モバP「38度5分…風邪だ」(290)
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__ わ た し で す --
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代行
代行thx
P「……だるい」
P「なんだこの気だるさは…頭も痛いし、ケホッ喉も痛い」
P「これはまさか…風邪か?はははっケホッまさかこんな時期に風邪なんて馬鹿じゃあるまいし」
P「……(ボッーーー)」
P「…なんか頭もボッーとする、とりあえず熱でも計るか」
ピピピピッ ピピピピッ
P「38度5分…これは完全に風邪だなぁ」
P「えぇとこういう時は…まずちひろさんに連絡して…病院で薬もらって…そんで午後からでもいいから事務所に行こう」
P「ゲホッゲホッ!…寒い、風邪って分かると急に寒気がしてきた」
ヴヴヴヴ…ヴヴヴウ…
ちひろ「はいはいちょっと待ってね~、ってプロデューサーから?なんだろうこんな朝早くに」
ちひろ「もしもし、ちひろです」
P『ちひろさんですか?ケホッおはようございます』
ちひろ「どうしたんですプロデューサー、わざわざ私の携帯に電話なんて。何かありましたか?」
P『あのですね…朝起きたらなんだか体がだるくて喉も痛くて、体温計で計ってみたら少し熱がありまして』
ちひろ「あらあら、風邪ですか?」
P『おそらくそうかと…ゲホッ!ゲホッ!』
ちひろ「大丈夫なんですか、プロデューサー?」
P『大丈夫ですよこのくらい。今から病院で薬をもらって、午後から事務所に行きます』
ちひろ「…はぁああ、本当に仕事ジャンキーなんですから」
P『ケホッ、ちひろさん?』
ちひろ「いいですか、そんな状態で事務所に来てアイドルに風邪を移したらどう責任取るんですか?」
P『…それは』
ちひろ「それにプロデューサーさん、今年は有給休暇をいくつ取りました?」
P『えぇといくつ取りましたっけ?…3日くらいですか?』
ちひろ「ゼロですよ、今年はまだ一日も有給取ってません」
P『ゴホッゴホッ!…有給なんて有って無いようなものでしょう』
ちひろ「何を言ってるんですか!このままだとうちがブラック事務所として労働基準法に引っかかっちゃいますよ」
P『いやいや芸能事務所ならそれくらい当たり前ですし、それにちひろさんも殆ど休んでないじゃないですか』
ちひろ「いいからプロデューサー。これをいい機会だと思って休んでください。最近じゃ休日出勤も当たり前だったでしょう?」
P『でもですね…』
ちひろ「とにかく!風邪が完全に治るまで事務所には立ち入り禁止です!お仕事も禁止!いいですね!?」
P『アイドル達が大切な時期に仕事をするなだなんて、それこそ落ち着いて休めませんよ』
ちひろ「業務は私と社長でなんとかしますから大人しく自宅で休んでください、ね?」
P『…しかし』
ちひろ「聞こえませーん!今日からプロデューサーさんは風邪で事務所をお休みです!それではプロデューサーお大事に!」
P『てちょちひろさ(ブツッ…ツーツー)』
ちひろ「もうプロデューサーは…本当に世話がかかる人なんだから」
ちひろ「さぁてとプロデューサーが風邪か、アイドル達はびっくりでしょうね」
ちひろ「…これはもしかしたら面白いことになるかもしれませんねうふふっ♪」
―渋谷凜(15)の場合
凜「…プロデューサーが風邪?」
ちひろ「そうなのよ、だから今日は現場まで私が送るわね」
凜「…大丈夫なんですか、プロデューサー?」
ちひろ「どうかしらね?電話で声を聞く限りではきつそうにしてたみたいだけど」
凜「そう、ですか」
ちひろ「今日は凜ちゃん、このお仕事で上がりよね?」
凜「はい、そうです」
ちひろ「じゃあはい。これプロデューサー家の合鍵とプロデューサー宅周辺の地図ね」
凜「…え?これって」
ちひろ「プロデューサーのために色々とお土産を買って行こうかと思ったんだけど、私はこの通り忙しいでしょ」
ちひろ「だから凜ちゃん、代わりにプロデューサーのお見舞いに行ってきてくれなかしら?」
凜「…どうしてちひろさんがプロデューサーの家の合鍵を持ってるんですか?」
ちひろ「ふふふっ、気になる?」
凜「…そういう訳ではありませんが」
ちひろ「芸能事務所は色々と物騒なこともあるからね。入社する時に自宅の合鍵を預かる決まりなの」
ちひろ「だから凜ちゃんが心配してるような色っぽい話は一つも無いから安心してね?」
凜「…そんなこと心配していません」
ちひろ「ごめんごめん、怒らないで。それじゃあお見舞いお願いできるかしら?」
凜「…分かりました」
ちひろ「ありがとう、お見舞いの品に掛かったお金は経費で落とすからレシート取っておいてね~」
凜「それっていいんですか?」
ちひろ「大丈夫よ、その分プロデューサーにはまた働いてもらうんだから」
凜「…ちひろさん、プロデューサーは風邪なんですよね?(ジトー)」
ちひろ「お、おほほほほっ!じょ冗談だってば!もう凜ちゃんったら☆」
P「ふぁあああ…今何時だ?5時半かぁ…2時間くらい寝てたのか」
P「うぅうううう…寒い、一向に良くならねーゴホッゴホッ!咳も止まんないし」グゥウウウウウウ
P「あぁ…腹も減ったけど食える気がしない、そもそも飯を作る気力が起きない。お?ちひろさんからメール来てる」
『色々と必要なものを持っていかせますので、風邪を移さないようにマスクをして待っていてください』
P「ちひろさぁん、金にがめつい守銭奴だと思っててすいません…今はただひたすらに有り難いゴホゴホッ!」
P「いかん咳が止まらんゲホゲホッ!今ちひろさんまで風邪になったら事務所が崩壊する。マスクマスクと」
P「…あった、鳥インフルエンザ騒動の時に買い込んでて良かったゴホゴホッ!」
P「少し動いただけでだるい…布団にくるまって大人しく待っていよう」
凜「(ここがプロデューサーの部屋…210号室だから間違いない)」
凜「(急に押しかけて迷惑じゃないかな?…でも風邪でろくにご飯も食べてないかもしれないし)」
凜「(食べ物や飲み物もいっぱい買ってきたから迷惑なんてことはないよね?)」
凜「(それにちひろさんにも頼まれたんだから………フゥーハー)」
<ピンポーン
P「おぉ着いたのかな?今出ますからねっと」
P「はぁーい」ガチャッ
凜「…こんばんは」
P「凜?へ?なんでここに?ゴホッゴホッ!」
凜「プロデューサー、大丈夫なの?」
P「いや違う!驚いたら咳が!ゲホゲホッ!…ちひろさんが来てくれるんじゃなかったのか?」
凜「ちひろさんは忙しいから私に代わりにお見舞いに行ってほしいって」
P「(…何を考えてんだあの人は?)そっか、それで凜が来てくれたのか?」
凜「うん、これお土産」ガサッ
P「わざわざありがとな」
凜「…どういたしまして」
「 「 …… 」 」
P「(凜に風邪を移すわけにもいかないし、かといってこのまま家に帰すのも申し訳ないなぁ)」
凜「…プロデューサー、もうご飯食べたの?」
P「え?いや、まだだけど」
凜「それじゃあ私が作ってあげようか?色々食材も買ってきたし」
P「いいってゴホゴホッ!凜に悪いし、それに食欲あんまり無いんだよ」グゥウウウウ
凜「お腹は鳴ってるみたいだよ?」
P「いやぁ腹は減ってるんだけどなぁゲホゲホッ!…どうにも食える気がしないんだよ」
凜「…大丈夫、風邪の人でも食べれるような軽いもの作るから、さ」
P「(あぁぁもういいや、熱でいろいろ考えるのも面倒くさくなってきた)それじゃあお願いしていいかな?」
凜「うん、任せて」
P「それじゃあ、どうぞ。あんまり綺麗にしてないけど勘弁な」
凜「…おじゃまします(プロデューサーの家に入っちゃった)」
凜「(男の人の家なんて始めて来たけど、テレビとベッドとパソコン以外何にも無い)」
P「あんまジロジロ見ないでくれよ、汚ねーからゴホッゴホッ!」
凜「ごめん、スポドリあるけど飲む?」
P「飲む。正直喉痛くてさ、飲み物もろくなもん無いし……プハッ上手いなぁ~」
凜「プロデューサー。もしかして今日、外に出てないの?」
P「病院行こうかとも思ったんだけどゲホッゲホッ!どうにもダルくてなぁ、パブロン飲んで寝てた」
凜「…それだと治るものも治らないよ」
P「うん、分かってる。分かってはいるんだけど、体がついてきてくれないんだよぉ」
凜「(こんな弱気なプロデューサー初めて見たかも。っていうかプロデューサーのパジャマ姿見ちゃったんだ)」
凜「(やっぱり事務所に来るときはちゃんとセットしてるんだ…髪の毛はボサボサだし、うっすら髭も生えてるし)」
P「凜、どした?ボッーとして?」
凜「…うぅん、なんでもない。ご飯作るからキッチン借りるね」
P「あぁ好きに使っていいよゴホッ、引っ越してから数えるほどしかキッチン立ってないし」
凜「普段はご飯どうしてるの?」
P「基本は外食、後は弁当とかお惣菜とか」
凜「そんなだから風邪ひくんだよ」
P「男の一人暮らしなんてゴホッ大体そんなものだよ」
凜「エプロンなんか無い…よね?」
P「なにっ失礼な、一応あるぞ。引越ししてすぐは料理しようとしてたんだ、ほらっ」
凜「…ほとんど新品だね」
P「覚えてる範囲でも多分2回くらいしか使ってないわ」
凜「はぁ…それじゃあエプロン借りるね。やっぱりちょっと大きいかな」
P「いや、似合ってるよゴホッゴホッ!」
凜「似合ってるって…衣装じゃないんだから」
P「そうだよな、ごめん。俺何言ってるんだろな?」
凜「別にいいよ、プロデューサーは休んでて」
P「おう、じゃあ悪いけど頼むわゴホッ!」
凜「うん、任せて」
凜「……」トントントンッ
P「(制服の美少女がちょっとブカブカのエプロン着て料理してる…やばいなぁこの状況は)」
P「(こんな言い方したらあれだが、幸せすぎる。…男の夢が一つ叶ってしまった)」
凜「プロデューサー、お塩ってどこにあるの?」
P「あ?えぇと塩は確か上の引き出しに置いてたはず…凜、少しどいてくれ」
凜「うん(プロデューサーとキッチンで二人きり、なんかこれって夫婦みたい)」
P「あったあった、これだ。何作ってくれてるんだ?」
凜「…内緒」
P「えぇえええ、教えてくれてもいいじゃん」
凜「いいから大人しく待っててよ、すぐに出来るから」
P「ちぇっ、はぁ~~い」スゴスゴ
凜「…クスッ(今日のプロデューサー本当に子供みたい、お仕事の時はあんなに頼りになるのに)」
P「り~ん、なんかお腹空いてきたわ」
凜「食欲無いんじゃなかったの?」
P「そうなんだけどさ、凜が料理してるの見たら少し食欲沸いてきた」
凜「待たせてごめんね、もう出来上がるから」
P「楽しみだなぁ~ゲホゲホッ!何作ってくれたんだろなぁ~」
凜「あんまり期待されても困るんだけど…お待たせ」
P「こんな土鍋、我が家にあったか?」
凜「置いてたよ、流し台の下に」
P「マジか、知らんかった」
凜「…ここってプロデューサーの家だよね?」
P「はっはっはっゴホッゴホッ!熱で頭がうまく働かねぇわ、そんじゃあ土鍋オープン!…おぉおおお!これはお粥か!」
凜「うん、これなら食べれるでしょ?ここに薬味もあるから、味は自分で調整してね」
P「至れり尽くせりで泣けてくるぜ…それでは、いただきまーす」ガフッ
凜「どう、かな?」
P「美味しい、めちゃくちゃ美味しい……染みるわー、味も濃すぎず丁度いい」ガフガフッ
凜「それなら良かった」
P「ほんとーに美味しいよ、久しぶりに誰かの手料理食べたわ。うん生姜入れても美味い」
凜「落ち着いて食べてね、はいお水」
P「うむ…ングングッあんがと、次は梅干でも入れようかな…あぁあああ美味い」
P「ごちそう様でした~美味しかった、ありがとな凜」
凜「お粗末さまでした、結局全部食べちゃったね」
P「自分でもこんなに食えると思わなかったよ、そんだけお粥が美味かったからさ」
凜「そんなに褒めないでよ、お粥作っただけなんだし」
P「んなことないって、あれだけ手間かけて作ってくれたんだし」
凜「はい、これお薬」
P「サンキュー…なんだか今日は凜に頼りっぱなしだな」
凜「いつもは私がプロデューサーに頼りっきりだから、病気の時くらい私を頼ってよ」
P「まぁたまにはこういうのもいいかなゴホッ!…ふぁああああああ、腹いっぱいになったらまた眠くなってきたわ」
凜「横になる?」
P「あぁ、悪いけどそうさせてもらうわ」ゴロンッ
凜「プロデューサー、汗すごいよ」
P「なんかゴホッ…熱が上がってきたみたいだわ」
凜「熱が上がるのは体が病気と闘ってるからだって加蓮が言ってた」
P「らしいなー、やばいなんか汗が止まらん」
凜「大丈夫?おでこ触るよ…本当に熱いね」ピトッ
P「凜の手冷たいな、ちゃんと飯食ってるのか?」
凜「プロデューサーに言われたくないんだけど」
P「そうだなぁゲホッ!凜、悪いけどもう少しだけデコ触っててくれないか?冷たくて気持ちいいんだ」
凜「…いいよ、でもすぐに熱くなっちゃうよ?」
P「それでもいいから触っててくれ。気持ちいいんだよ、凜の手が」
凜「分かった、プロデューサーの気が済むまで触っててあげるね」
P「あぁ、頼むよ」
P「…グー…グー」
凜「(プロデューサー…寝たみたい、風邪のせいとはいえ、いつものプロデューサーと全然違った)」
凜「(仕事の時のプロデューサーしか知らなかったけど、普段はこんな感じなのかな?)」
凜「(事務所のアイドル達は誰も知らない…私だけが知っているプロデューサー)」
凜「(こんなことで喜ぶなんて、やっぱり私はプロデューサーに恋…してるんだよね)」
凜「…プロデューサーのオデコまだ熱い、熱退かないし濡れタオル用意しよう」
凜「(もう8時だけど、まだ大丈夫だよね?)」
凜「んしょっと…タオルと洗面器どこに置いてるかな?やっぱりお風呂場かな」
P「んぁ…ふあああよく寝たぁ、おわぁ!なんだこれ!冷たっ!…って濡らしたタオルか」
凜「スー…スー…」
P「…凜がテーブルに俯いて寝てる、じゃあタオルも凜が用意してくれたのか。今日はお世話されっぱなしだな」
P「おーい凜、そんなところで寝るなー。お前も風邪ひいちまうぞー」ユサユサ
凜「…プロデューサー、おはよう」
P「おはよう、ありがとなこれ」
凜「そんなことより体は大丈夫なの?」
P「まだ少しだるいけど、熱も大分退いたみたいだし喉も良くなったよ。うわぁ汗で中までビショビショだ」
凜「喉渇いてる?飲み物あるよ」
P「あぁもらおうかな……プハッ、今日は本当にありがとうな、凜」
P「やっぱさ一人暮らしで風邪ひくとかなり寂しいんだ。具合悪くても誰にも頼れないしさ、体が弱ると心も弱るんだよ」
P「だから肉体的にも精神的にもかなり助かった。だからありがとうな、凜」
凜「…お礼を言うのは私のほうだよ、プロデューサー」
凜「いつもありがとう、私みたいな無愛想な娘のために走り回って、頭下げて、こんな…風邪ひくまで頑張ってくれて」
P「俺の仕事だからな、凜が気にすることじゃないって」
凜「それでも私が感謝しているってことを、プロデューサーには知ってて欲しいの」
P「分かってるさ、凜はいい子だからな。人の好意を無碍にするような子じゃないってことは俺がよく知ってる」
凜「そんな…私いい子なんかじゃないよ」
P「ってか今何時だ?俺的にそこそこ寝た感じなんだが…12時!?えええええ!夜の12時!?だよな!」
凜「そうみたいだね」
P「なんでそんな落ち着いてんの!?凜!お前親御さんに連絡とかしたか!?」
凜「…してない」
P「おいおいマジか、どうしようとりあえず携帯…あった!」
『着信:87件 ちひろ』
P「Oh…これはもう、とにかく折り返し電話しないと!」
ちひろ『プロデューサーさんですね?』
P「…はい」
ちひろ『プロデューサーさんと一緒に凜ちゃんも居るんですよね?』
P「それはもちろん」
ちひろ『はぁあああ…それならいいんです。プロデューサーさん、電話にはすぐ出てくださいよ』
P「すいません、俺も凜も今まで寝てたんで」
ちひろ『寝てた?…プロデューサーさんもしや』
P「違いますからね、分かってるくせにいちいちボケないでください」
ちひろ『凜ちゃんの帰りが遅いし電話が繋がらないって親御さんから事務所に電話があったんですよ』
P「ええええ!?そ、それでどうなってるんですか?」
ちひろ『お仕事が終わった後、疲れたのか事務所で寝ていますとでっちあげておきました』
P「もう12時ですしそろそろ帰らせないとおかしいですよね」
ちひろ『ですね、今すぐそっちにタクシーを向かわせますので凜ちゃんに帰り支度をさせてください』
P「了解しました」
ちひろ『くれぐれも見舞い狼にならないようにしてくださいよ?』
P「何ですか見舞い狼って、初めて聞きましたよ」
ちひろ『それで風邪はどうなんですか?よくなりました?』
P「えぇ、凜のおかげで」
ちひろ『なら良かったです。明日も無理そうなら休んでもいいですからね?それではお大事に』
P「はい、ありがとうございます(ツーツー)ってもう切れてるし」
P「凜、すぐタクシー来るから帰り支度しておけ」
凜「やっぱり帰らなきゃ駄目…かな?」
P「あ、当たり前だろ!何言ってんだよ!」
凜「プロデューサーのこと心配だし、もう夜も遅いしさ」
P「とにかく駄目だ!ゴホッ!…今日のところは帰ってくれよ?凜に風邪を移すかもしれないし」
凜「…分かった、じゃあ支度するね」
P「運転手さん、これ料金です。おつりはこの子に預けてください」
凜「ごめんね、わざわざ玄関まで」
P「凜がお見舞いに来てくれたんだ、これくらいは当たり前だよゴホゴホ!」
凜「私もう大丈夫だから、部屋に戻ってよ」
P「ゴホッ分かった、それじゃあ今日はありがとな」
凜「…うん、じゃあね」
P「またな」
P「(凜がわざわざお見舞いに来てくれるなんてなぁ…まるで高校生と社会人のカップルみたいだった)」
P「(かああああああ!何考えてんだ俺は!凜はアイドル!俺はプロデューサーだっての!熱でおかしくなってるなこりゃ)」
P「寒い…早く帰って寝なおそ」
―翌朝
P「くあああああああ…もう朝か、大分具合良くなったなぁ。まだ若干気だるいが」
P「熱計ってみるかぁ…37度5分、これくらいならいつも無理して事務所行くんだけどな」
P「ちひろさんにも休むように言われたし、今日まで休ませてもらおうか」
<ピンポーン
P「誰だよ、こんな朝早くに」
P「はいは~い」ガチャ
凜「…おはよう、プロデューサー」
P「おはよう、凜」
凜「お見舞いに来たよ」
P「学校はどうしたんだ?」
凜「今日、土曜日だよ」
P「うえ?そうだったっけ?いかんな、曜日感覚まで狂ってるわ」
凜「今日は家に居れてくれる?」
P「駄目だっつても聞かないくせに、そんじゃあ今日も色々頼らせてもらおうかな」
凜「うん、私に任せてプロデューサー」
終わり
―城ヶ崎美嘉(17)の場合
P「くあああああ…うわー寝汗がベッタベタで気持ち悪いゴホゴホッ」
P「こりゃ着替えたほうがいいな…インナーも全部替えたほうがいいわ」
P「んしょっと、下着は昨日干したの乾いてるかな?ちょっと湿ってるが十分履ける」ヌギヌギ
<ピンポーン
P「うん?ゴホッ誰だ?」
美嘉「プロデューサー!大丈夫ー?ミカがお見舞いに来たよー!」
P「美嘉?はーい分かった!ちょっと待ってくれゴホゴホッ!(俺今パン一なんですけど!)」
美嘉「プロデューサー居るんだねー?お家入るよー!」ガチャ
P「ってえええええ!?美嘉、なんで鍵開けれんの!?」
美嘉「おじゃましまーす☆プロデューサー☆」
P「ちょっと待て美嘉!俺今着替え中なんだ!」
美嘉「え?」ガチャ
P「……やぁ美嘉」
美嘉「ちょっとおおおおお!?何してんのよ!?プロデューサーってばあああ///」
P「ごめん!でも美嘉が突然入ってくるなんて思ってなかったし!」
美嘉「いいから早く何か着てよおおおおおおお///」
P「いいか、お見舞いに来てくれたのは嬉しいが人の家に入るときは家主の確認を取ってからだな」
美嘉「(プロデューサーの裸見ちゃった///へへっ思ってたよりもずっと引き締まっててカッコよかったなぁ~☆)」
P「美嘉、聞いてるか?」
美嘉「聞いてるよー!急に家に入ってごめんねプロデューサー☆」
P「反省してくれよマジでゴホッゴホッ!」
美嘉「それにねプロデューサーの裸、なんていうかエロかったよ☆」
P「なにマセくれたこと言ってんだ、本当に反省してんのか」ペシッ
美嘉「いてっ!ちゃんと反省してるってば~☆」
P「(まさか逆TOLOVEるに見舞われるとか誰得だよこれ…)とにかくこういったことが2度と無いように」
美嘉「はぁ~い☆プロデューサー、一つだけアタシのお願い聞いてくれる?」
P「なんだケホッ?」
美嘉「リカにプロデューサーの裸写メ送りたいから、もう一回お着替えしよ☆」
P「…事務所中に俺の裸写メが広まりかねんから駄目だ」
美嘉「プロデューサーのためにお土産いっぱい持ってきたよ☆ほらっ!」ガサッ
P「おぉありがとな、助かったよ」
美嘉「でしょ☆プロデューサーのことは美嘉が看病してあげるから安心してね!」
P「そこまではいいよ、お土産持ってきてくれただけでも十分助かってるから」
美嘉「病気のプロデューサーはそんなこと気にしなくていいのー!それにアタシが看病したくて来たんだから、ね☆」
P「う~ん……それじゃあお願い出来るか?正直に言うと少し心細かったんだ」
美嘉「へへっ♪プロデューサーならそう言ってくれるってアタシ思ってたよ☆まかせて!アタシが風邪もさびしいのもぜーんぶ吹き飛ばしてあげるからさ☆」
P「ゴホゴホッ!朝から咳が止まらないんだよなぁ」
美嘉「そうなんだ…プロデューサー、キッチン借りるね!今からアタシがイイモノ作ってあげるから☆」
P「いいもの?なんだそれ?」
美嘉「それは出来てからのお楽しみっしょ☆えぇと蜂蜜に牛乳でしょ…あとはちょっとだけお砂糖入れてっと」
P「(なんか甘くていい匂いがしてきたなぁ)」
美嘉「でーきった☆はいプロデューサーこれ飲んで!」
P「これはホットミルク、かな?」
美嘉「半分あたり!正解はハニーミルクでした☆」
P「なるほど、道理で甘い匂いがすると思った」
美嘉「さ、飲んで☆これ飲んじゃえば咳もすぐ止まるよー!」
美嘉「プロデューサー、あんまり甘いの好きじゃない?」
P「いやこれはこれで美味しいよ、体も暖まるし。かな子辺りが好きそうだな」
美嘉「そうかもね☆リカもこれすっごい好きなんだよ」
P「だろうなぁ、莉嘉が嬉々としながら飲むのが簡単に想像出来るわ」
美嘉「リカはまだまだお子様だからね☆あ、今のリカが聞いたら怒るから内緒にしててね?」
P「言わないよ、言ったら多分とばっちりで俺も怒られるし」
美嘉「えへへっ♪そうかもね☆」
P「ズズズッ…いつもはコーヒーばっかだけど、たまにはこういう甘い飲み物もいいなぁ」
美嘉「プロデューサーお腹すいてる?」
P「んー…腹は空いてるがあんまり食えそうに無いな」
美嘉「うん!分かった☆そんなプロデューサーには、はーい!次はこれ食べて☆」
P「これはヨーグルト、だよな?」
美嘉「ピンポーン☆でもただのヨーグルトじゃないんだよー!はい、プロデューサーあーんして」
P「え?」
美嘉「あーんだよ☆あーん☆」
P「いや美嘉恥ずかしいから」
美嘉「あーーーん☆」
P「……アムッ」
美嘉「おいし?」
P「うん、美味しい。これなんか他にも入ってるな、りんごか?」
美嘉「せいかーい☆さすがプロデューサーだね!すりおろしたりんごが入ってるの☆」
P「プレーンヨーグルトにリンゴが合うな、食べやすいし」
美嘉「リカってねお砂糖入ってないヨーグルト食べれないんだよ、こんなのすっぱいだけだよって言うし」
P「ははっリカらしいな」
美嘉「でしょ☆だからねお母さんがヨーグルト買ってきたときはいつもこうしてアタシが擦ったりんごいれてあげるんだ☆」
P「美嘉はちゃんとお姉ちゃんしてるんだな」
美嘉「そうかな☆でもリカのためならいろいろしてあげたいなとは思うよ☆はい、あーん」
P「あーん、そういうのがやっぱお姉ちゃんぽいよ」
美嘉「だってアタシお姉ちゃんだもん☆当然っしょ☆」
P「ごちそうさまでした」
美嘉「あれ?もう無くなっちゃったの?もっとプロデューサーに、あーん☆ってしたかったのに」
P「勘弁してくれよ、十分恥ずかしかったんだから」
美嘉「えへへっ♪照れてるプロデューサーの顔可愛かったよ☆リカにも見せてあげたかったな」
P「隠れて写メとか撮ってないだろうな?」
美嘉「どうかなー?実は内緒で撮ってたりして☆」
P「…困ったな、俺のこんな姿は美嘉にしか見せたくないのに」
美嘉「…え?プロデューサー今なんて言ったの?」
P「俺の弱っているところなんて美嘉以外の誰にも見せたくないと思ってたけど、美嘉は違ったんだなゲホゲホッ!」
美嘉「そんなことないよ?アタシもこんなプロデューサーのこと他の誰にも見せたくないし、でもリカは特別だから」
P「あぁあああ残念だなー俺と美嘉は同じ気持ちだと信じてたのにー」
美嘉「…プロデューサーごめんね、でもねアタシ本当は写メってないよ?だから誰にも見せたりしないから」
P「ぷふっ…ははっ!ははははは!」
美嘉「ふぇ?」
P「そんなに落ち込むなよ!冗談だからさ!」
美嘉「ちょ、ちょおおおおおおお///プロデューサー!ミカのことだましたのー!?」
P「先に嘘ついたのは美嘉のほうだろ?」
美嘉「そうだけどぉ…あんなこと言うの卑怯じゃん、アタシ本気にしちゃうよ?アタシの気持ち知ってるくせに」
P「ごめんなからかって、でもお互い様ってことで」ナデナデ
美嘉「えへへっ♪もっとナデナデしてくれたらいいよ☆」
P「(さっきから静かだけど美嘉何してるんだ?ってあれ?どこ行った?)」
美嘉「プロデューサー☆お薬の時間でーす♪」
P「ぶうううううううう!ゲホゲホッ!なんて格好してんだよお前!(み、み、ミニスカナースだああああああ!)」
美嘉「えへへへっ♪どうプロデューサー?アタシエロい?」
P「その格好でエロいとか聞かないでくれ!つーかその黒のガーターベルトはどこで手に入れた!?」
美嘉「ん?事務所の倉庫にあったのをちひろさんが貸してくれたんだー☆」
P「(あの犬が…何考えてんだよ!でもありがとう!恨むけどありがとう!)とにかく目のやり場に困るから着替えてくれ!」
美嘉「どうして?プロデューサーならどこ見てもいいんだよー☆ほぉら、ガーターベルトだよ?男の人はこういうのが好きなんでしょ?」チラッ
P「(スカートの裾を持ち上げないでくれえええええ!好きだけどね!大好きだけどね!)見せなくていいから!」
美嘉「とか言ってエッチなこと考えてるくせに☆はい、プロデューサーお薬ですよー♪」
P「美嘉!その格好で近づかれると駄目だ!駄目なんだ!」
美嘉「どうして?ただのナース服だよ☆ちょっとだけスカートが短いけど」クスクス
P「美嘉、さっきからかったこと根に持ってるのか?だったらごめん!」
美嘉「い・い・か・ら☆プロデューサー、あーんして♪お薬飲ませてあげるから☆」
P「美嘉、これ以上はもう冗談じゃすまないからさ」
美嘉「プロデューサー顔真っ赤だね☆アタシ…プロデューサーになら何されてもいいよ?」
P「……」
美嘉「ってあれ?プロデューサー?」
P「…体が熱い…もう、駄目だ」バタンッ
美嘉「うわっすごい熱!?もしかしてからかい過ぎたかな!?どうしよ!?とにかく体を冷やさなきゃ!」
P「スー…スー…」
美嘉「やっと熱も落ち着いたみたい、風邪なのに興奮させちゃってごめんねプロデューサー☆」
美嘉「へへっ♪かわいい☆でもねさっき言ったこと嘘じゃないからね☆」
美嘉「ミカ、プロデューサーになら何されてもいいから♪覚えといてね☆」チュッ
終わり
わい将、ギャルぽさがよう分からん模様
―双葉杏(17)の場合
杏「プロデューサー元気してるの?」
P「帰れ」バタン
杏「ちょっと!せっかく来てあげたのにそれは無いんじゃないの!?」
P「お前に看病されるほどまだ俺は落ちぶれてはいないゲホッ!」
杏「あぁ残念だなぁープロデューサーの看病を頼まれたけど帰れと言われてしまったーこれは帰るしかないよー(棒)」トテトテ
P「…ちょっと待て杏」ガチャ
杏「プロデューサー心配しないで、一人でも帰れるから」
P「そんな心配してねーよ、その手に持ってるビニール袋は?」
杏「これ?ちひろから頼まれたプロデューサーへのお土産だけど」
P「だけどじゃねーよ、せめてお土産は渡してから帰れ。つーか杏今日の午後はレッスンだったろ?」
杏「なんで私のスケジュール把握してんの?プロデューサーそういうのも十分セクハラなんだよ」
P「誰がお前のスケジュール組んでると思ってんだ、ボケはいいからレッスンはどうしたんだ?」
杏「ちひろがプロデューサーのお見舞い行ってくれたら、今日のレッスン休みにしてもいいよって言ったから来た。まぁもう帰るけど」
P「待て…ちひろさんから頼まれたんだな、じゃあ看病してけ」
杏「いいよいいよプロデューサー、杏に看病されるほど落ちぶれてないんでしょ?」
P「それとこれは話が別だ!レッスンも休みなのにこのまま帰らせてたまるか!ゲホゲホッ!」
杏「そんな興奮したら風邪ひどくなるよ?…分かったよ看病してあげるよもぉ仕方ないなぁ」
P「お前にだけは言われたくねーよゲホゲホッ!」
杏「おじゃましまーすって何も無い部屋だね、ゲームなんか無いの?」ゴソゴソ
P「漁るな漁るな、ブルーレイ再生機と化したPS3ならあるけど」
杏「うわぁもったい無い…宝の持ち腐れじゃん、きっとPS3も泣いてるよ。だから私にちょうだい」
P「なんでだよ、つーかお前にだけはやらん」
杏「これはあげないあげないと言っておきながら最終的に私にくれるフラグを立てたんでしょ?」
P「ちげーよ、お前がPS3を貰える攻略ルートは存在しねぇから」
杏「まぁたまた、ツンデレに磨きがかかって来たねプロデューサー」
P「ゲホゲホ!あんま馬鹿なこと言って突っ込ませるな、喉いてーんだからゲホッ!」
杏「プロデューサー喉痛いの?…じゃあはい」コロンッ
P「……」
杏「私も一つたべよっーと…どったのぷおでゅーあー?」コロコロ
P「いやまさか杏が飴をくれるなんて、と思ってさ」
杏「なによそれぇいらないならあたひがもらうよ?」
P「今から食うって…これのど飴か?」
杏「うん、ここくるまえにこんびにでかってきた」
P「そんな気遣いも一応出来るんだな…少し安心したよ」
杏「私いますぐ帰ってもいいんだよ、プロデューサー?」
P「ごめん流石に言い過ぎた、ありがとな杏」ナデナデ
杏「…まぁ許してあげるよ」
杏「プロデューサー、お腹減った」グゥウウ
P「そうか、俺も腹減ったよ」グゥウウ
杏「なんかないの?」
P「俺が聞きたいくらいだよ」
杏「冷蔵庫にもなんにも入ってないしねー、プロデューサーよく一人で生きてきたねー」
P「さらっと何怖いこと言ってんだよ、いつ冷蔵庫見た?」
杏「さっきプロデューサーがトイレ行ったとき。まぁいいじゃん減るもんじゃないし」
P「というか杏さん、こういう時は『私がプロデューサーのために料理作ってあげるね☆』って展開じゃないの?」
杏「アニメや漫画の見すぎじゃない?それとも料理なんてメンドイことを私にやれと言うの?」
P「それもそうか…まぁ俺食欲無いから杏だけでもなんか食え、お土産の中にインスタントあったろ」
杏「いいの?私本当に食べるからね?」
P「いいよ、俺食えそうに無いし」
杏「やったー☆何食べようかなーっと」
P「…腹減った」グゥウウウ
杏「やっぱりお腹減ってるんでしょ、プロデューサー」
P「減ってるけど食う気がしないんだって、俺のことは気にしなくていいから」
杏「ふぅ~ん…じゃあ気にせずお湯入れてこようかな」
杏「はい、プロデューサー」
P「おう?これは?」
杏「春雨スープだよ、これくらいならなんとか食べれるでしょ?」
P「気にすんなって言ったのに」
杏「私が一人だけご飯食べてたらなんか気分良くないじゃん。いいから食べなよ」
P「杏に気を遣われてる…だと…!ゲホッまぁ食えるだけ食ってみるよ」
杏「…プロデューサーって普段から私のことどういう風に思ってるわけ?」
P「まぁ少なくともこんなことしてくれる人間とは思ってなかったよ」
杏「ぶっちゃけたね…あ、3分経った私も食べよーっと」
P「カレーヌードル美味そうだなぁ」
杏「あげないよ、これもう杏んだからね」
P「カレーの匂い嗅いでたら食える気してきたわ、俺も食おうっと、いただきまーす」
杏「いただきま~す」
P「ぷはっごっそさん、結局全部食えたわ」
杏「うぷっ、BIGはちょっと大きすぎたかも…プロデューサー食べる?」
P「なんでお前が残してんだよ、もう俺も入んねぇわ」
杏「プロデューサーならいけるって私、信じてる!」
P「お前そういや奈緒とプリキュア見てたな…信じられても困るわ!食えないなら残していいから」
杏「じゃあ遠慮なく残そうっと。プロデューサー空の容器ちょうだい、捨ててくるからさ」
P「杏どうしたんだ?まさか俺の風邪移ったのか?」
杏「言っておくけども私もさっきから少しは怒ってるからね?」
P「ゴホゴホッそんじゃあ俺少し横になってるから」
杏「うん、いいよー…」ピコピコ
P「…杏、飲み物取ってくれないか?」
杏「…はーい、ほいこれ」
P「ありがとう…ゴクゴクッ」
杏「げぇ援軍来た…んもーまたやり直しじゃん」ピコピコ
P「杏ぅティッシュも取って」
杏「はいはい、箱ごと渡すね。せっかくレベル上がったのに能力2つしか上がんないとか馬鹿じゃないのかなーもう」ピコピコ
P「チーーーーーーン…なぁ杏、これは看病って言うのか?」
杏「十分看病してるじゃん、プロデューサーは私にこれ以上なにを求めるわけ?」
P「いや別に不満でもないし、思ってたよりも頼りにしてるんだが…なんか釈然としねぇ」
杏「プロデューサー、看病っていう字は『病』人を『看』るって書くんだよ?今私プロデューサーのこと看てるよね?」
P「まぁそうだな、うん看てくれてるんだけどさ」
杏「でしょ?だからこれはれっきとした看病だよ…よしっこれならクリアできそう」
P「…でぇえええええええい!いいからゲームを止めろぉあああああああ!何DSやってんだこらあああああ!」
杏「なにすんのプロデューサー!もう返してよぉ!いいところなんだからぁ!」
P「本来ならレッスンの時間なのにファイエムしてんじゃねぇえええええ!ゲホゲホッゴホッゴホッ!…うぅうう気分悪くなってきた」
杏「無駄に興奮するからだよ、ほらDS返して」
P「ゴホッ…誰のせいと思ってんだよ」
杏「しょうがないなぁ…ちょっとだけ本気出してあげるよ」
P「…ガアー…ガアー」
杏「やっと寝た…ったくプロデューサーめ、これでやっと落ち着いて続きが出来るよ」ピコピコ
杏「…ん~~」ゴロン
杏「…んん~~~~!」ゴロンゴロン
杏「寝心地悪いこのソファー!フカフカ具合が足りない!」
P「ンウウ…ガァー…」
杏「杏がこんなに苦しんでるのにのんきに寝てるし…やっぱ寝るならお布団だよね」
杏「かけてよし、かぶってよし、まるまってよし、フトンサイコー!そう、布団は最高なの」ゴソゴソ
杏「おじゃましまーす、はぁあああ…あったかーいきもちいーいフトンサイコォー…」
杏「風邪移ったらプロデューサー怒るかなぁ?まぁでも風邪ひいたらお仕事休めるしそれもいいかな」
杏「これなら至福のゲームタイムを過ごせそうだよぉ…さぁて続きしよーっと」
P「ンゥウウ…?ファアアア…」ギュウウ
杏「うえっ!?ちょっとプロデューサー!?何すんの!?」
P「ンンン…スー…スー…」
杏「って寝てるんですけど…無意識とはいえセクハラなんだよプロデューサー」
P「…ニヘヘヘ」
杏「ぷふっにやけてる…なぁに考えてんのさプロデューサー」ツンツン
P「ブフッ…ムー…」
杏「まぁいつもお世話になってるし…今日は特別に許してあげるよプロデューサー、言っとくけど特別だからね」
P「…グー」
杏「聞こえてないか…ふわあああああああ杏も少し寝ようかなぁ」
杏「お休みぃプロデューサー」
…チュン…チュチュン…チュンチュンワールド!トキハススム!
P「くあああああ…寝たぁすんげー寝たぁ」
P「今何時だぁ?…AM7時、ということは10時間近く寝たのか。まさかこんなに寝るとはなぁ」
P「これも杏の看病のおかげかな…杏?そうだ、杏どこ行った?一人で帰ったのか」フニュ
P「(なんだこの柔らかい感触は?)」フニフニ
杏「フェヘヘヘヘ…プロデューサー♪」
P「杏ぅ!?お前何寝てんだよ!?つーかお前俺の家に泊まったのか!?」
杏「ふぇ?朝ごはんまだ?プロデューサー」
P「なに寝ぼけてんだよ!おい起きろって!杏ぅ!」
ヴヴヴヴ…ヴヴヴヴ…
P「うわあぁっ!?ってちひろさんからメールか!」
『昨晩はお楽しみだったみたいですね♪アイドル達には秘密にしておきますから』
P「違うってえええええええええ!完全に勘違いされてるううううう!」
杏「朝ごはんできたら起こしてねぇプロデューサーぁ杏まだ眠いからさぁ♪」
終わり
―龍崎薫(9)の場合
P「…ゴホゴホッ!体重いなぁ、喉渇いたなぁ、お腹も減ったなぁ」
P「買い物に行こうにも体が動かない、でも今のうちに行っておかないと夜に出歩くのはますます面倒だし」
P「って朝からこんなとりとめもないことを考えてるうちにもう3時かゴホゴホッ!」
<ピンポーン!
P「俺を呼ばないでくれぇ…動きたくないんだよぉ」
<ピンポンピンポーン!センセェーダイジョーブ!?
P「せんせぇ?……ってもしかして!ちょっと待て!今出るから!」ガチャ
薫「あ!せんせぇ!えへへぇかおるがおみまいにきたよー!」
P「薫ぅ?!どうして俺の家知ってるんだ?!」
薫「かおるがせんせぇのおみまいに行きたいなーて言ったらちひろさんが近くまで送ってくれたの!」
P「ちひろさんが…そうか、わざわざありがとな」
薫「どういたしまして!あとかおるとちひろさんからおみやげもあるよ、はい!」
P「おぉおおおおお、スポドリに冷えピタにマスクに卵まで。助かったよ薫ゲホゲホッ!」
薫「せんせぇ!だいじょーぶ?」
P「大丈夫、少し咳が出ただけだ。…薫、家に上がっていくか?」
薫「いいのぉ!?じゃあおじゃましまーす!」
P「(せっかく薫が来てくれたのにすぐに帰すのもなぁ…とりあえず移さないようにマスクしよう)」
薫「おへやがまっくら!だめだよせんせぇ!カーテンあけてかんきもしなくちゃ!」
P「換気なんてよく知ってるな薫」
薫「かおるが風邪ひいたときにおかあさんがよく言うんだ!きれいなくうきにたいようのひかりをあびないとだめだよって!」
P「そっか、薫のお母さんの言う通りだな」
薫「せんせぇさむくない?さむかったらまどしめるよ」
P「いや太陽の光がむしろ気持ちいいくらいだよ、空気も汚れてたしな」
薫「えっへへ~♪そうでしょそうでしょ!」
ワイ、ぐう畜現場監督にこの台風の中で現場に呼ばれる
なお逆らえん模様
2時くらいに多分帰れるそうだ…信用ならんが保守してくれたら嬉しいかなーって
しえ
いつになったら智絵里のSレアが出るんですかねぇ(懇願)
出たら課金しようと思ってんのに
p
帰った
なぜ機材を倉庫に片付けだけなのに社員3人バイト2人必要なのか
風呂入るーわ
薫「ねぇせんせぇ、おなかすいてる?」
P「うん、空いてるかな。まだ昼ごはんも食べてないし」グゥウウウウウウ
薫「あはははっ♪おなかのむしさんもないてるね、じゃあかおるがごはんつくってあげる!」
P「えぇ!?ゴホゴホッ大丈夫なのか!?」
薫「うん!かおるにまかせて!」
薫「なきたくなっても~♪えがおにな~れるまっほ~♪おいしいを~つくるって~おもいきりたのし~いね♪」トントンッ
P「本当に大丈夫か薫?包丁で指切ったりしないか?」アタフタ
薫「しんぱいしすぎだよせんせぇ!かおるね、おうちじゃおかあさんのおてつだいしてるんだから!ほらみてて!」トントンッ
P「おぉ上手い上手い!」
薫「そうでしょ!だからあんしんしてせんせぇ!」
P「(この手つきは慣れてる人だ…薫って料理も出来たのか。NHKの例の番組のオーディションでも受けさせて見ようかな)」
P「(キッチンアイドル☆かおる…いいなぁ!むちゃくちゃいいなそれ!ちょっと真剣に考えてみるか!)」
薫「せんせぇ、せんせぇ!いまおしごとのことかんがえてたでしょ!?」
P「え!?いや考えてないよ!」
薫「うそっ!だってせんせぇ、いまおしごとのときのかおしてたもん!かおるにうそつかないで!」
P「いや薫の料理してるところ見たら、いいアイディアが浮かんできたんだよ」
薫「今日せんせぇはかぜでお休みなの!だからおしごとのことかんがえたらダメっ!ね?」
P「…そうだな、ちひろさんにも言われたし今日はお休みだもんな。ごめんな薫、嘘ついて」ナデナデ
薫「えへへっいいよ♪せんせぇお料理もうすぐできるから少し待っててね!」
P「分かった、楽しみに待ってるよ」
薫「じゃじゃーーーん!できましたーーー!」
P「わーい!楽しみだなー!」パチパチパチパチ!
薫「きょうのおひるごはんは…かおるとくせいオムライスでーす!」
P「おぉ!すげぇ!本当にオムライスだ!」
「せんせい はやくげんきになってね」
P「わざわざケチャップで文字まで書いてくれて…ありがとな薫」
薫「さっ!せんせぇ!あったかいうちにはやくたべて!」
P「あぁ!そんじゃあいただきまーす!」ハグッ
薫「どう?せんせぇ!」
P「うん!美味しい!卵もフワフワでチキンライスもいい味付けだ!」ハグハグッ!
薫「えへへへっ♪よかった~!たくさんあるからいっぱいたべてね!」グゥウウウ
P「薫もお腹空いてるのか?」
薫「うん、すこしだけね。でもすこしだけだからせんせぇ気にしないで!」
P「…オムライス美味しいけど一人で食べるの寂しいなー!誰かと一緒に食べたいなー!」
P「薫がせっかくお見舞いに来てくれたんだから、オムライス一緒に食べたいなー!」
薫「かおるもたべてもいいの?」
P「うん、どうせだから一緒に食べよう」
薫「えへへっ♪じゃあせんせぇ!かおるのぶんすぐ作るからちょっとだけまっててね!」
P「それでは改めて」
「 「 いただきま~す 」 」
薫「あむっ、えへへっおいしーねせんせぇ♪」
P「うん本当に美味しい、薫のオムライス最高だよ」
薫「うぅん!ちがうの♪せんせぇといっしょにたべるオムライスはとってもおいしいねって!」
P「そう言えばこの家で誰かとご飯食べるの初めてだなぁ」
薫「かおるがはじめて?」
P「うん、薫が初めてだよ」
薫「そっか、そうなんだ…えへへっ♪もっと食べてね、せんせぇ!」
P「ごちそうさまでした、美味しかったよ薫」
薫「それじゃあかおる、おかたづけするね!」
P「いや片付けくらい俺がゴホゴホッ!」
薫「きょうはかおるがせんせぇのかんびょうにきたの!だからせんせぇはゆっくりしてて!」
P「今日の薫はお姉さんみたいだな」
薫「えへへっそう?かおるおねえさんみたい?」
P「それじゃあ今日はお姉さんの薫に甘えようかな」
薫「うんっ今日はせんせぇがかおるにあまえてね♪」
P「うぅううう、また寒気がしてきたゴホッ…またちゃんちゃんこ着ようかな」
薫「せんせぇだいじょうぶ?まどしめるね?」
P「あぁ…お願いできるかなケホケホッ!」
薫「せんせぇさむいの?」
P「うん、ちょっとだけな、うぅううう」ブルブルッ
薫「そっか、ねぇ!せんせぇすわって!」
P「うん?わかった、座るよ」
薫「えへへへっ♪えいっ!」スポッ
P「うわっ!薫!?」
薫「…ぷはっ!せんせぇ!これならさむくないでしょ?」
P「(俺のちゃんちゃんこに薫が入り込んで…あったかいなぁ薫)あぁ寒くないよ」
薫「ならよかった!…Pさん、かおるにもっとくっついてもいいよ♪」
P「あれ?先生じゃないの?」
薫「いまはふたりっきりだからPさんってよびたいかなって、ダメ?」
P「駄目なわけないだろ、薫」
薫「えへへへへっPさん♪」
ちひろ「少し遅くなったわね、プロデューサー大丈夫かしら?」
ちひろ「まぁ薫ちゃんはしっかりしてるから心配はしてないけど」
<ピンポーン
ちひろ「プロデューサーさん?起きてますかー!」
ちひろ「鍵が開いてる…プロデューサー失礼しますよー!」ガチャ
P「うぅん…キッチンアイドルかおる…いけるな……グアー」
薫「えへへへぇ…Pさぁん♪」
ちひろ「二人でちゃんちゃんこにくるまりながら幸せそうに寝ちゃって…もう」
ちひろ「まだ6時だし、もう少し寝かせてあげましょうか」
ちひろ「しかしこの二人本当に仲良しねぇ…10年後はどうなってることやら、うふふふふっ」
終わり
―藤原肇(16)の場合
P「ゲホッゲホッ!喉がいがっぽいなーもう」
<コノモンダイニツイテドウオモイマスカ?ヤクサン?
P「…昼下がりにボーッとワイドショー見るなんて何時以来だろ?ドラマの再放送とかやってないかなー」
P「うわー懐かしいなこのドラマ、俺まだ小学生くらいだったぞ」
<ピンポーン
P「うん?ゲホッ誰だぁ?はーい!今出まーす!」ガチャ
肇「こんにちは、プロデューサーさん。ご気分はいかがですか?」
P「肇!もしかしてお見舞いに来てくれたのか?」
肇「はい、ご病気のことをちひろさんに聞いたので事務所を代表して私がお見舞いに来ました」
P「いやぁありがとゲホゲホッ!助かるよ!」
肇「急に押しかけて迷惑ではありませんでしたか?」
P「そんなことないってゲホゲホッ!外出るのもきついし一人で難儀してたんだよゴホッ!」
肇「ならば良かったです、ではプロデューサーさん、色々とお渡ししたいものがあるのでお家に入れてもらってもよろしいでしょうか?」
P「そうか?そんじゃあ入ってくれよ、ささどぞどぞ」
肇「これはご丁寧にどうも、ではお邪魔いたします」
P「お邪魔されますゲホゲホッ!」
肇「ふふっ何ですかその言葉遣い?」
P「いやぁ肇と話してるとつい口調が固くなっちゃうんだよな…気持ちがキリッとするというか」
肇「…そうですか」
P「ん?どした?ゴホゴホッ」
肇「いえ、何でもありません」
肇「プロデューサーさん、先ほどから咳が酷いですね」
P「んんどうもなゴホゴホッ!俺風邪ひくといつも喉からやられるんだよ」
肇「ではプロデューサーさんひとまずこれを飲んでください」コポコポッ
P「おぉ水筒まで用意してくれるのか、でこの飲み物は?」
肇「番茶です、喉の痛みにはこれだと昔おじいちゃんから聞いたので家から持ってきました」
P「あぁ~お茶のいい匂いだわ、それじゃあ頂きますズズズッ…暖まるなぁ」
肇「擦った生姜も入れてますからね、台所を借りても構いませんか?」
P「どうぞどうぞ好きにしちゃってください」
肇「それでは、少しの間お目汚しを許してください」
P「へ?何すんだ?」
肇「台所に立つので割烹着に着替えさせてもらいます」
P「おおお!似合うな肇!」
肇「ただ割烹着を着ただけなのに褒められましても」
P「いやすんげー似合うよ!頭の三角巾がまたチョーイイネー!」
肇「あまり褒められると少し照れくさいですね」
P「いやでも本当に可愛いよゲホゲホッ!その衣装をメインに企画を考えたいくらいだ」
肇「もう///褒めても何も出ませんよ?」
P「(肇の照れ顔いただきましたー!それでもう十分です!)ごめんごめん、もう邪魔しないから料理始めてくれ」
肇「はい、ではプロデューサーさん、待っていてくださいね」
P「あ”あ”あ”あ”…本格的に喉がぶっ壊れてきたゲホゲホッ」
肇「プロデューサーさん、これを首に巻いておいてください」
P「…あったかいなーこの布巾、それになんか葱を焼いたような香ばしい匂いが」
肇「よく分かりましたね、プロデューサーさん。その布巾は焼いた葱を包んでるんです」
P「それってよく聞く民間療法だよな、眉唾ものじゃないのか?」
肇「生の葱をそのまま首に巻いても何の意味もありませんよ、葱を縦に二つに切って焦げ目がつくまで焼いたものを首に巻けば喉の痛みを和らげてくれるんです」
P「それもおじいちゃんから教えてもらったのか?」
肇「はい、私が風邪をひくとおじいちゃんはよくこうしてくれたんです」
P「(おじいちゃんのことを話すときの肇は本当にいい笑顔なんだよなー…なんだかんだ言っても大好きなんだな)いいおじいちゃんだな」
肇「頑固者なのが玉にきずですけどね」
P「いやいや肇も十分頑固者だから」
肇「…私はあそこまで頑固ではありません」
P「(あ、拗ねた。可愛い)」
肇「プロデューサーお待たせしました、ご飯できましたよ」
P「待ってましたー!楽しみにしてましたー!」
肇「はしゃぐのもいいですが早く席についてくださいね」
P「ういっす!味噌汁に出汁巻き卵に漬物に…純和風でたまらんですなー!」
肇「お風邪なので少し量は少なめですが、どうです?食べられそうですか?」
P「むしろもっと多くてもいいくらいですゲホッ!鰹出汁がまた香るなー!」
肇「それではお茶碗にご飯よそいますね、どれくらい食べられそうですか?」
P「大盛り!と言いたいとこだがここは並盛りでお願いします」
肇「いい心がけです、腹八分目が健康のもとですよ」
P「そんじゃあいただきまーす」
肇「どうぞ召し上がってください」
P「ズズズッ…肇、毎日俺の味噌汁作ってくれないか?」
肇「も、もう急に何言い出すんですか!プロデューサーさん!あんまりからかわないでください!」
P「いやぁ本当に美味い…これを毎日飲みたいと素直に言葉にだせるよ」
肇「そんなこと言われても困ります…私まだ16歳ですし、それにまだトップアイドルにもなってないのに」アタフタ
P「(焦る肇もかわいい)ご飯も炊きたてで米が立ってるぜぇ!…ん?こんな茶碗、ウチにあったか?」
肇「そ、それはですね!私が家から持ってきたんです、私が作ったんですが、出来が良かったのでプロデューサーさんに見ていただければと思いまして!」
P「へぇ~これ肇が作ったのか!…俺、陶芸のこととかはよく知らないけどいいと思うぞこれ、なんか優しい器だな」
肇「優しいですか…プロデューサーさんの目にはそう見えるんですね」
P「まぁ素人の感想だから無視してくれよ」
肇「いいえ、とても参考になりました」
P「食った食ったぁ…ゲホゲホッ!さっきよりは喉も良くなってきたよ」
肇「それならば良かったです、番茶もう一杯いかがですか?」
P「もらうよ…ズズズッ肇は色んなことよく知ってるなぁ」
肇「そんなことありません、おじいちゃんから教えてくれた古びたことばかりですよ」
P「温故知新って言うじゃないか、古きものこそ大事にせよってな」
肇「…本当にそうでしょうか?私がプロデューサーさんにしたあげたことは全て古くから伝わる民間療法…プロデューサーさんが仰ったように眉唾なものも存在します」
肇「時代は進み医学も進化し、今では風邪薬を飲むのが当たり前で、民間療法なんてものは忘れられていく一方です」
肇「私はおじいちゃんに教えてもらった色々な知識を大切にしたいと思います…でもそれは時代に逆行した行為です」
肇「常に時代の最先端でなければならないアイドルである私が、今のままでもいいのでしょうか?」
P「んなことないさ、肇」ナデナデ
肇「ふぁ…プロデューサーさん?」
P「肇が来る前にさ、古いドラマの再放送見てたんだけどまぁ懐かしくてな。ついつい見いちまったんだ」
P「そりゃあ映像技術や演出なんてもは今とは比べ物にならない、それでもやっぱいいものはいいんだよ」
P「古いものは時代と共に忘れられる、それは避けられないことだ。でもな本当にいいものは誰かの心に残る」
P「そしてその誰かが若い世代に伝えて、そしてまた次の世代にってな。そうやって後から懐かしむ思い出になるのさ」
P「だからあんま気にすんな肇、お前のいいところが全部伝わるような舞台を俺が用意してやるから」
肇「プロデューサーさんはやはり凄い人ですね」
P「んなことないって、それこそ俺なんて忘れ去られていくだけの存在よ」
肇「そんなことはありえません、どれだけ時が過ぎようとも私はプロデューサーさんのことを覚えていますから」
P「そっか、俺も肇のこと忘れないよ」
肇「それでは長々とお邪魔しました」
P「いやいや俺も助かったよ、そんじゃあまた事務所でな」
肇「あの、プロデューサーさん!これ、受け取ってもらえますか?」
P「これはさっきのと色違いの茶碗、だよな」
肇「…はい!あのさっきプロデューサーさんが使っていたお茶碗とこれは対になるものでして」
P「つまり夫婦茶碗ってこと?」
肇「平たく言えばそういうことになります…///」
肇「棚に置いておくだけでも結構ですので!プロデューサーさんのお側に置いて下さい」
P「(なんか告白されてるみたいだなこれ)そんじゃあありがたくいただくよ」
肇「はいっ…!ありがとうございます!」
P「次ウチに来たときはこれで飯食おうな、俺が青の茶碗で、肇がこのピンクの茶碗でさ」
肇「でもこれは夫婦茶碗ですよ?」
P「だから次に肇がこの家に来た時は、堂々とこの茶碗使えたらいいなーと思ってさ」
肇「…本当にそうなれたらいいですね」
P「それはきっと肇次第だな」
肇「ふふふっ♪長話もお体に触りますので、それでは失礼します」
P「あぁ気をつけてな」
肇「はいっ♪プロデューサーさぁん!私はずっーとプロデューサーさんと一緒に居ますからねー!」
終わり
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