佐天「うおーい誰かと思えば白モヤシじゃねーか」ヒック
佐天「ちょーどいーやつきあえや」ヒック
一方「……」
一方(……)
一方(何やってンだコイツ)
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一方「……酔ってんのか?」
佐天「あーん!?酔ってねーよシラフだよバーロー!」
佐天「いーからここ座れオラ!」
一方(面倒なのに巻き込まれちまった……)
一方(12月24日午後9時前)
一方(クリスマス会やら忘年会やらで珍しく一人っきりの夜)
一方(ゆっくりコーヒーでも飲みながらくつろごうと買い出しに出たその帰り)
一方(なぜか酔ってる女子中学生に出くわす)
一方(なンでよりによって今日なンだよ)
一方「失礼しまァす」
佐天「おいコラ逃げんな」ガシッ
一方「離せコラ。いや離してください」
佐天「たーのーむーよー!ちょっとでいーからさー!」
佐天「寂しいんだよぉー!一人ぼっちでさぁー!」
一方「あァクソ!わかった!わかったから!」
一方「……で、こンなクソ寒ィ夜に酒買い込ンで何やってンですかァ。つか未成年だろ何堂々と飲ンでンだ没収だボケェ」
佐天「あー!おいてめーふざけんな!」
一方「ふざけてンのはそっちですゥ。馬鹿なことやってねェで家帰れ」
佐天「やだ」
一方「やだじゃねェ」
佐天「やーーーーだーーーー!!」
一方(うっぜェ)
佐天「なんなんだよぉ…なにがクリスマスだよ…なにが性夜だよ…カトリックでもねーくせに浮かれやがってばっきゃろー……」ヒック
一方「……なンかあったンかよ」
佐天「…今日ね、前々からクリスマスパーティーやるはずだったんですよ。友達同士で」
佐天「プレゼントも買ってさー、お菓子も買ってさー、飾り付けとかもやったのにさー」
佐天「……軒並みキャンセルしやがって」
佐天「クソがぁぁァァァァァァァァァァァ!!!」
一方「!?」ビクッ
佐天「『ちょっと用事が』じゃねーよ何ごまかしてんだよ!彼氏だろ!?彼氏なんだろ!?てめーら〇ッチの考えることなんざお見通しなんだよボケェェェェェェェ!!」
一方「おい待て往来で何喚いてんだ」
佐天「クソッタレが友との情より目先の情事が大事ってか!?あ!?彼から真っ白いクリスマスプレゼントもらうの、開けるのは10ヶ月後くらいかな☆ってか!!やかましいわアホォォォォォォォォ!!」
一方「アホはテメェだァァァァァァァァ!!ここ外なンだよ場所考えろ!!テメェのせいで俺まで変な目で見られてンじゃねェかァァァァァァァァ!!」
一方(最悪だ…マジで最悪だ…)
一方(さっさと素通りすりゃよかったんだちょっと顔見知りだからって心許したのが間違いだったぜ……)
一方(てかコイツ相当酒癖悪ィなおっさんかよ)
一方「アン?」
佐天「クリスマス…クルシミマス…フヒヒ…」Zzz…
一方(寝てやがる……)
一方「おい起きろ」ペチペチ
佐天「サンタガリダァ…ヒヒヒ…コイヨバケモノ…」Zzz…
一方(ダメだこりゃ……)
一方(警備員の詰所にでも捨ててくか)
一方(一番近いのは……)
一方(……)
― 一方宅 ―
一方「……」
佐天「……ウェヒ」Zzz…
一方「……」
一方(いや違ェよ?別にいやらしいつもりとか全然全くこれっぽっちも無ェよ?ただ俺ン家すぐそこだっただけだよ?ここ重要よホント)
一方(とりあえずソファに寝かせて布団はかけといたから風邪の心配は無ェだろう)
一方(だがただいま絶賛夢の中で起きる気配はNothing)
一方(無理に起こしてまた絡まれるのめんどくせェし)
一方(酒抜けるまで待つしか無ェな)
一方(全員出かけてて助かったぜ)
一方(黄泉川なンかにバレたら豚箱確実だからなァ)
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一方(そォいやアイツらいつ帰ってくンだ)
一方(泊まっていってくれねェかなァ…酔っぱらいの相手はもうしたくねェ)
ズルッ ゴンッ
一方(アン?)
佐天「いっつつ……」
一方「(ソファから落ちやがったか…)オイ大丈夫か?」
佐天「……」
一方「……?」
佐天「……い」
一方「い?」
佐天「いやァァァァァァァァァ!!」
一方「!?」
佐天「いやー!来んなー!強〇魔ー!」
一方「ハァァァァァァ!?ふざけンなァ!」
佐天「お願いしますなんでもするから命と貞操だけふにゅう!?」
一方「誰が強〇魔だよく見やがれクソッタレ」
佐天「ふぁ…ふぃ、ふぃっふぉうふうふぉうふぁん…?」
期待
あと本当にどうでもいいとは思うけど、いっぽうつうこうは漢字表記でアクセラレータ呼びが普通だと思う
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佐天「や、やべぇ…全く思い出せん…」
一方「どォすンだオマエ。明日からあの道通れねェぞ」
佐天「マジかよー…何やってんだ私は……」
佐天「あーもーヤダマジでヤダ」
一方「おいテメェ人ン家で二度寝すンじゃねェ」
佐天「私もう外出れないんで養ってくださいよ」
一方「ふざけンな」
>>20
すまん素で間違った
佐天「どーせバカみたいに溜め込んでる貯金崩して生活してんでしょー家族が一人増えよーが二人増えよーが変わんないっすよー」
一方「ニートに酒乱に不良娘までいンだぞこれ以上ダメ人間増やしてたまるか」
佐天「誰がダメ人間ですかひっどー」
一方「オマエさっき俺が説明したのもう忘れたの?」
佐天「やだなーあれは酔った勢いってやつっすよー」
一方「酔った勢いで下ネタ連発してンじゃねェよ女子中学生ってこと自覚してンの?」
佐天「女の下ネタって男よか数倍キツいらしいですよ」
一方「いるかそンなクソみてェな情報」
一方「つか酒抜けたろ。マジ帰れオマエ」
佐天「……体だるい」
一方「嘘つけ」
佐天「いやホント泊めてくれません?今日」
佐天「……冗談抜きで辛いんですよ」
一方「あァ?ダチにバックられたってだけだろ?」
佐天「それくらいでここまでなるわけないでしょ」
一方「……どォした」
佐天「私同じクラスに彼氏がいまして」
一方「ほォ、その年でもォ彼氏かよ。ませてンなァ最近のガキは」
佐天「どこのお父さんですか。まあそれでですね、その、彼氏がですね」
佐天「……寝取られまして」
一方「今日の昼ドラなンだっけなァ、そンなドロドロだったかァ?」
佐天「マジの話なんですよ!人がせっかく話してるんだからちゃんと聞けや!」
一方「別に頼ンでないですしおすし」
佐天「ぬがァァァァァァァ!!」
佐天「……で、まあ、その浮気現場を見ちゃいまして」
一方(ショックで逃げてきたってとこかァ)
佐天「とりあえず鼻へし折って逃げてきたんですけど」
一方「待てや」
佐天「なんすか」
一方「慰めの言葉でもかけてやろォと思ったらなにしてんだオマエ」
佐天「すみません言いすぎました。思いっきり顔面パンチ入れてきただけです」
一方「どっちみちアウトだよクソボケ」
佐天「で、仕方ないから友達に慰めてもらおうと思った矢先」
一方「軒並みキャンセル、と」
佐天「みんなね?最初は『彼氏いねーわーwwwwつれーわーwwww涙子マジ羨ましいわーwwww当分予定ねーしこりゃ喪女確定っすねwwwwフヒヒwwww』とか言ってたんすよ?」
一方「オマエもっかい人間関係見直せ」
佐天「それがさー…ちゃっかり裏切りやがってさー…まじファ○クだわ」
一方「ねェフ○ックとか言うのやめてくンない?オマエ普段そンなンじゃないよね?まだ酔ってンの?」
佐天「世のカップル爆発しろや割と本気で300円あげるから」
一方「オマエ馬鹿だろ割と本気で」
佐天「っつーことでお願いしまっす」
一方「……しょォがねェな」
佐天「やったー!」
一方「今日だけだぞ」
佐天「わかってますって」
佐天「とりあえず晩ご飯食べたい」
一方「半周回って感動するレベルの図々しさだな」
佐天「やだもうお上手///」
一方「何頬染めてンだボケ褒めてねェよ」
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佐天「いただきまーす♪」
一方「ファミレスでいいのか?」
佐天「食べさせてもらうんだから文句なんてないですよ」
一方「ほォ…まァそりゃ当z…おい待てオマエ晩飯まで集る気か?」
佐天「……?」キョトン
一方「『そうですけど?』じゃねェよ!一瞬でもお前を見直した俺がバカだったわ」
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佐天「……ぶえぇ~ぎぼじわるい……」
一方「食い過ぎなンだよ慣れねェ体で酒飲むからだ」
一方「吐くなよマジで吐いたら家入れねェからな」
佐天「うぐっ!?ぐっ、ごえっ、うぐぐぐぐぐ!?」
一方「待てオイふざけンなやめろってちょっと待てェェェェ!!」
佐天「……なァーんちゃtあぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!?は、鼻が!!鼻がもげるううううううううう」ギリギリ
一方「くだらねェことしてンじゃねェよブン投げるぞ」
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一方「風呂埋めたからさっさと入れ」
佐天「こーれーはー?お決まりのラッキースケベがー?くーーるーー?」
一方「いやもうちょっとここ最近でダントツにイラつくンですけど」
佐天「じょーだんすっよー、覗かないでくださいよー」
一方「はよ行ってこい」
ガラガラッ
佐天「っふー…てか何このお風呂うちの倍はあるじゃんずりー」
佐天「レベル0にゃあうさぎ小屋がお似合いってか。やれやれ」
ガラッ
一方「オーイ着替えおいt……」
佐天「……」
一方「……」
佐天「しっかり覗いてんじゃねぇかこのゲスやろォーーーーーッ!!」
一方「誤解だァァーーーーー!!」
佐天「何俺覗かねーよスタンスでカッコつけてんですか!!しっかり覗いてるじゃないですか!!」
一方「だからわざとじゃねーっつってんだろォが!!タイミングだタイミング!!キメツケイクナイ」
一方「大体ちらっと見られただけで騒ぎすぎなンだよそンな大層なモンでもあるまいし」
佐天「私今日黒のレース履いてきてるんですよー♪見ます?」
一方「え?お前今日縞パンじゃn……」
佐天「……」
一方「……」
佐天「シャオラッ」
一方「グハッ」
佐天「弁解があるならきーてやる」
一方「いや、もうホントなンも無いンで頭踏むの勘弁してください。土下座スタイルで踏まれるとめちゃ痛い」
佐天「しっかりばっちり見たんだろ?ん?」
一方「いやでも視界に入ったのはマジたまたまなンで」
佐天「言い訳は受け付けねえ」
一方「はい」
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佐天「この時間帯つまんないっすねーテレビ……」
一方「あァ……」
佐天「……そだ」
佐天「」ゴソゴソ
一方「……一応聞いてやるがなにしてンだテメェ」
佐天「どーせこのあたりに隠してんでしょー?右手のお供が」
一方「生々しいから右手のお供とか言うンじゃねぇ」
一方「そもそも無ェンだからでてくるわけ無ェだろォ」
佐天「あーレンタル派!」
一方「黙ってテレビ見てろ」
ごめん寝てた
もういらんかもしれんけど再開
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佐天「ねーなクソ……」
一方(xvi○eosでよかったまじよかった)
一方「どーする?もう寝るか。夜も遅いし」
佐天「……」
佐天「そーっすね」
一方「ならベッドメイキング手伝え」
佐天「こーいうのって普通やってくれるんじゃ」
一方「旅館じゃねェんだよ勝手に転がり込ンできといて何言ってンだオマエ」
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一方「オイ」
佐天「……」
一方「オマエ用に別で寝床作っただろ」
佐天「……」
一方「そこ俺のなンだけど」
佐天「やっぱこっちがいいです」
一方「……」
一方「……もォ好きにしろ」
一方「明日はちゃンと家帰って学校…は冬休みか」
佐天「うん……」
一方「……」
一方「まだ引きずってンのか」
佐天「うん……」
一方「悲しいのはわかるけどな。そンなクソみてェな男とさっさと別れられてよかったじゃねェか。鼻っ柱もぶち折ってきたンだろ、それで満足じゃねェか」
佐天「うん……」
一方「いつまでも引きずってねェで次いけ次」
佐天「……」
ギュッ
一方「」
一方「…何してンだオマエ」
佐天「じゃあなってくださいよ、『次』に」
佐天「私の、彼、に」
一方「……」
一方「オマエあれだよ、流されやすいンだよ。ちょっと優しくされただけで気持ち傾いてるだけだ。冷静になれ」
一方「今のは聞かなかったことにしてやるから」
佐天「……そうかもしれませんね。でも」ギシッ
一方「……は?」
佐天「恋愛って、そーいうもんじゃないですか?」
一方「……」
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一方「……」
一方(朝か……)
一方(前レスでいかにもな引き方をしたが特にそンなR-18的なイベントも起こらず)
一方(迫ってきた佐天がそのまま寝てしまうという古い少女漫画のようなオチがついて終わった)
一方(その後佐天を別室に運んで別れて寝た)
一方(ぶっちゃけあのままだと俺のほうが色々ヤバイ)
一方(とりあえず昨夜のことをもう一度話さないとなんて思っていると)
佐天「おはようあ・な・た♡」
一方「なンでいる」
佐天「やだ、寝食を共にするのは夫婦として当然のことじゃない///」
一方「色々大事な過程すっとばしてる気がするンだが気のせいか」
一方「てか誰と誰が夫婦だアホたれ」
佐天「もー、そこは『ああ、おはようおまえ(キリッ』とか言ってくださいよー」
一方「オマエなら普段から言ってンだろ」
佐天「意味が違うんですー!」
一方「馬鹿なこと言ってねェでとっとと起きろ。アイツらまだ帰ってきてねェよn」
ガチャ
芳川「……」
一方「……」ダラダラ
芳川「愛穂ー?ちょっといいかしらー」
一方「やめろォォォォォォォォォォォォ!!」
芳川「貴方ね、一人きりのクリスマスイブだからってちょっと浮かれすぎじゃないかしら。きっと来ない君の代わりに手近な女の穴埋めで穴埋めってかやかましいわ」
一方「やかましいのはてめェだ一生その汚ェ口閉じてろ」
黄泉川「まさか身内を未成年淫行でしょっぴくことになるとは思わなかったじゃんよ……」
一方「ねェお願いだから話聞いてくンね?俺何もやってないからね?」
番外「あの、汚いんで近づかないでもらえます?割と本気でお願いします」
一方「お前にガチのテンションで悪口言われると結構傷つくンだけど」
打ち止め「……」
一方「無言でゴミを見るよォに俺を見るなホントにHPガシガシ削られてくンだけど」
芳川「それであなたは?」
佐天「妻です♪」
一方「オマエは黙ってろォォォォォォォォォォォォォォ!!話がいつまでたってもまとまらねェンだよ!!」
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一方「今までクリスマスは意識したことなかったが今年はマジで最悪のクリスマスだわ」
佐天「ちょっとこんな一年一度の特別な日になんて暗い顔してんですか。ほらほらスマイルスマイル♪」
一方「誰のせいだと思ってンだ。朝の一件でスマイルどころかストレスしかうみだしてねェわ」
佐天「悪乗りしたのは謝りますって。だからこうしてお詫びのデートってわけですよ」
一方「連れ回されてンの俺なンだけど」
佐天「大丈夫ですって!代わりと言っちゃあなんですが、今日はなんでも奢りますよ!」
一方「なら学び舎の園近くの高級イタリアン」
佐天「ぶえぇ!?」
おしまい
寝落ちなんかするんじゃなかったお……
見てくれた人ありがとうまたなんかスレ立てるかも
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