さやか「ほむらにギャフンと言わせてやる」(261)
さやか「あたしにだけ態度悪いし」
さやか「足手まとい扱いするし」
さやか「何度も爆発に巻き込まれそうになったし」
さやか「温厚なさやかちゃんと言えど……もおおおお限界!」
さやか「絶対あいつにギャフンと言わせてやるんだ!」
さやか「というわけで協力してよ、まどか!」
まどか「えー……」
ガラッ
さやか「ほむら!」
ほむら「まどか、どうしたの?」
さやか「ちょ、ちょっと……」
ほむら「今日は委員の集まりもないわよね? 一緒に帰りましょう」
さやか「無視すんなぁーっ!」
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんを無視しちゃダメだよ」
ほむら「はぁ……美樹さやか、なにか用? もうまどかと帰るのだから手短かに済ましてもらえる?」
さやか「こいつ……」ヒクッ
さやか「ま、まぁいいよ……そのクールな表情もすぐに崩れることになるからね!」
ほむら「また下らないこと?」
さやか「ふっふっふっ……ほむらはこれがなにかわかる?」サッ
ほむら「なにって、猫耳よね」
さやか「ご名答!」
ほむら「どうせその猫耳を私につけて恥ずかしいことでも言わせるつもりなんでしょ。やっぱり下らないことじゃない」
さやか「チッチッチッ……あんたにつけるわけじゃないわ。っていうかどうせ逃げられるし」
さやか「この猫耳をつけるのも、恥ずかしいことを言うのも……やるのはまどかだーっ!」
ほむら「なっ……!?」
まどか「ええっー!?」
ほむら「さ、さやか……そんな恐ろしいことをするつもり……!?」
さやか「あんたにもやっと事の重大さがわかってきたみたいね」
まどか「ま、待ってよ、さやかちゃん! もしかしてその為に私を連れて来たの!?」
さやか「当たり前じゃん。ほむらの弱点はまどかなんだから」
まどか「そんな……あんまりだよ、こんなのってないよ!」
さやか「ごめんね、まどか……あたしだってこんなこと本当はしたくないんだけど、しょうがないんだ」
まどか「顔がにやけちゃってるよ、さやかちゃん!」
まどか「た、助けて、ほむらちゃん!」
ほむら「え、え……?」
まどか「なんでケータイを構えてるのかな、ほむらちゃん!?」
ほむら「まどか……ごめんなさい」
さやか「すでにほむらも我が陣営に堕ちた……ほむら、まどかを捕まえて」
ほむら「言われなくともわかってるわ」ガシッ
まどか「魔法まで使うなんてズルいよ!」
さやか「もう逃げられないわよ……観念しろ、まどかーっ!」グワッ
まどか「きゃーっ!」
チョコン
まどか「ううっ……ぐすっ」
ほむら「ああっ、なんて可愛いの……エントロピーを凌駕する可愛さだわ、まどか……っ!」ボタボタ
まどか「写メ撮るのはやめてよっ! あと鼻血を止めようよ、ほむらちゃん!」
ほむら「大丈夫、動画だから」ボタボタ
まどか「余計ダメだよっ!」
さやか「ほむらに効果的ダメージ確認……計画通りね」
さやか「じゃあまどか、次は『にゃあ』って鳴いてみよっか」
まどか「そ、そこまでするのっ!?」
さやか「モチのロンよ。せっかく猫耳つけてるんだから」
まどか「そんなぁっ……」チラッ
ほむら「……」ジーッ
まどか「わ、わかったよぅ……にゃ、にゃあ」
ほむら「ぐっは……!?」ドバドバ
まどか「ほむらちゃん!? 大丈夫!?」
さやか「ほむらのウルトラタイマー、点滅を確認。あと人押しね」
さやか(うーん、トドメはなにさせるかなぁ)
ほむら「け、携帯のカメラなんかでは駄目だわ……ビデオ、ビデオカメラを用意しないと……」ドバドバ
まどか「そこまでしないでいいよっ! まず鼻血を止めて、ほむらちゃん!」
さやか(あーなんも思い浮かばないなぁ。猫パンチでもさせるか?)
ほむら「こ、こんなチャンスもう2度とないわ……今、今撮らないでいつ撮ると言うの……!?」ドバドバ
まどか「も、もうっ……ほむらちゃんにだったら、いつでもしてあげるから、ね?」
ほむら「……」ブシューッ
さやか「あ、逝った」
まどか「ほむらちゃぁぁん!?」
さやか(まさかまどかが勝手にトドメをさすとは……恐るべし、まどか)
保健室
ほむら「ん、ん……」
さやか「お、やっと起きた」
ほむら「ここは……?」
さやか「保健室。あんた、鼻血の出し過ぎで貧血起こして倒れたんだよ」
ほむら「そう……まどかは? どこにいるの?」
さやか「オイオイ……ほむらさ、誰の膝で寝てるかわからないの?」
ほむら「え……」クルッ
まどか「お、おはよ、ほむらちゃん。気分はどう?」
ほむら「最高、よ……」ブシューッ
さやか「あ、また死んだ」
まどか「なんでーっ!?」
ほむホーム
ほむら「ごめんなさい、まどか。家まで付き添ってもらって」
まどか「ううん、いいんだよ。私、保健委員だから」
ほむら「あ、あと……まどかのスカートを私の鼻血で汚してしまって……」
まどか「あ、平気だから気にしないで。家に予備があるから」
ほむら「でもお父様が見たら心配なされるでしょう? 私の家で洗濯するわ。染み抜きも……落ちるかはわからないけれど」
まどか「そ、それって……」
ほむら「え?」
まどか「ここで脱げってこと、かな……?」
ほむら「なっ……ち、違うわ! そういう意味じゃないの!」ドバドバ
まどか「ほむらちゃん、また鼻血、鼻血出ちゃってるよ!」
ほむら「はぁ……なにをやっているのかしら、私」
ほむら(まんまとさやかの策略に嵌ってしまうし、動画も保存し忘れるし……)
ほむら(なぜかさやかから猫耳を譲ってもらったけれど……まどかにつけてなんて頼めないわよね)
ほむら(それにしても……全然落ちないわね、染み)
まどか「ほむらちゃーん、どう? 染み落ちた?」ヒョコ
ほむら「ごめんなさい、あまり落ちないわ」
まどか「そっかぁ。じゃあもういいよ。それよりもこっちでお話しよ?」
ほむら「え、でも……」
まどか「いいから、いいから。ほら、こっち」グイグイ
まどか「ほむらちゃん……」ピタッ
ほむら(ど、どうしてこんなに密着しているの……!?)
まどか「ね、ほむらちゃん……手、握ってもいい?」
ほむら「か、構わないけれど……」
まどか「ほんと? ありがと」ギュッ
ほむら(な、なんなのこの状況は……幸せすぎて明日、私死ぬんじゃないかしら)
まどか「これくらいなら大丈夫みたいだね」
ほむら「え、大丈夫って?」
まどか「鼻血出ないで済むみたいだね」
まどか「あのね、ほむらちゃんにはあんまり鼻血出さないでほしいなって」
まどか「簡単に出ちゃうようだとこれからいろいろ大変だよね? 特に……わ、私と2人きりの時とか、ね?」
まどか「なんですぐ出ちゃうのかはわからないけど……ちょっとずつ慣れていけたらいいなって」
まどか「だから、これはその第1歩のつもり、なんだけど……余計なお世話だったかな?」
ほむら「……」
まどか「や、やっぱり迷惑だよね。ごめんね」
ほむら「いいえ、そんなことはないわ!」ガシッ
まどか「ひゃ!?」
ほむら「ぜひ、ぜひ続けて! 毎日続けていればきっと慣れるはずだわ! だから毎日やりましょう!」
まどか「う、うん! 2人で頑張ろうね!」
ほむら(これでまどかと2人きりになる時間が増える……それだけではなく、こんなふうにまどかと密着したり手を繋いだり、もしかしたらそれ以上も……)ポタポタ
まどか「ほむらちゃん!? 早速出てきてるよ!?」
さやほむかと思ったらまどほむだった
まどか「鼻血止まった?」
ほむら「ええ、もう平気よ。それで、次はどうするの?」
まどか「次?」
ほむら「慣れる為の特訓よ。次はなにをするの?」
まどか「今日はもうまずいんじゃ……また貧血で倒れちゃうかもしれないし」
ほむら「私のことなら大丈夫よ。だから次を、はやく」
まどか「んー……じゃあ、私がほむらちゃんに抱きついてみてもいいかな?」
ほむら「問題ないわ。来て、まどか」
まどか「そ、それじゃあ……失礼しますっ!」ムギュッ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
外野気にせずどんどん書いて
まどか「どう? 鼻血出てこない?」
ほむら「ええ、大丈夫みたいね」タラリ
まどか「それならいいんだ」
ほむら(本当はもう出てきているけれど、この至福の時間を終わらせるわけにはいかないわ)ポタポタ
まどか(もう平気ってわかったのに、いつまでも抱きついてたら変かな?)
ほむら(私も抱きしめていいのかしら……)ポタポタ
まどか(でもこんな機会滅多にないし……まだ離れないでいいよね)
ほむら(せめて、腕を腰にまわすだけでも……)ダラダラ
まどか(ほむらちゃん、抱きしめてくれないのかな……)
鼻血ダラダラほむ
まどか「ね、ほむらちゃん?」
ほむら「なに……かしら……?」ダラダラ
まどか「その、ほむらちゃんも……」
ほむら「私が……どうか……」ダラダラ
まどか「ほむらちゃんも私を抱きしめていいんだよ……?」
ほむら「わた、し……」ダラダラ
まどか「わ、私……ほむらちゃんに抱きしめられたいなって」
ほむら「あ、う……」ズルッ
まどか「え……ほ、ほむらちゃん!? ほむらちゃん、しっかりして!」
がんばれほむほむ
まだだ…まだ終わらんよ!
まどか「もう……無理しちゃダメだよ、ほむらちゃん」
ほむら「ごめんなさい……まどかと離れたくなくて」
まどか「そ、その気持ちは嬉しいけど、ほむらちゃんが倒れちゃったら本末転倒でしょ?」
ほむら「そうね……本当にごめんなさい」
まどか「今日からはレバーいっぱい食べようね。あと海藻とか」
ほむら「ええ、鼻血が出ても大丈夫なようにね」
まどか(出ないのが1番良いんだけど……)
翌日
さやか「なにそのひじきとレバーの山は……」
ほむら「まどかの為よ」
さやか「よくわからないけど、昼飯でそれってどうなのよ」
ほむら「いちいちうるさいわね。まどかをこの腕で抱きしめるにはこれでも足りないくらいなの」
まどか「あ、あう……」
さやか「あーはいはい、ごちそうさま。あんた達の惚気話はもうお腹いっぱいだから」
放課後
ほむら「まどか、帰りましょう」
まどか「あ、待って。さやかちゃんがまだ戻ってきてないから」
ほむら「さやか? さやかを待つ必要があるの?」
まどか「うん。さやかちゃんに特訓のことを話したらね、自分も協力したいって」
ほむら「さやかの協力なんていらないわ」
まどか「でも、どうしても協力したいって言うから」
ほむら(嫌な予感しかしないわね)
ガラッ
さやか「おっ待たせー! んじゃ早速はじめよっか、特訓!」
さやか「昨日はまどかが抱きついたところで終わったんだっけ」
まどか「うん。少しは耐えられたんだけどね」
ほむら(本当は抱きつかれた瞬間から出ていたのだけれど)
さやか「ふむふむ。まあ原因はあれだよね」
まどか「原因わかるの?」
さやか「ほむらがまどかでエロいこと考えてるからだよね」
まどか「え……」
ほむら「考えてないわよ! デタラメ言わないで!」
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
さやか「嘘はよくないなぁ、ほむらさん」
ほむら「嘘じゃないわよ」
さやか「じゃあ昨日まどかに抱きしめられてた時、なに考えてた?」
ほむら「えっと、それは……」
さやか「やっぱり言えないようなこと考えてたわけね」
ほむら「違うわよ! わ、私も……」
さやか「私も?」
ほむら「わ……私もまどかを抱きしめようと考えてたのよ!」
まどか「ほ、ほむらちゃん……」ポッ
さやか「またこれかよ……」
まどか「嬉しいよ、ほむらちゃん」
ほむら「まどか……」
まどか「エッチなことは考えてなかったんだよね」
ほむら「当然よ!」
まどか「で、でもね……ほむらちゃんだったら、私でエッチなこと考えてもいいんだよね?」
さやか「はい、ストップ。あんた達がラブラブなのはわかったから」
ほむら「ま、まどかも私でそういうこと考えていいのよ?」
まどか「ほ、本当に考えちゃうよ? いいの?」
さやか「ストーップ! ストップだって言ってんでしょーが!」
うっひょー
さやか「あんた達はあれか、いちゃついてないと死ぬ生き物なの?」
まどか「いちゃついてるつもりはないんだけど……」
さやか「だろうね。自覚あったらもう少し自重すると思うわ」
ほむら「そうかしら。私はなにも変わらない気がするけれど」
さやか「もういいっての。で、ほむらの鼻血のことだけど」
まどか「なにかいい方法思いついたの?」
さやか「全然。やっぱりほむらがまどかとのスキンシップに慣れるしかないと思う」
ほむら「出しゃばってきた割には役に立たないわね」
さやか「うっさい。ここからがあたしの出番だっての」
さやか「断言するけどね、今のままじゃ1年経ってもキスもできないよ」
ほむら「昨日だけでも随分進歩したもの。きっと1週間後にはキスもできているはずよ」
さやか「どうせ唇が触れるだけの軽いキスでしょ? あたしが言ってんのは洋画でよくあるねっとりと舌が絡みあうキスのこと」
ほむら「あ、あんな激しいキスを、まどかと……?」
さやか「たぶん10秒くらいでほむらが鼻血出してまどかの顔を血だらけにして終わるよ」
まどか「すごくありえそうな光景だね……」
さやか「でしょ? 今のあんた達のやり方じゃ絶対にあのキスはできないよ」
さやか「つまりね、少しずつとかそういうのがダメなのよ! もう最初から過激にいくべきなの!」
まどか「それじゃあほむらちゃんが出血多量で死んじゃうよ!」
さやか「大丈夫、そこはあたしの治癒魔法でどうにかするから」
まどか「さやかちゃん、そこまでしてくれるの!?」
さやか「まどかはあたしの大切な幼馴染だもん。協力は惜しまないよ!」
まどか「さやかちゃん……ありがとう、本当にありがとう!」
さやか「お礼はまだいいよ。じゃあまどかはあたしの指示に従ってほむらに迫ってみて」
まどか「うん、わかったよ!」
さやか(くっくっく……ほむらを何回ノックダウンさせられるかなぁ)
さやか「最初はまどかがほむらの指を舐めてみよっか」
ほむら「な、舐め……っ!?」
さやか「舐めるっていうか、もうしゃぶる感じで」
まどか「わかった……ほむらちゃん、手を出して?」
ほむら「え、ええ……」スッ
まどか「じゃあ、いくね……あむっ、んっ」
ほむら「ひゃ……」ブシュッ
まどか「ん、んちゅ、んっ……」
ほむら「……」ブシューッ
さやか「5秒も保たなかったわね」
まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」
ほむら「なんとか……」
さやか「あたしの魔法で出た分の血は復活したはずだよ」
まどか(このやり方で本当に大丈夫かなぁ……)
さやか「じゃあ次はまどかがスカート捲ってほむらに下着を見せてみよっか」
まどか「ええっ!?」
さやか「どうせ将来見ることになるんだからさ。その時になって鼻血でおあずけなんてイヤでしょ?」
ほむら「たしかに……」
まどか「納得できちゃうのが悲しいね……」
さやか「じゃあ早速やってみよう!」
まどか「ほ、ほむらちゃん……いくよ?」
ほむら「待って、まどか。さやか、あなたはまどかの後ろに立ちなさい」
さやか「なんでよ」
ほむら「あなたまでまどかの下着を見る必要はないでしょう」
さやか「あ、そういう……別にいいけどね、まどかのパンツなんて何度も見たことあるし」
ほむら「……」チャカ
さやか「無言で銃を向けられると怖いんだけど!?」
さやか「ほむらはまどかの下着から目を離しちゃダメだよ」
ほむら「無論よ」
まどか「そ、即答なんだ。それじゃあ今度こそ……え、えいっ!」ピラッ
ほむら(ゆ、夢にまで見たまどかの下着……この目に焼き付ける!)クワッ
さやか「お、結構いい感じ?」
ほむら「はぁっ……はぁっ……!」ボタボタ
さやか「出はじめたけどまだ噴水状態じゃない! 耐えてる! 耐えてるよ、ほむら!」
ほむら「ふーっ、ふーっ!」ドバドバ
まどか「さやかちゃん!? そろそろまずいんじゃ……!」
ほむら「白……」ブシューッ
まどか「やっぱりーっ!?」
さやか「今のは結構頑張ってたわね」
まどか「垂れ流しだったけどね……」
ほむら(命がいくつあっても足りる気がしない……どんな魔女よりも強敵だわ)
まどか「ほむらちゃん、今日はもうやめた方がいいよ」
ほむら「心配しないで、まだできるわ」
まどか「無理しないでよぉ……さやかちゃん、次はもっと易しいものにしてくれないかな?」
さやか「うーん、じゃあほっぺにキスで」
まどか「これくらいならきっと大丈夫だよね、ほむらちゃん」
ほむら(まったく自信がないわ)
まどか「準備はいい?」
ほむら「ええ、いつでもいいわよ」
まどか「えっと……一応、目を瞑ってもらえるかな?」
ほむら「わかったわ」
まどか「それじゃあ……好きだよ、ほむらちゃん。ちゅっ」
ほむら「あ……」
まどか「ウェヒヒ、ほむらちゃんは背が高いから背伸びしなきゃ届かないや」
ほむら「……それなら私からすればいいわね。愛してるわ、まどか。ちゅっ」
まどか「きゃ……もぉ~ほむらちゃん? ちゅっ」
ほむら「まどかったら……ちゅっ」
さやか「おーい。おーいってば、お2人さん」
まどか「え……なに?」
ほむら「どうかした?」
さやか「いや、鼻血出てないけど」
まどか「あ、ほんとだ……じゃあもっとしちゃうね。ちゅっ」
ほむら「私もまどかにいっぱいキスしたいわ……ちゅっ」
まどか「うん、いっぱいして……? ちゅっ」
ほむら「まどかも、ね? ちゅっ」
さやか「……付き合ってられるか。帰ろ」
帰り道
まどか「本当によかったねぇ、克服できて」
ほむら「そうね。これで好きなだけまどかを愛せるわ」
まどか「でも、外じゃダメだからね? 2人きりの時だけだよ……?」
ほむら「もちろん、わかっているわ。それじゃあ早速私の家に行きましょう」タラリ
まどか「あれ……? ほむらちゃん、鼻……」
ほむら「え……え、なんで……ど、どういうこと? と、止まらないわ……!」ダラダラ
まどか「も、もしかしてさっきのキスの分が今頃……っ!?」
ほむら「そんなことがあるはず……い、いや! もう平気だと思ったのにぃ……!」ドバドバ
まどか「ひどいよ……あんまりだよ! こんなのってないよぉっ!」
ほむら「いやあぁぁあっ!」ブシューッ
ピーポーピーポー
数日後
マミ「それで暁美さんが入院、ね……」
杏子「バカだな。いや、バカすぎる」
さやか「ただのバカならどれだけよかったことか……まどか達はバカップルだからね」
マミ「鹿目さんはお見舞いに行ってるの?」
さやか「はい、毎日行ってますよ」
杏子「あたし達も行っとくか?」
さやか「いや、やめたといた方がいいよ。まどかがいる時は絶対避けた方がいい」
杏子「は?」
マミ「どうして?」
さやか「……ほむらと同じ病室の人、かわいそうだなぁ」
病院
まどか「あ、ほむらちゃん。また鼻血が垂れてきちゃってるよ」
ほむら「もう、また?」
まどか「待ってて、今拭きとるから……よし、これで大丈夫」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「ううん、いいんだよ……ほむらちゃん、大好き。ちゅっ」
ほむら「あんっ……私も愛してるわ、まどか」
まどか「あ、また垂れてきちゃった。拭いてあげるね」
ほむら「ええ、お願い」
まどか「はい、おしまい……ほむらちゃぁん、ちゅっ、ちゅっ」
ほむら「んっ、あっ……まどか、まどかぁ」
まどか「あ、また垂れてきた」
おわり
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