苗木「僕たち友達だよね」 (22)
十神「急にどうした、苗木」
苗木「い、いや、なんでもないよ」
十神「どういうこt……」ピリリリリ、ピッ!
十神「十神白夜だ……なに? 何度も言わせるな。さっさとしろ。……チィ、まあいいだろう。この十神白夜が直々に相手をしてやろう」ピッ!
十神「すまんな苗木、仕事が入った」
苗木「う、うん……またね、十神クン」
苗木(そういうと、十神クンは教室を去ってしまった。教室にはボクひとりだ)
※1のみでなくゼロその他ネタバレ注意
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苗木(一年生の頃、ボクらは仲良しだった。この写真のように。……いや、今だって、仲が悪いわけじゃないんだ)
苗木(超高校級のみんな、その才能を更に開花させて大活躍。……その分、学校に来られる時間は減ってしまったけれど)
苗木(なんの取り柄もない、ただくじ引きで選ばれたボク以外は、ね)
苗木(今日も授業を受けるのはボクひとり)
苗木(舞園さんはアイドルとして大活躍。女優業も始めたようで、テレビで見ない日はないくらいだ)
苗木(十神クンは会社経営で忙しい。腐川さんは取材と称してついて回っている。大和田クンと石丸クンは世直しの旅に出てしまった)
苗木(セレスさんと山田クンは豪華客船へ乗り込んでいったらしい。朝日奈さんは海外の大会へ、大神さんは世界を放浪。不二咲クンは多国籍プロジェクトに関わってアメリカへ。葉隠クンは相変わらずあやしげなことをして姿を消した)
苗木(桑田クンは「野球選手ってアナウンサーやアイドルと結婚したりするよね」という言葉を聞いてからメジャー移籍を狙い始めた。霧切さんは探偵図書館より優れた探偵組織、JDCを創るのに忙しいようだ)
苗木(そしてあんなことがあった江ノ島さんは――今では遅れを取り戻すかのように、飛び回っている)
苗木(戦刃さんも、江ノ島さんが調子を取り戻してからは姿を消してしまった)
苗木(誰もいない。超高校級のみんなは、その才能を発揮して、ここから飛び立って行ってしまった)
苗木「いや、そんなこと考えてもしょうがないさ。ボクは前向きなのだけが取り柄だからね」
苗木(今日も誰もいないまま授業がおわった。去年は気づかなかったけれど、そうと知ってみてみれば校舎内は随分静かだ。外のパレードが聞こえてくるくらいに)
苗木(ボクは、彼らと変わらない。本来あちらにいる人間なんだ……)
舞園「苗木君っ!」
苗木「舞園さんっ!? ど、どうしたの?」
舞園「来ちゃいました」テヘッ
舞園「と、言っても次のお仕事があるので、顔を見に来ただけですけどね」
苗木「そ、そうなんだ。やっぱり大変だね」
舞園「はい。でも……お仕事があるのはいいことですから」
苗木「うん。そうだね……」
舞園「あ、もういきますね。少しでも話せてよかったです」タッタッタッ
苗木「…………」
苗木「前向きなのが、取り柄なんだ」
苗木「ヘリ……? 十神君かな?」
霧切「いいえ。霧切響子、探偵よ」
苗木「霧切さん!」
霧切「丁度次の事件との間に学園があったからよってみたの。ここまで言えばわかるわね?」
苗木「うん。あまり時間、ないんだよね」
霧切「そうね……まあ、正解よ」
苗木「ありがとう。久しぶりに霧切さんにあえてよかったよ」
霧切「……こんなことを言うのは間違っているのだけれど……」
霧切「少し、後悔しているわ。結お姉さまのことも、探偵図書館を潰したことも。正しいことではあっても、そのせいで私自身が大切な人を悲しませている。……ここまで言えばわかるわね?」
苗木「うん。落ち着いたら、また学校に来てくれるよね?」
霧切「ええ、最速で片付けてくるわ」
苗木(そうだ。みんな、今でも大切な仲間なんだ。ただすこし忙しいだけで)
苗木(それは超高校級の活躍をしているからで、なにも悲しいことなんかじゃないんだ!)
苗木「でもやっぱり、少し寂しいよ」
苗木「いいや! そうじゃない。これは喜ぶべき事なんだ。希望は前に進むんだ!」
同じ幸運枠の狛枝君と予備学科の日向君がいるじゃないか
>>5
予備学科の日向くんを本科メンバーは知らない気がするです。
山田『困りましたぞ苗木誠殿! やs……セレス殿が勝ちすぎてリアリティーが損なわれて、このままではクソ展開認定待ったなし。されどそれを面白く描いてこそ作家! 展開のない空気系と社会のないセカイ系から学んだ、終わりなき日常や大きな物語の喪失を反映した非ドラマ的な構築が~』
苗木(山田クンからのメールがさっぱりわからないよ……)
苗木(っていうか山田クンってなんとなくイメージでストレートな二次EROかと思っていたらめんどくさいタイプのオタだったのか……)
苗木「あ、そろそろ再放送だ。テレビをみなきゃ」
ニュース『それでは優勝した朝日奈選手のインタビューを』
朝日奈『やっほー、みんなみてるー?』
苗木(メダルをつけた朝日奈さんが無邪気に手を振っている。インタビュアーはやや困惑気味だ。生でみて、ニュースで流れる再放送を見るのも五回目だ)
戦刃「ね、ねえ盾子ちゃん」
江ノ島「んー? なんなのさ残姉ちゃん」
戦刃「な、苗木くんが寂しそうだし、わたしだけでも教室にいってもいい、かな? ほら、みんなと違って盾子ちゃんのお手伝い以外の時間は暇だしさ」
江ノ島「まあまあちょっと聞いてほしいんだけどさ」キメッ
江ノ島「私様は先日某国内戦地に『優秀な傭兵』を送る約束をしてしまったのだ」ドヤッ
江ノ島「もしも残姉ちゃんがいってくれないと、わたくしが自分で行くことになるのですが……」メガネッ
江ノ島「超高校級の軍人じゃない江ノ島盾子じゃきっと死んじゃうよね、うぷぷ」モノクマッ
江ノ島「苗木君には後でもあえるけどぉー」キュルルン
江ノ島「戦場は今すぐじゃないと死んでしまうなんて絶望的です……」ズーン
江ノ島「どうする?」
江ノ島「苗木にはちょくちょく誰か会いに来ているみたいだけど、アタシには姉ちゃんしかいないんだよね」
江ノ島「……どうする?」
戦刃「盾子ちゃん! わたし今すぐ戦場いてくるねっ!」ダッ
江ノ島「いてらー」ヒラヒラ
江ノ島「さ、次は人類史上最大最悪の事件でもはじめてみようかな。あーあ、カムクラも終わってみればつまらないしなー」
江ノ島「表面的には成功しているのに中からグズグズ腐っていくとか――」キメッ
江ノ島「絶望……的です……」ズーン
ん?霧切って探偵図書館潰したの?
>>8
すいません、そこは予測です。1や2の時点で言及されないあたり、多分、かなぁ、と。結お姉さまも……。
苗木「今日もひとり、か……」
葉隠「な、苗木っち!」
苗木「葉隠クン!? 久しぶりじゃないか! 今までどこに――」
葉隠「まずいことになったべ。今、校舎の外まで俺と苗木っちの内臓を狙う……あ、悪の組織が来てるべ!」
苗木「悪の組織!? ……どうしてボクが?」
葉隠「それは……なんか、そういう流れなんだべ!」
苗木「もしかして葉隠クン……」
葉隠「苗木っちなら切り抜けられる! 俺の占いは三割当たる!」
苗木「葉隠クン!」
葉隠「あわわわ、し、仕方なかったんだべ、苗木っち」
苗木「ありがとう!」
葉隠「ひぃ、今回だけは勘弁――ん?」
苗木「ボクを頼ってくれたんだね!」
葉隠「(なんだかよくわからないけど、苗木っちは心が広いべ)」
苗木「でも、それをボクに伝えるために、危険なのに校舎まで逃げてきたの?」
葉隠「何も知らない友達の内臓さしだして自分だけ逃げたらそれはクズだべ!」
苗木(葉隠クン的に友達の内臓さしだすまではセーフなのか)
葉隠「とにかく逃げるべ! 奴らは三人で、見るからにやばそうな黒服だからすぐわかるべ」ガタッ
黒服「そこまでだ」
苗木「うわぁぁぁ! もうだめだ。……いや、まだ何かあるはずだ。うん、行くぞ……!」
黒服「さあ、観念してもらおうか」
苗木「それは違うよ!」
苗木「窓から逃げるよ、葉隠クン!」
葉隠「ファッ!? しょ、正気か苗木っち。ここは四階だべ! 飛び降りたら無事では済まないべ!」
苗木「扉はふさがれている。このままここにいたら捕まっちゃうよ。希望は、前に、進むんだ!」ジャンプ!
葉隠「お、オカルトは信じねーけど助けてなにかっ!」ジャンプ
黒服「お、追え!」
葉隠「ぐ、偶然植え込みに引っかかって、擦り傷ですんだべ……」
苗木「いや、偶然なんかじゃないよ」
苗木(そうだ……ボクはなにを悩んでいたんだ。みんな少しでも会いに来てくれる。葉隠クンもこうして一緒にいれば今まで通りなんだ)
苗木(勝手に落ち込んで、壁を作っていたのはボクの方なんだ)
苗木(やっとわかったよ葉隠クン! こうして絶望に追い込まれて逃げている時、ボクは希望を信じている)
葉隠「まずいべ苗木っち! 黒服が追ってくるべ!」
苗木(影があるから光が大切だってわかるんだ。みんながいなくて、不運のないボクは、前を向くには後ろが必要だってことさえ忘れてしまっていた)
苗木「聞いてほしいんだ、葉隠クン」
葉隠「あ、後にするべ! わっ、追いついてきた。ひっ、殺さないでっ」
苗木「ボクはどっちかっていうと運なんて悪い方で、いつだって困ったことに直面してばっかりだった」
葉隠「悪かったべ……な、苗木っちだけでも逃げ――」
苗木「でもね。……『最悪』だけは、いつだって回避できていたんだよ。ボクの幸運は狛枝クンみたいにある程度制御できる幸不幸の振り子ではないけれど」
葉隠「な、苗木っち、お、おかしくなっちゃったんか?」
苗木「決して墜落はしない、大切なところでは失敗しない、みんなの仲間――超高校級の幸運なんだって!」
苗木「これで証明するよ!」
苗木(黒服へ向かって一歩を踏み出した途端、力を入れすぎたボクは転倒した。さらにどこからか落ちてきたコンクリートの破片が地面に跳ね返ってガンガンと頭に降り注ぐ)
苗木「いたた……やっぱりあまり運はよくないよね」
葉隠「な、苗木っち!」
苗木(葉隠クンはボクのそばまで駆け寄って、その先にある光景に絶句していた)
苗木(剥がれ墜ちた壁と、下敷きになった三人の黒服。ボクの頭に落ちてきたのは、そこから跳ね返ったごく一部だ)
苗木「な、なんとか無事だったみたいだね……」
葉隠「と、とりあえず助かったべ……」
苗木(そうだ。いつだってやり直せる、取り戻せるんだ)
苗木「そうだ葉隠クン。ボクを占ってほしいんだよ! ボクは今から、目的のために誰に会いに行けばいいのかを!」
葉隠「ま、まあかわないけども……。ムムッ、狛枝っちと江ノ島っちだべ! 俺の占いは三割当たる! ところで苗木っち、占い料は特別価格で九万円だべ」
苗木「うん、さっきモンスターを倒したからそれで払うね」
葉隠「モンスター? ……な、苗木っちなにしてるべ!」
苗木「なにって……倒したモンスターからのゴールド獲得だよ! はい」
葉隠「……まあ、金は金だべ。問題ないべ」
苗木「それじゃあ、ボクは狛枝クンに会いに行くよ!」
葉隠「お、おう……苗木っち、なんか大丈夫だべか?」
苗木「大丈夫だよ、葉隠クン。やっとボクにも希望が見えたんだ!」
苗木(絶望になんて負けるはずがないんだ)
一歩どころか三歩ぐらい踏み外した苗木君。絶望パートが薄い!
仕事から戻ってきてまだあったら後半投下します。
これハッピーエンドになるよね…(絶望)
JDCの化け物どもがいる世界なら絶望が何かできると思えない
>>15
ゼロと1の間のつもりなので……どうあがいても絶望だよね、うぷぷ。――考証ミスっていたっぽいですが
>>16
JDCも死ぬ時はあっさり死にますし世界滅びますよ。俯瞰流考!ネタ拾っていただいてありがとうございます。
狛枝「ああ、ボクと同じクズみたいな超高校級の幸運の苗木クンじゃないか」
苗木「探したよ、狛枝クン」
狛枝「絶望的だよね。一年の頃は仲良しだった君たちも、結局はバラバラなんだ。超高校級の才能を持つみんなと、ボクたちみたいな凡人は一緒には歩けなかったということさ」
狛枝「でも苗木クンは誇っていいよ。たとえ一時とはいえ、ボクらと違って希望であるみんなと認め合って過ごせたんだから。さしずめ君は、準超高校級の人望、とでもいったらいいのかな」
狛枝「だけどね、苗木クン。所詮凡人は天才とは違うんだよ。努力したって越えられない壁はある。ボクらなんて努力することさえおこがましい、決定的に最低で最悪で愚かで劣悪で、何をやってもダメな人間なんだ」
苗木「それは違うよ! 確かに努力じゃどうしようもないこともある。けれど、努力でどうにかなることの方が多いんだ! 独りでダメなら、助け合えばいいんだよ!」
狛枝「あはははははははは! 違うんだよ苗木クン。どれだけ努力したってクズはクズなんだよ。小型犬がどんなに頑張ったところで、大型犬にはなれないし……ペンギンがどんなに頑張ったところで、空を飛べるようにはならないんだ……つまり、駄目な人間っていうのは、何をやってもダメなんだよ。才能ある人間は"なる"もんじゃない……最初からそれだけの器を持って生まれてくるものなんだ」
狛枝「これを見てよ。先日、『幸運にも』見つけたものなんだけれど。カムクラプロジェクト――人工的な才能、超高校級の希望、だってさ。あのさぁ……一流だかなんだか知らないけど、所詮超高校級じゃないここの研究員たちは踏み台にすぎない凡人なんだよ。それが天才を『作る』だなんて笑わせるよね……」
狛枝「結果は大失敗。希望になり損なったどころか、超高校級を数人殺して行方不明。まったく、笑えないよね。凡人が余計なことすると、ロクな結果にならないんだよ」
狛枝「希望が絶望に負けるなんてあり得ないんだよ。だからボクは、ボクらみたいなクズじゃなくて本当の希望を探さなくっちゃいけない。生徒会長や消された松田クンを越える、本物の希望を――。特にこのあと、少し大きな絶望に世界が包まれるみたいだしね?」
狛枝「それは君も同じなんじゃないかな? だってさ、苗木クン――今の君は、もう絶望に負けているように見えるよ? ボクと同じにさ。ほら、見てよこれ。――こんなこと本当に起こると思うかな? けれどもし、こんな絶望を打ち倒す希望が見られるなら、そんなすばらしいことはないよ!」
苗木「超高校級の神経学者の松田クン……記憶喪失だった生徒……幼なじみ……バラバラで絶望に染められつつある77期生……世界を包む絶望……そうかわかったぞ!」
苗木「ボクらは絶望に負けたりなんてしない。希望は前に進むんだ。それをこれから証明するよ、狛枝クン!」
狛枝「やれやれ……救えないね、苗木クン。ボクはもういくよ。せいぜい、クラスメートに気をつけることだね」
苗木(次は江ノ島さんか。……希望は負けたりしないんだ。ボクは絆を取り戻してみせる)
苗木「こんにちは、江ノ島さん」
江ノ島「んっ? 苗木……? なんか随分……」
苗木「パレード、最近激しくなってきてるよね」
江ノ島「え? あ、うん。いきなり?」
苗木「彼らは自分たちが希望になれないことに絶望している。何者でもない自分に絶望して、その絶望を世界のせいにしている、まさに絶望的な存在だよ」
江ノ島「えっと、苗木……?」
苗木「希望なんて抱くから絶望するんだ。そのくせ絶望の中に希望を求めずにはいられない」
苗木「希望から絶望、絶望から希望、繰り返すうちに壊れていく姿って、絶望的だと思わない?」
江ノ島「あ、あのさ、苗木、ちょっといきなりすぎてついていけないっていうか」
苗木「そうかな? 話は簡単なんだよ。ゲームをしよう。絶望的な希望のゲームを」
苗木「既に負けかけているボクの絶望的な抵抗だよ。江ノ島さんが世界で遊ぶついで、ちょっとした遊び方の提案なんだよ」
苗木「絶望しかかった世界にとどめを刺す、『最後の希望』のコロシアイ。カムクライズルの虐殺とは違うよ。うらやましくてねたましい人間を殺してしまえるのは普通だからね」
苗木「希望と絶望は落差なんだ。今のボクは誰かとコロシアイをしても絶望が小さい。でも、例えば入学時点のボクなら誰かとのコロシアイなんて絶望的だし、それがもし『記憶をなくしているだけで』『ともに仲良く過ごした仲間たちとの』コロシアイだったりしたら、それはきっと『世界が終わってしまうことよりも』絶望的だと思うんだよ」
江ノ島「苗木さ、誰かから何か聞いたかな? 例えば――お姉ちゃんからとか」
苗木「それは違うよ!」
苗木「狛枝クンからだよ。それに多分本当は知っているんだろうけれど、ボクは記憶を逃がしていた江ノ島さんにもあっているんだよ。『幸運にも』、ね?」
江ノ島「苗木さ、何考えてるの?」
苗木「前に進むことだよ。絆を取り戻すという、より大きな希望を望んでいるんだよ」
苗木「そのためには江ノ島さん、キミを倒さなくちゃいけない。桑田クンをたきつけたり、セレスさんに豪華客船のギャンブルを教えたり、ボクを孤独へ誘導して遊んでいた江ノ島さんに。ボクがギリギリで希望を持っていられる今のうちにね」
苗木「ボクにとっては最大の勝負。江ノ島さんにとっては絶望の余興。賭けるものも手に入るものもね。さあ、江ノ島さん。ボクと勝負してくれるよね」
江ノ島「そーんな苗木きゅんの一世一代の大勝負をガンスルー決めちゃうともーっと絶望的?」
苗木「そうでもないかな? 得るものも失うものも無いだけだからね。正直迷ってもいるからね。みんなが生きていられる確率が、上がるのか下がるのかもわからないし」
苗木「でもね、江ノ島さん。ここで逃げるような絶望なら、ボクは『失望』するよ。その程度だっていうんなら、狛枝クンたちはともかくボクは、希望も絶望も盛り上がりもポップもサイコもないままで、ただキミを排除する」
江ノ島「ふーん、ふーん、ふーん。ま、てきとーに考えておいてあげるよ。じゃーねー」
苗木「うん、またね、江ノ島さん」
苗木(こうしてキーワードはそろった。フラグも立てた。コロシアイ、失われつつある絆、記憶の制御、希望と絶望の転移、第七十八期生、希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件、超高校級の幸運、絶望を望む江ノ島盾子)
苗木(ここから始まる。どういう展開になるか、ボクには予想ができない。この先にまつ絶望を想像しただけで胸が張り裂けそうになる)
苗木(けれど、≪超高校級の幸運≫苗木誠は――誰よりも絆を望んでいるから。誰よりも絆を信じているから)
苗木「希望は前に進むんだ」
苗木(どんな絶望を支払ってでもね)
苗木「だけど、きっと大丈夫。たとえ記憶を失っても。コロシアイにも江ノ島盾子にも、負けたりなんかしない。だって――」
苗木「僕たち友達だよね?」
Chapter 0 「僕の学校のカーニバル・イヴ」END
To Be Continued...
→Next CHAPTER 01「イキキル」
くぅ疲
おつきあいありがとうございました。
以下、痛いあとがきまでがSSと聞いて。
狛枝「作者代理の狛枝です。全く絶望的なSSだよね……内容よりも質がさ。絶望パートが薄いせいで苗木クンにまるで共感できないよ。そもそもスレタイになっている雅史の台詞、『僕たちずっと友達だよね』って覚えていたくらいだしね。記憶力まで絶望的だよ。だいたい長さが根本的に足りていないんだよね。まともな長さで書ける腕がなければスレが伸びるはずもないって事くらいゴミクズのボクですらわかるっていうのに」
日向「それは違うぞ!」
狛枝「日向クン、黙ってて」
モノクマ「うぷぷ。そもそも最初はさ、半絶望した苗木クンがもっと遠回しに江ノ島さんを操っての、最後の一言がきいてくる話だったのね。露骨にコロシアイを申し込んじゃったからね。台無しだよ! 葉隠クンとのシーンで取り戻した希望はなんだったのって話だよ。うぷぷぷ」
七海「設定資料集買って浮かれたからって考証甘いのはよくない、と思うよ」
罪木「あひぃぃぃぃ! もう許してぇっ……」
西園寺「あれれー? 作者代理は狛枝おにぃだったのになんでゲロブタが謝ってんの? そこすらブレブレの痛さ演出とか寒いを通り越して酸素の無駄遣いだよクスクスッ……」
澪田「もっとスレを伸ばせるSSを書けるようになるまでROMれっす!」
モノミ「英雄になる必要なんてないんでちゅよ。無理に誰かに認められなくてもいいんだからね。他人に認められなくても、自分に胸を張れる自分になればいいんでちゅ!」
狛枝「他人にすら認められない自分なんて、絶望的だけどね」
同人誌が売れまくる山田一二三がうらやましい。ここまでお付き合いいただけた方、本当にありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
つまらん
面白いですよ?
真面目に設定とか好き