―――『核兵器の使用』

それは悪魔を殺す最終兵器であるとともに、人類終了を著す言葉でもあった。

男と女が最後に言葉を交わして3年と4か月。


核に犯された人類文明、自然、社会は絶滅した。

男「…………」

男「一人の人間を除いて、な」

男「…………なんで俺だけなんともないんだ」

男「…………」





女「そんなのもわかんない?」

男「!?」

女「あんたにも能力があったんだよ」

男「お前……!」

女「『死なない』って言う良い趣味した能力」

男「…………生きてたのか」

女「まったく、攻撃なんてしてこなきゃ私だって静かにしてるつもりだったのにさ」

女「その結果がこれだよ」

男「…………」

女「私たち、最後の人類なんだぜ。漫画みたいでかっけーよな」

男「友達も死んだ。家族も死んだ」

女「……でも私は一度だって人に手は出してないし」

男「…………………そうだろうな。報道ではお前は人殺しの悪魔って言われてたけど」

女「うん…………」

男「『どうにでもなる』能力なら時間でも巻き戻してほしいもんだけど」

女「できたらとっくにやってるっての」

男「だよな」

女「あのさ」

男「……」

女「ゆがんでるようにしか見えないだろうけど」

女「私、あんたのこと……」


男「……」

女「…………いや、嫌いじゃないと思ってたよずっと」




ドスッ
女「結構がんばって言った告白のつもりだったんだけど?」

男「お前が直接の原因でないにしてもこうなっちまったのはお前にも責任はある」

男「だから俺はお前が憎い」

女「…………だよね」

女「……私を殺すのはあんただと思ってた」

女「……はぁ……結構痛いな……」

男「…………ごめん」

女「じゃあ泣くなよ」

女「憎い人を殺せたんだからさあ……ああ……」

男「超能力学園で人が死んだらしい」女「なんと」完

なんだこのカオスは
あと先生が死んだ時に男は大丈夫だったのは男がすでに能力に目覚めてたからって説明が抜けたンゴ
保守させた結果がこんなので本当に申し訳ない

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