P「今から断食合宿を行う!」(309)
~とある山中~
伊織「ま、まだその山寺とやらには着かないの…?」ゼェゼェ
P「もう少しだから頑張れ伊織」ポンッ
伊織「何でこのあっついのに、山の中を2時間も歩かされなきゃなんないのよ…」
真「まぁまぁ伊織。これも合宿の一環だから頑張ろうよ」アハハ
雪歩「真ちゃんは随分ご機嫌みたいだね…」ゼェゼェ
真「山籠りで合宿なんて久しぶりだからね。アイドルになる前は空手の稽古で何度かやった事あったんだけど」
真「いや~空気が美味しいなぁ。この澄んだ空気がたまらないね」
千早「たしかに鳥のせせらぎが聞こえ…セミが五月蠅くてそれはあまり聞こえないけど」
千早「普段はあまりこういった自然と触れ合う機会も無いから、良い刺激になると思うわ」
響「自分はどーせなら山より海の方が良かったけどなー。沖縄の海が恋しいぞ」
P「オイオイ。遊びに行くんじゃないぞ、響」
P「今回のこの合宿で、アイドルとして最も大事なものをお前達には身に付けてもらいたいんだ」
やよい「アイドルとして最も大事なものですかぁ」
貴音「どのような特訓が待っているのか、恐ろしくもあり、同時に楽しみでもありますね」フフフ
美希「とりあえずお腹空いたから、着いたらお腹いっぱいおにぎり食べるの!」
律子「あら、ご飯は住職さんが用意してくれるから必要無いって伝えたのに」
美希「おにぎりは別腹なのっ」
春香「あ!お寺が見えました!あのお寺ですか?プロデューサーさん」
P「あぁ。お~懐かしー俺も来たのは大学の時以来だからな」
訂正
>>3
千早「たしかに川のせせらぎが聞こえ…セミが五月蠅くてそれはあまり聞こえないけど」
真「よーし響!どっちが先に石段を登り切れるか競争だ!」ダッ!
響「あ!フライングはズルいぞ真!」ダッ!
ダダダダダダッ!!! ウオー! マケルカーッ!
あずさ「あらあら~真ちゃんと響ちゃんは元気ねぇ」ウフフ
P「…自殺行為を」ボソッ
春香「?」
坊主「いや~皆さん。今日はようこそいらっしゃいました」
坊主「何も無い所ですが、どうかゆっくりおくつろぎください」ニコニコ
亜美「感じの良い感じのお坊さんだねっ真美」
真美「何も無いと言いつつもけっこー立派なお寺だからね~探検しがいがあるねっ亜美」ンフフ
P「いや~今回は無理を言って引き受けて頂いてスミマセン」ペコリ
坊主「いやいや、こちらとしても助かるよ。この時期は弟子達が実家に帰る者が多くてね」
響「助かる?」
P「あれ、言って無かったか?このお寺を合宿所に使わせてもらう代わりに、掃除等の雑用を手伝う事になっているんだ」
P「別に構わないだろ?時間は沢山あるし」
春香「勿論ですよ。これから三泊も泊めて頂く訳ですから、それ位やらないと申し訳無いです」
やよい「うっうー!こんな大きなお寺、掃除のしがいがありそうですっ!」
雪歩「和室の掃除なら、私でも力になれるかもしれませんっ」グッ
住職「ありがとうございます。いやぁ本当に良い子達ばかりだね、P君」
P「ハハハ、まぁこの俺がプロデュースしているアイドル達ですからね」ドヤッ
伊織「アンタまだロクに仕事取って来た事無いでしょうが」ゲシッ
訂正
>>13
坊主「ありがとうございます。いやぁ本当に良い子達ばかりだね、P君」
坊主「ハハハ。…でも本当に良いのかい?こんな若い女の子達相手に」ヒソヒソ
P「無論です。俺もあの合宿を経る事で、人間として一つ上の階段に登れましたからね」
P「それを是非今度は俺の教え子達に経験させてあげたいんですよ」フフフ
坊主「うむ。君がそういうなら私も全力で協力させてもらおう」
坊主「なに、医の心得がある弟子も居るからね。おおごとにはならんさ」
やよい「?プロデューサーさんとお坊さん、何をヒソヒソ話してるんだろう?」
伊織「…何となく嫌な予感がするのは何でかしらね」タラリ
美希「何でも良いけど早く朝ごはんにして欲しいの」
美希「今日は4時起きでバス降りてからも歩き通しだったからお腹ペコペコなの」グー
貴音「そうですね。自然が綺麗な場所だけに、より一層空腹を刺激されます」
響「それ関係あるのか?貴音」
真「だらしないなぁ皆。空手の合宿なら更にここからランニング5キロとか…」グ~
真「……まぁたしかにお腹は空いたけど///」
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坊主「…さて、それでは朝食の時間なので
美希「っ!やったn
坊主「私はここで失礼しますね。皆さんの健闘を祈っています」ペコリ ガラッ スタスタ
皆「えっ?」
P「…………」ニヤリ
美希「ちょ、ちょっと待ってよお坊さん!ミキ達の朝ご飯はっ!?」
P「こらっ失礼だぞ美希っ!」
美希「だって!」
P「朝メシなんかある訳無いだろ。この合宿は…」
P「――――断食合宿だからな」
皆「……………え?」
響「だ、だん………」
真「じき………?」
春香「だ、断食ってあれですか!?あの、全くご飯を食べずに過ごすっていう…」
P「そう、それ。食を断つと書いて断食」
雪歩「じょ、冗談ですよね…?」
伊織「何で私達がそんなバカな事やんないといけないのよ!」
P「馬鹿な事とは何だ。断食は仏教でも古くから伝わる由緒正しき修行の一つだぞ?」
亜美「だから何で亜美達がそんな昔の黄金伝説みたいな事っ!」
P「最初に言ったろう。俺はこの合宿でお前達にアイドルとして最も大事なものを身に付けて貰いたいって」
春香「い、言ってましたけどどうしてそれで断食を?」
P「身に付くものは色々あるぞ。まず忍耐力。そして食への感謝の気持ち。更には皆でやる事によって仲間の絆なんてのも」
P「だが本命はそれじゃない」
P「俺は常々思ってたんだよ、お前達はアイドルとして駆け出しも駆け出しで仕事もロクに無いというのに」
P「どこかのほほんとしている。事務所でも遊んでばかりで危機感が無い」
真美「う…それを言われると」
亜美「率先して遊びにノって来る兄ちゃんに言われたくはないケド…」
千早「…危機感を持つのは必要な事だと思いますけど、それならそんな事をする時間があったら」
千早「レッスンに力を入れるべきではないですか?」
亜美「おぉっ!流石千早お姉ちゃん!」
真美「言ってやれ言ってやれー!」
P「千早。ちょっとこっちに」チョイチョイ
千早「?なんですか?」
P「限界まで空腹を極めた後に食事を取ると、その脂肪は胸に付きやすいらしいぞ」(大嘘)ボソッ
千早「…………」
千早「私からは異論はありません」
亜美真美「千早お姉ちゃんっ!?」
春香「千早ちゃん千早ちゃんっ!Pさんに何を吹き込まれたのっ?」
千早「何でもないわ。ただプロデューサーの言う事にも一理あると思っただけよ」
P(よし、千早陥落)
P「それじゃあ仕切り直すぞ」
P「アイドルに最も必要なもの。それはな…」
P「どんな事をしてでも、チャンスを掴んで成り上がってやろうという飢えた狼の様なギラギラした野心。向上心」
P「つまり……『ハングリー精神』だ!!!」
伊織「結局ダジャレかいっ!」スパーン!
>>29
ヒッ
響「そうだぞ!ホントに自分達がハングリーになってどうするんだ!」ぷんすか
P「いつつ…。…実は、合宿をやろうと思った理由はそれだけじゃない」キラン
P「来たる一週間後。週刊アイドルマスターの水着グラビアの仕事が入りましたっ!!」
皆「!」
ざわざわざわざわ スゴーイニイチャン! ゼンコククノザッシジャナイデスカ! ミ、ミズギ…
春香「す、凄いじゃないですかプロデューサーさん!」
伊織「いつもダラダラしてるだけのクズだと思ってたけどやるじゃない!」
P「そうだろうそうだろう。もっと俺を崇めたてまつれ」フフフ
そしてこれが私の本気だ!
__ ∧_∧_
γ´⌒´-( ´_ゝ`)ヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); ` ∧_∧
/ ノ^ 、___¥__人 (´<_` ) 誰も聞いてねえよ
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ >/ ⌒i
(  ̄`ー-つ, __,+、__rノ/ / | |
ヽ__ J,+/ ̄ ̄ ̄ ̄/ .| |
\_ー、/ FMV / ..| |
 ̄ ̄ ̄ ̄ \/____/ ̄ ̄ (u ⊃
P「だがしかーし。水着グラビアをやるにあたって何名か問題がある人が居るのでは?と俺は思います」
??「うっ!」ギクッ!
P「なぁ春香。暑いからってアイス食べ過ぎてウエストちょっとヤバいんじゃないの~?」ジロリ
春香「そ、そんな事ないですよ!そんなにジロジロ見ないで下さいって!」アタフタ
P「伊織も家で高カロリーの良いモンばっか食ってるんじゃないの?大丈夫か~?」
伊織「バ、バカな事言わないでよ。この伊織ちゃんがそんな訳…」タラリ
真美「…そうえば亜美も最近お腹ぽっこりしてきてない?」
亜美「なぁっ!ま、真美だって同じっしょ→?」アセアセ
あずさ「………………」
真「あ、あずささん。そんなに思い詰める必要無いですよ」
P「さて、何名か思い当たるフシのある人が居る様で」
P「言っとくが、ホームページに載せてるプロフィールに偽りのある奴はグラビアには出せないぞ」
P「ウチから詐欺師を出す訳にはいかないからな。…なぁ響ぃ!!!」
響「なんで自分なんだ!あ、あれは東京に来る時の疲れで痩せただけって言ってるだろ!」
千早「…………………………」
P「さて、分かってくれた様だから皆部屋に荷物を…
美希「ちょっと待って、プロデューサー」
美希「ミキはいくら食べても太らない体質だからスタイルも変わってないし、むしろ胸がちょっと大きくなった位だからやらなくていいよね?」
??「…………チッ」イラアアアアッ
美希「ひぅっ!?」
P「駄目駄目。皆で一つの事に死ぬ気で取り組む事で起きる連帯感で団結力アップも狙ってるんだから」
真「死ぬ気っていうか…ホントに死んじゃうんじゃないですか?」
P「大丈夫大丈夫。水はいくらでも飲んでオーケーだし」
P「水無しの断食でも18日間っていう記録がある位だからな。…まぁその人は発見された時はほぼ死んでたらしいが」
真「じゃあ駄目じゃないですかっ!」
蛋白質…蛋白質を…
\ティン!/プロデューサーの
美希「うぅ…だ、ダイエットするにしても断食はやり過ぎだって思うな」
真「そうですよ。無理なダイエットは体に悪いって言うし、ここはカロリー控えめの精進料理とかで…」
P「しゃらくせえ事言ってんじゃねえぞこのスイーツ世代が!」
真「スイーツ世代っ!?」
P「良いか?世間ではやれ低糖だのカロリー半分だののダイエット食品がもてはやされているが」
P「俺はそういうカロリーが低いから安心みたいな甘えた根性が本当に気に食わない。ダイエットコーラとか死ねと思う」
P「カロリー半分だろうが二倍食えば同じ事だろ?カロリーを気にするんなら、食う量を減らすのが筋ってもんだ」
P「いやむしろ食うなっ!!!」どんっ
皆「――――っ!」
パチ…パチ
美希「え?」
パチパチパチパチッ! ワーーーッ! カンドウシマシタプロデューサーサン! ワタシガンバリマスッ!
P「うんうん。皆分かってくれたようで何よりだ」
P「良いか?お前達は決して一人じゃない。俺や律子や小鳥さんだって一緒に参加するんだ」
小鳥「Pさんから聞かされた時は驚いたけど…皆と一緒にお出かけする事なんてめったに無いから私も頑張るわ」
律子「社長一人に事務所を任せるのは心配ですけどね」
春香「!Pさん達も…」じーん
P「皆でこの合宿を乗り越えようぜっ!765プロ~~~ファイッ」
皆「オーーーー!!!」
響「うぅ…とんでも無い事になったな。そうえば貴音、さっきから全然喋ってなかったけど…」
貴音「」
響「!?皆大変だっ!貴音が立ったまま気絶してるぞっ!」アタフタ
~P達の部屋~
小鳥「いやー名演説でしたね。プロデューサーさん」
律子「まぁ言ってる事は無茶苦茶でしたけど、私はあぁいう精神論も嫌いじゃないですよ」
律子「通販で売られてるマシーンを使って痩せれる人は、そもそもそんな物無くても自分で走ったり腕立てしたりで痩せられる人みたいな理屈ですね」
小鳥「でもPさん。グラビアがあるなら痩せる事自体は必要かもしれませんけど、あまり痩せ過ぎてしまってもそれはそれで良くないのでは?」
P「合宿終わりから撮影までは何日か空きますからね。その間に必要な分は戻せば問題無いですよ」
P「断食した後の栄養の吸収率は凄いですから」ハハハ
律子「体験談ですか…。ある意味終わった後の方が大変かもしれませんね」
P「ま、体調管理もアイドルの仕事のウチだからな」
P「自分の書いたプロフィールに苦しめられるのも、良い戒めになるだろう」
小鳥「私は多少肉付きが良い位の方が、見る分には好きですけどね。最近はそういう需要も高まってると聞きますし」
小鳥「特に千早ちゃんなんかは絶対もっと太った方がいいですよ」
P「それも同意ですけどね」
貴音「霞を食せばよい事に思い至りました」
~アイドルたちの部屋~
真「………大変な事になったね」
響「だな…さっき走ったりしたのが本当に悔やまれるぞ」
伊織「先に言われてたら絶対バックレてたのに…」
雪歩「こんな山奥に放り込まれたんじゃ無理だよね…道もやけに入り組んでたから全然覚えてないし」
真「それも作戦だったんだろうね」ハァ
美希「」チーン
やよい「美希さん、ピクリとも動きませんね」
千早「おにぎり没収を最後まで抵抗していたものね…。律子が居なければ何とかなったかもしれないけど」
終わった後に美希がおにぎり一口かじって
「…おにぎり…美味しいの…」ってポロポロ泣くの想像してキュンってなった
響「でもホント先に言っといてくれればと思うぞ…」
響「そしたら昨日の内に冬眠前のクマみたいに食い溜めしておいたのに…」
真「それでも一日経てば普通にお腹空きそうだけどね。人間の体は寝溜めも食い溜めも大して出来る様にはなってないから…」
雪歩「たしかに前に美希ちゃんが、28時間寝た後6時間動いてまた20時間寝たとか言ってたもんね」
真「いやまぁそれは美希位だとは思うけど…」
春香「うーん、さっきは妙なテンションに乗っかっちゃったけど」
春香「冷静に考ると、今からの三泊四日。時間にして約72時間を水だけで過ごすとか正気の沙汰じゃないよね…」
伊織「冷静に考えなくても気付きなさいよ…」
春香「千早ちゃんはなんか平気そうだよね。良いなー」
千早「平気なワケ無いでしょ。妖怪じゃないんだから…」
千早「普段からコンビニのサラダ類くらいしか食べないから、少しは耐性はあると思うけど」
春香「えーそんなの駄目だよ。アイドルは体が資本なんだから。今度私が作りに行ってあげるねー」
伊織「その台詞をあのアホに言ってきなさいよ…」
千早「まぁ、これもレッスンの一環だとプロデューサーが言うのなら耐えるしかないわ」
千早「意味があるかどうかは、やってみなくては分からないのだし」
響「千早はマジメだなー」ゴロンッ
伊織「…なんか裏がある様な気もするけど」
あずさ「うふふ、私もその考えに賛成ね」
あずさ「どちらにせよもうすぐ撮影があるのなら、ダイエットはしなければいけなかったのだし」
あずさ「………それにこれ位追い込まれないと欲望に耐えきれる気がしないし」ボソッ
春香「い、伊織ちゃん!さすがに男の人のところにご飯作りに行くとか大胆すぎるってば(///」
小鳥「ピヨォ…般若湯はありですかピヨォ」
亜美「んっふっふ~ん。たしかに響んはもちっと痩せた方が良いかもしれないねー」ぐにっ
響「うひゃあっ!い、いきなりお腹をつねるなっ!」
真美「響ん見た目のワリにインドア派だからね~夏の間はゴロゴロしてたんじゃないの?」
響「うひゃひゃひゃっ!く、くすぐるなー!」
伊織「騒がないでよ…少しでも体力の消耗を防ぎたいんだから」
真「…ていうか二人共。なんでこの暑いのに上着着てるの?」
真美「ふっふっふ。知りたい?知りたい?」
亜美「じゃー見せちゃおっか。バーン!」
バサッ
真「!服にお菓子がいっぱい貼りついてる!」
響「いつの間にっ!」
亜美「フフフ、皆の荷物がチェックされてる内に隠れてテープでちょちょちょっとね」ンフフ
真美「山ほどお菓子持ちこんでたのがこんな形で功を奏すとは思いませんでしたなぁ~」
伊織「暑苦しいカッコしてると思ったら…。ね、ねぇ。それ……」
亜美「みなまで言うない伊織ん」
真美「困った時はお互い様。トーゼン皆にも分けてあげるよっ」ンフフ
ワァーーーーー!!! アミサマー! マミサマー! カミサマガココニイルヨーー! アリガトーーーーッ!!!
真「良かった…飴玉の一つでもあると、随分気が紛れるよ」ほっ
美希「ホントはおにぎりが苺ババロアが食べたいけど、この際贅沢は言ってられないの」
響「うぉっ美希いつの間に…」
亜美「お姫ちんもいつまでも隅っこで泣いてないで、ほらっ」
貴音「よ、よろしいのですか…?亜美……」グスグス
亜美「もっちろんだよ→お姫ちんはこれ位じゃ全然かもだけど、無いよりはマシだよねっ」
?「その前に、俺にも一つ貰えるか?」
亜美「うん良いよー。ハ… クルッ
P「ありがとう」パシッ
亜美「」
※没収されました
P「全くお前達は…お菓子袋の中身を抜いてダミーを入れておくなんて手の込んだ事しやがって」
亜美真美「うぅ………」シクシク
P「苦しいのは皆同じなんだから、二度と不正なんか考えるなよ」
P「また時々見回りにくるからなー」スタスタ ガララッ
雪歩「行っちゃったね…」
響「貴重な糖分が……」サメザメ
伊織「くっ貰った瞬間にどこかに隠しておくべきだったわ…」ギリッ
春香「………もうこうなったら、真面目に頑張るしかないんじゃないかな?」
春香「プロデューサーさんも言ってたじゃない。苦しいのは皆一緒だって」
春香「たしかに72時間断食は辛いけど…私達は一人じゃない」
春香「皆と一緒ならきっと乗り切れられるよっ!」ニコッ
皆「……………」
真「ま…どっちにしてもそれしか無いみたいだしね」
伊織「それなら現状を嘆き続けるよりは、前向きで居た方がまだ建設的かもね」
あずさ「この試練を越える事が出来れば…きっともう怖いものなんて何もないわ」ウフフ
マ、ソレシカナイッカー ガンバリマショウッ! ハルルンニイワレチャウトネー
千早(春香が言うと皆が団結する…この力は何なんでしょうね)
春香「皆…。よしっプロフィールの数字目指して頑張るぞー!」
伊織「やっぱりオーバーしてたんかい」ビシッ
春香(―――とは言ったものの)
断食二日目(断食開始から34時間経過)
伊織「……………」グッタリ
亜美「……………」グデー
響「おなか……すいた…ぞ」ゴロリッ
春香「や、やっぱりキツいね…。時計、今何時だっけ?」
千早「午後6時ね。断食スタートが宣告されたのが昨日の朝8時だから、今34時間経過かしら」
春香「初日は朝早くに軽く食べたっきりだから、実際はもっと長いんだけどね……」
春香「亜美と真美がこんなに長時間静かなトコなんて、もう見る事無いかも…」
やよい「春香さん大丈夫ですか?お水要ります?」
春香「ありがとう、やよい。でも良いよ、余計に空腹を刺激されるから…」
やよい「そうですか…。ホントに無理しちゃ駄目ですよ?お布団とかは私が準備しますから」ぺかー
春香「うおぉ…やよいが輝いて見える」
千早「高槻さんこそ横になっていなくて良いの?体が小さい分、すぐにエネルギーを使い切ってしまうんじゃ…」
やよい「私は………慣れてますから」フッ(視線を落とす)
千早「っ!ご、ごめんなさい…」
やよい「いえいえ。とにかく、出来るだけ体を動かさずにじっとしている事です」
やよい「頭も出来るだけ考えないでボーっとしていると楽ですよ。寝るのも良いですけど、寝るのも結構消耗するので…
ペラペラうんぬんかんぬん
春香「…やよいが居てくれて助かったよ」
千早「普段よりも5割増しで天使度が上がってるわね。頼もしい高槻さんも可愛いわ」
天使通り抜けて即神仏やで
お腹空いたので、夕飯食べて来ます。
残してくれると嬉しい。
もしかして脅かしてからちゃんとした断食始まると思ってたらそんなこと無かった
食べ過ぎて気持ち悪い。
再開します
断食三日目(断食開始から46時間)
~朝の清掃中~
ゴンッ!!!(雑巾掛け中にぶつかる)
伊織「いったぁ…!ちょっとアンタ!どこに目ぇ付けてんのよ!」イライライライラ
真「あぁ…?伊織の方がコース外れてぶつかってきたんだろ…?」ピキピキ ギロリ
伊織「はぁ?何よその態度。喧嘩売ってんの?筋肉バカが舐めた口利くんじゃないわよ」ギロリ
真「…その提げてるウサギと一緒に丸焼きにして食ってやろうか?」ビキビキ
伊織「上等ぉっ!!!食ってみなさいよコラアアアーーーッ!!!!」
P「はいはいそこまで」ガシッ
律子「仲良くしなさいって。伊織食べたって美味しくなんかないわよー」ガシッ
ギャースギャース!!! ハナシナサイヨッイッ!!! ハナシテヨッ!!!
春香「な、なんかどんどん皆が険悪な雰囲気に」
千早「五月蠅いわね…。絆がどうとか言ってたのはどうなったのかしら…」イライラ
これ終わった足で食べ放題連れていくんだろ?
あずさ「伊織ちゃんは低血圧だから…この朝5時半起床で6時から清掃というのも辛いのかもしれないわね」
真美「どっちにしろお腹空き過ぎてロクに寝れたもんじゃないけどねー…」
春香「あはは…そうえば美希どこに行ったんだろ」
亜美「ゴミ捨てに行ってる途中で庭で倒れてるの見たよ。寝てるんじゃないかなー」
春香「…………た、貴音さんは?」
響「貴音は奥の涼しい部屋に寝かせてるぞ。力が全く入らない的な事を言ってた」
響「声は出てなかったけどなー」
春香「…そうえば昨日のお風呂の時も、律子さんと小鳥さんで引き摺って連れて行ってたね」アハハ…
雪歩「後26時間…絶望的に長く感じますぅ」
雪歩「ただでさえ昨日から時間の流れが3倍位に感じてるのに…」ヨロリ
響「26時間で済むか分からないけどな…。昨日Pが言ってたろ?」
響「誰かがギブアップしたら、一人ギブアップするごとに」
響「残りの人に3時間…断食タイムが追加されるって。今のとこは誰も居ないけど…」
真美「だったら全員でギブアップすれば良いじゃんと思った瞬間に、出来るのは先着3人までってルール加えるトコが下衆だよね…」イライラ
亜美「このルールがあるから『私はお前達の為に我慢してやってる』的な思考も産まれちゃうのがキツいね……」グッタリ
春香「それにしても、Pさん達は余裕あるよね」
雪歩「歳を食うと、空腹感にも鈍感になるんじゃないかな…」ドンヨリ
亜美「まぁよかったんじゃない?今やよいっちはお風呂掃除に行ってるから」
亜美「兄ちゃん達が止めてくんないと、どっちかが死ぬまで放置してただろうしね…」アハハ…
真美「そろそろ人肉でも良くなってきてるからね…おこぼれにあずかってたかも」
真美「あ、そうだ響ん。ハム蔵…」
ハム蔵「!ヂュヂュー!!」
響「止めろよ…自分のだぞ」
ハム蔵「ヂュヂュッ!?」ゾクッ
※仲裁後
伊織「…………ねぇ、真」グッタリ
真「何…………?」グテッ…
伊織「人類が生き残る為には……犠牲は…つきものよね」
伊織「このまま全滅する位なら……一人の尊い命で……ありがたく…」
真「そうだ………ね。いよいよとなったら…そうするしかないかもしれない」
伊織「じゃあ……誰いく?私は決めてるんだけど……いちばんおいしそうだし」じゅるり
真「ボクもだよ……胸肉は譲らないからね。…一応、誰狙ってるかせーのでいう?」
伊織「いいわよ…せーのっ」
真・伊織「ひびきっ!」
響「なんで自分なんだっ!!!」
響「あぁもうっ!ツッコませないでくれよ。これでまた貴重なエネルギーが…」ガシガシ
伊織「なんでよ……。私と真の二人から食べちゃいたいって言われてるのよ…?」
真「名誉な事じゃないか…」
響「その台詞をそのままの意味で使ってる人間初めて見たぞ…」ゾワワッ
真「響を食べたい(物理)」
響「うるさいっ!!!」
更に6時間経過(断食開始から52時間)
P「うわ…酷いなこりゃ」
ぐでー 死 々 累 々
雪歩「真ちゃん…今、何時?」
真「2分おきに聞かれても困るよ雪歩……」
雪歩「嘘だあ…絶対前に聞いてから1時間は経ったと思ったのに……」
雪歩「今ね、お腹いっぱい焼き肉を夢を見て……」
美希「食べ物の話するなの。殺すの」
雪歩「やってみなよ……」
P「……………」タラリ
律子「…断食挑戦中の様子を録画しておいて、ローカル局に持ち込んで使ってもらおうとか考えてましたけど」
律子「この様子じゃ無理そうですね」ピッ(録画消し)
P「だな…。得るものに対して、アイドルとして失うものが大き過ぎる」
P「放映されたら、間違い無く抗議も殺到するだろうしな…」
律子「まぁ企画考えたPさんは、夜道は歩けないでしょうねぇ」
P「…………じゃ、じゃあな皆。あと少しだから一緒に頑張ろうぜー」ガララッ スタスタ
雪歩「あと少し…?あと少しって言ったよアイツ…」
美希「よし、後で殺すの」
春香「やめなよ…そんなトコで団結してどうするの…」
春香(……でもホントに死にそう…何で私達こんなことしてるんだろ…)
春香(そもそもなんでこんな事務所に入って……なんでアイドルになんかなろうと…)グルングルン
真「もう駄目だ……最後に遺書を書かせてくれ………」ギュルルルル
亜美「あ、ヤキトリだー」クスクス
真美「エビフライも見えるよ→」クスクス
伊織「あ、何だか楽になってきたわ……」
春香(周りはなんかヤバイことになってるし……)
やよい「み、皆さんしっかりして下さい!気をしっかり持って!」
千早「ごめんなさい高槻さん………うるさい」グッタリ
やよい「ち、ちはやさん…」ジワッ
あずさ「Pさん達行っちゃったわね……」
雪歩「死ぬならせめて仏さんの前でとか思わないんでしょうか…」
雪歩「どうせアレは極楽には行けないでしょうけど…」
亜美「伊織んーブラ紐見えてるけどいいの?」
伊織「るさい…動けないつってるでしょ。…アンタだってスカートめくれてるわよ。パンツ丸見え…」
亜美「マジでー…でもどーでもいいや。どうせ……」
美希「そうなのどーでもいいの。ミキなんてどっちもつけてないし…」
真美「…あれ?なんであずさお姉ちゃん、肉まん二つも持ってんの?」フラフラ
あずさ「…え?肉まん?」
真美「一個ちょーだい」かぷっ むにゅっ
あずさ「ひゃんっ!ま、真美ちゃっ……それは…んんっ!」
真美「んんーちょっとしょっぱい。もー暴れないでよ、二つあるんだから一個位良いじゃん……」ペロカプ
あずさ「ラ、ラクダのコブじゃないんだから…や、やめぇっ…!」
春香(………何だこのカオス)
響「……………うぐっうぐぐ…」プルプル ボロボロ
響「うがーーーーーーーっ!!!」スクッ
響「もう限界だぞっ!!!自分は逃げるからなみんなっ!!!バイバイッ!!」ダダダッ! ガララッ ダダダッ!
ミーンミーン ツクツクボーシ ジジジジジ
真「凄い…立ちあがったぞ。えーと………アイツ」
伊織「元気ね……」
春香(………そうえば、貴音さんはどうしてるんだろ)
とうとう記憶領域までヤられてきた…
響「はぁっはぁっ」ダダダダッ
響(自分なら、この山奥でも野性の勘で下山する事は出来るっ)
響(そして誰か人と出会う事が出来たら、事情を話して警察に電話を…)
響「んなっ!?」ピタッ
ギラギラギラッ トゲトゲトゲトゲ
響「な、何で出口にこんなものが………」
坊主「フフフ、驚いたかい?」ザッ
響「っ!クソ坊主っ!」
坊主「この有刺鉄線は寺の周り全てに配置してある。オプションで触れたら電流が流れる仕組みにもなってるがね」
坊主「いやーこの合宿をやると毎回一人は出るんだよなぁ逃亡するヤツが。君のその表情、昔のP君の事を思い出すよ」ハハハ
坊主「さ、戻った戻った♪」はっはっは
響「ぐぐぐぐぐ………」ギリギリ
坊主「じゃ、残りの合宿がんばるんだよ~」
響「……………」ギリギリ スタスタ
響「ちくしょう!」ガクッ
響「酷いっ!酷過ぎる!こんなの人間のやる事じゃないぞっ………!!」ボロボロ
響「ギブアップすら許されないのかっ!この合宿はぁっ!!」バンッ!!
響「………ギブアップ?」ピタリ
P『ギブアップしてもいいぞ。その代わり、残りの全員に3時間のペナルティが与えられるけどな』
響「……………」ゴクリ
これだから獣臭いのは困る
響「はっ!自分は何を考えてるんだ!そんな、仲間を売る様な真似出来る訳…!」
―――このまま全滅する位なら
響「ぐぅっ!か、考えるなそんな事っ!!大丈夫なんだ!あとちょっと我慢すれば皆で…!」
―――どうせ一人がすれば、後の二人は雪崩の様に。そうなれば有耶無耶になる
響「騙れぇっ!!」ガンッ!!
響「そういうのはもっと!せっぱつまったギリギリの人がする事で……あっ!」
響(そうえば、貴音はどうしたんだ?)
響(さっき貴音の寝てる部屋の横を通った時…障子が開いてた!)
響「くっ今頃そのおかしさに気付くなんて!貴音はどこへ…?まさか空腹を苦にじさ…探さないとっ!)ダッ!!
訂正
>>192
響「黙れぇっ!!」ガンッ!!
ヂューーーーーーー・・・・(断末魔)
響「貴音っ!貴音っ!どこへ……!」ダダダッ!
響「くそっ!セミの音が五月蠅くて、貴音の足音が聞こえないさー!」
響「あの体でそう遠くへは…あっ!」
貴音「…………」(響に背を向けてしゃがんでいる)
響「なんだ。こんなトコに居たのか」ほっ
響「どうしたんだ貴音ー。こんな草むらでしゃがんでると、虫にくわれるぞ?」ポンッ
貴音「…………」くるり(セミを口に咥えて)
響「――――っ!?うぎゃああああああああああああっ!!!!!!」
なんでだよクソ坊主wwwwwww
やよい「そうだ…精液は食事に入らないよね…!ねぇP…!」(マジ顔)
響「し、ししししししっかりしろ貴音ぇー!!!!」ゆさゆさっがくがくっ
貴音「五月蠅い。黙りなさい響」
貴音「何かの書物で読んだのです。セミは海老よりも美味だと…そしてこの捕まえているクモはちょこれいと…」フフフフ
響「そんな訳無いだろっ!!と、とにかく止めてくれっ!!!」
響(はっ!あそこに見えるのはたしかプロデューサー達の部屋っ!!!)
これでPが食べてたら終わるな
P「歌を歌って気を紛らすぞ」
P「曲は「愛LIKEハンバーガー」だ」
~P達の部屋~
小鳥「へ~そんな事になってたんですか。あ、そこのコーラ取ってください」ポリポリ
律子「酷い有様でしたよ…プロデューサー。終了時間をくり上げた方が良いんじゃないですか?あ、このドーナツ美味しい」モグモグ
P「そうだなぁ。もう理性を保ててる奴すら少数派だったし、もうちょっとしたら。おっレアカード出た」パリパリ
小鳥「へー今年は井端キラカードなんですね」
P「でもこれ俺持ってるんで、さっきの糸井と交換してもらえま…
ガラララララッ!!!!
響「プロデューサーああああ!!止めてくれっ!!貴音が………え?」
P「あ」パクリ
あ
P「い、いやこれは…
響「ああああああああああああっ!!!!!!」
響「汚いぞっ!!!何で食べてるんだーーーーーーーーーーっ!!!!!」
~同時刻・死体置き場~
「何で食べてるんだーーーーーーーーーーっ!!!!!」
皆「!!!!!!」がばっ!!!
伊織「方向はっ!?」
雪歩「こっちだよっ!!」
ダダダダダダダダッッッ!!!!!!
性的な意味で
真「あーーーーっ!!!」
春香「た、食べ物だーーーーっ!!!」じゅるじゅるり
真美「タベモノ…」ドバドバ
伊織「し、信じらんない…自分達は見回りされないと思って……」ワナワナ
千早「何が苦しいのは皆同じですかっ!!!」ずいっ
P「い、いやこれはだな。プロデューサーとしての権限というかなんというか…」
美希「うるさいっ!!!ミキにも食べさせるのっ!!!」ガバァッ!! ムシャムシャムシャ
アーミキミキズルイヨー! ワタシモワタシモ! ケガシタクナカッタラドキナサイッ!!! ケーキ…!!!
わーわーわー ドタバタドタバタ ムシャムシャもぐもぐパクパクパクパクッゴクゴクゴク!
P「全く………。俺の時は一週間だったというのに」
P「呆れたぞ、お前達の根性の無さには」やれやれ
伊織「アンタでしょうがっ!!」
雪歩「どの口がそんな事を…!」
亜美「亜美達のお菓子べんしょーしてよねっ!」
やよい「反省して下さい!」ぷんぷん
小鳥「ま、まぁまぁ皆。監督役は冷静さを持ってなきゃいけないから多少はね?」
響「口に食べカス付けて喋るんじゃないぞ…」ゴゴゴ
小鳥「ご、ごめんなさい…」ペコリ
律子「ごめんね皆。Pに唆されて…」ヨヨヨ
P「オイオイ…」
P(ま、まぁ殺されるかと思ってたのが、上手いこと怒りが食べる事へ変換されて)
P(ある程度発散されたのは助かったがな)
> やよい「反省して下さい!」ぷんぷん
かわいい
P「さて、それじゃあバレちまった事だし、一日早いが帰るとするか」
P「今からならバスも…貴音?」
貴音「…………」ピタリ
春香「どうしたんですか?貴音さん」
真美「そーえば、お姫ちんさっき全然食べてなくなかった?」
亜美「そーかも。油断してたら全部食べられちゃうと思って、必死で食べてたけどお姫ちんの手は見なかった気が…」
P「なんだ、貴音はまだ断食続行しようとしてくれてたのか」
P「偉いぞ貴音。今回の企画はお前の食費を抑える事も意図の一つだったんだが、その気持ちだけで俺は十分…」ポンッ
パタリ
P「………………え?」
伊織「お、音も無く倒れたわよ…?今のヤバい倒れ方じゃなかった…?」
断食ではなく粗食にすれば良かったのに
響「た、貴音~?」ソロリ
響「…手に持ったベビースターを離さない。い、一応…」スッ(脈を取る)
響「えーーーーーーっ!?」
P「ど、どうしたんだ響!?」
響「貴音、脈が無いぞ!!ベビースター持って口を開いて笑顔のまま固まってる!!!」
皆「ええええええええええええっ!?」
春香「えっ!?何がっ!?何でっ!?」
律子「餓死…?いえ、これはショック死…!?」
律子「食べられる事へのあまり感動と歓喜の衝撃に心臓が止まった…!?」
雪歩「そんな!一口も食べられないままなんてなんて皮肉なっ…!」
P「混乱してる場合かあっ!!!救急車救急車ーーー!!あと医者ーーーっ!!!!」
わいわいざわざわがやがや てんやわんや
./:::::\ /::::::ヽ
/::::::::::::;ゝ--──-- 、._/::::::::::::::|
/,.-‐''"´ \:::::::::::| つ
/ ヽ、::::| っ
/ ノ ヽ|
l ヽ l
.| ● u | いや、貴音は私の横に居ますし?
l , , , ● l
` 、 u (_人__丿 、、、 /
`ー 、__ /
/`'''ー‐‐──‐‐‐┬'''""´
馬鹿野郎!必要なのは医者じゃねえ
ラーメン屋だ
~それから一週間後~
亜美「嫌な…事件だったね」
真美「惜しい人を…亡くしたよね」
亜美「あぁ、今でも月とラーメンを見ると、お姫ちんの面影が……」
貴音「死んでません」ペシッ
真美「んっふっふ~ん。退院おめでとうっお姫ちん!」
雪歩「おめでとうございますぅっ!」
パンパンパンッ! パチパチパチパチッ オメデトー! ブジデヨカッター!!!
貴音「ありがとうございます。…ふふふ、なんだか少し照れてしまいますね」
貴音「少し大袈裟ではありませんか?」
貴音「元々二日目には完全に回復しておりましたし、皆もお見舞いに来てくれましたし」
響「いやいやいや、一度本当に死んでたんだから、検査をするに越した事ないぞ」
春香「一度は皆諦めかけてた時に、プロデューサーさんがカップラーメン持ってきたら…だもんね」
春香「ホント起き上った瞬間に食べ始めた時は、こっちの心臓が止まるかと思いましたよ」アハハ
貴音「なんと…全く覚えておりませぬが、その様な事があったのですね」
伊織「十杯も食べておいてよく言えるわね…」
響「…ま、貴音も無事に戻って来たし、グラビア撮影もなんだかんだ上手くいったし」
響「終わってみれば万々歳。めでたしめでたしだな」
律子「貴音の撮影は明日ってことになったから、明日は私に着いてきてね」
貴音「律子嬢に…?」
伊織「めでたしめでたしねぇ。あの地獄を見た後じゃ素直にそうも言えないけどね」ハァ
千早「そうね。でも私はあれを経験した事で、以前より食事を楽しい、美味しいと感じる様になったわ」
亜美「たしかにたしかに!何でもよく味わってカンシャして食べる様になったよね~」
真美「真美好き嫌い全部無くなっちゃったよ。偉いでしょ~」ンフフ
∩_∩
/ \ /\
| (゚)=(゚) |
| ●_● |
/ ヽ
/ i/ |_二__ノ
./ / / ) 精神を加速させろ
./ / / //
/ ./ / ̄
.ヽ、__./ / ⌒ヽ
r / |
/ ノ
/ / /
./ // /
/. ./ ./ /
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i ./ |_/
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春香「それに忍耐力も付いたよね。少々の辛い現場や罰ゲームじゃなんにも動じなくなったよ」
小鳥「ウフフ。そこに関しても最近よく電話で褒められてるわよ?」
小鳥「『765プロのアイドルは今時珍しく、根性があって好感が持てる』って」ウフフ
律子「昨日ローカルのB級グルメ番組に伊織達が出た時も、向こうのプロデューサー大絶賛でしたよ」
律子「『こんなに美味しそうに物を食べる人間は初めて見た』って」ウフフ
伊織「う…。そ、そういう言い方をされるとちょっと恥ずかしいわね」
伊織「仕方ないでしょ…ホントに美味しいと思ったんだから…///」
貴音「そうですね。真に美味なるものを食した時は、その感動を隠す事など一切出来ぬものです」ウンウン
春香「後は何と言っても団結力だよね。まぁ終わり方はあんなだったけど」
春香「私達はあの地獄を誰一人投げだす事無く戦った、いわば戦友!」
春香「あの一件で、私達の絆が深まった気がするよ…」しみじみ
春香「やるのはもう二度とゴメンだけどねっ」
アハハハハハッ! タシカニタシカニー モウシンデモヤリタクナイヨー ワイワイガヤガヤ
やよい「あっもうこんな時間ですね」
貴音「時間?これから何かあるのですか?」
あずさ「貴音ちゃんの退院祝いに、食べ放題のお店を予約しておいたのよ」ウフフ
響「勿論ラーメンもあるお店だぞっ」
貴音「まぁっ!食べ放題………。ここ一週間は病院食続きだった身としては、なんと心躍る言葉なのでしょう」キラキラキラキラ
律子「ほ、ほどほどにしてあげなさいね。無理だと思うけど」
亜美「よーしそれじゃあいっくよー!」
真美「真美ももうお腹ペッコペコだからね~グラビアも終わったし食べまくるよーん!」
雪歩「あ、そうえば貴音さんは明日撮影があるから…」
響「問題無いだろ。貴音の体型が変わってるとこなんて自分見た事ないぞ」
真美「お姫ちんの胃は宇宙だっ!」ケラケラ
貴音「あの…一つずっと気になっている事があるのですが」
貴音「プロデューサーはどこに行ってるんですか?入院中も一度も来て頂けませんでしたし…いけずな人ですね」ぷんぷん
伊織「あぁ…アイツなら、もう11日ばかししたら会えると思うわよ?新記録を作ってね」にひひっ
貴音「?」きょとん
~どこかの独房~
P「………断食ダメ、ゼッタイ」
P「今から断食合宿を行う!」 END
おしまい
最後まで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。
お腹一杯食べられる事ってこの上無い幸せですよね。そしてその流れで眠くなってる寝るのも無上の幸せ……
あ、一応言っておくとお姫ちんはセミ咥えましたが、食べてはないです。
響に書物で読んだと言ってるトコなので、セーフ。いや何がセーフかは知らないけど。
…ホントにエビみたいな味するんだろうか。
で、千早は?
>>306
72 58 80
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