イギリス人「日本人の接客の笑顔は不気味」 (102)

イギリス人のヨーク・マーサーさんは仕事の関係で定期的に来日しています。
来日すれば当然日本の様々な店に触れる機会があります。
そして国際的にも定評のある日本の接客マナーに直に触れるようになりました。
しかしマーサーさんのその名高い日本人の接客マナーに対する見解は少し違うようです。

マーサー「ボクは仕事の出張で年に数回日本に行くんだ。東京のことなら自分の生まれた故郷とまでは
言わないけどかなり地理も詳しい。日本の美味しい料理店もいくつか知ってる。
そしてお店の日本人の礼儀正しさも知ってる。日本人はマナーが凄くいい。
これはボク以外の外国人も意見の一致する所だ。
でも、敢えてこれにボクの正直な感想で一つの見解を言わせてほしい。

日本人はどの店でも教育方針で叩きこまれるのだろう、『いらっしゃーませー!!』と大きな声で
そして笑顔でお客を出迎える。確かに礼儀正しい。でもね、ハッキリ言って僕はそれらの動作に
不自然さを感じてしまうんだ。義務的な掛け声と作り笑いにどうしても馴染めない。
もっと言えばパブロフの犬のように条件反射で『らっしゃいませー!!』と言ってる様は滑稽とすら思える。
嬉しくもないのにこれまた条件反射の笑顔にも正直気持ち悪いと思ってしまう。

でも日本の友人にこういう話をしてもなかなか真意が伝わらない。
だからボクはよくこういう例えで説明する。『北朝鮮の子供の頃から洗脳教育を受けた子供の笑顔を見てキミは
どう思う?ニコニコ愛らしいなって思う?多分思わないと思う。北朝鮮の一糸乱れぬ軍隊の行進を見て
キミはその規律正しさに感心する?多分しないんじゃないかな。ボクが日本人の接客態度に対して
持つ印象もそれらと同じなんだ』(以下略」

マーサーさんは日本人が当たり前にして当たり前に受け入れている接客マナーが不気味なようです。
確かに言われてみれば日本人の私から見ても過剰接客な感は否めません。

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