折木「ああ、なんだかんだであったら便利かと思ってな」
千反田「~~っ!番号!私にも教えてください!」
みたいなのお願いします
あとは仮入部の新一年女子だけ
素晴らしい
はやくしろ
お揃いのケータイ買ってメルアド交換もして
家で一生懸命説明書を読みながら使い方を学び
喜々としてほうたるに初めてのメールを出すが
返ってきたのが「了解」の二文字だけで凹むえるたそ
える「折木さんの番号が一番最初に登録した番号です!」ニコニコ
里志「奉太郎ってメールの文章だけテンション高いんだよね…」
奉太郎「千反田のメール…やたら絵文字が多くないか?なんかハートの絵文字が好きみたいだが…」
入須「千反田から聞いた。携帯を買ったそうだな」
ほう「えぇ。まぁあれば何かと便利かなと思って」
入須「千反田とお揃いの携帯を買ったらしいな」
ほう「たまたま一緒だっただけですよ」
入須「そうか。実は私も最近携帯を買い換えたばかりなんだ」
ほう「そうですか」
入須「……」
ほう「……」
入須「…携帯は便利だぞ。どこにいても番号がわかっていれば
相手と話すことができる」
ほう「そうでしょうね。最近は電話以外の機能も充実しているそうですが」
入須「そうだ。ネットはもちろんカメラやメール機能もある」
ほう「大抵のものはそうでしょうね」
入須「だがそのメールも相手のアドレスがわからないと遅れないんだ」
ほう「そうですか」
入須「……」
ほう「……」
入須「君はあまり人の顔や名前を覚えるのは得意じゃないようだな」
ほう「千反田の覚えが凄すぎるだけです。
オレの記憶力は普通だと思いますよ。たぶん」
入須「だがいざというとき忘れてしまうということもあるだろう」
ほう「まぁ…無いとはいえないですね」
入須「だから常に電話番号とかもちゃんと記憶しておく必要があると思うのだが」
ほう「そうですね」
入須「……」
ほう「……」
入須「…君はひょっとしてまだ携帯を買ってからそんなに
経っていないのか?」
ほう「えぇ、先週買ったばかりですから」
入須「省エネをモットーとしている君の事だからあの説明書も
ロクに読んではいないんじゃないか?」
ほう「まぁ…パラパラっと斜め読みした程度だと思います」
入須「そうか。なら一つ教えておこう。
携帯には番号登録というものがあってだな」
♪ピリリリリリ
ほう「あ、すいません。これは…千反田か。
(ピッ)もしもし。
あぁ…いや、今はちょっと知り合いと話をしてた所だ。
うん……わかったわかった。また夜にな(ピッ」
ほう「すいませんでした。
…で、番号登録がどうかしましたか?」
入須「……いや、別に」
ほう「そうですか」
入須「……」
ほう「……」
入須「…古典部の部員達とは番号を交換したんだな」
ほう「えぇ。同じ部員ですし。
姉貴とか親しい人の番号は大体登録してます」
入須「……そうか。親しい人の番号を覚えるのは当然だな。
だが、身内だけではなく先輩といった上下関係にも」
♪ピリリリリ
ほう「あ、すいません。(ピッ)もしもし。
あぁ沢木口先輩。チョコレートの件ではどうも。
はい、チョコはちゃんと見つかりました。
…いえ、こちらこそ申し訳ないです。はい…はい…じゃあいずれ」ピッ
ほう「すいませんでした。で、どこまで話しましたっけ」
入須「…身内だけではなく、例えば先輩とか…」
♪ピリリリリリ
ほう「あ、すいません。(ピッ) もしもし。
中城先輩、お久しぶりです。はい、映画の件では…
脚本?いえ、それは悪いんですけど…はい。じゃあお願いします」(ピッ
ほう「何度もすいません。で、なんでしたっけ?」
入須「いや…なんでもない」
ほう「そうですか」
入須「……」
ほう「……」
入須「随分と交友関係が広いようだな。
君はそういうのに関してはものぐさだと思っていたが」
ほう「別に広いわけじゃありませんよ。
ただ一度面識のある人のものだけです」
入須「…そうか。面識のある人の…か……」
ほう「はい」
入須「………折木君。
例えばある人物が自分と面識のある人間と道端でばったり会ったとしよう」
ほう「はぁ」
入須「その人達は一度だけではなく何度も話をした仲で
向こうはちゃんとこっちの名前を覚えている。
だが、こちらはその知り合いの事をすっかり忘れてしまっていた。
仮に悪気は無かったとしてもこれは失礼な事だろう」
ほう「そうですね」
入須「その話を踏まえて聞こう…君は何かを忘れていないか?」
ほう「いえ、全く」
入須「……」
ほう「……」
入須「私は君の事をもう少し物わかりのいい人物だと思っていたのだが」
ほう「そうですか?」
入須「……君はもう少し身近な事に目を向けるべきだ」
ほう「はぁ…おっしゃる意味がよくわかりませんが」
入須「いいやあるはずだ。思い出せ折木くん。
この会話の流れを辿れば君なら真相にたどり着ける筈だ折木くん」グググ
ほう「近いです」
入須「わかるだろう?簡単な事だ。
君は自分と面識のある人間すべての携帯番号は控えたと言っているが
それは大きな間違いだ。
君はたったひとつの大きな見落としをしている」
ほう「オレが見落とした…?
まさか、そんな筈は…」
入須「そうだ。そして君は今その答えを目前にしている。
考えろ。さぁ考えるんだ。そして気付け」ググググ
ほう「近いです」
入須「そう、ごくごく身近な答えだ。今、君にとって最も身近なものはなんだ?」
ほう「オレにとっての……ハッ!」
ほう「そういう事だったんですね…入須先輩」
入須「…どうやら、やっとたどり着いたようだな」
ほう「えぇ。こんな簡単な事に気付かなかったなんて…
先輩は人が悪い。
一言言ってくれれば良かったのに」
入須「こういうのは相手自身がわからなければ意味が無いんだ。
それに…私自身もできれば君自身に気づいて欲しかった」
ほう「…確かに。この事に関してはオレ自身が気付くべきでした。
申し訳ありません」
入須「謝ってくれるならいい。…では本題に入ろうか。
ところで、君の携帯は赤外線通信には…」
ほう「家の電話番号入れ忘れてたとかホントうっかりしてたな。(ピッピッピッ」
入須「」
人いないしそろそろ寝るホイ
だれかえるたそのターン書いたって
一行空けると非常に読みやすくなるよ
千反田「折木さん!私も携帯電話を買いました!」
折木「おお…ついに古典部の携帯所持率がマックスになったわけか」
千反田「…ええとですね、私、メール機能がとても理解しづらくてですね…」
千反田「毎日、私の練習に付き合っていただけませんか?」
千反田「!!折木さん、今のはどうやったんですか!?」ガタッ
折木「(近い近い近い!というか抱き着いてるんじゃないのかこれ!?)」
誰か書いてください
奉太郎「おっ、千反田からメールか…」
奉太郎「なになに…『画像をメールに添付する方法を試してみました。ちゃんと届いていますか?携帯電話のカメラって綺麗ですね』か…どれどれ」
奉太郎「…ぼふぉっ!こ、これは…千反田の自分撮り写真…!」
奉太郎「貴重すぎる一枚じゃないかこれは…」
奉太郎「…とりあえず返信しておこう…『ああ、ちゃんと届いてるよ』…と」
奉太郎「……あと、保存…しておくか…」
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,.シィ::::::::ソ !. (::)リ! ヘ',:::l,,、ヌ;:::ヽ::::::',',',':::::::::::::::',
〃 シi::::::::l `""゛ ` 'リ (:::)ヤ、:ヽ:::!:','::::::::::::::::',
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'|!`=tー:::'"/ /' ハ::;::::il!';::!
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リ 、 / ―ー '''"""f,
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l!~ / ヽ. !
ソ. / ン 、 ', l
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える「あっ、折木さんからメールが返ってきました」
える「よかったです。ちゃんと送れているみたいですね」
える「でも…受け取る側にはどのように画像が表示されるのでしょうか?わたし、気になります」
える「また折木さんにお願いしてみましょう。『ちゃんと送れているみたいでよかったです。ところで折木さん、
折木さんの写真をこちらに送っていただけませんか?どのようにメールに添付された画像が表示されるのかとっても気になるのです』…と」
奉太郎「またメールだ……何だと?それなら別に俺の写真じゃなくてもいいだろうが…」
奉太郎「適当に外の風景でも撮って送ればいいんだろ…」
奉太郎「…」
奉太郎「……」
奉太郎「………」カシャ
奉太郎「送信…と」
える「メールが来ました!ふむふむ、このように画像が表示されるのですね。とっても便利です!」
える「…」
ピリリピリリ
奉太郎「なんだまた千反田か…。あいつすっかり携帯にハマったな」
奉太郎「なになに…『メールに添付された画像を保存するにはどうすればいいのか、教えていただけませんか?』」
奉太郎「あいつ…///」
いいよいいよ
だれかはよ
千反田「カップル定額…」
ほし
ほし
このSSまとめへのコメント
続きは無いのですか!?(絶望)