怜「催眠術?」竜華「せやでー」(109)
代行p7/6Mdym0
怜「なんや竜華、催眠術とか使えたん?」
竜華「練習しててなー、最近出来るようになったんよー」
怜「なんや初心者かいな……」
竜華「いや、そんなことないで!ぜひ怜に体験してもらいたくて……」
怜「でもなぁー。私催眠術とか掛からないと思うで」
竜華「え、今までそういう経験あるん?」
怜「途中で絶対寝る自信ある」
竜華「あぁ……」
怜「まぁ、竜華の膝枕でもええんなら、ええよ」
竜華「寝る気まんまんやな……まぁ、ええよ」
怜「では、お邪魔して」ポフッ
竜華「どうぞー」
竜華「それじゃ、始めるから、うちの言葉聞いてなー」
怜「あかん、もう寝そうや……」
竜華「はやっ!」
怜「いや、なんかうとうとしてまう…」
竜華「リラックス出来とるいい証拠やん。きっと怜は催眠術掛かりやすいで」
怜「そうかぁー?」
竜華「リラックスは掛かるために必要なことやしな。何より一番大事なのは、互いの信頼関係や」
怜「信頼関係か。それならまぁ、掛かるかも知れんな」
竜華「せやろー。それじゃ、改めまして。うちの言葉、よく聞いてな?」
竜華「まずはゆーっくり、深呼吸して」
怜「はーい先生」
竜華「いちいち返事せんでええから。怜はリラックスして、うちの声だけ聞いとけばええんよ?」
怜「なんやつまらんなぁ」
竜華「ええからええから……はい、深呼吸」
怜「……」スー、ハー
竜華「うちの声に合わせて深呼吸してみよか。はい、吸ってー、吐いてー……」
怜「…スー……ハー……」
竜華「その調子やでー……吸ってー……吐いてー……」
怜「……あかん、寝てまう……」
竜華「目を瞑ってもええよー、うちの声に集中して、しっかり聞いといてなー」
怜「うん……」
竜華「目を瞑ったら、もっと、もーっと深ーい深呼吸しよかー」
竜華「はい、吸ってーー……吐いてーー……」
怜「スーッ……ハーッ……」
竜華「寝ながら深呼吸すると、気持ちいいやろ?ほら、もっと深呼吸して」
怜「スーッ……ハーッ……」
竜華「なんだかぽかぽかしてて気持ちええなー……お腹のあたりに意識を向けてみぃ?」
怜(ほんま、なんかぽかぽかするなぁ……)
竜華「お腹に意識を向けると、お腹がもっとぽかぽかするで。ほら、深呼吸」
怜(あ、ほんまや……なんかそんな気がする……にしても眠いなぁ……)スー、ハー
竜華「うんうん、お腹ぽかぽかしてきたなぁ。それじゃあ今度は、右手に集中しよか」
竜華「右手に集中したら、今度は右手が、ぽかぽかしてくるでー」
怜(なんやこれ……どんどん眠くなるやん……ほんとに右手もぽかぽかしてきたし……)
竜華「はい、右手もぽかぽかしたな……じゃあ次は、左手」
怜(ぽっかぽかや……気持ちええなー)
竜華「右手も左手も、ぽっかぽかして気持ちええなー。今度は両足いっきに、いこか」
怜(足に意識を……おぉ、ほんまにぽかぽかするなぁ……)
竜華「うんうん、足もぽかぽかやね……それじゃもう、全身ぽっかぽかやな」
怜(全身、ぽっかぽか、やなぁ……)
竜華「全身ぽっかぽかやと、もう寝むぅて仕方ないな。この暖かさに浸って、少し気持ち良くなっとこかー……」
怜(うん、もう、めっちゃ寝そうわ……)
竜華「ぽかぽか……ぽかぽか……」
怜(……スーッ……ハーッ……)
竜華「怜、すっかり催眠状態やなぁ……やっぱり掛かりやすいでー」
怜(ん……こんなんが催眠術なん……?ただのお昼寝みたいなもんやん……)
竜華「ところで、怜」
竜華「右手に力入らんくなってるの、気付いてるー?」
怜(ん……?)
竜華「ほら、怜はもう、右手に力が入らんよ」パチンッ
怜(んっ……なんや……ほんまに……?)
竜華「試そうとすればするほど、右手から力が抜けてくでー。ほら、すぅっ、て」パチンッ
怜(あ、力が……)ガクッ
竜華「ほーら、力入らんやろー。怜は催眠術に掛かってるから、もう、力入らへんでー」
怜(ほ、ほんまに……催眠術……?)
竜華「はい、左手の力も抜くでー。いくでー。……すぅっ」パチンッ
怜(あっ……)ガクッ
竜華「怜は偉いなー。ちゃーんと催眠にかかっとる」
怜(力が……)
竜華「ほら、不安がらんでええよ。全身がぽかぽか。気持ちいいんやろ?」
怜(……ぽかぽかして力抜くと……気持ちええ……)
竜華「右足も……すぅっ。左足も……すぅっ」パチンッ、パチンッ
怜(あ、もう……)ガクッ
竜華「うんうん、それじゃあ、全身ぽかぽかしたまま、全身の力抜くでー……」
竜華「……はい、すぅっ」パチンッ
怜(んっ……)ダラン
竜華「力抜けたなー。気持ちええなー。眠いなー。もう何も考えたくないなー」
怜(ん、そんないっぱい喋らん…といて……)
竜華「何も考えんでいいでー。ただ怜は、うちの言葉を聞いて、気持ちよくなっとけばええから……」
怜(何も考えんでええん……?)
竜華「全身ぽかぽかで、力入らなくて、何も考えない。すっごい気持ちいいなぁー」
怜(……気持ちいい……)
竜華「催眠状態、気持ちいいなぁ……。それじゃあ、もっと深い催眠、掛けてあげるな」
怜(さいみん……)
竜華「今から10から数え下ろすでー。数字が小さくなればなるほど、怜の催眠は、ふかーく、ふかーくなっていくからな」
怜(ふかく……ふかく……?)
竜華「0になった瞬間、怜は、完全に催眠状態になるで」
怜(ぜろ……さいみん……?)
竜華「ほな、いくでー」
竜華「じゅう、きゅう、はち……」
竜華「ほら、段々と、意識が薄れていくで」
怜(……じゅ、はち…ん…)
竜華「なな、ろく、ごぉ……」
竜華「もう半分まで来たで……全身ぽかぽか、気持ちいいな」
怜(ぽか…ぽか…)
竜華「よん、さん……」
竜華「全身ぽかぽか、力が入らない。催眠状態」
怜(ぜん…さいみ……?)
竜華「にぃ」
竜華「ほら、あと二つ数えたら、怜は完全に催眠状態になるよ。気持ちええなぁ」
怜(…ふた、つ……)
竜華「いーち」
竜華「ほら、もう、意識が落ちる寸前。気持ちよくて、何も考えられへん。気持ちいだけ」
怜(きも…ち……)
竜華「あと、ひとつ、数えたら、完全に催眠状態に落ちるよ?怜」
怜(さいみ……おち…?)
竜華「……ふふっ」
竜華「ぜろ、『堕ちて?』」
怜(あっ────────…………)
竜華「…………ほーら、もっともっと、深くいこか」
怜(───………)
竜華「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1」
竜華「ぜろ、『堕ちて?』」
怜(ッッ────………)
怜「………」スー、ハーッ
竜華「……ふふっ、完全に催眠状態やなぁ。怜」
竜華「可愛いで……怜ぃ……」
竜華「ときぃ?催眠状態は気持ちええなぁ」
竜華「ずっとずっと、この感覚に浸りたいなぁ」
竜華「でも、いったん、目を覚ましてもらうで」
竜華「うちが1から10まで数えて、手を叩いたら、怜は目を覚ます」
竜華「ええ?うちが手を叩いたら、怜は目を覚ますよ」
竜華「ただし。うちが『堕ちて?』って言ったら、怜はすぐに、この催眠状態に帰ってこれるよ」
竜華「嬉しいなぁ。気持ちいい催眠状態に、すぐに帰ってこれるでー」
竜華「うちが手を叩いたら、怜は目を覚ます。うちが『堕ちて?』って言ったら、怜は催眠状態に堕ちる」
竜華「いくでー……」
竜華「1,2,3,4,5,6,7,8,9……」
竜華「じゅう!」パンッ
怜「んっ………」
竜華「怜ー、お疲れ様。目は覚めたかー?」
怜「ん、んんっ……ふぁーぁ……」
竜華「なんや怜、まだ寝ぼけとんのかー?」パンッ
怜「んっ!び、びっくりするなぁ……なんやねん」
竜華「いったんおはようやでー。どう?気持ちよかった?」
怜「あぁ、催眠術やったかいな……せやなー、あんまり覚えてないしなー」
竜華「えー、しっかり思い出してよー。ほら、全身がぽかぽかになって、力が抜けて…」
怜「え、あ、そ、そうやなぁ……なんか 竜華「『堕ちて?』」
怜「ッ────」ガクンッ
竜華「ふふっ、めっちゃ掛かっとるやん……」
竜華「怜ぃ。一瞬で催眠状態まで落ちると、すっごく気持ちええやろー?」
竜華「意識が一瞬で飛ぶ瞬間、なんとも言えんくらい気持ちええやろー?」
竜華「これを何回も繰り返すとなー……ふふっ」
竜華「怜はもう、催眠状態の虜になっちゃうんやでー?」クスクス
竜華「はい、1,2,3,4,5,6,7,8,9」
竜華「じゅう!」パンッ
怜「!」ビクッ
竜華「怜、起きてー。目ぇ覚ましー」
怜「ん……あ、りゅうk」
竜華「『堕ちて?』」
怜「ッ─────」ガクンッ
竜華「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」パンッ
怜「ぁっ……」ビクッ
竜華「『堕ちて?』」
怜「ッ──────」ガクンッ
竜華「はい、もう一回いくよ。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10」パンッ
怜「ぁ……」ボーッ
竜華「もうどっちがどっちか分らんなぁ」クスクス
竜華「『堕ちて?』」
怜「─────」
竜華「もう、手ぇ叩くだけで起きてね。いくで」パンッ
怜「……」ボーッ
竜華「『堕ちて?』」
怜「────」ダラーン
竜華「それじゃ、最後は、どでかいのいこかー。はいっ」パンッ
怜「……」ボーッ
竜華「怜、10,9,8,7,6,5,4,3,2,1」
怜「りゅぅ……」ボーッ
竜華「0、『堕ちて?』」
竜華「ほら、もっと『堕ちて?』。もっと『堕ちて?』。まだまだ『堕ちて?』」
竜華「ずーんって、ほらほら、もっと、もっと」
竜華「何も分らない暗闇まで、ずーと落ちていこう?」
竜華「だから……ほらぁ、『堕ちて?』」
怜「──────」ビクッビクッ
竜華「あは、あはは…なんや怜、気持ち良すぎて少し痙攣しとるやないか」
竜華「まだまだ本番はこれからなのに……」クスクス
竜華「なぁ、怜?そんなに『堕ちて』大丈夫?」
怜「───」ビクッ
竜華「あぁ、ごめんなぁ。間違って『堕ちて』って言ってしまったわぁ」
怜「────」ビクッ、ビクッ
竜華「また『堕ちて』って言ってしまったわぁ。もう『堕ちて』って言わんようにしとこ」クスクス
怜「────ッッ」ビクンッ
竜華「ふふっ、そーんなに気持ちええんやぁ……」クスクス
竜華「これからもっと、もーっと気持ちよくしたげるからなぁ」クスクス
竜華「怜は今、深い、ふかーい催眠状態」
竜華「もううちの声しか聞こえへん。うちの声だけ聞いとけばええから」
竜華「うちの声だけを聞いてれば、それだけで気持ちいい」
竜華「ほら、聞けば聞くほど、気持ちよくなっていくやろー…?」
竜華「だから、うちの言う事は、どんどん聞いていこうなー」
竜華「うちの声聞いて、言う事聞いて、どんどん気持ちよくなっていこ」
竜華「ほら、もう一回、深いとこいくよー…」
竜華「はい、『堕ちて?』……」
────
──…
─…
…
支援ありがとうございます。
いったん休憩はいりますー
…
─…
──…
───
竜華「はいっ!」パンッ
怜「っ!」ビクッ
竜華「はいはい、起きてー」
怜「な、な、なんやなんや……」
竜華「いつまでうちの膝で寝てるつもりやねん。もう起きぃや」
怜「なんや竜華。今日はなんか冷たいなー」
竜華「冷たくなんかないよ?なぁ怜」
怜「んっっ!!」ビクッ
竜華「どーしたん?いきなり大きな声出して……」
怜「い、いや、なんでも…」
怜(な、なんや…いまいきなり電流みたいなのが…?)
竜華「なんや、今日の怜なんか変やなぁ」
怜「んんっっ!!」ビクッ
竜華「……ほんまどうしたん?熱でもあるんか?」
怜「い、いや…なんもない…」
怜(あ、あかん…これなんや…めっちゃ変な気持ちになる…)
竜華「それはそうと、いつになったら膝からどいてくれるん?」
怜「あ、ああ。そうやな」ヨイショ
竜華「あ、そういえば怜」
怜「んはぁっ!」ガタッ
竜華「ど、どうしたん!?やっぱり体調悪いんか!?」
怜「はぁ……はぁ……だ、だいじょうぶ…」
竜華「怜、無理せんでええからな?うち、怜の事が心配やねん」
怜「ぁっ、ん……っっ!!」ビクッ、ビクッ
怜(か、身体がぁ……なんやねんこれぇ……)
竜華「な、なにエロい声出してんねん、怜」
怜「え、エロい声なんて…んっっ…」ビクッ
竜華「なぁ、怜」
怜「んはぁぅっ……」ビクッ
怜(竜華に……名前……)
竜華「ほんまに大丈夫か?と──」
怜「す、ストップ!」
竜華「ん?どないした?」
怜「うん、うん……よし、竜華。今日はうちの名前呼ぶの禁止な」
竜華「はい?」
怜「よし、よし……うん、もう大丈夫や!ほないこか!」
竜華「どうしたん?熱でもあるん?」ピトッ
怜「ッッ!!」ビクンッ
竜華「熱はないなぁ……まだ寝ぼけとるんかぁ?」ホッペプニー
怜「ぁっ、んんっ……」ビクッ、ビクッ
竜華「またエロい声出してぇ……発情でもしとるんか、怜?」
怜「ぁぁっ……!」ビクッ
怜(な、名前と……触られても……)
怜「りゅ、竜華ぁ…今日、うちに触るのもk──」フルフル
竜華「そんなに震えて……大丈夫、うちがおるで…」ギュウッ
怜「~~~~~~~~~~~~ッッッ」ビク、ビクンッ
怜「んはぁっ…はぁっ……はぁぁ……」
怜(い、い、イってしまった……)
竜華「怜ぃ」ボソッ
怜「ひゃぁぁッ……!!」ビクッ
竜華「今、イったな…?うちに抱きつかれて、イった…?」
怜「ゃ、ちがっ…」
竜華「うちに抱きつかれてイっちゃうような、エッチな子やったん……?」
竜華「なぁ、怜ぃ」ボソッ
怜「~~~~~ッッ!!」ビク、ビクッ
竜華「今度は名前囁かれただけでイったなぁ……」
怜「りゅ、りゅうかぁ……」
竜華「なんやー?うちはただ、部活の仲間の事を心配して、抱きしめてあげてるだけやで?」
竜華「そうやろ?怜?」ギュウッ
怜「あ、ぁ、ぁぁぁッッッッ!!!」ビクンッ
竜華「あぁ……抱きしめながら名前呼んでしまったわぁ…」
怜「りゅ、か……」
竜華「もう限界って顔しとるなぁ怜」
怜「んはぁぁっっ!」ビクッ
竜華「あかん……あかんて……」
竜華「うちももう、限界やわ……」
怜「りゅう…んんっっっ」
竜華「んっ…んっ…んぁ…はぁぅ……」
怜「ぁぁぁぅ……んぁぁ……んんんっ……」
竜華「キスでも感じてまう怜…かわいいなぁ……んっ」
怜「はぁ…ふぁっ……ぁぁぁっ……」
竜華「怜ぃ、怜ぃ……」ぎゅうう
怜「ふぁぁぁ……ぁ、ぁ、ぁぁ……」ボーッ
竜華「もう目の焦点あってないやん…そんなに気持ちよかったん…?」クスッ
竜華「それとも、催眠が深く掛かりすぎたんかな…?」
竜華「まぁ、どっちにせよ、気持ちよすぎたんやな…ふふっ」ギュウッ
怜「ぁぁ、ぅぁ……」ボーッ
竜華「虚ろな怜めっちゃ可愛いけど……いったん、寝ようかぁ」
竜華「はい、怜。『堕ちて?』」
怜「ぁっ────………」
───
──…
─…
…
…
─…
──…
───
竜華「はいっ」パンッ
怜「んっ……」
竜華「怜ー、お目覚めの時間やでー」
怜「ん、んん……」
竜華「ほら、そんな眠そうにせんと。早く起き!」
怜「う、うん……ちょ、ちょっと待って……」ドキドキ
竜華「んー?」
怜(あかんあかんあかん………あかん!)
怜(竜華に……めっちゃキスしたい!!!!)
怜(あかん、何考えてんねんうち…そんなん意味わからんやろ!)
怜(ええか、竜華はうちの事を心配してくれて、膝枕してくれてたんや)
怜(それをっ!うちはっ!いやらしい気持ちでっ!この馬鹿っ!)
怜(よ、よし。冷静を装って。いつもどーりに…)
怜「お、お待たせー。そろそろ起きるなー」
竜華「うん、うちはいつでも大丈夫やでー」ニコッ
怜「ああああああああああああああかんん!!!!」
竜華「んー?」
怜(可愛い、可愛い…っ!あかん、めっちゃキスしたい……)
怜「りゅ、りゅうか…?」
竜華「どーしたん、怜?」ニコッ
怜「うち……うち……」ハァハァ
竜華「どーしたん?息荒いでー?」
怜「うち……もう……我慢……」ハァハァ
竜華「……ふふっ、我慢せんでもいいよ?」ニコッ
怜「!! りゅ、竜華ぁぁ!!!」ドサッ
竜華「んっ……んぁぁっ……」
怜「んはぁっ……んっっ……竜華、竜華ぁぁ……」
竜華「んんっ……はぁっ……」
竜華(私とキスしたくなるようにしただけなのに、怜ったら……)クスッ
怜「竜華ぁ、はぁっ、んっ、んんぁ……」
竜華「怜……」
怜「りゅ、竜華ぁ、あのなぁ」
竜華「……?」
怜「う、うちな……竜華のことがな」
竜華「え、あ、ちょっと──」ズキンッ
怜「すk───」
竜華「ごめん!『堕ちて?』!!」
怜「ぁっ────………」ガクンッ
竜華「………はぁ………」
竜華「……まだ、心がなんか痛い……」ズキンッ
竜華「うち……」ハァ
竜華「……こんなんで、怜に好かれたかったんやない……」
怜「スーッ……ハーッ……」
竜華「怜、今から怜に掛かってる、すべての催眠をとくで……」
竜華「それと…ごめんな。うちに帰ったら、ゆっくり寝てな…」
竜華「…今から10数えて手を叩くと、怜に掛かってる全ての催眠は解ける」
竜華「いくで…1、2、3…」
竜華「4,5,6……」グスッ
竜華「7,8,9,……」
竜華(これで良かったんや…明日からはまた、今までどおりのうちらで──)
竜華「じゅう!」パンッ
怜「んっ………」
竜華「おっはよー、怜。よく眠れたかー?」
怜「竜華……」
竜華「いやー、いつもに増して、熟睡してたなー怜!そんなにうちの膝枕気持ちよかったん?」ハハハ
怜「あー……そかぁ……あー…なるほどなぁ……」
竜華「どうしたん?怜?」
怜「どうりで……はぁ……悲しくなってきたわ」
竜華「え?え?ほんまにどうしたん?」
怜「竜華、うちの催眠、『すべて』解いたやろ?」
竜華「…………あ………」
竜華(催眠中の記憶──消してない──……)
怜「どーりでなー……うんうん」
竜華(私の気持ちも──卑劣なやり方も──全部──)
竜華(怜『どうりで……はぁ……悲しくなってきたわ』……)
竜華(怜に……)
竜華(怜に………嫌われたぁ……)グスッ
怜「やっぱり、詰めが甘いなぁ。それに、駄目駄目やん」
怜「あと一歩で、一生後悔するとこやったで…ほんま」
怜「……うちのど阿呆」
怜「ごめんな、竜華。もう一回だけ、眠ってな」
竜華「え……?」
怜「『おやすみなさい』」パチンッ
竜華「ぁ───………」
怜「……竜華に催眠掛けて、催眠術叩きこんで」
怜「うちに催眠術掛けて、いやらしいことするように仕組んで」
怜「自分の記憶は忘れるように自分で催眠掛けて……」
怜「ただの卑怯なやり方で、何の意味もない愛情を作って」
怜「自分は何も知らないふりで……竜華を苦しめたなぁ……」
怜「竜華、今から竜華に掛かってるすべての催眠を解くで」
怜「……ほんま、堪忍な」
怜「1,2,3,4,5,6,7,8…」
怜「9…じゅう」パンッ
竜華「んっ……」
怜「竜華、おはよう。いつもと立場逆やな」ハハハ
竜華「……」
怜「頭混乱しとるやろ?ごめんな。さっきまでの竜華の気持ち、全部あれ、うちが…」グスッ
怜「うちがぁ…グスッ…づぐった…偽物…やがらな……」
怜「ほんまごめんな……ぎら、ぎらいになっでも……ええから……」
竜華「怜」ギュウッ
怜「!!……りゅぅ……かぁ……」
竜華「怜に掛かってる催眠は、うちが全部解いたんよな?」
怜「……?」コクッ
竜華「それで、うちに掛かってる催眠は、怜がさっき、解いたんよな?」
怜「……」コクッ
竜華「はぁー……それはしんどいわー……なんでやろなー……ほんま」
竜華「ほんま、なんでうち、こんなに怜のことが、好きで好きで仕方ないんやろかぁ…」
怜「りゅう……かぁ……?」
竜華「はぁ。大体、催眠なんかで人の気持ちが操れるわけがないよなぁ」
竜華「行動は操れても!人の、一番大事な、恋心!そう簡単に操れる訳ないんや」
怜「……竜華……」
竜華「だからな、怜」
怜「───待って、竜華……」
竜華「待てへん。言うで」
怜「なんや……せっかちやな……まぁ、うちもやけど」クスッ
「「大好きやで」」
カン!
??「催眠ごっこ、楽しめたみたいですね」
怜「おまえは!」
??「ほな、『堕ちて』くださいよ。」
怜・竜「!?」ガクッ
フナ「ふふふ♪」
第二部!黒幕のフナQ
とかある?
久しぶりにSS書いたけど、一応完走出来てよかったんだぜ!
ほんとは最初みたいに催眠の様子をずっと描きたかったけど、時間の都合とやる気の(ry
支援感想…すばらでしたよっ!
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません