P「え?」
春香「で、ですから、奥歯が加速装置になっちゃったみたいなんです」
P「……」
春香「……」
P「あーー、あるある、思春期特有のアレだろ? 俺も若い頃になったわ」
春香「ほ、本当ですか!? 私が知らないだけで皆経験ある事なんですね!! 良よかったぁ……」
P「な、わけねぇだろ!! 朝から何言ってんだよ!?」
春香「え!?」
P「え? 俺の聞き間違いじゃないよね? 奥歯が? 何?」
春香「加速装置になりました」
P「ナチュラルに言ってるけど、そもそも加速装置って何? って話からだよ!! どしたんだ、朝から!!」
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春香「お見せするしかないようですね……」
P「見せるって何をよ?」
春香「加速装置の威力を、です!!」
P「え? そもそもどうなっちゃうの?」
春香「奥歯を噛むとマッハ5まで加速します」
P「何が?」
春香「私が」
P「……」
春香「……」
P「春香、俺としても苦渋の決断だ……少し、心を休めるために休暇期間を取るか?」
春香「本当なんですよ!! 信じてください!!」
P「信じろ? 信じろって? 信じられるかバカ!! 何だよマッハ5ってピンとこねぇよ!!!!」
春香「およそ秒速1.7kmくらいです」
P「余計にピンとこねぇよ!!1秒後に1.7km先に居る春香を想像できねぇよ!!」
春香「最大速度でやると服が燃えるんで、マッハ2くらいで動きますね?」
P「何、その【使いこなしてる感】凄く嫌なんだけど」
春香「行きますよ」
P「なぁ、何の遊びか知らないけどさ、こう言うの……
カチッ
P「……は、亜美と真美を相手にしてだな? って、うぇ!!?? は、春香が消えた!!??」
春香「後ろです」
P「うひゃあぁあああ!!!! い、いつの間に!?」
春香「今のがマッハ2です」
P「フリーザの第1形態みたいな口ぶりで言うなよ!! 怖ぇよ!!」
春香「信じてくれましたか?」
P「い、いやいや、今のは俺の瞬きと春香の動きが丁度重なっただけで……」
カチッ
P「また消えた!!」
春香「給湯室です」
P「ふぇ!? ……怖ぇ!! なんでそんな所に居るの!?」
春香「マッハ2です」
P「解ったよそれは!! 力を誇示するな!! 怖いから!!」
……
…………
………………
春香「……で」
P「解った、信じる、イキナリ目の前から消えたと思ったら、ビルの外に出てたとかやられたら、もう信じるしかあんめぇよ」
春香「どうしましょう?」
P「どうしようも何もなぁ……奥歯噛まなきゃ良いんだろ? 生活に支障が出るもんでもないだろ」
春香「ところがどすこい、そうでもないんですよ」
P「え? どう言う事?」
春香「……実際見てもらうのが早いと思うんですが」
P「何を」
春香「まるで荒れる波頭のよぅに~♪」
P「……突然のIWantだが……」
春香「背筋つらぬき心狂わす出会【い】」
カチッ
春香「○×Δеξ$ゞ#&?ё」
P「うわっ!? 何だ!? 怖い怖い怖い怖い怖い!! 何それ!? 何語!?」
春香「ここまでぇぃ!!」
P「……あ、終わったの?」
春香「……どうでした?」
P「ど、どうも何も、途中わけわからない言語喋り始めてイキナリ終わった、超怖かった」
春香「……やっぱりですか」
P「え? 何だったの? 今の」
春香「【い】の発音の時、どうしても奥歯を噛んじゃうんです」
P「で?」
春香「そうすると歌声がマッハ4くらいになっちゃうんです」
P「理論が解らない、歌声がマッハ4って何だよ!! 聞いたことねぇよ、そんなマッハの使い方」
春香「口の廻りも早くなっちゃうみたいで……テープの早回しみたいな感じに……」
P「【い】行に注意しながら歌ってみたら?」
春香「……まるではれるはほーのようひーせつじつらぬひほほろふるはふへはひっっ!!」
P「やめろwwwww 何だそれwwwwww」
春香「奥歯を噛まないように歌うとこうなっちゃうんですよぅ!!」
P「それは困ったなwwwwwww」
春香「何で笑ってんですか!! 一大事なんですよ!?」
P「ごめんてwwごめんwwwwwww」
春香「……」
カチッ
P「ははは、って、え? ……へぶっっ!!!!」
バチコーン!!
ドゴーン!!
P「…………」
P「……い、今、何したの?」
春香「マッハ3で押しました」
P「ど、どう言う事? 壁壊れたんだけど……むしろ俺の背骨方面が凄く怖い事になってそうなんだけど」
春香「私は軽く触れただけなんですけど、加速中に何かに触れると、その勢いで押される事になるみたいで」
P「ツッコミで人死ぬわ!! 何だよソレ!!」
春香「そこなんです!!」
P「え?」
春香「例えばバラエティの司会の仕事をやっていたとしましょう」
P「はいどうもー!!」
春香「どうもー!!!!」
P「と言うわけで、ね、春香ちゃん、今日も元気だね!! ご挨拶どうぞ!!」
春香「今日もがんばるぞ!! イエ【イ】!!」
カチッ
春香「○×Δеξ$ゞ#&?ё」
P「怖っ!! やめて!! それやめて!!」
バシッ
P「うっっっふ……」
バチコーン!!!!!!
P「…………」
P「春香がわけわからない言葉を発し始めたらと思ったら猛烈な勢いで何かに押されて壁に突き飛ばされたんだけど」
春香「私的にはある程度の挨拶を終えて、プロデューサーさんの「怖い」って単語に「も~やめて下さいよ~」ってツッコんだだけです」
P「いや!! お客さんから見たら【突然春香が宇宙語話始めたと思ったら俺がぶっ飛んだ】みたいな風にしか見えねぇよ!!」」
春香「普通に話す時は奥歯噛まないように気をつける事が出来るんですが……」
P「仕事や歌でそれをしようとするのは至難か」
春香「……はい」
P「参ったな……そうなると喋らず、歌わずの仕事しか出来ないじゃないか」
春香「そう……ですよね」
P「……」
春香「……」
グゥゥウウウウウゥゥウウゥーーーーワッホイ!!
P「……春香、アイドルとしてどうかと思う以前にどう言う原理でその腹の音鳴ってんの?」」
春香「お腹空きましたね」
P「ちょっと作戦会議するか、たるき亭で」
春香「奢りですよね?」
P「お前、知ってると思うけど俺より数倍稼いでるからな?」
春香「親に通帳握られてるんですよ」
P「くそっ!!!!」
ガラガラガラガラガラ
P「どうも~」
春香「お久しぶりです~」
オウイラッシャイ!!
春香「私は和牛サーロインステーキ膳でお願いしますー♪」
P「あ!! キャンセルで!! 豚しょうが焼き二人前でお願いします!!」
春香「えーーーー!!」
P「遠慮のノンストップやめてくれないかな!? 昼飯に1000円以上出さない主義なんだよ、俺は」
春香「じゃあ、豚のしょうが焼きで我慢します……」
P「奢られるのにその態度とかお前っ!!」
春香「あ!! 良いんですか!? 噛みますよ!? 奥歯噛みますよ!?」
P「…………っっ!!!!」
春香「カッ!! って!! カッ!! って噛みますよ!?」
P「…………しょ、しょうが焼きで我慢して頂き……っっありがとうっっございますっっ!!」
春香「いやープロデューサーさんに加速装置付いてたらマッハ10くらい出てるんじゃないの? ってくらいの歯噛みでしたね~」
P「うるせぇよ!!!!」
ハイ、ブタノショウガヤキテイショク、オマチー!!
P「おほっ!! 来た来た!! これですよ!!」
春香「久しぶりだな~いただきま~す!! あむ」
カチッ
P「はふっ! ほふっ! んぐんぐ、美味~い!! 相変わらず美味いな春香!! っておーーーーーい!!!!」
春香「ご馳走様でした」
P「早っ!! 吸引力の変わらないただ一つのアイドルか!!」
春香「ご飯の時、奥歯を噛まないって至難の業じゃないですか?」
P「怖いわ!! その加速の瞬間を見てなかったのがせめてもの救いだわ!!」
春香「これがあるから食レポみたいな事も出来ないんですよ……」
P「すげぇな加速装置、不便すぎるな!!」
春香「そうなんですよぅ!! どうにかして下さいぃ!!」
P「おう、その前にゆっくり味わわせてくれ、俺は普通に食うから」
カチッ
P「さてっと……って、うぉい!! 俺のしょうが焼きは!?」
春香「チチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチチ」ヴィーーーーーーーーーン
P「怖ぇ!!!! やめて春香!! マッハ3の爪楊枝やめて!! 爪楊枝が電動歯ブラシみたいになってて怖い!!」
春香「いやぁ、食べるのに時間がかからないから満腹中枢が全く刺激されなくて、お腹空いちゃうんですよ」
P「だからって人の勝手に食べますかね普通!?」
春香「ほら、行きましょう、今日の仕事は私の付き添いでしたよね!?」
P「俺の豚のしょうが焼きぃいいいいいぃいい!!!!」
ゴチソーサマデシター
ガラガラ ピシャ
P「……いや、まぁ、今日はグラビアだからさ~まだ助かったけども」
春香「そうですね、笑顔の時奥歯噛まないように少し気をつけるだけですからね」
P「そういえば加速中は春香の感覚はどんな感じなんだ?」
春香「世界全体がスローモーションになる感じですねぇ、その中で私だけが自由に動けるって言うか」
P「あ、じゃあ春香側は普通なんだ、結構便利そうだけど」
春香「力のかけ加減が難しいんです、発動時間はある程度変えられますが発動した瞬間の3秒くらいは自分の意思で解除も出来ないし」
P「例えば?」
春香「そうですねぇ……一回加速状態で転んだんですけど、400mくらい転がりましたからね」
P「怖ぇ……1ドンガラ400mか……」
春香「人の事どっかのお菓子のキャッチフレーズみたいに言うのヤメてくれませんか?」
P「で、大丈夫だったの?」
春香「ビックリしました、足を引っ掛けた段差がまず砕け散るんですよ」
P「段差はマッハ3とかで蹴られるわけだからな」
春香「それで30mくらい前方に私が跳ね上がるんですね」
P「ロケットかよ、超怖ぇよ」
春香「で、もう、いつ止まるの? って言うくらい転がりまわるんですよ」
P「実際そこに居た人超怖いじゃん、って言うか何で春香はそれで無事なんだよ」
春香「それなんですよねぇ、どうやら奥歯に加速装置が付けられた時、身体も丈夫になったみたいで」
P「知らない間に改造手術でもされたんじゃねぇのそれ」
春香「最初はサイボーグアイドルだ!! って喜んだんですけどねぇ」
P「アイドルはそれで普通喜ばねぇなぁ……」
P「おはようございます!!」
春香「おはようございまーす!!」
カメラマン「お、春香ちゃん、おはよう!! 今日担当するカメラマンです」
春香「始めまして!! 天海春香です!!」
カメラマン「いやー実はファンでさ、今日は楽しみにしてたんだよ、よろしくね!!」アクシュー
春香「あ!! は【い】!!」アクシュー
カチッ
カメラマン「うわぁぉあおぁおおぉおおぉおおおお!!!!!?????」
バチンッ!!
ドゴーン!!!!
P「ちょちょちょちょちょ!!!!」
アシスタント「あぁ!! か、カメラマンさんが!!」
スタッフ「身体全体が上へ下へと!!??」
春香「やべっ」
カメラマン「」
アシスタント「ど、どうしたんですか!?」
スタッフ「だ、大丈夫ですか天海さん!?」
春香「あ、は、はい、私は……大丈夫です」
アシスタント「一体……何が……」
P「は、春香に会えたのが嬉しくて飛び跳ねちゃったんじゃないか? ほ、ほら、カメラマンさんファンだって言ってたし!!」
アシスタント「じ、地面にヒビ、天井に穴作るほど……ですか?」
スタッフ「とりあえず、あの、カメラマンさんを医務室に運んで来ますね?」
カメラマン「だ、大丈夫……だ」
アシスタント「カメラマンさん!!」
カメラマン「何か大きな力に身体ごと持ってかれたが問題ない、撮影を続行するぞ!!」
スタッフ「だ、大丈夫なんですか?」
アシスタント「とりあえず止血を!!」
カメラマン「楽しみにしていたんだ……この日を、天海春香を俺の手で撮る、この日をっっ!!」
春香「か、カメラマンさん……」
P「春香……」
春香「プロデューサーさん……私……っっ」
P「応えて、やらなきゃ……だな!!」
春香「……は【い】っっ!!」
カチッ
シュバッ!!
春香「あの!! 今日は!! よろしくお願いします!!!!」
カメラマン「え!? あ、い、いつの間に……って、言うか、あの/// 天海さん、準備早いね///」
春香「え?あ? はぁぁぁぁああああああ//////////!!!!!!!!」
カチッ
カメラマン「あれ!? き、消えた!?」
スタッフ「あ、天海さん!? 天海さん!?」
P「……急に目の前が光ったと思ったら、春香の服が燃え尽きて全裸になってやがった……あれがマッハ5か……」
ピルルルルルルル
P「はい」
春香『隣町のビルの4階の階段のロッカーの中に隠れているんで服持ってきてください!!』
P「思っクソ遠いよ!! どうせ走ってる姿は早すぎて見られないんだろ!? このビルまで戻って来い!!」
春香『イヤですよ!! 裸で戻って来いって言うんですか!?』
P「そこまで逃げたなら戻ってこれんだろ!! 戻ってきたらまた連絡しろ、解ったな?」
ピッ
スタッフ「あ、あの、765のプロデューサーさん?」
P「あ、す、すみません、アイツ昼を食いすぎたみたいで隠れながらトイレに駆け込んだみたいで」
アシスタント「大丈夫ですか?」
P「大丈夫です、あ、今回使う衣装あります?楽屋で着替えさせてきちゃいますから」
スタッフ「あ、それならコレです」
P「ありがとうございます、それでは~」
ガチャ
P「ったくアイツは………………ぐぉっ!!!!!!!」
ステーーンゴローーンズドーーン!!!!!!
P「……………………この、物凄い速度で何かが当たった感は」
春香「痛ぁ…………急に出てこないで下さい!! 春香は急に止まれないんですよ!!」
P「お前!! 周りがスローモーションに見えるって言ってろ!! 何でぶつか…………///」
春香「…………あ////////////!!!!!!!」
カチッ
P「まて!! 俺は悪くないだろ!! あ、見えなくなっ……うぉどむふ!!!!!!!」
バチコーーン!!!!
P「…………しっかり……衣装だけ取っていきやが…………って」
スタッフ「コーヒーでも飲……ヒィ!!!! ぷ、プロデューサーさん何やってんですかぁ!?」
P「あ……ちょっと、アメフトの練習を、はは、ははは……」
スタッフ「そ、そうですか、あはは、あははははは……」
P「準備できたかー!?」コンコンコン
春香「で、出来たんですけど、その」
P「出来たのか、あけるぞ?」
春香「ちょ、ちょちょ待って!!」
ガチャ
P「あれ? いねぇ……」
ヴゥィィィィィイイイイン
P「……いや、この扇風機みたいな風切り音は……」
ヴゥィィィィィイイイイン
P「春香、ストップ!!」
パッ
春香「は、はいぃ……///」
P「やっぱり春香が動いている音だったか……着替え終わってんじゃん」
春香「で、でも、この水着は恥ずかし過ぎますよぅ///」
P「似合ってる似合ってる、超可愛いぞ」
カチッ
P「褒めた!! 褒めたんだぞ!! 今のはからかったんじゃな、ふどむす!!!!!!!!!!」
バチコーーーーン!!!!
……
…………
………………
カメラマン「……はいっ!! OK!! 最高だったよ春香ちゃん!!」
春香「はひ!! ありがとうございます!!」
カメラマン「いや~途中から返事が全部「はひ」に変わった時はバカにされてるんだと思ったんだけさぁ」
P「春香は本気になればなるほど返事が「はひ」になるもんな!!」
春香「はひ!!」
カメラマン「いやぁ、お陰で良い写真撮れたよ、全部カラーで載る予定だから楽しみにしといてね!!」
春香「はひ!!」
アシスタント「天海さーんお疲れ様です、これタオルと飲み物です」
春香「はひ!!」
カメラマン「ははは、そろそろ肩の力抜いて良いんじゃないかな?」
春香「……はひ、そうですね?」
カメラマン「あのさ? 春香ちゃんはバイキンマンか何かなのかな? 大丈夫? はいって言えないの?」
P「あ!! そ、そろそろ次の現場行かない、な!! 春香!!」グイッ
春香「あ、そ、そうですね!!」
カメラマン「もうちょっとおしゃべりしたかったんだけど仕方ないか、お疲れ様、春香ちゃん」
春香「は【い】!! お疲れ様、と、うわわわわわ!!!!」
カチッ
P「うぃぃいいぃいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
春香「あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!!!!!!!」
ドンガラゴロガラドゴボコバキバカズドゴロバキドシャズドーーーーン!!!!!!!!!!!!
スタッフ「……っかれさま……でしたー……」
P「いや~~~~~~~~~~」
春香「ね?」
P「すげぇな!! マッハ4のドンガラすげぇな!!!!!!」
春香「ね? 凄いでしょ?」
P「もう、何か、アニメみたいな退場だったもんな!! 二人で転がってな!!」
春香「世界何週すんだよ!! みたいな感じだったでしょ!?」
P「そうそうそうそう手軽にブランカ体験っっっっじゃ!! ねぇ!! んだよ!! 死ぬかと思ったわ!! 殺す気か!!!!」
春香「プロデューサーさんが私の手を掴むからいけないんじゃないですか」
P「もう、どんがらの最中は「この手を離したら有らぬ方向に吹き飛ばされるっ!!」って思いで必死にしがみついたわ!!」
春香「スタジオはコードとか多いですから気をつけないといけませんね!!」
P「いや、他にけが人居なかったから良かった物の……」
春香「まぁまぁ、もう良いじゃないですか、奥歯を使わずに物を食べたり歌ったりもおいおいできるようになりますって」
P「前向きなのは良い事だけど、俺は一刻も早く差し歯とかに変えて欲しいんだけどな!!」
春香「それにしても、やっぱり冬は寒いですねぇ」ハフーーー
P「燃え尽きた代わりに着ているソレ、俺の金で買ったんだからな?」
春香「しまむらでしょ? しまむらの匂いしますもん」
P「テレビ番組のスタジオのスタイリストから買い上げたんだよ!!!!」
春香「本当ですかー?」
P「お前、本当にいい加減に!!」
ダレカーーーーー!!!! ダレカーーーータスケテーーーー!!!!
春香・P「!?」
カンッカンッカンッカンッカンッカンッカンッカンッ!!
母親「息子が!! 線路に足を!! 誰か助けて!!」
通行人「おいバカ!! アンタも死ぬぞ!! もう電車が来る!!」
男の子「ママー!! ママ助けて!!!!」
母親「お願い!! 離してぇ!!!!」
プァーーーーン!!!!
P「お、おい!! あれ!!!!!!」
春香「っっ!!!!」
カチッ!!!!
春香(山の手線は最高速度は大体90kmっっ!!)
春香(対して私は!!)
ボッ!!!!
春香(最高速度!! 時速6120km!!)
春香(68倍!!!!)
春香(マッハ5ですよぉ!! マッハ5!!!!!!)
グイッ!!
男の子「ふぇ!?」
春香「うらぁっっっっっ!!!!!!」
バッ!!
男の子「……………………リボンの…………お姉ちゃん……?」
【裸のヒーローいや、ヒロイン誕生か!?】
年の始まり1月3日に男の子が線路に足を取られ動けなくなる事案が発生。
電車が迫り、もうダメか!! と思われたその直後に現れたのは裸の女性だった!!
彼女はまさに目にも留まらぬ速度で男の子を救出すると歩道に少年を置きそのまま逃亡
線路の高感度カメラで捉えた映像でも肌色の帯状の物が横切っただけであった。
救出された少年曰く「頭に赤いリボンをつけた裸で可愛い女の人が助けてくれた」との事。
警察、または陸上連盟関係者は全力を持ってこの女性を捜索中との事である。
写真は監視カメラに【一瞬】だけ映りこんだ女性の写真
確かにリボンのような物が頭に見えるが……。
春香「もうお嫁にいけない!!!!!」ブワッ!!
P「良いじゃん、この画像だったら春香だって解らないって」
春香「見てくださいよ!! この掲示板!!」
【これ、天海春香じゃね!?】
【俺もソレ思った、頭に赤いリボンとかモロだろ】
【春香、人間やめたってさ】
【やめwwwwwwwww】
P「あ、その春香、人間やめたってさっての、俺だわ、レスもらえてたかww」
カチッ
P「すんません!! すんませんでした!! ほんとn、ほぐばらぁ!!!!!!」
バチコーン!!!!
P「ぐぶぅふぅ……」
春香「全く…………でも、プロデューサーさん」
P「……ん?」
春香「私、この力の使い方、解った気がします」
P「……聞かせてもらおうか?」
春香「……それはですね」
3年後……
兵士A「いくら科学が発達したって言ってもよ?」
兵士B「あぁ、戦争は人が起こして、そして人が一杯死ぬって事は変わらねぇな」
兵士A「なぁ……向こうの兵士もさ……」
兵士B「あぁ……殺りあいたくなんて……ねぇだろうなぁ……」
隊長「全員注目!! これより我隊は決死の突撃をしかける!!!!」
兵士A「…………解っていたがよ」
兵士B「最後にさ、ライブに行きたかったなぁ……」
兵士A「ライブ?」
兵士B「あぁ、本国に居た時は生粋のアイドルヲタクだったんだぜ? ジャパニーズのアイドルが好きでよぉ」
兵士A「あぁ、アイドルのステージ、そいつは素敵だな、ライブか、本当に素敵だなぁ……」
隊長「全員、立てーーーーーーー!!!!!!
兵士A「……サー!!イエスッ!!サーー!!!!」
兵士B「サーー!!イエッ!!!!サーー!!!!」
隊長「とつげ…………な、何だ、アレは……いつの間に!?」
兵士A「…………赤いリボンの……女の子?」
兵士B「……………………何てこった……あれは」
???「戦場の皆さーーーーん!!!! 武器を捨ててこっちにちゅうも~~~~く!!!!
???「音速アイドル!! 天海春香ですよ!! 天海春香ぁ!!!!!!」
音速アイドルが世界中の戦争をステージにする話は、また別のお話。
あけまして 何だこれ。
完全に落とし所を失った結果がコレだよ!!
あ、終わりです、見て頂きありがとうございました。
途中のコメントも嬉しかったです。
今年もよろしくお願いします。
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