恭介「今日の放課後かくれんぼをしよう」
理樹「突然だね恭介」
鈴「こいつの発言が突然なのは今に始まった事ではないだろ・・・」
真人謙吾「・・・」ギロッ
恭介「どうした二人共。不満そうな顔だな」
refrain後のお話
※勝手な架空の設定、勝手なカップリングが苦手な方は回れ右
リトルバスターズメンバー中三人の、女の子の恋の行方を描くSSです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388704854
真人「どうしたも三下もねぇよ!俺がどこに隠れろって言うんだあぁん!?」
小毬「真人君体大きいもんねぇ」
謙吾「真人の意見に同意だ。俺達では隠れる場所が限られるだろう」
唯湖「やることに異論はないのだな」
恭介「そんなの、お前達が鬼をやればいい」
クド「わふー!高いところから見られる分、すぐに見つかりそうですぅ」アタフタ
鈴「クドなら小さいから大丈夫。バッグにでも隠れればバレない」
クド「バッグですかー!?」
葉瑠佳「詰め込む時は私におまかせ!」
美魚「かくれんぼですか・・・懐かしいですね」
真人「そうと決まれば謙吾。俺と何人見つけられたか勝負だな」
謙吾「望むところだ」
恭介「じゃあ、今日の放課後、ここで集合な。遅刻すんなよ?」
恭介「真人、謙吾、放課後、お前達にイヤホン型の通信機を渡すから、それで連絡をしろ」
理樹「どこで手に入れたのさ・・・」
恭介「作った」
唯湖「さすが棗兄だな」
恭介「よせやい!照れるだろう!」
そして放課後
真人「全くよぉ・・・協力して見つけろだとぉ?」
謙吾「俺と真人協力するとでも思ったのか?恭介は」
真人「お前とはぜってー連絡取らねぇからな!」
謙吾「上等だ!負けたら一発だからな!」
真人「いいぜ!やってやろうじゃねぇか!」
恭介『気合は十分だな二人共。では、そろそろスタートだ』
イヤホンから恭介の声が聞こえる
真人「いつでもいいぜ」
謙吾「こっちもオーケーだ」
恭介『準備はいいな。ならミッションスタートだ!!』
数分後
謙吾「ふむ・・・ああは喧嘩を売ったものの、真人の勘は怖い。早めに先手を打たなければな」
廊下を歩き、感覚を研ぎ澄まさせながら周りを見渡す
謙吾「・・・ここを探してみよう」
そして一つの教室へ
謙吾「誰か居るな」
謙吾「ほんのり暖かい」
クド(な、なんでわかるんですかぁー!?)
教卓の下ではクドが体を震わせて隠れていた
クド(あわわわ・・・どうか見つかりませんように・・・)グッ
手を合わせて祈るように目を瞑るクド
ヒタヒタと近付く音が聞こえる
クド(ち、近づいてますぅ・・・)
ヒタヒタと近付く音が不意に止まる
クド(い、行きましたか・・・?)
謙吾「・・・」ジーッ
クド「」
謙吾「能美を見つけたぁ!!」ビシッ
クド「うわぁぁん!見つかってしまいましたぁ!!」
ガガガ・・・
恭介『健吾が能美を発見。残り七人だ』
恭介の通信が真人に入る
真人「のわああああああああああ!!!!謙吾に先を越された!ちくしょう!早く見つけねーと・・・」
???「うわぁ!」ガタン
真人「誰だ!?」バッ
昇降口の掃除用具入れから
聞き覚えのある声が真人の耳に入る
今回はここまで
続きます
ゴミスレは覚悟の上
再開します
ゴミスレは覚悟の上
再開します
真人「その声、三枝だな!」
葉瑠佳「やばっ見つかったぁ!」
真人「三枝みー・・・」
葉瑠佳「ちょっと待ったー!!」
真人「あ?」
葉瑠佳「ちょっとだけ待っててくださいネー」
パタン
そのまま中に戻てしまう
真人「なんだなんだ・・・?」
数分してから
カタン
佳奈多?「ちょっと井ノ原。こんなところで何をしているの?」
掃除用具から佳奈多が現れる
真人「げぇ・・・風紀委員だったのかよ・・・悪い何でもねーよ」
佳奈多?「ちょっと!待ちなさい!」
真人「逃げろ!」
真人が走り去る
佳奈多?「・・・行った?」
少し警戒してから安堵の表情を浮かべる
佳奈多?「ふう!真人君が馬鹿でよかったー」
真人「って騙されるかぁ!!」
葉瑠佳「やっぱりダメだったー!!」
ブーッブーッ
理樹「誰か見つかったのかな・・・」
カチッ
携帯『真人が三枝を昇降口にて発見』
鈴「誰か捕まったのか?」
理樹「うん。しかもここから近い。どうする?」
鈴「理樹が決めてくれ」
理樹「まだ人も通らないから、とりあえず様子見でここに居よう」
鈴「わかった」
中庭の木の上に、理樹と鈴が二人で身を隠していた
理樹「でも、何で僕と一緒なの?」
鈴「理樹の側に居たいから」
理樹「・・・ありがとう///」
理樹「って、照れてる場合じゃない。ここから近いってことはすぐにでもバレそう」
鈴「真人が近くと言うのが少し不安だな」
理樹「猫が来てもおとなしくしてよ」
鈴「わかった」
タッタッタッタッ・・・
理樹「誰か来た・・・!」
鈴「・・・!」
葉瑠佳「イエーイ!理樹君と鈴ちゃんみーっけ!」
理樹「み、見つかった!って、あれ、二木さん参加してたっけ?」
葉瑠佳「ん?ああ、髪もどすの忘れてましたヨ」シュルッ
鈴「本当にそっくりだな・・・」
葉瑠佳「鈴ちゃんの可愛いおパンツが丸見えですヨ」
鈴「死ねー!!」
鈴が葉瑠佳飛び蹴りをする
葉瑠佳「おっと」
真人「おう、やっぱりいだァ!!!」グギッ
その後、真人の発見報告を受けた謙吾は
死に物狂いで美魚と小毬を見つけ出した
恭介「これで同点ってか」
唯湖「そのようだな」
恭介「まさかお前までここに来るとは思わなかったぞ」
唯湖「それはこちらの台詞だ」
恭介「かくれんぼなのに見晴らしのいい閉鎖された屋上に誰が来ると思う?」
唯湖「私達二人だ」ニヤッ
恭介「その通りだ」ニヤッ
恭介「・・・ん?謙吾のグループが誰かと接触した」
唯湖「誰だ?」ピトッ
そっと唯湖が恭介がしているイヤホンに自分の耳を当てた
佳奈多『ちょっと神北さん』
小毬『ふぇ?なぁに二木さん?』
佳奈多『そのセーターは風紀違反よ?何回言わせるつもり?』
真人『おっす。どうしたんだ?』
謙吾『風紀委員長に捕まった』
葉瑠佳『まぁまぁお姉ちゃん堅いこと言わなーい』
佳奈多『いくら葉瑠佳に言われてもダメなものはダメなの。脱ぎなさい』
ここら辺で唯湖がソワソワしだした
恭介「落ち着け来ヶ谷」
唯湖「落ち着いていられるか?美少女が脱がされるのだぞ!?」
恭介「落ち着け」
小毬『で、でも・・・男の子が三人も居るんだよぉ・・・?』
佳奈多『中はYシャツでしょ?脱いでも問題ないわ。ほら、脱ぎなさい!』
小毬『うわぁん!助けてぇ!』
美魚『これは神北さんが悪いのでは』
真人『だよなぁ!よかったぁ。そう思ってたの俺だけじゃなかったぜ』
唯湖「棗兄!行くぞ!!」ガシッ
恭介「うぇぇ!?ちょっおまっ」
唯湖が恭介の腕を引っ張り、そのままメンバーの元へと出てきてしまった
そして真人と謙吾の勝負は引き分けになった
今日はこの辺で
次回より葉瑠佳ちゃんの恋が始まります
少し空いたけど再開します
翌朝の教室
理樹「おはようみんな」
美魚「おはようございます」
クド「おはようなのですー!」
鈴「今日は教室が静かだな」
謙吾「珍しく三枝が来ていないからな」
理樹「へぇ・・・風紀委員にでも捕まったのかな?あ、二木さん」
佳奈多「直江・・・何?」
理樹「三枝さんはどうしたの?今日はこっちの教室に来てないから」
佳奈多「知らないわ。私もこっちの教室に居ないから様子見に来ただけ。そう・・・居ないのね」
どことなく元気がなくなる佳奈多
理樹「見かけたら教室に戻るように言っとくよ」
佳奈多「お願いするわ」
真人「にしても本当に珍しいな。三枝がこっちにこないってのは」
美魚「静かなので私は一向に構いませんが」
唯湖「相変わらず葉瑠佳くんに対しては手厳しいな」
美魚「そんなことないです」
理樹「でも、三枝さんが居ないと少し寂しい気もするね」
鈴「そうなのか?私じゃダメなのか?」
理樹「そう言うわけじゃないって・・・」
鈴「そうか。ならよかった」
唯湖「ああ・・・可愛い」キュンッ
美魚「朝から砂糖でも吐かせるつもりなのでしょうか」
唯湖「嫉妬鈴くんを可愛がりたい」
美魚「朝からやめてください」
そしてお昼
真人「ちっ、ロクな物売ってやしねぇ。フランスパンだけって」
真人がフランスパンをかじりながら歩いていた
真人「理樹が鈴と二人きりで食べたいって言うから食堂には誰も居ねぇし・・・」
佳奈多「ちょっと井ノ原。食べ歩きは風紀を乱すからやめなさい」
真人「少しは多めに見てくれよ。寂しい心を癒させてくれよ」
佳奈多「訳のわからないこと言ってないで早く食べるのをやめなさい。取り上げるわよ」
真人「わーったよ」
佳奈多「それでいいの。それで、ついでに頼みごとがあるのだけれど」
真人「あ?」
佳奈多「葉瑠佳が教室に居ないのよ。一緒にお昼食べようって休み時間に誘って来てくれたのに」
真人「んで?探して欲しいのか?」
佳奈多「そう言う事。探して、先にお昼食べちゃうって言っといてくれればいいから」
真人「どうせ暇だしいいぜ」
佳奈多「お願いね」
佳奈多と別れて20分後
真人「全然見つかんねぇぞ」
真人「もう昼終わっちまうぞ・・・」
真人が屋上へと続く階段に腰掛ける
真人「くっそ・・・三枝の野郎・・・どこに行きやがった」
すると
???『くしゅん!誰ですかー?はるちんの噂をしてるのはー』
真人「・・・屋上か」
上から聞き覚えのある声が聞こえた
真人「よっと・・・あり?」
体が窓に引っかかる
真人「おい三枝、そこに居るんだろ?」
葉瑠佳「あれー?何してんの真人くーん?」
真人「お前探してたんだよ。二木が先に飯食ってるってよ」
葉瑠佳「あー忘れてた・・・」
真人「お前から誘ったんだろ・・・」
葉瑠佳「でさ、真人くんがここに居ると私出れないんですヨ」
真人「体がでかいんだ。仕方ねぇだろ」
葉瑠佳「仕方ないなぁ。引っ張りますヨー」グイッ
真人「抜けそうだ!全体重をかけろー!」
葉瑠佳「ドッコイショー!」
真人「助かったぜ」
葉瑠佳「どういたしましてー」
葉瑠佳の横に真人が座る
真人「ふう・・・で?」
葉瑠佳「えっ?」
真人「なんたってここに一人で居るんだ?」
葉瑠佳「特に意味はないですヨ。いつもはコマリンが居るはずなんですけど居なかっただけですヨ」
真人「ふーん」
葉瑠佳「空いてるから居ると思ったんですけどネー」
真人「そうか」
葉瑠佳「・・・戻らないの?」
真人「戻ったって誰も居ねーんだよ」
真人「それに、なんか今日のお前元気ねーしよ」
葉瑠佳「そんなことない」
真人「んなわけねーだろ。元気だったらお前、こんなところでボーッとなんかしてねぇだろ」
葉瑠佳「真人くんは私の何がわかるの?」
真人「わかんねぇわ。でもよ、昨日、理樹と鈴を見つけたとき、少し暗い表情しただろ」
葉瑠佳「そんなことないって!」
真人「嘘つくなよ。お前、理樹のこと好きなんだろ?」
葉瑠佳「鈴ちゃんと理樹くんは付き合ってるの。今更何言ってるの」
真人「そうだな。じゃあ、何で今更落ち込んでるんだ?」
葉瑠佳「・・・」
葉瑠佳「・・・理樹くんに助けられて、お姉ちゃんとも仲良くなれた。いたずら好きで少しハブられてた私を仲間にしてくれた」
真人「理樹はお人好しだからな」
葉瑠佳「そんな私のためにしてくれた男の子、好きにならないはず無いじゃん!」
葉瑠佳「人を好きになるだけでもダメなのかな・・・」
真人「いいだろ。別に」
葉瑠佳「でもさ・・・二人を見てると胸が苦しくなるんだヨ?」
真人「ああ、お前の気持ち、なんとなくわかる」
葉瑠佳「えっ。真人くんって・・・」
真人「ちげーよバカ」
真人「理樹とはルームメイトだし、傍で守ってやるのはずっと俺だと思ってたんだよ」
真人「でもよ。理樹を守る人が出来たんだ」
真人「理樹が守る人が居る。それはどうしてかわかるか」
葉瑠佳「・・・理樹くんはいつの間にか強くなったもんね」
真人「そうさ。理樹は守る事の出来る強さをいつの間にか手に入れた」
葉瑠佳「真人くん・・・」
真人「俺の助けはいらないほどな・・・」
葉瑠佳「でも、それって真人くんが理樹くんを守ってもいいよね」
真人「そういう事だ。だから俺はまだ強くなるつもり」
葉瑠佳「・・・でさ、最終的には何が言いたかったの?」
真人「俺は強い」
葉瑠佳「・・・ぷふっあはははは!バッカみたい!あははははは!」
真人「ん?何かおかしいこと言ったか!?」
葉瑠佳「本当にバカみたい!」
真人「わ、笑うんじゃねぇ!」
葉瑠佳「ごめんごめん!お詫びの代わりにはるちんのドロップ占いをしてあげましょう!」
真人「はぁ?突然だな。なんだそりゃ」
ガランガランとドロップの箱を振り回す
葉瑠佳「説明しよう!はるちんのドロップ占いとは!ああ、手を出しといて」
真人「おう」
葉瑠佳「私の好みの味が出たら大吉!嫌いなら大凶!」
真人「てめぇのさじ加減じゃねぇか!」
葉瑠佳「堅いこと言わないのー」
ガランガランとまだまだ振る葉瑠佳
葉瑠佳「ガランガラン」
真人「・・・俺の手にはいつになったら占い結果が届くんだ?」
葉瑠佳「そろそろですヨー」
カパッ
ガラッ
ドロップの箱から一粒のオレンジ色のドロップ
葉瑠佳「おお、オレンジ味。おめでとう、大吉です。やることなすこと全てうまくいきます」
真人「おお、まじか」
まだ箱を振り回す葉瑠佳
葉瑠佳「次は私だぁ!えいっ!」
ガラッ
今度は白色のドロップ
葉瑠佳「うげぇ薄荷・・・大凶です。やることなすこと全てうまくいきません」
真人「薄荷嫌いなのか」
葉瑠佳「食べて食べられないことはないんですけどネー・・・」
真人「そっか」
葉瑠佳の手に乗ったドロップを取り、口に放り込む
葉瑠佳「ああ!占いはちゃんと本人が食べないとその結果にならないの!」
真人「てめぇ一人で不幸を抱えすぎなんだよ。薄荷久しぶりに食べたわ」
葉瑠佳「えっ」
真人「ほれ、手ェ出せ」
葉瑠佳「えっ」
掌にオレンジドロップを落とす
葉瑠佳「・・・いいの?」
真人「おう、食え」
真人「同じリトルバスターズの仲間だろ?仲間の不幸も幸せも分け合うもんだろ」ガリッ
舐めていたドロップを噛み砕いた
葉瑠佳「・・・」
真人「辛いことがあったら一人で悩むな。無理して明るく振舞うな」
葉瑠佳「よく恥ずかしげもなくそんなこと言えますネ」
真人「恥ずかしいこと言ってるのか?」
葉瑠佳「うん」
真人「マジかよ」
葉瑠佳「・・・でも、ありがと」
真人「おう」
葉瑠佳「そろそろ、授業始まりますヨ」
真人「どうせ成績悪いから一時間くらい大丈夫だろ」
葉瑠佳「だからこそ休んじゃダメなんじゃ・・・」
真人「だったらお前もだろ」
葉瑠佳「それもそうですけど」ブルッ
小さな風が吹き、葉瑠佳震える
真人「寒いのか?」
葉瑠佳「少しだけ」
真人「ちーっと汗臭いかもしれないが、まぁ、我慢しろ」
葉瑠佳に自分の上着を羽織らせる
葉瑠佳「・・・ありがと///」
葉瑠佳(やばいですネ・・・真人くんがかっこよく見えて来た)
葉瑠佳「ねぇ真人くん」
真人「ん?どうした?」
葉瑠佳「好きな人とか、居る?」
真人「理樹が好きだな」
葉瑠佳「だよねぇ」
真人「それより三枝」
葉瑠佳「名前で呼んでくださいヨ」
真人「・・・名前なんだっけ」
葉瑠佳「は・る・か!」
真人「ああ、そうだった。でさぁ葉瑠佳」
葉瑠佳「なんですかー」
葉瑠佳(・・・真人くんのこと、好きになっちゃったかも)ポッ
葉瑠佳「そう言えば、昨日、私のことお姉ちゃんとすぐ見分けてましたけど」
真人「あの状況でそのセリフはねーよ」
葉瑠佳「それはそうですけど、もし、私があの見た目で突然現れたら見分ける自信ある?」
真人「カラーコンタクトさえしてなければ大丈夫だろ。目の色が違うしな」
葉瑠佳「・・・さすがですネ」
真人「普通に話してれば目の色の違いなんてすぐわかんだろ」
葉瑠佳「そうですねー」
放課後
理樹「真人、五時間目どうしたの?」
真人「ちょっとな」
葉瑠佳「真人くーん!」ダキッ
真人「腕にしがみつくな!離せ葉瑠佳!」
理樹「えっ」
唯湖「呼び捨て・・・だと・・・!?貴様、葉瑠佳くんに何をした」
真人「何もしてねぇよ!葉瑠佳に名前で呼べって言われただけだよ!」
葉瑠佳「私の心を奪っといてそれは無いですヨー」
唯湖「貴様・・・」
真人「待て!話せばわかる!!」
恭介「お?なんか面白いなことになってるな。二木を呼んでくる」
真人「話をややこしくするんじゃねぇ!」
唯湖「覚悟しろこのクズがァァァ!!!」
高宮勝沢「っ!」ビクッ
真人「俺が何をしたって言うんだー!!」
理樹「ねぇ三枝さん」
葉瑠佳「なんですか?」
理樹「さっきの言葉本当?」
葉瑠佳「本当だヨー」
鈴「そうか。騒がしい奴がくっつくのか。鬱陶しいな」
理樹「そうは言ってあげないで」
今回はここまで
次は誰の恋が始まるのか
このカップリングは論外
>>48
風紀委員のお方ですか?
葉瑠佳×佳奈多もいいですよねー
しかし、今回は男女のカップルで統一します
次回予告
リトルバスターズのメンバー、一人脱退!?お楽しみに
夜食食べて寝なかったら再開します
十月
佳奈多「真人、今日の買い物付き合って」
真人「いいぜ」
葉瑠佳「真人くんの荷物持ちぃ!」
葉瑠佳が真人の二の腕にぶら下がっている
理樹「いつの間に二木さんとも仲良くなったのさ・・・」
真人「葉瑠佳が無理やり一緒にいさせるもんだからいつの間にか仲良くな」
佳奈多「ええ」
美魚「あの、ちょっとお聞きしたいことが」
佳奈多「私?」
美魚「はい」
美魚「二木さんは、三枝さんが井ノ原さんが好きなのは承知なのですか?」
佳奈多「ええ」
美魚「二木さんは悔しいのでは」
佳奈多「・・・え?なんで?」
美魚「いえ、二木さんは三枝さんのこと大好きじゃないですか」
佳奈多「否定はしないけど」
美魚「なのに井ノ原さんに取られて悔しいのでは?」
佳奈多「別に?葉瑠佳が幸せそうなら私はそれでいいわ。葉瑠佳の幸せは私の幸せだし」
美魚「・・・」
佳奈多「それに、真人だったら、葉瑠佳を悲しませるようなことしないだろうし。荷物持ちとか、割と便利よ」
唯湖「姉妹丼か・・・」ギリッ
美魚「来ヶ谷さん抑えてください」
佳奈多「それより、棗先輩から聞いたのだけれど、クリスマスパーティを企画しているようね」
一同「えっ」
佳奈多「えっ」
理樹「僕達初耳なんだけど」
佳奈多「そうなの?」
葉瑠佳「うん」
佳奈多「直枝の部屋か野球部室を使いたいとか言ってたわよ」
真人「マジかよ」
佳奈多「一応、許可は取ってみるわ」
謙吾「あのお堅い風紀委員長をどうやって丸め込めたんだ・・・」
唯湖「さすが棗兄と行ったところか」
理樹「さすがとしか言いようがないね・・・」
鈴「弱みでも握られたのか?」
佳奈多「そんなんじゃないわよ」
小毬「でもクリスマスパーティかぁ!当日までに気合入れて準備しよー」
クド「おーなのですー!」
葉瑠佳「突然の事でも対応できるのはさすがメンバーだよネ」
真人「そうだな」
予定変更で、三人ではなく二人にします
どうも、謙吾との組み合わせが謙吾側からの好意になってしまうため
ということで
再開します
12月に入ってすぐの頃
恭介「理樹、今日は男だけで一緒に銭湯に行かないか?」
理樹「ここらへんにあったっけ?」
恭介「ああ、良い穴場スポットがあるんだ」
理樹「へー」
真人謙吾「行くぞ理樹」
理樹「少し準備するから待ってよ」
恭介「早くしろ。濃厚なボーイズトークが待ってるんだぜ!?」
理樹「その言い方やめようね」
銭湯にて
謙吾「・・・」ゴゴゴッ
真人「・・・」ゴゴゴッ
恭介「全裸のマッチョ男二人が仁王立ちで向かい合ってるとか」
理樹「見たくない光景だね」
謙吾「・・・よし!俺の方がでかい!」
真人「くっそ!謙吾に負けた!!」
恭介「・・・俺と理樹だと?」
理樹「あんまり見ないでよ・・・」
恭介「くっ、理樹の勝ちみたいだな」ガクッ
理樹「やめてってば!」
カポーン
恭介「ふう・・・たまにはいいもんだな」
理樹「ホッとするよね」
真人「サウナ行ってくる」
謙吾「どっちが耐えられるか勝負だな」
真人「へっ、耐久で俺が負けるわけがねぇだろ」
理樹「二人共、倒れないでね」
謙吾「任せておけ」
二人はサウナに向かった
恭介「ふー、最近、鈴とはどうだ?」
理樹「えっ」
恭介「どこまで行った?Bか?」
理樹「その表現古いよ」
恭介「まさか・・・Cまで行ったのか・・・!?」
理樹「・・・」フイッ
恭介「マジかよ・・・理樹が一番最初か・・・」
理樹「えぇ・・・」
恭介「まぁ、お前の事は一番信用しているから、別に構わないがな。お兄ちゃんと呼んでもいいんだぞ?」チラッ
理樹「呼ばないよ」
恭介「呼んでくれよ」
理樹「呼ばれたいんだ」
恭介「おう」
理樹「そう言えば、恭介は好きな人は居ないの?」
恭介「俺は理樹が好きだ」
理樹「そういうのじゃなくて」
恭介「さぁな」
理樹「嘘でしょ。好きな人居るくせに」
恭介「随分突っ込むな」
理樹「居ないわけ無いでしょ?もしかしたら両想いかもよ?」
恭介「ねーよ」
理樹「そうかな。でも、恭介なら選べるんじゃないの?」
恭介「一人の女だけを愛せないようじゃ男として失格だろ」
理樹「女湯覗こうとした人のセリフじゃないよね」
恭介「男として失格になる前に男のロマンを優先しただけだ」
恭介「・・・そろそろ、我慢が出来なくなる奴が出てくるぞ」
理樹「へ?」
恭介「クリスマスイブの夜何かが起こる。その出来事に、みんなは戸惑うだろう」
理樹「何を言ってるの?恭介」
恭介「まぁ、時が来ればわかるさ」
理樹「んん?」
理樹「んくっんくっ・・・ああ!牛乳がおいしい!」
恭介「やっぱり風呂上がりの牛乳瓶の一気はロマンだぜぇ!」
理樹「次は女の子も誘って来たいね」
恭介「覗くのか?」
理樹「なんか恭介の思考が小学生並になってる」
恭介「褒めんなよ」
理樹「褒めてないよ」
真人「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
謙吾「み、水・・・」
恭介「なんだ?牢屋にでも入れとけ」
理樹「分かる人にしかわからないこと言うのはやめようね」
恭介「水で死にかける救世主はあいつだけだな」
番台「ホアタァ!!」
理樹「うわぁびっくりした」
その後、番台と恭介は仲良くなりました
寮にて
美魚「直枝さん、ちょっとよろしいですか?」
理樹「あれ?どうしたのこんな時間に」
美魚「いえ、男の人四人でこの時間に外出とは如何なものかと・・・詳しく話を聞かせてもらえませんか?」
理樹「いや、西園さんが思っているような事は起きてないよ」
美魚「そんな・・・でも、どこへ行かれてたのですか?」
理樹「銭湯だよ」
美魚「銭湯・・・」ポーッ
唯湖「どうやら妄想し始めたな」
理樹「うわぁ!びっくりしたぁ!」
葉瑠佳「どうしたのー?何か楽しい話でもしてるの!?」
小毬「あれー?みんな集まってどうしたのー?」
クド「どうしたのですかー?」
理樹「うわぁ、集まって来たよ・・・」
唯湖「私が呼んだ」
理樹「何時だと思ってるのさ」
唯湖「今から女子だけでお泊まり会だ。鈴くんも待っているぞ」
理樹「・・・えっ」
唯湖「来るだろう?」
理樹「拒否してもダメなんでしょ?」
唯湖「うむ。と言うことで、棗兄もどうかな?」
恭介「俺が女の部屋に?我慢が出来る自信がないな」
唯湖「そうか。では、行くとしようか理樹くん」
ひとしきり理樹と鈴がからかわれて
みんなが寝静まった頃
唯湖「・・・」ムクッ
理樹「・・・ん?どうしたの?来ヶ谷さん」
唯湖「いや、ただ寝付けないだけだ」
理樹「・・・そっか」
唯湖「少しトイレに行ってくる」
理樹「言わなくても良いよ・・・」
唯湖「そうか」
そして唯湖はトイレへ向かった
小毬「ん・・・どおーしたのぉ?理樹くん」
理樹「いや、なんでもないよ小毬さん」
小毬「本当?」
理樹「少し、来ヶ谷さんの様子がおかしい様な気がして」
小毬「そう?」
理樹「気のせいかもしれないけど」
小毬「そっか。でも、もしかしたら、唯ちゃんは迷ってるのかも」
理樹「えっ。さっきと言ってる事が違う」
今回はこの辺で
真×葉瑠を思い立ったのは、葉瑠佳ちゃんはメイド服が似合いそうだなぁと思っただけです
後バカ二人の掛け合い可愛い
元気っ娘メイド可愛いと思います
謙吾の奴も思いついたので予定通り進めます
再開です
小毬「おやすみ理樹くーん・・・ムニャムニャ」
理樹「えぇ!?ちょっ小毬さん!」
唯湖「どうしたのだ?」
理樹「いや・・・小毬さんが意味深なこと言って寝ちゃったから・・・」
唯湖「ふーん」
理樹「なんだったんだろ」
唯湖「あまり気にすることはないだろう。私達も寝よう」
理樹「そうだね。とりあえずどこからともなく現れたそのカメラをしまおうか」
クリスマスイブの朝
謙吾「これでもくらえ!」シュッ
鈴「しまった!足が滑った!」ボスッ
理樹「あはは、残念だね鈴」
鈴「むぅ、謙吾にやられた」
雪が積もっていたのでメンバー全員で雪合戦をしていた
理樹は早々に脱落し、鈴も謙吾に倒される
理樹「あーあー雪だらけになっちゃったね」ポンポンッ
鈴「冷たい」
理樹「すぐ全部落とすから」
謙吾「頂き!」シュッ
唯湖「・・・はっ!?」ボスッ
少しボーッとした唯湖が、謙吾によって倒された
唯湖「くっ、油断した・・・」
謙吾「ここは戦場だ!早く立ち去るのだ!」
理樹「あれ、来ヶ谷さんやられちゃったの?」
唯湖「ああ、油断してしまった」ギュッ
鈴「そうか。残念だったな」
理樹「・・・嫌なら嫌って言っていいんだよ?」
鈴「悪くない」
唯湖「だそうだ」
鈴「温かで、大変良い」
唯湖「ほら」
理樹「弱みでも握られてるの?」
鈴「そんなことはない。きっと、多分、少なからず」
理樹「どんどん自信がなくなってるよ」
最近寝落ちが多い
やだなぁ
再開します
対決終了
美魚「後もう少しだったのですけど・・・」
謙吾「さすがは西園だな!あんな作戦を思いつくとはなぁ!」
恭介「まさに燃える展開だった!?」
そんな言葉を交わしながら理樹達の元へと歩み寄る
真人「まさかクド公に負けるとは思わなかったぜ」
唯湖「まさに萌える展開だったな」
理樹「ニュアンスが違うね」
また寝落ちした
寝落ち▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂ うわああああああああああああ
ちょっとだけ再開します
野球部室
佳奈多「良い?許可は降りたけど6時までですからね?」
恭介「了解!」
佳奈多「そ、それで、約束の物なんだけど・・・」
恭介「案外欲張りだな」
佳奈多「あなたが出した要件でしょ!?」
恭介「仕方ないな。三枝」
葉瑠佳「はいはーい。あれー?お姉ちゃんどうしたのー?」
佳奈多「は、葉瑠佳・・・」
恭介「三枝、二木を抱きしめてやれ。なるべく体をくっつけるように」
葉瑠佳「よくわかんないけどお姉ちゃんがいいって言うなら遠慮なくー!」
ギューッ
佳奈多「はぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
葉瑠佳「お姉ちゃんいい匂いしますネー」
恭介「すげぇ。ここが天国か、みたいな顔してやがる」
佳奈多「う、うるさいわよ!」ギュウ
葉瑠佳「ちょっ、お姉ちゃん苦しい」
佳奈多「あっ!ごめんなさい!」
葉瑠佳「えへへーお姉ちゃんも甘えん坊さんなんだネー」
恭介「ヒュー!」
佳奈多「後で覚えてなさいよ棗先輩っ!」ダッ
葉瑠佳「行っちゃいましたね。大丈夫なんですか?」
恭介「嬉しそうな顔してたし大丈夫だろ」
パーティ開幕
恭介「よっしゃぁ!騒げ騒げ!!」
理樹「開幕からテンション上げすぎだよ恭介!」
鈴「ほっとけ。いつものことだろう」
理樹「まぁそうだけどさ・・・」
小毬「イエーイ!」
クド「いえーいなのですー!!」
真人「筋肉イエイイエーイ!!」
謙葉「筋肉イエイイエーイ!!」
美魚「開幕から騒々しいですね・・・」
謙吾「西園!将棋で勝負だ!」
美魚「別にいいですけど、手加減はしませんよ?」
謙吾「端から手加減など無用だ!」
理樹「・・・みんな楽しそうだからいいいかな」
鈴「それがいい」
開始から少しして
恭介「なぁ真人!三枝とはどこまで行ったんだ?」
真人「あん?どこまでってどういうことだよ」
葉瑠佳「そりゃあ、はるちんのアピールであんなことやそんなこと・・・うふふ!」
真人「筋トレの手伝いしてくれたぞ?俺の背中に乗ってくれたりな」
葉瑠佳「慰めてください恭介さん」ドヨーン
恭介「仕方ねぇな・・・お前にアドバイスをやろう。いいか?真人は実はな・・・」ゴニョゴニョ
葉瑠佳「ふんふん・・・えー!真人くんって尽くされたいタイプなんですか・・・!?」ボソッ
恭介「こんなこともあろうかと服を用意してある・・・女子全員連れて着替えて来い!」ボソッ
葉瑠佳「鈴ちゃんはどうすれば・・・?」ボソッ
恭介「理樹が喜ぶとでも言えばついてくる大丈夫だ!」ボソッ
葉瑠佳「了解!早速行ってきます!!」シュバッ
葉瑠佳は女子全員を連れ出した
鈴もあっさりついていった
今回はここまで
次回は夜にでも
再開します
恭介「そう言えば謙吾」
謙吾「どうした恭介」
恭介「いつの間に西園と仲良くなったんだ?」
謙吾「少し前だ。なんだかんだで趣味が合ってな。それに、お前や来ヶ谷や理樹と真人では将棋の相手にならん」
恭介「ははは」
謙吾「お前と来ヶ谷は強すぎる。理樹はなかなかだがまだ俺には勝てん。真人論外だ」
真人「くっ・・・これだけは言い返せねぇ」
理樹「あはは・・・」
唯湖「・・・そろそろ来る頃ではないか?」
恭介「ん?なんでお前ここにいんの?」
唯湖「私が着るとでも?」
恭介「着ねーだろうな」
唯湖「そういう事だ」
クド「お待たせしたのですー!」
葉瑠佳「イエーイ!メイドはるちん登場!!ご主人様どう?惚れた!?」
真人「・・・惚れてねーよ!」
葉瑠佳「キョトンとしてたくせに何言ってるのかなー?」
美魚「何故、私と能美さんだけ巫女服なのでしょうか・・・」
謙吾「いいじゃないか。二人とも似合っているぞ」
クド「ありがとうございますなのですー!」
美魚「ありがとうございます」
小毬「私服とあんまり変わらなかったー」
鈴「理樹・・・ど、どうだ///?」
理樹「す、すごく可愛いよ鈴///」
唯湖「・・・」ギリッ
唯湖は、その光景を見ながら壁にもたれ掛かった
そしてパーティ終盤
恭介「ん?もうこんな時間か」
美魚「そろそろ片付けますか?」
恭介「そうだな。全員片付け!」
美魚「引き分けですね宮沢さん」
謙吾「次は決着をつけよう」
葉瑠佳「えへへー真人くん鼻の下伸びてるー」
真人「伸びてねぇ!」
理樹「思い思いだなぁ。来ヶ谷さんも手伝うんだよ?」
唯湖「・・・」カランッ
コップに残った氷が音を立てる
理樹「・・・来ヶ谷さん?どうし・・・」
唯湖「近寄るな」
理樹「え・・・」
賑やかだった空気が、一気に凍り付いた
理樹「何言ってるのさ来ヶ谷さ・・・」
唯湖「近寄るなと言ったはずだ」ギロッ
理樹「・・・」
鋭い目で理樹を睨む
唯湖「・・・今日限りで、私はリトルバスターズを抜ける」
鈴以外の女子と理樹が目を見開く
理樹「突然どうしたのさ来ヶ谷さん!」
唯湖「もう馴れ合いは終わりだ。所詮、暇つぶしのためにこのグループに入った」
理樹「それでもなんで!」
唯湖「面白いことがない。ただ、それだけだ」
唯湖は部室のドアノブに手を置く
理樹「待ってよ来ヶ谷さん」ガシッ
理樹はその手を掴む
唯湖「離せ」
理樹「そんな納得なんて出来るわけない」
唯湖「納得するしないじゃない。私は抜ける。お前らには関係ないだろう」
理樹「関係あるよ!来ヶ谷さんには色々助けてもらったんだ!」
唯湖「暇つぶしのためならそうするさ」
理樹「じゃあ、今までの事は全部嘘にするの?」
唯湖「ああ」
理樹「来ヶ谷さんが見せてくれたあの無邪気な笑顔も!全ての感情、全部嘘なの!?」
唯湖「口を閉じろ小僧」グイッ
理樹の胸倉を掴み、持ち上げる
唯湖「お前に私の何が分かる」
理樹「何もわかんないよ・・・頭の出来も違うし、来ヶ谷さんの考えなんて何ひとつ!でも!来ヶ谷さんが見せてくれた表情が嘘だとは思えない!」
ダンッ
持ち上げたまま壁に押し付ける
唯湖「そうか。仲間だから信用する。そう言いたいんだな?くだらん」
葉瑠佳「あ、あの姉御・・・そのへんで・・・」
唯湖「外野は黙っていろ。私は今、この小僧と話しているんだ」
葉瑠佳「ひっ・・・」ビクッ
唯湖「・・・お前と話していても時間の無駄だ」ポイッ
ドサッ
理樹が地面に投げられる
鈴「理樹!」
葉瑠佳「な、なんで誰も姉御を止めないの!?ねぇ!!」
クド「そ、そうですよ!来ヶ谷さんが抜けるって・・・そんなの嫌です!」
小毬「そうだよぉ!」
真人「抜けたいってんなら抜ければいいさ」
謙吾「来るもの拒まず、行くものは追わずだ」
恭介「どうするかなんて、本人次第さ」
唯湖「・・・ふん」
鈴「おい待て!」
理樹「いいよ鈴・・・僕は大丈夫だから・・・」
鈴「でも・・・!」
理樹「来ヶ谷さん・・・!」
唯湖「二度と私の前に顔を出すな」
理樹をひと睨みして、唯湖はそのまま去っていった
三人の女の子が寄り添って泣き出してしまう
恭介「・・・」
葉瑠佳「やだよぉ・・・こんなの・・・」
美魚「・・・」
理樹「いてて・・・」
鈴「大丈夫か?」
理樹「うん・・・なんとか。ねぇ恭介」
恭介「なんだ?」
理樹「来ヶ谷さんを・・・戻したい」
恭介「・・・何でだ?」
理樹「来ヶ谷さんの表情は、僕達と居たから引き出せたんだ。僕はそう信じてる。だから・・・」
恭介「来ヶ谷の居場所はここ・・・そう言いたいのか」
理樹「・・・」コクッ
恭介「・・・強い眼差しを持つようになったな・・・いいだろう。西園、ちょっと協力してもらおう」
美魚「私・・・ですか?」
恭介「ああ、外で話そう」
その頃唯湖は
唯湖「・・・はぁ・・・ついにやってしまったか」
いつもの中庭にて、自販機に買ったホットコーヒーを飲んでいた
唯湖「・・・これで良かったんだ」
美魚「やっぱり、ここにいたんですね」
唯湖「・・・顔を見せるなといったはずだが」
美魚「失礼、てっきり、直枝さんに対してだけかと」
唯湖「まぁいい・・・美魚君は一番の友人だからな」
美魚「気安く名前で呼ぶのはやめてもらえませんか?」
唯湖「・・・儚いものだな。女同士の友情など」
美魚「それを壊そうとしたのはあなたですよ」
唯湖「それもそうか・・・」
美魚「あなたが出て行った後、部室ではあなたのイメージはガタ落ちでした」
唯湖「だろうな」
美魚「それはもう」
唯湖「嫌味を言いにきたのか?」
美魚「いえ、何故このようなことをしたのか。理由を聞いて置こうかと」
唯湖「理由なんてない」
美魚「・・・直枝さん・・・」
唯湖「・・・」ピクッ
美魚「図星ですね」
唯湖「・・・」
美魚「あなたが直枝さんの事を好きなのは知っています」
唯湖「バカな。少年のことなんかなんとも思っていないさ」
美魚「そうですね。ある人の変わりに、好きになったんです」
唯湖「・・・」
美魚「最近、より一層に似てきましたよね」
唯湖「誰にだ?」
美魚「とぼけても無駄です。あなたは、棗恭介、その人が好きなのを私はお見通しです」
美魚「もし、恭介さんに思いを寄せ続けたら、先に彼が卒業してしまう。メンバーも解散してしまうかもしれない」
美魚「寂しい、怖い。そんな思いでいっぱいだったのではないですか?」
唯湖「バカを言うな!孤独に過ごして来た私が寂しい?怖い!?ふざけるのも大概にしろ!」
美魚「嘘です。あなたは、寂しがり屋なんです。自分でも知らなかったでしょうけど」
美魚「あなたは部室から出る際、恭介さんに目をやりました」
美魚「それは、切なそうな顔で」
唯湖「それと寂しいと言う感情は関係ないだろう!?」
美魚「恭介さんのことが好きなのでしょう?」
唯湖「そんなわけ・・・!」
美魚「毎日のように、楽しみを与えてくれる存在が、近くに居るのですから」
唯湖「っ!」
唯湖は、頭を抱えてうなだれた
唯湖「私は・・・最低な女だ・・・」
唯湖「一年年上の男を好きになり、よくわからない感情で、辛い思いをしたくないために同級生をやつへ代用を立てた」
唯湖「その少年が・・・イチャイチャしているのを間近で見るのが辛かった」
美魚「・・・来ヶ谷さんは、自分が根っからの寂しがり屋だと、私は思いますよ」
唯湖「それこそありえない話だ」
美魚「・・・では聞きます。私は携帯が苦手です。ですから、携帯がなくても困りません」
美魚「それはなぜですか?」
唯湖「そんなもの。普段使えない、使ったこともない物、なんていらない・・・だろ」
美魚「来ヶ谷さんは、察しがいいのでもう気づきましたね」
唯湖「ああ・・・不覚だよ。どうしようもなく単純なことだ」
やべぇ
美魚ちんの日本語おかしい
×美魚「・・・来ヶ谷さんは、自分が根っからの寂しがり屋だと、私は思いますよ」
○美魚「・・・来ヶ谷さんは、根っからの寂しがり屋だと、私は思いますよ」
美魚「自分に素直になることです。それが今のあなたに必要なことだと思いますよ」
恭介「ああ、そうだ。お前は素直であるべきだ」
唯湖「な、棗兄!?いつからそこに!?」
恭介「ついさっきだ」
美魚「ついてきてたんですか・・・」
恭介「言い掛かりだ。立ちションしてたら近くを通ってな」
恭介「で?西園に慰められて、戻る気はあるのか?」
唯湖「・・・」
恭介「だんまりか・・・仕方ない。卒業まで取っておく気だったがここで来ヶ谷に言いたいことがあったんだ」
唯湖「返答はしない」
恭介「俺は、お前を見かけた時から好きだった。一目惚れってやつだ」
唯湖「何っ!?」
美魚と唯湖が目を丸くする
恭介「表情を変えないお前を笑顔にしてやりたい。お前を見たときそう思ったんだ」
恭介「でもな、理樹に先を越された。別にいいかとは思った。悔しかったけどな」
恭介「そこで俺は色々なミッションでお前を笑わせてきた。お前の笑顔を見て、俺はお前をますます好きになった」
恭介「嬉しそうな笑顔、悪戯っぽい笑顔、企んだ笑顔、ワクワクしている笑顔、全部の笑顔に、俺は心を奪われた」
恭介「お前のコロコロ変わるようになった表情に、惹かれて行ったんだ」
美魚「恭介さん・・・」
恭介「かくれんぼの日、お前に手を引っ張られ、ドキッとした」
唯湖「・・・」
恭介「お前がメンバーを抜けると言うなら、言葉を交わす機会もなくなるだろう。だからこの場で告白した。行こう西園」
美魚「え、でも・・・」
恭介「この告白に答える義理もないってよ」
恭介と美魚が唯湖から遠ざかる
しかし
唯湖「きょ、恭介・・・さん・・・」
今回はこのへんで
眠い▂▅▇█▓▒░('ω')░▒▓█▇▅▂ うわああああああああああああ
やり始めたらやめられない
再開します
恭介「・・・どうした」
唯湖「その・・・私も・・・お前の事が///」モジモジ
恭介「・・・ふふ、知ってる」
唯湖「なっ!?」
恭介「ぷはははは!いい顔してるじゃねぇか!可愛いぞ」
唯湖「可愛いと言うな!!」
恭介「これから俺とお前は恋人同士だ。問題はあるか?」
唯湖「・・・何も無いな」
恭介「唯湖、とりあえずみんなに謝りに行くか」
唯湖「そうだな。と言うか名前で呼ぶな」
美魚「砂糖を口から吐けそうです」
このあと、部室に戻り、仲直りをした
翌日
唯湖「ほら、口を開けろ。あーんだ」
恭介「あー・・・んっ。うまい」
唯湖「だろう。特製のキムチだからな」
食堂で恭介と唯湖がイチャコラしていた
鈴「恭介と来ヶ谷が付き合うのは私は反対だぞ!!」
理樹「まぁまぁ鈴落ち着いて・・・」
恭介「鈴・・・俺の事をそんなに・・・」
鈴「違うわボケ!!もしこのまま結婚することになったら来ヶ谷が私の姉になるんだぞ!?」
唯湖「はっ・・・そうか。私は鈴くんと理樹くんのお姉ちゃんになれるのか。これは結婚まで行くしかないな!」
恭介「おいおい。まだ気が早いぞ!」
唯湖「ふふふ、理樹くん、鈴くん、私の事はお姉ちゃんって呼んでくれてもいいぞ?」
理樹「呼ばないよ」
唯湖「呼べ」
理樹「強制!?」
唯湖「うむ」
最近
艦これのSSを書きたくて
頭に浮かぶのが艦これ関連ばっかりで
こっちの展開が蒸発
再開します
一方中庭では
謙吾「西園、横、いいか?」
美魚「珍しいですね。食堂で皆さんと食べなくてよろしいのですか?」
謙吾「久しぶりに落ち着こと思ってな」
美魚「そうですか。最近、テンション高くなってますからね。どうぞ」
謙吾「助かる」ドサッ
美魚の横に謙吾が座る
美魚「・・・」
謙吾「・・・」
無言が二人の間を通り過ぎる
美魚(私の横に宮沢さんが目を細め、雀達を眺めて微笑んでいる)
美魚(モテモテになる理由はなんとなく分かる気がします)
謙吾「西園」
美魚「はい、なんでしょうか」
謙吾「・・・いや、やはり何でもない」
美魚「はぁ・・・」
美魚(少し、様子がおかしい様な気がする)
謙吾「邪魔したな」スクッ
美魚「もう行かれるのですか」
謙吾「ああ、ちょっと用事を思い出した」
美魚「そうですか」
謙吾「また一緒に過ごそう」
美魚「機会があれば」
謙吾はその場を後に、去って行った
唯湖「いい雰囲気じゃないか」ガサッ
美魚「いつから居たんですか」
唯湖「よっと」スタッ
木の上から唯湖が現れる
美魚「本当にいつから・・・」
唯湖「ついさっきだ。にしても、謙吾少年はどうしたんだ?様子がおかしいようだが」
美魚「さぁ・・・」
唯湖「西園女史は謙吾少年が気になるのか?」
美魚「名前でいいですよ」
唯湖「しかし・・・」
美魚「昨日のは恭介さんの差し金です。名前で呼ばれる事を嫌とは思ってませんよ」
唯湖「そうか。で、どうなんだ?」
美魚「そうですね。気になると言えば気になりますよ。様子がおかしい理由も心当たりがありますし」
唯湖「ほう。面白そうだ。話を聞こう」
美魚「・・・いえ、人の恋愛を人に軽々しく話すもんではありませんから」
唯湖「ほう?お姉さんには話せないのか?」プニプニ
美魚の後ろに回り、頬を指で押す
美魚「やめてくらはい。恭介さんが居るのにもう浮気ですか?」
唯湖「あいつと女の子は別物だろう」
美魚「はぁ・・・」
唯湖「まぁ、謙吾少年の恋愛事情と言えば想像はつくがな」
美魚「まぁ・・・そうでしょうね」
唯湖「誰に告白されていたんだ?」
美魚「お見通しみたいですね。私が見てしまったのは、古式さんと笹瀬川さんでした」
唯湖「ほう。なかなか罪作りだな。謙吾少年も」
美魚「そうですね」
唯湖「それを見て、君はどう思った?」
美魚「・・・少し、胸が苦しくなりました」
唯湖「恋の発作だな」
美魚「みたいですね」
唯湖「随分他人事じゃないか」
美魚「私は、隣から人の幸せを眺めているだけでいい。そう思っています」
唯湖「よし。私が、君の恋を叶えてあげよう」
美魚「自分の恋も一人で叶えられないような人に、手伝える事があるんですか?」
唯湖「相変わらず辛辣だな・・・」
唯湖「しかし、一度は同じ男に恋した仲じゃないか」
美魚「・・・恭介さんは好きにはなってないですよ」
唯湖「ふふ、本当のところを言うと、最初に好きになったのは、理樹君だ」
唯湖「そして、一緒に居るうちに、恭介の子供の笑顔が好きになったわけだ」
唯湖「私は、可愛いものが好きだからな」
美魚「・・・全部知ってましたよ。一度は同じ人を好きになった仲ですから」
唯湖「さすがだな」
唯湖「よし、じゃあまず告白しよう」
美魚「直球」
唯湖「君からの告白はデッドボール級だ」
唯湖「私は確信してる。謙吾少年は君が好きだ」
美魚「訳がわかりません」
唯湖「私を信じろ」
美魚「でも」
唯湖「あ、今から呼び出してやろう」
美魚「えっ」
謙吾「どうした?来ヶ谷からの呼び出しとは」
唯湖「美魚君からお話があるようだ」
謙吾「ん?話とはなんだ?」
美魚「・・・その・・・」
謙吾「・・・」
美魚「あの宮沢さん。貴方が好きです」
謙吾「」
謙吾「えっ!?ちょっ!?えっ!?」
唯湖「・・・」プルプル
謙吾の反応に笑いを堪える唯湖
謙吾「そ、それってどういう!?」
美魚「返事は、まだいいです。まず、先に告白されたお二人にご返事を、その後に返事をください」
謙吾「何故それを知っている!?」
美魚「見てしまったからです」
謙吾「・・・そうか・・・」
美魚「・・・っ!」タッ
美魚はそのまま走り去ってしまった
唯湖「あっはははは!どうした謙吾少年!そんな意外そうな顔をして!」
謙吾「く、来ヶ谷!お前・・・!」
唯湖「罪作りな男だな」
謙吾「な、な・・・」
唯湖「何を迷うことがある」
謙吾「だが・・・!」
唯湖「君が美魚君のことを好きなのは知っている。理樹君と鈴君がくっついてから美魚君に積極的ではないか」
謙吾「む・・・見透かされていたか。しかしだな・・・」
唯湖「恋と言うのはそういうものだ。モテる奴なら尚更な」
唯湖「何かを犠牲にしなければ、何かを手に入れる事は出来ん」
謙吾「誰かを悲しませるくらいなら・・・俺一人が・・・」
唯湖「君が三人の告白を断れば、三人を悲しませる。そうするくらいなら、一人を幸せにし、二人を悲しませろ」
謙吾「くっ・・・」
唯湖「男らしく行け」バンッ
謙吾の背中を唯湖が強めに叩き、そのまま手を振り、振り返らずに去った
恭介「・・・どうだ。謙吾の様子は」
唯湖の行く先に、恭介待っていた
唯湖「全く、うちの男メンバーは一筋縄では行かないな」
恭介「悪かったな」
唯湖「何、そちらの方が面白い」
美魚(・・・つい逃げてしまいました)
美魚(私が宮沢さんを気にしだしたのはいつからでしたっけ・・・)
美魚(もうどうでも良くなりました)
美魚「動機が・・・収まりません・・・はぁ・・・顔も熱い・・・」
佐々美「あら?こんなところでどうしたんですの?西園さん」
美魚「・・・っ!?笹瀬川さん・・・」
佐々美「どうしたんですの!?顔、真っ赤ですわよっ!?ほ、保健室に・・・」
美魚「だ、大丈夫ですから・・・」
佐々美「そうですの?無理はしない方がいいですわ」
美魚「笹瀬川さん・・・ありがとうございます」
佐々美「調子が悪い時はお互い様ですわ。前に西園さんには助けて頂きましたから」
今回はこの辺で
再開します
美魚「そんなこともありましたね」
佐々美「それでは、私は用事がありますので」
美魚「はい。また機会があれば」
そう言うと、佐々美はそのまま去っていった
美魚「はぁ・・・あの人のところへ向かおう・・・」
そして美魚は、あるところへ向かった
唯湖「全く、いくら人通りが少ないからといって、露骨にイチャつくこともないだろう」
恭介「俺がキャッキャッウフフしてぇんだよ」
唯湖「その言葉は女の子同士だから成り立つ言葉だと思うが」
恭介「そうか?」
美魚「・・・何してるんですか」
恭介「おお、西園。調子はどうだ」
唯湖「おや、だいぶ落ち着いたようだな」クスッ
唯湖がいつもサボっている場所にて
恭介の膝の上に乗った唯湖がクスクスと笑う
美魚「誰のせいだと・・・」
唯湖「はっはっはっ。すまない、どうしても、友人の恋を叶えたくてな」
美魚「はぁ・・・都合のいいことばっかり」
恭介「まぁ、そう言ってやるな」
美魚「どうしてくれるんですか」
唯湖「何がだ?」
美魚「もし、もしも宮沢さんが私なんかを選んだら・・・他の二人は」
恭介「悲しむだろうな」
美魚「私は・・・」
唯湖「なぁ美魚君。私なんか・・・なんて考えはやめないか?」
唯湖「君は魅力的な女の子だ。それを自覚したほうがいい」
美魚「そんな・・・あのお二方の方が魅力的です」
恭介「そんな謙遜な所も謙吾はタイプなんだろうけどな」
唯湖「そうなのか?」
恭介「おう」
唯湖「なんにせよ。強引にしなければ、君はその気持ちを心に秘めたままだっただろう」
美魚「・・・」
恭介「あとはどうなるか。知っているのは謙吾次第だ」
美魚「そうですけど・・・」
ピリリ
恭介「ん?誰からかメールだ」
恭介の携帯を開く
恭介「・・・ふふ、どうやら動き出したようだ」
唯湖「ほう、割と早かったな。数日はかかると思ったが」
恭介「あいつは優柔不断だが、一度決めたら突っ切るやつさ。それがバカって言われる理由だ」
美魚「どういう意味ですか?」
恭介「三枝からの報告だ。謙吾が、古式と笹瀬川を呼び出したらしい」
美魚「えっ」
恭介「面白そうだから覗いてるとさ」
そのままお昼が終わり
放課後
理樹「どうしたの西園さん。お昼から元気ないみたいだけど・・・」
美魚「直枝さん・・・どうしたんですか?」
理樹「鈴が心配してたみたいだからさ・・・ちょっと気になって」
美魚「いえ、なんにもないので大丈夫です」
美魚(宮沢さんの事が気になって集中できなかったなんて言えない・・・)
恭介「西園」
美魚「はい?」
恭介「これを受け取れ」
恭介が一枚の紙を美魚に渡す
美魚「これは・・・」
恭介「一人で読め。ただそれだけだ」
美魚「はぁ・・・」
恭介「唯湖ー遊びにきたぜー」
唯湖「名前で呼ぶなと言ってるだろうが!来ヶ谷ちゃんと呼べ!」
理樹「あはは・・・」
鈴「うるさい」
今日はこのへんで
明日完結予定
予定が狂った
今日中にはもう終わらない
再開します
美魚「・・・」ペラッ
紙『いつもの木の下にて待つ』
美魚(これじゃあ決闘みたいですね・・・犯罪ですよ)
呆れながらも立ち上がり、向かった
謙吾「・・・来たか」
美魚「呼ばれましたので」
謙吾「その・・・なんだ」ポリポリッ
頬を書きながら美魚から目を逸らす
美魚「なんですか?」
謙吾「二人に、返事をしてきた」
美魚「はぁ・・・それで、どうしたんですか?」
謙吾「俺は、お前の気持ちには答えられないと伝えてきた」
謙吾「俺には好きな奴が居る。それは、お前ではない。他の奴だと」
美魚「随分きつい言い方をしたんですね」
謙吾「・・・来ヶ谷に諭されてな・・・三人を不幸にするくらいなら、一人は幸せにして、もう二人を不幸にしろと」
謙吾「そして、その一人をお前に選んだ」
美魚「っ!?」
謙吾「昨日の返事だ。いや、俺からの告白だ。俺と付き合ってくれ西園」
美魚「・・・はい。喜んでお受けします///」
謙吾「・・・///」
美魚「でもどうして私なんかと・・・」
謙吾「こっちも同じことを言えるんだが・・・まぁ、そのなんだ。西園と居るときが落ち着くから・・・な」
謙吾「他の二人にはない。波長が合うと言うか・・・なんだか恥ずかしいな」
美魚「こっちのほうが恥ずかしいですよ・・・」
美魚「古式さんの方が、宮沢さんにお似合いだと・・・」
謙吾「俺が選んだ。それだけでいいだろう」
美魚「そう・・・ですね」
謙吾「西園には自信がなさすぎる。自分が可愛いという自覚をもう少し持つべきだな」
美魚「そう言う事・・・臆面もなく言わないでください///」
美魚「来ヶ谷さんにも言われました」
謙吾「そうか。少しは自信を持てそうか?」
美魚「・・・モテモテの殿方が私を選んでくれたんです。少しは自信持てます」
謙吾「そういうことを臆面もなく言うな///」
美魚「ふふふ・・・お返しです」
謙吾「西園は、どうして俺を好きになったんだ?」
美魚「恐らく、宮沢さんと同じ理由かと」
謙吾「恐らく・・・」
美魚「自分でもイマイチわかっていません」
美魚「ただ、笹瀬川さんや、古式さんに告白されていた宮沢さんを見たとき胸が苦しくなりました」
美魚「それは好きだったと言う感情だと思います」
謙吾「嫉妬、と言うやつか」
美魚「はい。よく、本にも書いてあります」
謙吾「恋愛関連の本か?」
美魚「ええ、宮沢さんにはおすすめできませんが・・・」
謙吾「今度読ませてくれ」
美魚「・・・嫌われたくないので嫌です」
謙吾「何故だ」
美魚「その、一般の人向けではないので・・・」
美魚(そちらに目覚められても困りますしね・・・)
謙吾「無理強いはせんが・・・とりあえず今日のところは帰るとしよう」
美魚「そうですね。夕焼けは綺麗ですが、寒いですから風邪を引いてしまいます」
謙吾「体は大切にしろよ」
美魚「宮沢さんも」
軽く会釈し、二人はその場で解散した
その後
一月に入って中頃
学校では、すっかりお馴染みのカップルとなった四組
学校一の美男美女カップル
学校一可愛いカップル
学校一落ち着いた雰囲気を持つカップル
学校一のデコボコカップル
そう囁かれるようになった
理樹「いやー西園さんと謙吾がいつの間にか付き合い初めてびっくりしたよ」
鈴「美魚、趣味悪いぞ」
美魚「三枝さんほどではありません」
葉瑠佳「いえーい!真人くん、私達公認カップルになってますよ!」
真人「ふざけんな!俺はまだ認めてねぇぞ!」
謙吾「真人、巷では双子を手玉にとる最低な男と評価になっているぞ」
真人「どういう意味だこらぁ!」
葉瑠佳(その噂流したの私なんだけどネー)
恭介「すっかりこのカップルで落ち着いちまったな」
唯湖「私は葉瑠佳くんが真人少年とくっつくなど認めんぞ」
葉瑠佳「私愛されてるー!!」
理樹「そう言えば恭介、就職は決まったの?」
恭介「おう。大手企業にな。実は、あのとき行った銭湯の番台、社長の息子だったみたいで、コネで面接を受けさせてもらったのさ」
鈴「卑怯だな。死ねばいいのに」
恭介「なんでぇ!?」
小毬「なんだか皆恋人同士さんでいい雰囲気だねー」
クド「羨ましいのですぅ。私もいい人来ますかねぇ」
唯湖「クドリャフカ君なら直ぐさ。なんなら私が・・・」ハァハァ
クド「わふー!」
理樹「なんだか、あんまりいつもと変わらいないね」
鈴「そりゃそうだ。こいつらがこの程度で変わるたまじゃないだろ」
佳奈多「ちょっとあなた達、場を弁えてイチャつきなさい。風紀が乱れるわ」
理樹「イチャついてなんか居ないよ!」
佳奈多「葉瑠佳!あんまり真人にくっつかないで!くっつくなら私に・・・」
理樹「なんか煩悩丸出し!」
鈴「理樹、丸出しとか卑猥な言葉をいう奴だったのか・・・」
理樹「鈴のその発想の方が卑猥だからね!?」
唯湖「ほら恭介。あめちゃんだ」
恭介「あーん」
佳奈多「ちょっと!お菓子の持ち込みは校則違反よ!!」
葉瑠佳「お姉ちゃん!あーん!」
佳奈多「えっ!?あ、あーん・・・あ、薄荷・・・」
葉瑠佳「えへへーお姉ちゃんも食べたから同罪ー」
佳奈多「うう・・・仕方ないわね・・・今回だけよ!///」
理樹「丸め込まれてる」
鈴「ツッコミご苦労だ。理樹」
理樹「喉が痛いよ」
ブーブー
誰かの携帯がなる
ピッ
小毬「はいはーい」
小毬「うん、うん、そうなのー?もう甘えん坊さんだなぁ。わかったすぐ向かうよー」
ピッ
鈴「誰からだ?」
小毬「恋人だよ?呼ばれたから行ってくるねーばいばーい」タッ
唯湖「・・・小毬くんに・・・」
クド「恋人さんですかぁー!?」
一同「えええええ!?」
終われ
終わりです
途中投げやりな感じになりましたが終わりです
終わらせてください
それではまた会う日まで
もしかしたらすぐかもしれませんけどね
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