あかり「朝起きたら目が見えなくなってた」(874)
ジリリリリリリリ
あかり「ん……ふぁ……」
あかり「う~……朝……?」パチ
あかり「……まだ真っ暗だよぉ」
あかね「あかり、遅刻しちゃうわよ」ガチャ
あかり「ん~まだ外暗いよぉ……」モゾモゾ
あかね「寝ぼけてるのかしら……すっかり朝よ?」
あかり「えぇ~……? 今何時?」
あかね「7時40分よ」
あかり「ええっ!?」ガバッ
あかり「ってやっぱり真っ暗だよぉ!!」
あかり「もぉ! お姉ちゃんったらあかりをからかって!」
あかね「あかり何言って……?」
あかり「あかりせっかくいい気持ちで寝てたのに~」
あかね「だ、だから学校……」
あかり「学校って……こんな真っ暗なのに」
あかね「あかりさっきから何を……」
あかり「お姉ちゃん、今何時?」
あかり「……7時45分よ」
あかり「もぉ! またそんな嘘ついて!」
あかり「自分で見るからいいよ!」
あかり「携帯携帯……あった」
あかり「えーっと……」パカッ
あかり「あれ? 電池切れてる……」
あかり「充電するの忘れちゃったのかな?」
あかり「お姉ちゃん、ちょっと電気つけて」
あかね「あかり……あなた……」
あかり「お姉ちゃん? 電気……」
あかね「まさか……」
あかり「え?」
あかね「あかり……お姉ちゃんを見なさい!」ガッ
あかり「ちょっ……」
あかね「わかる? 私の顔は見える!?」
あかり「み、見えないよぉ……だって真っ暗……」
あかね「冗談でしょ!? 本当のこと言いなさい!!」
あかり「お、お姉ちゃん怖いよ……」
あかね「いいから!!」
あかり「本当だよ……真っ暗で……」
あかね「うそでしょ……そんなこと……」
あかり「お姉ちゃん?」
あかね「……」
あかね「……ごめんねあかり」
あかり「え?」
あかね「こんな夜中に起こしちゃって」
あかね「まだ時間はたっぷりあるから寝るといいわ」
あかり「うん……?」
あかね「目が覚めればきっと……」
あかり「きっと……?」
あかね「おやすみ」
あかり「お、おやすみなさい」
両親出ないからこういう話書きにくくね?
あかり「(お姉ちゃんどうしたのかな……)」
あかり「(どうしてあんなことしたんだろ?)」
あかり「(……)」
あかり「ふぁぁあ……寝よっと……」
あかね「きっと……何かの冗談よね」
あかね「そうに……決まってるわ」
あかね「あかり……」
prrrrrrr prrrrrrrr
あかり「んん~……電話……?」モゾモゾ
あかり「誰……?」パカッ
あかり「あれ? 」
あかり「え……携帯……充電が……?」
あかり「でも鳴ってる……よね?」
あかり「こ、壊れちゃったのかな?」
あかり「まだ真っ暗……結構寝たと思ったのに」
あかり「えーっと……」ピッ
あかり「もしもし?」
ちなつ『もしもし、あかりちゃん?』
あかり「あ、ちなつちゃん? どうしたのこんな時間に」
ちなつ『あかりちゃん、なにいってるの?』
ちなつ『学校休んだから心配で電話したんだよ?』
あかり「え? あかり学校……」
あかり「今何時!?」ガバッ
ちなつ『1時ぐらいだけど……』
あかり「……え?」
ちなつ『あかりちゃん?』
あかり「……暗……い?」
あかり「(あかり目開いてるよね?)」
ちなつ『あかりちゃんってば!』
あかり「ちなつちゃん……お昼の1時なんだよね?」ゴシゴシ
ちなつ『携帯見ればわかるでしょ?』
暗い……
あかり「あ、あかりの携帯壊れて画面がつかなくなっちゃって……」
ちなつ『え? そうなの?』
ちなつ『でも部屋に時計ぐらいあるでしょ?』
暗い……すごく暗い……
あかり「あるけど……お昼と夜が……」
ちなつ『?』
ちなつ『外こんなに明るいじゃん』
あかり「……暗いよ」
ちなつ『え?』
あかり「……」
あかり「どうして?」
ちなつ『あかりちゃん?』
あかり「なにこれ……? どうして……?」ゴシゴシ
あかり「目……?」
ちなつ『あかりちゃんどうしたの?』
あかり「目あかなくなっちゃったのかな?」グイッ
あかり「……あいてる……よね」
あかり「なんで……見えないの」
あかり「電気……」
あかり「携帯の画面……壊れて……」
ちなつ『あかりちゃん!?』
あかり「……光は?」
あかり「あかりどうしちゃったの?」
あかり「目が……」
ちなつ『ねぇ!! あかりちゃん!?』
あかり「あかりのお部屋だよね……?」ヨタヨタ
あかり「ドア……ここ?」ガチャ
あかり「……ぇちゃん」
暗いよ
あかり「お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!」
あかり「お姉ちゃん!!!!」
あかね「あかり!?」
あかり「お姉ちゃん……どこ?」
あかね「ここよ……」ギュッ
あかり「お姉ちゃん……」
あかり「あのね……暗いの……」
あかね「……」
あかり「目は開いてるのに……暗くて……それで……」
あかね「あかり……」
あかり「なにも……見えなくて……」
あかね「……病院に行きましょう」
あかり「あかり……目が……」
あかね「大丈夫よ」
あかり「でも……!」
あかね「大丈夫だから……」
目が見えないあかりを見るのは辛いけど…これであかりとずっと…
/::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::|ヽ:::::::::ヽ:::::::::::|:::}
|::::|::::::|::|、::::::::|:::::::::::::| ̄ヽ`:::::ヽ:::::::::lハ
|::::|::::::|::レ\:、:\::::::::| \|ヽ|::::::::::l::::.
|::::|::::::|::| ヾ\\ ノ ィ≠= }::::::|::::l::::.
|::::|::::l:∨ ,_ /// 从::::|::|::l::::.
|∧::::ヘ::{〃´ ̄ 、 /イ:::::|::|:::l:::::.
|′ヽ::::::\ /// 〃 l:::/ ::!::::l:ハ:|
∨::|ヽ ‐ ′ ノ' ..イ/|:::::|:::::リ リ
}l、ヘ::::::.... _ ´lノ'::::|:::::|_|
リ ト ヘ:::::::::::::::::丿 `7¨|:::::|ニニヽ
ノ::::`ゝィ≦乂_ ィ . ノ|:::::|ニニ
::::::::|ニニヽュ、 |ニ|:::::|ニ
::::::ヘニニニ| .|ニ
あかり「……うん」
あかね「着替えなきゃね」
あかね「私が選んでいい?」
あかり「うん……」
あかね「可愛い服にしてあげるからね」
あかり「ありがとう、お姉ちゃん……」
あかね「こっち……座って待ってて」
あかり「……」
あかね「……」
あかり「今……お昼なんだよね?」
あかね「……そうね」
あかり「お姉ちゃん学校は?」
あかね「大丈夫よ」
あかり「……」
あかり「あかりが一回起きた時……その時……」
あかね「…….」
あかり「もう……」
あかね「ごめんね、あかり」
あかり「え?」
あかね「はい! 着替えるわよ」
あかり「う、うん……」
あかね「一人で大丈夫かしら?」
あかり「それぐらいは……」
あかね「じゃあお姉ちゃんタクシー呼んでくるね」
あかり「ありがと……」
そういや元々目が見えない人が頭ぶつけたら見える様になった人がいるからあかりも頭ぶつければあるいわ…
あかり「……」
ガチャ
あかね「すぐ来てくれるって」
あかり「うん……」
あかね「着替え終わったのね」
あかね「それじゃあ掴まって……いくわよ?」
あかり「うん」ギュッ
あかね「こっち……」
あかり「……」
あかね「段差があるからね」
あかり「うん……」
あかね「ここから階段だから気を付けて」
あかり「…………うん」
あかり「あっ」ずるっ
あかね「あかりっ!?」
ゴロゴロゴロ ガツーン
あかり「いたたた…あれ?」
あかね「靴……履ける?」
あかり「大丈夫……」
あかね「じゃあはい、ここに置くから」
あかね「手出して……」
あかり「……」スッ
あかね「ここよ」
あかり「ありがとう」
あかね「……」
あかり「……履けたよ」
あかね「じゃあ行きましょうか」
あかり「うん」
あかね「外に出るわよ」ガチャ
あかり「ぁ……」
どう転んでも重い話になる気しかしない
あかね「どうしたの?」
あかり「あったかい……」
あかね「今日はいい天気だから」
あかり「お日様の暖かさだね……」
あかね「ええ……」
あかり「こんなに……」
あかね「?」
あかり「こんなに真っ暗なのに」
あかね「……」
あかり「お日様は出てるのにね」
あかね「……行きましょう」
病院
あかね「あかりは?」
医者「診たところ目自体の問題では無いと思われますが……」
あかね「ならどうして……」
医者「申し訳ありませんがウチの病院でこれ以上詳しい検査は出来ません」
医者「紹介状を書いておきますのでそちらで再度検査を受けて頂いてよろしいですか?」
あかね「……はい」
医者「それでは……」
あかね「あのっ!」
医者「はい?」
あかね「治り……ますよね?」
医者「……大病院での検査の結果を待ってください」
あかね「…………はい」
あかね「あかり……」
あかり「お姉ちゃん、あかりの目どうなるの?」
あかね「この病院だと十分な検査が出来ないんだって」
あかね「だから今度は大きな病院に行くのよ」
あかり「そっか……」
あかね「紹介してくれたお医者様も有名な人みたいだから大丈夫!」
あかり「……」
あかね「あかり?」
あかり「あかりの目……治るよね?」
あかね「……きっと治るわ」
あかり「うん……」
あかね「帰りましょう」
BJ「話は聞かせてもらった!」
家の前
あかね「あれは……」
あかり「どうしたの?」
あかね「運転手さん、ちょっと止めて下さい」
あかり「お姉ちゃん?」
あかね「大丈夫、ちょっと待っててね」
あかり「?」
あかね「あなたたち、どうしたの?」
京子「あかねさん!」
結衣「こんにちは」
あかね「こんにちは、久しぶりね」
ちなつ「あかりちゃんが学校休んでて……それでお見舞いに」
あかね「あら、ありがとうね」
結衣「それであかりは……」
あかね「ちょっと風邪を拗らせたみたいで」
京子「大丈夫なんですか?」
あかね「すぐ治ると思うからそんな心配しなくても大丈夫よ」
ちなつ「そうですか……じゃあちょっと顔見るだけでもいいので上がらせてもらってもいいですか?」
あかね「……」
京子「あの……?」
あかね「さっき寝たところだし……」
あかね「あなたたちに移しても悪いから」
京子「でも……」
あかね「大丈夫よ、2、3日すれば学校にも行けるようになるから」
結衣「そうですか……」
あかね「あかりのこと心配してくれてありがとね」
ちなつ「いえ……これ今日のプリントです」
ちなつ「じゃああかりちゃんによろしく伝えて下さい」
あかね「伝えておくわ、せっかく来てもらったのに悪いわね」
結衣「大丈夫です、それじゃあ失礼します」ペコ
あかね「またね」
あかね「ごめんね、あかり」
あかり「何があったの?」
あかね「あかりのお友達が来ててね」
あかり「え……?」
あかね「悪いとは思ったけど今日は帰って貰ったわ」
あかり「そっか……」
あかね「会いたかった……?」
あかり「……」
あかね「……」
あかり「……わからない」
あかね「そうよね……」
あかね「さ、お家に入りましょ」
ちなつ「……絶対おかしいですよ」
結衣「うーん……」
京子「でもお姉さんがああ言ってるし……」
ちなつ「だって電話した時のあかりちゃんは普通じゃなかったですもん!!」
京子「それは病気だから……」
ちなつ「そうですけど……」
ちなつ「だとしたら結構大変な病気なんじゃ……」
京子「まさか」
結衣「まあ私たちが推測で色々言っても仕方ないよ」
結衣「確かに心配だけどお姉さんもああ言ってるしきっと大丈夫だって」
ちなつ「そうだといいですけど……」
あかね「明日にでも病院行こっか」
あかり「うん……」
あかね「早く治して学校行かないとね」
あかり「うん……」
あかね「……」
♪~
あかり「あ……メールだ」
あかね「……読んでいい?」
あかり「うん」
あかね「ちなつちゃんからね」
『あかりちゃん大丈夫? 早く治して学校来てね! みんな心配してるよ!』
あかね「……ですって」
あかり「……」
あかね「返事……どうする?」
あかり「……」
あかね「無理して返さなくてもいいのよ?」
あかり「ううん……」
あかり「大丈夫だよって……心配しないでって……」
あかね「……わかったわ」ピッピッ
あかり「……」
あかね「大丈夫よ、あかり」
あかね「大丈夫だから」
あかり「うん……」
あかね「そろそろご飯の時間ね、何が食べたい?」
あかね「なんでもあかりの好きなものでいいわよ?」
あかり「なんでもいい」
あかね「なんでも?」
あかり「うん」
あかね「……じゃああかりの好きなオムライス作ってあげるわね」
あかり「うん……」
あかね「……音楽とか聞きたい?」
あかり「大丈夫……」
あかね「そう……じゃあちょっと待っててね」
あかね「すぐ作るから」
あかり「ありがと……お姉ちゃん」
あかね「はい、お待たせ」コトッ
あかり「いい匂い……」
あかね「食べさせてあげるね」
あかり「ごめんね」
あかね「いいのよ、あかりのお姉ちゃんだもの」
あかね「はい、あーん」
あかり「んっ」パクッ
あかね「美味しい?」
あかり「うん、美味しい!」
あかね「よかった」
あかね「サラダもあるからね」
あかり「うん!」
絶望的だな…あかりの両親がどう出るかだな…さすがにお姉ちゃんだけじゃ手にをえんやろ…
おまえら
耳が聞こえなくなるのと
目が見えなくなるのと
感覚がなくなるのと
(痛み、味、快感)
どっちのほうが
やだ?
あかね「はい、おしまい」
あかり「ごちそうさま」
あかね「今日は疲れたでしょ? もうお風呂入って寝なさい」
あかね「明日は少し遠出しないといけないし……」
あかり「あ、うん……」
あかね「掴まって」
あかり「……」ギュッ
あかね「一緒にお風呂入るのも久しぶりね」
あかり「えっ? 一緒に入るの?」
あかね「一人じゃ入れないでしょ?」
あかり「あ……そっか……」
あかね「嫌だった?」
あかり「ううん……嬉しいよ!」
>>105
全部やだ
ちなつ「ふぅ~、スッキリした~」
ちなつ「あかりちゃんから返事来てるかな?」
ちなつ「あ、そういえば携帯の画面壊れたとか言ってなかったっけ……」
ちなつ「メール見れないじゃん……」
ちなつ「電話にしとけば……あれ?」
ちなつ「返事来てる……携帯直ったのかな?」
ちなつ「大丈夫、心配しないで……か」
ちなつ「ほんとに大丈夫なのかなぁ……?」
ちなつ「まあ、あかりちゃんのことだし大丈夫だよね」
ちなつ「明日の朝一応迎えにいってみよ」
ちなつ「……治ってるといいな」
あかね「今日は一緒に寝ましょうか」
あかね「なにかあった時困るものね」
あかり「お姉ちゃんの部屋はいるの久しぶりだ……」
あかね「そ、そうね」
あかね「ここがベッドよ」
あかり「ありがと」
あかね「私は少しお父さんたちと話してくるから」
あかり「うん」
あかね「首に笛かけといてあげるからね」
あかね「何かあったら呼びなさい、笛なら良く聞こえるから」
あかり「うん、おやすみなさい……」
あかね「おやすみ、あかり」
数時間後
ガチャ
あかね「あかり……?」
あかり「……」スースー
あかね「よく寝てるわね……」
あかね「無理もないわ……相当神経使ったはずだもの」
あかね「……」
あかね「あかり……大丈夫よ」
あかね「お姉ちゃんが守ってあげるからね」ナデナデ
あかね「おやすみ」
目が見えてますよーに
朝
あかり「ん……」
あかね「あかり、起きた?」
あかり「お姉ちゃん……」
あかね「少し遠出しないといけないけどまだ時間あるから寝ててもいいわよ?」
あかり「ううん、大丈夫」
あかね「そう、朝よご飯たべる?」
あかり「うん」
あかね「じゃあ準備してくるわね」スッ
あかり「……お姉ちゃん」
あかね「なに?」
あかり「治らなかったね」
あかね「え?」
うわ…
カイエン乗りてえ…
あかり「寝て……起きたらまた普通に
見えるようになってたらよかったな」
あかね「……」
あかり「昨日寝る前ずっとそう考えてたのに……」
あかね「あかり……」
あかり「そんな上手くはいかないよね」
あかね「……」
ピンポーン
あかね「……誰かしら?」
あかね「ちょっと見てくるわね」
あかり「うん……」
あかね「はーい」ガチャ
ちなつ「あ、おはようございます」
あかね「あら、あなたたち……」
結衣「あかり、どうですか?」
京子「元気になったなら一緒に学校行こうと思って……」
あかね「そうなのね、ありがとう」
あかね「でも今日もあかり学校は休むのよ」
ちなつ「そんなに悪いんですか?」
あかね「大事をとってよ、そんな重い病気じゃないわ」
結衣「そうですか……」
あかね「わざわざ来て貰ったのに悪いわね」
京子「いえ……早く良くなるといいですね」
あかね「ありがと、そろそろ行かないと遅刻しちゃうわよ?」
結衣「あっ……じ、じゃあ失礼します!」
あかね「気を付けていってらっしゃい」
目が見えないっていいずらいだろ…変に気を使われてギクシャクするのが目に見える
目は見えないのにな!ってか
あかね「あかり、ご飯の準備出来たわよ」
あかり「ありがと……」
あかね「じゃあいくわよ?」ギュッ
あかり「お客さん誰だったの?」
あかね「……あかりのお友達よ」
あかり「……」
あかね「いいお友達ね」
あかり「うん」
あかね「早く治してちゃんとお礼するのよ」
あかり「……うん」
あかね「大丈夫よ、みんなちゃんと待っててくれるから」
あかね「治ってからこのことを言ってもきっと許してくれるわ」
あかね「準備出来た?」
あかり「うん」
あかね「じゃあいくわよ」
あかね「お父さんが車出してくれるから……だいたい1時間弱ぐらいかな」
あかり「お父さん仕事休んだの? お姉ちゃんも学校……」
あかね「あかりは自分の心配だけしてなさい」
あかり「でも……」
あかね「大丈夫! 大きい病院だし今の医療はすごいからすぐに治してくれるわ」
あかり「うん……」
あかり「そうだと……いいね」
病院
あかり「ふう……」
あかね「お疲れ、大変だったわね」
あかり「うん……」
あかね「こんなにたくさん検査したんだものきっと治してくれるわ」
あかり「そうかな……」
あかね「大丈夫よ、じゃあ先生のところ行ってくるわね」
あかり「お姉ちゃん……」
あかね「どうしたの?」
あかり「ううん……なんでもない」
あかね「?」
あかね「じゃあちょっと待っててね」
医者「あらゆる視点から検査を行いました」
あかね「はい……」
医者「ですが……少なくとも今分かっている結果を見る限り原因はハッキリしません」
あかね「ハッキリしないって……!」
医者「あと考えられるのは視神経になんらか原因で損傷を与えてしまったと言うことですが……」
あかね「原因が分かれば……治るんですよね?」
医者「……一度死んだ視神経が回復することはありません」
医者「今、妹さんの目が全く見えていないならば……」
あかね「はい……」
医者「申し上げにくいのですが回復は難しいかと」
あかね「そんな……ウソですよね……?」
俺「ふっ!…ふざけるなぁ!!!」
俺「将来の俺の嫁やぞ!!!なんとかせんかい!!」
医者「いえ……お気持ちはわかりますが……」
あかね「あかりはまだ……まだ中学生なんですよ!?」
あかね「これから楽しいことがたくさん待ってるはずなんです!!」
あかね「それなのにっ!!」
あかね「あんなにいい子が……どうしてあかりが……」
医者「我々も詳細な検査結果がわかり次第全力を尽くすつもりです」
あかね「……お願いします」
医者「このことは妹さんには伝えるおつもりですか?」
あかね「……」
医者「最悪の場合は生活訓練などを受けるのをお勧めしますのでその場合は早い方がいいかと」
医者「妹さんにもご家族様にも辛い問題ですが……」
あかね「はい……考えておきます……」
あかね「お待たせ、あかり」
あかり「お姉ちゃん……その……」
あかね「検査結果が出るのもうちょっと先なんだって」
あかね「だから今日はわからないらしいわ」
あかり「そっか……」
あかね「せっかく遠くまで来たのにね」
あかり「うん……」
あかね「そうだ! せっかくだし今日はみんなで何処かに食べに行こっか!」
あかね「あかりは何がいい?」
あかり「……いい」
あかね「え?」
あかり「お家で食べよ」
あかね「でも……」
あかり「あんまり外に出たくないから……」
これはもうリン呼んできて眼軸事写輪眼移植してもらわな
ん
あかね「iPS細胞で子どもを授かれるついでに目も治せるそうよ」
??「これで目の前でパンツを被ってもバレないわね」
こっちにも貼っとくか
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
ほ
てす
家
あかり「ごちそうさま」
あかね「お風呂沸いてるけど入る?」
あかり「うん……」
あかね「じゃあ行きましょうか」
あかり「大丈夫……一人で入れるよ」
あかね「でも……」
あかり「自分の家だもん、見えなくても大丈夫だよ」
あかね「そう……」
あかり「じゃあいってくるね」
あかね「着替えは用意しておくから……」
あかね「何かあったら呼ぶのよ?」
あかり「うん」
あかり「えと……」ペタペタ
あかり「あった……」キュッ
ジャアアアアア
あかり「……」
あかり「石鹸は……ここかな?」ツルッ
あかり「あっ……」
あかり「ど、どこ……?」ペタペタ
あかり「えとえと……」ペタペタ
あかり「どこ……どこなの……」ペタペタ
あかり「どこ……うぅ……石鹸……」ポロッ
あかり「見えないよ……」ポロポロ
あかり「真っ暗だよぉ……」
あかり「……どうして」
あかり「どうしてあかりが……」
あかり「あかり何か悪いことしたの……?」
あかり「あかり……わかんないよ……」
あかり「なんで……」
あかり「暗い……暗いよ……」
あかり「なんにも見えないよ……」
あかり「うわああああああああああ!!!」
あかり「嫌だよぉ!! こんなの嫌だよ!!」
あかり「あかりの目、治ってよ! お願いだから!!」ゴシゴシ
あかり「お願い……だから……」
あかね「あかり!?」ガチャ
あかり「うっ……うぅ……」
あかね「どうしたの!? 何かあったの!?」
あかり「お姉ちゃん……お姉ちゃん……」
あかね「大丈夫、ここにいるわよ」ギュッ
あかり「……どうしてあかりなの?」
あかね「……」
あかり「どうして……」
あかね「大丈夫よ……きっと良くなるから……」
あかり「……」
あかね「大丈夫だから……」
あかね「本当に一人で寝るの?」
あかり「うん……」
あかね「でも何かあったら……」
あかり「大丈夫だよ」
あかね「……」
あかり「おやすみなさい、お姉ちゃん」
あかね「ええ、おやすみ」パタン
あかり「……」
あかり「ベッドにはいって目を瞑ればいつもと同じなのに……」
prrrrr prrrrrr
あかり「わっ! 電話……どこ?」
あかり「えと……誰かな……」ピッ
あかり「もしもし?」
ちなつ『あ、あかりちゃん?』
あかり「ちなつちゃん?」
ちなつ『身体大丈夫なの? 二日も学校休んで』
あかり「ぁ……と……だ、大丈夫だよ」
ちなつ『ほんと? 』
ちなつ『風邪拗らせたってだけで詳しいこと聞いてないから心配だったんだよ?』
あかり「う、うん、ごめんね」
あかり「でも大丈夫だから」
ちなつ『そっか! じゃあ明日……じゃなくて月曜日だね!』
ちなつ『みんな寂しがってるんだからちゃんと治してよ! 約束だからね!』
あかり「……約束」
ちなつ『え?』
あかり「ううん、おやすみ、ちなつちゃん」
ちなつ『? お、おやすみ~』
ピッ
あかり「……ちなつちゃん、ごめんね」
あかり「……」
あかり「約束守れないかも」
あかり「……」
あかり「みんな……」
あかね「あかり、起きなさい、もうお昼よ」
あかり「ん……」
あかね「予定が無いからって寝すぎてもよくないわ」
あかり「うん……」
あかね「下におりましょ」
あかね「今日はフレンチトーストだからね」
あかり「そっか」
あかね「……」
あかり「よいしょ……」
あかね「まだ階段は危ないわよね」
あかね「さ、掴まって」
あかり「ありがと……」
あかね「おいしい?」
あかり「うん、おいしいよ」
あかね「今日は予定ないのよね?」
あかり「うん」
あかね「お姉ちゃんと一緒にお出掛けしよっか?」
あかり「……」
あかね「遠くは無理だけどどこか行きたいところはある?」
あかり「……ないかな」
あかね「遠慮しなくても……」
あかり「外は……怖いよ」
あかね「……お姉ちゃんがついてるわ」
あかり「ううん、行きたくない」
あかね「でも外の空気吸って……」
あかり「窓開けるから」
あかね「そういう……」
あかり「それに」
あかね「?」
あかり「なにも見えないんだからどこに行っても変わらないよ」
あかね「……」
あかり「だから行かない」
あかね「……そう」
あかね「じゃあなにか欲しいものはある?」
あかね「お姉ちゃん、買って来てあげるから」
あかり「……ない……かな」
あかね「あかり……」
あかり「ごちそうさま」ガタッ
あかね「部屋に行くの?」
あかり「うん」
あかね「待って、今……」
あかり「一人で大丈夫だよ」
あかね「危ないわよ」
あかり「大丈夫だってば」ヨロヨロ
あかね「……」
部屋
あかり「……」
あかり「もう前みたいな生活には戻れないよね」
あかり「普通に学校いって普通にみんなと遊んだりも出来ない」
あかり「もうあかり幸せにはなれないんだね……」
あかり「……」
あかり「幸せに……」
あかり「あかり……」
あかり「なりたいよ……うっ……うぅ……」
あかり「こんなの嫌だよ……」ポロポロ
あかり「夢なら覚めて……お願い……」ポロポロ
あかり「じゃないとあかり……」ポロポロ
あかり「もう……」
数時間後
コンコン
あかね「入るわよ?」ガチャ
あかね「あかり、寝てるの?」
あかり「起きてるよ」
あかね「ケーキ買って来たわ、食べる?」
あかり「……うん」
あかね「ショートケーキよ、あかり好きでしょ?」
あかり「ありがと」
あかね「さっき病院から明日来てくれって電話があったわ」
あかね「これであかりの目もきっと治るわね」
あかり「……」
あかね「元気だすのよ?」
あかり「……うん」
次の日
あかね「じゃあ行くわよ」
あかり「うん」
あかね「帰ってるころには見えるようになってるかしれないわよ?」
あかり「そうかな」
あかね「元気出して、あかり」
あかり「大丈夫だよ……」
あかね「よいしょ、はい、車に乗るわよ」
あかり「ごめんね」
あかね「謝ることじゃないでしょ」
あかり「……うん」
病院
あかね「じゃあその手術をすれば治るんですか!?」
医者「疾患自体は治ります……ですが」
医者「先日も言ったとおり一度死んでしまった視神経を蘇らせることは出来ません」
あかね「そんな……」
あかね「じゃあ……じゃああの子はこの先ずっと見えないままなんですか!?」
医者「残念ですが……」
あかね「ウソ……ウソでしょ……?」
あかね「お願いします!! 先生!!」
あかね「お願いですからあかりを治してあげて下さい!!」
医者「赤座さん……」
あかね「あかりを……助けてあげて下さい……」
医者「今の医療ではどうすることも……」
あかね「あかり……」
医者「なーんちゃって、ウッソピョーーーーーーーーーーンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
医者「ねぇねぇビックリした?wwwwwwwwwwwビックリした?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
医者「今後ですが……」
医者「まず入院していただき脳底に出来た動脈瘤の手術を行います」
医者「今回行うのは動脈瘤内部にコイルを詰める血管内手術です」
医者「まだ新しい方法ですが腕の確かな者が執刀にあたりますのでご安心下さい」
医者「瘤自体は大きなものではないので難しい手術ではありません、ただ出来た場所が悪かったとしか…….」
医者「傷が目立たないので妹さんのことを考えても開頭手術よりはこちらの方がいいかと」
あかね「ありがとうございます……」
医者「その後は生活訓練を受けていただくことになりますが……」
あかね「はい……」
医者「辛いとは思いますがこうなってしまった以上伝えるしかありません」
あかね「……」
待合室
あかね「あかり……」
あかり「お姉ちゃん?」
あかね「あのね……」
あかり「……」
あかね「お医者様が……」ポロッ
あかり「うん……」
あかね「ぅ……くっ……」ポロポロ
あかり「お姉ちゃん……」
あかね「あかり……あかり……」ポロポロ
あかり「いいよ……わかってるから」
あかり「もう……」
あかり「治らないんだね」
あかりの部屋
あかり「はぁ……」
あかり「やっぱり治らないよね」
あかり「……」
あかり「ずっとこのままかぁ~……」
あかり「もうなんにも見れないんだ……」
あかり「お父さんもお母さんもお姉ちゃんも」
あかり「ごらく部や学校のみんなの顔も……」
あかり「なんにも……見れない」
あかり「……死ぬまでずっと」
あかり「死ぬまで……」
あかり「それなら……」
あかり「……」
あかり「寝よう……」
朝
あかね「ちょっとあなた!」
ちなつ「あかりちゃん!? いるんでしょ!?」ドタドタ
あかり「……ん?」
あかね「ま、待ちなさい」
ちなつ「あかりちゃん!? 入るよ!!」
ガチャ
あかり「え……?」
ちなつ「一体どうしたって言うの?」
ちなつ「今日も休むなんて……」
あかり「ぁ……その……」
ちなつ「まだ病気治ってないの?」
あかり「……」
ちなつ「大丈夫って言ってたのに……」
あかり「ご、ごめん」
ちなつ「それで……今日も休むのね」
あかり「……」
ちなつ「体調……悪いの?」
あかり「うん……」
ちなつ「どこが?」
あかり「それは……」
ちなつ「こっち向いて喋って……」
あかね「出てって」
ちなつ「え?」
あかね「今すぐ出ていって」
ちなつ「でも……」
あかね「いいから出て行きなさい!!」
ちなつ「!!」ビクッ
あかり「……」
ちなつ「すみませんでした……」
ちなつ「……また来ます」
バタン
あかね「っ……」
あかり「お姉ちゃん……」
あかね「ふぅ……ごめんね、お友達怒鳴っちゃって……」
あかり「……」
あかね「今度謝らないと……」
あかり「そうだね……」
_,,,、 r,
i/'''i、 .,i´丿 l゙ l |'i、
/,,iiヽ、 ,/ ,こ,,--、、 ,,,,,,ソ '"゙フ │|,i、、
,,‐,, ''-,゙''゙,,iシ‐'''^,,乙,,ノ ゙''ー,く,㍉ .r,、,,,,,l゙ .“ ,,ノ
.,r'',,r,_,゙l㍉ ´ .,―''゙,''ヽ ,=,-‐'"_、/ @ `'''i、 ,‐'".,,-¬┐
`'" ヘ;''⊇ | .,,,'',ブ./` ―‐'''"`ヾ'i、 丿/、 .゚',,,-'"゛
l゙ |,]〃 / /ー''" ,、 ,〟 .r,",} 丿./ .,r″
| レニゴ │.!,,_ ._,,l゙ヽ ゙lヽ,,、 ` ,/ ,/` ゙lヽ,,,,_、 .,,ッ=ッ.
ヽ-′` `-、,二,_,/ `'-,,"''ー、、 ( ノ `'-,,,_^''┐ |.l゙ .}|
`''―" `" ⌒′ ゙'ヘニソ"
とりあえずコンビニいってくる
その間に誰か書いてたらその人に任せる
この時期ホットおいてない自販機ってなんなんだろうな
続き書いていい?
結構有名な庭師なんだが
学校
向日葵「赤座さん今日もお休みですのね……」
櫻子「大丈夫かな~?」
向日葵「先生も詳しいことは教えてくれませんし……」
向日葵「吉川さんは何か聞いています?」
ちなつ「……」
向日葵「吉川さん?」
ちなつ「私今日あかりちゃんの家に行ったの」
櫻子「え!? そうなの? あかりちゃんどうだった?」
ちなつ「最初お姉さんが出て来て休むって」
櫻子「それで?」
ちなつ「こんなに長く休んでるから重い病気なんですかって聞いても大丈夫だからって詳しくは教えてくれなかった」
向日葵「少し変ですわね」
ちなつ「私もそう思ってお姉さんに問い詰めたんだけど答えてくれなくて」
ちなつ「ついカッとなって家にあがりこんじゃってさ」
櫻子「それであかりちゃんには?」
ちなつ「会えたよ……会えたけど……」
向日葵「病気でしたの?」
ちなつ「布団に入って向こうむいてたからよくわからなかったけど病気してるような感じじゃなかったと思う」
向日葵「そうですか……」
ちなつ「声は元気なかったけどね」
櫻子「見えない病気とか?」
向日葵「精神的なものでしょうか」
向日葵「仮にそうだとしたら理由も明かし辛いでしょうし」
ちなつ「うん……」
ちなつ「あかりちゃんにも直接聞いたんだけどお姉さんに出てけって怒鳴られちゃって」
向日葵「そうですの……」
ちなつ「どうしちゃったのかな……あかりちゃん」
向日葵「確かに心配ですが私達があれこれ推測で話しても仕方ありませんわ」
向日葵「赤座さんの快復を願いましょう」
ちなつ「そうだね」
櫻子「ただの引きこもりかもしれないしね!」
向日葵「……それもそれで問題ですわよ」
ちなつ「ほんと……どうしちゃったんだろ」
あかね「明日から入院だからね」
あかり「うん……」
あかね「3、4日あれば退院できるって言ってたわ」
あかね「身体に傷もほとんど残らないし次の日からすぐに動けるって」
あかり「うん……」
あかね「怖がらなくても大丈夫よ、有名な先生が手術してくださるみたいだし瘤も……」
あかり「お姉ちゃん」
あかね「……なに?」
あかり「あかり別に怖くないよ……大丈夫だから」
あかね「……」
あかり「だから……」
あかり「一人にして」
部室
京子「そんなことが……」
結衣「いくら勝手に家に上がったからってあかねさんが怒鳴るなんて」
京子「だよなぁ」
ちなつ「……」
結衣「どうしても言えない理由なのか?」
京子「ま、まさかもうすぐ死……」
ちなつ「そんなことあるわけないじゃないですか!!」バンッ
京子「わっ!!」
ちなつ「……すみません」
京子「私こそごめん……」
結衣「とにかく明日みんなであかりの家に行ってみよう」
結衣「それでも教えてもらえないなら待つしかないよ」
ちなつの家
ちなつ「はぁ……心配だな……」
ちなつ「なんにも言ってくれないなんて」
ちなつ「……」
ちなつ「……でも勝手に押し掛けたのは悪かったよね」
ちなつ「ちゃんと謝っておこう……電話出てくれるかな?」ピッ
prrrrr prrrrr prrrrrr
ちなつ「……」
prrrrr prrrrr prrrrrr
ちなつ「出ないか……」ピッ
ちなつ「明日家に行った時にしよう」
次の日
あかね「準備できた?」
あかり「うん」
あかね「まあすぐ戻ってこれるしね」
あかり「そうだね」
あかね「……お友達に」
あかね「お友達には何も言わなくていいの?」
あかり「いいよ……もう」
あかね「今はいいにくいかも知れないけどいつかは……」
あかり「いいから行こ」
あかね「……そうね」
放課後
ピンポーン
母「はい?」ガチャ
京子「こんにちは」
母「あら、京子ちゃんに結衣ちゃん……それにちなつちゃんだったわね」
結衣「あの……あかりのことなんですけど……」
母「ええ……」
ちなつ「今あかりちゃんは?」
母「あかりは……」
ちなつ「お願いします! 私達あかりちゃんが心配なんです!!」
母「そうよね……心配してくれてありがとう」
母「あかりは今日入院したわ」
京子「入院!?」
結衣「そんな重い病気なんですか!?」
母「脳の病気でね……手術もするの」
ちなつ「そんな……」
母「でも難しい手術ではないし3、4日で戻れるらしいわ」
母「ただ……」
結衣「ただ?」
母「……あかりが言いたくないみたいだから私はこれ以上言えないわ」
母「ごめんなさい」
結衣「いえ……」
母「これからもあかりをよろしくね」
母「あなたたちの力も借りなければならないと思うから」
ちなつ「? ……はい」
-=ミ
〃):) ハ-― 、
_{{:{:{/::≫'"´  ̄ ̄ ̄`ヽ、 _
>ヘ.::.:_>'´ .::.::.::.::.:-―::=ミ V/⌒\
/ .::./ .::.::.::./::.::.::.::.:: ⌒\
{人 .::./ .::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.: .::.::.ヽ
/ .:ーァ .::.::.::.::/:/\/.::.::.::.::. .::.::.::.::.:'.
/ .::.::./ .::.::.::.::/テ=ミ. |ヽ.::.::.::.::. .::.::.::.::.::.::i
/'⌒7 .::.::.:: ::.::.::.::/ 乂..::::Ⅵ│.::.::.::.::.::/ :.::.::.::.::.::.ト: .
/.::.::.::.::| ::.:ハ.::.i (_)´ |/|.:: /|.::.::.::.::.::.::.::.::}: .
厶ィ.::.::.: | ::./ 、| |Ⅹ :i/::.::.::.::.::.::.ノ: : : .
___ |::.::.::.八:{ , テ=ミ ∨.::.::.::/.::/\ : : : .
/⌒\ i{'⌒^レi/ :. ト ヾ..:::Ⅳ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:) : : : .
'⌒′ 人. V⌒ ´ :. ゝ (.)厶イ::.::./.::.::.:/ : : : : :
/ / \} __,, -―=ゝ ,,__({ _,,. <.::.::.::.::/.::.::.:/: : : : : : : :
r─ < `''ー-=ニ二)::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/: : : : : : : : : :
/ }  ̄ ̄} 丶、  ̄¨V⌒乙/⌒}/⌒: : : : : : : : : : : :
/ 〈  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
く __ \ ∨: : : : : : : '^つ (ヽ: : : : : : : :
厂 ̄ } : : : : : / ノ ̄ (二): : : : :
\/ }/ ∨: : : : / ー`ァノ: : :
/ 〈: : :./ _, ´: : : : :
京子「まさか入院してたなんてな……」
結衣「ああ……」
結衣「それも脳の病気で手術だなんて」
京子「なんで言いたくないんだろ」
京子「すぐに治るみたいだけど……」
結衣「わからないな」
ちなつ「……」
結衣「とにかくあかりが帰って来るのを待つしかないね」
京子「そうだな」
ちなつ「あかりちゃん……」
ちなつ「(何があったの……?)」
二日後
あかね「手術無事に終わって良かったわね」
あかり「……」
あかね「明日の夕方には退院できるみたいよ」
あかり「そっか」
あかね「それにしても驚いちゃった」
あかね「脳の手術だっていうのにこんなにすぐに終わるし傷も全然」
あかね「お姉ちゃん、あかりの頭に大きな傷が残ったらと思……」
あかり「お姉ちゃん」
あかね「どうしたの?」
あかり「手術なんてしなくてよかったのに」
あかね「なにを……?」
あかり「どうせ見えないんだから」
あかね「あかり……」
あかり「そうでしょ?」
あかね「そ、そんなことあるわけないでしょ!」
あかね「もしそのままにしてたら瘤が膨らんで破裂しちゃうのよ?」
あかね「そしたら最悪命だって……」
あかり「それでもいいよ!!」
あかね「!?」
あかり「それでも……このままずっと目が見えないなら……」
あかね「あかり……」
あかり「生きてる意味がないよ」
あかね「あかり、やめなさい……」
あかり「死んだって同じだよ」
あかね「あかり!!」
あかね「そんなこと言うのはやめなさい!」
あかり「……」
あかね「あなたがいなくなったらどれだけの人が悲しむと思うの?」
あかね「その人たちの気持ちを考えて!」
あかり「……知らないよ、そんなの」
あかね「まだそんなこと……」
あかり「お姉ちゃんにはわからないよ!!」
あかり「あかりの気持ちなんて……」
あかり「わかるわけないよ!!」
あかね「そんなこと……」
あかり「お姉ちゃんは目が見えるんだから!!」
数日後
医者「妹さんの様子はどうですか?」
あかね「ずっと塞ぎ込んでて……ずっと部屋に篭っています」
医者「そうですか……」
医者「生活訓練の方もあまり積極的に取り組んでいないようで……カウンセリングの方もなかなか……」
あかね「……」
医者「こればかりはどうしようもありません」
医者「最初から無いのと途中から失ってしまうのではわけが違いますから……」
医者「根気強く支えてあげて下さい」
あかね「はい……」
部室
ちなつ「今日先生があかりちゃんがしばらく休むって言ってました……」
京子「え……? 手術して良くなったんじゃないのか?」
結衣「まさか……手術が失敗したとか?」
ちなつ「いえ……今日あかりちゃんの家に行った時無事に退院したってお姉さんから聞きましたから」
京子「なら……」
ちなつ「でもお姉さん全然嬉しそうじゃなくて……悲しそうでした……」
結衣「……後遺症」
京子「え?」
結衣「脳の病気って言ってた……だとしたら後遺症があるのかも知れない」
京子「く、車椅子とか?」
結衣「わからないけど……」
これ1000までいくんじゃ
結衣「その可能性も考えられなくはないよ……」
京子「そうだとしても私たちに話してくれたって!」
ちなつ「そうですよ! あかりちゃんがどんな身体になっても私たちが支えてあげるのに……」
結衣「それはもちろんそうだけど……」
結衣「あかりも悩んでるはずだよ」
結衣「今一番苦しんでるのはあかりだ……」
結衣「後遺症のせいなのか精神的なもののせいなのかに関わらずね」
ちなつ「そうですね……」
京子「なんにしたって私たちがあかりを支えてあげないとな」
結衣「ああ」
ちなつ「……友達ですもんね」
あかりの部屋
あかり「……」
あかり「やること……ないなぁ」
あかり「そもそも出来ることが少ないか……」
あかり「……」
あかり「つまらないよ……全然楽しくない」
あかり「目が見えてた時はあんなに毎日楽しかったのに……」
♪~
あかり「……メール」
あかり「読めないや……」
あかり「……」
あかり「今……何時かな」
prrrrr prrrrrr
あかり「ん……ぁ……寝ちゃってた」
prrrrr prrrrrr
あかり「誰だろ……」
prrrrr prrrrrr
あかり「まあいっか……」ピッ
あかり「……はぁ」
prrrrrr prrrrrr
あかり「……また?」
prrrrrr prrrrrr
あかり「うるさいなぁ……」ピッ
あかり「もしもし?」
ちなつ『あ、あかりちゃん?』
あかり「ちなつちゃん……」
ちなつ『その……久しぶり』
あかり「……うん」
ちなつ『それで……手術したって聞いて……』
あかり「……」
ちなつ『だ、大丈夫?』
あかり「うん……」
ちなつ『そっか……よかったね』
あかり「……」
ちなつ『えと……学校はまだこれそうにない?』
あかり「学校……」
ちなつ『みんな心配して……』
あかり「もう行けないよ」
ちなつ『え……?』
あかり「もう学校には行けない」
ちなつ『ど、どうして……』
あかり「じゃあね……」ピッ
あかり「……」
あかり「行けないんだよ……」
あかり「もうあかりは普通には戻れないんだよ」
あかり「……」
あかり「前みたいに……」ポロッ
あかり「みんなと一緒に学校いけないの……!」ポロポロ
このss見て思い出したけどブラックジャックで、目の移植には成功して再び見える様になるのはいいけど
見える時間帯にタイムリミットがあって一日か十五分だか忘れたけど一時的にだけ見える様になるって話ならあった
そういや、また思い出したけど遊戯王の城之内の妹も目がなんか病気じゃなかったっけ?うろ覚えだけど
ちなつ「もしもし、あかりちゃん? もしもし?」
ちなつ「……」
ちなつ「行けない……」
ちなつ「行けないってなに……?」
ちなつ「なにがあったの?」
ちなつ「……」
ちなつ「どうして何も教えてくれないの?」
ちなつ「あかりちゃん……」
ちなつ「友達でしょ……?」
サラダ油
あかり「万華鏡写輪眼使い過ぎて失明しちゃったよぉ…」
あかり「お姉ちゃんの目…」
コンコン
あかね「あかり……ご飯持って来たわよ」ガチャ
あかり「……」
あかね「ちゃんと食べないとダメよ?」
あかり「いらない」
あかね「……食べなさい」
あかり「……」
あかね「ほら……寝てばっかじゃ身体に悪いわよ」バサッ
あかり「いらないってば」
あかね「あかり……」
あかね「じゃあ机のうえにおいておくから」コトッ
あかね「一人で食べれなかったら呼ぶのよ」
あかり「……」
いや一人で食べるのはかなりキツイと思いますよあかねさん…
あかり「ご飯なんか食べても意味ないよ……」
あかり「明日も何も見えない」
あかり「明後日も明々後日も何も見えない」
あかり「その次の日も……ずっと、ずーっと……」
あかり「真っ暗……」
あかり「……」
あかり「生きてても……」
あかり「なんにも……」
あかり「……」
あかり「それなら……」
あかり「死にたいな」
いやどう考えても嗅覚だろ
味覚失うってかなりきついぞ 何食っても上手くないし食欲減るだろ…
>>650
嗅覚失ってガス漏れとかしてたら死ぬよ
>>653
そんな事言っちゃったら刺激物口にしても味覚無くしたら分からんぞ?
あかり「死ぬってどんなのかな?」
あかり「きっと真っ暗なのは同じだよね……」
あかり「……」
あかり「あかりが死んだらみんな悲しむかな?」ヨタヨタ
あかり「お父さんとお母さん、お姉ちゃんはきっと泣いちゃう……」ペタペタ
あかり「ごらく部のみんなも悲しいかな」
あかり「カッター……これだよね」カチカチ
あかり「ごめんね、みんな」
あかり「でもあかり……こんなの耐えられないよ……」
あかり「みんなの顔が二度と見れないなんて……」
あかり「ごめんね」
やまろ
やめろ
ピンポーン
あかね「はい」ガチャ
ちなつ「こ、こんばんは……」
あかね「あなたは……」
ちなつ「この前はすみませんでした……」
あかね「ううん……私こそごめんなさい」
あかね「あかりのことを大切に思ってのことだったのにね」
ちなつ「いえ……」
ちなつ「それで私やっぱりあかりちゃんが心配で……」
あかね「……ええ」
ちなつ「やっぱり……まだ教えてもらえませんか?」
あかね「……上がって」
ちなつ「はい……お邪魔します」
ちなつ「それで……あかりちゃんは……」
あかね「ちなつちゃん……でいいかしら?」
ちなつ「はい」
あかね「ちなつちゃんはどこまで聞いてるの?」
ちなつ「脳の病気で手術したってことだけです」
あかね「そう……手術は成功したの、難しい手術じゃなかったし」
あかね「ただ……」
ちなつ「後遺症……ですか?」
あかね「後遺症ではないのだけど……」
あかね「脳に出来た瘤のせいで……」
母「あかり!!?」
ちなつ「!?」
あかね「お母さん!?」ダッ
ちなつ「っ!」ダッ
あかね「(まさか……)」ダッダッ
あかね「あかり!?」
ちなつ「あかりちゃん!?」
-=ミ
〃):) ハ-― 、
_{{:{:{/::≫'"´  ̄ ̄ ̄`ヽ、 _
>ヘ.::.:_>'´ .::.::.::.::.:-―::=ミ V/⌒\
/ .::./ .::.::.::./::.::.::.::.:: ⌒\
{人 .::./ .::.::.::.::.::.::.::.::.:/::.::.: .::.::.ヽ
/ .:ーァ .::.::.::.::/:/\/.::.::.::.::. .::.::.::.::.:'.
/ .::.::./ .::.::.::.::/テ=ミ. |ヽ.::.::.::.::. .::.::.::.::.::.::i
/'⌒7 .::.::.:: ::.::.::.::/ 乂..::::Ⅵ│.::.::.::.::.::/ :.::.::.::.::.::.ト: .
/.::.::.::.::| ::.:ハ.::.i (_)´ |/|.:: /|.::.::.::.::.::.::.::.::}: .
厶ィ.::.::.: | ::./ 、| |Ⅹ :i/::.::.::.::.::.::.ノ: : : .
___ |::.::.::.八:{ , テ=ミ ∨.::.::.::/.::/\ : : : .
/⌒\ i{'⌒^レi/ :. ト ヾ..:::Ⅳ.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:) : : : .
'⌒′ 人. V⌒ ´ :. ゝ (.)厶イ::.::./.::.::.:/ : : : : :
/ / \} __,, -―=ゝ ,,__({ _,,. <.::.::.::.::/.::.::.:/: : : : : : : :
r─ < `''ー-=ニ二)::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:/: : : : : : : : : :
/ }  ̄ ̄} 丶、  ̄¨V⌒乙/⌒}/⌒: : : : : : : : : : : :
/ 〈  ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
く __ \ ∨: : : : : : : '^つ (ヽ: : : : : : : :
厂 ̄ } : : : : : / ノ ̄ (二): : : : :
\/ }/ ∨: : : : / ー`ァノ: : :
/ 〈: : :./ _, ´: : : : :
____
/ \
/ / \\
/ ⌒ ⌒ \ ハハハハ
| ,ノ(、_, )ヽ |
\ トェェェイ /
/ _ ヽニソ, く
____
/ \
/ ― ― \
/ ⌒ ⌒ \ は?
| ,ノ(、_, )ヽ |
\ トェェェイ /
/ _ ヽニソ, く
「.l ┌i __冖__ / // ./ ⌒ヽ|、/ / // } / || ヽ \
│| |│ └ァ r='、 〔/ / / .|,/` メ、/ //| / ノ' Vヾ_,, \
ヽ_フ ¨. (.ロ ヒハ) _ / / ___´ `ー ノ/ 、_,, -‐ ''¨V} \ ',\ \
「.l ┌i __п__ヽ〉 / ,ィ./\ ィ<三ミoヽ、`ヽ _ リ ∨ , `ヽヽ、
│| |│ └┐п| 7_// / ( __、 , 二二)ヽ -''´_,xzzx、 ∨ } ``
ヽ_フ ¨ .ノノ }ノ / { |/ \\\\\\´(ノ¨¨¨Y¨`ヽ一} |
n ┌i 「.| / | || ′ ヽ{¨ゝ‐'/ | v
ll └゙ │| ./ .| || || { .∥/ヾ、
ll ノノ { | || === 、、 .|| ∨}/.| ヽ
l| 「 | ┌i  ̄フ. || / :::. || } l
|l ヽ_フ .Ll / :l || / :: .|| } .l
ll 「.| ┌i > ::! || ./ l .|| ' .l
l| |│ |│ \ ::l .|| , l .|l / .l
|l ヽ_フ ¨ .トー- ::! .|| | l ∥ / l
ll 「.| ┌i | :::! || | / 〃 ./::|l l
ll |│ |│ iヾ :::!、 ∧V ヽ / ///:::::!! l
|l ヽ_フ ¨ { :::! \ ' \ \ _ ' .//|:::::::::||:: l
. n. n. n l :::! ヽ \  ̄... /丿:|:::::::::||::: l
|! |! |! l :::| ` ‐、ヽ _ _ .....:::::::::`¨::::::::|:::::::::||:::: l
o o o ,へ l ::::| \__ イ::::::::::::::::||::::::::::::|::|:::::::::||:::: l
/ ヽ ::::| |:::::::::::::::::||::::::::::::|::|:::::::::||::::: l
(⌒Y⌒Y⌒)
/\__/|
/ /ー ー\
(⌒ / / ⌒ つ⌒ \
( (6 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( | \____ノ | < 出た!
 ̄\ \皿皿ノ / \_________
\____/
/ \
| | | |
| | | |
|⌒\| |/⌒|
| | | | |
| \ ( )./ |
| |\___人___/| |
| | λ . | |
( ヽ
( )
(____)
あかり「ぃっく……」ポロポロ
あかね「あかり……何を……」
母「この子……手首を……」
ちなつ「そんな……」
あかり「痛い……痛いよ……」ポロポロ
あかね「なんで……あかり……」
ちなつ「くっ……」スッ
ちなつ「大丈夫、少し切っただけです!」
ちなつ「救急箱は?」
母「取ってくるわ!」
ちなつ「あかりちゃん……死のうとしたの……?」
>>685から一気に関係ないaaずくしになっなwww
あかり「だって……だって……」ポロポロ
あかり「目が見えなくなって……真っ暗で……!」ポロポロ
ちなつ「目が……?」
あかり「なんにも楽しくなくて……!」ポロポロ
あかり「辛くて……苦しくて!」ポロポロ
ちなつ「……」
あかり「死にたいのに……」
あかり「痛くて……切れなくて」
あかり「頑張ったのに……」
あかり「痛いの我慢したけど……」
あかり「死ねなくて……!」
あかり「もう……あかりどうしていいか……」ポロポロ
ちなつ「目が見えなくなっても……私たちがいるよ?」
あかり「でも……もう学校には行けない……ごらく部のみんなで遊べない……」
ちなつ「そんなことない」
あかり「みんなの顔ももう見れない……」
あかり「もう……」
あかり「ちなつちゃんの笑顔も二度と見れないの!!」
ちなつ「あかりちゃん!」ギュゥ
あかり「ちなっ……つ……ちゃん……」
ちなつ「……顔が見えなくても私がここにいるのわかるでしょ?」
あかり「……」
ちなつ「私が悲しい顔してるのがわかるでしょ?」
あかり「うっ……うぅ……」
ちなつ「私たち、友達だもんね」
あかり「ちなつちゃん……ちなつちゃん……」
あかり「うわあああああああああ!!!!」
ちなつ「落ち着いた?」
あかり「うん……」
ちなつ「どうして……言ってくれなかったの?」
あかり「……自分でもどうしていいかわからなくて」
あかり「みんながどんな反応するのか怖かったから……」
ちなつ「全く……もう少し友達信用してもいいんじゃない?」
あかり「うん……」
ちなつ「私たちがそんなことであかりちゃんから離れるわけないでしょ?」
あかり「でも……」
ちなつ「大丈夫! みんなあかりちゃんが大好きなんだから!」
あかり「ありがとう……」
ちなつ「みんなで支えてあげるよ」
あかり「……大変だよ?」
ちなつ「わかってる」
あかり「たくさん迷惑かけるよ?」
ちなつ「大丈夫」
あかり「嫌になるよ?」
ちなつ「ならない」
あかり「……」
ちなつ「だから一緒にがんばろ?」
ちなつ「ね? 約束!」
あかり「……うん!」
ちなつ「えへへ」
あかね「あかり……寝たわ」
ちなつ「そうですか」
あかね「ありがとね、ちなつちゃん」
ちなつ「いえ、大切な友達ですから」
あかね「うふふ……凄いわね、友達って」
あかね「家族の私でもどうしていいかわからなかったのに」
ちなつ「私もただ必死でしたから……」
あかね「……あかりのことよろしくね」
あかね「私達もできる限りのことはするから」
ちなつ「任せて下さい!」
つか、やっぱ無理だろこれ あかりがいい子なのは周りも承知だろうが、どんなに綺麗事並べても必ず限界は見えてくるはず
数日後
ちなつ「あかりちゃん! 来たよー!」
あかり「あ、ちなつちゃん!」
結衣「私もいるぞ!」
京子「私だっている!!」
あかり「あはは、みんないらっしゃい!」
ちなつ「今日はプレゼントがあるんだよ!」
あかり「え? そうなの?」
京子「まずは私達から!」
結衣「音楽プレーヤーだよ」
京子「高かったんだぞー!?」
あかり「わぁ! ありがとう!」
ちなつ「私は腕時計!」
あかり「腕時計?」
ちなつ「触って時間がわかるやつだよ!」
ちなつ「しかも音声読み上げ機能つき!」
あかり「すごぉい! ありがとね、ちなつちゃん!」
ちなつ「それにこれも!」スッ
あかり「紙……?」
あかり「これって……点字?」
ちなつ「そうだよ! 手紙書いたから読んでね」
あかり「ちなつちゃんが全部打ったの?」
ちなつ「頑張ったんだから!」
あかり「ありがとう……でも……」
俺「潜水艦ゲーム持ってきたわ」
失明しても子供は作れるんだよな…(暗黒ゲス微笑)
>>752
iPSはそこに使うのか(話題回収)
ちなつ「でも?」
あかり「あかりまだ点字全部覚えてなくて……」
ちなつ「え……」
あかり「ご、ごめん……」
京子「音読してあげれば?」
結衣「ああ、それいいかも」
ちなつ「い、いやですよ! 恥ずかしいじゃないですか!」
京子「照れることないだろー?」
ちなつ「いやです!」
ちなつ「あかりちゃん! あとでゆっくり読んでくれればいいから」
あかり「うん! 大切にするね!」
あかり「みんなありがとう!」
櫻子「あかりちゃんにはこっちの方が似合うよ!」バッ」
向日葵「いえ、こっちですわ!!」バッ
あかり「わっ!」
櫻子「おっぱい大魔神の選んだ服なんて着れるわけないだろ!」
向日葵「あなたのお子ちゃまなセンスよりは断然マシですわ!!」
櫻子「なんだと!?」
向日葵「なんですの!?」
あかり「ふ、二人とも仲良く……」
櫻子「あかりちゃんの……」
向日葵「服を選ぶのは……」
櫻子・向日葵「私だ(ですわ!」
あかり「あはは……」
あかり「お日様があったかいね」
ちなつ「そうだね」
あかり「目が見えなくなった時はもう散歩なんてしないと思ってた」
ちなつ「うん……」
あかり「ちなつちゃんのおかげだよ」
ちなつ「そんなこと……他のみんなも協力してくれたし」
あかり「そうだね……でも」
ちなつ「でも?」
あかり「ううん……なんでもない」
ちなつ「?」
あかり「あのね、ちなつちゃん」
あかり「あかり幸せだよ」
ちなつ「え?」
あかり「目が見えなくなって……もう生きてる意味なんてないと思ってた」
あかり「どこにいたって真っ暗、どこまでもどこまでも……」
ちなつ「……」
あかり「でもね、感じるの」
あかり「通りのカフェからコーヒーの匂いがする」
あかり「遠くで電車が走る音がする」
あかり「足の裏から人が歩く振動が伝わる」
あかり「風が身体を通り抜けてく」
あかり「確かに見えないけどあかりの世界はちゃんとそこにあるの」
ちなつ「そっか……」
あかり「もちろん目が見えるようになるのがいいんだけど」
あかり「それでもあかりは幸せだって言えるよ」
ちなつ「あかりちゃん……」ポロッ
ちなつ「よかった……本当に……」ポロポロ
あかり「ちなつちゃん泣いてるの?」
ちなつ「ご、ごめん……なんか泣けてきちゃって……」
あかり「ダメだよぉ、あかりの中のちなつちゃんはいつも笑ってるの!」
ちなつ「そんなこといったって……」
あかり「えへへ、ちなつちゃんは優しいね」
ちなつ「そ、そんなことないよ」
あかり「そんなことあるよ!」
ちなつ「もう……わかったから!」
あかり「えへへ……あ! ケーキの匂い!」
ちなつ「え? そう?」クンクン
あかり「甘い匂いだよ! あかりこの匂い好きなんだ」
あかり「それにね、結衣ちゃんが作るオムライスの匂いも大好き!」
あかり「あとうすしおも!」
ちなつ「ふふっ、食べ物ばっかり」
あかり「でもね、一番好きなのは……」
ちなつ「なに?」
あかり「ちなつちゃんの髪の匂いかな!」
ちなつ「えっ……?」
ふわっ
あかり「ぁ……」
ちなつ「ど、どうしたの?」
あかり「今ちなつちゃん顔真っ赤でしょ?」
ちなつ「なっ!?」
あかり「今ちなつちゃんの顔が見えた気がした」
ちなつ「そ、そんなわけ……」
あかり「……でも真っ赤でしょ?」
ちなつ「う……い、いいから行くよ!」
あかり「えへへ……はぁ~い!」
おしまい
病気の下りは一応調べたが無理やりだ
詳しく知ってる人からみたらツッコミどころ満載だと思う
あと視覚障害者が近くにいる人から見てもおかしいとこ多いと思うが許してくれ
乙
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/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ ……………………………… ……………
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
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おつ
結衣「……どうかな?」
あかり「……あかりも、それでいいと思う」
ちなつ「そんな……」
あかり「あかり許せないから、追いかけまわして無理やりキスしたちなつちゃんを」
あかり「……グスッ、あかり、初めてだったんだよぉ」
あかり「初めては好きな人とって決めてたのにぃ……」
京子「私も、娯楽部の部長として厳しい判断を下さなきゃいけない」
結衣「全会一致か」
結衣「私も、あかりの幼なじみとしてあかりを悲しませたちなつちゃんを許せない」
結衣「許してしまうような奴は、幼なじみとか友達以前に、人間のクズだ」
ちなつ「あはは、取り返しのつかないことをしてしまった」
ごめん、誤爆した
乙
ssにアフィ言ってる奴初めて見たんだが
わざとじゃないからもうやめるよ
何辞めんだよ 意味分からん野郎だな
そんなこともわからないのかよバカが
何だただの馬鹿か…
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