切嗣(僕のサーヴァントは変わらないじゃん)
前回までのあらすじ
残った陣営はウェイバー率いるライダー陣営と、時臣師を長とするアーチャー、アサシン同盟だった。
この戦いの勝者を決めるのはずばり……安価だ。
(続)ってつけたほうが良かったかもしれませんね。ケイネス先生は勝利しているよ……皆の心の人気投票の中で。
ウェイバー「撤退……撤退だ!」
ライダー「マスター! ここから撤退するというのですか?」
ウェイバー「ダメだ……拙いよ、このまま戦うのは──」
ライダー「なら、どうするというのです!」
ウェイバー「他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)……」
ウェイバー「あれを最大出力で展開する……! そうすれば魔力を増幅できるんだろう!?」
ライダー「マスター、しかし……」
ウェイバー「そうすれば宝具で……あのペガサスで勝てる! だから──」
ライダー「マスター! 貴方は……街中の人を衰弱させるつもりですか?」
ライダー「それに──今からあれを展開するなど、無謀でしょう」
ウェイバー「でもっ……! ダメだ! ボク……君に死んでほしくない……」
ライダー「私の力を、信じて下さいマスター。そして私にも……貴方を信じさせて下さい」
ウェイバー「ううっ…………うん────そうだな」
ウェイバー(しっかりしなくちゃ……ここで退却してどうするんだ)
ウェイバー(もうボクは逃げない……!)
時臣「さぁ最終決戦だ──今こそ遠坂家の悲願が達成されるとき!」
アーチャー「全力で行く────!」
綺礼(このままで行けば、問題なく勝利出来るだろうな)
綺礼(……何かが一瞬掴めそうで、掴めなかった。この戦い──)
綺礼(戦いの最中だ……雑念は捨てろ……)
綺礼(……>>35しよう)
嫁との思い出に浸る
ポエムを綴る
『不明』
ゆらゆらと ゆれうごく
なんだろう? それは誰にも分からなくて
それは父にも分からなくて それは妻にも分からなくて
それは師でも分からなくて それは勿論、自分でも分からなくて
分からないことが 分からないまま 分からない
作・言峰綺礼
──────
時臣(石化の魔眼か……!)
アサシン(む、これは──動かん!)
アーチャー(この重圧……くっ)
ウェイバー「ライダー、令呪を以て命ずる! この戦い必ず勝て!」キィーン
ウェイバー「続けて命ずる。絶対に勝て」キィーン
ウェイバー「……死んだら、絶対に許さない」キィーン
ライダー「騎英の──手綱(ベルレフォーン)────!」
その一撃は勝敗を決するのに十分な威力と速度を持ったものだった。
戦いは終わった。
身が崩れ去っていく最中、遠坂の当主は悔やんだ。
あと一歩……何を間違えたのか……。
綺礼「ポエムか……これほど美味な酒だというならもう一度味わってみたいものだ」
ウェイバー「…………勝ったんだ」
ライダー「……ええ」
ウェイバー「ボクらは戦いに……勝ったんだ」
ライダー「……そうですよ、マスター」
ウェイバー「…………」
ウェイバー「ううっ……」ポロポロ
ライダー「マスター……今はまだ、泣いている場合ではありませんよ」
ウェイバー「え……? そうか、願いを──」
ウェイバー(ボクの願いって……なんなんだ?)
ウェイバー(それは……>>65)
ライダーとイチャイチャ新婚生活
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ウェイバー「…………ライダー」
ライダー「……? どうしましたか?」
ウェイバー「ワ、ワタシとっ……! いや──」
ウェイバー「ボクと……一緒に暮らさないか」
ライダー「…………それが、聖杯にかける願いですか?」
ウェイバー「え? い、いや、どうかな────」
ウェイバー「……違う。君への……申し出だ」
ライダー「………………」
ライダー「……ふふ」
ウェイバー「──────」
ライダー「いいですよ、私で良ければ」
ライダー「よろしくお願いします、マスター……いえ、あなた」
ウェイバー「……っ!? って、そ、その呼び方はアレだぁっ!」
その後二人がどうなったかって?
そんなのは、語るも野暮というものだろう。
それより私のポエムを聞かないか?
何、要らない? 仕方ないな……なら一つだけ教えてやろう。
娘というものは中々難しいものらしい。
反抗期だとか、そういうものに関わらず──難しい、実に分からない。
おっと癖で『分からない』などと……まぁ聞くが良い。
実は私も先日、実娘と再会をしてね。
いや、厳密には……初めて会ったということになるのかな。
それで、だ────私が自慢の詩をつらつら語り聞かせてやったところ、だ。
やつめ『父がこんなイカレポエマーだなんて……私の生まれる前に去勢しておけば良かった』だと。
詩人の英訳はポエトだ、全く。どこでこのような子供に育ってしまったのだろうか。
ともかく娘というものは難しい、ほら、こんな風に────。
ウェイバー「…………ううむ」
メドゥーサ「あなた、いつまでしかめっ面としているんですか?」
ウェイバー「あ、いや、すまん…………むむむ」
メドゥーサ「…………そんなに我が子のことが、心配ですか?」
ウェイバー「べべ別にそういう訳ではない! だってただの入学式だ、これぐらい──」
メドゥーサ(…………ふふっ)
ウェイバー「…………」ジーーン
ウェイバー「くぅ~~…………」
ライダー「ほら、よしよし。全く──どっちが子供だか分かりやしませんね」
娘というものは──子育てというものは難しい。
Fin
>>1乙
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相変わらずの遅筆をお詫びします……そして支援して下さった方、本当にありがとう
前回ひどかったウェイバー君を活躍させられたのは良かったです
ポエム(愉悦)には驚かされた
先生をあっさり脱落させられて良かったかもしれない
展開を安価に任せ切りで盛り上がりに欠けたと思うので……次回があれば、改善したいと思います
皆様お付き合い頂きありがとうございました
もし質問等あれば……答えられると思います
>>114
キリツグハッピーエンドはあったの?
マスターの性能によるサーヴァントのスペックの変動とか
>>117
安価を挟まない場合を除いて、1レス先のことは全く考えないで書いているので分かりませんが……。
切嗣が最後に残ったなら、ハッピーエンドにしたでしょうね。今回は。
初めから勝ち筋の無い人はいませんね。
>>118
てきとうにステータスは変えてる……けど、あまり活きてないかも……?
一応、意識はしています。
>>114
四次鯖×五次鱒期待してますっ!!
他にも色々おかしいところはあると思いますが、
アサ次郎が召喚された理由だけは全く考えていないので脳内補完で……。
>>120
五次鱒の戦争ってなんだか四次と比べても書きにくい……。
でもやってみたい気持ちはあるので、色々おさらいしてみます。
意見ありがとう。
この場合聖杯のチカラでライダー受肉してもらったんかね?
>45を書いてから自分の中で何かが目覚めた気がする。
こういう番狂わせがあるからやめられない……
>>126
そうです。
なんか曖昧な感じになりましたが逃げ道を作ってるとかそういう訳ではございません!
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