亜美「ミキミキにイタズラを仕掛けるYO!」 真美「YO!」 (47)

亜美「ミキミキって、いっつもマイペースだから」

真美「真美達のイタズラも、さらっと流されちゃうことが多いんだよね→」

亜美「そ→そ→」

真美「しかァし! 2014年はそういうわけにはいかないのだ!」

亜美「そうだそうだ!」

真美「して、どう仕掛ける? 亜美隊員」

亜美「んっふっふー。もちろん作戦はばっちりちりの助っしょ→、真美隊員!」

真美「ほほう、ではその作戦、聞かせてもらおうか! 亜美隊員!」

亜美「んふふ~えっとね……」コショコショ

真美「ふむ、ふむ……」

亜美「……っていうのはどうかな!?」

真美「な、なるほど……。確かにそれはあのミキミキにも効くかも、だけど……」

亜美「だけど?」

真美「……それさあ、真美達もメッチャ恥ずかしくない?」

亜美「そ、それは……で、でも仕方ないじゃん! 大いなる目標の為には多少の犠牲はつきものっしょ!」

真美「う……うん! そうだね! 真美が間違ってたYO! 亜美!」

美希「おはようございますなのー」バタン

亜美・真美「!」

亜美(……真美)

真美(……オーケー、亜美)

美希「あれ? 今日は亜美真美だけなの?」

亜美「んっふっふっ~ねぇねぇミキミキ~」

美希「? 何?」

真美「ちょっとさあ、真美達、ミキミキに聞きたいことがあるんだけどぉ~」

美希「ミキに? 何?」

亜美「ミキミキってさ……」

美希「うん」

真美「…………」

亜美「…………」

美希「…………」

真美(……って、何黙ってんのさ亜美!)

亜美(うぇえ!? じゅ、順番的に次は真美のターンっしょ!?)

美希「?」

美希「何なの?」

亜美「え、いや、ええと……」チラッ

真美(お、お願い亜美!)

亜美(……ったくもう……思春期なお姉ちゃんにも困ったもんだZE……)

美希「ねぇ、一体……」

亜美「あ~あのね、ミキミキ」

美希「うん」

亜美「ミキミキは……その……」

美希「…………」

亜美「……お、男の人とエッチしたことある!?」

美希「!?」

真美(ぶ、ぶっこんだぁああ!!)

美希「は……はぁあ!? な、何を言ってるの亜美??」

亜美「え、いやいやどうなのかなーってふと気になっただけでして」

美希「ど、どうも何も……そ、そんなのあるわけないの!」カァアア

亜美(わーお、ミキミキめっちゃ顔赤くなってる)

真美(これはかなり貴重な映像かも……)

亜美(よーっし! この勢いで一気にいくぜい!)

亜美「へ、へー、ないんだー」ニヤニヤ

美希「な、なくて当然なの。だ、大体亜美達だってないでしょ?」

亜美「だって亜美達はまだ中一だし→」

真美「ね→」

美希「み、ミキだってまだ中三だよっ!」

亜美「いやいやーミキミキさん」

真美「中一と中三じゃあ、大分事情が違いますぜ」

美希「な、何なの事情って……」

亜美「だってー亜美達のガッコだとー中三でもう付き合ってる人とか結構いるし→」

真美「そうそう。そんでそんで、よく一緒に下校してたりするよね→」

美希「……そ、それくらい、ミキの学校にもいるけど……」

亜美「んっふっふ~。つまり……中三女子なら、彼氏の一人や二人いてもおかしくない!」

真美「そして彼氏とその……え、え……えっ……」カァア

亜美(あーもう! だからそこで照れてどうすんのさ真美ー!)

真美(うぅ……だ、だってぇ……)

亜美(っとにもう、思春期真っ盛りなお姉ちゃんなんだからぁ……)

真美(ご、ごめんよぅ……)

亜美(……オーケー真美、ここは頼れるユアプリティシスターに任せんしゃい!)

亜美「……つまり皆、彼氏とエッチしまくってるんだYO! 中三ともなればNE☆」

美希「え、えぇっ! い、いくらなんでもそれは言い過ぎだって思うな!」

真美(ふぅ……サンキュー亜美……)

亜美(いいってことYO! それにしても、こんなに動揺したミキミキが見られる日が来ようとは!)

真美(うん、亜美の作戦大成功だNE☆)

亜美(んっふっふ~。じゃあ引き続き、ミキミキへのイタズラ続行しちゃうYO!)

真美(まあ、イタズラっていうか言葉攻めだけど……)

亜美(細かいことは言いっこなしなしふなっしーだよ! 真美!)

亜美「だからぁ、中三にもなって一度もエッチしたことないっていうのは、ちょっと遅れてるってカンジだよね→」

真美「ね→」

美希「そ、そんなことないよ! ミキの友達でも、まだ誰もそんなことしてないし……」

亜美「いやいや→、それは初心で奥手なミキミキに話合わせてるだけっしょ→」

真美「そ→そ→」

美希「そ、そんなこと……」

亜美「じゃあ絶対無いって言い切れる? ミキミキ」

美希「それは……」

真美「んっふっふ~。まあミキミキはピュアピュアちゃんだもんね~」

亜美(お、どうやら思春期なお姉ちゃんも調子に乗ってきたっぽいYO)

美希「うぅ……な、なんか妙にバカにされてるような気がしてならないの……」

亜美「いやいや、乙女の純潔は大切なものですからなぁ!」

真美「そうそう! しっかり守らないとNE☆」

美希「うぅ……何なのなの……」

亜美「(ここでちょっと攻め方を変えてみよう)ところでさ、ミキミキ」

美希「……何なの」

亜美「(わお、めっちゃ警戒されてるZE☆)ミキミキって、兄ちゃんのこと好きなんだよね?」

美希「そ、それは……うん」

亜美「ってことはー、兄ちゃんとエッチしたいんだよね? ミキミキは」

美希「はっ……はぁあ!?」

亜美(おぉ、まるでいおりんみたいなリアクション!)

真美(これは超貴重お宝映像だZE☆)

美希「ななっな……何を言ってるのなの!?」

亜美「落ち着きなよミキミキ」

真美「どうどう」

美希「いっ、いきなりそんなこと聞かれて落ち着いていられるわけがないの!」

亜美「でもしたいんでしょ?」

美希「しっ、したっ……」カァアア

亜美(おほー、ミキミキが茹でだこみたいになっちゃったYO)

真美(思春期ですなあ)

亜美(…………)

真美(? 何?)

亜美(……いや、別に)

真美(?)

亜美「(よし、もうちょっといじめてみるかな)ほらほらァ、言っちゃいなよぉ、ミキミキィ~」

美希「う……うぅ……み、ミキは、そんな、その……」

真美「したいんでしょ? に・い・ちゃ・ん・と~?」

美希「…………」

亜美「あっれ~? したくないの~?」

美希「…………」

真美「好きなんでしょ~? 兄ちゃんのこと~?」

美希「…………」

亜美「もしかして、今、兄ちゃんとのエッチを想像しちゃって……」

真美「恥ずかしくなっちゃったのカナ~?」

美希「……あーっ! もう!」

亜美「うおっ!」

真美「み、ミキミキ!?」

美希「ふっ、ふた、二人とも! 年上をからかうのもいい加減にしなさいなの!」

亜美「きゃーっ! ミキミキが怒ったー!」

真美「にっげろーっ!」

美希「あっこら! もーっ! 待ちなさいなのー!」

亜美「待てと言われて!」

真美「待つ双海姉妹じゃないのだYO! ミキミキ君!」

美希「もう、今日ばっかりは許さないの! 待てなのー!」

亜美「あっはっは! 悔しかったら捕まえてみるがいい!」

真美「亜美隊員、この後は例の場所で落ち合おう!」

亜美「オーケー真美隊員! 生きて再会できることを祈る!」

美希「あっ! 二手に分かれて……もーっ! 卑怯なのー!」

~近所の公園~

亜美「ふぅ……どうやら上手くまけたみたい」

真美「おいっすー、亜美ー」

亜美「あ、真美ー! その様子だと、どうやら無事に生還できたみたいだNE☆」

真美「うん! 信号で上手く引き離せたYO!」

亜美「それは何より! にしても、今日のイタズラは大成功だったねい!」

真美「うんうん! まさかあのミキミキをあそこまでやり込めるなんてね~」

亜美「亜美達も進化したってもんだよね→」

真美「ね→」

亜美「あ、ところでさー、真美」

真美「ん? 何? 亜美」

亜美「なんでキスのことを『エッチ』って言うんだろうね?」

真美「……えっ?」

亜美「……えっ?」







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