アスカ「臭い」シンジ「ごめん……」(488)
アスカ「臭い」
シンジ「え?そ、そうかな?」
アスカ「ちゃんと訓練の後とかシャワー浴びてるんでしょうね?」
シンジ「浴びてるよ」
アスカ「でも、こことか臭うわよ?」クンクン
アスカ「おぇー、臭すぎ」
シンジ「そ、そうかな?自分ではよくわからないけど……」
アスカ「アンタ、バカぁ?自分の臭いは気づきにくいものなのよ」
シンジ「ごめん……」
アスカ「全く、ホントにウルトラバカね」クンクン
アスカ「おぇー、くっさいわね、あんたの股間」
ミサト「ちょっと!!アスカ!!シンジくん!!なにしてるの!!」
シンジ「あ、ミサトさん。おかえりなさい」
アスカ「おかえりー」
ミサト「ただいま。それより、今、二人で何してたの?!」
シンジ「え?あ、えっと、座ってたらアスカが僕の膝の上に頭を乗せてきて……」
アスカ「丁度いい枕が無かったのよ。勘違いしないで」
ミサト「それから?」
シンジ「じゃあ、アスカが臭いって言い始めて……」
アスカ「だって、あんたの股間は臭いから仕方ないでしょ?」
シンジ「ごめん……」
ミサト「臭いを嗅いでいただけなのね?」
アスカ「そうよ?」
ミサト「……」
シンジ「婆さんはしつこい……婆さんは用済み……」
ミサト「シンジ君は何もしなくていいわ、私が上で動くから。
さあ勃ちなさい、シンジ君」
シンジ「あ、す、吸い込まれるー」
ミサト「昔から日本では、『30させ頃、40し頃』といって
一番気持ちいいお年頃なのよんw」
これが本当の
オヴァンゲリオン
ミサト「じゃあ、まぁ、いいけど……」
アスカ「いいって」
シンジ「う、うん」
アスカ「にしても、ホント、臭いわね」クンクン
アスカ「おぇー」
シンジ「ごめん……」
アスカ「ふん。気分が悪くなるから今度から清潔にしてよね」
シンジ「ごめん……」
アスカ「アンタ、バカぁ?ごめんしかいえないわけ?!」
シンジ「ご、ごめん……」
アスカ「もういいわよ。臭いのは股間だけじゃなくて、性根のほうもね、あんたは!」
シンジ「ごめん、アスカ……」
ミサト「……」
アスカ「ちょっと、バカシンジ。いつものしてよ」
シンジ「う、うん」
アスカ「全く、気が利かないんだから」
シンジ「ごめん……」
アスカ「早くして」
シンジ「じゃあ、入れるね?」
アスカ「ん……」ピクッ
シンジ「……」
アスカ「いたっ。ちょっと!優しくしなさいよ!!あと、くすぐったい!!」
シンジ「ごめん……」
ミサト「シンちゃん?いつから、アスカの耳掃除してあげるようになったの?」
シンジ「え?覚えてません。気がついたら僕がするようになってて……」
ミサト「そう……」
アスカ「あー、そろそろ寝よっと」
シンジ「おやすみ、アスカ」
アスカ「臭い」
シンジ「……ごめん」
アスカ「ふん」
ミサト「アスカ、こっちにきなさい」
アスカ「なによ?」
ミサト「まさかとは思うけど……。シンジくんと一線を越えたりしてないわよね?」
アスカ「はぁぁ?!なんで私があんな臭シンジと一線を越えなきゃいけないわけ?!想像しただけで鳥肌が立つじゃない!!」
ミサト「それならいいんだけど……。ほら、何かの間違いがあったらあたしだけじゃなくてみんなも困るし」
アスカ「サードインパクトが起きたってそんなことはぜぇぇったい、無いから。安心して」
ミサト「そうよね。うん。ありがと、アスカ。おやすみ」
アスカ「ホント、失礼しちゃうわね。ふんっ」
翌日
ミサト「ただい―――!?」ビクッ
アスカ「ほら、私は別に臭くないでしょ?」
シンジ「そうだね」クンクン
アスカ「あんたが特別、臭いのよ」
シンジ「ごめん……」クンクン
アスカ「あー、面白いテレビ番組ないわねー」
シンジ「……」クンクン
ミサト「シンジくん!!何してるの!!!!」
シンジ「え?」
アスカ「ミサト、おかえり」
ミサト「ただいま。それより説明しなさい!!!」
アスカ「バカシンジが私の股間も臭いんじゃないかって疑ったから臭くないことを証明してみせただけよ」
ミサト「アスカ!!少しは自分の行動に疑問を持ちなさい!!!お願いだから!!!」
アスカ「なによ?じゃあ、ミサトは私が臭いって思われたままでもいいってわけ?!」
ミサト「そうじゃないでしょ?!どうしてシンジくんに、男の子にそんなことをさせたのかって聞いてるの!!」
アスカ「シンジが匂わせろって言うからよ」
シンジ「い、言ってないよ……。アスカはどうなのって訊いただけで……」
アスカ「それはお前も臭いんでしょ?って言ってるのと同じよ」
シンジ「ごめん……」クンクン
ミサト「シンジくん!!!いつまで嗅いでるの!!!」
シンジ「え……?」
アスカ「なにカリカリしてるのよ?生理?」
ミサト「二人とも!!立ちなさい!!!」
シンジ「は、はい!!」
アスカ「拒否」
ミサト「いいから立ちなさい!!!」グイッ
アスカ「いたっ!なにするのよ?!」
ミサト「いい?あたしとしても年頃の二人が一緒に住んでいるから、多少のことには目を瞑るつもりでいるわ」
シンジ「多少のこと……?」
ミサト「まぁ……キス……とか」
アスカ「おぇー。こんなガキとキスなんてするわけないでしょ」ゲシッ
シンジ「いたいよ、アスカ。蹴ることないだろ」
アスカ「どーせ、私とキスする場面とか、エッチなこと考えたんでしょ?エロシンジ」
シンジ「そ、そんなこと思ってないよ!!僕にだって選ぶ権利ぐらいあるよ!」
アスカ「ぬぁんですってぇ!?私よりいい女がどこにいるってぇのよ?!」
シンジ「綾波とかいるよ!!」
アスカ「はぁ?趣味を疑うわね。まあ、臭いあんたにはお似合いかもしれないけど」
シンジ「なんだよ!!」
ミサト「こら、怒ってるのはあたしよ。二人が喧嘩してどうするの?」
シンジ「あ、す、すいません……」
アスカ「ふん」
ミサト「とにかく、アスカ?」
アスカ「なによ?」
ミサト「別にね、シンジくんに膝枕をしてもらおうが、耳掃除をしてもらおうがいいのよ?ただね、貴方達は中学生であることを自覚して欲しいの」
シンジ「わかってますよ」
ミサト「シンジくん。今は特に問題はなさそうだけど、二人がより親密になって、一線を越えるときがあるかもしれない。あたしはそれを危惧してるの」
シンジ「一線……?」
アスカ「だから、ミサト!!そんなの私が弐号機から降ろされるぐらいありえないことでしょ?!いい加減にして!!」
ミサト「まあ、聞いて。貴方達はエヴァのパイロットでもあるんだし、できる限りそういうことはまだ、してほしくないの」
アスカ「するわけないでしょ、気持ち悪い」
シンジ「あの……なんのことですか……?」
ミサト「ダメよ、シンちゃん?いいわね?」
シンジ「は、はい……」
アスカ「おぇー、吐きそう。誰がこんなやつと好き好んで寝るっていうのかしら。そんなバカ女がいたら顔をみてやりたいわね!」
ミサト「あたしの話はこれでおしまい。とにかく、そういうことはセーブしてね、二人とも。お願いだから。あたしの首もかかってるんだから」
>>21
いいからタイトルはよ
アスカ「ったく、ミサトもつくづくバカね」
シンジ「アスカ。ミサトさんは僕たちのことを心配して……」
アスカ「誰があんたに体を許すか!!!自惚れないでよね!!クサシンジのくせに!!」
シンジ「な、なんだよ……。自分は少し良い匂いだからって……」
アスカ「当然でしょ?女は色んなところに気を使ってるのよ」
シンジ「そ、そうなんだ」
アスカ「あんたみたいな根暗な男じゃ、そういうことを知る機会は一切こないでしょうけどね」
シンジ「う、うるさいな……」
アスカ「例えば脇とかも、あんたはくっさいでしょうけど、私は良い香りがするわよ?」
シンジ「そ、そうなの?でも、脇って臭くなりがちなような気も……」
アスカ「なによ?私が嘘を吐いてるっていいたいわけ?」
シンジ「ち、違うけど……」
アスカ「ほーら、匂ってみなさいよ。全然、臭くないから」
シンジ「うん……」クンクン
ミサト「こ、こら!!言った傍から!!!やめなさい!!!」
翌日
ミサト「……」ソーッ
シンジ「アスカー?洗濯物出しておいてくれたー?」
アスカ「はい」ポイッ
シンジ「もう放らないでよ」
アスカ「うっさいわね」
ミサト(よかった……。普段から体臭を嗅ぎあうような危ない関係でもないのね)
シンジ「あ、アスカ。ごめん。僕の部屋にあるパンツ持ってきてよ」
アスカ「自分で持っていきなさいよね。全く」
シンジ「朝に履き替えたままにしてたから……ごめん……」
アスカ「おぇー。シンジのパンツもった手がくさーい」
シンジ「ごめん……」
アスカ「あんたのパンツ、ホントーに臭いわね。私の嗅いでみなさいよ。無味無臭よ?」
シンジ「そうなの……?」クンクン
ミサト「……」
シンジ「はい、ごはんできたよ」
アスカ「はいはい」
シンジ「どうぞ、ミサトさん」
ミサト「……」
シンジ「はい、ペンペン」
ペンペン「クェックェッ」
アスカ「いただきま―――」
ミサト「待って」
シンジ「なんですか?」
アスカ「また小言?」
ミサト「アスカ。これから本部のほうで寝泊りする?それか新しい住居を―――」
アスカ「急にどうしたの?」
シンジ「ミサトさん?」
ミサト「やっぱり、同じ年頃の男女が一緒にいたらダメなのよ」
アスカ「はぁ?今更、引越しなんて面倒だし、嫌よ」
ミサト「でもね、二人の私生活には問題が多すぎる気がするの。いいえ、問題が山積しているのは事実ね」
シンジ「も、問題ですか……?」
アスカ「問題があるのはエロシンジだけー」
シンジ「な、なんでだよ!!」
アスカ「私の寝込みを襲おうとしたりしたでしょうが!!」
シンジ「し、してないよ!!アスカが寝ぼけて僕の部屋に来て、そのまま寝ちゃっただけだろ!!」
アスカ「はっ!!じゃあ、なんでそのとき起こさなかったよ!!なんかしたんでしょ?!エロシンジ!!」
シンジ「してないよ!!あのときは僕、リビングで寝てただろ!?」
アスカ「そんなの証拠にならないわよ!!スケベ!!変態!!」
シンジ「信じてよ!!!」
アスカ「いーや!あんたは絶対、私に変なことしたに決まってるわ!!」
シンジ「してないよ!!」
ミサト「黙りなさい!!!」
アスカ「……?!」ビクッ
シンジ「す、すいません……」
クリスジェリコはシンジじゃ勝てないよな
ミサト「とにかく、アスカ。あなたには悪いけど近いうちに別の場所に移動してもらうわ」
アスカ「な、なんでよ?!」
ミサト「あたしから強引に引き取っておいて身勝手なことを言っているのは承知しているわ。でも、二人の様子を見ている限り、これ以上一緒には……」
アスカ「……」
ミサト「アスカ、分かってくれるわね?」
アスカ「いいけど。住む場所は私が決めていいわけ?」
ミサト「それは勿論」
アスカ「ふーん……。じゃあ、今から荷造りしてくるわ」
ミサト「え……。そんなに急いですることないんじゃない?1ヵ月以内にゆっくりと」
アスカ「考えてみたらこんなシンジの悪臭が壁にまで染みこんだ家なんて1秒たりとも居たくなかったわ」
シンジ「な、何もそこまで言わなくても……」
アスカ「さーてと、部屋探ししなきゃね」
ミサト「アスカ……」
アスカ「そうだ。隣、誰も住んでなかったわね」
ミサト「……」
シンジ「そんな事言ったってアスカの方が臭いじゃ無いか!」
シンジ「雨の日の地下鉄みたいじゃないか!!」
翌日
アスカ「シンジー?ごはんは?」
シンジ「もうすぐできるから」
アスカ「早くしてよね」
シンジ「それより、荷物の整理は終わったの?」
アスカ「てきとーにやるわよ。うるさいわね」
シンジ「僕も手伝いに行こうか?」
アスカ「新居がいきなり臭くなるから、こないで」
シンジ「ごめん……」
アスカ「あんたは歩く公害だって自覚あるわけ?」
シンジ「なんでそんなこと言うんだよ!!僕はアスカのことが心配で!!」
アスカ「大きなお世話よ」
シンジ「もう……」
ミサト「アスカ……。どうして、あたしの家で夕飯を食べることになっているの?あなたの家は隣でしょ?帰りなさい」
アスカ「私の洗濯物がまだ乾いてないのよ。取り込んだら帰るわ」
シンジ「……」
アスカ「ふわぁぁ……。相変わらず、あんたの股間から変な臭いするわね。ちゃんと洗ってるの?」
シンジ「洗ってるよ」
アスカ「これでぇー?」クンクン
アスカ「おぇー」
シンジ「……」
アスカ「はぁーあ。あ、もうこんな時間か……」
シンジ「帰らなくて良いの?」
アスカ「面倒だから、今日はミサトの家に泊まるわ」
シンジ「じゃあ、お風呂入っていく?」
アスカ「そうね。そうするわ」
シンジ「でも、歯ブラシとかもう持って行ったよね?どうする?」
アスカ「チッ……。そうだった。なら、今日のところはクサシンジのくっさい歯ブラシで我慢してあげるわ」
シンジ「それはやめようよ……。僕はいいけど……」
ミサト「……アスカ。帰りなさい」
アスカ「なんでよ?」
ミサト「どうして別々で住むことになったか、理解している?」
アスカ「シンジが私を襲うからでしょ?」
シンジ「襲わないよ!!」
アスカ「襲いなさいよ!!」
ミサト「アスカ!!!」
アスカ「な、なによ?!」
ミサト「帰りなさい」
アスカ「……分かったわよ。うっさいわね」
ミサト「そうして」
アスカ「じゃあね。シンジ」
シンジ「うん」
ミサト「アスカ。シンジくんの下着を持って帰ろうとかしていないでしょうね?」
アスカ「そんなことするわけないでしょ?ミサト、シンジのバカが移ったの?ご愁傷様」
ミサト「そう。ならいいのよ」
もうなんも言えねぇ!!
翌朝
ミサト「んー……」
シンジ「あ、ミサトさん。おはようございます」
ミサト「おはよー、シンちゃん」
シンジ「朝食、できてますよ」
ミサト「いつもありがとね、シンちゃん?」
シンジ「いえ……」
ミサト「ところで、アスカは?」
シンジ「アスカ、ですか?さぁ……。まだ寝てるんじゃないですか?」
ミサト「そう。よかった」
シンジ「ふふっ。変なミサトさん」
ミサト「いやー、平和ねー」
ペンペン「クェックェッ」
シンジ「そういえばミサトさん。昨日、知らない間に僕の枕カバーが無くなったんですけど、どこにあるか知ってますか?」
ミサト「……アスカの部屋じゃないの?」
シンジ「アスカの部屋は蛻の空ですよ?」
ミサト「新住居のほう」
シンジ「え?どうして……。引っ越すときに荷物に紛れちゃったのかな……?」
ミサト「……はぁ」
シンジ「ミサトさん?どうかしましたか?」
ミサト「ねえ、シンジくん?アスカと一緒に暮らしていて、不思議なこととかなかった?」
シンジ「不思議なことですか?」
ミサト「なんでもいいの。私物がよく無くなるとか、朝起きたら部屋に違和感があったとか」
シンジ「そうですね……。無くしたと思ったパンツが三日後ぐらいに洗濯カゴに紛れていたりはよくありました」
ミサト「ほかには?」
シンジ「学校の制服が見当たらなくなることもたまに……。次の日にはありますけど」
ミサト「他にもあるでしょ?アスカがシンジくんの物にしたこと」
シンジ「アスカがしたことなんですか?僕が無くしただけだと思いますけど」
ミサト「いいから。言いなさい」
シンジ「そういえば時々、アスカは僕の歯ブラシを間違って使ってました。間違えたことに気がついたらなんども「おぇー」って言ってきましたけど」
ミサト「アスカ……」
シンジ「ミサト、さん……?」
ミサト「シンジくんはアスカの歯ブラシを間違ってつかったことある?私のでもいいけど」
シンジ「あ、ありませんよ!!きちんと色分けもしてるし、そもそも紛らわしくないようにしようってそれぞれメーカーが違う歯ブラシを買ったじゃないですか」
ミサト「そうよね。なら、アスカが間違うのって変じゃない?」
シンジ「間違うときはいつも寝ぼけてたみたいですけど」
ミサト「そう……」
シンジ「ミサトさん?あの……」
ミサト「今からアスカの様子を見てくるわ」
シンジ「朝ごはん、冷めちゃいますよ?」
ミサト「すぐに戻ってくるから。ちょっち待っててね」
シンジ「は、はい」
ミサト「アスカ……」
ペンペン「クェー?」
シンジ「どうしたんだろうね?」
アスカの部屋
アスカ「すぅ……すぅ……」
アスカ「シンジぃ……ふふ……」
ピンポーン
アスカ「ん……?」ムクッ
アスカ「しんじー?」
ピンポーン
アスカ「はぁーい、開いてるわよー」
アスカ「朝から夜這いぃ?」
ミサト「―――おはよう、アスカ?」
アスカ「ミサト……なんだ……」
ミサト「……無用心ね?女の子の一人住まいで玄関に鍵もかけないなんて」
アスカ「シンジが入って来れないじゃない……ふわぁ……」
ミサト「その手に持っているのはなに?」
アスカ「これぇ……?シンジの枕カバー。はぁ……いい匂い……」
ミサト「……」
アスカ「ねよ……」
ミサト「待ちなさい」
アスカ「え……?」
ミサト「顔、洗ってきなさい」
アスカ「分かったわよ……うるさいわね……もう……。私のママじゃあるまいし……」
ミサト「この唾液塗れの枕カバーは返しなさい」
アスカ「なんでよ?」
ミサト「シンジくんのでしょ?!」
アスカ「え……?あ、そうね。こんなくっさいのいらないわ。返しておいて」
ミサト「さては、これを咥えながら寝てたわね……」
アスカ「で、朝から何の用事よ?」
ミサト「……その歯ブラシ、シンジくんが前に使っていた奴よね?」
アスカ「え?うわ、ほんと!!おぇー!!さいてー!!おぇー!!」
ミサト「もういいわ、アスカ。話し合いましょう」
>>119
普通は他人の歯ブラシを間違えないって言いたかっただけだろ
>>124
J( 'ー`)し「タカシちゃん…」
葛城宅
ミサト「……」
シンジ「あ、あの……。ミサトさん、このままじゃ僕たち、学校に遅刻しちゃいますけど……」
アスカ「そーよ。いいわけ?」
ミサト「ええ。構わないわ」
シンジ「でも、ミサトさんも本部のほうにいかないと……」
ミサト「ちゃんと遅れることは伝えたから大丈夫よ」
アスカ「もう、なによ?」
ミサト「アスカ。率直に聞くわね。シンジくんのこと、どう思ってるの?」
アスカ「は?バカシンジのこと?そうね……家畜ってとこね」
シンジ「なんだよそれ!!!」
アスカ「もしくは奴隷ね」
シンジ「僕はアスカの奴隷じゃないよ!!」
アスカ「じゃあ、何よ!!私はあんたの何?!恋人?!はっ!!願ったり叶ったりね!!反吐が出るわ!!」
ミサト「ええい!!うるさい!!黙って!!!今、喋ってるのはあたしでしょうがぁ!!!」
さっきから本心がだだ漏れですよアスカさんwww
シンジ「あ、すいません……ミサトさん……」
アスカ「ふんっ。こんなくっさい奴、家畜同然じゃない。何が悪いのよ?」
ミサト「そう。家畜……。シンジくんのことはつまり、人としてすら見ていないということでいいわけね?」
アスカ「そーよ」
シンジ「酷いよ……アスカ……」
アスカ「あんたが臭いからでしょ、ドブシンジ」
シンジ「ドブって……」
ミサト「シンジくんに好意を抱くどころか、嫌悪していると思ってもいいのね?」
アスカ「そう言ってるでしょ。こんな根暗で臭いやつなんて、いくら料理がうまくて優しいからって好きになれるわけないじゃないの。自惚れないでよね!」
シンジ「ごめん……」
アスカ「アンタ、バカぁ!?ここまで言われてなんで退くのよ?!」
シンジ「……」
アスカ「もういいわ。ふん」
ミサト「よくわかったわ、アスカ。―――よし、決めた。シンジくん、この家から出て行ってくれる?」
シンジ「え……」
ポョ
アスカ「は?」
シンジ「ミ、ミサトさん!!どうしてですか?!どうして僕が出て行かないといけないんですか?!」
ミサト「あたしもみんなのメンタルケアをしないといけない立場なのよ。シンジくんがいることでアスカがフラストレーションを溜めるっていうなら、仕方のないことなの」
シンジ「……そ、そうですか……」
アスカ「シンジは関係ないじゃない!!」
ミサト「なら、アスカぁ?あなたが遠くに住む?」
アスカ「それは……」
ミサト「それならシンジくんもここを出る必要はないけどぉ?」
アスカ「……」
シンジ「分かりました。僕が近くにいることでアスカが辛いっていうなら……。出て行きます」
アスカ「え……」
ミサト「そう。ごめんね、シンちゃん。あたしが提案したことだったのに」
シンジ「いえ、大丈夫ですよ。僕は元々一人ですから……」
ミサト「シンジくん……。本当にごめんなさい」
アスカ「ちょっと!!シンジ!!それでいいわけ?!もっと反論しなさいよ!!!誰が炊事洗濯してると思ってるのよ!?」
ミサト「じゃあ、新しい住居なんだけどね」
シンジ「はい」
アスカ「シンジ!!聞いてるの?!出て行くの!?私を置いて!?ふざけんな!!!」
シンジ「臭い僕が近くにいたら嫌なんだろ!?」
アスカ「そうよ!!!臭い!!」
シンジ「じゃあ、出て行くよ……」
アスカ「どうしてそうなるのよ?!日本語で話なさいよ!!バカシンジ!!!」
シンジ「僕が出て行けば全部丸く収まるよ!!」
アスカ「私の気持ちが治まらないでしょうが!!あんたって、本当にバカね!!」
シンジ「知らないよ!!」
ミサト「静かにして。シンジくん、住む場所なんだけどね。レイのいるマンションにする?」
シンジ「綾波の……ですか?」
アスカ「あそこ欠陥物件でしょ?エヴァが歩くだけで倒壊するってママが言ってたわよ?」
シンジ「え?そうなんですか?」
ミサト「それはないから、安心して」
http://i.imgur.com/SVkIP.jpg
お前等仲良くしろよwこれやるから
アスカ「むきー!!なによ!!ミサトのことは信じて、私のことは信じないってわけ!?」
シンジ「本部じゃだめなんですか?」
ミサト「シンジくんには出来るだけ普通の生活をしてほしいの」
シンジ「ミサトさん……」
ミサト「あたしの判断ミスでちょっち予定が変わったけど、これからも……ね?」
シンジ「分かりました。綾波のいるマンションに行きます」
ミサト「うん。面倒な手続きはぜーんぶこっちでやっとくから」
シンジ「ありがとうございます」
ミサト「はい。じゃあ、この件はおしまい」
シンジ「ミサトさん、一人で大丈夫ですか?あまりレトルトばかりはダメですよ?」
ミサト「そうねー、週に一回顔を出してくれると嬉しいわ」
シンジ「もう……」
アスカ「シンジ!!本気なの?!」
シンジ「うん」
アスカ「なら勝手にしろ!!!バカシンジ!!!キライ!!」
翌日
シンジ「よし、引越しの準備しないと」
シンジ「って、言っても捨てるものもあまりないし、あるものをダンボールに入れればいいかな」
シンジ「ふんふーん……」ゴソゴソ
アスカ「……」
シンジ「アスカ?何してるの?」
アスカ「……」
シンジ「アスカ、荷造りの邪魔だから」
アスカ「これ、ダンボール」
シンジ「あ、ありがとう……。もらってもいいの?結構大きいね」
アスカ「このダンボールには衣服とかタオルとかそういうものを入れなさいよね」
シンジ「う、うん……」
アスカ「ふん。おぇー、鼻が曲がるクサさね」
シンジ「なんだよ……」
シンジ「早く済ませないと……」ゴソゴソ
翌日
ミサト「荷物はこれで全部?」
シンジ「はい」
ミサト「……アスカは?」
シンジ「今日はまだ見てません」
ミサト「部屋から出てきてないの?」
シンジ「荷造りを始める前に一度見ただけです」
ミサト「そう……。出てこないつもりね」
シンジ「いいですよ。僕はアスカに嫌われているみたいですから」
ミサト「シンジくん……」
レイ「碇くん、お待たせ」
シンジ「綾波、どうしたの?」
レイ「葛城一尉に迎えにこいって言われて」
ミサト「エスコート、よろしくね、レイ?」
レイ「はい」
マンション
レイ「この部屋」ガチャ
シンジ「綾波の部屋と間取りは変わらないね」
レイ「荷物はもう届いているわ」
シンジ「本当だ。ネルフの人が運んだってきいたけど」
レイ「そうみたい。ところで、碇くん。こういうこと聞いてもいいかわからないのだけど……」
シンジ「なに?」
レイ「あの、一番大きなダンボールには何が入っているの?」
シンジ「あれ?あれは衣服とかだけど?それがどうかしたの?」
レイ「スタッフの人がとても重そうに運んでいたから……」
シンジ「重いって……服だけなのに……?」
レイ「私は部屋に戻るわ」
シンジ「あ、綾波。これから隣同士だし……よろしく」
レイ「ええ。よろしく」
シンジ「さてと、部屋の整理しないと」
シンジ「まずは衣類から―――」
ピリリリ
シンジ「はい、碇シンジです」
ミサト『シンジくん!!アスカはそっちにいる?!』
シンジ「アスカですか?いえ、いませんよ?」
ミサト『じゃあ、どこに……』
シンジ「アスカがいなくなったんですか?」
ミサト『ええ、そうなの。部屋に私物は全部あるけど……』
シンジ「そんな……アスカ……どうしちゃったんだよ……」
ミサト『こっちのほうでも探すから、シンジくんは部屋の整理でもしながら連絡を待ってて』
シンジ「でも、僕も探しに……」
ミサト『そこにいて。アスカがシンジくんの顔を覗きに来るかもしれないから』
シンジ「は、はい。ミサトさんにお任せします」
ミサト『ええ。まぁ、アスカだし、あまり心配しなくても良いと思うわ。それじゃ』
シンジ「アスカ……どこに行ったんだよ……」
シンジ「……ミサトさんを信じて、荷解きしようかな」
シンジ「はぁ……」
コンコン
シンジ「ん?は、はーい」
レイ「碇くん」ガチャ
シンジ「綾波、どうしたの?」
レイ「……なにか手伝えることはない?」
シンジ「え?」
レイ「ないなら……帰るわ。ごめんなさい」
シンジ「ううん!あるよ!!一人じゃこういうの大変だから!!」
レイ「あがってもいい?」
シンジ「うん。どうぞ」
レイ「お邪魔します」
シンジ「綾波が僕の部屋にきた初めての人だね」
レイ「そう……」
レイ「これ、あけても良い?」
シンジ「綾波、もしかしてその大きな段ボールが気になってたの?」
レイ「え、ええ……。変?」
シンジ「ううん。でも、僕の下着とかも入ってるから……少し恥ずかしいな……」
レイ「下着は見られると恥ずかしいの?」
シンジ「そ、そうだね……」
レイ「じゃあ、碇くんの下着は見ないようにするわ」
シンジ「ふふっ、そんなことできるの?」
レイ「わからないけど、やってみるわ」ビリリリ
シンジ「じゃあ、僕は違う段ボールから片付けていくよ」
レイ「わかっ―――」パカッ
アスカ「ふぅー!!ふぅー!!!」
レイ「!!」バッ!!
シンジ「綾波?どうしたの?」
レイ「碇くん……私は二人目だったみたい……」
変態という名の淑女だな(棒
シンジ「え?どういうこと?」
レイ「……」
シンジ「綾波?様子が変だけど……」
レイ「……ごめんなさい……用事を思いだしたの……」
シンジ「用事って……」
レイ「ごめんなさい、碇くん」タタタッ
シンジ「綾波!!」
シンジ「どうしたんだろう……。僕の服、そんなに変なのあったかな……」
シンジ「よっと」パカッ
アスカ「ふぅー……ふぅー……!!」
シンジ「うわぁぁぁぁ!!!!」
アスカ「ん?……もう朝?」
シンジ「あ……あぁ……!!!アスカ!!!何やってるんだよ!!!!」
アスカ「え?うわ!なんで私がくっさいシンジの衣服に囲まれて段ボールに入ってるわけ?!おぇー!」
シンジ「おぇー……じゃないよ!!!なにがしたいんだよ!!!!アスカ!!!」
破のラストでリツコが「サードインパクトが起こった」と言っている通り、
あの第10使徒(旧:ゼルエル)戦での出来事はサードインパクトとして記録されている
で、サードインパクトを引き起こしたのが原因で、ネルフは政府によって解体される
ミサトらネルフ職員は全員幽閉され、シンジとレイを取り込んだエヴァ初号機は
テセラックに閉じ込められ、月に運ばれる。それから14年後の話
ゲンドウ、冬月を除く元ネルフ職員は、「ヴィレ」と言う組織を立ち上げる
表向きには「赤く染まった海を青く戻すため」の名目で、実際には
ゲンドウ(ネルフ?)が起こそうとしている「フォースインパクト」を防ぐための組織
フォースインパクトを防ぐために、ミサトらヴィレはエヴァ初号機を動力源とした
空中戦艦「ヴンダー」の運用計画を進める。
アスカとマリはエヴァに乗り、月に幽閉されていたエヴァ初号機を強奪する。
その途中で第11使徒に遭遇するがエヴァ初号機がそれを撃破する
(TV先行放送の冒頭7分)
アスカとマリの容姿が変わってないのは、エヴァの呪縛だから
地上に戻ったエヴァ初号機からは旧TV版同様、ミサトによってシンジがサルベージされる
そこでシンジは、サードインパクト後の世界を聞かされ絶望する
それからエヴァ初号機を動力とした空中戦艦ヴンダーの運用が始まり、第12使徒を殲滅
絶望するシンジの前にカヲル君が現れ、2本の槍と13号機を使えば世界を作り替えられると伝える
シンジはヴィレには合流せず、カヲル君とネルフと合流することになる
シンジとカヲル君は複座式13号機に乗ってリリスに刺さったロンギヌスの槍とカシウスの槍を抜きに行く
でも実際にセントラルドグマについたら、槍は両方ともロンギヌスの槍だった。シンジは二度とアスカが
酷い目に合わないためにロンギヌスの槍を引き抜くが、それはキールの罠でフォースインパクトが発動
フォースインパクトが発動しそうになる所でカヲル君がそれを阻止。阻止したカヲルは破裂
コクピットは複座式のため、シンジの目の前でカヲル君がバラバラに。BGM「涙君さようなら」が流れる
フォースインパクトは阻止したものの、人間はほとんど死亡し、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:l】』へ
アスカ「なによ?!私がどこにいようとあんたには関係ないでしょ?!」
シンジ「関係あるよ!!これは僕の衣服が入ってた段ボールなのに!!!」
アスカ「通りで臭いと思った。ホント、生きた心地がしないってこのことね」
シンジ「あぁ!!ほら、みてよ!!僕の服がアスカの涎で大変なことになってるよ!!!」
アスカ「仕方ないじゃない。鼻で呼吸すると臭くて死ぬから、口呼吸をしてたの。口を開けるとそれなりのものがでるでしょ?少し考えればわかるじゃない。アンタ、バカ?」
シンジ「アスカ……僕が嫌いなんだろ?どうしてこんなことするの?嫌がらせにも程があるよ!!」
アスカ「嫌がらせって、あんたが私を詰め込んだんでしょ?」
シンジ「そんなことするわけないだろ!!!」
アスカ「なら、どうして私はここにいるのよ?」
シンジ「もう怖いよ……アスカのことわからないよ……」
アスカ「なによ、言い返せないの?」
シンジ「出て行ってよ!!!」
アスカ「……」
シンジ「僕のことが嫌いなら出て行ってよ!!!」
アスカ「……はいはい。わかったわよ」
つまり出て行かないってことか
シンジ「……」ゴソゴソ
アスカ「……」
シンジ「……いつまでそこにいるの?」
アスカ「私の勝手でしょ?」
シンジ「臭い僕の部屋なんていたくないんじゃないの?」
アスカ「……」
シンジ「部屋の隅で膝でも抱えててよ。片付けの邪魔だから……」
アスカ「ドブシンジのくせにえらそーに。はいはい、仰せのとーりに、シンジさまー」
シンジ「……」ゴソゴソ
アスカ「……」ジーッ
シンジ「…………っ」
アスカ「……」ジーッ
シンジ「怖いよ!!!」
アスカ「なによ!!なら、私はどこにいたらいいわけ?!教えなさいよ!!!」
シンジ「居るなら手伝えよ!!!!」
アスカ「これはー?」
シンジ「二段目の引き出しに入れておいて」
アスカ「ここね」
シンジ「はぁ……」
アスカ「私が手伝ってあげてるんだから、夕食は豪勢にしてよね」
シンジ「ねえ、アスカ?」
アスカ「なによ?」
シンジ「ミサトさん、探してたけど、どうするの?」
アスカ「……このくっさいパンツはどこに捨てるのよ?」クンクン
シンジ「アスカ!」
アスカ「分かってるわよ。片づけが終われば帰る」クンクン
シンジ「……」
アスカ「……」クンクン
シンジ「そんなに臭い?洗った下着なんだけど……」
アスカ「吐きそうなほど臭いわね。捨てたほうがいいんじゃない?」
アスカ「―――はい、これで終わり」
シンジ「ありがとう、アスカ」
アスカ「ふんっ。べっつにぃ。終わったなら、帰るけど。他に用事はある?」
シンジ「特にないよ」
アスカ「……トイレ、借りるわね」
シンジ「……うん」
アスカ「ふんふんふーん」ガチャ
シンジ「……」
アスカ『すぅぅ……はぁぁぁ……すぅぅぅ……はぁぁぁ……』
シンジ「何してるのかな……?」
ピリリリ
シンジ「はい、碇シンジです」
ミサト『シンジくん……。あの……ごめんなさい。まだ、アスカが見つからないの……。そっちに顔、出して……ないわよね?』
シンジ「……」
ミサト『私のマンションもそっちにも何人も張り付いてるから、人の出入りがあればすぐにわかるし……』
シンジ「外に出たい…」
ミサト「今貴方を外に出す訳にはいかないの」
シンジ「せめてこの狭い部屋から出してくださいよ!話をして下さいよ!!」
ミサト「今は何も出来ない...我慢して頂戴」
シンジ「…」
アスカ「チッ。シンジ、まだ一回もトイレ使ってないじゃない。深呼吸して損した」ガチャ
シンジ「……」
アスカ「なによ?」
ミサト『シンジくん。明日の朝までにアスカが戻ってこなかったら、シンジくんとレイにも捜索を手伝ってもらうことになるわ』
シンジ「え、ええ……」
ミサト『アスカのことだから馬鹿な真似はしてないと思うんだけど……。もしかしたら、シンジくんと一緒に住めなくなったショックでっていうことも……』
シンジ「あの、ミサトさん。アスカが今、見つかったらどうなるんですか?」
ミサト『暫くはネルフ本部で拘置することになるでしょうね』
シンジ「……」
ミサト『どこにいて、何をしていたのか、こと細かく訊くことになるわ。貴方達自体が機密情報だから仕方のないことだけど』
シンジ「そうですか……」
アスカ「……?」
ミサト『場合によっては投薬して記憶を操作することにもなるわね』
シンジ「投薬?!」
ミサト『ええ……。私もしたくはないけど……。何も告げずに姿を消したアスカにも問題があるから……』
シンジ「わ、わかりました……。あの、お願いします……」
ミサト『ええ。任せて。シンジくんはゆっくり休んでね。おやすみ』
シンジ「はい、おやすみなさい……」
アスカ「今のミサトから?」
シンジ「う、うん……」
アスカ「そう。これ以上、ミサトを怒らせてもいいことないか。帰るわね。また、明日の朝、来るから。朝ごはん用意しときなさいよ?」
シンジ「待って!!アスカ!!」ガシッ
アスカ「な、なによ?!」ドキッ
シンジ「行くな」
アスカ「え……」
シンジ「行っちゃダメだ、アスカ」
アスカ「……」
シンジ「ここに居て」
アスカ「う、うん……そこまでいうなら……。臭いけど、我慢してやるわよ……」モジモジ
シンジ「ごめん……」
アスカ「……」モジモジ
シンジ「……」
アスカ「そ、それで?な、なにが望みなのよ?ま、全く、ミサトが近くに居なくなった途端、これ?男はケダモノねっ」
シンジ「……」
アスカ「初めてはベッドがよかったけど、まあ、シンジがいつも使ってる布団でも悪くはないわね……臭いけど」
シンジ「……」
アスカ「きゃー、おかされるー」チラッ
シンジ「アスカ」
アスカ「近寄らないでよ、大声だすわよ?」
シンジ「アスカ……」
アスカ「……どうしたのよ?オナラでもしたいの?げっひんね、サイテー。さっさと出しちゃいなさいよ」
シンジ「僕はもうアスカをここから出すつもりはないよ」
アスカ「え?」
シンジ「……」
アスカ「なに?どういうつもり?結婚しろっていいたいの?誰がドブシンジと結婚なんかするもんですか!!子どもは女の子が2人!!虫唾が走るじゃない!!」
ノリノリじゃないですかヤダー
シンジ「ここから出さないってことは、もうエヴァにも乗らせないってことだからね、アスカ」
アスカ「エヴァにも……ですって……?」
シンジ「うん……」
アスカ「エヴァには乗れない、アンタとは結婚?なにそれ?!幸せすぎて死ぬわね!!!」
シンジ「アスカがなんと言っても、僕はもう絶対にアスカをこの部屋から出さないよ。もう決めたんだ」
アスカ「勝手に決めないでよ!!私にもそれなりに人生プランあるんだから!!」
シンジ「知らないよ!!アスカはここにいるんだ!!ずっと!!」
アスカ「どうしてよ?!私のこと好きなの?!」
シンジ「……」
アスカ「はっ。バカシン……ふふっ……ジに、ふふふっ……惚れられ、ふっ……ても全、然、ふふっ……嬉しくないわ、ふふふふっ……ね……ふふっ」
シンジ「アスカのことは僕が守るよ」
アスカ「あんたに私の守れるの?図に乗らないでよね、臭いんだから」ギュッ
シンジ「もう決めたんだ……。ここに居てよ……アスカ……」
アスカ「気持ち悪い」ギュゥゥ
シンジ「ごめん……」
アスカ「シーンジっ」
シンジ「どうしたの?」
アスカ「実は、シンジの匂い……臭いなんて一度も思ったこと無かったわ……ごめんね?」
シンジ「そうなんだ。なら、どうして嘘ついたの?僕だって傷つくよ」
アスカ「だって、正直に言うと私がシンジに惚れてるみたいじゃない。今はシンジのほうが私にベタ惚れみたいだから、いいけど」
シンジ「アスカ……」
アスカ「今日は私が耳掃除してあげるわ。特別よ?旦那特権ってやつね」
シンジ「そ、そういうことならお願いしようかな……」
アスカ「任せて」
シンジ「……」
アスカ「ねえ、シンジ?明日は、歯ブラシとか買いに行くでしょ?二人で一本を使うのも良いけど、それだと並んで歯磨きできないし……」
シンジ「アスカは外に出さないよ。僕一人で買い物に行くから。アスカは外に出ないで、絶対に」
アスカ「あ、そうだったわね。ま、シンジと一緒に住めるならなんでもいいけど」
シンジ「ごめん……アスカ……。こんなことしかできなくて」
アスカ「アンタ、バカぁ?私は幸せなんだから、どーでもいいの」
シンジ「そろそろ、寝ようか」
アスカ「う、うん……」
シンジ「電気、消すね?」
アスカ「ありがとう」
シンジ「……」パチッ
アスカ「シンジー?」モゾモゾ
シンジ「なに?」
アスカ「いたいた」ギュッ
シンジ「……おやすみ」
アスカ「今日はおあずけなわけ?」
シンジ「ごめん……」
アスカ「いくじなし。かいしょーなし」
シンジ「……」
アスカ「もういいわよ。一人でするから」モゾモゾ
シンジ「やめてよ……」
翌朝
シンジ「……ん」
アスカ「しんじぃ……しんじぃ……」ギュゥゥ
シンジ「……」
コンコン
シンジ「は、はい……」ガチャ
レイ「おはよう」
シンジ「あ、綾波……おはよう……」
レイ「葛城一尉から失踪した弐号機パイロットの捜索任務が言い渡されたわ」
シンジ「そうなんだ」
レイ「碇くんにも」
シンジ「う、うん……」
レイ「……」チラッ
アスカ「しんじぃ……もっとぉ……すぅ……すぅ……」
レイ「……」イラッ
シンジ「あの、綾波……この件は……えっと……」
レイ「……」ピッ
シンジ「綾波!?」
ミサト『はい。こちら、葛城ミサト。どうしたの、レイ?』
レイ「対象者を発見しました」
ミサト『もう?!どこにいるの?!』
レイ「それは……」
シンジ「……」
レイ「現在地確認をします」
ミサト『早くしてね』
レイ「はい」ピッ
シンジ「あ、綾波……」
レイ「碇くん、どうするの?あの人、飼うの?」
シンジ「……」
アスカ「ん……?あれ?シンジ……?どこ……?もしかして……夢だったの……?そんな……」
シンジ「綾波……どうしよう……」
レイ「……」
アスカ「あ、シンジ!いるじゃないの!!急にいなくならないでよね!!」ギュッ
レイ「……」イラッ
アスカ「なによ?見世物じゃないわよ?シッシッ」
レイ「……っ」ピッ
シンジ「綾波!?ま、待ってよ!!」
ミサト『レイ?場所は?』
レイ「場所は……」
シンジ「綾波……あねがい……もう少しだけ……時間を……」
レイ「……対象者が逃亡しました。後を追います」
ミサト『いいから現在位置をおしえ―――』
レイ「……」ピッ
シンジ「あ、ありがとう……」
レイ「部屋に入れてくれる?」
アスカ「なんで、こいつが愛の巣に入ってくるわけ?A.T.フィールドを勝手に中和してこいでっ!」
シンジ「アスカ。ちょっと静かにしててよ」
アスカ「だって」
レイ「碇くん。時間は無いわ」
シンジ「え?」
レイ「すぐに本部の人はここにくる。私の通話は不自然なものだったし、今の通信で私の位置を特定できたはずだから」
シンジ「で、でも、どうしたらいいの?このままじゃアスカは記憶を……」
レイ「……自業自得だと思うけど」
アスカ「あん?」
レイ「なに?」
シンジ「や、やめてよ……二人とも……こんなときに……」
レイ「碇くんはどうしたいの?」
シンジ「アスカを守りたい」
レイ「そう……大事、なの?」
シンジ「うん。大切な友達だから」
アスカ「私もシンジのこと大好きだからね」スリスリ
シンジ「アスカ……ちょっと……」
レイ「……わかったわ。なら、碇くんが弐号機パイロットを拉致したことにしたらどう?」
シンジ「え?」
レイ「それなら、碇くんの責任になって、彼女に何かの罰が与えられることはないと思う」
シンジ「た、たしかに……」
アスカ「シンジぃ?なんのはなしぃ?」スリスリ
レイ「碇くん、時間がないわ」
シンジ「……分かったよ。それでいこう」
レイ「ええ……」
アスカ「シンジ?説明してよ。どうしたのよ?」スリスリ
ピリリリ
シンジ「……はい。碇シンジです」
ゲンドウ『何故、連絡したかわかるな?』
シンジ「……今から、本部に行きます。そこで事情を話します」
ネルフ本部 司令室
ゲンドウ「―――つまり、弐号機パイロットを営利目的で拉致し、約15時間拘束した。ということか?」
シンジ「はい」
ゲンドウ「これは立派な犯罪だ」
冬月「それなりの処分があるが、いいのかね?」
シンジ「はい」
ゲンドウ「何を隠している?」
シンジ「何もありません。すべては僕が衝動的に行ったことです。裁くなら早くしてください」
ゲンドウ「……そうか」
冬月「弐号機パイロットと二人っきりで同棲したかったわけじゃないのか?」
シンジ「はい」
ゲンドウ「アスカとの間に子どもを作り、父親に孫を見せたかったわけではないのだな?」
シンジ「はい。違います」
ゲンドウ「……貴様をそんな屑に育てた覚えはない。出て行け」
シンジ「……はい」
葛城宅
ミサト「……シンジくんの処分は、これから3ヶ月間、24時間全ての行動を監視されることになったわ」
シンジ「24時間ですか」
ミサト「ええ。今までもそれなりに監視されていけど、今日からあなたの一挙手一投足全てが監視、記録されるわ」
シンジ「……」
ミサト「どうしてアスカを拉致したの?」
シンジ「営利目的です」
ミサト「営利って……シンジくん、どんな利益を得ようとしたの?」
シンジ「……」
ミサト「適当なこと言ってないわよね?」
シンジ「言っていません」
ミサト「アスカを庇う為に出鱈目を言ってない?損をするのはシンジくんなのよ?」
シンジ「営利目的ですよ。アスカの一度着た服や下着を売ればそれなりの値段で―――」
ミサト「もういいわ。何も言わないで。幻滅よ、シンジくん」
シンジ「……っ」
シンジ「……」
ペンペン「クェー?」
シンジ「……これでいいんだ……僕は……これで……」
アスカ「……シンジ?」
シンジ「アスカ……どうしたの?」
アスカ「全部……聞いたわ……」
シンジ「……これでわかっただろ。僕はアスカのことなんてなんとも思ってないし、ただの道具としてしか見てなかったんだ」
アスカ「……」
シンジ「僕の傍にいてもいいことはないよ。これからは24時間の監視もつくし……」
アスカ「臭い」
シンジ「……」
アスカ「……水臭いわよ」
シンジ「アスカ……」
アスカ「ごめん……。私が―――」
シンジ「アスカ。僕が全部悪いんだ。アスカは何も悪くないよ」
アスカ「……シンジ、私もその罰受けるわ」
シンジ「え?どういうこと?」
アスカ「シンジの傍に居れば、私も24時間監視されることになるでしょ?」
シンジ「アスカ!何言ってるんだよ!!僕はまだ男だからいいけど……!!」
アスカ「いいわよ。みたけりゃ、みせてやろうじゃない。私の裸ぐらい安いもんよ」
シンジ「アスカ……!」
アスカ「これぐらいさせてくれてもいいじゃないの」
シンジ「でも……トイレとかお風呂まで……って、それは大丈夫か……」
アスカ「いいわよ?一緒に入る?」
シンジ「アスカ!!」
アスカ「シンジ……ありがと……」ギュッ
シンジ「勝手にしたらいいよ」
アスカ「するに決まってるでしょ?」
シンジ「もう……」
アスカ「ふふーん、本当にシンジは臭いんだから。色んな意味で」
たす
シンジの部屋
シンジ「本気なの……?」
アスカ「トイレとお風呂以外は、一緒よ?文句あるの?」
シンジ「僕はいいけど……」
アスカ「私もいいの。何も問題ないわね!」
シンジ「……そうだね」
アスカ「ところで、シンジ?」
シンジ「な、なに……?」
アスカ「昨日のおあずけ、そろそろ良いわよね?」
シンジ「ちょっと……アスカ!!今は監視されてて!!」
アスカ「そっちのほうが興奮するじゃない」
シンジ「駄目だよ!!」
アスカ「ほらほら、もう脱いじゃったし」
シンジ「アスカ!!!やめてよ!!!!」
アスカ「シーンジっ」
メガネ「主モニターに映します」
マヤ「こ、コレは・・・」
ロンゲ「2号機パイロット、初号機パイロットと接触しました」
冬月「ヤッたな」
ゲンドウ「ああ」
ネルフ本部
『アスカ!!ダメだよ!!やめてっ……アーー!!!』
『シンジのってこうなってるのねぇ……へぇ……』
ゲンドウ「……」
冬月「録画は大丈夫かね?」
加持「問題ありません」
日向「これって……児童なんとかってやつになるんだろうな……」
青葉「出回らなければ大丈夫さ」
マヤ「不潔です……」
リツコ「……ミサト、何かあったら減給よ、これ」
『アスカ!!そこはひっぱらないで!!!』
『うっさいわね!!さっさと覚悟きめな―――』
『こらぁぁ!!!監視されてる身でなにやってるのよ!!!あんたたちぃ!!!』
冬月「惜しかったな……」
ゲンドウ「ああ……」
翌朝
シンジ「おはようございます」
ミサト「……おはよう」
アスカ「やっと起きたの?グズシンジ」
シンジ「しょうがないじゃないか……昨日は……」
ミサト「まぁ、これで良かったわね。二人が一線を越えることはないんだから」
シンジ「……すいません」
ミサト「アスカも何をしても無駄よ?いいわね?」
アスカ「はいはい。ま、シンジのがとっても臭いってことが分かっただけでも良しとするわ」
シンジ「ごめん……」
アスカ「(三ヵ月後が楽しみね?)」ボソッ
シンジ「な……」
アスカ「ふふっ。―――ほら、臭いから離れて」
ミサト「アスカ、聞こえてるわよ?―――やっぱり、出て行きなさい!!!アスカ!!」
アスカ「シンジがいないところなんてお断りよっ」
END
おつー
さぁみんな寝るぞw
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