モバP「松尾千鶴について振り返ってみた」 (80)
ちょいちょいメタっぽくなる点だけ注意を
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389187832
ちひろ「……えっと、もう一回言ってもらえますか?」
P「だから、千鶴について色々と振り返って考えてみたんですよ」
ちひろ「まぁ、あなたは千鶴ちゃんのプロデューサーですから考えるのは当然でしょうけど……」
ちひろ「どうしてまた急に?」
P「ついこの前まで新年のイベントがあったじゃないですか」
ちひろ「えぇ」
P「これまで一緒に頑張ってきた千鶴や皆の晴れ舞台。それはもう嬉しかったわけです」
ちひろ「私のお仕事はプロデューサーではないですけど、その気持ちはよくわかります」
P「でしょう? それでですね、イベントが終わってからふと思ったんです」
P「今後もっと大きな舞台へ羽ばたくためにも、松尾千鶴というアイドルのことをもう一度学びなおしてみようと思ったんです」
P「新年という変化を迎えたこともありますしね」
ちひろ「探求の道に終わりはないと言いますし、学び続けるというのは確かに大切ですね」
P「だから一度、色々な事を自分なりに考えてみたんですよ。稚拙な考えも多いかもしれませんがそれが必要な気がしたので」
P「という訳で、ちひろさんにそれを聞いていただけないかなと思いまして」
ちひろ「私もアイドルの子達を支える一人として色々と考えないといけませんから……わかりました、私でよければ!」
P「ありがとうございます! では早速なんですが、アイドルになった当初の千鶴からふりかえっていこうと思います」
ちひろ「最初は特に肝心な部分ですからね」
P「そうですね。それではまず、今も使われているプロフィールからいきましょう」
ちひろ「わーい」パチパチ
P「こちらが千鶴のプロフィールになります」
松尾千鶴(まつおちづる)
年齢15
身長161cm
体重45kg
B-W-H 78-54-81
誕生日 3月21日
星座 牡羊座
血液型 A型
利き手 右
出身地 福岡
趣味 勉強・習字
ちひろ「新年イベントのユニットの時に改めて思ったんですけど、千鶴ちゃんってライラちゃんよりも年下の15歳なんですね」
P「最初にあった時はもう少し上に見えましたよ」
ちひろ「あれ……でもプロデューサーさん」
P「どうしましたか?」
ちひろ「今出したプロフィールって一昨年の九月、千鶴ちゃんが来た当時のものですよね?」
P「そうですよ」
ちひろ「でも、今年新しく入力したプロフィールでも年齢が15歳なんですけど……」
P「あっ」
ちひろ「えっと、私の入力ミスですかねー……なんて」
P「ちひろさん」
ちひろ「はい」
P「それ以上はいけない」
ちひろ「……はい」
P「さっきは色々な事を学ばないとって言いましたが、それは知らなくていいことでしょう……多分」
ちひろ「……」
P「……」
ちひろ「……関係ない話ですけど見た目の印象と乖離した実年齢というのはこの事務所ではよくあることですよね!」
P「そうですよね! 若葉さんとか早苗さんとか!」
ちひろ「ちなみに私はいくつくらいに見えますか?」
P「そうですねぇ! ちひろさんお若くてきれいですから17歳くらいかなぁ?」
ちひろ「やだもうプロデューサーさんったら! お上手ですね♪」
P「それほどでも。じゃ次行きます」
ちひろ「はーい」
P「血液型……あまり決めつけた言い方はよくないですが、これに関してはやっぱりA型だろうといったところですね」
ちひろ「TVでこの人は何型に見えるかっていうクイズがたまにやっていますけど、8割程の確率でA型と言われそうな気はしますね」
P「そして出身地は福岡、スカウト先も福岡。どちらも一致するアイドルの内の一人です」
P「……はい! それではここで当時の映像を一つ用意しましたのでご覧ください!」ピッ
http://i.imgur.com/uFxMiC5.jpg
ちひろ「あらま。葵ちゃん優ちゃん輝子ちゃんと比べると千鶴ちゃんはつっけんどんな感じですね」
P「すぐに打ち解けてくれましたが、やはり最初は少し」
P「あと関係ないんですけど吹き出しの位置的にアッキーが喋ってるのかと思いました」
ちひろ「なんの話ですか吹き出しって。まぁでも、どの子も担当プロデューサーさん達とちゃんと仲良しになりましたよね」
P「嬉しい事です。さて、そんな千鶴ですがスカウトした時に俺に対して言ったのはこんな言葉でした」
http://i.imgur.com/e0URw6I.jpg
『私がアイドル? 冗談はやめてください。芸能界なんて、向いてないです』
『……あ、アイドル? 私が? アイドル? うそうそスカウト? 私でも可愛くなれる?』
『ハッ……いい大人がからかうの、やめてもらえますか?』
ちひろ「今となってはお馴染みの、千鶴ちゃんの必殺技・サトラレがここで始めて登場したんですね」
P「最初は本当に興味がないのかと思いましたが、この言葉を聞いてスカウトしてみせると決意しました」
P「強い想いがあるからこそ出た本音の手を、絶対に掴まなくてはいけないと思ったんです」
ちひろ「そういう点をふまえて先ほどの映像を見直すと、寡黙な部分がとてもかわいらしく見えてきますね」
P「そうでしょうそうでしょう。さて、次に眉毛のコーナーに入りますが――」
ちひろ「ちょっと待って下さい。なんですか眉毛のコーナーって」
P「まぁまぁ、まずはこちらを見てください」
http://i.imgur.com/5GQ1YL2.jpg
P「はい、千鶴のチャームポイントの眉です。改めて言いますが、こちらはスカウト当時ですね」
P「まだ慣れていないからでしょうか、『ふぅん……貴方が私のプロデューサー?』とでも言いたげな目線も含めて大変素晴らしいと思います」
P「余談ですが、千鶴の眉をあえて他のものに例えるとしたら、それは福神漬けだと俺は考えています」
ちひろ「福神漬けですか? それはまたどうして?」
P「メインのカレーだけでも美味しいけど、福神漬けがあればもっと美味しく感じられる」
P「でも、人によっては苦手な味だと思う人もいるだろう……とまぁそんな感じですね」
ちひろ「うーん……分かるようなまったく分からないような」
P「まぁこれはあくまで余談ですので。それでは次です」
http://i.imgur.com/jWFLT0O.jpg
P「千鶴はこうしてアイドルになることを了承してくれました」
ちひろ「まだたどたどしい感じですけれど、プロデューサーさんに歩み寄ってくれた訳ですね」
P「千鶴は元々、変わるということへの想いを秘めていたんでしょう。そのきっかけが必要だったんです」
P「変われる強さ、変わらぬ想い……俺はそんな千鶴に協力してあげたいと思いました」
ちひろ「自分が変わるということに協力してあげる、というのも変わった表現ですよね」
P「まぁ、中々素直になれない子ですから。スカウトの時も、『別に、興味ないし。……興味ないのはホントだし…ホントだし…』って言ってましたからね」
ちひろ「それにしても、どうすればいいのこの空気という言葉がまたいいですね」
ちひろ「真剣な口調から一転、ハッとしてちょっとオロオロしだしちゃう千鶴ちゃんのかわいらしい姿がありありと目に浮かぶようです」
P「ほう……ちひろさんも中々のソムリエですね」
ちひろ「私ソムリエですか? やったー♪」
P「それじゃあまた次に行きますねー」
ちひろ「はーい!」
http://i.imgur.com/4Wc8zyj.jpg
P「こちらはデビューからしばらく経った後の千鶴になります」
P「花柄で彩られた衣装と、同様の首飾り」
P「偉大なる先輩アイドル、765プロの天海さんの様な両サイドリボン」
P「そしてスカウト時のキッチリした制服から一転して歳相応のとてもかわいらしい装いに仕上がっています」
ちひろ「しかしこの衣装、改めて見ても肩の部分の露出が凄いですね」
P「まぁ本人も、肩……というよりは衣装全体に対する意見として」
『着たけど。こんな少女趣味な衣装なんて、私には似合わないし』
『こんな格好で歌って踊るなんて私には無理……だって、これ恥ずかしすぎるし!』
『ハッ……もしかして、これってわざとですか?』
P「――と言っていましたからね」
ちひろ「実際わざとだったんですかプロデューサーさん?」
P「そんな訳ないでしょう。千鶴に似合うと思ったのも、そうはいっても恥ずかしがる千鶴を見たいと思ったのも全部偽らざる本気ですよ」
ちひろ「その思いは一般的にわざとって言うのでは……」
P「……さて、ここで趣向を変えて千鶴に対するファンの反応を見てみましょう!」
ちひろ「(話逸らした……) ファンの反応ですか?」
P「新人アイドルとしてデビューし、徐々にファンも増えてきた千鶴」
P「その頃のインターネットで見かけたファンの書き込みのいくつかを抜粋したので紹介したいと思います」
P「こちらです」
・少し照れた感じの顔がかわいい!
・千鶴ちゃんもよく転んじゃうんだろうか
・そうだ! どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ!
好きだァー! 千鶴! 愛しているんだ! 千鶴!
事務所に所属した時から好きだったんだ!
好きなんてもんじゃない! 千鶴の事はもっと知りたいんだ!
千鶴の事はみんな、ぜーんぶ知っておきたい!
千鶴を抱き締めたいんだァ! 潰しちゃうくらい抱き締めたーい!
心の声は心の叫びでかき消してやる! 千鶴! 好きだ!
千鶴ーーーっ! 愛しているんだよ!
ぼくのこの心のうちの叫びをきいてくれー! 千鶴さーん!
アイドルになってから、千鶴を知ってから、僕は君の虜になってしまったんだ!
愛してるってこと! 好きだってこと! ぼくに振り向いて!
千鶴が僕に振り向いてくれれば、ぼくはこんなに苦しまなくってすむんです
優しい君なら、ぼくの心のうちを知ってくれて、ぼくに応えてくれるでしょう
ぼくは君をぼくのものにしたいんだ! その美しい心と美しいすべてを!
誰が邪魔をしようとも奪ってみせる!
恋敵がいるなら、今すぐ出てこい! 相手になってやる!
でも千鶴さんがぼくの愛に応えてくれれば戦いません
ぼくは千鶴を抱きしめるだけです! 君の心の奥底にまでキスをします!
力一杯のキスをどこにもここにもしてみせます!
キスだけじゃない! 心から君に尽くします! それが僕の喜びなんだから
喜びを分かち合えるのなら、もっとふかいキスを、どこまでも、どこまでも、させてもらいます!
千鶴! 君がツンドラの中に素っ裸で出ろというのなら、やってもみせる!
ちひろ「な、なんだかお一人とても熱い方がいますね」
P「全世界に告白が聞こえんばかりの勢いで熱いですね」
ちひろ「まさか本人には見せてませんよね?」
P「それは流石に……千鶴が恥ずかしさで死んでしまいそうなので」
ちひろ「あぁ……なんとなく分かりそうな気がします」
P「とまぁ紹介も終わったことで、それでは次に二回目の眉毛コーナーに入りましょう」
ちひろ「あ、コーナー化するんですね」
P「もちろんです。【黒タイツ】、【七三分け】、【おでこ】と並んで千鶴を語る上で欠かせない四種の神器の一つですから」
ちひろ「天照大御神も随分と局地的な神器を授けましたね。ついでに一つ増えてますし」
P「それではこちらをどうぞ」
http://i.imgur.com/vAMdRz2.jpg
ちひろ「これはこれは……先ほどの涼しげな目つきもいいですけど、こちらの少しうるっとした柔和なおめめもまたいいものですね」
ちひろ「この八の字型になった眉毛も、プロデューサーさん的には高評価なんでしょうか?」
P「いい質問ですねぇ! そうなんです! 少しの嬉しさと気恥ずかしさが同居したようなこの瞳と眉……最高のコンビネーションですね!」
P「そしてコーナーの趣旨からは外れますがこの口元も重要です!!!」
P「この少し上った口角が絶妙なアシストを出すことで二つの表情がより活きたものになるんです!!!!」
ちひろ「プ、プロデューサーさん少し落ち着いてください!」
P「……ハッ!? し、失礼。少々取り乱しました」
ちひろ「一度深呼吸しましょう、ね?」
P「ヒッヒッフー……ヒッヒッフー……」
ちひろ「それはラマーズ法です!」
ちひろ「――落ち着きましたか?」
P「すみません、ありがとうございます」
ちひろ「それじゃあ気を取り直してどんどん進めちゃいましょう!」
P「はい!」
P「それでは次にいきましょう」
P「それなりに仕事にも慣れてきたある日、千鶴はこんな言葉を俺に投げかけました」
http://i.imgur.com/G8yqDNR.jpg
ちひろ「ん? 今なんでも言うことは聞くって言いましたよね?」
P「なんでもとは言ってないです」
ちひろ「しかし随分と素直な気持ちを言ってくれるようになりましたね」
P「元々とても素直な子ですからね。素直すぎて本音もポロッとこぼしてしまうくらいに」
P「まぁ、ちょっとツンツンした感じも個人的には好きですが」
ちひろ「そして、貴方が私のプロデューサーでしょ……ですか」
ちひろ「プロデューサーさん、この言葉を言われた時すっごく嬉しかったでしょう?」
P「それはもう。この日の夜は嬉し泣きの酒でしたよ」
P「礼子さんや志乃さんが優しく背中を叩いてくれたなぁ……」
ちひろ「プロデューサー冥利に尽きますね」
P「えぇ。千鶴は私なんかで本当にいいのかなんて言ってくれちゃいましたけどね」
P「他の誰でもない、千鶴だからいいんだ!」
P「……とは、ちょっと気恥ずかしくてまだ言えませんでしたけど」
ちひろ「ふふっ……♪」
P「さて、次は時を少し進めてひな祭りイベントの千鶴を振り返りましょう」
ちひろ「お雛様の千佳ちゃん達かわいかったですよねぇ。あと同期の葵ちゃんも一緒に出てましたよね」
P「皆かわいかったですねぇ……なにせ女の子は誰もが素敵なお雛様ですから。もちろんちひろさんも」
ちひろ「やだ……プロデューサーさんったら……ぽっ///」
P「はい、じゃあ行きますねー」
ちひろ「いぇーい」パチパチ
http://i.imgur.com/3iXN3cA.jpg
P「さげもんを引っ提げた千鶴の登場です」
ちひろ「さげもんは福岡県柳川市に伝わる風習。吊るし飾りのひとつ」
ちひろ「女児の生まれた家庭では、その一生の幸せを願い雛壇は父方の実家から、さげもんは母方の親戚、母、祖母が用意する」
P「うぉっ……急に口調かわりましたけどちひろさん詳しいですね」
ちひろ「できる女はなんでも知っていないといけませんから」
P「流石ちひろさんだ。ちなみにこの時の服装ですが新年イベントの時に晶葉の白衣と一緒にライラに渡したそうですよ」
http://i.imgur.com/7mHQuMI.jpg
ちひろ「こういうアイドル同士の交流っていいですよね。仲良くしてるんだなぁって思えます」
P「まったくです。話を進めますが、イベント前に事務所に来た千鶴はこんな言葉を口にしました」
『幼い頃使ってた飾り、さげもんです。事務所に飾ってください』
『使わないし、ひな祭りではしゃぐような歳でもないし』
『……本当は一緒に楽しみたいけど……ハッ! ……なんでもありません』
ちひろ「あーもう! 千鶴ちゃんかわいいですね!」
P「聞くつもりがなくても聞こえたものですからすごいニヤニヤしちゃったんですよ」
P「おかげで、なんでそんなに笑顔なんですかって詰め寄られてしまいましたけど」
ちひろ「仕方ないですよ。私でも同じようになっちゃうと思います」
P「……ちひろさん!」ガシッ
ちひろ「……プロデューサーさん!」グッ
P「で、その後しばらくは色々な話をしてました」
P「私服似合ってるって言ったら小さな声で見ててくれたんだって言われた時はちょっとヤバかったです」
ちひろ「その言葉に対してプロデューサーさんは、『え? なんだって?』と」
P「言ってません言ってません」
ちひろ「そうですか……」
P「なんでちょっと残念そうなんですか……それでまぁ、会話の途中でふと千鶴がですね」
http://i.imgur.com/8IZJLAM.jpg
P「――と言ったんです」
ちひろ「千鶴ちゃん、本音が前に来すぎて自分でももう混乱状態になっちゃってますね」
P「お仕事楽しいかもってこれまた小さく言ってたので、楽しそうだなって言った結果がこの状態です」
P「あまりに混乱してたのですごい申し訳ない気分になりましたね……」
ちひろ「素直に楽しいと言えば楽なんでしょうけど、やっぱりそこが千鶴ちゃんらしさですね」
P「ですね」
ちひろ「さて……一段落着いた所で、そろそろまたコーナーですか?」
P「先に言われてしまった……その通りです」
ちひろ「もう何度プロデューサーさんに付き合っていると思ってるんですか!」
P「まだ三回目ですけどね」
P「それでは、ひな祭りイベント開始前の千鶴をピックアップしていきましょう」
http://i.imgur.com/1kRouAN.jpg
ちひろ「スッとして穏やかな目つきと眉ですね」
P「比較的ニュートラルな状態ですね。個人的には千鶴のこの顔付きが一番好きです」
ちひろ「あ、ヘアピンのデザインはさげもん付きの花と同じような柄なんですね。年頃の女の子らしくてとてもかわいいですね!」
P「派手なアクセサリーではないですけど、ひっそりとした華やかさがなんだか千鶴に似合っていると思います」
ちひろ「プロデューサーさん。せっかくですから新年の記念に一つプレゼントしてあげたらどうですか?」
P「こういう女性物を選ぶセンスってあまりないんですよね。よかったらちひろさん一緒についてきてもらえますか?」
ちひろ「……もうっ、プロデューサーさん! こういうのはプロデューサーさんが自分で選ばないとダメなんです!」
P「そ、そういうものですか」
ちひろ「そういうものですから頑張ってくださいね。相談くらいなら付き合ってあげますよ!」
P「それではイベント前の千鶴を振り返ったことですし、次にイベント中の千鶴に移りたいと思います」
ちひろ「おねがいしまーす」
P「はーい。それではこちらです」
http://i.imgur.com/Z1jN6pD.jpg
ちひろ「この時の千鶴ちゃん、なんだか悟りを開いたかのような穏やかな目ですよね」
P「今回は先に、再びファンの反応の方を紹介していきたいと思います」
ちひろ「この時の千鶴ちゃんへの反応……ちょっと気になりますね」
P「ではこちらです」
・天女かと思ったら千鶴ちゃんだった
・いい笑顔だ、掛け値なしに
・千鶴! 千鶴、聞こえるか? 千鶴!
返事はしなくてもいい……ただ聞いていてくれればいい……
マルメターノのおじさんは逝ってしまったよ……全て自分が悪かったと言い残してね
でも、そんな事はもういいんだ!
……いいんだよ。それとも、その事で俺が千鶴を責めるって思っているのか?
なぁ、俺達はこの一年間、一体何をしてきたんだ?
俺達のこの一年間は一体何だったんだ……?
まだ何も答えなんて出てないじゃないか
憶えてるか?
あの時、福岡エリアで始めて会った俺は
運営の連中に無理やりLIVEバトルを押し付けられて
何もわからないまま、エリアボスというリングに放り出された
俺は、無我夢中で闘った!
でも、終わってみれば、周りは素知らぬ顔で後のことしか考えちゃいない
でもそれで、俺達の一年が終わってしまっていい訳がないだろ……?
確かに、俺はLIVEバトルに勝った
でもそれは全て、千鶴がいつも一緒に居てくれたお陰なんだ
そうだよ……千鶴と俺とで闘ってきた勝利なんだ
だから、これからも一緒じゃなくちゃ意味が無くなるんだ
なぁ千鶴、最終戦の朝、俺は言ったよな?
入賞したらお前に聞いて欲しいことがあるって
俺は戦うことしか出来ない不器用な男だ
だから、こんな風にしか言えない
俺は…千鶴が……千鶴が……千鶴が好きだぁ! 千鶴が欲しい!!!!!
ちづーーーーーーーーーる!!!!!!
ちひろ「な、なんだかお一人とても熱い方がまたいますね」
P「手が真っ赤に燃えて勝利をつかめと轟き叫びそうなほどに熱いですね」
ちひろ「これ、さっきの人と同じ人じゃないですよね?」
P「多分そうだと思いますけど……これまた千鶴には見せられませんね」
ちひろ「でも、こういう情熱的な告白って女としてはちょっと憧れますね」
P「ちひろさんモテモテですから、いつかこれくらい情熱的な男性が現れますよ」
ちひろ「私がモテモテ!? またまたプロデューサーさん……気を使わなくていいですって!」
P「気を使ってなんかいませんよ。仕事で会う人達にいつも羨ましがられてますし、紹介してくれなんて言われてますから」
ちひろ「ほ、ホントですか?」
P「嘘なんてつきません」
ちひろ「……」
ちひろ「…………えへへっ」
ちひろ「ふふふっ、それじゃあ進めましょう! ねっ♪」
P(なんだか嬉しそうだ……ちひろさんが笑ってるとこっちも嬉しくなるな!)
P「そうですね! それでは続けさせていただきます」
P「ひな祭りイベント開催時の千鶴ですが、前回と同じように正統派の可愛らしい衣装で着飾っています」
P「リボンと花という違いはありますが両サイドには今回も装飾が施されていますね」
ちひろ「衣装は羽衣風味と言いますか、表情も相まってなんだか荘厳で神秘的な感じですね」
P「今回はこちらも先に紹介していきます」
http://i.imgur.com/v1c6qoQ.jpg
ちひろ「目元だけに注視して見ても、やっぱりそんな感じがしますね」
P「ウサミン姫を迎えに月の都から来た使者的な感じですかね」
ちひろ「もしかして新年イベントで菜々ちゃんとユニットを組んでた裏にはそんな事情が……!?」
P「ははは、そんなまさか」
ちひろ「……」
P「……そんな真剣な顔されると、あり得ないのに信じちゃいそうじゃないですか」
ちひろ「冗談はさておき、千鶴ちゃんはこの衣装にはどんな反応をしていたんですか?」
P「えーっと、この時についてはですね……」
『こんなかわいい衣装だって私なんかが着たって、どうせ私より可愛い子たくさんいるし』
『そういう子に任せたって……でも…だけど…選んでくれて嬉しい』
『……あっ、あの、せめて……頑張ります』
P「――とまぁ、千鶴も段々と自信をつけてきたようです」
ちひろ「この時は『……ハッ!?』って言わなかったんですね」
P「少しずつですけど、千鶴も本音を出すことに迷いがなくなったんでしょう」
P「……でも大丈夫です! 後でちゃんと言いました!」
ちひろ「何が大丈夫なのかちょっと分からないですけど、何故か安心しました!」
一旦終わり
こんな感じで最後までもう半分くらい妄言が続く
P「さて、色々ありましたひな祭りイベントも無事に終えることができました」
ちひろ「お疲れ様です」
P「いえいえこちらこそ。ちひろさんや皆さんの手助けあってこそでしたから」
P「そして、次はイベント成功の興奮冷めやらぬ中での千鶴の一幕です」
ちひろ「ふむふむ」
P「全てが終わり一人佇んでいる千鶴にそっと近づいた俺は」
http://i.imgur.com/MHYEVuY.jpg
P「――という千鶴の独り言を聞いてしまいます」
ちひろ「信頼されてますねぇプロデューサーさん」
P「自分という存在をアイドルを続ける原動力としてくれる……これもまたプロデューサー冥利に尽きますね」
P「もう少し頑張るという千鶴の言葉は、俺がもっともっと頑張っていくための原動力にもなりましたよ」
ちひろ「私も負けていられませんね! もっと皆さんにつぎ込んでもらえるように頑張らないと!」
P「えっ」
ちひろ「あっ」
P「あのー、今なんて言いました?」
ちひろ「……えっと、その~」
ちひろ「……あっ、そうだ! この次のイベントの千鶴ちゃん話をしましょう!」
P「何だか急じゃないですかね……」
ちひろ「いいじゃないですかぁ~」
P「でもその前に、ひな祭りイベントに関して最後に一つ紹介したい物があるんです」
ちひろ「紹介したいもの?」
P「えぇ。ちひろさん、こちらの写真を見てください
http://i.imgur.com/Jp3zxbk.jpg
ちひろ「これって、イベント中に皆で撮った写真ですよね」
P「中心の泰葉も、後ろの晶葉も葵も千鶴も皆いい笑顔でしょう」
P「ところでちひろさん。この写真について何か気づくことはありませんか?」
ちひろ「気付くことですか……プロデューサーさんが既に言いましたけど皆いい笑顔で仲睦まじいことでしょうか?」
P「もう一つ、大切なことが隠されているんです」
ちひろ「大切なことですか……う~ん」
P「……」
ちひろ「……」
ちひろ「……ごめんなさい。お恥ずかしながら分からないですね」
P「それでは隠されたもう一つの真実を教えましょう。それは……」
ちひろ「それは……!?」
P「四種類の脚が揃い踏みしているんです」
ちひろ「えっ」
ちひろ「えーっと、もう一回言ってもらえますか……?」
P「だからですね……」
P「泰葉の絶対太腿領域と!!」
P「晶葉の膝丈と!!」
P「葵の生足と!!」
P「千鶴の黒タイツの!!」
P「―――四者四様の素敵な御御足が揃い踏みしているんです!!!」
ちひろ(何言ってんだこの人)
P「一つ一つの破壊力自体がとてつもなく高いのにそれが四倍にもなるとは……これは大変なことですよ」
ちひろ「たしかに大変ですね。主にプロデューサーさんの頭が」
P「ちひろさんつれないですね……さっきは志を同じくした友なのに……」
ちひろ「貴方と友誼を交わした千川ちひろはつい先程死にました。今の私は姉の万川ちひろです」
P「姉妹なのに名前同じなんですか」
ちひろ「そこで冷静なツッコミしないでくださいよ! ホラ次があるなら早くしてください!」
P「痛い痛いゲシゲシしないでください……じゃ、じゃあ次に進みますね」
P「それでは、次はバリ島ツアー及びハワイツアーでの千鶴を紹介していきます」
ちひろ「待ってました!」
P「ちひろさん何だかテンション高いですね」
ちひろ「このイベントに関しては私にとっても印象的でしたから。まさか千鶴ちゃんがあんなポーズを……」
P「やはりそこに行き着きますか。それではそんな印象的な千鶴の姿を、本番前の練習を俺に見られた時の言葉と共にご覧ください」
http://i.imgur.com/ks9SxjT.jpg
『ちーちゃんラブリービーム……これがアイドルらしさ……?』
『うーん……角度が……ハッ! プロデューサー!?』
『ち、違います違います、練習なんてしてません! こっ……このポーズは……そう、のぞき穴、です!』
ちひろ「出ましたね……ちーちゃんラブリービーム!」
P「765プロの歌姫、如月千早さんがかつてLIVEで使用し会場全てのファンを骨抜きにしたという伝説のちーにゃんラブリービーム……!」
ちひろ「その技を自分流にアレンジして使用するとは……千鶴ちゃん、恐ろしい子っ!」
P「そして、噂ではあと数人の使い手もいるとか……」
http://i.imgur.com/NIhnM2q.jpg
ちひろ「アイドル界は末恐ろしい子たちで一杯ですね……!」
P「ハイそして見られた時の顔アップも一緒に行きますドーンッ!」
http://i.imgur.com/6L2AgZq.jpg
ちひろ「染まってますね、頬」
P「上がってますね、眉」
ちひろ「見開いてますね、目」
P「女の子が照れている表情ってどうしてこんなにドキドキするんでしょうね」
ちひろ「まぁ見られた千鶴ちゃん側のドキドキはそれどころじゃないでしょうけど」
P「しかし千鶴的にはこのハートはあくまで覗き穴だそうです」
ちひろ「一体何を覗いたんでしょうね?」
P「ハートから覗くんじゃありません。作ったハートが、自分の本心が逆に千鶴を覗いているんじゃ……ないですかね」
ちひろ「プロデューサーさん……」
P「……」
ちひろ「いいこと言ってやったぜみたいな顔するのはやめてください」
P「すみません」
ちひろ「まったく……」
P「それでは次はこのような姿を見られた千鶴の発した言葉」
P「……の前に、この姿がお披露目された後のファンの反応を紹介しましょう」
ちひろ「これで三度目ですね。今度もまた、なんでしょうか」
P「どうでしょうね。それでは、ちーちゃんラブリービームに対するファンの反応がこちらになります」
・ちーちゃんラブリービームに貫かれて絶命したい
・感謝するぜ、千鶴と出会えたこれまでの全てに!!
・バイバイなんて言うなよ、一人で行こうとするなよ、千鶴!
約束しただろ、俺は絶対君を守るって
君とずっと一緒にいるって
君がこのプロダクションを守るために、太眉でなくなることを選ぶんだったら
俺もぴにゃこら太であることをやめる
俺は、君と出会えたこのプロダクションが大事だし
このプロダクションに生きる皆も大切だ
でも、俺はそのために君を失いたくはない!
ヘアピンが似合ってるよ
一つになろう、千鶴
君を、一人ぼっちになんかさせないよ!
ちひろ「や、やっぱりお一人熱い方がまたまたいますね」
P「月の表面に相合傘を刻みそうなほどに熱い愛ですね」
ちひろ「あと先程から気になってたんですけど、一部のファンの方の間で私達のプロダクション大変なことになっていませんか?」
ちひろ「千鶴ちゃんが太眉でなくなることで救われるプロダクションって一体なんなんですか」
P「よく分かりませんけど……それも愛じゃないですかね」
ちひろ「……愛って一体なんなんでしょうね」
P「多分、ためらわないことじゃないでしょうか」
ちひろ「じゃあそういうことで……えーっと、次は千鶴ちゃんが見られた時でしたっけ」
P「そうですね。それではこちらです」
http://i.imgur.com/lDP0Znl.jpg
ちひろ「プロデューサーさんは千鶴ちゃんを窮地に追い込むのが上手ですねぇ」
P「人聞きの悪い言い方しないでください」
ちひろ「可愛くなれる希望を持たせたとは一体何をしたんですかねぇ?」
P「何なんですかその妙な絡み方は……まぁ、千鶴は元々可愛いんですから。俺が何かをせずとも」
ちひろ「最初の千鶴ちゃんからすると、自分はかわいくなれるかもと思えるようになったのは大きな成長です」
ちひろ「自信持ってください。千鶴ちゃんと貴方と、二人だからこそできた成長ですよ!」
P「ちひろさん……」
ちひろ「ふふっ、惚れちゃいましたか?」
P「……はははっ、そうですね。やっぱりちひろさんは素敵な女性です!」
P「そしてツアーはまだ続いていくわけですが……その前に少し休憩しましょうか」
ちひろ「そうですね。プロデューサーさんも少ししゃべり疲れたでしょうから、お茶を淹れてきますね」
P「ありがとうございます」
ちひろ「いえいえ~」
P「……確かに少し疲れたな」
P「だけど、千鶴に関することならどれだけでも頑張れるな!」
ちひろ「お待たせしましたプロデューサーさん。はい、どうぞ」
P「いただきます!」
P「……ふぅ、暖かくて生き返りますね」
ちひろ「元気、戻りましたか?」
P「おかげ様で。それじゃあそろそろ再開しましょうか」
ちひろ「今まで千鶴ちゃんが出たイベントを考えると……もう後半でしょうか」
P「最後まで張り切っていきますよ。それでは、新たな衣装の千鶴とその決意の言葉をご覧ください」
http://i.imgur.com/L0Y0LxM.jpg
『私はアイドルらしくないと思います……』
『でもアイドルとしてかわいいって言われると……嬉しくて……』
『な、何が言いたいか分かりますよねプロデューサー。も、もう言いませんから! 絶対言いませんから!』
ちひろ「アイドルって、なんなんでしょうね」
P「俺は女でもなければアイドルでもないですから、分かったような口になるかもしれないですけど」
P「歌が上手かったり容姿が優れているから、それがアイドルらしさの全てじゃないんだと思います」
P「それらも確かに大事ですけど……多分、自分の中に確固たる信念を持ってステージに立つのがアイドルなんじゃないでしょうか」
P「それを持っているなら、ステージが会場であろうと海上であろうと学校であろうと、女の子は誰もがアイドルなんですよ」
ちひろ「だったら千鶴ちゃんは立派なアイドルですね♪」
P「えぇ! 誰がなんと言おうと千鶴は立派なアイドルですよ」
ちひろ「……それにしても千鶴ちゃんは本当に微笑ましいですね。何が言いたいのか分かりますよね、ですって。ふふっ」
P「……何ですか。ニヤニヤしながら見つめて」
ちひろ「いーえー? べっつにー?」
P「それじゃあ、例によってピックアップしていきましょうか」
ちひろ「もう数度目ですから手慣れた手つきですね」
P「それほどでも。ではこちらです」
http://i.imgur.com/q2aLSnH.jpg
ちひろ「キリッとした眉に凛とした目つきで……なんだか千鶴ちゃんの成長が感じられて嬉しいですね」
P「今回も二つのリボンが印象的な可愛らしい服装になっています」
P「千鶴の可愛らしさと格好良さが同居したとても素晴らしい写真が撮れたと思いますよ」
ちひろ「段々と自信をつけてきていますから、表情も物おじしないものになってきていますね」
P「ここまで来たらもうちょっと勇気を出してファンシーな動物衣装とか着て欲しいですね」
ちひろ「動物ですか。猫衣装やバニー衣装は色々な子が着ていますけどプロデューサーさんはどういったのを考えているんですか?」
P「そうですね。あまり他の子が着ていないような独特な物だと……鶴でしょうか」
ちひろ「名前繋がりですか……でも純白の衣装で似合いそうではありますね」
P「こう、覗かないでくださいと言われたのを覗かれて『……ハッ!?』みたいな」
ちひろ「いや覗かないでって言ったのに覗かれたらそうなりますよ!」
P「――さて、ひとまずは新年イベント前の最後という所までやってきました」
ちひろ「残すはツアーイベント後の千鶴ちゃん、ですね」
P「ツアーを終えた千鶴が残したもの……その言葉を紹介しましょう」
ちひろ「な、なんだか緊張してきましたよ……」
P「お、俺もちょっと気が高ぶってやけに真剣になってしまいました」
P「リラックスリラックス……それでは、改めてこちらになります」
http://i.imgur.com/u8Hxv2M.jpg
ちひろ「」ブワッ
P「ど、どうしたんですかちひろさん!?」
ちひろ「いえ……なんだかここまでを見てきたので成長した娘の姿を見る気持ちになっちゃいまして……」
P「い、一旦鼻かみましょう鼻」
ちひろ「あぅ……ずびばぜん゛」ズビビッ
P「落ち着きましたか?」
ちひろ「……プロデューサーさん。こんなに素直な子を本当の意味で騙しちゃダメですからね?」
P「そんなこと絶対にしません」
ちひろ「絶対に絶対ですからね?」
P「絶対に絶対です。だったら指切りで約束しましょう」
ちひろ「はいっ……ゆーびきーりげんまん嘘ついたらスタドリ千本飲ーますっ!」
P「いやそれはちょっとキツイです」
P「――はい。という訳でここまでやってきました!」
ちひろ「そして最後に、先日無事に終了した新年イベントを振り返るという訳ですね」
P「まだ記憶に新しい内ですが、こちらもしっかりとやっていきましょう」
P「と言っても、先に紹介するのはイベント前の鍋パーティーの一幕になりますけど」
ちひろ「美味しかったですよねぇ……あ、なんだか思い出したらお腹が……」
P「まだ冬も真っ盛りですから、今度また皆で食べましょう」
P「さ、お腹ペコペコのちひろさんには悪いですが、将軍の力を見せた千鶴をまずは振り返りましょうか」
ちひろ「はーい」グウー
多分明日くらいには終わるけど一旦おわり
劇場で素敵な千鶴ちゃんが見られてホクホク
http://i.imgur.com/8p4Ybcc.jpg
『これ、鍋の中の具、入れておいたから。ほら、熱いんだから気をつけて』
『ちょっとそれ、煮えてない。……べ、別に楽しんでなんてない』
『ただ喜んでくれるなら、私はそれで……ハッ、い、今のは』
ちひろ「いやー千鶴ちゃんの素の一面でした」
P「真面目な性格ですから、こういう場面では千鶴の本領が発揮されましたね」
ちひろ「それにしてもまぁ、千鶴ちゃん楽しんじゃってますね」
P「そうですねぇ。なんと言ったって」
http://i.imgur.com/nydVsZP.jpg
P「こうですからね」
ちひろ「キラッキラの目をしちゃってますねぇ」
P「歳相応の天真爛漫な輝きで……守りたい、この笑顔」
ちひろ「同感です」
ちひろ「しかしなんと言いますか……仲間っていいものですね」
P「皆と共に歩んで友情を育んだからこそですね。担当アイドルのこういう素顔を見れて俺は幸せです」
ちひろ「そう言えばプロデューサーさん。この時遠巻きに眺めて泣きながら食べてましたよね」
P「最近涙腺弱いんですよ」
ちひろ「それで、あーんしてくれーって叫びながら突撃して玉砕していましたよね」
P「ノーコメントで」
ちひろ「まあでも、千鶴ちゃんが本当に楽しんでたみたいで何よりですね」
ちひろ「ホラ、なんでしたっけ。確か……」
http://i.imgur.com/e2CVU0f.jpg
ちひろ「――って言ってたじゃないですか」
P「いつも皆の為に手を貸して大変な晶葉も、ゆっくりと羽を休めて楽しんでくれたみたいですし」
P「ライラも美味しいものを食べて幸せそうでしたから……皆喜んでくれてよかったです」
ちひろ「今年は、去年よりももっともっと喜んでもらえるような年越しにしたいですね」
P「そうですね……その為には、今年を全力で過ごしてもらえるように俺たちで頑張って行きましょう!」
ちひろ「はい!」
P「という訳でその今年を今後も頑張るために振り返ってきた今回、次で最後になります!」
ちひろ「ヒューヒュー!」
P「菜々や優ともユニットを組んでいましたけど今回はメインのユニットの方でいきます」
P「まずはLIVE衣装を来た千鶴達とその反応からどうぞ!」
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『新春の衣装? こ、これは私、カン違いしてしまうかも。』
『ううん、もう、しかけてる……でも、みんながかわいいって言ってくれるなら』
『……頑張るから。一緒に盛り上げないと!」
ちひろ「和と花に包まれた素敵な笑顔ですね……」
ちひろ「勘違いしちゃっていいんですよ千鶴ちゃん……いえ、そもそも勘違いじゃなくて大正解なんです!」
P「誰よりも可愛さに憧れた千鶴の晴れ姿」
P「もう余計な言葉はいりません。ただただ……」
P「――かわいい!! それだけです!!」
P「そして、こちらも最後になりますので、最初と並べて見てみましょう」
http://i.imgur.com/5GQ1YL2.jpg
↓
http://i.imgur.com/XRopHFw.jpg
ちひろ「どの時も良いものでしたけど、自信が感じられる良い瞳になりましたね」
P「様々な経験を積み成長してきた千鶴の目は、きっとこの先に続くアイドル道の果てを見据えているでしょう」
P「もちろんそれは千鶴だけじゃなくて皆もです」
ちひろ「私達は、そんな彼女たちがもし道に迷ったら時には脚として支え、時には目として先に続く道を教えてあげないといけませんね」
P「……さぁ、稚拙ながらやってきましたが次で本当に最後になります」
P「ちひろさん。ここまで話を聞いてくれてありがとうございました」
ちひろ「いえ、私の方こそありがとうございます。こういう機会ってあまりない体験でしたから」
P「最後はビシッといきましょう!」
P「イベントを終えた千鶴の残した新たな年への想い……こちらです!」
ちひろ「かわいくなりたい……これが、千鶴ちゃんの原点ですね」
ちひろ「それに最後まで心の声も漏れちゃって……やっぱり千鶴ちゃんはこうですよね♪」
P「今年も、来年も、その先も。千鶴のかわいさはまだまだ尽きることはありませんよ」
P「もっと自信を持って、もっともっと先へ進んでいきます」
P「いつかその道の先の――シンデレラまで!」
ちひろ「プロデューサーさん、神さまの代わりにだなんて大きな信頼ですよ。頑張ってください!」
P「えぇ! とても長くて大変な道ですが、その夢を叶えられるよう一緒に頑張っていきますよ!」
―――
――
―
P「――ということで、これで全て終了です!」
ちひろ「改めてお疲れ様です!」
P「色々と写真や資料を用意して大変でしたがこれで一息です」
P「俺は口も表現も上手くありませんから、どれだけ千鶴の良さを伝えられたかは分かりませんけどね」
ちひろ「これからですよこれから。千鶴ちゃんも皆もプロデューサーさんも私も……皆これからまだまだ成長していくんです」
P「……えぇ!」
ちひろ「ふふっ」グゥー
P「あっ」
ちひろ「あ、あはは……」
P「そう言えばちひろさんお腹へってたんでしたね」
ちひろ「お鍋のこと思い出しちゃったので」
P「それじゃあ、これからご飯でも食べて皆の為の作戦会議でもしましょうか!」ガタッ
ちひろ「あ、それいいですね! それじゃあ行きましょう!」ヒラッ
―――
――
―
カツカツ
キィィ
千鶴「――おはようございます」
「あれ……ちひろさんもプロデューサーもいない?」
「ご飯、食べに行ったのかな」
「まぁ、しばらく待っていれば……あっ」
「床に何か落ちてる……もう、だらしないプロデューサー……」ヒョイッ
http://i.imgur.com/MOn4OGM.jpg
「何かの資料……?」
「……」ペラッ
「……」ペラッ
「…………///」
おわり
エリアボス関連とかも含めて色々とやりたかったけど
自分の文だとただなぞるだけになってしまったのでもっと頑張りたい
こんな拙いSSだけど千鶴ちゃんに興味を持ってもらえたら嬉しいかなーって
それじゃあHTML依頼だしてきます
画像ありきで読みにくいSSだったと思いますが、読んでくれた人いたらありがとう
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