智絵里「プロデューサーさんっ」 (29)

モバマスの緒方智絵里のssです。
この文章には地の文が含まれているのとたまに登場人物の視点が変わります。
そしてすこしシリアスです。

自分ss投稿はまだ二回目なのでどうか暖かく見守ってください。


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智絵里「今日のプロデューサーさんもかっこよかったなぁ。握手会できびきびと私を指導してくれたし、最後には褒めてもらっちゃった♪」

今日はライブもレッスンもない地方の営業だった。
正直握手会に来てくれたファンのことは覚えていない。
私はただただ彼のことを考えながら仕事をしていた。でもお仕事に手を抜いたらPさんに怒られてしまう。
アイドルって難しいなぁ。

ウィーン、ピーピー
おっと、そんなことを考えているうちに写真が印刷されたようだ。

智絵里「わあ、すっごくかっこいい・・・」

私は一週間の最後にはPさんの隠し撮りした写真を壁に貼っている。私と彼の歩んできた思い出だ。
それには一切の手は抜かない、カメラは藍子ちゃんのおすすめを使っているし、プリンターにいたって晶葉ちゃんに作ってもらった。
やっぱりアイドルっていいなぁ♪
昔のびくびくしていた私をここまで成長させてくれたPさんといつも一緒にいられるんだから!

智絵里「オヤスミナサイっ、Pさん。」
私は写真を壁に貼り付け彼にキスをして布団に入った。

~次の日~
智絵里「ただいま戻りました」

ちひろ「あら、智絵里ちゃんおかえりなさい」

智絵里「あれ?ちひろさんPさんはどこかいってるんですか?」

ちひろ「Pさんんは仕事が終わったから美嘉ちゃんを送ってそのまま帰るって言ってましたよ?」

智絵里「そうなんだ・・・」

自分でもはっきりわかるくらいに落ち込んでる、まぁこういう日もあるよね?

ちひろ「そういえば智絵里ちゃん、Pさんの机ちょっと拭いといてくれる?」

智絵里「はい・・・」

言われたとおりにPさんの机を拭いていると机の上に一枚の写真があった。

智絵里「これって・・・」

ちひろ「そ、あのときの智絵里ちゃんの写真よ?」

その写真には雪の中で笑っている私が写っていた。
彼の机にはほかのアイドルの写真は無い。
やっぱりPさんは私が一番大切なんだ!

ちひろ(喜んでる喜んでる。本当に智絵里ちゃんはかわいいですね)

私はその日すごくいい気分で事務所から帰った。

~一方そのころ~
P「美嘉ー、お前そんな薄着で寒くないのか?」

美嘉「大丈夫大丈夫、なんたってアイドルはオシャレしなきゃいけないからねークシュン!」

P「ははは、やっぱり寒いんじゃないか。ほれ、俺の上着貸してやるから着とけ着とけ」

美嘉(あったかい・・・プロデューサーのにおいって落ち着く・・・)

美嘉(そういえば今二人っきり・・・意識したらドキドキしてきた・・・)ボーッ

P「ん?美嘉?まだ寒いのか?」

美嘉「・・・」

P「美嘉?」

美嘉「ねぇ、プロデューサー。」

P「ん?」

美嘉「アイドル達の中にプロデューサーに好意を寄せてる子がたくさんいるのは知ってるよね?」

P「まぁ、薄々はな・・・」

美嘉「プロデューサーの隣に誰かがいるときアタシさ、ずっとうらやましいと思ってたんだ」

P「おい、美嘉?」

美嘉「黙ってて、アタシの話を聞いて。」

P「・・・」

美嘉「ねぇ、プロデューサー、あなたの隣にいる女の子ってアタシじゃだめ?」

P「美嘉、いまなら聞かなかったことにするから考え直して美嘉「嫌だ!」

美嘉「ここまでアタシが勇気出したんだからプロデューサーも答えてよぉ・・・」

P「わかった。俺はプロデューサー。お前はアイドル。そして俺の夢はお前らをトップアイドルにすることだ。その間に何かスキャンダルが起きたら俺は夢をかなえられなくなる。」

P「だから付き合うことは出来ない」

美嘉「うん、実はわかってたよプロデューサー。ごめんね・・・アタシのせいで・・・」グスッ

アタシがうつむいていると彼は急にアタシの手をとった。

美嘉「プロデューサー?」

P「お前も人の話は最後まで聞け。でもさ、もしお前がトップアイドルになってまだ俺を慕ってくれると言うなら、俺と・・・そのときに結婚してほしい・・・」

アタシは彼の言葉が一瞬理解できなかった、でも・・・

美嘉「本気にするよ・・・プロデューサー?」

P「ああ、一緒にがんばっていこう、美嘉」

そしてアタシたちはどちらからでもなくキスをした。

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智絵里「・・・・・・・・」
聞いてしまった。彼の車の中に仕込んでおいた盗聴器がこんな結果をもたらすなんて。
私は涙を流しながらベッドの上に倒れこむ。
涙が止まらなかった。絶対私のものになると思っていたプロデューサーさんが、私のたった一つの支えがあのけばけばしい女狐に奪われるなんて・・・
明日は何もしたくない、私は次の日初めてレッスンを休んだ。

~次の日~

P「ちひろさん、確認しましたけどやっぱり智絵里はレッスンに来ていないそうです」

ちひろ「やっぱり自宅で何かあったと考えるのが自然かもしれませんね?Pさん明日はあなたオフでしたよね?」

P「ええ、ですので明日は智絵里のところに行ってきます」

ちひろ「すいません、せっかくの休日に」

P「体調管理もプロデューサーの仕事ですよ」

~智絵里宅~

ピピピピピピピピピピピ
電話が鳴っている・・・出る気にはなれなかったが相手の名前を見てそんな気持ちは吹っ飛んだ。

P「おっ智絵里~、今日レッスン来なかったみたいだけどなんかあったか?」

智絵里「す、すみませんPさん、急に調子が悪くなってしまって・・・」

P「あはは、仕事が入ってたら困るけど今日はレッスンだったから何とかなったよ、心配するな」

智絵里「で、でも私のせいでご迷惑を・・・」

P「智絵里、そう謝らなくたっていいよ。智絵里も人間だし調子が悪くなるのもしょうがない。
 そんなことでいちいち怒って智絵里が俺を嫌いでもしたら嫌だからな。俺は智絵里が大好きだからな。
 嫌われたら夜も眠れないだろう。」

P「まぁそんなわけで明日は様子見におじゃまするから部屋は片付けておけよ~笑
 おやすみ~」
適当に返事をして電話を切る。
彼は私のことが大好きだといった。じゃあこの前の美嘉ちゃんのことが好きだって言ってたのはどういうこと?
・・・あ、そうか!まだPさんは私と美嘉ちゃんで迷ってるんだ!
それなら明日はいっぱいアピールしなくちゃ!

お風呂に入るので一旦休憩します。

再開します。

次の日~
コンコン
P「智絵里~いるか~」

智絵里「は~い、今行きます~」

彼だ、Pさんが来た!準備は出来てる、いっぱいアピールしなくちゃ!

P「そんなわけでまた幸子がな~まさか配達されかけるなんて思わなかったよ」

智絵里「幸子ちゃんも相変わらずですね~」

P「もう、あいつはいつも調子nミミミン、ミミミン、ウーサミーン!」

彼のノスマートフォンにメールが届いたようだ。差出人は美嘉ちゃん。
文章はなく画像のみが添付されている。

智絵里「何の画像でしょうね?」

P「何だろうな」

画像の読み込みが終わり、そこに映し出されたのは「愛してる」の文字と共にキスをしている二人の姿だった。

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P「智絵里、これはだな・・・」

予想外の写真に私はショックだった、告白したのは知っていたがまさかキスまでしていたなんて。
でも私はまだ聞かなければならないことがある。私とあの女のどっちが好きなのかを。

智絵里「Pさんは、美嘉ちゃんのことが好きなんですか?」

P「ああ、愛してる」

智絵里「でもPさんはこの前電話で私のことを大好きっていってくれましたよね?それでも美嘉ちゃんのほうが好きなんですか?」

P「智絵里・・・すまない」

智絵里「私がどれだけ努力しても私のほうに振り向いてはくれないんですか?」

P「智絵里、悪いが俺はお前をそんな風に見ることは出来ない、ずっと妹のような感じで見てきたんだよ」

智絵里「!」

私は思わず近くにあった時計で彼の頭を殴っていた。

目を覚ますとそこには智絵里の顔があった。
なぜこんなことをしたのか聞こうと思ったが彼女の顔を見た途端得体の知れない恐怖が走った。
智絵里の顔は笑っているが目に光はない、俺が震えたのに彼女がこちらに気づいたようだ。

智絵里「Pさん、起きましたか?申し訳ないんですけどPさんに手錠をかけさせてもらいました」

さっきから触れないようにしていたがやはりこの手錠は本物なのか
なぜ彼女は俺にこんなことを?

P「智絵里、何故こんなことをした?」

智絵里「Pさんに私の想いがうまく伝わらなかったみたいなので少しの間一緒に暮らして私の想いをわかってもらおうと思って!いいアイデアでしょう?」

P「智絵里!こんなことをしても意味が無い!俺と美嘉はもう愛し合っているんだ!もう美嘉のご両親に挨拶もしたんだ!」

智絵里「Pさん、うそをついても無駄ですよ?私は何でも知ってるんですから、まだ告白して二日しかたってないでしょう?」

P「おまえは本当に智絵里なのか?」

智絵里「ええ、あなたの智絵里です」

俺は彼女の変わり様に驚きを隠せなかった。

そのうち智絵里が食事を持ってきた。
智絵里「Pさん、ごはんができましたよ?Pさんの好きな肉じゃがです」

俺はもうこの女とは話さない。与えられたものを口にすることもしない。

P「いらない・・・」

話すことは拒絶の意思、それだけだ。
それでも尚智絵里は俺の近くによって食わせようとする。
俺が体をひねったとき体が食器にぶつかり料理がこぼれ俺のスーツに降りかかる。
智絵里が悲しそうな声を上げたがそれも無視。智絵里は俺の服を拭いていたが着替えが無いことに気づいて俺のスーツから鍵を取り着替えを取りに行った。
何で俺の家を知ってるんだよ・・・
なぁ嘘だと、ドッキリだといってくれよ智絵里・・・

ID変わってますが本人です、このまま行きます

智絵里「Pさん、お待たせしました」

3時間ほどして智絵里が帰ってきた。
智絵里の顔に何か新しい発見をしたような笑みがうかんでいる。

智絵里「Pさんっ!わたしわかりました!手っ取り早くPさんを私のとりこにする方法が!」

そういって智絵里が取り出したのは俺が部屋においていたエロ本だった。
その瞬間俺はこれからされることの全てを悟り、もがき叫んだ。

P「やめろ!智絵里!やめてくれ!だれか!だれか!」

智絵里「ふふっ、ボイストレーニングを家でも出来るように部屋を防音にしてくれたのはあなたじゃないですか、外には何も聞こえませんよ?」

智絵里「だから、黙って私のいいなりになってください?」

手錠がついていることを差し引いても智絵里の力は俺を押さえつけるのに十分だった。

どれくらいの時間がたったのだろうか。
智絵里のたどたどしいフェラチオから始まり、何回ものキス、それが終わればさっきよりも深いキス、そして今は俺の上で必死に体を上下に動かしている。
智絵里の股からは赤い血が出ているのに彼女の顔が笑顔なのが俺の心を痛めた。
そうして俺は彼女の交わりの仲でいやおうにも感じてしまう快感に耐えることが出来ず智絵里の中で果てた・・・

智絵里「Pさん、いっぱい出ましたね?私Pさんに処女をもらってもらえてうれしいです。Pさんもこれで私のことを好きになってくれましたよね?」

ここまで好き勝手されたのだ、俺を言いたいことを言っても許されるだろう・・・

P「そんなわけ無いだろう、俺がすきなのは美嘉だ。お前のような淫乱女はさっさと消えてしまえ。」

その言葉の後俺は彼女の方から何かが切れたような音を確かに聞いた。

子供「お母さん、わたし今日テストで百点取ったんだよ!」

私は顔を上げて、その紙を受け取り、子供をひざの上に乗せぎゅっと抱きしめた。

子供「お母さん、くすぐったいよ~」

この子供は本当の両親を知らない。
この子の母はある一件から精神を病み、この子の父親‐アタシのプロデューサーを自宅に監禁し、強姦し、その想いを拒絶されたため彼を世界から捨てた。
しかし彼女はそのとき彼の子供を身ごもり、病院の中で出産してすぐ自分の役目を終えたかのごとくこの世を去った。
その子供をアタシが引き取るといったときアタシの妹はもちろんのこと仕事仲間の間からも心配の声が上がったが、子供には罪は無いの一点張りで皆を納得させた。
それからアタシはアイドルをやめて彼女の育児に困っているアタシを今でも皆は助けてくれる。
アタシがその理由を聞くと皆「この子に罪はないといったのはあなたじゃない」と笑顔で話す。
しかし、アタシには皆の気持ちがあたたかく、そして辛かった。

子供「お母さん、悲しいの?よしよししてあげる」

アタシは子供の言葉を聴いてはじめて自分が泣いていることに気づいた。

「うん、ごめんね。ちょっとママ昔のことを思い出しててね?」

子供「ママ、悲しくなったら私に言ってね?よしよししてあげる!」

「うん、ありがとう。さぁもうお休みしようね~」

子供「うん、おやすみなさい!」

アタシは子供と過ごすときだけはどんな苦しみからも解放される・・・
願わくばこのわずかな幸せが永遠に続きますように・・・

これにて終わりです。
智絵里Pの方々、本っ当に申し訳ありませんでしたああああ!
いっかいヤンデレを書いてみたかったんです!

完結したのでHTML化依頼出しておきます。
それではまた機会がありましたら、よいお年を!

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