P「青い海!」
亜美「白い砂浜!」
真美「照りつける太陽!」
雪歩「い、いぇええええええい!!」
真「そんな無理して付き合わなくても」
伊織「大体ここ海じゃ無くて川じゃない」
美希「砂浜じゃなくて石がゴロゴロしてる河原なの」
律子「泊まる場所確保出来なかったんだから仕方ないじゃない」
P「水道、トイレ、シャワーとか最低限の施設はあるから我慢してくれ」
あずさ「それにしても随分と山奥まで来ましたね~」
小鳥「キャンプ場の割に私達の他に人もいませんね」
律子「くれぐれも無茶な真似しないこと。スズメバチとかマムシにも注意よ」
やよい「分かりましたー!こっちから何もしなければ大丈夫なんですね!」
春香「熊に出会ったらどうすれば良いのかな……やっぱり死んだふり?」
千早「死んだふりって意味無いみたいよ。注意を逸らしながらゆっくり離れるとか聞いたことが……」
貴音「今宵の晩餐まで、私たちは何をして過ごせば良いのでしょうか……」
響「え?遊んだりテント立てたり食事の準備したりやることなんかいくらでもあるぞ」
小鳥「私とあずささんで買い出しに行きますから、後はお願いしますね」
P「はい。そちらも事故がないように気を付けて」
あずさ「大丈夫ですよ~。私がついてますから!」
律子「あはは……そうですね。こっちの監視は任せて下さい」
P「とは言っても見てるだけだと暇だなぁ……」
律子「皆も馬鹿じゃないですからそこまで注意する必要も無いですしね」
P「……そういえば下に行ったところに魚がたくさん泳いでるのが車から見えたな」
律子「そうでしたっけ……全く気付きませんでしたよ」
P「ちょっと食材調達がてら行ってきて良い?そんなに時間かからないと思うし」
律子「釣り道具一式持ちながら言われても……」
P「久しぶりに……頼むよ!」
律子「はいはい、分かりました。たまには良いんじゃないですか」
P「ヒャッホー!ありがとう!」
雪歩「あ、プロデューサーどこかに行くんですか?」
P「ちょっと魚を釣りにな。晩飯のお供だ」
響「それなら自分も行くぞ!そういうの得意だから任せてよ」
P「まあ竿も余ってるし来たいなら俺は構わないよ」
雪歩「じゃ、じゃあ私も……」
P「そっか、それなら行くか。多分15分もあれば着くと思うから」
響「ん?誰か追いかけて来てる……?」
美希「待ってぇぇハニー!!ミキも行くの!」ダダッ
P「え?釣りだぞ、お前そういうの全く興味無いだろ?」
美希「ハニーと一緒なら何でもいいよ」
P「……まあ美希が良いなら良いけど」
P「ついた!思った通りいるいる!」
響「おー、本当だ光ってる。自分達以外に誰もいないし釣り放題だぞ!」
美希「熱いよぉ……疲れたぁ……もうダメなの……」
P「言わんこっちゃない」
響「そういえばここって釣る時お金いらないの?」
P「ああ、この川は大丈夫なはずだ。ほれ、仕掛け」ゴソゴソ
響「ありがとー!やるぞ、雪歩ー」
雪歩「あ、私は見てるだけだから」
P「え?ここまで来たのに?」
雪歩「景色見ながらボーっとするのも良いかなって……」
P「確かにさっきの場所騒がしいもんな」
雪歩「そ、そういう訳じゃないんですが……」
響「できたー!」
P「おっ、はやいな。じゃあこれサビキ用のエサで釣った魚はこのビクに頼む」
響「了解!」
P「俺もちゃちゃっと準備して……」
美希「竿が余ってるならミキもやりたい!」
P「あ、復活したのか。結構面倒くさいぞ?」
美希「ふふふん、ミキにかかればこんなの朝飯前だから」
雪歩(風が気持ち良いし空気もおいしいなぁ)ボーッ
響「やったー!鮎が一度に三匹もかかったぞー……って何してんの」
P「あああああ、強引にやったら……」
美希「あ゛ー!!もう、何でこうなるの!!」
P「だから準備は俺がやるって言ったのに……」
美希「だって、響の見てたら簡単そうだったんだもん」
響「……何か大変そうだけど、頑張ってね」
雪歩(水が綺麗……あ、あの青くてキラキラした鳥なんだろ……)ボーッ
美希「やったー!やっと完成したの!」
P「ははっ、良かったな……」
子どもの頃鮎釣りってサビキでやってた気がするんだけど変?
美希「うわっ……すごい匂いだね……それにベタベタしてる」
P「そのぐらいじゃないと魚が来ないんだよ。それをこのカゴにつめるんだ」
美希「ん」グイグイ
P「あー、固めないようにな。そうすると餌が流れないから」
美希「そういう事は先に言ってほしいの……」
P「……で、後は響がやってるみたいに上流の方に投げて流してく」
美希「はーい!じゃあ行ってくるね!」ダッ
P「……疲れた」
雪歩(あ、あんなところに……タヌキ……かな?……あ、行っちゃった)ボーッ
美希「ハニー、ひっかっかったぁ!」
P「あー、無理にするな!色々な方向から引っ張って……」
響「やったー!塩焼きサイズが釣れたぞー!」
美希「ハニー、絡まったぁ!」
P「そういう時は落ち着いて、慌てずにゆっくりこうやって……」
響「……何か変わったのが釣れた。何だろ」
美希「ハニー、仕掛けおかしくなったぁ!」
P「あー、待ってろ!俺がやるから!」
響「お、あのポイントなんか良さそうだな」
美希「うわぁぁん!ハニー、針が刺さって痛いよぉ!」
P「だから針を持ちながら移動しろって……深くまでいってないから大丈夫だ」
響「あ、逃げられた……勿体ない事しちゃったなぁ」
美希「ハニー、全然釣れないの」
P「……そりゃ餌がなくなってるからな」
美希「あ、ほんとだ」
P「……」
響「うぎゃー!何で自分と同じ場所で釣るんだよ!」
美希「だってまだミキ一匹も釣ってないもん!」
響「別に他の場所にもいるって……あ、そこは自分が今入れ……ああああ」
美希「あー!!ミキの仕掛けがぁぁ……」
雪歩(あ、カニだ。こんなところにいるんだぁ。そういえば真ちゃんカニ好きだったような……?)ボーッ
P「というわけで先客がいる場所では釣らないように……」
美希「はぁい……」
響「何とか直って良かったさー……」
P(あれ……まだ俺一匹も釣ってないぞ……)
ポチャッ
美希(上の方に投げて……ゆっくり流して……)ジー
ググッ ビクビクッ
美希「!!」スッ
美希「やったー!!ハニー、見て見て!二匹も一緒に釣れたよ!」
響「おお、すごいなー。自分も負けてられないぞー!」
P(……まあいっか、楽しそうだし)
美希「ねぇ、どうやって魚外すの?」
P「はいはい、今行く」
ガラガラ
雪歩(あ、またやり直し……石積むのって難しいなぁ。次は30段ぐらい目指そうっと)カチャカチャッ
P「ゴミは……うん落ちてないな。雪歩ー、そろそろ戻るぞ」
雪歩「え?もうですか?」
P「なんだかんだで2時間ぐらいはいたと思うぞ。……てかお前どんだけ石の塔建ててるんだ」
雪歩「あ、これは……その……」
美希「雪歩見てー、響とミキで釣ったお魚だよ!」
雪歩「こ、こんなに……!?数えきれないよ」
響「へへーん、皆喜ぶぞー」
真「いっくよー!」
バシャーン
真「プハァ」
伊織「よくあそこから飛び込めるわね……」
真「伊織も一度やってみなよ。気持ち良いよ?スリルもあるから楽しいし」
伊織「断固拒否するわ」
真「ちぇー、面白いのに……それじゃもう一回行ってくるよ!」バシャバシャ
伊織「本当に怖いもの知らずね……」
伊織「まあ……確かに少しは興味あるけど」ボソッ
亜美「じゃあ行くしかないっしょー!」
真美「いおりんも羽ばたこうぜ!」
伊織「あ、あんた達いつの間に!?」
真「あ、皆も来たんだ」
亜美「いやー、見てたら亜美達も我慢できなくなってねぇ」
真美「でも一番やる気があるのは……」チラッ
伊織「は、はぁ!?私は無理やり連れてこられただけで……」
伊織「で、どうやって飛び込めばいいのよ」
真「どうって……こうやって普通に」ピョンッ
バシャーン
真「……って感じかなー」
亜美「ふむふむ……」
真美「なるほど、分からん」
真「まあ、とりあえず怪我しなかったら何でも良いんじゃない?」
伊織「分かってはいたけど全然参考にならないわね」
伊織「ちょ、何で私が最初なのよ!離しなさい!」
亜美「良いじゃん良いじゃん!一番やりたがってじゃん!」グイグイ
伊織「だから何捏造してんのよ!!」
真美「へいへい、男らしくないぜぇ」グイグイ
伊織「わ、分かった!私がいくから引っ張らないで!落ちたらどうすんのよ!」
亜美「ほい」パッ
伊織「キャッ……あ、ぉ……きゅ、急に離すなぁ!」
真美「注文が多いなー」
真「まだぁ?もう行って良い?」
伊織「ダメ!!万が一の時のためあんたには待機してもらわないと……」
伊織「良い?押さないでよ……?絶対押さないでよ……?」チラッ
亜美真美「「ウィ」」
伊織「言っとくけどふりじゃないから!本当にやめなさいよ!」
真「早くしてよ、伊織!」
伊織「わ、分かってるわよ」
伊織(……お、思ったより高いわね……もしかしたら5mぐらいあるんじゃない……?)
亜美「何ボーッと立ち尽くしてるの?」
真美「……まさかビビってるんじゃぁ……」
伊織「そ、そんなんじゃないんだから……ただ分析してるだけで……」
真「あー、もう!いつまで立ち泳ぎしとけば良いのさー」
伊織(無理!この高さ無理よ!!お腹打って死んじゃうパターンじゃない!!)ビクビク
亜美「いーおーりーんー」
真美「まーだーなーのー?」
伊織「も、もうシミュレーションは終わったわ!次はどうやって華麗に……」
亜美「チキンー」
真美「びびりー」
真「へたれー」
伊織「う、うっさいわね……行くわよ!行けばいいんでしょ!?」
伊織「……」ガタガタ
亜美「あのさぁ……」
伊織「だ、黙って見てなさい!今集中してr」
ドンッ
伊織「ヒッ」
真「あ」
伊織「……ひゃあああああ」
ドボォォン
亜美「すんごいカッコ悪い落ち方したね→」
真美「真美達がスペシャルなポージングしてお手本になってあげようよ!」
真「もしもーし、大丈夫?」
伊織「……怪我したらどうしてくれんのよぉ!ばかぁ!!」グスッ
真「ボクに言われても……」
ちょっと相談なんだけど
母がいつも食べきれない畳の料理を作って困っています
僕の家は父母姉兄僕の五人暮らしなのですが、
父は自分で買ってきたものか外でしか食べないので
母姉僕で食べるのですが母と姉は
あまり食べないので僕が食べるしかありません
僕自身もわりと少食なのでツラいです
そんでさ、大食いの兄いるんだけど今独り暮らししてるわけよ
でも兄がいたときと同じくらいの畳作りやがるからアホかと
俺自身食べ物残して捨てるのとか
大嫌いだから無理に食べちゃうんだよね
小鳥「ニンジン、キャベツ……あとピーマンも」
あずさ「しいたけ、エリンギ、とうもろこし~♪」
小鳥「あ、タマネギとナス安いですね!これは買いでしょう!」ポイポイ
小鳥「牛肉と、豚肉と……あと鶏肉も……あ、これ安い!」ヒョイヒョイ
あずさ「ウインナーとハムも入れておきましょう。お肉はやっぱりたくさんある方が」ポイポイッ
小鳥「そうですね。皆若くて育ち盛りだから……くぅぅ」
あずさ「大丈夫です、私たちもまだまだ大きくなりますよ~」
小鳥「あずささんはそれ以上大きくならない方が……」
あずさ「はい?」
小鳥「紙コップとか割り箸って持ってきてますよね?」
あずさ「はい。調味料もちゃんとあります」
小鳥「よーし!お使い終了!」
あずさ「あの……飲み物が……」
小鳥「あ」
小鳥「んー、飲み物はお茶で良いですよね」
あずさ「そうですね。ジュースは食事中にはあまり……」
小鳥「これで大体揃い……!!あ、あれってCMでやってる新発売の……」ゴクリ
あずさ「ほ、本当ですね」ゴクリ
小鳥「お酒……これを2本だけ買っちゃいましょう!」ガシャッ
あずさ「そうですね~、でもこのウイスキーも捨て難いですよ」ヒョイッ
小鳥「あずささんは強烈なの飲みますね。前はほとんどお酒飲んで無かったと思うんですが」
あずさ「がんばりました!」フフン
小鳥「このチューハイも美味しそうです!あ、あのビールも魅力的!」ポイポイ
あずさ「ちょっと強めのもいくつか……お酒を割るためのジュースも一杯買っておきましょう♪」
小鳥「はい!おつまみも忘れずに!」
あずさ「夜が楽しみですね~」
小鳥「ま、不味いです……予算にかなり余裕があったはずなのに……」
あずさ「あ……」
小鳥「……」
あずさ「……」
小鳥「……ま、まあ何とかなりますよね!」
あずさ「は、はい。たまには良いと思います!自分へのご褒美を……」
小鳥「ですよね!大人も楽しまないと!」
あずさ「うふふ」
やよい「えー、私はいいよ。あんなに高い所怖いもん」
亜美「んー、しょうがないな→。じゃあこの網で晩ご飯のお供でも捕まえる?」
やよい「あっ、それ良いかも!お魚が泳いでるのも見えるし!」
真美「じゃあ一番たくさん捕まえた人が勝ちね!」
バシャバシャ
亜美「そりゃー!まてぇ!!」
真美「股下とは卑怯な……!大人しく網に入るのだ!」
やよい「あー、そっち逃げないでー!」
亜美「おかしい……全然捕まんなーい!」
真美「反応速度良すぎ……オリンピックで優勝出来るよ……」
やよい「うぅ……難しいね」
P「おーい、戻ったぞー」
伊織「遅かったじゃない」
響「見てみて!大漁ー!!」
真「本当だ、これならこの人数でも全員食べられそうだね」
律子「どれどれ……あ、凄い。こんなにたくさん」
美希「律子、ずっと本読んでたの?泳げなくても色々遊べるのに」
律子「あら、私はこれでも結構楽しんでるわよ。あと"さん"を付けなさい!」
雪歩「ん……?やよいちゃん達何してるの?」
律子「さっきからずっと魚追っかけまわしてるみたいよ」
バシャバシャ
亜美「あ、真美そっちに逃げた!!」
真美「了解!!あっ、やよいっちー!」
やよい「はわわっ……あぅ……ごめんね、また逃げられちゃった……」
響「泳いでる魚追いかけてもそうそう捕まらないと思うよ」
亜美「えー……だって結構近づけるんだよ?」
真美「そうそう、あと一歩って所でススーッってどっか行っちゃうんだってば……」
P「泳いでる魚じゃなくて隠れてる魚を狙った方が簡単だぞ」
やよい「隠れてる魚……ですか……?」
P「そうそう、あの草の陰とか良いんじゃないか?」
響「うん。こうやって下の方に網を置いて草を踏んずける!……あ、入ったぞ!」バシャバシャ
やよい「えっ!?……本当だー!響さんすごいですー!」
P「網の方に魚を逃げるように追い込むのがポイントだな。あと石の下に手を突っ込んで取ったり」
亜美「ほほぅ……なるほど」
真美「そんな技があったのか……」
亜美「こことかいかにも……って感じだよねー」
真美「うん、じゃあ真美が下で網を構えてるからお願い!」
亜美「よっしゃー、やったるでー!」
やよい「この石の下は……あっ!何か今……」
亜美「兄ちゃん見て見て!捕れたよ!」
真美「エビも入ってるよーん!」
P「お、エビまでいたのか!」
やよい「プロデューサー、やりました!手づかみ出来ましたぁ!」ピチピチッ
P「もうそこまでマスターしたのか、やよいはかしこいなあ!」
響「やっぱり子供は飲み込みが早いよね」
P「ぶっちゃけ見た目はお前も大して変わらんけど」
響「!?」
春香「ふんふんふーん♪」バシャバシャ
千早「そろそろ休憩しない?ずっと泳ぎっぱなしだったから」
春香「そうだね。結構疲れたかも」
千早「それにしても相変わらず春香の犬かきのスピードには驚かされるわ」
春香「えへへ、そうかな?泳ぎはちょっとだけ自信あるんだ!」
千早「下手したら男の人のクロールよりも速いかもしれないわね」
春香「えぇ~、それは言いすぎじゃない?」
千早「そうでもないと思う……本当に」
千早は水の抵抗が少なくていいな
真「あ、こんなところにいたんだ」
春香「そろそろ戻らないとダメかな?」
真「多分まだ大丈夫だよ。あずささん達も戻ってきてないし」
千早「食材を買える場所まで結構距離があるのかしら」
真「かもね」
春香「呼び戻しに来たんじゃないって事は真も泳ぎに来たの?」
真「いや、もう十分泳いだよ。ただこのあたりなら広いから水きりしやすいかなって」
千早「確かにここならいくらでも出来そうね」
真「あ、この石なんか良さげ……それっ」シュパパパパパパパパパパパパ
春香「えっ……何回跳ねたか分かんなかったよ……」
千早「20回はこえてたと思うけれど……」
真「うん、まあまあかな」
春香「ど、どうやって投げてるの?私いつも1回も跳ねないんだけど……」
千早「私も精々5回ぐらいかしら……」
真「どうやってって……普通にこうやって」シュパパパパパパパパパ
春香「ふ、普通に……えいっ!」ドボン
千早「春香……」
春香「な、何がダメなの!?何がいけないの!?」
真「いや、まずフォームがサイドじゃなくてオーバー寄りになってるし……」
千早「はっ!」シュパパパパ
真「千早は勢いが足りないのかな、あと入水角度ももう少し水平になるように変えてみて」
千早「勢いと角度……」
春香「……そんなに色々考えるんだ」
真「最初の内だけね、後は自然と身体が覚えるよ。春香はそれ以前の問題だけど」
春香「あぅぅ……」
真「あはは、ボクが教えてあげるから大丈夫だって」
真「違う!それじゃ跳ねないよ!もっと水平に!」
真「石を離すタイミングも考えて!あ、ちょっと早いよ!」
真「腕の重さも利用して、そう!後ちゃんと投げる場所に意識集中させて!」
春香「はいぃ!」
千早(スパルタ……)
春香「えええい!!」シュパパパ
千早「春香、やったじゃない!」
春香「もうダメ……腕が限界……」
真「うん、結構上達したね。後は今まで説明した事に加えて腕の力を出来るだけ利用すると良いよ」
真「それから着水地点も考えて……うん、大体岸から5m前後かな」
春香「頭パンクしそう……」
真「えっ、そんなに難しい事言ってないよ?」
千早「……つまり、とにかく練習すれば良いのよね?」
真「そうだね、体で覚えた方が早いかな。回数をこなしたら嫌でも身に付くよ」
春香(こんなことする機会そうそう無いような……)
真「とうちゃーく!」
春香「やっとついたぁ……ごーる……」
真「春香、ちょっと疲れすぎじゃない?」
千早(泳いだ後にあれだけ運動したらそうなるわよ)
P「お、戻ってきたのか。呼びに行こうかと思ってたところだ」
小鳥「食材買ってきましたよー!」
律子「ありがとうございます、結構時間がかかったみたいですけど、そんなに遠かったですか?」
あずさ「行きは何事も無く行けたんですが、帰りに私がナビを設定したら何故か迷ってしまいまして……」
律子「ナビを使っても……」
P「よーし、とにかく全員揃っ……」
P「あれ……?そういえば貴音は?」
P「くそっ……電話してもダメか」
響「貴音ー!どこ行ったんだー!?自分が悪かったー!」
伊織「あんたは何もしてないでしょ」
春香「貴音さーん!出てきてくださいー!美味しいご飯が待ってますよー!」
真「早くしないと全部食べちゃうよー!」
あずさ「貴音ちゃん迷子になっちゃったのかしら……」
真美「それは無いと思うけど……川が流れてるし……」
亜美「そうそう!多分まだどこかで遊んでるだけだって!」
美希「でも……森に行っちゃったかもしれないよ」
雪歩「も、もしかして帰り道が分かんなくなっちゃったのかな?」
やよい「そ、そんな……もしこのまま夜になったら……」
千早「……少なくとも戻って来るのは難しそうね」
律子「申し訳ありません、私がいながら……」
小鳥「だ、大丈夫ですよ!貴音ちゃんならひょっこり戻ってきますよ!」
P「……とにかく手分けして探しましょう」
>>60
ふんづげるぞ!
24年後に
P(ダメだ……見つからない……)
P(山の中で迷子ならまだ良い)
P(もし川で溺れてしまっていたら……)
P(俺は……俺は……)
P「……貴音」ボソッ
貴音「お呼びでしょうか?」ガサッ
P「ヒッ!!……な、何で茂みの中から現れるんだ……?」
貴音「あなた様に呼ばれたので」
P「今まで何してたんだよ!!皆心配してたんだぞ!!」
貴音「はて……亜美と真美に伝えていたはずですが」
P「え、聞いてないぞ」
貴音「ふむ、聞き流されてしまったのでしょうか。確かに森の中を散策すると」
P「……知らない場所で単独行動は危険だ。それもこんな山奥なら尚更だ」
貴音「……申し訳ありません」
P「ったく……もし迷ったまま夜になったらどうするつもりだったんだ?」
貴音「それは心配に及びません。太陽の位置さえ分かれば、元いた川の方向はおおよそ把握できます」
P「……それでもだ!とにかくこういった場所は危ない。絶対に複数で行動しないと駄目なんだ」
貴音「……承知しました、ご迷惑をおかけしました」ペコッ
P「分かってくれたならそれで良い。無事でよかったよ……で、気になってたんだがお前の袋の中に入っているのは?」
貴音「マツタケです」
P「ふーん……えっ!!?」
P「生えてたの?」
貴音「はい。風に乗って微かにマツタケの香りがしたため、私は森に」
P「どんな嗅覚してるんだよ……響でも分からないだろ」
貴音「なんと、てっきり皆も気付いてるものとばかり……」
P「いや、お前だけだって……マツタケってもっと手入れされた山にあるもんだと思ってた」
貴音「探してみるものですね」
P「しかしすごいな。相当貴重だぞ」
貴音「ふふっ、苦労した甲斐があるというものです」
P(……勝手に取って地主に怒られないかちょっと不安だ)
亜美「うわー、野生のマツタケだー!」
真美「WOW!ナチュラルマツターケー!」
やよい「初めて見ましたー!良い匂いですー」
P「まあそれは後でゆっくり見てくれ。シャワー浴びて着替えたら、テントの準備だ」
美希「ミキもう疲れたぁ……寝る前にテント作ろうよ」
P「暗くなってからじゃ作業しにくいだろ」
美希「じゃあ、もうテント作らなくて良いと思うの」
P「お前の寝る場所が無くなるぞ?」
美希「ハニーと一緒に寝るから大丈夫だよ?」
律子「馬鹿な事言ってないで、さっさと身体洗って来なさい!」
美希「えー、本気なのに」
P「場所は……うん、このあたりが良さそうだな」
P「杭を地面に埋め込んで……」ガンガン
春香「スリーブにポールを通して……」スルスル
千早「アウターテントをかぶせて……」
P「よしっ完成!」
小鳥「こっちも終わりましたよ」
律子「人数が多いとスムーズですね」
亜美「思ったより面倒だねー……これならロッジの方が良かったんじゃない?」
P「これだけで小屋代がタダになるんだ!そう考えたらこのぐらい」
伊織「でも、クーラーも無いし虫も入ってきそうよ」
P「山だし涼しいはずだ。それに蚊取り線香があるから大丈夫、多分」
P「よーし、良い時間になってきたな。そろそろ食事にするか」
貴音「ついにこの時が来ましたか……!」ガタッ
律子「じゃあ食材の下準備班と火起こし班に分かれてもらおうかしら」
春香「私は食材……ん?」
ザッ
冬馬「やっと着いたぜ……何でナビ使ってるのに迷うんだよ」
北斗「もしかしたら変なモノがいるのかもね。皆さんどうも、後から失礼し……あ」
冬馬「て、てめえら!何でこんな所に……」
P「そっちこそ何で……961プロがこんな辺鄙な場所に来るとは……」
翔太「今回はプライベートの遊びだからねー。北斗君の車で連れてきてもらったんだ」
P「そうだったのか。言っとくが食い物はやらんぞ」
冬馬「いらねえよ!!北斗、翔太あっちの方行こうぜ」
北斗「そんなに慌てなくても……それじゃあエンジェルちゃん達チャオ☆」
翔太「じゃあねー」
笑太「じゃあねー」
春香「やよいー、ピーマンのワタと種お願い!」トントン
やよい「はい、分かりましたー!ちょっと待ってくださいー!」トントン
あずさ「鶏肉切り終わりました~」
律子「じゃあこの皿にお願いしますね」
貴音「皆、見事な手際の良さ。感心します」
千早(四条さん何もしてないような……)
小鳥「クゥゥ……やっぱり目に染みるわぁ」トントン
春香「千早ちゃん、ごめん!ちょっとどいて!」
千早「え……あ、ごめんなさい」
やよい「ピーマンオッケーです!ナスも一緒にやっておきました!」
律子「大きめの魚は塩焼きにでもしますか?」
小鳥「そうですねぇ……魚は」
千早(……あれ?私もいらない?)
まな板っていうなよ
まな板って
響「こうやって……空気が入りやすいように炭をセットして」
響「着火剤を投入して、チャッカマンで点火!」ボォォ
真「後はひたすら扇いだら大丈夫かな?」
響「もう少し待った方が良いと思う。その内火が分散してくるから」
雪歩「あ、そうなんだぁ……」
響「……そろそろ良いかな」
雪歩「それじゃいくね」パタパタ
真「よーし!」ブンブンブンブン
響「うわぁぁぁ!風圧で炭が吹っ飛んじゃうぞ!もう少し優しく!」
真「はーい……」パタパタ
雪歩「……それにしてもこれ……熱いね」パタパタ
亜美「椅子のセット完了!」
真美「皿のセット完了!」
美希「お箸の準備完了なの!」
伊織「コップもオッケーよ」
亜美「よし、仕事おーわり!」
真美「いやぁ疲れた疲れた」
美希「ミキ、かなり頑張ったって思うなー」
伊織「私たちだけ仕事量が少ないのは気のせいかしら……」
春香「食材の準備終わりましたよー!」
P「よし、お疲れ様!後は食べるだけだ!」
真「もう汗だくですよ……」
雪歩「ものすごく熱かったですぅ……」
P「じゃあ各自好きな飲み物をコップに入れて……」
「「「「カンパーイ!!」」」」
律子「……ちょっと飲料買いすぎじゃないですか?」
小鳥「ピヨッ!?」
あずさ「そ、そんなことないですよ~、夏ですから……」
律子「そうですね、大人しか飲めないですね」
小鳥・あずさ「「ごめんなさい……」」
やよい「はぁ……ほっぺたが落ちそう」
亜美「へへっ、もーらい!」ヒョイッ
伊織「!!何すんのよ、それは私の!」
真美「おっと油断したな!いただき!」ヒョイッ
伊織「あ、また!自分で焼いたの食べなさいよ!」
亜美「普通目の前に食べれるのがあったらそっち優先するっしょ」
伊織「はぁ!?私が焼いたのよ!?苦労して育てたのに!」
真美「はぁ、大人げないなぁ……」
伊織「あんた達にだけは言われたくないんだけど」
やよい「喧嘩はやめようよー……楽しく食べた方が美味しいよ」
亜美「う、ごめんよぉ……」
真美「許しておくれ……」
伊織「……確かに、やよいの言う通りね。怒ってごめんなさい」
やよい「はい、仲直り!ご飯は笑顔で食べるのが一番!」
響「……」
貴音「どうしました響。早く食べないと私が食べてしまいますよ」モグモグ
響「いや、いつもながら貴音の胃ってどこと繋がってるんだろって思ってさ。あとあげないぞ」
美希「確かに不思議だよね。貴音の体積越えてるんじゃないかって時まであるし」
貴音「ふむ、響と美希が釣りあげた魚。まこと美味です」モグモグ
響「そ、そう?喜んでもらえて良かったさー」
美希「ミキが釣れたのはハニーのおかげだけどね。いっぱい迷惑かけちゃった」
響「うん、あれは酷かった!怒らなかったプロデューサーもすごいぞ」
美希「でももう大丈夫だもんねー!次は響より釣っちゃうの!」
貴音「この塩加減がまた……身にも魚の旨みがあり至高の一品となっていますね」モグモグ
響「貴音は本当にぶれないなー!」
真「うーん、おいしい!やっぱりこういう場所で食べると違うよ!」
千早「星空の下で自然の風に包まれながら食事、普段経験出来ないわね」
雪歩「本当、すごく星が綺麗。いっぱいキラキラしてる……」
春香「雲が無くて良かったぁ、一面の星空ってやつだね!」
雪歩「……あ!流れ星!」
千早「私も見えたわ!ふふっ、願い事は無理だけど良いことありそうね」
真「えっ!?どこどこ!?ボク見えなかったよ……」
春香「私も……よーし、絶対に見つけるんだから!」ジー
雪歩「……って春香ちゃんの焼いてたお肉焦げてるよぉ!」
春香「うわぁ!……うん、このぐらいならいけるいける」モグモグ
千早「春香って思ったより逞しいのね」
あずさ「律子さ~んも飲みましょうよ~。今夜はパーリィですよぉ!」
律子「私は未成年です!あー、だから嫌だったのよ!」
小鳥「ぐへへ、プロデューサーさんもこっち来て下さいよぉ。グイッとやりましょうやぁ」
P「お、俺は明日運転しなきゃならないんで遠慮しときます!」
あずさ「2人ともノリ悪いですよー。のりわるこさんになっちゃいますよ~」
小鳥「へっ、お若いからってかわいこぶらないでくださいー。ブーブー」
P「そ、そういうわけじゃ……俺には理由が……あ!」
あずさ「プロデューサーさ~ん、メガネを返してほしかったら取ってみなさい~」
小鳥「ほほぉ、谷間に差し込むとはあずささんならではの芸当!お見事!」
あずさ「あらあら~、それほどでもぉ」
P「あかん、もう手がつけられん……」
律子「……私が取ります。はい、どうぞ」
あずさ「ああん、律子さんのいけずぅ!そこはプロデューサーさんが取る場面ですよ!ぷんぷん!」
P(俺も自分で取りたかった……なんて言ったら律子にしばかれそうだ)
律子「皆食べ終わったみたいですし、そろそろ片づけましょうか」
P「そうだな。道具洗い、ゴミまとめ、その他作業を適当に分担してやってくれ」
伊織「そこの酔っぱらい2匹はどうすんの?」
律子「絡まれても無視すれば無害……なはずよ。多分、きっと、恐らく」
貴音「うっ……とてつもない酒の香り……」
響「自分……鼻がひん曲がりそうだ……」
春香「じゃ、じゃあ小鳥さんとあずささんの面倒は私が……」
P「……大丈夫か?」
春香「はい!えーっと、確かお酒を取り上げてお水を飲ませてあげたら良いんですよね?」
律子「ええ。聞くだけだと簡単そうな作業……ね」
小鳥「みんなもー、もっと飲みましょうよ~!二日酔いなんて何とかなりますってう゛ぁー!」
あずさ「もっとぱーりぃしないと人生損よぉ?はじけなきゃあ!」
春香「あ、はは……」
P「よしっ!お疲れ様!あらかた片付いたな!」
春香「こっちも……何とか……小鳥さんをテントに……」
美希「小鳥が吐き出した時は思わずもらっちゃいそうになったの……」
雪歩「や、やめて!!もう忘れさせてぇ!!」
律子「……あずささんは、そういうの無いだけまだマシですね」
あずさ「そうでしょ~?私ってばすごいかも~!な~んて、うふふ!」
P「で、時間的に花火か肝試し……どっちかしか出来そうに無いけど」
亜美「当然……肝試しだよね→」
真美「うんうん!花火は最悪事務所の近くでも出来るけど肝試しは無理っしょ」
P「じゃあ雰囲気だすために……怖い話やっとくか」
貴音「なんと……」
P「はいれたはいれたはいれたはいれた」
伊織「り、リアリティ無いわね」
P「ずっと女の子だと思ってたその子が……ギャオオオオオオオン!!!」
雪歩「はぅぅ……」
P「違和感があったんだよ……そう、その人は上半身だけで這っていたんだ」
やよい「も、もういいですー!やめましょうよー!」
P「そう……その話はまさに今の俺たちみたいな状況で……」
「……おい」
「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!」」」
冬馬「うわああああああああああああああ!!!?」
貴音「」フラッ パタッ
P「お、驚かすなよ!!死ぬかと思ったぞ!!」
冬馬「それはこっちの台詞だ!!変な儀式みてえな事しやがって」
響「あ、貴音が……あちゃー、ダメだ」
律子「で、何の用?生憎食べ物はもう無いわよ」
冬馬「だから何で俺達は食い物に困ってるイメージがついてんだよ!!」
美希「じゃあ何なの?他に思いつかないんだけど」
冬馬「……着火剤貸してくれ。全然火がつかねえ」
亜美「もしかしてあまとう……パシられてるの?」
冬馬「ちげえよ!じゃんけんで負けただけだ!」
P「着火剤なら確かあっちにあったと思う。来てくれ」
冬馬「悪いな」
春香「はぁ……本当に心臓止まるかと思った……」
千早「狙ってたんじゃないかってぐらい最高のタイミングだったわ……」
40分ぐらい離れる 保守してくれたらありがたい
そういやアニメのゼノグラって
どんなアニメ?
産業でたのむ
よく分らんが取りあえずthx
保守感謝
組曲一瞬で追い出されててワロタ…
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
P「お前ら料理出来る奴いるのか?」
冬馬「馬鹿にすんなよ。俺一応趣味で結構料理作ったりしてんだぜ」
P「へぇ……意外だな。まあそれは置いといて何であんな時に来るんだよ」
冬馬「知らねえよ。まさかそんな話してるなんて思わねえし」
P「てかお前も結構ビビってたよな」
冬馬「あんなでかい悲鳴出されたら誰でも驚くだろうが!」
P「……そうだ、肝試しお前達も参加するか?」
冬馬「……ま、まだ飯すんでねえからな!!残念だけどやめとくぜ!!」
P「ふーん……まあ良いか。ほいっ、これ」
冬馬「サンキュー、恩に着るぜ」
P「あっ、代わりと言っちゃ何だが頼みがある」
冬馬「頼み?」
P「よっし!それじゃそろそろ肝試し始めるか!」
律子「じゃあ2人組作ってー」
P「この道を通って、奥に置いてある割り箸を取って戻って来れたら成功だ」
亜美「恐怖で引きつる皆の顔を想像したら……」
真美「すっごく楽しいねー!んっふっふ~」
あずさ「うふふっ!皆の可愛い悲鳴を聞かせてもらうわね~」
美希「ミキはもう寝たいんだけど……」
律子「それじゃあ、それぞれ配置につきましょう」
春香「……千早ちゃん、生きて帰ってこようね」
千早「そうね。出来ればあんまり大きな声出さないでね」
やよい「伊織ちゃん……私怖いよ……」
伊織「大丈夫よ。私がついてるわ、心配しないで」
響「よーし、貴音やるぞー!割り箸持って帰るんだ!」
貴音「うぅ……もう先ほどのような目には遭いたくありません……」
雪歩「真ちゃん、本物のお化けとか……出ないよね……?」
真「えー……そういう事言わないでよ……」
千早「……」
春香「……あはは、何も起こらないね……」
千早「そうね……」
ガサッ
千早・春香「「!!」」ビクッ
千早「……な、何もいないじゃない」
春香「そ、そっちの方がよけい怖いんじゃ……」
ザッ ザッ
千早・春香「「!?」」ビクッ
春香(何か……近づいて……ヒト……?)
千早(……腕や身体が血だらけで……下半身が……無い……?)
春香「……い、いやあああああああああああああ!!」ダダッ
千早「きゃあああああああああああああああああ!!」ダダッ
亜美「あれ?ちょ、ちょっと!亜美のスーパー怖い演技はまだ……」
やよい「……あ、あああぅうううあぅ!!ごめんなさい、ごめんなさい!!」
伊織「……落ち着きなさい……美希が無言でつっ立ってるだけよ」
美希「」
やよい「あ、……寝てるのかな……?」
伊織「そうみたいね……ある意味すごいわ」
真美「……うーん、どこにいったのかなぁ」
やよい「あれ?真美何かなくしちゃったの?」
真美「うん、困ったなー。無いとめちゃめちゃ困るんだけど」
伊織「全くドジね……何落としたのよ」
真美「それはね……」
クルッ
真美「真美の顔」
やよい「……はわあああああああああぁぁあああああ!!」ダダッ
伊織「いやあああああああああああああああああああああああ!!!!」ダダッ
真美「うんうん、流石の声量。感心感心」
貴音「お、おばけなんてないさぁ、おばけなんてうそさぁ……はぅぁぁ!!?」ビクッ
響「ひぇぇ!?」
貴音「……み、見間違えましたぁ」ビクビク
響「お、おどかさないでよぉ……」ドキドキ
貴音「し、しかしこの状況では……ひ、響!?あれはぁ……!?」
響「……あー、人魂みたい……人魂!?」
貴音「は、ヒッ……、なな、ぬ、め、んよぉぉおおなぁ」ガシッ
響「な、なあプロデューサーだよね……?それとも、律子……?」
貴音「ふぇぁ……ひ、ひびきぃ……わ…たくし……もう、だめですぅ……」グスッ
響「ちょ、ちょっとたか」
オ゛イ゛デェ゛ オ゛イ゛デェ゛ オ゛イ゛デェ゛
貴音「ふぁぁぁぁああああああああああもういやああああああ!!」ダダッ
響「ちょ、ちょっと待ってよおおおおおおおおおおおお!!」ダダッ
あずさ「……?おかしいですね~」
P「ははっ、ちょっと気合入れすぎましたかね」
雪歩「真ちゃん……何か聞こえない……?」
真「えっ?……ボクには何も……」
雪歩「しっ!」
カツーン カツーン
真「……!!」
雪歩「もう少し……あっちの方……」
真「えっ、いっ、行くの……?」
雪歩「白装束の人が……な、何か……?」
真「これってもしかして……見たらダメな……」
クルッ
雪歩・真「「ヒッ!」」
「……ミィィイタァァァナァァァァア!!!!!」 ダダダダッ
真「あ、あっ……」ペタッ
雪歩「真ちゃん!!こっち!!」ガシッ
真「……!!う、うん……!」ダダッ
P「結局雪歩、真以外失格か……もう少し頑張れよ」
春香「もうダメです……あんなの無理ですよ。即Uターンです……」
千早「いつの間に準備してたの……?」
亜美「こんなこともあろうかと、前日にねー」
真美「亜美はそれっぽいシャツと黒いズボン着て、真美はのっぺらぼうの仮面つけただけだけどね」
伊織「あんたは一体何のために行ったのよ」
美希「うぅん……よく覚えてないの」
やよい「でも、立ってるだけでもすっごく怖かったです……」
響「貴音ひどいぞ……自分にしがみついてたくせに先に逃げだすなんて……」
貴音「うぅ……言い訳のしようもありません……」
P「貴音があそこまで取り乱すとはなぁ。ボールにアルコールかけて火付けただけで」
あずさ「だけどすっごく可愛かったですよね」
真「律子も怖すぎるよ。頭にろうそく、右手に金づち持って……」
雪歩「もう……どこまで追いかけてくるんだろって思いました……」
律子「……え?……私そんなの知らないわよ?」
真「えっ……だ、だって……」
雪歩「う、うん……後の話聞いたら律子さんしか残って……」
律子「……私もおかしいと思ったのよ……誰も来ないから……」
真「えっ……?じゃあボク達が見たのは……」ガタガタ
雪歩「本当に……もしかしてまだどこかに……?」ガタガタ
P「……おい、ウソつくなよ」ヒソヒソ
律子「たまには……遊び心ってやつですよ」ヒソヒソ
P「あいつら絶対怖くて寝れなくなるぞ」ヒソヒソ
律子「ああ、寝る前にはネタばらしします」ヒソヒソ
P「悪いやっちゃ」ヒソヒソ
律子「さあ、シャワー入って。あとがつかえてるからさっさと洗う事!」
P(みんなやっぱり疲れてたんだな。おしゃべりもせずすぐに寝てしまったみたいだ)
P(だが……これで)
P「おっ、もうきてたのか……悪いな」
冬馬「ったくこんな時間に呼び出しやがって」
P「だって辺りが暗くなった方が色々都合が良いだろ?」
冬馬「まあ、そうだな」
P「じゃあそろそろ……」
冬馬「ああ……心の準備は出来てるぜ」
響「うーん、プロデューサーどこ行くの?」ゴシゴシ
P「ゲッ……響、お前起きてたのか?」
響「ちょっとトイレに……あれ?冬馬もいる?」
冬馬「……ま、まあな」
響「夜中に2人で何してるの……?」
P「ひ、秘密だ」
冬馬「そ、そうだぜ!男のロマンってやつだ!我那覇には縁の無い話だな!」
響「……もしかして……そっちの……」
冬馬「違え!何でそうなんだよ!!カブトムシ探しに行くんだって」
P「ついでにクワガタもな、1人じゃ危ないから冬馬を誘ったんだよ」
響「えっ!?面白そう、自分も行きたい!……やっぱりダメ?」
P「眠くないのか?大体女の子が虫捕りって……」
響「もう目が冴えちゃったから大丈夫さー、それにこういうのワクワクするし!」
冬馬「ふぅん、物好きなやつだな」
冬馬「ヘッドライト付けてると探検家になった気分だな」
響「うんうん!冒険してるって感じ!」
P「確か昼間に下見に来た時はこのあたりに良さそうな木が……」
響「もう適当にライト当てて探そうよ」
P「んー、そうだな」
冬馬「うぉあああああああああああ!?」
響「な、何だあ!?」
冬馬「が、蛾が!!でっけえ蛾が!!」
P「んな事で一々大声出すなよ!!」ドキドキ
冬馬「だって……だってよぉ……」
ガサガサッ
冬馬「ああ!!?」
P「だから一々ビビるなよ!お前に驚くわ!」
冬馬「だって他に人もいないのにガサガサいってるんだぜ!?」
響「どうせタヌキとかネコだろ……」
冬馬「何でお前らそんなに冷静なんだよ……」
響「冬馬がビビリすぎなんだってば。やーい、へたれのあまとうー」
冬馬「へ、へたれでもあまとうでもねえ!」
P「……北斗か翔太誘った方が良かったな」
冬馬「くっそー!全然見つからねえぞ!」
P「おかしいな……死体は落ちてたからいると踏んでたんだが」
響「うーん、一匹ぐらい見つけたいなぁ」
P「トラップでも仕掛けとくべきだったか……そろそろ戻らないと……」
ブゥゥゥゥン
冬馬「な、何だぁ!?」
P「……これは、虫の飛んでる音か」
響「それに結構大きそう……」
冬馬「うわっ!!何か俺の顔面に!?」
P「……おおおおおおお!!カブトムシだ!!」
響「冬馬のアホ毛にくっついてるぞ!!きっとおびき寄せられたんだ!」
冬馬「俺はチョウチンアンコウかよ!!」
冬馬「す、すっげええええええ!!本当に本物のカブトじゃねえか!!」
響「自分も久しぶりに見たぞ!」
P「やっぱり自分達の手で捕まえると格別だなぁ!感動!」
冬馬「ちょっと触らせてくれよ!」
P「ほい」
冬馬「うおっ!これが自然のやつかあ!ははははは!」
響「ねえ、次自分も!」
冬馬「ちょっと待ってくれよ!もうちょっとだけ!」
響「うがー!だってまだ自分一回も触ってないぞ!」
P「お前ら小学生じゃないんだから……」
P「なんとか一匹だけでも見れて良かったよ」
冬馬「翔太と北斗に自慢してやろう。きっと羨ましがるぜ」
響「こういう自然が残ってるってやっぱり良いなー」
P「そうだな、たまにはこういう場所に来るのも悪くない」
冬馬「結構楽しかったぜ。じゃあな」
P「俺もお前がいて助かってないけど助かったよ。おやすみ」
響「おやすみー!」
響「そういえばプロデューサーってどこで寝てるの?」
P「1人寂しく車でだ……」
響「寂しいね、一緒に寝てあげようか?」
P「ああ、ありがとう。でもバレたら色々怖いから気持ちだけ受け取っておくよ」
響「……そ、そうかー。ま、まあ無理にとは言わないぞ……おやすみ!」ダダッ
今年もうちには幼虫から成長した奴が6匹くらいいるぜ
>>154
だからか、お前なんか臭いと思ってたんだ
律子「みんなぐっすり眠ってますね」
P「2日目も午前中ずっと遊んでたからな」
小鳥「うぅん……頭痛いぃ……」
P「何か……1人うなされてるけど」
律子「……とにかくプロデューサー、お疲れ様です」
P「律子こそお疲れ。疲れたなら寝てて良いぞ」
律子「そんな事は……ふぁ……あ……」
P「あはは、素直に寝てくれよ。俺は大丈夫だから」
律子「いえ、起きてます!助手席の人間が寝るだなんて」
律子「……」スースー
P「律子もまだまだ子供だなぁ……」
きっめぇPC
>>160
お前のケータイベッタベタだな
P「いやあ、中々楽しかったですね。キャンプ」
小鳥「私は食事の辺りから記憶が曖昧ですね……後はひたすら二日酔いとの戦いでしたし……」
律子「自業自得ですよ……」
あずさ「そういえば未だに分からないことがあるんですよ~」
P「何がですか?」
あずさ「これ、録音して流したじゃないですか」カチッ
オイデエ オイデエ
P「はい、まだこんなの残してたんですか……」
あずさ「あの時、確かに3回聞こえましたよね。オイデ、オイデ、オイデって」
終わり
支援感謝
モデルはS県西部 たまにはキャンプも良いよね
よっこらしょ。
∧_∧ ミ _ ドスッ
( )┌─┴┴─┐
/ つ. 終 了 |
:/o /´ .└─┬┬─┘
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ありがとうございました
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