ムラクモ13班「魔法少女?」 (48)


このスレはセブンスドラゴン2020と魔法少女まどか☆まどかの完全俺得スレです。

注意

セブンスドラゴンのゲームの都合上、オリキャラが大量にでてきます(だってオリキャラが主人公のゲームですもん)
イメージしやすいように外見とCVは出しますが、設定や色々付け加えているので、そういうのが嫌な人は見ないほうが良いと思います。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1388057131



それは、幻想のような光景だった。


ふと辺りを見渡すと、そこは暗い。いや、正確には「暗い」のではなく、そもそも明かりがほとんどない。
前も後ろも、左も右も、上や下さえも。何百何千何万の星干しが煌くばかりで、残りは全て途方もないほどの闇に覆われていた



そう、ここは――――――宇宙。



間違いなくそうであるにも拘らず、宇宙服を着ていないのに自分は当然のように歩けているし、呼吸を行う事が出来ている。
そんな不思議な場所で、今自分は桃と白を基盤にしてフリフリのレースが付いた、とても可愛らしい衣装を身にまとい、巨大なメガホンを手に持って、7人の仲間と共に巨大な「何か」と戦っていた。


一人は「破壊者」

黄色いジャケットを羽織い、足の付け根ギリギリ辺りでバッサリとカットされているショートジーンズを履いた赤い髪の少女が「何か」を思いっきり拳で殴ると決して、例え核爆弾でも傷一つ付かないような印象がある「何か」の黄金色に輝く胴体にビキッ、とヒビが入った。

一人は「諜報員」

黄色いスーツを、まるでお手本のように完璧に着こなし、高級そうなメガネを掛けた、まさに「ダンディズムなオジサマ」を絵に描いたような中年の男性が、キラリと輝くナイフを片手に華麗に宙を舞い、もう片方の手に持った拳銃から、一瞬の間に何十発何百発もの銃弾を放つ。

二人は「プログラマー」

頭にバンダナ、腰にあるポシェットにはいくつものメダル。大きなリュックサックを背負い、萌系の少女が書かれたTシャツを何の恥ずかしげも無く着ているいかにも「オタク」な少年と、金色の美しい髪を大きなツインテールにし、頭には小さなティアラを乗せゴスロリを着た少女が何もない場所でパソコンのキーボードを叩くかのように指を動かすと、「何か」は苦しそうに呻いた。

二人は「魔術師」

空色のローブを顔が見えなくなるまで羽織い「鉄爪」を持った少年が手の平を宙で振ると、「何か」に向かって、雨雲など発生するわけもない宇宙であるにも拘らず、巨大な雷が落ちる。
お返しとばかりに「何か」から毒素を纏った闇が放たれ、自分や仲間達を蝕むが、セクシーなビキニの上から豹柄のジャケットを羽織い、高そうな黒ブーツを履いているモデルでもやっていそうな女性がさっと手を振ると、自分達を蝕んでいた「異常」は一瞬で消え去った。

そして、少女は「偶像」

一方、そんな「何か」と必死になって戦っている仲間たちを差し置いて、少女は何故だか当然のようにメガホンを口に当ててその場で歌い、踊っていた。
端から見れば「そんな事している場合じゃないだろう」と突っ込まれそうだし、自分でも何をやっているんだと思うが、これこそが自分に与えられた役割なのだという事が自然と理解できる。

「仲間と一緒に戦っている」のだと分かる。

結束し、団結し、強大な力を持つ「何か」に一緒になって立ち向かう。
むしろ、仲間の中にはこの戦いを楽しんでいる様な人までいた。



が、「なにか」は強い。



人とは比べ物にならないぐらいの強靭な皮膚と肉体。果てしないほど大きな翼。未知なる秘義の数々。
やがて、疲弊し、疲労した仲間たちの一瞬の隙を付いて「何か」から途方もないエネルギーの塊が生み出され、それを収束した巨大な光線が、戦い疲れた自分へ向かって放たれる。










―――ああ、そうだ。これはきっと―――いつもの夢だ―――








少女はそこでやっと、この景色が自分の夢だと確信した。









―――いつも通りなら―――ここできっと―――ああ、嫌だな―――









音にもならないほどの威力で放たれた光線が、少女の四肢を消し去る―――事は、決してない。









―――私の事なんて―――どうでも良いから―――









少女の代わりに、身を挺して光線を受けた人物がいるからだ。









―――どうか、どうかこの人を―――

















それは、ここにいる仲間達から最も慕われていた人。









白く、美しい髪をした、いくつものポケットがある黒い軍服を着たその少年は、グラリと前のめりに倒れ―――









一人の―――「英雄」




そして、ピクリとも動かなくなった。









「っつ、あああああああああああああああああああああああああああああ!!!」














Chapter0~「X」その1














「………」
「どうしたんだいまどか。寝不足かい?」

朝、リビングにあるテーブルで父親の作ったフレンチトーストをモグモグと食べていと、母親が話しかけてきた。
半ばボーっとしていた少女―鹿目まどか―は目をゴシゴシと擦りながら答える。



「う、うん。そんなとこかな……最近、どうも寝つきが悪いの」
「えっ?だ、大丈夫かいまどか」

3歳になる弟の世話をしていた家政夫の父親も、心配そうにまどかの顔を覗き込んでくる。
余計な心配をかけまいと、まどかは笑顔で言う


「だ、大丈夫だよ。そんな心配しないでパパ。ちょっと眠いだけだから」
「それなら良いけどな……なんか体調おかしかったらすぐ言えよ?タダでさえ季節の変わり目ってのは風邪引きやすいんだからな」
「うん、ありがとうママ」

母親はそう言うと、再び新聞に目を落として記事を読み始めた。父親も、若干不安そうな顔をしながらも弟に朝ごはんを食べさせることに戻る。
事態を収束し終えたまどかはコップに入った牛乳を飲み干すと、歯を磨く為、席を立って洗面所に向かった。


―――最近、まどかは同じ夢ばかり見る―――それも二種類だ。


一つ目の夢は「悪夢」

今朝も見た、宇宙のような不思議な場所で煌びやかな服を着て、メガホンを手に持ち、七人の仲間たちと一緒に金色に光る「何か」と戦っている夢だ。
そして、その夢は決まって白髪で黒い学生服を着た少年が「何か」が放つ光線から自分を庇って倒れるシーンで終わる。
もう何回同じ夢を見たかも分からないが、自分の為に誰かが死ぬシーンと言うのは、あまり気持ちが良いものではない。私なんかの為に自分を投げ出すのはやめて、と言えたら良いのだが、そもそも夢の中でまどかは自分の意思で動くことがまったく出来ない上、少年が自分の為に身を投げ出すシーンになるまで、これが夢であると言うことすら忘れているのだった。
楽しいのに辛くて、悲しいのに嬉しい。そんな感覚を覚える夢だが、決まって最後は悪夢で終わる。


もう一つの夢は「悪夢」

まどかの住んでいるこの町、見滝原が「何か」によって徹底的に破壊されていく夢。
ビルが消し飛び、大地が割れて、何もかもが壊れていく夢。
それに抗おうと大小いくつもの銃を持ち、手榴弾を使いこなす少女が、「何か」によってズタズタになっていく夢。しかも先ほどの夢とは違い、この夢のまどかには何の力も無く、少女を助けることも共に戦うことも出来ない。
そして、この夢にも決まった終わりがある。

真っ白な体をした、猫ぐらいの大きさの「何か」が自分に語りかけてくるのだ。





「まどか、運命を変えたいかい?」と





「この世界の不条理も絶望も、君が変えてしまえば良い。君にはその力がある」と





そして





「だから。僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ」と




ここで、目が覚める。




前と違って、ずいぶんと希望溢れる終わり方だが、それでもそれに至るまでの経過があまりにも悲惨すぎてやはり気落ちしてしまう。


「ふぅ……」

歯を磨き、顔を洗い終わると、お気に入りのリボンで髪を結び、玄関へと向かう。
靴を履き、鞄を持って、玄関のドアを開ける。


「いってきまーす」
「「いってらっしゃい」」

家族にひとこと言って、まどかは家を出た。

これが、どこにでもいる様な普通の女子中学生、鹿目まどかの日常の一部。


どこにでもあるような普通の光景―――


だが、鹿目まどかは知らない知るよしもない。



普通、がどれほど脆い物かを



奇跡を願う代償の大きさが、何をもたらしてしまうのかを




「人造人間」と言う言葉がある。

文字通り、「「人」が「造」った「人間」」という意味だ。

科学的な論理に基づき、人を造りだすと言う事には、化学という学問への貢献的に見れば、莫大なメリットがある。まだまだ謎が多い人体の神秘の解明にも繋がるし、何よりここから様々な「実験」へと繋げることができる。もしかしたら「人間」と言う「存在」を完璧にコントロールする事が可能になるかもしれない。
が、あまりにも非人徳的な行為であることには変わりないだろう。
男女の交わりによって「生まれる」命ではなく、科学的な技法により「造られた」命。
宗教的に言えば「神への冒涜」になるのだろうか?そうでなくとも、普通の人には「人」ではなく「おぞましい何か」に見えるのかもしれない。

一年前までは、そんな事考えもしなかった。

自分達の事を気味悪がる目で見る人は、自分達を作った科学者達の中にすら居たがそんなこと気にも留めなかったし、何よりそれが当然なのだと認識していたからだ。
「自分達はそういう存在なのだ」と。与えられた役割をこなす事が最優先の「実験動物」で人の役に立つ為の道具なのだと。



一年前までは、そんな事考えもしなかった。
自分達の事を気味悪がる目で見る人は、自分達を作った科学者達の中にすら居たがそんなこと気にも留めなかったし、何よりそれが当然なのだと認識していたからだ。
「自分達はそういう存在なのだ」と。与えられた役割をこなす事が最優先の「実験動物」で人の役に立つ為の道具なのだと。

ただの道具である自分達の事など気にも留めなかったし、その必要すらなかった。

だけど「彼ら」と出会ってから「何か」が決定的に変わっていった。


「破壊者」の少女と出会って、前向きな明るさをもらった。

「諜報員」の男と出会って、もっと深く物事を考えられる様になった。

「プログラマー」の男女とであって、世の中には楽しい事が沢山あるのだということを知った。

「魔術師」の青年と女性とであって、誰かに頼ることを覚えた。



そして



「英雄」である彼に出会って――――――






「………ナ」



だから、私は――――――




「ミイナ!!」


自分を呼ぶ双子の兄の声を聞いて、人に造られた少女「ミイナ」は意識を取り戻した。










~ムラクモ本部~「元」東京都庁~情報処理室~



「う、うん……」

フルフルと頭を振り、続いてゴシゴシと目頭を腕でこする。
目の前には使い慣れたスーパーコンピューターがあり、自分はその前にある椅子に座っていた。
……どうやら情報の処理をしている間に眠ってしまったらしい。

「ったく、何やってんだよ……」

ミイナと同じ薄緑色の髪、同じ真っ白な色の肌、同じ金色の瞳。
自分と違う所なんてほとんど無い。双子、それも人造人間なんだから当たり前だ―――――彼らと出会う一年前まではそう思っていた、自分の双子の兄である少年「ミロク」が不機嫌そうな顔で突っ立っていた。


「ご、ごめんなさいミロク。私、仕事中に……」
「……そうじゃねぇよ」
「……?」

何の事だか分からず首を傾げるミイナにミロクはますます不機嫌そうな顔をする。


「……お前、最近ほとんど休んでねぇだろ」
「……ッつ!」
「……気持ちは、俺にだってよく分かる……分かるよ……」

ミロクがミイナの気持ちが分かると言ったのは、自分たちが双子だから、という理由だけでは無い。
――――ミロクにとっても、彼らは大切な仲間だったからだ。


「俺だけじゃない。キリノや開発班、建築班に研究班、チェルシーたち世界救済委員会やリンたち自衛隊の奴ら、SKY(スカイ)の連中や市民団体の人達だってそうさ。みんなあいつらの事を心配してる。心配で心配で、いてもたってもいられないってのは、よく分かるよ」
「……」
「でもさ、あの時キリノにも叱られただろ?「俺たちに倒れられたら困るんだ」ってさ。どうしてああなったのか原理も理論も、何も分からないまま調べることに意味なんて無いなんてそこまで言わないけどさ、でも、それで俺たちが倒れちまったら肝心な時にみんなの、あいつらの力になれなくなっちまう」
「……でも、あの時とは色々状況が違う。もし、もし私達のせいで取り返しの付かないことになったら……あの人達に何かあったら……」

これが研究班で解明できる事象ならば、研究班に任せただろう。開発班が何かを作らなければ突破できない障害があるなら仕方がないだろう。単に人手が足りないだけならば、自衛隊や世界救済委員会にもやってもらう事があったかもしれない。

しかし、今回は違う。

研究班が、キリノが徹夜で研究しているにも拘らず大した事が分かっていない。どういう現象が起きて何があったのか分からなければ、開発班が解決の為の道具を作ることも出来ないし、そもそもこれは正攻法で解明できる現象なのかも分かっていない。



……そうだ、何も情報が、手がかりが無い今だからこそ、自分達人工生命体が、スーパーコンピューター以上の情報処理が可能な自分達「NAVI」が死力を尽くすべきだ。



「……私は……私がやらなくちゃ……」



誰があの人たちを――――



「……はぁ。とにかく、そこ退け。こっちは任務のサポートしなくちゃなんねぇんだから」
「任務……?」
「ああ、13班の中でも二人。あの日非番だった奴らが「例の場所」に調査に行くんだと」
「――ッつ!?何言ってるの!!?まだなんでああなったのかも、あの場所に何があるのかも分かってないのに!!」

ミイナは今まで出した事もないくらい大きな怒鳴り声を上げた。危険すぎる。またああなるかもしれないのに、無謀にも程があると思った。


「……落ち着けって。冷静になれよ……」

慌てふためく妹のミイナと対照的にミロクは異様ともいえるほど冷静だった。


「お前の言うとおりだ、何も手がかりは無いし、なんでああなったのかも少しだって分かってない」
「だったら!」
「だからこそ、だろ。手がかりすらない今、危険だろうが無謀だろうがあの場所の調査をしない限り、永久に何も分からないままだ」
「……」
「そして、あのダンジョンの中に出てくる異常とも言える魔物のレベルから計算して、調査に行って、そして無事に帰ってくる事が出来る可能性が一番高いのは、やっぱり13班しかいない……お前だって分かってるだろ?」
「……でも」


「……信じようぜ、13班を」

ミロクは、言った。本当に13班の事を心から心配しているからこそ、言った。
本当は、ミイナに負けないくらい、13班の事が心配だ。もし出来るなら、直接現場に赴いて、オーバーワークでぶっ倒れるまで調査をしたいぐらいだ。
でも、そんな事は出来ない。出来る訳が無い。していい訳が無い。我侭にはして良い物としてはいけない物が、して良い時としてはいけない時がある。
それに、そんな事は、自分たちが大好きな13班だって望まないはずだ。


「根拠なんて何もないけど、確かな事なんて、見つからないけどさ。それでも信じるんだ。「あいつ」だってそう言ってたろ?「俺を、俺達を信じろ」ってさ」
「ミロク……」


ならば、信じるしかない。祈るしかない。


この世界に残された、ひとかけらの「希望」を――――



「……だから、お前はもう休め。つーかこれ以上無茶するようだったらキリノに言って謹慎命令出してもらうからな」

弥勒のその言葉に、ミイナはコクリと小さく頷いて、指令室をあとにした。
それをしっかりと見送ってから、ミロクは残された13班、二人に指示を出すべく、ナビの準備を始める。
キーボードを常人以上の速度で叩き、目的地への到着時間、異変が起きた場所へ至るまでの障害、今回の調査目的などを人には出来ない速度で処理していく


準備が整い、二人に指示を出す直前、ミロクは決して忘れられない、あの時の出来事を思い出す。








○月×日―午前△時□分―東京都、奥多摩付近にあるダンジョン内で、秘密結社ムラクモ―その第一級戦闘部隊、ムラクモ13班。その構成メンバー7名の内、5人が謎の「歪み」とも言うべき何かに吸い込まれ、その存在を―――この世界から―――







―――――――――消失させた







見滝原市―河川敷き近くの通学路―時刻―夕方



「ふぅ……今日は……ううん、ここ最近あまり調子良くないなぁ」

学校の授業が終わり、家へと帰宅するべく、鹿目まどかは通学路を一人歩いていた。
目をショボショボさせながらゆっくりと歩くその様子は、どこか疲れ気味……と言うより、やはり眠そうに見える。事実、今日学校でまどかは授業にも拘らず大きな欠伸を五回も(もちろん下を向いたが)してしまったのだ。
やはり、原因があるとすれば連日、ほぼ毎回のように見るあの二種類の夢だろう。あの夢を見ている時はなんと言うか、寝ている気がまったくしない。いや夢を見ている時に寝ている気がするってどういうことだと突っ込まれれば返答に困るが。


「ふ、ふぁぁ~……」

今日は速めに帰って晩御飯の時間まで寝てしまおうか、でも宿題もやらなくてはいけないし、友達に貸してもらったCDも聞かなくちゃ……
と、本日6回目の大欠伸をしながら考えるまどかの眼の端に、急に何かが飛び込んできた。


「……ふぇ?」

それは、キラキラと淡く、脆く、光っていた。
だからこそ、ボーッ、としている集中力のない今のまどかにも。
それがある場所が上空、約百メートル以上の高さであっても気づく事が出来たのだろう。

最初、まどかはそれを飛行機か何かが放つ光だと思ったが、どうも様子がおかしい。もし飛行機であれば辺りに機械の駆動による衝撃音が響くはずだし、そもそもあそこまで低空飛行するならもっとハッキリとその形を捉えられても不思議じゃないし、第一あんな光を放つ飛行機など聞いたこともない。
なので、まるで闇夜でのみ光るヒカリゴケのような脆い光を放っているそれは、当然のように飛行機のような機械ではなかった。




人だった。




「え、え、えぇえええええええええええ!!?」

ドサリ、と手に持っていた鞄が地面に落ちた。あまりの衝撃に、さっきまで自分を取り巻いていた筈の眠気が一瞬で吹き飛ばされる。
ゴシゴシと大急ぎで手の甲で目を擦り、パチパチと瞬きしてみる。
見間違えではない
ほほを思いっきり抓ってみる。痛い。
夢ではない。





間違いなく、人が空から落ちてきているのだ。









夕焼けをバックにゆっくりと空から落ちてきたその人物は―――















――そのままの勢いで川の中へとダイブした。ドッパァアン!!という派手な音を立てて巨大な水柱が上がる。


「た、たたたた大変!」

水柱が上がって数秒。唖然としていたまどかははっ、として落とした鞄を拾うと土手を勢いよく駆け下り、サッカーグラウンドを横切って川の近くへと走る。
冷静になってみれば当たり前だった。某有名なジブリ映画ではないのだし、人が百メートル以上の高さから落下して、激突直前でふわり、と宙に浮ける訳がない。ゆっくりに見えたのも、この土手から川のある位置までだいぶ距離があるからだろう。


「あの!大丈夫ですかー!!?」

ようやく川の近くまでたどり着いたまどか大声で川に向かって叫ぶも、返事はない。


(ど、どどどどうしよう!?こういう時って何に連絡すれば良いの?救急?消防?警察?自衛隊?……ってあれ?自衛隊って何番だっけ?)

慌てふためくまどかがとりあえずどこでも良いから連絡をしようと鞄から携帯を取り出そうとした時、プカッ、と。まるでプラスチックで出来た玩具のように人が水底から浮かび上がってきた。
それを見たまどかがもう一度大声で呼びかけてみるも、やはり返事は無い。
……と、言うかいくら下が川だったとは言え、あれだけの高さから落下して普通の人間が無事でいられるのだろうか……?
怖い。怖いが、それでもまどかは動いた。学校指定の靴と靴下を脱ぎ捨て、恐る恐る川の中へと入ってゆく。幸い、この辺りはどこも浅瀬で、深い場所でもまどかの膝の上まで水が来る事はない。
ジャブジャブと水音を立てながら、まどかはその人の下へ近づいて、その手を握り、脈を量る。トクントクン、と脈打つ心音は、確かにあった。


「よかったぁ……まだ生きて――――え?」

と、ここでまどかは、空から降ってきた人の顔を見て今日二度目のショックを味わう事になった。









白くて綺麗な短髪



黒く、まるで戦闘服のようなイメージを抱かせる学生服



キリリと整った顔立ち




はっきりとしたデジャヴ。間違い無いと言う核心。








「夢の……中の人……?」


とりあえずここまで。

クァハクァハ

どうも。それでは初め……たいんですが、ちょっと相談がありまして。

この話はまどかルートほむらルート(ryと言ったように、各魔法少女の(まどかは魔法少女ではありませんが)視点で進むんですが、時系列ごとに起こった事を全部書いて言っては私の頭がストレスと過労でマッハになるので……
今後は話の終わりに、次は誰視点を見る?といったアンケートを出します。最も多かった意見で話を進ませて行こうと考えています。


では、アンケートを取ります。


次は誰視点を見る?


まどか
ほむら
マミ
杏子
おりこ





下5まで




>>15あ、あとニャアさまちーっす

ちなみに2020?2020-Ⅱ?

>>25 それについてはちょっと話せません


―――――美国織莉子―――――


実の父親であり、政治家でもある美国久臣の一人娘―――

品行方正で優雅。しっかり身に付いている勉学と、頭の回転の速さ。まさに「英才教育を施された上流階級のお嬢様」といったイメージがある彼女は今





「―――っく!」


―――――戦っていた。


人の身ではとても抗えないようなイメージがある怪物。文字通り「飛竜」との死闘を繰り広げている。
彼女の使用している武器は連射機能を最大まで付けた小型のボウガンだ。
属性として雷が付いたその武器は、今自分の前に立ちはだかる一匹の竜との戦いにおいて最適とされるものだが、いくらボウガンを撃ち続けても、いくら罠に陥れても、いくらこっちの体力を回復しても、種族の違いと言う圧倒的な差が埋る事はない。


むこうは竜。こっちは人だ。


「ぐっ、つああ!」

しまった!と織莉子が思ったのは、一瞬。ボウガンの矢のリロードを完了させた瞬間だった。
今の今まで上空にいた筈の銀色の飛竜が、認識できない速度で急降下してきたのだ。
身に付けている鎧をいとも簡単に砕き、織莉子の体に飛竜の鋭い爪が突き刺さる。猛毒を宿す爪が、だ。



そして、飛竜はそのまま両足を使い圧倒的な力で織莉子の四肢を地面に縫い付けるように押さえつける。





















「――――――――あ」












織莉子が最期に見たのは、その巨大な顎(アギト)を開き、織莉子(餌)を食らおうとする飛流の頭だった――――――――








System message

Orikoは力尽きた!

これ以上復活できない!

~クエストに失敗しました~



「ああもう!また負けたわ!!」






美国邸





美国織莉子は苛立ちを隠そうともせず、自分と対極の位置に座っているその人を睨み付けながら、音を立てずに紅茶を啜る。


「……嘘つき」

イライラが募っている時でも優雅さを忘れないのは、それがもはや意識ではなく、無意識でも行えるまでに染み付いているからだろうか?それは分からないがとにかく織莉子は今の今まで自分がやっていたゲームを勧めてきた青年に抗議している。


「今度は大丈夫だって言ったのに、嘘つき」
「いや、あのですね織莉子さん。俺に弁解の余地はねーんでせうか?つーかあれは不可抗力だろ!いくら俺でも出てくるモンスター全部最大金冠とか予想できる訳ねーだろうが!!」

頭にバンダナ、腰にあるポシェットにはいくつものメダル。大きなリュックサックを背負い、萌系の少女が書かれたTシャツを何の恥ずかしげも無く着ているいかにも「オタク」な少年。
優雅で上流階級の臭いを常に漂わせている織莉子とは正反対の位置にいる様なその少年は、当たり前だが織莉子の親族などではなく、ましてや幼馴染や友達などでもない。

一ヶ月くらい前から訳あって織莉子の家に居候しているその少年は、オタクな外見に違いなくゲームや漫画、アニメが大好きで、特にゲームに関しては世界チャンピオンレベルの腕を持っている(らしい)。
電脳世界における知識量が半端ではなく、パソコンやテレビ、携帯と言ったデジタルなものは勿論、音楽プレイヤーやデジタル時計などと言った、少しでもデジタルな関連が絡む物であれば、ものの数時間で自分好みに改造してしまう。それも、ありとあらゆる機能をありえないほど進化させて、だ。
ゆえに、今織莉子が所有している電化製品の数々は、通常のものよりずっと高性能―少なくとも、この世界の科学技術では再現するのにあと二、三十年は掛かる―な物になっているのだが、そのおかげで変わらなくて良い所まで変わってしまっている様な気がするのは気のせいだろうか。

「……嘘つき」
「だぁーっ!もういい加減勘弁してくれよ!!そんな目で俺を見るんじゃねぇ!!お前は頑張ったって!四匹中三匹は倒せたんだし、四匹目だってあと少しの所まで追い詰められてた。もう一歩だったじゃねぇか。ここまできて最後に空中奇襲からのコンボ食らっちまったらもうあれだ。いわゆる「事故」って奴だろ」



例えば、そう。



「そ、そう……なら何が悪かったのかしら。装備は完璧だったからやっぱり倒す順番?桜イア蒼ウス金イア銀ウスの順じゃだめだって事……?戦う場所がキャンプ近くとは言え、帰還玉を持ってこなかったのは失敗だったの……?」
「……あ、あの。織莉子さん?」
「近接武器……いいえ、興味はあるけど、私の柄じゃないわよね。重量ボウガン……何か嫌ね。回復薬の不足……でもあれ以上持って行くと今度は枠が一杯で爆弾を持てなくなっちゃうし……」
「もしもーし。あのー、ちょっとー?」
「狙う場所……でも有効な部位じゃなくて特定の部位を壊せなくちゃ追加報酬は出ないし……「あのー!」はっ!そうよ!!戦う場所だわ!確か次のエリアに段々畑みたいな崖があったはず!!」
「聞けよ人の話!お前ここ二週間でドンだけゲーム脳になってんの!?いや原因は他でもない俺だと思うけどね!?」
「…………」
「……優雅に紅茶啜ればそれで誤魔化せると思うなよ?」



自分がドンドン「お嬢様」から「オタク」になってしまっている事とか。




「……そうだな。ちょっと早いような気もすっけど。そろそろオンライン状態にして誰かに手伝ってもらうってのも有りだぞ。自分より上の実力者と巡りあえるかは運だけど、そこは向こうだって同じだしな。俺がこの前一緒に行った「魔弾の射手」さんなんてトップレベルの重量ボウガン使いだったし」
「」ガタッ
「座れ……わーったわーった。すぐ出来る様にしてやっからゲーム機貸してくれ」

少年は口にクッキーを加え、織莉子からゲーム機を受け取るといそいそと弄りだす。その様子を、織莉子は何をするでも無くジッと見つめていた。









このオタクな少年が来てから、自分はちょっと変だ。おかしくなってしまった。










今まで興味が無かったものに興味を持つ様になった。今まで感じた事の無い物を感じるようになった。今まで――――










少年が織莉子のゲーム機を弄り、織莉子が向かいに座ってそれを見つめるこの時は、決して悪くないものだ。と思えるようになった。











「ほら、出来たぞ「織莉子」」
「ええ。ありがとう「トウガ」」


















トウガ

見た目・ハッカー♂
職業・ハッカー
CV阿部敦




次は誰視点を見る?


まどか
ほむら
マミ
杏子
おりこ





下5まで



大変遅くなってすみません。続きです







見滝原市・とある住宅街の一宅





どうしてこうなった……。

<バクバク

とある事情を抱える少女。暁美ほむらは自宅のテーブルに肘を付き、頭を抱えていた。
自身の願いを叶えるため、数多の時を巡り、数々の平行世界を旅してきた時間逆行者であるほむらだが、この様な事態になったのは初めてで、そしてそれはあまりにも彼女の予想とかけ離れていた。





<モグモグ

何度も何度も、数えるのを諦めるほどにこの一ヶ月という時間を繰り返してきた。もちろん、予想外や予定外、人物関係の違いや、過去の自分に遭遇したりしたイレギュラーな時間軸はあったが、今回のはトビっきりだ。間違いなく、今までの中で一番イレギュラーな時間軸だと断言することができる。






<ムシャムシャ

もしこの世に神という存在が居るのならば、こう問おう――――――――











「あれ?どうしたのほむほむ。食べないの?おいしいよハンバーグ」
「………はぁ」








何故、こんな能天気少女を自分の元によこしたのか、と。






口元にハンバーグの赤黒いソースをベットリと付けた少女は、ほむらの事をキョトン、とした眼差しで見つめている。
少女としては目の前に食べ物が在るのに口に入れようとしないほむらの事が不思議なのだが、そんなほむらは今、この少女の事で悩みがいっぱいで頭もいっぱいなのだ。食欲などもちろん沸いてこないし、そもそも自分のような「魔法少女」は本来食事を必要としない。もちろん、娯楽として楽しむ事は出来るし、ホンの僅かだが魔力の消費を抑える事が出来るため、基本的に朝昼晩、食事(カ○リーメイト)をとるようにはしているが。



「だから最初から言ってるでしょ……私はいらないって。欲しければあなたが食べれば良い。それとその「ほむほむ」って言う変なあだ名で私を呼ぶのはやめなさい」

「いやいやいやいやいや!なに言ってるの!?そもそもほむほむのだらしなさすぎる食生活を改善する為にワザワザお弁当の出前まで頼んだのに~!」

「あなた、記憶力が無いの?それとも馬鹿なの?何度も言うけど私は食事を必要としない。私が一定時間ごとに食料を口にしているのは単なる娯楽と、人だった頃の名残に過ぎないわ。お弁当の出前だってあなたが人の家の電話を使って勝手に頼んだんじゃない。それと、もう一度言うけどほむほむって言うのをやめて」

「………さびしいこと言わないでよぉ……。そりゃあ「魔法少女」って言うのが食事を必要としないって事は分かったけど、一応食べる事は出来るんでしょ?だったらさすがに朝昼晩カ○リーメイトってのはさすがに見過ごせないよ。」

「………」

「それにお風呂にはめったに入らずにシャワーだけだし、荷物の整理は小まめにするのに部屋の掃除はめったにしないし、おまけに基本的にやってる事といえば爆弾造りと兵器の調整とその、盾、だっけ?に入ってる物の整理と、キュゥべえの追跡&駆除だけとか……女子力どころか人間力まで低いじゃないほむほむ。そんなんじゃ彼氏出来ないよ?」

「撃ち殺すわよ……つくる気は無いしそもそも必要ないわ。それに私は人間じゃない「魔法少女」貴女と一緒にしないで。それと、ほむほむって言うな」

取り付くしまもなく、むしろ機嫌が悪くなっていくほむらに、赤い髪を三編みと、残りを後ろに束ね、ショートジーンズを履いた、いかにも体育会系な雰囲気を漂わせている少女は「むむむぅ……」と呟いて、何かを考えるように少しの間だけ目を瞑る。
ほむらとしてはこの少女の存在自体いい迷惑なのだ。
イレギュラーな人物というだけでなく、勝手に自分の部屋に住み疲れた挙句、私生活にあれこれ介入してくる始末。

今みたいに勝手に弁当の出前を頼むだけでなく、部屋や風呂の掃除を勝手に行うわ、爆弾作りの手伝いをするとか言ってむしろ結果的に作業の邪魔になっているわ、変なあだ名まで付けてくるわともう散々だった。



「前から思ってたけどさぁ。ほむほ」

「今度そのあだ名を言ったらその空っぽの脳天を打ち抜く」

「ひどい~っ!そしてこわいよ~!……でもやめないもん!そう言うほむほむだって私の事をちゃんと名前で呼んでくれたこと無いじゃない」

「………」

「だから、ほむほむが私の事をちゃんと名前で呼ぶようになったら考える。あ!「わんこ」でも良いよ?皆からそう呼ばれてるし」

「………一対一子(ひとついいちこ)」

「うっわぁ……驚くほど感情がこもって無い……って言うか何故か嫌々に聞こえるよ!?」

「だって嫌々だもの」

「ひどっ!?」


そのままぎゃぁぎゃぁと自分へと抗議を続ける一子。前から思っていたが、この少女は自分の一番大切な人の親友に少し似ている。優しいところも、真っ直ぐな所も、やかましい所も。
一つ付け加えるなら、彼女に付いているらしい「わんこ」と言うあだ名の通り、良い意味で犬っぽい部分がある。
知り合ってまだ一週間ちょっとしか経っていないが、自分じゃなくてもこの少女と関わった事のある人なら、この少女の言動から、どのような人物か八割方理解出来るのではないだろうか。





「とと……そ、そうじゃなくて!話を戻すけどさ、ほむほ」
「………」ギロリ
「………前から思ってたけど、なんで『普通の人間』と『魔法少女』にそこまでこだわる訳?そりゃあ、キュゥべぇってのに自分の魂を『ソウルジェム』って言う宝石みたいなのに変えられちゃって、肉体はもう外付けのハードに過ぎないっ、てのはショックだと思うし、嫌だとも思うけどさ……あ、私としてはそこまでは前提で契約、だっけ?前に話されたとしても「ふ~ん、でもそれで願い事が叶えられるならいっか。むしろ、キュゥべえの言うとおり便利そうだし」って思っちゃうと思うんだけどね?まぁ私の場合『生まれつき』人よりちょっと強い体質だったって言うのがあるからあんま変わんなさそうだなぁ。ってのが理由」

いちこは、ほむらが説明してくれた魔法少女の魂『ソウルジェム』について再度確認するように意見を述べる。
ほむらの説明どおりなら、魔法少女は魂をソウルジェムという宝石に変えられ、体は死体のままコントロールされる(というか出来る)いわゆるゾンビのような状態になってしまうのだが、一子の様な特殊な境遇にある少女にとっては、あまり、いや、全然関係ないと言っても過言ではない。


「………それで?まさかキュゥべぇと契約したい、と?」
「ううん、違う違う。そうじゃなくてさ………正直ほむほ……君は私よりもずっと賢そうだから、それだけの理由でそこまでキュゥべぇを嫌悪するかなぁ、って事。魂をソウルジェムに変えられたから。って言う理由だけでこんなにしつこくキュゥべえの事を追いかけ回してるってのもよくよく考えれば変じゃない?」
「………」
「それに~。普通の魔法少女って言う人達じゃあなかなか知らないんじゃないかな~って事を知ってるし、ワル……ワル……」
「ワルプルギスの夜よ」
「そうそう!それについてもおかしいとこ満載じゃん。なんであと二週間ちょっとでその大災害を引き起こせる魔女がこの街に来るって知ってんの?出現場所とかも知ってるっぽいしさ~。それにほm、君、その話題になるととても怖い表情するし。前に『ワルプルギスの夜を倒すことが私の目的』って言ってたけど、どーも納得できないんだよねぇ。君の性格から考えて『グリーフシード』ってのが目的じゃぁなさそうだしさ」

前述した彼女の説明に、もう一文付け加えよう。変に勘の良いところまで自分の知り合いに似ている、と。


「………」
「だから、私はこう考えてる訳ですよ……暁美ワトソン君。君はまだ何か知っている。そして隠している。魔法少女について、キュゥべえについて、そして、他ならぬ君自身について、ね」



暁美ワトソンって何だホームズ気取りかお前は。
ドヤ顔をかます一子に正直そう突っ込みたかったが、グッ、と堪え

「……だったらどうしたの?貴女、私が素直に自白するとでも思っているのかしら?それとも強引に聞き出してみる?」

いくら彼女が―――――――――――――――――――――とは言え、こちらの素性や情報を明かしてやる必要などどこにも無い。むしろ、明かしたことでこちらに不利になる行動をされる可能性もでてくる。――――――――――――出来るわけだし。
一見誰にでも人当たりがよく、非常に友好的に見えるいちこだが、暁美ほむらは暁美ほむらだからこそ、そんな彼女のことを信用できずにいた。


「いやいや!そんな事はしないし出来ないよ。私の方だってまだ話してない事、つーか話せない事があるわけだし、ここでほむ、君のことを一方的に聞いちゃったらフェアじゃないじゃない。って言うか、ぶっちゃけ君が何を知っていて、どういう理由で、何の目的があるのか、なんてどうでも良いよ。
あ、正確にはどうでも良いんじゃなくて「今すぐには分からなくても良い」だけどさ。もちろん知りたいし、君の口から話して欲しいよ。――――――でもさ」

いちこは笑って



「例えどんな事があろうと、私はほむほむの『友達』でいられるって信じてるから」

そう言った。しっかりとほむらの目を見て、力強い意思と共に、迷いのない瞳で





「………」

「だから、あまり気にしてない。一番重要な「そこ」がしっかりしてれば大丈夫」

「………なら残念ね。私は貴女の友達じゃないわ。お互いにこうするしかないから行動しているだけよ」

「ひどい~!ま、良いけどさ。そんな風に振舞うのにも理由があるっぽいし、それに――――――」









一子は、今度は悪戯っぽい笑みを浮かべ










「『こんな事』になっちゃった以上、いずれ嫌でも知れるでしょ?ほむら「私から百メートル以上離れたら魔法使えないんだし」」
「………はぁ」







そう言った。







暁美ほむらの受難は続く








なぜか彼女の魂の因果が憑依してしまった一子から、自分の因果を取り戻す、その日まで―――――――――












一対一子(ひとついいちこ)

あだ名「わんこ」
見た目・デストロイヤー♀
職業・デストロイヤー
CV伊藤静


すみませんCV素で間違えましたorz正しくは伊藤かな恵さんです。



次は誰視点を見る?


まどか
ほむら
マミ
杏子
おりこ





下5まで

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