P「死んだあいつにそっくりだ……」ぷちどる「?」 (69)

ひろってください

ぷちどる「……」

P「………………」

P「なんだこの人形は……あいつにそっくりだ」

ぷちどる「……」

P「そうか、人気アイドルだったもんな……ファンが作ったやつなのかな」

ぷちどる「……」

P「……」

ぷちどる「……」

持ち帰りますか?
>>8

はい

P「……見なかったことに……」

ぷちどる「……」

P「……はぁ……」スッ

ぷちどる「……」

P(何考えてるんだ、俺は)

P「……やっぱり人形じゃないか……でも、かなり丁寧に作り込まれてる」

あなたは人形を撫でた

人形はとてもふかふかしていた

P「……」

事務所か、自宅に飾ろうか……どっちだ?
>>12

自殺したやつの似姿なら自宅だな

あなたは帰路についた

P「……ただいま」

ぷちどる「……」

あなたは人形を撫でた

人形はあなたの熱でほんのり暖かかった

P「…………ふふ」

あなたは人形を机に置いた

P「…………本当によくできているな」

あなたは人形を調べた

人形の首筋には縫い目があった

あなたは見なかったことにした

P「……ぐっ……」

あなたは人形を撫でた

人形は何も答えなかった

P「……」

あなたは人形を抱きしめ、そのまま寝室へと足を運んだ

あなたはもう一度だけ人形を撫でた

心なしか、人形の大きな目に自分の姿を見た気がした

P「……」

あなたは強く目を閉じ、そのまま眠りについた



彼女の声が聞こえた気がした

P「う、うん……」

あなたは目を覚まし、溜息をついた

人形を撫でようとしたが、そこにはなかった

P「あの、人形は……夢か?」

台所の方から物音がした

P「泥棒でも入ったのか!?」

あなたは飛び起き、台所へと向かった

だがそこにいたのは泥棒では無く……



>>19

真「プロデューサー、おはようございます」

P「なっ!?って真か……驚かせるなよ、泥棒にでも入り込まれたと思ったじゃないか」

真が俺を気遣って尋ねてきてくれたようだ

真「あっ!?ごめんなさい、プロデューサーが凄く気持ち良さそうに寝てたから、起こさない方がいいかと思って……」

P「そんなに、よく寝てたのか?」

真「はい、ボクがびっくりするくらい……」

真は理由を聞きたそうだ

P「昨日、人形を拾ってな……そいつを抱きしめて寝てたらぐっすり寝れたよ」

真「人形、ですか?ボクも良く人形を買うんですけど父さんにすぐ捨てられちゃうんですよね」

P「それは災難だな。なんというか……」

真「プロデューサー、それでその人形って」

P「朝起きたら無くなってたんだ……真、見なかったか?」

真は首を横に振った

P「そうか」

真「ボクも探しましょうか?どんな見た目なんですか?」

P「……あいつに、そっくりなんだ」

真「えっ?」

P「ふふ、死んだあいつに、すごく似てて、今にも動き出しそうな――」

てくてくてくてく

P「――そう、こんな感じにてくてくと……?」

真「?」

あなたは床を見下ろした

真は床を見下ろした

ぷちどる「……?」キョトン


奴が、居た。



>>23
そこにいたのは、悪魔か天使か

天使だろ

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