女子「清水谷先輩!これ、私が家庭科の授業で作ったクッキーです。食べてください!」
女子「清水谷先輩!これ、私が理科の授業で作ったカルメ焼きです。食べてください!」
竜華「ありがとな。家で食べさせてもらうわ」
竜華(ふと思ったけど、私って結構モテるんやないかな)
竜華(最初は麻雀部の部長だから慕われてるんかと思ってたけど、部活外の後輩からも懐かれとるし)
竜華(でも、同じ学校の子だとようわからんな)
竜華(とりあえず、誰か他校の女の子をナンパして試してみるとしよか)
竜華(>>2をナンパしてみる)
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憧
竜華「とりあえず近場やな」
竜華「南大阪に行ってもええけど……絹ちゃんをナンパしたら姉が邪魔しそうやし、ここは阿知賀やな」
竜華「そうと決まれば、いざしゅっぱーつ!」
奈良県
玄「ん?」キョロキョロ
宥「玄ちゃん、どうしたの?」
玄「いま、私のおもちレーダーに反応が……それも、Sランク級のおもちを……」
竜華(やっぱ玄ちゃんかわええなぁ……)
竜華(でも、おっぱいが大きければ誰にでもついていきそうやし、除外やな)
穏乃「ねー、あーこー。まーだー?」
憧「んー。やっぱこの化粧水の方が潤いが……。でも私のお小遣い的にはやっぱこっちで妥協を……」ブツブツ
穏乃「もう!相変わらず買い物が長ーい!」
竜華(確かあの子は、セーラと対局した新子憧ちゃんやな)
竜華(セーラが近づいたら顔を真っ赤にしとったし、ああ見えて人見知りするタイプなんかな)
竜華(オシャレに気を使ってて結構可愛いし……あかん。玄ちゃん並に可愛く思えてきたわ)
穏乃「私はスポーツ用品店でプロテイン見てくるからね!じゃあね!」
憧「んー。りょーかーい……へー。ヘチマの化粧水……」
穏乃「もう!」プリプリ
竜華(ジャージ着た子がどっか行って一人になったし、今がチャンスやな)
竜華「あのー」
憧「んー……あ、清水谷さん」
竜華「こんにちは、憧ちゃん」
憧「こんにちは。……えっと、今日はどうして奈良に?麻雀をしに来たんですか?」
竜華「んーん。実はな……」
竜華(あ、アカン。私、女の子を落とすためのセリフ知らんわ)
竜華(怜やったらとりあえず声かければ隣に来て、ベンチに行けばコテンと膝に転がるんやけど……それ以外の子にはどうすればええんやろ……)
憧「清水谷さん?」
竜華「えーっとな……」
ナンパのセリフ>>6
3万でどうや
竜華(確か、交際するには“結納金”ってのを払わなあかんって聞いた覚えがあるわ)
竜華(それがなんなのかよくわらへんけど……いくらくらいが妥当なんやろな)
竜華(とりあえず、インハイ準決勝進出祝いで親戚の叔母さんにもらった金額で試してみよ)
竜華「三万円でどうや?」
憧「はい!?」
竜華「私が憧ちゃんと、幸せになる為のお金やけど……これじゃ足らんかったかな?」
憧(そ、それってまさか結納金……って、三万円じゃ安すぎだし!)
憧(でも、女子高生じゃそれって精一杯の金額かも……)
憧(ど、どうしよう……)
コンマ判定下2
30以下で成功
31以上で失敗
ゾロ目で……
憧(竜華さんか……美人だし、性格も良さげだし……)
竜華「ご、ごめんな!もしかして安かったかな?」
憧(そんな人にプロポーズされるなんて……なんだか、凄く……)
憧(嬉し……)
穏乃「あーーーーーーこーーーーーー!!!」ダダダダダッ
憧「しず!?どうしたの!」
穏乃「どうしたじゃないよ!そこでちゃちゃのんのサイン会やってたんだよ!」
憧「えー……ぶっちゃけどうでもいい……」
穏乃「こんなチャンス滅多にないよ!とにかく行こ!」グイグイ
憧「ちょっ……しず!もう……!」
憧「ごめんなさい、清水谷さん……。ちょっとこいつに付き合わないといけないので……」
竜華「ううん……ええよ」
穏乃「はーやーくー!」
憧「ちょっと、引っ張らないでよ!袖が伸びるじゃない!」
竜華「……」
竜華(穏乃ちゃんがやってきただけで、さっきの話を忘れるくらい穏乃ちゃんが好きなんやな……)
竜華(これがフラれた。って事かな)
竜華「ま、ええわ。次は>>13ちゃんのとこに行こ」
咲
長野県
竜華(今年のインハイの個人戦で大活躍した宮永咲ちゃん)
竜華(会場の空き時間でベンチに座って本を読んでる姿を見かけたけど、怜みたいな静寂さ、というか静謐さを感じて気になってたんよ)
竜華(セーラ曰く、怜の場合は黙ってれば淑女なのに口を開けばおっさんらしいけどな)
咲「……」ぺらっ
竜華(公園で一人で本を読んどるし、今がチャンスやな)
竜華「さーきちゃん」
咲「ふぇ!?えっと……あなたは?」
竜華「千里山高校の清水谷竜華や」
竜華「千里山は一応インハイベスト8に入ったんやけど……覚えてなんいやな……」オヨヨ
咲「え!?えっと……その……ごめんなさい……」
竜華(予想通りやな)
竜華(咲ちゃんは、押されるのに弱そうや)
竜華(つまり、情に流されるより状況に流されるタイプ。これならなんやかんやでナンパに成功する!)
ナンパのセリフ>>17
私だけの嫁さんになってくれへん?
竜華(さっきは穏乃ちゃんの介入で失敗したけど、今度は成功させたる)
竜華(他の誰も意識させんナンパ文句や)
竜華「あんな、咲ちゃん」
咲「はい?」
竜華「私だけの嫁さんになってくれへん?」
咲「えっ」ドキッ
咲(私だけの……それってつまり、目の前のこの人だけのものに私がなって、この人が私だけのものになるって事……?)
咲(でも……私には……けど……この人)
咲(なんだか包容力もありそうだし、お姉ちゃんって感じて、素敵かも……)
竜華「どうかな?咲ちゃん」
>>22「ちょっと待ったー!」
キャップ
美穂子「ちょっと待って!」
咲「ふ、福路さん!?」
竜華「確か、長野県個人戦一位の……」
美穂子「清水谷さん。あなたは少しおかしいわ」
竜華「えー……初対面の人にいきなりそんなん言われても……」
竜華「ていうか、風越のキャプテンがなんでここにおるん?」
美穂子「さっき駅で、あなた……全国でも有名な強豪校の部長を見かけたから、なんとなく観察してたのだけれど……」
美穂子「少し様子がおかしかったか、右目を使ってみてみたの」
咲「様子がおかしい……?」
美穂子「ええ。すれ違う人、向かう方向が同じ人……いろんな人が近くにいようと、無意識に右側に、誰か人がいる事を避けてる」
美穂子「まるで……右側のスペースに、見えない誰かがいる事を意識しているように」
竜華「そんなん、端から見ただけでわかるはず……」
咲「いえ、清水谷さん。福路さんの観察眼はほとんど正解なんです」
咲「なにせ、麻雀でも相手を観察すれば、癖で理牌の癖がわかるくらいだから」
竜華「……そういえば、個人戦の牌譜を見た限り、そんな感じの打ち方をしとったけど」
竜華「けど……私は右側に誰かいるかなんて、思いもしとらんけどな」
美穂子「……本当に気づいてないの?」
竜華「そんなん……みえないもんを感じろ言われても……ハッ」
竜華(そういえば、準決勝の大将戦で)
竜華(呼び出した時、いつもやってきたのは、右側……)
りゅ……う……か……
竜華(あかん……怖くて自分の右側を見れへん……)
安価下
1.右側を見る
2.右側は見ない
りゅ……う……か……
竜華(……そういえば、後輩に慕われてって言うても、お弁当に誘われたことはなかった)
竜華(みんないつも、誘おうと近づいてきても、私の右側を見て、引き返してった)
りゅ……う……
竜華(何かを貰うことはあっても、家に帰るとその何かはいつの間にか無くなってた)
竜華(まさか……)
か……
竜華(いやいやいや!確かにいっつも一緒におるけど、別に付き合ってるとかちゃうし)
竜華(というか、あれって思念体なん?生き霊なん?もしかして離魂病?)
竜華(あれの見たものは本体も感知できるん?)
竜華(いや、でも……もし何かあっても、今すぐ私には何かできるわけないハズや)
ぐっぐっぐっ
竜華(私の右側……)
ぐぎ
竜華(そこにおるんは……)
ぐぎぎぎぎ
竜華(おったとしても……)
ぐぎぎぎぎぎぎぎぎ
竜華(可愛らしい)
ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ
竜華(ときちゃーーーーーー)
ぐぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ
,
……
…
・
憧「もう!ちゃちゃのんなんてどこにもいないじゃない!」
穏乃「ごめんごめん。私の勘違いだったみたい」
憧「どう勘違いすればそうなるのよ!」
穏乃「えへへへ」
穏乃(清水谷さん)
穏乃(あなたは憧に手を出しました)
穏乃(それを、絶対に許しません)
穏乃(私はもう、二度と憧と離れたくはない)
穏乃(中学校の時のような寂しい気持ちを、二度と味わいたくはない)
穏乃(だから、私から憧を奪う人は容赦なく制裁します)
穏乃(ここは、私の山<テリトリー>だから)
穏乃(知ってますか?清水谷さん)
穏乃(山姥って……捨てられた女性の怨念なんですよ)
カンッ
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