コナン「マジキチスレ?」 (62)
光彦「ええ、知らないんですか?」
コナン「ああ、どう言う意味だ?」
光彦「見れば分かりますって。とても面白いんですよ」
コナン「そうか、お前がそこまで言うのなら一度見てみようか」
光彦「明日はコナン君の感想が楽しみです」
~探偵事務所~
深夜
コナン「なるほど、光彦はこういった感じのことを言ってたんだな。まぁ、面白いっちゃ面白いが……うん?」
コナン「これは……なんだ? コナン マジキチ SS……?」カチッ
コナン「こ、これは……!!」
朝
コナン(面白いのがたくさんあって一睡も出来なかったよ……)
コナン(面白かったのは間違いないが……一体誰があんなものを書いているんだ……? 俺たちのプライバシーがダダ洩れじゃないか)
コナン(そういう問題じゃないな。俺の正体は普通にばらされているし、灰原も同様だ。組織の連中が出てくるスレもある。一体……)
光彦「あ、コナン君! おはようございます! で、どうでした? マジキチスレは?」
コナン「え、あ、いや、わ、悪ぃ、昨日は忙しくて読めなかったんだ。また今度な!」
光彦「そうですか。分かりました!」
コナン「あれを読んだと言う事は、光彦は俺たちの正体に気付いている……?」
灰原「どうしたの、江戸川君。クマが出来てるわよ……」
コナン「え? ああ、いや何でもないんだ」
灰原「そう……」
コナン(まだ灰原には話せない……)
~授業中~
コナン(あくまでも光彦は小学一年生だ。頭は異常にキレるが、それでも俺たちの正体に気付くだろうか?)
コナン(だが、それが分からずにあれらのSSが楽しめただろうか……?)
小林「じゃあ、この問題の答えを……円谷君」
光彦「はい、答えは3です」
元太「何言ってんだよ光彦~ リンゴ5から3つ食ったら次はうな重だろ? バッカじゃね~の?」
コナン(そうだ。光彦はあくまでも元太に回答を訂正される程度。俺たちの正体には気付いてない)
~昼食時~
元太「今日の給食はカレーか! 俺がいっちばんのりだぜ~」
歩美「ちょっと! 元太君! 釜から直接食べないで! もう汚いんだから」
光彦「感心出来ない行為ですね」
元太「わりぃわりぃ。腹が減っちま」ドクン
光彦「……元太君?」
元太「な、何だ……体が、熱い!」
コナン&灰原「!?」
コナン「お、おい、どうした元太? しっかりしろ!」
元太「コ、コナン、助けてくれよ。体が熱くて熱くて……」
灰原「こ、この症状は……」
光彦「カレーが激辛だったんでしょうか」コナン「まさかAPTX4869?」
灰原「体が、縮んでいく……」
コナン「おいどうなってんだ灰原! あの薬を今の俺たちぐらいの時期に呑めばどうなるんだよ?」
灰原「わ、分からないわ。そもそもあれは毒薬! 私たちが生きているのが特殊なのよ!」
コナン「クソッ! ……おい光彦、お前何か知ってるか?」
光彦「僕たちの年齢でAPTX4869を呑んだところで何も起きませんよ」
コナン&灰原「!?」
光彦「まず灰原さん。貴女は誤解している。APTX4869は元々毒薬じゃない。あれは最初から人を幼児化させる為の薬です」
灰原「な……」
光彦「既に何のリスクもなく幼児化実験は成功しているのです。この僕の様にね」
コナン「お前が……」
光彦「灰原さん……いえ、シェリーに研究してもらっていたのは幼児化試験の際にたまたま発見した完全犯罪の用途についてです」
光彦「貴女は毒薬が偶然何らかの作用で幼児化させたと考えていたようですが……そもそも逆だったんですよ」
灰原「そんな……」
光彦「ただ、実験はそこで壁に当たってしまいました。どれだけ使用しても小学一年生以下にはならないんですよ」
光彦「組織も一旦は諦め、ネオテニー計画はそこで終わってしまいました」
あれ書き込めん
光彦「事態が変わったのはこの前のノーベル賞」
コナン「「山中さんが受賞した奴か」
光彦「そうです。あのIPS細胞です。あれで流れが変わりました。僕たちが注目したのは細胞を初期化する技術。さっそくその技術を応用してAPTX4869に組み込んでみる事にしました」
光彦「その結果が……アレですよ」
元太「フゥーフゥー」
コナン「元太はどこまで戻ってしまったんだ!」
光彦「妊娠22週レベル……ですかねぇ~ かろうじて生きてるって辺りじゃないですか」
コナン「酷い事を…… パイカルを呑ませれば一時的には何とかなるか…… 灰原! 今すぐ元太を博士の元へ!」
灰原「分かった! 貴方は?」
コナン「この外道を捕まえるに決まってるじゃねぇか!」
光彦「果たしてその判断でいいんでしょうかねぇ~」
コナン「……?」
光彦「その判断で後悔しませんか? コ・ナ・ン・く・ん?」
コナン「……ハッ!」
コナン(そうだ。俺は何を考えてるんだ。博士は狂ってるじゃないか。そんなところに灰原とこんな状態の元太を連れて行こうとしていたなんて!)
コナン「博士はダメだッ!」
灰原「は?」
コナン「目暮警部に…… いや、おっちゃんに…… それもダメだ!」
灰原「工藤……君?」
コナン(なんてこった。全員狂ってるじゃないか!)
コナン「それが……目的でマジキチスレを……」
光彦「よくわかりましたね。コナン君。君はもう、誰も信用できない」
コナン「クソッたれ…… どうすれば……」
光彦「良い事を教えてあげましょう。この国の小学一年生の10人に1人は既に組織が小さくした我々の仲間なんですよ」
コナン「な……に……?」
光彦「君たち二人は除くとして、このクラスにも後二人くらいはいるんじゃないかなぁ~」
コッコルピア「くそっ…!」
ミスった…死にたい
このSSまとめへのコメント
クルッテルノハ ミツヒコダ!
1はデュエマ好きか