シンジ「ぶぅぅぅすぅぅぅ…っっ!!!!」マリ「…え」(158)

マリ「…え?」キョトン

シンジ「………」

マリ「……あは、あははは…けっこうきっつい事言うんだね君」

シンジ「………」スタスタ

マリ「………」

シンジ「………マリさん?」ピタッ

マリ「…え、なに?」

シンジ「行かないとテストに遅れちゃいますよ? 一緒に行きましょうよ」

マリ「………うん」

シンジ「………」スタスタ

マリ「……ね、ねぇ?」

シンジ「なんですかマリさん?」

マリ「……そんなにダメかにゃ~?」

シンジ「なにがですか?」

マリ「…さっき言ってたじゃん? ほらさ、私の事をさ」

シンジ「はい?」キョトン

マリ「いや、ハイじゃなくてさ…」

シンジ「僕、何か言いましたっけ?」

マリ「言ったよ、ぶ……ぶす…って」

シンジ「………はぁ」

マリ「まあさ、好みは人それぞれだしわんこ君からしたら私はいまいちなんだろーけどね? 女の子にいきなりそんな事言っちゃうのは感心しないかな?」

シンジ「…え?」

マリ「……え、なんでそんな心外そうな顔する訳?」

シンジ「…いや、だって…ねぇ?」

マリ「………なに? ハッキリ言ってくんない?」

シンジ「………」

マリ「………」

シンジ「………」フイッ

マリ「目ぇ逸らすな、早く言って」グイッ

シンジ「………チッ…キャラがあざと過ぎんだよブス」ボソッ

マリ「………」ガツッ!!

シンジ「ぐふっ!? い、いきなり殴らないでよ!!」

マリ「……あんたが私をどう思ってるのかわかったけどさ、フツーそういうのってこっそり言うもんじゃない? ねぇ?」グイッ

シンジ「………」

マリ「……まあ良いけどさ、一応お仲間って事になってるんだからあんまりつまんない事で怒らせないでね? ホントに」

シンジ「ところでマリさん、もうこっちの暮らしに慣れました? やっぱり国違うと大変でしょ? アスカも大変みたいだったし」

マリ「……へ?」

シンジ「僕に出来る事あったらなんでも言って下さいねマリさん」ニコリ

マリ「え、あ…うん、えー?」

シンジ「…? どうかしました?」キョトン

マリ「いや…いきなりケロッとされたら誰でも対応に困ると思うんだけど?」

シンジ「……はあ」

マリ「まあ、キミが態度を改めてるつもりなら私はなんにも言わないけどね♪ さっきの事はお互い水に流そっかわんこ君♪」

シンジ「………うっぜ」ペッ

マリ「…は?」

シンジ「そうですねマリさん、じゃあ早く行きましょっか、ミサトさん達もう待ってますよきっと」スタスタ

マリ「待ちなさいよコラ」ガシッ

シンジ「え? なんですか?」

マリ「もう騙されないから、私が嫌いなら無理に取り繕おうとしなくて良いから」

シンジ「…そんな、マリさんを嫌ってなんていませんよ僕」

マリ「うっさい、なんなのそのコロコロ変わる態度? はっきり言ってすごくムカつくんだけど?」

シンジ「………そんな、ひどいよマリさん」ウルッ

マリ「………ホンっトになんなのアンタ? ひどいのはどっちだっての」イラッ

シンジ「なんなのって言われても僕、どうすれば良いんですか…」ウルウル

マリ「……泣くくらいなら初めから人をムカつかせるような事すんなってのまったくもう…こっちが悪者みたいじゃん」ハァ

シンジ「………」つ目薬

マリ「…………」

シンジ「……」ポタッパチパチ…

マリ「………は?」

シンジ「僕が悪いのくらいわかってますよ…でもあんまりだよマリさん!!」ポロポロ

マリ「…なに? アンタもしかして面白いと思ってんのそれ?」ビキビキッ

マリ「……ちょーっとギャグにしては寒いかにゃー?」イライラ

シンジ「ギャグなんかじゃないよマリさん!! どうしてそんな事言うですか!?」ポロポロ

マリ「…ちょっとその目薬貸してくんない?」

シンジ「はい、どうぞ」

マリ「えーと、まずいっぱい出るように上の部分ぶっ壊してと」ポキッ

シンジ「…?」

マリ「…さらにそれをわんこ君の鼻に挿してぇぇ…!!」ぶすっ

シンジ「ぐふっ!?」

マリ「注入~♪」タパタパタパタパ…

シンジ「みゃああああああああああ染みるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?!?!」ビッタンビッタン

マリ「……あはっ、これならホンモノの涙が出るんじゃないかにゃーん?」ニヤリ

シンジ「ぐっふぅ…!!」ボロボロ

マリ「ふざけた事ばっかしてるからそんな目に合うのよ、わかってるかな?」

シンジ「……ひどいよマリさん」ボロボロ

マリ「お互い様だよわんこ君?」フンッ

シンジ「………ぶす」

マリ「…だから? 勝手に言ってろよ屑」

シンジ「………同い年に見えねーんだよ老け顔」ボソッ
マリ「」ビクッ

飯食ってくるわ、つかマリ難しいんだが…

マリ「」

シンジ「………あれ? もしかして自覚あったんですかマリさん?」

マリ「…う、うるさいだまれ」プルプル

シンジ「ごめんなさいマリさん、気にしてるなんて思ってませんでしたから」シュン

マリ「気にしてないわよ…」プルプル

シンジ「どう考えてもサバ読んでるようにしか見えない事をハッキリ言っちゃうのって…最低でしたよね…」

マリ「黙んなさいっつってんでしょ!!?」ワナワナ

シンジ「………マリさんはそんな事まったく気にしてないと思って…ちょっと調子に乗り過ぎてました」

マリ「………」プルプル

シンジ「だってそうでしょ? マリさんは男が好みそうな身体つきであざとくにゃーだのにゃーん♪だの媚びに媚びまくった口調な上に
ドSっぽくもありドMっぽくもあるありとあらゆるジャンルにケツを振った尻軽女筆頭候補なのにまさか
ちょっと老け顔なだけで傷ついちゃうような硝子のハートの持ち主だなんて誰も想像しませんってか出来ませんもん」

マリ「だまれって言ってんのよなんなのよアンタ!!!!」ウルウル

マリ「私は元からこうなのよ!! 男に媚びてるとかある訳ないじゃんふざけんな!!!!」ウルウル

シンジ「……マリさん」

マリ「口調だって自分がかわいいって思うから使ってるだけだし!! 自分が好きで使ってるのが何が悪いっての!?」ポロポロ

シンジ「………」

マリ「だいたいちょっと年相応に見えないのを自覚してるから気にしてる部分だってあるのにさ!! そういう努力まで馬鹿にすんのあんた!!!?」グシグシ

シンジ「………」

マリ「どうなのよ言ってみなさいよちくしょう!!!!」ポロポロ

シンジ「……マリさんは素敵ですよ」

マリ「…………」

シンジ「僕は男だから…その、上手くは言えないですけど…女の子って、大人の女の人に憧れるって言うじゃないですか」

マリ「……だからなによ」グスッ

シンジ「マリさんは、僕らの中で一番大人に近付けてる人なんですよ? それって凄い魅力的って事にならないですか? ねぇマリさん」

マリ「…………そう、かな……?」

シンジ「そうですよ、だから気にしなくても大丈夫ですって」ニコリ

マリ「…………ホントに?」

シンジ「ホントですよ」

マリ「…でも、わんこ君が言うとからかってるように聞こえちゃうよ」

シンジ「……なら他の人に聞いてみたらどうですか? きっとみんなマリさんは素敵だって言ってくれますよ」ニコリ

マリ「………」コクリ

マリ「…でもさ、誰に聞くの?」

シンジ「えと、そうだな……」ポチポチ

マリ「…携帯?」

シンジ「マリさんを知ってる人にメールしてみますよ」ポチポチ

マリ「私を知ってるって…ネルフの誰かだよね?」

シンジ「うん、えーと…じゃあこの人ならどうかな?」

メール制作

宛先:加持さん

題名:無し

本文:マリさんの事どう思う? ちょっとした印象で良いからさ

マリ「加持さんかぁ…別に良いけど……ってけっこうフランクなのねわんこ君」

シンジ「え、あーうん…けっこう親しいからね」

マリ「まあいっか、送ってみてよ」

シンジ「うん」ポチポチ

マリ「……ちょっとドキドキするかなー?」

シンジ「へー、マリさんこういうの平気そうなのになぁ」

マリ「私だってフツーに女の子だよ? 緊張くらいするよ」

Prrr!!

シンジ「あ、早いなぁ」

マリ「加持さん仕事中のはずなのによく携帯いじってられるね」

シンジ「え、あー…あれだよ、加持さん最近野良仕事しかしてないって言ってたから時間に余裕があるんだよきっと」

マリ「へー、そうなんだ?」

新着メール

加持さん

本文:なんでマリなの?まあいいけど
あいつキライ、だって完全に男に媚び売ってるじゃん?
新入りのくせにえらそーだし!!あんたからもちょっとはガツンと言っといてよ男なんだから!!
あとあんまり仲良くしちゃダメ!!命令だからね!!
-end-

シンジ「………」

マリ「………え」

マリ「………」ジワッ

シンジ「ま、マリさん…」

マリ「………これ、絶対加持さんじゃない」ウルウル

シンジ「え、なんで?」

マリ「……女みたいな感じだよ? しかもキミの事すっごく好きっぽい」

シンジ「………あー……それは」

マリ「………」

シンジ「実はね、加持さん最近ネカマに凝ってるんだってさ、だから僕とのメールでキャラ作り練習してるんだって」

マリ「………ウソでしょ?」

シンジ「ホントだよ? 後で加持さんに聞いてみなよ」

マリ「……じゃあ、これ…ホントに加持さんなんだ」ウルウル

シンジ「………」ポチポチ

登録名変更←yes


返信:アスカ

本文:そっか分かったよアスカ

でもそんな事言うアスカ、僕は嫌いだな

最低だよアスカ

シンジ「………」ポチッ送信

マリ「………どうしたの?」グスッ

シンジ「…ん、加持さんに最低って送ったんだ、許せないから」

マリ「………わんこ君」ウルウル

シンジ「マリさん、他の人がなんて言っても僕は味方だからね?」ニコリ

マリ「…うん、ありがと」グシグシ

Prrr

シンジ「………」ポチポチ

着信メール

アスカ

本文:冗談だからねシンジ!?あたし仲良くしてるもんあいつと本気にしないでよ冗談なんだから、ね?わかってるよねシンジ?
だから嫌いなんて言わないでよねぇ!!ちゃんと仲良くするから(ry…


シンジ「………」ポチポチ

返信:アスカ

本文:黙れよ


マリ「………加持さん?」

シンジ「うん、なんかメンヘラの練習してるみたい、なんなんだろこの人」

シンジ「これ以上付き合ってられないから電源切っとこっと」

マリ「……加持さんがそんな人だったって知らなかったな…」

シンジ「人は見かけによらないらしいからね…うん」

マリ「……わんこ君も…けっこう違うかな?」

シンジ「…そうかな?」

マリ「うん、けっこうずけずけ言ってくるじゃん?」

シンジ「…ははっ、そうかもね」ニコリ

マリ「……人のココロのカタチってやつ?」

シンジ「うーん…どうかな?」

マリ「例えばさわんこ君のココロはどんなカタチなの?」スッ

シンジ「………マリさん?」

マリ「知りたいな、優しいわんこ君がホンモノ? それともけっこうひどい奴な方がホンモノ? どっち?」ギュッ

シンジ「え、ちょ…マリさん?」オロオロ

マリ「………」クンクン

シンジ「…ま、マリさん…離してよ…」オロオロ

マリ「……落ち着くの、わんこ君の匂い…LCLの匂いと、わんこ君の匂いが混ざったちょっとくすぐったくなる匂い」

シンジ「………」

マリ「……私はこの匂い、好きなの」

シンジ「………僕も…好きかな」

マリ「……私の匂い?」

シンジ「うん…」

マリ「……どんな匂いかにゃ?」

シンジ「盛りのついた雌犬みたいな、そんな匂いだよマリさん」ニコリ

マリ「…え…ぁ…」

マリ「………ご、ごめん」ジワッ

シンジ「…マリさん?」

マリ「……そ、そういう意味になっちゃうよね、よく考えたら…」ウルウル

シンジ「…泣かないでよマリさん…僕は嫌だと思って言った訳じゃないんだから」

マリ「………」ウルウル

シンジ「……ただね? 近所を彷徨いてる雌の野良犬とマリさんの匂いが酷似してたからついぶっちゃけちゃっただけなんだ…僕、犬好きだから…」

マリ「う…うぅぅぅ…えぐ……うっく…!!」ボロボロボロボロ

シンジ「マリさん!? なんでそんなに泣いちゃうのさ!? 僕はマリさんの匂い好きって言ってるじゃないか!?」

マリ「…う…私…犬じゃない……人間だもん…うっく…!!」ポロポロ

シンジ「そんなのわかってるよ…あくまでも匂いだよマリさん…」フゥ

マリ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」ダダダダッッ!!

シンジ「マリさん!? なんで逃げるのマリさん!!」タタタッッ!!

マリ「ばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」ダダダダッッ!!

父「乗るならはやくしろ、でなければ帰れ」

息子「帰っていいの? まぁ僕の嫌々来たから早く帰りたいなぁと思ってたとこなんだよ。
    写真に写ってた女のケツと胸を生で拝みに来ただけだし、今更父親面されても困るし。
    ま、僕が帰って困るのはたぶんあんただと思うんだけど本当に帰っていいの?」

父「(くそ・・・くそ・・・)レイを起こせ!死んでるわけじゃねぇ!さっさとよこせ!」

シンジ「待ってって言ってるじゃないか!!」ガシッ

マリ「ぐ…放してよっ!!!!」

シンジ「…嫌だ、離さない!!」

マリ「離せってば!!」

シンジ「……嫌だ!!」

マリ「……なんでさ!?」

シンジ「泣いてる女の子を放っておける訳ないじゃないか!!」

マリ「泣かしたのあんたじゃん!!」グスッ

シンジ「だったらなおさらだよ!! せめて泣くのを止めさせないと僕が嫌なんだ!!」

マリ「………う…うぅぅぅ…」グシグシ

マリ「…じゃあ、キミはどうするの?」グスッ

シンジ「……とりあえず謝るよ、ごめん」

マリ「………」

シンジ「……ホントにごめんマリさん」

マリ「…もういいよ」

シンジ「………」

マリ「あんまりひどい奴な方は出さないって約束してくれたら、私はわんこ君の事許してあげる、それで良い?」

シンジ「…分かったよ、可能な限り善処するね?」

………

シンジ「………ふぅ、これ以上いじめたら本格的に嫌われちゃうからね、今日は潮時かな」


シンジ「……あぁ、普段強気な女の子をいじめていじめていじめぬくのってなんでこんなに快感なんだろ…」ウットリ


アスカ「………し…シンジ…?」オロオロ

シンジ「あ、アスカ居たの?」

アスカ「…うん」

シンジ「あ、そうだ…さっきのメールごめんね? ついカッとなっちゃって」

アスカ「…っっ!! 良いの、あれはあたしが…」ブンブン!!

シンジ「そんなに自分を落とさなくても良いよアスカ、怒らないから、ね?」

アスカ「…う…うん!!」

シンジ「じゃ、アスカ…マリさんと仲良しになって来なよ、きっといい友達になれるから」ニコリ

アスカ「わかった、行ってくるね!!」タタタ

………

シンジ「………従順過ぎだな、もっと反発してくんないとつまんないや」

シンジ「……マリさんはどのくらいもつかな?」


おわれ

やり過ぎた気がする

じゃーな

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