クリスタ「………?!痛っ!?めちゃくちゃ痛い!」(29)

――長距離行進訓練中――

クリスタ「何これ!?急にすごい痛みが……」

クリスタ「胸?背中?わかんない!とにかく痛い!」

クリスタ「む、無理…走れない!というか歩けない!」

クリスタ「と、というか息できない?!」オエッ

クリスタ「(た、助けを呼ばなきゃ!)」ヨロヨロ

キース「む?レンズ訓練兵!更新中に何をしている!巨人の餌志望か?!」パカパカ

クリスタ「えぅ…あ……(ち、違っ……痛くて喋れない!)」ウウウウ

キース「む?どうした様子がおかしいぞ」

クリスタ「ふーっふーっ!(い、息を整えなきゃ…深く吸うとITEEEEE!!!あとすごいみぞおちが気持ち悪い!)」オエッ

キース「これはおかしいな。おい!救護班!急いでレンズ訓練兵を救護室まで連れて行け!」

救護班A「はっ!」パカパカッ

ついにか

御愁傷様です

――救護室――

クリスタ「(じっとしてたら落ち着いてきた……でもまだ痛い……)」

医者「痛みはどうかね?」

クリスタ「は、はい。ケホッ激痛ではなくなりましたがっケホッ…まだちょっとケホッ!」ケホケホ

医者「うーん?喋ると咳がでるみたいだね」

クリスタ「ぜんぜん喉はケホッ!はしかくないんですけど…ケホッ!」ケホケホ

医者「ちょっと肺の音聞いてみようか」チョウシンキー

クリスタ「は、はい」メクリ

医者「……む?左肺の呼吸音が弱いね……」ウーン

クリスタ「え?!ど、どいうことですか?」ケホケホ

医者「なにが起こってるかはわからないんだけどね、同じような症状はたまに見るよ。女性では珍しいんだけどね」

クリスタ「わ、わたしどうなるんですか?」

医者「とりあえず、安静だね。この病気は安静にしていれば数週間で治ることが非常に多いんだよ。安心したまえ。」

あぁこれは、駄目だね後余命67年位かな?

クリスタ「(……命にかかわるような病気じゃないみたい)」

クリスタ「(病気で少しずつ弱っていって、みんなに見守られながら死ぬのも悪くはないと一瞬思っちゃったけど…)」

クリスタ「(まだ頑張れってことだよね。早く治して訓練に戻れるようにしよう…)」


ユミル「おーいクリスタ!!大丈夫か?」バタン

クリスタ「あ、ユミル」ケホッ

サシャ「私も居ますよ」ヒョコッ

ユミル「訓練中急にいなくなったから驚いたぞ。」

サシャ「病気は大丈夫なんですか?」

クリスタ「お医者様が言うには、原因はよくわからないけどケホッ!安静にしてれば治る病気らしいよ。」ケホッ

ユミル「おいおい咳でてんじゃねーか」

クリスタ「ご、ごめん苦しくはケホッ!無いんだけど……喋ると咳がっケホッ!」

サシャ「あ、あんまり喋らないほうがいいんじゃないですか?」アセアセ

ユミル「そ、そうだぞ。医者のヤローも安静にしてろって言ってたんだろ?寝てろよ」

クリスタ「ん」コクリ

ユミル「おう、おとなしくしてろよ(やべぇ無言で頷くクリスタ可愛すぎるだろJK…)」

ユミル「また来るから!他の奴も見舞い来てくれると思うから楽しみにしとけよ」

サシャ「美味しいものもってきますよ」

クリスタ「ノシ」

――食堂――

ライナー「な、なんだと!クリスタが倒れたって?!」ガタン

ベルトルト「ちょ、ちょっと落ち着きなよライナー」

アルミン「今日はかなり暑かったからね…ひょっとして熱中症なんじゃ……」アセアセガジガジガジ

エレン「アルミン、お前も落ち着け。あと爪を噛むのは辞めたほうがいいぞ。」

サシャ「大丈夫ですよ。さっき救護室に行ってきましたけど咳はしてるものの普通に元気そうでした。」

ユミル「というか倒れてないからな!勝手にクリスタを重病にしてんじゃねーぞ!」

ライナー「そ、そうか。安心した。」ホッ

アルミン「咳?風邪でも引いたのかな。風引いてるのに行進訓練に出るなんてダズ並に危険だよ…」

ダズ「おい雪山の件はもういいだろ……」

エレン「目の前でダズがどうなったのか見てんのにそれはねぇだろ……」

ダズ「」

ユミル「風邪じゃねぇ。医者が言うには原因不明だけど、しばらく休めば治る病らしい」

コニー「ん?それって胸が急に痛くなるやつか?」

ユミル「ああ?お前知ってんのか?」

コニー「知ってるもなにも、おれもそれなったことあるぞ」

サシャ「コニーも?!」

コニー「おう。まったく同じような感じだった。医者の言うように寝てりゃ一ヶ月くらいで治ったな」

ユミル「意外と時間かかるんだな」

コニー「原因不明で自然に治るのをまつしかないらしいからなぁ」

コニー「医者が言うには、背が高くて痩せてる男が成りやすいらしいぞ。クリスタは真逆なのについてねーな」

ジャン「それいったらお前だってチビなのになってんだからずいぶんアンラッキーだな」ハハハ

コニー「なんだと!ばかにするとおこるぞ!」プンプン

ジャン「すまんこな。俺は正直だからよ」ケラケラ

ライナー「そんなに長い間救護室ですごすんなら、お見舞い行かなくちゃな!(結k…既成事実作ろ)」ソワソワ

アルミン「賛成するよ。明日は休みだし、町でお見舞いの品でも買ってこよう」

エレン「俺も行くぞ。ミカサも来るだろ?」

ミカサ「もちろん。暴走したライナーを止める係が必要……」

ライナー「俺がそんなに信用ならないか?(クッ…邪魔しやがって)」ハッハッハ

ミカサ「もちろん、冗談……」

アルミン「(なんか水面下で心理戦が繰り広げられてそう)」

――夜・救護室――

クリスタ「……仰向けで寝ると気持ち悪い……」

クリスタ「うーん。息を吸うたびに変な音が胸からするよ……気になって寝れない……」

クリスタ「すこし息苦しいし……」

クリスタ「うーうーうー」モゾモゾ

今日ちょうどそれになった
スゲエ痛い

なついな
肺気胸か

―― 一ヶ月後――
クリスタ「(胸の違和感にも慣れて、夜も寝れるようになった。)」

クリスタ「(確かに少しは良くなったみたいだけど……)」

ユミル「よ、クリスタ。調子はどうだ?」

クリスタ「うん…まだケホッ!治ってはないみたい…」ケホケホ

ユミル「そ、そうか。まあ焦るなよ。ゆっくり治せばいいさ」

クリスタ「うん、ありがとう……」ケホ

ユミル「じゃ、またくるよ。おだいじにな」バタン


クリスタ「(ユミルは相変わらずお見舞いに来てくれるけど、他のみんなは誰も来てくれなくなった)」

クリスタ「(あたりまえだよね…普通に元気そうな子が、ただベッドに座ってる。とくに苦しそうでもない)」

クリスタ「(そんなのをもう一ヶ月だもんね……普通なら、心配しない)」

クリスタ「(ちょっとでも息が上がるようなことをしたり、歩くだけで痛みと息苦しさに襲われる…)」

クリスタ「(でも逆に言えばおとなしくしてればほとんど大丈夫。)」

クリスタ「(周りからは……きっと、サボってるって思われてるんだろうな)」

クリスタ「(ユミルが居なかったら、心が持たなかったかも)」

クリスタ「ユミル……ありがとう」グスッ

――食堂――

ユミル「はぁ……」

ジャン「よっ、どうだった?お姫様の調子はよ?」

ユミル「……おい、ケンカを売ってるのか?取り消せよ」イラッ

ジャン「別にケンカ売ってるつもりはねーよ。てかみんな思ってることだろ?」

ユミル「なんだと?」

ジャン「いいか。訓練兵は巨人と戦う訓練を命がけでやってるからこそ、貴族でもないのにこんなに恵まれた生活ができるんだ」

ユミル「………」

ジャン「それを何だ?動いたら苦しいですって…もう一ヶ月だぞ?開拓地送りになっても仕方ないぞ、普通なら」

ジャン「だいたいクリスタは元気そうじゃねぇか。普通なんだよ、普通。動かなさすぎて体が鈍ってるだけじゃねえの?」

ジャン「俺達だって走ったら苦しいだろ??それを自分だけ逃げてんのはただの甘えなんだよ」

ジャン「病気なんて気の持ちようだよ!できねぇと思ってるからできねぇんだ。医者だって一ヶ月休めば十分だって言ってたろ!」

ユミル「てめぇ!黙って聞いてりゃ……!!」ガタン

ライナー「おい、お前ら落ち着け!争ってなんになるんだ!」

ユミル「チッ…」スッ

ジャン「ハッ」ガタン

サシャ「まあまあ二人とも……」

ジャン「はっ、どうせユミル以外は俺と同じ意見だろうによ。クリスタに会いに行ってるやつなんてユミルだけじゃねぇか」

ライナー・クリスタ「……」

アルミン「僕も行ってるんだけど」ガジガジ

ユミル「(お前はクリスタが寝てる時にしか行ってないだろ……)」

ミカサ「アルミン、爪を噛んでは、ダメ」

ジャン「アルミンは元気そーにしてるクリスタを見てねぇからわからないんだよ。ありゃ完全にサボりだよ。さ!ぼ!り!」

ジャン「だいたい、あいつの症状って周りが確認できるのも咳だけだろ?」

ジャン「でもあいつ、人が居ない時には咳してねーじゃねぇか!」

ユミル「そ、それは喋ったら咳が出るから……」

ジャン「ほー?そりゃ喋れば出やすくはなるだろうがな。普段全く出ないってのはおかしいだろ」

ジャン「というかコニーは一ヶ月で治ったんだろ!同じ病気なら治ってるはずだろうが!」

ジャン「俺はな、そういうふうに自分だけ楽してなんでもかんでも手に入れようとする奴が嫌いなんだよ」

ジャン「楽するためには努力しなきゃならねぇ。人に甘えてなんでももらえるなんて虫がよすぎんだよ」

ユミル「~~~!!!」ブチッ

ライナー「おちつけといっているだろ!ジャンも挑発するな!」

ジャン「あーそうだな。俺はもう寝るぞ」バタン

ライナー「ユミルも、ここで何をいっても無駄だ。」

ユミル「…ライナー、お前もクリスタが嘘つきだって思ってんのか……」

ライナー「無論そんなわけないだろう。だが、ジャンも言ったように病は気から、という言葉もある」

ユミル「……は?」

ライナー「体が治っていても、まだどこか悪いんじゃないかと心配していては痛みも引かないってことはよくあることで」

ユミル「……あー。もういい。しゃべるな。わたしも寝る」スタスタ

ライナー「おい!……まあしかたないか…」

寝るわ。またな。

ああああ
>>18のとこは
ライナー・クリスタじゃなくて
ライナー・サシャでおねがいします

こんどこそおやすみ

気胸ってブレブが破れて空気が肺に貯まっていくんだっけ?

ジャンはともかくライナーお前って奴は…

>>11
ジャン品がなさすぎるだろww

このジャンは同じ病気で苦しむべき

>>25
ユミルに全く同じこと言われて顔真っ赤
言い返すにも咳が出て言い返せないとこまで想像できた

実際このクリスタは何でまだ兵団に置いてもらえてるん?

いじけミンかわいい

>>27
おばあちゃんのパワーじゃね?

このSSまとめへのコメント

1 :  ナギ   2015年01月24日 (土) 16:30:31   ID: ghIhb2tu

続き(ノシ 'ω')ノシ バンバン

2 :  SS好きの774さん   2015年06月06日 (土) 19:23:19   ID: Zyp7xSLR

まだですか?

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