のび太「スタンド能力…?」 (113)
ドラえもん「22世紀ではみんな持ってる能力なんだ」
のび太「で、どうやったら使えるようになるの?」
ドラえもん「スタンド開発機~」テッテレー
ドラえもん「これを使えばみんなあっという間にスタンド使いさ」
のび太「スタンドが使えたら何かあるの?」
ドラえもん「いろんな種類のスタンドがあって用途もたくさんあるけどそれはこの機械が勝手に決めるんだ。その人に合ったスタンドをね」
のび太「へぇ…じゃあ早速やってみたいな」
ドラえもん「使いなよ。ここのスイッチを押せばできるよ」
のび太「よし」ポチ
ドドドドドドドドドドドドド
機械「お前に与えられるスタンドは…精密射撃(マシン・ショット)だ!!」
のび太「精密射撃…ん?これは銃?」
ドラえもん「そうだね。おそらく銃に関するスタンドなんだろう」
のび太「うってみてもいいかな?」
ドラえもん「ここでは危ないよ。空き地へ行こう」
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のび太「さあて、あの壁に向かって…」ズドン
のび太「あれ?何も出て来ないよ…」
ドラえもん「ふーむ…壁全体じゃなくて壁の一点を狙ってうってごらん?」
のび太「やってみる」ズドン
バシィッッッ!
のび太「あたった!」
ドラえもん「やっぱり。定まった一点を確実に撃ち抜ける銃だね。軌道も修正してくれる」
のび太「じゃあ僕は最強のガンマンじゃあないか!」
のび太「弾の種類も選べないの?」
ドラえもん「わからないなぁ。じゃああの壁を貫通すると念じながらうってごらん」
のび太「わかった…」ズドン
ザシューン
のび太「わ!貫通した!」
ドラえもん「念じれば種類も変わるんだね!」
雷さん「こらぁ!誰じゃうちの壁に穴開けたのは!!」
のび太「まずい逃げよう!」
のび太「面白いねこの能力。でも使い道がないなあ」
ドラえもん「まあ銃なんて使えないしね普通」
のび太「そうだドラえもん!もしもボックスを貸してよ!」
ドラえもん「?いいけど…」
のび太「もしもこの世界の人間がスタンドをみんなもっていたら…」
のび太「これでよし…と」
ドラえもん「あまり物騒なことするんじゃあないよ」
のび太「大丈夫大丈夫」
空き地にて
のび太「あ!みんないる!」
のび太「おーいみんなー!」
スネ夫「よおのび太。見てみろよこの僕のおもちゃを」
のび太「すごぉい!これ凄い高いんじゃあないの?」
スネ夫「ははは!まあね。でも僕はスタンドによって物を奪えるんだ。」
しずか「盗みはよくないわ」
スネ夫「い、いいんだよ!僕のスタンドが優秀なんだから」
ジャイアン「のび太、お前のスタンドはなんだ?」
のび太「僕は銃を使ったスタンドなんだ」
ジャイアン「ほう…面白い。俺と勝負しようじゃあないか」
のび太「し、勝負!?」
ジャイアン「ああ。俺の狂った拳(クレイジー・フィスト)とな」
ジャイアン「いくぜ…」ドドドドドドド
のび太(どんなスタンドなんだ…とりあえずあの変色した拳が怖いな…撃つぞ!)ズドン
ジャイアン「ふ…」シュバッ
のび太「な!?弾かれた!?」
ジャイアン「甘いんだよなぁそんな銃弾俺には効かねえな。」
のび太「な、な、銃弾が効かないんじゃあ僕に勝ち目はないじゃあないか!」
ジャイアン「その通りさ」
ドゴッ!!
のび太「う…ぐふっ…」
ジャイアン「ははははは!苦しいか?!なにせ俺の拳は鋼鉄をも破壊するからなぁ!今は骨が折れないようにしてやってるが」
のび太「げほっ…げほっ…」
のび太(どうすればいい…このままじゃ確実に殺される…)
ジャイアン「お前を殺すつもりなんざねえぞ?のび太。」
のび太「え?」
ジャイアン「なにせお前は俺の心の友だからよぉ…これから俺の仲間になってもらっていろんな奴らを蹴散らしていくんだ」
のび太「他の人を…倒していくつもりなのか?」
ジャイアン「俺は世界の頂点を極める。俺が世界にこの名前を広めるんだよぉ!!」
のび太「そんなことして…何になる」
ジャイアン「あ?わからねえのか?世界を俺の舎弟にするんだよ!」
のび太「僕はこんなことのためにスタンドをみんなにつけたんじゃない…能力を見せ合って楽しむつもりだったのに…」
ジャイアン「馬鹿げたこと言うんじゃあないぜのび太あああ!もういい!お前にはこの場で死んでもらう!」ドドドドド
しずか「させないわ!」シュッ
のび太・スネ夫「な!?」
バキィッ
しずかの顔は粉々に砕け、声もあげずに倒れた
ジャイアン「ちぃ…雌豚が…邪魔しやがって」
のび太「…」ドドドドドドドドドドドドド
のび太「てめえ…」
ジャイアン「あ?あー!おまえこの雌豚のこと好きだったんだよなぁ!はははは!悪りぃ悪りぃ!殺しちまったよ!」
のび太「…」ズドン
ジャイアン「ぐほっ…!」
ジャイアン「なんで銃弾が…!?爆発するんだ…!?」
のび太「着弾と同時に爆発をするようにした。てめーの拳はもう使い物にならねえ」
ジャイアン「ちょ!ちょっと待てのび太!俺が悪かった!手を組もう!お前の言うことは何でも聞くからよ!」
のび太「ならば死ね!」パンパン
ジャイアン「あがぁ…!」バタン
のび太「ふーっ…カスが。胸糞悪りぃ」
のび太「おいスネ夫!もう帰るぞ」
スネ夫「!う…うん」
のび太「しずかちゃんよ。安らかに眠れ…」
しずか「死んでないわよ。」
のび太「え?!」
しずか「私はスタンドで自分も他人も治癒できるのよ。たけしさんに殴られた時は脳みそが無事だったから助かったけど。骨ぐらいならすぐ治せるわ」
のび太「え?よ、良かったぁ~。びっくりさせないでよしずかちゃん!」
しずか「あはは。ていうかのび太さん私のこと好きだったの?」
のび太「え!?」
のび太(ヤバイヤバイさっきの会話きかれてたのか…どーしようどーしよう)
のび太「お、お前なんか好きでも何でもねーからww」
しずか「え?……そ、そうなの…わかった…」
スネ夫(あちゃー)
のび太「とりあえず帰ろうよ」
しずか「…」
スネ夫「お、おう」
ドラえもん「ええ!?ジャイアン死んじゃったの?」
のび太「殺されかけたから…」
ドラえもん「まったく…」
のび太「それよりドラえもん。もしもボックスをキャンセルしたいんだ。こんな世界やっぱり嫌だよ」
ドラえもん「それなんだけど…」
ドラえもん「もしもボックス壊れちゃって」
のび太「そんな!?どーすればいいんだよぅ」
ドラえもん「しばらくはこの世界で過ごすしかないね」
のび太「あんなことドラえもんは言ってたけど」
のび太「この先どーすりゃいいんだ」
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のび太「やばい遅刻だ!」
のび太「急げー!」
先生「野比はまだ来てないのかね」
先生「まったk…」
ガラガラ
のび太「すいません遅れました!」
先生「また遅刻か貴様は」
のび太「申し訳ありません」
先生「宿題は?」
のび太「やってません」
先生「本当に貴様というやつは…」
のび太「うるせーんだよ糞たぬき野郎」
先生「!?」
のび太「すっこんでろよカス」
のび太(ええ!?口が勝手に動く!?)
先生「…」プルプル
のび太「こんな宿題いちいち出すんじゃねーよだりぃな」
のび太(やばいやばいやめてやめて!)
先生「のーーーーびぃーーーーーー!!」
先生「職員室へこーーーい!!」
出木杉(あはは!痛快痛快!他人が怒られるのを見るのは最高だね。この他人の口を操作できる『マンハッタンキス』は最高のスタンドだね)
先生「ガミガミガミガミ!」
のび太「うぅ…」
出木杉(馬鹿は馬鹿らしく怒られてろ)
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全校集会にて
校長「えーみなさん。今日はとても良い天気ですね。」
出木杉(いくぞ)
校長「えーおっぱいは本当に私の休日の友ですね。先日はおっぱぶに行ってうはうはのホリデイを過ごして来ましたよ」
校長(!?!?)
全校「ざわざわ」
出木杉(あーははははははは!!!)
出木杉(もう楽しすぎて仕方がないよ!)
のび太「おいてめえ…」
出木杉「!?」
出木杉「な…なんだい野比君」
のび太「なんでてめーだけ腹抱えて笑ってんだ?みんな驚いてるのによ」
出木杉「そ、そりゃあ発言が面白いからだよ」
のび太「でも校長があんなこと集会で喋ると思うか?」
出木杉「…」
のび太「まるで誰かに喋らされてるみてーだよなぁ」ドドドドドドドドドド
出木杉(まずい)
のび太「そーいや今朝も俺校長と似たような感じだったんだよなぁ」
のび太「口が勝手に動いて…」
出木杉(仕方ない)
しずか「のび太さん!今から屋上にきて!気持ち良いことしましょう!」
のび太「はい!」
出木杉「たすかった…」
出木杉「このままだと野比君にいずれボコボコにされてしまう」
出木杉「まずいな…」
出木杉「そうだ!」
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TV「えー次のニュースです。東京都在住の野比のび太に国際指名手配が出ました。殺人容疑です。」
ドラえもん「ええ!?」
出木杉「うしし…」
このニュースは瞬く間に広まり町中にのび太の指名手配の紙が貼られた
のび太「なんで…なんでだ」
のび太「何もしてないのに」
ドラえもん「ジャイアンは殺したじゃん」
のび太「あれはいいだろ!でも僕はどうすればいいんだ。外を歩けない」
ドラえもん「学校はかばってくれないの?」
のび太「知らないけど行きたくない」
ドラえもん「とりあえず家は危険だ。早く逃げよう」
ドラえもん「どこでもドアー」
ドラえもん「南極へ」ガチャ
のび太「確かにここなら捕まらないね」
ドラえもん「策を練ろう。出木杉君がやったことなんだろ?じゃあ彼を殺せばニュースキャスターは延々とのび太くんのことを捕まえるように言うことはなくなるんだろ?」
のび太「たしかにそうだ」
ドラえもん「じゃあ簡単じゃあないか。どこでも窓を出すから出木杉君の頭目掛けて銃弾を撃ち込んでよ」
のび太「わかった…」
ドラえもん「いくよ?」ガチャ
のび太「いけえ!」ズドン
出木杉「うっ!…」バタン
------------
こうしてこの意味のわからない騒動は終わった
第一章
ドラえもん のび太と 奇妙な黄金記
完ッ!!
第二章
ドラえもん のび太と 奇妙な黄金記
~戦闘嘲笑~
始まり
のび太「最近は平和だねー」
ドラえもん「だね。もしもボックス治さなくてもいいかなって思ってきたよ」
のび太「スタンドを悪用する人がいないからね」
ドラえもん「いいことだ」
のび太「お腹が空いたからコンビニへいこうよ」
ドラえもん「いいね」
ピンポンパンポンピンピン ピンピンパンポンパーン
店員「いらっしゃせい~」
のび太「ジュースとお菓子でいいや」
店員「お会計580円になりやーす」
のび太「1000円からで…」
店員「お返し420円になりやーす」
のび太「あれ?100円足りてない」
店員「足りてや~す」
のび太「え…でもないよ?」
店員「では100円もう一度お返ししや~す」
のび太「あ、ありがとうございます」
のび太「あれ?やっぱり足りてないよ!?」
店員「…」
のび太「まさか…」ドドドドドドドドドドドドド
のび太「てめえ…」
のび太「スタンド使いか?」ゴゴゴゴゴゴ
店員「…」
のび太「何とか言えぇっ!!」
店員「ばれちゃあしょうがない」
店員「ああそうさ。俺はスタンド使いさ」
のび太「どんなスタンドなんだ?」
店員「それは…」ドドドドドドドドドドドドド
店員「お釣りから100円抜き取るスタンドさ!!」バーーーーーン
のび太「そ…んな…てめえ!100円がどれだけの価値ある物かわかってんのか!」
店員「ああもちろんさ。地道に俺は貯めてきたのさ」
店員「今いくらあると思う?」
のび太「10万くらいか?」
店員「あひゃひゃひゃひゃ!1000万はとっくに超えてんだよ!!一日どれくらいの客が来ると思う?ああん!?」
のび太「て、てめえ!!」
ドラえもん「それは立派な犯罪だよ。警察に行ってどうぞ」
店員「いくわけねーだろうがよ!!褒めてやるよ。100円足りてないことに気づいたのはてめーらが始めてだ!」
店員「おうおう!何とか言ったらどうだ!」
のび太「力ずくでてめーから金を奪い返す。ただそれだけだ」
店員「やれるもんならやってみなあ!!」
のび太「…」ズドン
店員「うっ…」バタン
のび太「哀れな…」
ドラえもん「本当に哀れだよ」
のび太「ところでドラえもん」
ドラえもん「ん?」
のび太「君のスタンドは何なの?」
ドラえもん「ぼ、僕は人間じゃないからスタンドなんて使えないよ。あはは」
のび太「そっか。」
ドラえもん「うん」
のび太「パパとママも教えてくれないしなぁ」
のび太「そういえば最近うちやたらお金使ってない?ポルシェ買ったし」
ドラえもん「たしかにね」
のび太「ママも服全身ブランドで固めてるし…なんか変だなぁ」
ドラえもん「スタンドかな?」
のび太「かなぁ…盗みとかだけはやめて欲しいんだけど」
ドラえもん「きいてみよう」
ママ「スタンド?あ、あるけどなんで?」
のび太「最近やたら出費が多いからさ」
ママ「特別に教えてあげるわ。私のスタンドはターゲットの味覚を操作できるの。だから最近シェフに呼ばれて料理を作ってるのよ。大好評よ。」
のび太「へえええ」
ママ「口外禁止よ」
のび太「わかった」
ドラえもん「よかったね。犯罪じゃあなくて」
のび太「パパはなんだろう」
パパ「ええースタンド?おしえたくないなぁ」
のび太「教えてよお願い!」
パパ「ショボすぎて恥ずかしいんだよ。オナラの音と臭いを消せる能力だよ。会社では大切だけどね」
のび太「ああ、そう。」
ドラえもん「笑えるね」
のび太「さて」
のび太「ドラえもん」
のび太「君にスタンドがあることなんて知ってるんだよ」
ドラえもん「え?!」
のび太「俺が気づいてないとでも思ったか?てめーのおかしい行動によぉ」
のび太「いつも俺が困ってると助けてたのによぉぉスタンドが開花してからは全然助けねえじゃあねえかよ」
のび太「まるで俺をおとしめようとしているかのように」
ドラえもん「き、君がスタンドを手にいれたから安心してたんだよ」
のび太「てめー最近俺が話しかけても冷てえしよぉ」
のび太「俺に死んで欲しいんじゃあねえのか?」
ドラえもん「ま、まさか!そんなわけないだろ!」
のび太「そうじゃなかったとしても俺は今ここで!お前にすべてを力ずくで!吐き出させる!!」ゴゴゴゴゴゴ
ドラえもん「…」
ドラえもん「ふー」ドドドドドドドドドドドドド
ドラえもん「おいてめーら」
ママ・パパ「はい」
ドラえもん「3対1だ。余裕だろ」
ママ・パパ「はい」
のび太「!?ど、どーいうことだおい!なんで親父とおふくろまで!!」
ドラえもん「僕はねぇあることをするとその人を僕の支配下にすることができるんだ。」
のび太「なんだと!?」
ドラえもん「この2人は僕の支配下さ」
のび太「てめえええ!」
ドラえもん「君は肉親を殺せるのかい?僕がスタンドを使わなかったらいつものママとパパだよ?」
のび太「ぐっ!!」
ママ・パパ「スタンドを使います」
ドラえもん「やれ」
のび太「な?!音が…聞こえない」
のび太「なんだこの臭いは!?くさい!くさすぎる!!ああああああ!!」
ドラえもん「さっきは嘘ついてごめんねーwwあ、聞こえないのか今は」
ドラえもん「この2人はさっき嘘ついてたんだよ。ママは敵の感覚を操作できる。パパは五感を奪える」
ドラえもん「今君は聴覚を奪われ嗅覚を操作されているんだ」
ドラえもん「まあ聞こえてないかwww」
のび太「ぐおおおおおお!!くせえぞ!!」
ドラえもん「ちょっと変えて」
ママ・パパ「はい」
のび太「!?」
のび太「あがあああああ!!うるせえ!!耳がおかしくなりそうだ!!」
ドラえもん「あははは。ただの静寂な部屋なのに何がうるさいんだかw」
のび太(この能力…危険すぎる!!)
のび太「あああああああああ」バタン
ドラえもん「失神したか」
ドラえもん「まあ無理もないね。外傷はないけどね」
------------
のび太「…」
ドラえもん「目覚めたか」
ドラえもん「僕の目標はね。世界制服なんだ。22世紀ではロボットなんてただのガラクタのように扱われる。知能をもってるのにね。動きが悪いと処分されるし。だから僕はこの現代を支配してロボットこそが頂点の世界を創り上げたい。」
のび太「それで…人の心を操って…いいのか!?」
ドラえもん「馬鹿げてる質問だ。僕は自分が頂点ならば他人なんてどうでもいい。人は愚かだよ。ただのロボットにここまでの欲望を与えるようにつくるなんてね。」
のび太「…」
ドラえもん「そこでだ。のび太くん。君の力が必要なんだよ。ママとパパも確かに強いけど彼らは外傷を与えることができない。君はどうだ?外傷どころか一発で人の命を奪える。君は強力なんだ」
のび太「なぜ俺に尋ねる?お前は俺を支配下にできるんじゃあないのか?」
ドラえもん「そこなんだよ。僕が支配下にできるのは右手の人差し指を僕に捧げた人だけなんだ。君は強力なガンマンだ。指をちぎるわけにはいかない」
ドラえもん「もちろん秘密道具で即座にちぎれるさ。でも君にはそんなことしたくないんだ。唯一僕を親友と思ってくれた人間だからね」
ドラえもん「そんな君を僕の支配下におくことで世界はあっというまに僕のものさ。」
のび太「ふざけるな!!なぜ俺がロボットを頂点にたたせるために協力せねばならん!」
ドラえもん「君には特別な地位をやるよ」
のび太「いらん!!」
ドラえもん「?!…驚いたねえ。あの軟弱者ののび太くんが…」
ドラえもん「だが冷静に考えてくれよ?今の君の状況を」
ドラえもん「絶体絶命とはこのことだよ。君は縛られ吊るされママとパパに囲まれているんだ」
のび太「ぐっ…」
のび太「殺してくれ」
のび太「こんな世界は嫌だ」
ドラえもん「もしもボックスねえ!そういえば!壊れてなんかなかったんだよ!やっとつかんだこのチャンスを僕は失いたくなかったんだ。君が与えてくれたと言っても良いこの能力。本当に感謝するよ」
のび太「!?…」
ドラえもん「死ぬ以上の苦しみを永遠と与えられていたいかそれとも僕に協力するか選びな」
ドラえもん「永遠とは本当に永遠だからな。その状態でな、死なせはしないさ」
のび太「無理だ…協力する!協力するから離してくれ!」
ドラえもん「ふふふ…さすがだねのび太くん」
ドラえもん「とても嬉しいよ」
こうして野比一家による世界制服が始まった。この四人にら叶う者はいない。ドラえもんの能力によって勢力は日に日に拡大。もはや彼らを止めるものはいなかった
ドラえもん「ついに…全人類を僕の支配下にしたぞ…!はははははははは!!!!ふはははははははははは!!!!」
ママ「やりましたね!ドラえもんさん!」
パパ「素晴らしいです!」
のび太「…」
ドラえもん「これで僕は世界の王だ!僕を中心に世界は回る!!」
のび太「ドラえもん…」
ドラえもん「ん?」
のび太「これが…君の求めていた世界かい?」
ドラえもん「当たり前だろ?見てみろよあの夕焼けを。あれはもう僕のものなんだぞ」
ドラえもん「僕の家なんだぞここは?!あんな未来はもうないんだ!未来はこの手で創り上げられるんだよ!」
のび太「…馬鹿げてる」
ドラえもん「なに?」
のび太「今まで君に協力してきた僕が言うのもなんだけど…こんなの間違ってるよ」
ドラえもん「なにが?」
のび太「地球は広いんだ。みんなで支え合って生きていくのが1番美しい世界だと思うよ」
ドラえもん「それで戦争は起きてきたんだろ!?なにが美しい世界だ!笑わせるんじゃあない!」
ドラえもん「僕みたいな絶対的な王が支配することによって全ては収まる」
のび太「ドラえもん…」
のび太「君と…タイマンさせてくれ」
ドラえもん「な?タイマンだと!?ふざけるな!」
のび太「もちろん拳でだ。男らしく。負けたら僕は死ぬよ」
ドラえもん「…いいだろう。最後は男らしく拳でな」
のび太「じゃあいくぞ!」
ドラえもん「ふん!」
ドカバキボコボカバキ
のび太「今だ」
のび太「マシン・ショット!!」ズドン
ドラえもん「ななな!?きたねーぞてめー!!!」
のび太「こうでもしないとこの醜い世界は消えない!!」
ドラえもん「ふざけるなああああああ」パシューン
バタン
のび太「はぁ…はぁ…」
のび太「汚い手を使おうがやらなければいけないことはあるんだ」
ママ「あら?私どうして…」
パパ「なにやってたんだぼくは?」
のび太「うふっ…久しぶりにママとパパの声をきいたよ。じゃあね、ママ。パパ」
ズドン
のび太「…」
のび太は自害した
世界の行く末を見守らず
彼は世を人類に託したのだ
そしてその通りにまた平和な人類に戻ったのであった
fin
このSSまとめへのコメント
よかったぜ
戦いがワンパターンでつまらん、あとのび太強すぎバランス考えて。
ディオならぬドラっていうねwww