櫻子「私の妹がこんなに可愛いわけがない」(132)

こころ「花子様ー」

未来「花子様ー」

花子「だからいい加減その呼び方やめろだし!」

こころ「えー」

未来「ところで花子様ってさー」

こころ「好きな人いるの?」

花子「!?」

花子「そ、そんなわけないし!」

こころ「うそをおっしゃい」

花子「なっ・・・」

こころ「この携帯が目に入らぬかー」

花子「そ、それ私のだし!」

未来「わー、見せて見せてー」

花子「ちょ、ちょっと・・・」

未来「ん?」

実況「どうでしょうか先生」

解説「うーん、まだ若いですからね。将来性に期待といったとこですね」

こころ「待受にツーショット写真・・・」

花子「うっ」

未来「花子様ー、この右の人誰?」

花子「うぅ・・・」

こころ「さぁ白状しなさい」

花子「・・・」

花子「・・・お、お姉ちゃん・・・」

こころ「ほほー」

未来「どんな人ー?」

花子「・・・馬鹿でマヌケでどうしようもない駄目人間だし」

こころ「でも好きなんでしょう?」

花子「べ、別に好きとかそういうのじゃなくて・・・その・・・」

未来「恋は早い者勝ちなのよ!」

花子「!?」

未来「・・・ってドラマで言ってた」

花子「・・・」

未来「まぁいいや、今日どこで遊ぶー?」

花子「・・・今日はちょっとやめとくし」

未来「なんでー?」

花子「それは・・・」

こころ「ダメだよ、花子様はお姉様の攻略で忙しいんだから」

未来「そっかー」

花子「ち、違うし!」

~大室家~

花子「はぁ・・・」

花子「ただいまー」

撫子「おかえり、花子」

花子「・・・櫻子は?」

撫子「上で友達と一緒に遊んでるよ」

花子「・・・そ、そう」

撫子「あ、そうだ」

撫子「お菓子持って行ってあげて」

あかり「櫻子ちゃんのお姉さんクールでかっこよかったねー」

櫻子「えー?そう?」

ちなつ「そういえば櫻子ちゃんって妹さんもいるんだっけ?」

櫻子「あぁ、花子ねー」

ちなつ「どんな子?」

櫻子「どんなって言われても・・・」

櫻子「昔は素直で可愛かったんだけどさー、『櫻子お姉ちゃーん』とか言って抱き着いて来たり」

櫻子「今は・・・ねぇ」

櫻子「どんどん生意気になってきちゃってさー、私なんか呼び捨てにされてるからねー」

櫻子「可愛げのカケラも無いっていうか・・・あはは」

ちなつ「(妹に呼び捨にされる姉って・・・)」

ガシャン!

櫻子「?」

ガチャッ

花子「・・・」

櫻子「あれっ、花子どうした?」

櫻子「ってわわっ!お皿落っことしてるじゃん!」

花子「・・・ばか」ボソッ

櫻子「へ?」

花子「ばかばかばか!もう知らないし!」ダッ

櫻子「あっ!ちょっと、花子ー!」

櫻子「・・・行っちゃった」

櫻子「もう!ちゃんと片付けしてけよー」

あかり「あ、あはは・・・」

ちなつ「・・・櫻子ちゃん」

櫻子「なにー?」

ちなつ「罪な女だね・・・」

櫻子「??」

~夕食~

撫子「・・・」モグモグ

櫻子「・・・」モグモグ

櫻子「花子来ないねー」

撫子「・・・櫻子、なんかあったでしょ」

櫻子「え?」

櫻子「いきなりお皿落として馬鹿って行って逃げてっただけだけど・・・」

撫子「・・・」

撫子「・・・あなたってホント馬鹿」

櫻子「ぐぬぬ、姉ちゃんにも馬鹿って言われた・・・」

ガチャッ

撫子「花子ー」

花子「・・・」

撫子「ご飯置いとくよ」

花子「・・・」

撫子「・・・何かあったの?」

花子「べ、別に・・・」

撫子「目が赤いけど」

花子「う・・・」

撫子「大丈夫、櫻子には内緒にしとくから」

花子「・・・」

花子「あのね、聞いちゃったし・・・」

花子「櫻子が、私の事、生意気だとか、可愛げのカケラも無いとか・・・」

撫子「あの馬鹿・・・」

花子「櫻子に嫌われちゃったし・・・」グスッ

撫子「そういう意味じゃないと思うけど・・・まぁ花子ももうちょっと素直になった方がいいかもね」ナデナデ

花子「・・・うん・・・」

撫子「そういえば昔は『櫻子お姉ちゃん』って呼んでたような・・・、なんで今は呼び捨てなの?」

花子「そ、それは・・・」

花子「櫻子に、妹としてじゃなくて、一人の女の子として見て欲しいっていうか・・・」

花子「・・・好き・・・だから・・・///」

撫子「へぇ」

花子「ぜ、絶対櫻子には内緒だし!」

撫子「わかってるって」

花子「・・・あ、あともう一つ」

撫子「ん?」

花子「・・・恋愛のテクニックを教えて欲しいし」

~翌朝~

櫻子「すぅ・・・すぅ・・・」

花子「・・・」

花子「(櫻子の寝顔・・・///)」

花子「(・・・ってそうじゃないし!)」

花子「櫻子っ」ユサユサ

櫻子「んっ・・・」

櫻子「・・・って、え?なんで花子が起こしに来てんの?」

花子「そ、それは・・・ち、遅刻しそうだからだし!」

櫻子「・・・わっ!本当だ!」

櫻子「ありがと、花子!」ニコッ

花子「・・・う、うん///」

~放課後~

櫻子「あー、暇だなー」

櫻子「向日葵んち行ってクッキーでも食べよっと」

櫻子「行ってきまーs・・・あれ?」

花子「・・・」ギュッ

櫻子「花子?どうした?」

花子「・・・行っちゃやだ」

櫻子「そう言われても・・・」

花子「いっつもひま姉ばっかずるいし!たまには・・・花子も櫻子と・・・」

櫻子「えー・・・、だってクッキー無いじゃん」

花子「わ、私だってそのぐらい作れるし!」

櫻子「えっ?ホント?」

花子「(・・・多分)」

花子「・・・これでどうだし」

櫻子「おー」

櫻子「それじゃ1つもーらいっと」ヒョイッ

パクッ

花子「・・・ど、どう?///」

櫻子「・・・」

花子「・・・」ソワソワ

花子「だ、ダメだった・・・?」

櫻子「ううん、おいしい!」

花子「・・・そ、そう///」

~夜~

ガチャッ

花子「・・・」

櫻子「あれ?花子?」

花子「あ、あの・・・」

花子「い、一緒に寝て、欲しいし・・・」

櫻子「別にいいけど・・・」

花子「えへへ」

櫻子「?」

櫻子「落っこちるなよー」

花子「う、うん///」

花子「・・・さ、櫻子っ」ダキッ

櫻子「わわっ」

花子「・・・おやすみなさい///」

櫻子「う、うん、おやすみ・・・///」

櫻子「(なんかこっちまで恥ずかしくなってきた・・・)」

~数日後・生徒会室~

櫻子「・・・という事がここ数日続いてるんですけど」

綾乃「・・・///」

櫻子「なんかこう・・・私の妹がこんなに可愛いわけがない!みたいな・・・」

千歳「大室さん」ガシッ

櫻子「・・・はい?」

千歳「それはズバリ・・・恋や!」

櫻子「!?」

~放課後・校門~

あかり「えー、ひどいよ櫻子ちゃーん」

櫻子「ごめんごめん~」

ちなつ「・・・ねぇねぇ」

櫻子「なにー?」

ちなつ「あれって・・・櫻子ちゃんの妹さんじゃない?」

櫻子「えっ?」


花子「・・・」ソワソワ


櫻子「ホントだ・・・」

花子「・・・」ソワソワ

櫻子「わっ!」

花子「ひゃぅっ!?」

櫻子「えへへ」

花子「さ、櫻子・・・」

櫻子「なんでこんなとこにいんの?」

花子「そ、それは・・・一緒に帰ろうと思って・・・」

花子「・・・ダメ?」

櫻子「ううん、全然オッケー」

櫻子「じゃあ一緒に行こっか」

花子「うん!」

櫻子「ほらっ、行くよっ」ギュッ

花子「あっ・・・///」

櫻子「えへへ」

花子「・・・///」

櫻子「さて、家までレッツゴー!」

櫻子&花子「「ただいまー」」

シーン・・・

花子「あれ?」

櫻子「おーい、撫子姉ちゃーん」

花子「あっ、書き置きがあるし」

櫻子「どれどれ・・・」

撫子『今日は友達の家に泊まります』

撫子『お父さんとお母さんも出張でいないので二人で適当に頑張って下さい』


花子「(・・・絶対友達じゃなくて彼女だし)」

櫻子「なんて投げやりな・・・」

花子「しかも冷蔵庫の中全然無いし・・・」

櫻子「・・・買い物行こっか」

花子「・・・うん」

花子「さ、櫻子は何食べたい?」

櫻子「んー、花子の作ったもんなら何でもいいやー」

花子「・・・そ、そう///」

櫻子「花子は何食べたい?」

花子「わ、私は・・・」

花子「櫻子の作ったものなら何でも・・・///」

櫻子「・・・そ、そっか///」

~大室家~

櫻子「ただいま~・・・って誰もいないんだった」

櫻子「あー、買物袋重かったぁ」ドサドサッ

花子「だ、大丈夫?」

櫻子「平気平気!花子はまだ小学生だし、こういうのは姉の私がやらないと!」

花子「あ、ありがと・・・///」

櫻子「ちくわの磯辺揚げ~♪」

花子「お惣菜とカップ麺・・・ある意味凄いし」

櫻子「おいしいならいいじゃん!」

花子「まぁ・・・櫻子がそう言うなら・・・」

櫻子「カップ麺あと何分~?」

花子「私のはもう終わり、櫻子のはあと1分だし」

櫻子「えー!」

櫻子「・・・」チラッチラッ

花子「?」

花子「・・・こっちのも欲しいの?」

櫻子「・・・う、うん」

花子「じゃあ・・・はい、あーん」スッ

櫻子「えっ!?///」

花子「い、いいから早くしろだし///」

櫻子「じゃ、じゃあ・・・」パクッ

花子「・・・///」

櫻子「・・・///」

バカ「なんかよくわからんけど頑張って書いてるから支援しとこ」カタカタ

花子様の影響で保守がツンデレに

花子「櫻子ー、風呂沸いたしー」

櫻子「ほーい」スタスタ


花子「・・・あ、櫻子っ」

櫻子「・・・あれ?花子先に入るの?」

花子「そ、そうじゃなくて・・・その・・・」

花子「ひ、久しぶりに、一緒に・・・///」

櫻子「わ、わかった・・・///」

>>83
顔真っ赤

櫻子「・・・///」

花子「・・・///」

櫻子「ちょ、ちょっと狭いね・・・///」

花子「う、うん・・・///」

櫻子「・・・///」

花子「・・・///」

花子「・・・っ」ダキッ

櫻子「わわっ!?///」

花子「・・・///」ギュー

櫻子「花子・・・///」

花子「・・・///」

櫻子「そ、そろそろ体洗おうよ、ねっ?」

花子「うん///」

櫻子「ふぅー、サッパリしたー」

花子「・・・///」

櫻子「あれ?花子?」

花子「・・・///」

櫻子「おーい、花子ー」ポンポン

花子「な、何だし」

櫻子「おっ、元に戻った」

花子「?」

バカ「読んでないけどなんかすごそうだからしえんっと」

櫻子「ふわぁぁ・・・見たい番組も終わったし、そろそろ寝よっかなぁ」

花子「さ、櫻子っ」

櫻子「ん~?」

花子「あ、あのね・・・その・・・」

花子「だ、大事な・・・話が・・・あるの」

櫻子「えっ・・・?」

花子「え、えっと・・・その・・・///」

花子「・・・なんていうか・・・///」


花子「さ、櫻子お姉ちゃん・・・///」

櫻子「!?///」

花子「わ、私・・・お姉ちゃんの事が・・・」

花子「だ、大好き・・・です・・・///」

櫻子「は、花子・・・///」

花子「・・・///」

櫻子「わ、私は・・・///」

櫻子「・・・///」

櫻子「・・・えいっ!」

チュッ

花子「んっ・・・さ、櫻子・・・?///」

櫻子「わ、私も同じ気持ちだから・・・///」

花子「櫻子・・・///」

櫻子「・・・///」

櫻子「な、なんか恥ずかしいしもう寝る!///」

花子「えへへ///」

花子「きょ、今日も一緒に・・・」

櫻子「わ、わかってるって///」


櫻子「電気消すよー」

花子「うん」

カチッ

花子「おやすみ、櫻子」ギュッ

櫻子「えへへ、おやすみ」

~翌朝~

花子「櫻子っ、起きてっ」ユサユサ

櫻子「んぅ・・・」

櫻子「・・・おはよー・・・」

花子「ほらっ、早くしないと遅刻するし!」

櫻子「え?・・・・・・やべっ!」

~学校~

花子「~♪」

未来「花子様ご機嫌だねー」

こころ「きっとお姉様と結ばれたにちがいない」

未来「おぉ、なんと」

こころ「ほら、首筋にキスマークが」

花子「えっ!?」

こころ「嘘だよー」

花子「ほっ・・・」

未来「この反応・・・マジだね!」

こころ「うん」

未来「花子様ー、放課後遊ぼー」

花子「ご、ごめん・・・今日もちょっと忙しいし」

こころ「これから毎日の間違い」

花子「いや、その・・・」

未来「そっかー、頑張ってねー」

こころ「いってらー」

花子「う、うん・・・」

~校門~

櫻子「あっ、花子ー!」

花子「櫻子っ」トテテッ

ダキッ

櫻子「わっ、ちょっと・・・」

花子「えへへ」

櫻子「・・・まぁいっか」

櫻子「帰りにどっか寄って行こっか」

花子「本当!?」

櫻子「うん、初めてのデート・・・的な///」

花子「えへへ///」

櫻子「あと、その前に」

チュッ

花子「んっ・・・///」

櫻子「えへへ///」

花子「も、もう・・・///」

櫻子「よし、行こっか!」

花子「うん!」





Fin

あかね「ネタ切れしてきたのでこの辺で終わりよ」

あかね「姉妹百合っていいわぁ、いつか私もあかりとあんな風に・・・」

あかね「>>1曰く久々のSSらしいわ、過去作のヒントは末尾Qね」

あかね「向日葵とみさきちがどうなったかはご想像にお任せします、だそうよ」

あかね「あとがきもこの辺で終わりにするわね、それじゃあ皆さん、良い百合ライフを~」

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