モバP「サイキッククリスマス」 (24)
モバマス・堀裕子のSSです。
書き溜めてあります。何かあれば指摘してもらえると幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387888572
―スタジオ―
裕子「お疲れ様でしたー!」
スタッフ『お疲れ様ですー!』
モバP「ユッコ、お疲れ」
裕子「あ、プロデューサー!どうでしたか今日の私は!」
モバP「ああ、ばっちりだったな」
裕子「でしょうね!実は今日の私はいつもと違うんですよ…!」フフン
モバP「へぇ、どう違うんだ?」
裕子「今日は何の日ですか?」
モバP「クリスマスだな」
裕子「そう!つまり!今日の私は!堀裕子ならぬ、ホーリー裕子なんです!!!」ドヤッ
モバP「さて、帰るかー。お疲れ様でしたー!」
スタッフ『堀裕子さんお帰りでーす』
スタッフ『お疲れ様でしたー!』
裕子「あっ、ちょっ、プロデューサー!待ってください!」
裕子「うー、寒いっ!」
モバP「ほんとだなー。突然ホーリー裕子とか言い出すんだもんなぁ。寒かったなぁ」
裕子「美羽ちゃんは絶賛してくれたんですよ!」
モバP(楓さんも喜びそうだよなぁ…)
モバP「それは置いといて、すまなかったな。クリスマスなのに仕事入れてしまって」
裕子「気にしないでください。私はアイドルですから!」
モバP「でも、事務所のクリスマスパーティ出たかったんじゃないか?」
裕子「それはまぁ、そうですけど、仕方ないですよ。私以外にも仕事で出られない子はいますし」
裕子「それに、私にはプロデューサーがいますから!」
モバP「…嬉しいこと言ってくれるね、全く」
裕子「プロデューサーこそクリスマスなのに仕事で大丈夫なんですか?」
モバP「別に彼女もいないしな。俺にとっちゃ今日はただの平日だよ」
裕子「あらら、寂しいですねープロデューサー」
モバP「そうでもないさ、俺にはユッコがいるからな」
裕子「…なんか言われると思ったより恥ずかしいですね、そのセリフ///」
モバP「ところでこの後は暇か?」
裕子「そうですねー、暇です!」
モバP「じゃあご飯でも食べに行くか」
裕子「わーい、おごりですよね?」
モバP「アイドルにご飯代出させたことなんかないっつーの!」
裕子「念のための確認ですよ!エスパーだけに!」
モバP「お、おう…」
裕子「じゃあ早速行きましょうよ!」ガシッ
モバP「おいおい、そんな慌てるな」
裕子「むむっ、プロデューサーの手、冷たいですよ!私が暖めてあげます!ハンドパワー!!」ギュー
モバP「ユッコは万能だなぁ」
裕子「暖かいですか?」
モバP「うん、暖かい」
裕子「えへへ、人の役に立たせてこその超能力ですからね!」ドヤッ
裕子「ところでどんな店に行くんですか?」
モバP「あぁ、知り合いが働いてる店があるから。今日はそこ予約してある」
裕子「ほほーう、流石はプロデューサー。準備がいいですね!」
モバP「まぁな」
裕子「どんなお店かなー?楽しみだなー」ウキウキ
モバP「じゃあ向かうか」
裕子「ここはテレポートで向かいましょう!ヘイ、タクシー!!」
モバP(アホ可愛い)
ウェイター「いらっしゃいませ…ってモバPか。ようこそ」
モバP「客もいっぱいだろうに、予約取ってくれてありがとな。あ、これが堀裕子。未来のトップアイドルだ。よろしくな」
ウェイター「テレビでよく拝見してますよ。本日はお会いできて光栄です」ニッコリ
裕子「お、応援ありがとうございます!」ビシッ
裕子「ぷ、プロデューサー」ボソボソ
モバP「どうした?」
裕子「こんな高そうな店だなんて聞いてないですよ!」ボソボソ
モバP「はは、まあ言ってないからな」
ウェイター「それではこちらへどうぞ」
裕子「私テーブルマナーとか全然知らないんですけど…」ボソボソ
モバP「個室予約してるから気にしなくて大丈夫だ」
裕子「な、なら大丈夫かな…」
裕子「うわー、すごい眺めですね!街がキラキラしてます」
モバP「気に入ってもらえたようで何よりだ。個室だからってあんまりはしゃぐなよ?」
裕子「わ、分かってますよ。私だって子供じゃないんですから!」
モバP「スプーンは絶対に曲げるなよ?」
裕子「私は見境なく曲げるようなことしませんって!」
モバP「前に事務所のスプーン曲げてたの誰だったかなー?」
裕子「あっ、あれは…茜ちゃんです!」
モバP「人のせいにするな」コツン
裕子「あいてっ」
―事務所―
茜(鼻眼鏡)「はっ!!何故だかスプーンを曲げたくなってきました!!!!」
ちひろ「やめて茜ちゃん!裕子ちゃんみたいなことしないで!」
裕子「うっ、美味いっ!」モグモグ
モバP「あぁ、本当に美味しいな。ユッコもいずれ偉い人とこういう所でご飯食うことがあるかもしれないから、少しはテーブルマナーについても勉強しとけよ?」
裕子「うぅ、頑張ります」モグモグ
モバP「そんなに気負うことはないけどな。ハハハ」ゴクゴク
モバP「うん、このワインも美味い」
裕子「ところでプロデューサー、この店お高いんじゃ…?」
モバP「値段なんか気にするな。俺はユッコのおかげでお金が稼げてるんだから還元しないとな」
裕子「そんなこと言ったら、私だってプロデューサーのおかげでアイドルとして頑張れてるわけで…」
モバP「じゃあ、トップアイドルになった時にまとめて返してくれ」
裕子「…分かりました!頑張ってトップアイドルになります!」
モバP「その意気だ。俺も頑張ってユッコをトップアイドルにしなきゃな」
モバP「ところでユッコ、この一年アイドルになってどうだった?」
裕子「色々なことがあってあっという間でしたけど…とても楽しかったです!」
裕子「初めてスペインにも行けたし、色々な人と出会って、たくさんのファンがついてくれて」
裕子「スプーンを曲げる事しか出来なかった私が、ファンを笑顔にする超能力を身につけることが出来て」
裕子「プロデューサーさんには、とっても感謝してます。あの時スカウトしてくれて本当にありがとうございます!」
モバP「そうか、良かったよ。これで後悔でもされてたら謝らないといけなかったからな」
裕子「後悔なんて、あるわけない!」
モバP「それ超能力者のセリフじゃないから」
裕子「てへぺろ☆」
モバP(ああもう可愛いなぁ)
裕子「このケーキ、すごく美味しい…」モグモグ
モバP「なあユッコ」
裕子「んっ、なんでしょう?」
モバP「ほら、クリスマスプレゼントだ」スッ
裕子「えっ、わっ、私にですか!?」
モバP「あぁ。大したものじゃないけど手に入れるの大変だったぞ」
裕子「開けてみてもいいですか?」
モバP「どうぞ」
裕子「何が出るかな♪何が出るかな♪」ゴソゴソ
裕子「これは…曲がったスプーン?」
モバP「あぁ、これはあの有名な超能力者のユンゲラー(仮名)が曲げたスプーンだ」
裕子「えぇ!?あのユンゲラー(仮名)がですか!?」
モバP「おう、色んなディレクターに聞いて回ってようやく見つけた一品だ」
モバP「ヨーロッパではスプーンは出産のときに贈る縁起のいいものでもあるらしい」
裕子「ありがとうございます…あっ!私プロデューサーに何も用意してません…」
モバP「いいよ別に。これは俺からの気持ちだから」
裕子「来年は!来年は素晴らしいものを用意しておきます!」
モバP「ん、期待して待ってるぞ」
裕子「ふぅ、ごちそうさまでした…」フキフキ
モバP「ごちそうさま」
裕子「プロデューサー、今日は素敵なクリスマスを過ごせました。ありがとうございます」ペコッ
モバP「俺もいいクリスマスだったよ。また来年もトップアイドル目指して頑張ろうな」
裕子「はい、来年もよろしくお願いしますね!」ゴクゴク
モバP「ちょっ、おまっ」
裕子「どうしました?」プハー
モバP「それ俺のワインじゃねーか!」
裕子「ほえー?」
裕子「あ、間違えて飲んじゃいました~///」
モバP(アカン、顔真っ赤や)
裕子「えへへ、何かいい気分です///」
モバP(少ししか飲んでないはずなのに…こんなに酒に弱かったのか。まあ未成年だし当然…いや、さすがにこれは弱すぎだろ…)
モバP「おい、水を飲め水を」
裕子「え~?どうしようかな~?///」
モバP「こ、こいつ…」
裕子「ぷろでゅーさー」
モバP「なんだ?」
裕子「…口移しで、飲ませてくだひゃい///」
モバP「あのなあ…」
裕子「こんなこと…こんな時じゃなきゃお願い出来ないですし…」キュッ
モバP(なんだその顔はああああああああ可愛過ぎだろおおおおお)
モバP(しかも上目づかいで袖掴んでくるとかなんなの?俺死ぬよ?)
モバP(いや待て落ちつけ、ユッコはアイドル。俺はプロデューサーだ)
モバP(さすがに口移しで水を飲ませるなんてダメだろ。なぁ)
モバP(クールになれモバP、ここはお店、俺はプロデューサー、ユッコはアイドル)
モバP(うむ、やっぱりだめだ。ユッコには悪いがここは男らしく断ろう)
裕子「…ダメ、でしゅか?」シュン
モバP「今日だけだぞ」グッ
裕子「ふっ……んっ…」ゴクッ
モバP「…ぷはっ、どうだ?飲んだか?」
裕子「ん…ありがとうございましゅ///」ギュー
モバP(大好きなアイドルに迫られて断れる男がいるだろうか?いや、いない)
モバP(個室にしといて良かったわマジで…)
モバP(ユッコは成人してもあまり飲ませないようにした方が良さそうだな)
モバP(何より俺の理性が危ない)
裕子「えへへ…ぷろでゅーさー…///」ギュー
モバP「おーい、寝るなー」ペシペシ
裕子「えへ…へへ…むにゃむにゃ…」
モバP「んー…仕方ねえなぁ…」
裕子「んー…しゃむい…」
モバP「お、ユッコ起きたか?もうすぐ寮に着くぞ」
裕子「プロデューサー…んっ、なんで私…おぶられてるんでしょう?」
モバP「間違ってワイン飲んじゃって、そのあと寝ちゃったんだよ。覚えてないのか?」
裕子「あー…うっすらと…」
モバP「これからは気をつけろよ?未成年アイドルが飲酒したなんて世間にばれたら炎上するぞ」
モバP(クリスマスに男と二人で飯食いに行ってるのがバレた時点で炎上する気もするが)
裕子「はい、すみません…」
モバP「まあ今回のは事故みたいなもんだけどな、気を付けるに越したことはない」
裕子「はい…プロデューサーの背中暖かいです」
モバP「…話聞いてたか?」
裕子「はい、お酒は二十歳になってからですよね」
モバP「話聞いてたのか…」
裕子(ん~…飲んだあとの記憶、うっすらとしかないけど、何か大変なことがあったような)
裕子(…………)
裕子(あれ?確か酔って水を飲めって言われて………)
裕子(…)
裕子(もしかして、キス…してしまったのでは!?)///
裕子(いやでもあれは…夢?)
裕子(それとも現実だったのかな…初めてなのにちゃんと覚えてないなんて、いやだな)
裕子(……水の口移しだし仮に現実だったとしてもノーカンということにしよう)
裕子(今度は、ちゃんとした時に)
裕子「…サイキック降雪!」バッ
モバP「突然何を…って、雪が降ってる…」
裕子「これぞエスパーユッコからプロデューサーへのクリスマスプレゼントですよ!」
モバP「お前雪降ってくるの見えただけだろ?」
裕子「ぎくっ、ソンナコトナイデスヨ」
モバP「まあ、いいさ」
裕子「…プロデューサー、来年もいっしょにがんばりましょうね」ギュー
モバP「あぁ、そうだな。来年も、またよろしくな」
おわり
以上です。酒に酔ったら甘えてくる女の子ってすげー可愛いと思うのでベタな感じでユッコに飲酒させてみました。未成年飲酒、ダメ、絶対。
今年はもう投稿しないと思うので過去に書いたもの置いときます(ダイレクトマーケティング)
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