オーキド「懐かしいのお」 (28)

~オーキド研究所~

オーキド「ケンジよ メガ進化についてのレポートを探してきてくれるかのう?」

ケンジ「はい、オーキド博士。」

~研究所資料室~

ケンジ「確かここに……
あった!  これを博士のところに…」

ヘ~゙トベトン ベ~トベトン

ケンジ「うああベトベトン?」

ベトベトン「ベトベト♪♪♪」

ケンジ「おいやめろ!ベトベトン!
     うぁぁぁぁ…………」

バラバラバラバラ………

ケンジ「あぁベトベトン
君のせいで資料がバラバラじゃないか!」

ベトベトン「ベトォ……」

ケンジ「片付けなくちゃ……レポートもどこかに…」

ケンジ「ん?なんだろうこれは?
写真? それもずいぶん古い…
男の子と女の子がうつっている」
ドドドド………

オーキド「どうしたんじゃ!ケンジ!大きな音がしたが大丈夫か?」

ケンジ「いっ!?だっ大丈夫です!
すみません。」

オーキド「なにか隠しているのか?」

ケンジ「いやいやそんな……」

ヒラ……

オーキド「なんじゃこれは……?
おお!懐かしいのお!」

ケンジ「?」

オーキド「この写真の男の子はワシなんじゃよ。」

ケンジ「この男の子がオーキド博士なんですか?」

オーキド「そうじゃよ。もう40年も
前かのお」

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ケンジ「では、その隣の女の子は?」

オーキド「その女の子はワシの幼馴染みじゃ。ケンジよ。休憩でもしながらワシの昔話聞いてくれんかのお」

ケンジ「はい!とても気になります!」

約40年前

女の子「はやくしなさいよ!今日の朝旅に出るっていってたじゃないの!」

オーキド「ああごめん!実は俺こんなの作ってたんだ!ほら!」

女の子「なにこれ……」

オーキド「名付けてポケモン図鑑!
出会ったポケモンはこれで記録するんだ!」

女の子「辞書みたいじゃない!
かさばって邪魔ね」

オーキド「一生懸命作ったんだけど…いらないのか…」

女の子「わかったわよ!もらってあげるわ!」

オーキド「ヘヘッ」

オーキド「それじゃあいくか!次会う時はポケモンリーグだ!」

女の子「まっ待ちなさいよ!」

オーキド「俺はポケモンマスターに全体なってやる!まってろよ!セキエイリーグ!」

女の子「全く……あんなにはりきっちゃって……あたしもいかなきゃ!」

オーキド「あれ?やべっ!俺ポケモンもってくるの忘れた!」

ダダタダ……

女の子「あら、ずいぶんはやい再会ねぇ?」

オーキド「ぐぬぬぬ」

女の子「あっ!そうだ!あんたのママからこれとどけてくれって。
中身は知らないけどモンスターボールよ。」

オーキド「やったぜ!ありがとう!
よし!でてこいヒトカゲ!」

ヒトカゲ「カゲェ!」

オーキド「じゃあ今度こそ、セキエイリーグで!」

二人は着実にバッチを集めていき、ついにポケモンリーグへの出場の権利を得た。

女の子「待っていたよ。オーキド!図鑑にこだわってたせいか随分ここにくるのが遅かったじゃない。
データなんて必要ない。
あたしが本当のバトルを見せてあげるわ!」

女の子「使用ポケモンは一体どちらが戦闘不能になったら負け
それでいいね!?」

オーキド「おう!」

女の子「ゆけ!ゲンガー!」

オーキド「ゆけ!リザードン!

「かえんほうしゃだ!」

女の子「シャドーボール!」

オーキド(威力で押し負けている…)

女の子「この程度?全くがっかりさせるわ!
ゲンガー!  ヘドロばくだん!」

リザードン「グオア」

オーキド「リザードン!くそお
どうすればいいんだ!
リザードン………?
よし!もうか発動!
かえんほしゃ!」

ゲンガー「」

女の子「ゲンガー!……………
あんたの勝ちよ!あんたが今からセキエイリーグのチャンピオ…」

オーキド「いや!俺はチャンピオンは辞退するよ。」

女の子「!?」

ゲンガー「」

女の子「ゲンガー!……………
あんたの勝ちよ!あんたが今からセキエイリーグのチャンピオ…」

オーキド「いや!俺はチャンピオンは辞退するよ。」

女の子「!?」


女の子「なんで?あんたの夢はもう叶ったのよ?」

オーキド「お前に図鑑をあげたとき邪魔だっていってただろ?
それに不便だよな自分で書き込むなんて。
だから俺決めたんだ。もっとポケモンの事知って、いつかはトレーナー皆が使うようなハイテクな図鑑を作りたいんだ!
俺、トレーナーをやめて研究者になるよ!」

女の子「……………………」

~そして現在~

オーキド「それ以来会っていないんじゃ。でも、彼女はいまでも現役トレーナーとして活動しているそうじゃ。」

ケンジ(博士の幼馴染みでゲンガーを使う現役トレーナー……?)

ケンジ「もしかしてあのキクコさんですか!!??」

オーキド「そうじゃ!よくわかったのお」

ケンジ「ありがとうございました
オーキド博士。話を聞かせてもらって。」

オーキド「こちらこそありがとう。
昔話をしていてワシも少年時代に戻ったようじゃった。」

オーキド「よし!ケンジよ!
資料室を片付けにいくとしよう!」

END

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