神「人間に能力与えて殺し合いさせる」 (49)
神と名乗るそいつは夢の中でこう言った
男「こんな能力で人を殺せるのか?」
男は乗り気じゃないこともなかった
能力の付与された人間を全員倒せば全知全能、つまり神の力を手に入れることができるからだ
男の能力はお世辞にも強いとは言えず、日常生活では便利程度の能力だった
能力者は能力者と一般人を判断できる、とのことだったが今日は誰にも会っていない
男(考えるのはもうよそう。寝るか・・・)
男(とりあえず学校は行くか・・・)
男は周りをキョロキョロ見ながら登校した
男(警戒心を怠ったら後ろからやられるからな)
友「よう男!」
男「おう」
友「時間ヤバくね?」
男「マジかよ。走んぞ!」
友「おい待てよ!」
男(内申が下がるのはごめんなんでな)
男「全然遅れてねぇじゃん」
周りが校門前でゆっくり歩いてるのを見て男はそう言った
友「時計ズレてたわwww」
男「あ・・・」
男は凍りついた
友「え?どうした男」
男「あ・・・あ・・・」
男(あいつ・・・能力者だ・・・)
そのイケメンと男は目を合わせたが互いにすぐ逸らした
そのイケメンも少し顔が引きつっている
男はそのイケメンが自分と同じ境遇だと気づいた
男(あいつは俺を能力者だと気づいている・・・いやそう判断しないとやってられねぇ)
友「おーい・・・」
男「ん!?」
友「どうしたww」
男「ごめん寝てた」
友「ピッコロかよお前www」
男(あいつ三年だよな?4Fを使わなければ会うことはないか・・・)
男(今日は部活サボろう・・・)
ちなみに男は中二
~~~六時間目~~~
友「おい男!今のシュートすげぇな!」
友2「こいつ人間じゃねぇwww」
男(この能力も悪くないな」
友2「ん?なんか言った?」
男「え、いやっなんでもねぇよ!」
男(すぐ帰らねぇと・・・)
友「部活行こうぜ!」
男「いや、俺今日散髪行くから帰るわ」
友「ほんとかぁ~?w」
男「じゃあな」
友「おう」
男(走って帰ろう・・・)
男はいつも登下校してる道で人通りの無い細い近道を使っていた
男「この道は・・・」
男「遠回りするよりはマシか 早く帰りたい」
男はその裏路地のちょうど真ん中あたりの位置でピタっと止まった
人の気配を感じた
人の呼吸が聞こえるような気がする
男「っ!」クルッ
後ろにはいなかった
だが能力者の気配を未だに男は肌で感じている
前、後ろ、右、左
男「上だ!」
イケメン「よく気づいたな!二年坊主!」ジャキッ
イケメンは拳の角の基節骨の部分からそのイケメンの向きに曲がった刃を装備していた
男「くそっ!なんで上からなんだよ!」
イケメン「お前は知る必要はねぇよ ここで終わりだからなぁ!」
イケメンは着地した後俺に殴りかかった
俺は包丁以外の刃物なんて触ったこともないから心底怯えた
怯えたからか、体が命令を出す前に反射的に動いた
イケメン「なにィッ!?」
俺は並外れた体幹の力で荒川静香より深いイナバウアーでその斬撃を紙一重でかわした
これが俺の能力だ
イケメン「そうかそうかそういうことか」ササッ
イケメンは落ち着いた表情で後ろに下がった
イケメン「そう簡単には死んでくれないようだ」スーッ
イケメンのとった構えで俺は悟った
男(こいつ、ボクシング部かよ)
男(恐らくこいつはボクシングのスタイルと追加効果の刃で相手を追い詰めていく戦い方)
男(ナイフの逆手持ちを使う戦い方のようなものか)
男(あの拳の角についた四本の刃はナイフよりも強力だ)
イケメン「オラオラ!」シュッシュッ
男「ぐっ!!」スバッ
男は刃に掠りながらもありえない体制でイケメンの懐に潜りながらかわした
イケメン(やべぇ!)
男「いてぇな糞野郎!」ドガッ
イケメン「ぐあっ!」
男はイケメンの顎をアッパーでぶち上げた
イケメン「中々やるじゃねぇk男「うおおお!」ブンブン
イケメン「うおっ」スッスッ
男(甘い甘い甘い!お前ら全員甘いな!攻撃は最大の防御!一瞬の隙も作っちゃいけねえんだよ!)
イケメン(なんだ今のアッパーは・・・衝撃を流さなきゃ顔面ぶっ飛んでたぜ)
イケメン「だが喧嘩は素人だな!」シュッ
男「うわああ!」ザシュッ
男の構えた腕に刃が切り込んだ
男「ぐはっ!」ドガッ
と同時に拳が顔面にクリーンヒットした
男「くそ!くそ!いてえええええええ」ダラダラ
イケメン(中々倒れず隙が出来ねぇな 恐らくあいつの能力は体幹が異常に発達していること)
イケメン(あのアッパーは恐らく強い体幹が力の伝導率を百パーにしてるんだ)
イケメン(だからあんな素人のパンチでもボクシング部エースのこの俺が衝撃を流してもダメージを負う)
イケメン(こいつは危険だ 逃げるか?いやでも足も速いだろう)
男「ボーッとすんなよ!」
男は拳を振りかぶった
イケメンは腕を構えてあることを試した
男「ぐっ!・・・」スーッ
男は拳を止めた
イケメンは腕を構えて拳の角についた刃で男の攻撃を受け止めようとしたからだ
イケメン(やはりこいつ!痛みに弱いな!)
イケメン(まともに喧嘩もしたことなかったんだろう)
イケメン(そうとわかればやることは一つだ)
男(こいつの能力は相手の攻撃範囲を制限して自分の攻撃範囲を広げれるのが強み。だが・・・)
男「その程度で怯むかよ!」
男はありえないぐらいに体を横に捻り、イケメンの構えた腕の下に入った
イケメン(くそっ!またあの・・)
男「オラ!」ドゴォッ
イケメン「ぐはァッ!!」
男(体を捻る方がパワーが増す気がするな)
イケメン(くそっ!今度はもろに喰らった!)
イケメン(気絶しそうだ・・・)
男(この勝負俺の勝ちだな)
イケメン(が勝ち筋が消えたわけではない)
イケメンは頭の中で予定した行動に移る
イケメン「シュッシュッ」シュッシュッ
男「くっ!・・・」ザシュッ
男の腕に四本の傷が入る
男(かすらせるだけだと?)ダラダラ
イケメン(これでOK)
イケメンの拳の角についた刃が消えた
男(能力を解除しただと!?)
男(素手でやり合おうってか?)
と思うのも束の間にイケメンが攻撃してきた
男(普通のストレート?また回避して・・・)
その時男に激痛が走る
男「ッ!!???」
男「ぐああああああああああ!!!!」
>>19
イナバウアーって体そらせる技じゃなくて足の角度の技だからな
男は叫んだ後にこの激痛の意味を理解した
男(こ、こいつ・・・傷の部分に指を入れて・・・)
男(抉りやがった!)
イケメン「どうしたさっきまでの威勢は?」ジュリジュリ
男「ぐああああああああああああああああああああ!!!」
男はすぐさまイケメンを押して後ろに下がった
男(まずい!これはまずいぞ!)
>>32 一般人の目には海老反りにしか見えませんw
イケメン(この方法は特に体に影響は及ばさない)
イケメン(出血多量で死ぬことはない)
イケメン(あいつ、結構勘は鋭いようだがその辺の知識には疎いだろうからな)
イケメン(今あいつは激痛で半端なく動揺しているだろう)
男(クソッ!逃げるか?やり合うにしてもまたあの攻撃を喰らったら気絶しそうだ)
イケメン「さぁいくぜ!」
男「ストップ!」
イケメン「ん?」
男「ストップだ!和解しよう 手を組もうじゃないか」
男「わかるだろ!?中坊のガキがボクシング部エースのあんたをここまで苦戦させるんだ」
男「一人じゃやってけねぇよ!俺もあんたも!」
イケメン「あぁ 俺もお前と組もうと思っていた」
男「は?」
イケメン「正直俺もギリギリだったからな」
男(じゃあこいつ・・・俺に言わせるまで待ってたのか?なんて負けず嫌いなやつだ)
イケメン「俺とお前が組めば最強かもな」
男「決まりだな!(全員倒した後、こいつを後ろからぶっ殺してやろう)」
男「それにしてもなんであんたは俺の場所がわかった」
イケメン「・・・俺は昨日からお前をつけていたからな」
イケメン「お前がこの道を通ると知り、殺る場所はここが最適と思った 人目が少ないからな」
イケメン「朝お前と目が合った時はビックリしたけどな」
イケメン「で、三時間目から早退してずっとここに居座っていたんだよ」
男(早退か・・・俺も考えを改めないとな)
イケメン「じゃあ俺達は明日から行動しよう」
イケメン「人目の少ない場所かケータイで連絡を取り合って二人行動」
イケメン「その後はひたすら能力者を狩る いいな」
男「賛成だ」
~~~土曜日~~~
イケメン「俺は右を見るからお前は左を見ろ」
男「あ、あぁ」
イケメン「安心しろ こんな人ごみの中じゃ相手もそう簡単には行動できないはずだ」
男「いた!」
イケメン「いきなりかよ!」
男「あんたも能力発動しとけよ!向こうも気づいてるぜ」
イケメン「落ち着け!こんな人ごみじゃあ向こうも周りに揉まれてこっちに来れねぇよ」
男「いや来てるぞ!」
イケメン「本当だ・・・器用に周りをかわしてやがる」
優男「・・・」スタスタ
男「逃げるぞ!」
イケメン「待て!落ち着け!」
男(くそ、トロい奴だ!このままじゃ殺られるに決まってんだろうが!)バッ
男はイケメンの手を振り払った
イケメン「おい待て!」
男「邪魔だ!どけどけ」キャーキャー
イケメン「くそっ!二人じゃねえと勝てねぇだろうが!」
イケメン(男はどんどん向こうに逃げてるな)
イケメン(俺もこの人ごみから出ねぇと・・・)
イケメン「すいませんそこ通してください!」ダッダッ
優男「!・・・」ダッダッ
イケメン(あいつも走ってきやがった!確信犯だな)
人ごみを出た頃にはもう遅かった
イケメン(くそ男は見失ったか)
優男「そろそろやろうよ」
イケメン「あぁそうだな」ジャキッ
イケメンは拳の角から刃を出した
優男「おーかっこいいね」
イケメン「いくぜ!」シュッシュッ
優男「・・・」スッ
優男はイケメンの斬撃パンチをなんなくかわす
優男「ふっ!」ブン!
優男は前傾ぎみのイケメンの顔に前蹴りを叩き込む
イケメン「ぐはっ!(不意打ちのつもりだったんだがな・・・かすりもしなかったか)
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あんま好評じゃなかったので
あ?文句ある?
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