きらり「杏ちゃんはかわいいにぃ☆」 (37)
諸星きらり(17)
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双葉杏(17)
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ガチャッ!
きらり「あーんずちゃんっ!」
杏「ぐぅ……んぐぐっ、ぐ?」
きらり「にょ……おうちまたきたなくなってゆ……もー、めっ、だよ?」
杏「あれ………きらりー……?」
きらり「きらりだよー☆ 杏ちゃん起きたー?」
杏「んー……んー……?」
きらり「まだねみゅねみゅ?」
杏「んー、眠い……きらりもおいでよー、このこたつあったかいんだから」
きらり「そーお? ……おじゃましまー……」
杏「へへへ、そしてそのまま寝てしまえばいいさー」
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きらり「あったかーい……」
杏「でしょ? これは外に出られなくっても仕方ないよねー」
きらり「そうかもー……」
杏「………ふぁぁ………んじゃ、もうちょっと……ねよ……」
きらり「………みゅ……」
杏「……くぅ……」
きらり「………………」
杏「…………………」
きらり「にょっ! めーっ! 杏ちゃん、寝ないでーっ!」
杏「いいんだよ、きらり……杏はここでゴールするよ……」
きらり「まだなのーっ! 杏ちゃん、杏ちゃんっ!」
杏「なにさー、もう……」
きらり「あけましておめでとーっ!!」
杏「あー……あー? そっか、年越したんだっけ。はいはいあけおめー」
きらり「杏ちゃんもおめでとーって、いわない? めでたくなぁい?」
杏「いやぁ、というかさー。年末ライブはしたし」
きらり「にゅふふ……とぉーっても楽しかったにぃ☆ 杏ちゃんもきゃわわー! で、みんなもきらきらーってしてたのー!」
杏「あれでおめでとうは言い切ったよ。杏の限界だよ」
きらり「いーっぱいいーっぱい練習したもんねー。杏ちゃんえらいえらーい……」
杏「ん、んー。くるしゅうないぞー」
きらり「うぇへへー……」ナデナデ…
杏「……うん……」
きらり「……」ナデナデ…
杏「……くぅ………」
きらり「………にょっ! ちゃうちゃうのーっ!」
杏「ん、んん。なにさ?」
きらり「このままじゃ寝ちゃうでしょー? 起きて起きてー」
杏「いいじゃんか、正月ぐらい眠らせてよー」
きらり「いっしょに初詣にいきたいのー……」
杏「それなら別に他にいくらでもいってくれる奴はいるだろうに……」
きらり「そーだけど……きらり、杏ちゃんといっしょがいいなーって……」
杏「外は寒いよー、やめとこう?」
きらり「にょ……そうだけど……みゅー」
杏「ほら、家の中ならあったかいぞー。ここでいっしょにいることにしよう!」
きらり「むー……あ、みかんだ」
杏「うん。食べる?」
きらり「たべゆー」
杏「じゃあ杏の分もむいてねー」
きらり「りょーかい☆ まかせてー」
杏「………だいたい、あけましておめでとうなんて2週間ぐらい前からちょくちょく言ってるしさー。今更じゃない?」
きらり「お仕事だもんねー……」
ただいま
>>1のきらりの画像は
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です、はい
杏「正月休みはいいんだけどね、メリークリスマースとかハッピーニューイヤーとか言いすぎて時間間隔がボロボロだよ」
きらり「そうだねー……だけどほんとのほんとのはっぴーにゅーいやーは今日だにぃ?」
杏「そうだけどさぁ……」
きらり「いっしょにはつもーで、いやー?」
杏「はっぴーにゅー」
きらり「いやー……」
杏「あ、嫌じゃないけどね」
きらり「ホント!?」
杏「でも外に出る服がないから」
きらり「持ってきたよー☆」
杏「なんてこったい」
きらり「杏ちゃんどーお? あったかい?」
杏「むむむ……ぬくい……」
きらり「でしょでしょー☆ あのねあのね、そのお洋服はねー」
杏「きらりが選んだのかー、えらいえらい」
きらり「にょ……バレたー?」
杏「バレバレだよ。というか他に誰が選ぶのさ」
きらり「……よーせーさん?」
杏「それはねーです?」
きらり「?」
杏「いや、なんでもない。きらりが選んでくれる服はなかなかセンスがいいから着てて文句言われないし楽なんだよねー」
きらり「そかそか! よかったー☆」
きらり「あ、そーだっ! 杏ちゃん、みかん剥けてるゅー?」
杏「おお、大儀であった。ちょーだい」
きらり「はい、あーん☆」
杏「あーん」
きらり「……」
杏「あー……?」
きらり「杏ちゃん、お魚さんみたーい」
杏「あー……あぁ、うん。口だけあけて雨と埃だけ食って辛うじて生きてるタイプのアレね」
きらり「ホコリなんかたべたらばっちぃからめっ!」
杏「いや、そうじゃなくって」
きらり「?」
杏「……まぁ、ちゃんとしたもの食べてるよ。きらりとかちひろとか、杏のことを放置してくれないからね」
きらり「だってー、いっしょにがんばるお友達だもん☆」
杏「杏は頑張らない予定だったんだけどなぁ……」
きらり「えらいえらーい……」
杏「はぁ……うん。おだてられて、応援されて、いつの間にやらこのざまだもん。油断ならないね芸能界」
きらり「いっしょにがんばるゆ!」
杏「それなりにね、それなりに」
きらり「うんうん!」
杏「……きらりは素直でいいねー」
きらり「そーお?」
杏「杏の分もきらりが頑張ってくれるとらくちんなんだけどなー」
きらり「……ひとりで?」
杏「あー……あー、いや、ついてくけどさ。ついてくけど、疲れるのは嫌っていうか……」
杏「……別にきらりのことが嫌なわけじゃなくってさぁ。仕事だって、疲れるのは嫌だし、できないって笑われるのは嫌だし」
杏「嫌なことは嫌だーって逃げたいってだけで……」
きらり「みかんうさぎさーん☆」
杏「聞けよっ!」
きらり「んー……」
杏「けっ、たまに杏が真面目な話したらこれなんだから」
きらり「だって、杏ちゃんは頑張ってるにぃ?」
杏「頑張ってるよ、一応ね。ただいろいろ足りないかなーって思うわけだよ、杏はちっちゃいし、体力ないし」
きらり「でも頑張ってるゆ?」
杏「……はぁ。そうやって杏に自信つけさせるのやめてよ」
きらり「元気でたー?」
杏「ん、ちょっとはねー。おかげさまでできるようになってきちゃってるよ」
きらり「そかそかー☆」
杏「まったく……」
きらり「……みかんみかーん」ゴソゴソ…
杏「………あー、きらり?」
きらり「なぁーに?」
杏「……ん。もうちょいあったまったらでようか」
きらり「でゆ?」
杏「行くんじゃなかったの? 初詣」
きらり「……! いくぅー!!」
杏「うん。今ならなんかちょっと外に出るのもいいかなって気分だしさ。寒いから歩きたくないけど」
きらり「じゃあおんぶするにぃ☆」
杏「……いいの?」
きらり「うんうん!」
杏「それじゃあまぁ、お言葉に甘えて――」
ガチャッ!
ちひろ「あけましておめでとうございますっ!、杏ちゃん。おせちとおもちを……」
きらり「あっ、あけましておめでとうござーいまーすっ!」
ちひろ「……あらぁ?」
杏「げっ」
ちひろ「きらりちゃんが来てたんですかぁ」
きらり「うん! 杏ちゃん元気かなーって思ったの!」
杏「ちひろは何しに来たのさー」
ちひろ「杏ちゃんが何も食べないまま三が日を過ごすんじゃないかと心配で、おせちと事務所でついたおもちを差し入れに来たんですよ?」
きらり「おもちっ! うきゃー! たべゆーっ☆」
ちひろ「まだやわらかいですよー。食べましょうか」
杏「あー、杏のごはんがー」
きらり「杏ちゃんもたべゆー?」
杏「お汁粉たべたいんだけど」
ちひろ「そんなこともあろうかと」
きらり「わー、あんこー☆」
ちひろ「ふふふ、どんなもんですか」
杏「おぉ……割と素直に感心してるよ……」
ちひろ「えっへん」
きらり「じゃあお汁粉つくゆねー」
ちひろ「あら、いいんですか?」
きらり「うん、いいのいいのー」
ちひろ「じゃあお言葉に甘えちゃいましょう……あらこんなところに美味しそうなミカン」
杏「あ、それは杏のだぞー」
ちひろ「剥いてあるじゃないですか」
杏「だから杏用だよ」
ちひろ「……きらりちゃんが剥いたんですか?」
杏「そうだよ。いいだろー」
ちひろ「ええ、羨ましいですね」
杏「……本当、おせっかいばっかりでさぁ。いろんな人から羨ましがられる1年だったと思うよ」
ちひろ「ふふふ、そうですねぇ」
杏「ちひろもだよ。ありがとね」
ちひろ「えっ」
杏「………杏がお礼言うのがそんなにおかしい?」
ちひろ「……いえ。嬉しいですよ。ふふ、そうですか……」
杏「おせっかいに囲まれた一年。杏が本気出す理由になった一年」
杏「……ま、杏のホンキなんてたかが知れてるんだけどさ。期待されたら応えたくなっちゃうじゃん?」
ちひろ「あらー……」
杏「とか、そういうことをきらりに直接言うとやたら騒ぐからあんまり言いたくないんだよね。複雑だよそこらへん」
ちひろ「なるほどなるほど」
杏「なにさ、たまに杏がシリアスしてるんだからのってくれてもいいのに」
ちひろ「いいえ。茶々を入れるのはだめかと思いまして」
杏「………別に。言うタイミングないし、でも誰かには言っておきたかったっていうかさ」
ちひろ「そうですか……ふふ」
きらり「お汁粉できたにぃー☆」
杏「おぉ、すごいぞきらり」
きらり「おもちも焼いたゅー☆ ぱりぱりーってもちもちしてあままーってなって美味しいにぃ?」
杏「んー……いただきまーす」
ちひろ「いいですねぇ、これ……」
きらり「えへへー……」
杏「うむ、美味しい。流石はきらりだ……よいしょ」
きらり「どしたー?」
杏「うおー、こたつの外さむっ……お茶がここらへんに……お、あった」
きらり「お茶ー? いれゅ?」
杏「いや、いいよ。たまには杏も……あんず、も……」
杏「やっぱり寒い。ちひろにまかせる」
ちひろ「む、むもっ!?」モグモグ
杏「どんだけ詰め込んでるのさ……」
ちひろ「モグモグ……ん。いやいや、なんで私なんですか」
杏「きらりにばっかり負担をかけられないかなって思ってね」
ちひろ「私はいいんですか」
杏「ちひろだし?」
ちひろ「ぐぬぬ……」
きらり「杏ちゃん、きらりがお茶いれよーか……?」
杏「いや、きらりは動いちゃダメだよ。たまには働かなきゃ。そしてその分休まなきゃ」
ちひろ「休日は増えませんよ」
杏「なんと」
ちひろ「いや、だからってお茶淹れを私に押し付けられても困りますけどね」
杏「はぁ……仕方ないなぁ……」
トテトテトテ…
きらり「……だいじょーぶ?」
杏「いいから。さーて、お茶どこしまったけかなー」
きらり「にょわー……」
ちひろ「……きらりちゃん、このお汁粉美味しいですよ」
きらり「そーお? よかったー! うれすぃけど……でも杏ちゃんだいじょぶかなー……?」
ちひろ「いいじゃないですか。あの子が人のために動くところなんてめったに……いや、本当に滅多に見れないんですから」
きらり「杏ちゃんといっしょにお出かけとかー、きらりのお洋服探してくれたりとかするにぃ?」
ちひろ「あらー……うん。それはやっぱりきらりちゃんのおかげだったりもするんじゃないですかねー」
きらり「きらりのー?」
ちひろ「ええ。まぁ、素直に感謝の言葉としては出しづらいみたいですけど……ふふ、可愛いじゃないですか」
杏「お茶が入ったわよー……なーんてね」
きらり「わぁー! 杏ちゃんありがとー☆」
杏「おっとっと、危ないから置くまで待ってよ。もう」
きらり「あっ、ごめんなさーい……」
杏「わかればよろしい。ほれ」
ちひろ「おぉ……お茶ですね……」
杏「ちひろは杏のことをなんだと思ってるのかな?」
ちひろ「てっきり私の分だけお湯だったりするのかと思いまして」
杏「……そんなにお湯が飲みたいならそうするけど?」
ちひろ「あぁ、ごめんなさいゆるしてくださーい」
きらり「んー、おいしぃ……☆」
杏「そ、よかった……はぁもう。たまには杏だって働くよ、たまには」
きらり「杏ちゃんはえらいもんねー」
杏「そうそう、えらいんだよ杏は。きらりはよくわかってる……ほんと、ありがとね」
きらり「うぇへへー……杏ちゃんきゃわわー☆」
杏「あ、こら。お茶こぼれちゃうだろー」
きらり「にょ、ごめんなさーい」
杏「もー、きらりはこれだから……ほい、改めて」
きらり「ん、はーい」
杏「よし」トサッ
ちひろ「仲良しですねー」
杏「こたつはね、背中が寒いからねー」
きらり「ぎゅーってすぅとあったかいにぃ?」
ちひろ「なるほど……あぁ、そうだ」
杏「ん、なにさ?」
きらり「どしたー?」
ちひろ「今度、プロデューサーさんを雇うことになったんですよ」
杏「……プロデューサー?」
きらり「プロデューサーちゃん?」
ちひろ「あはは、2人も少しずつ歩きはじめましたけれど……スケジュール管理とか、お仕事とか。私だけじゃできないこともありますからね」
杏「そんなのいる?」
ちひろ「杏ちゃんがスケジュール管理しなくてよくなりますよ」
杏「……それはいいね。楽そう」
きらり「そっかー……」
ちひろ「まぁ、お知らせまでに。2人のことをちゃんと見られるようないい人ですから」
杏「じゃあ週休8日とか」
きらり「毎日かわいいものいっぱいとか!」
ちひろ「それは……うーん……」
杏「なんだ、詐欺じゃないか!」
きらり「むぇー、だめー?」
ちひろ「きらりちゃんは杏ちゃんで我慢してねー」
杏「ちひろは杏のことをなんだと思ってるんだ」
杏「ま、いいけどさ。ちゃんと杏たちのことわかってくれる人じゃなきゃダメだよ?」
ちひろ「大丈夫ですよ。私、人を見る目は確かなので!」
きらり「お仕事いっぱーいになるのかなー?」
杏「今はDランク。ここからが一番大変だろうからねぇ……はぁ、憂鬱」
きらり「おしごと、いやー?」
杏「……気は進まないよ。でもまぁ、悪くないかな」
きらり「そかそかー」
ちひろ「ふふ、仲がいいんですね」
杏「……別にー。きらりはまぁ、可愛いしね。変な誤解されないようにするのも大変だけどさー」
きらり「杏ちゃんいっつもきらりのこと見ててくれるもんねー、ありがとー☆」
杏「そのプロデューサーが変な男じゃなきゃいいよ。きらりのこと、誤解しないでくれればさ」
きらり「にょわー……杏ちゃん……」
ちひろ「あらー……」
杏「……おい、なんだよこの空気! 違うからね! きらり以外との仕事だと杏の分量が多くてめんどくさいってだけだからね!」
ちひろ「はいはい」
杏「はいじゃないっ!」
杏「まったくもう、これだからめんどくさいんだ……」ブツブツ…
きらり「杏ちゃんはかわいいにぃ☆」ギューッ
杏「ふんだ」
きらり「はいみかん、あーん」
杏「あーん」
きらり「おいしー?」
杏「うむ、悪くない」
ちひろ「……この絵面…………ひらめいたっ!」
杏「ん、なに?」
きらり「どしたー?」
ちひろ「新年一発目のお仕事ですよ、お仕事っ!」
杏「え、今日はオフじゃ――」
ちひろ「可愛い服と、振り替え休日あげますから! 善は急げです、それ、いきましょうっ!」
きらり「にょ……いくぅー?」
杏「振り替え休日………2日くれ」
ちひろ「ええ、あげますよ」
杏「いくぞきらり! 出発だ!」
きらり「にょっわーっ! がんばるゅー!!」
ちひろ(そしてついでにこれを新しい宣材に、と。プロデューサーさんにも紹介しやすくっていいですしね♪)
きらり(にょ、わるいかおー……ないしょ?)
杏(休みがふえる……ふへへ、これで何連休かな? おっとくー)
――――
――
杏「……撮影に何日もかけるなんて聞いてないぞ! 詐欺だー!」
ちひろ「まぁまぁ、これが最後の一枚ですから。ねぇカメラマンさん?」
カメラマン「お、その表情いいですね。一枚!」
きらり「うぇへへー、この衣装きゃわわー……」
杏「まったく、まったく……!」
きらり(うぇへへ……杏ちゃん、かわいいにぃ☆)
きらり(これからも、ずーっと、ずーっと……いっしょに、がんばるの!)
きらり(そしたらきっと、いーっぱいいーっぱいきらりもかわいいって言ってもらえて……)
きらり(みんないっしょに、ハピハピすぅ……☆ にゅふふ、ばっちし☆)
ちひろ「ほら、杏ちゃん、きらりちゃーん」
杏「はぁ……いぇい☆」
きらり「きらりん☆」
ttp://imgur.com/iigKo0y.jpg
おわりん☆
以上、お粗末
あけましておめでとう。はっぴーにゅーやー
ここからP入ってきて三角関係とか考えたけれど、蛇足っぽいしここまで
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