照「この中に1人、妹がいる!」(123)
照「ふぅ・・・、久しぶりの日本か・・・。相変わらずジメジメして暑い」
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宮永母「照ちゃん、久しぶり!」
照「ママ。久しぶりー。急に大事な話があるから日本に戻って来いだなんてどうしたの?」
宮永母「えぇ、とても大事なお話があるの」
宮永母「実は・・・、貴方のお父様が亡くなられたわ・・・」
照「ッッ!?・・・そっか」
照「顔もあんまり覚えてないし・・・、父さんが死んだって実感があんまり湧かないね・・・」
宮永母「急な話ですものね。心の準備が出来てないのは承知の上よ。これが遺言状よ、ぜひ読んで頂戴」スッ
照「・・・私に?」
照「ふむふむ」
宮永父『照へ。これを読んでる頃には、私はもう死んでいるだろう。私の全財産、私有地を全てお前に譲る事にした。ただし条件がある。
私が生前に理事長をしてた白糸台女子学園に、お前の妹が通っている。卒業までに見つけ出してほしい。無事に、妹を見つける事を出来たなら、私の全てをお前に譲ろう』
照「妹・・・?」
宮永母「えぇ・・・実は貴方には血を分けた妹が居るの」
照「そんな話聞いた事ない!!」
宮永母「実は・・・小さい頃に一度だけ会ってるの・・・。そして、麻雀を打ってるの・・・」
照「ッッ!?記憶にはないけど。そうなんだ・・・」
宮永母「白糸台の理事長は、名目上はもう貴方になってるわ」
照「そんな!勝手に!」
宮永母「お父様の残した財産は莫大。それこそ、誰もが目の色を変えるような金額よ。私は貴方に、お父様の遺産を継いで欲しいと思ってるの」
照「・・・急に言われても」
宮永母「うん。貴方がお金で動かない事くらいよーく知ってるわ。・・・もし、妹の中に貴方よりも麻雀が強い子が居るとしたら?」
照「はぁ!!!???私より?私は、今年の全米チャンピオンなのよ!?」
宮永母「貴方は覚えてないかもしれないけど・・・、貴方は小さい時に妹に完敗しているわ・・・」
照「私が?全く記憶にないけど」
宮永母「・・・そう言うと思ったわ。これが当時の牌譜表よ」スッ
照「あぁ、間違いないね。これ私の字だ。妹さんの名前の所は黒く塗りつぶしてあるけど・・・」
宮永母「ごめんなさいね。遺言は絶対だから・・・。名前がわかれば、妹が簡単にわかってしまうでしょ」
照「まぁ、それはいいけど。・・・なにこれ?私、ずっと最下位じゃん」
宮永母「えぇ・・・、お父様はプロ級の腕前。そして、もう一人は当時の大沼プロが同卓してたから」
照「ふーん。今なら負けないと思うけどね・・・。で、妹が連続一位か・・・」
照「それになにこれ・・・。打点が少しずつ上がってる・・・。私の打ち筋にそっくり」
宮永母「あの頃、あの子は貴方に憧れてたから・・・」
照「最後の三局連続で±0か・・・。偶然?」
照(偶然にしては・・・、この妹さん、打ち方が急に変わり過ぎてる。前半の勢いはどこへ・・・)
照「・・・認めたくないけど、認めるしかないみたいだね」
宮永母「えぇ。財産より、この子に興味があるのではなくて?」
照「うん。少しね。いいよ。私、白糸台に編入してあげる。でも理事長の仕事は、やりたくないなー」
宮永母「そこは任せて。一応、私が表向きの理事長って事になってるし、私の仕事でもあるし」
宮永母「貴方、日本に慣れてないし、いきなり妹を探せって言われてもピンと来ないでしょ?だから、とっておきのパートナーを紹介しとくね」
コンコン
菫「失礼します。奥様」
宮永母「紹介するわね。貴方のパートナーになる、弘世菫さんよ。年は同い年」
菫「照お嬢様、私、弘世菫と申します・・・。よろしくお願いします」
照「私は宮永照。敬語は使わなくていいよ。うん、これからよろしくね菫」
宮永母「私、お父様の葬儀やら、手続きやらでほとんど家に帰れないくらい忙しくて・・・。しばらく菫さんと一緒に住んで貰う事になるわ」
照「別に私一人でも問題なのに・・・」
宮永母「貴方、家事が壊滅的に下手じゃない!菫さんは、あらゆる分野のエキスパートよ。安心して任せられるわ」
菫「はい。お嬢様の安全と健康は私にお任せあれです、奥様」
照「ふーん・・・、なんでも出来るねぇ・・・。肝心の麻雀の腕は?」
宮永母「えぇ・・・もちろん、全国クラスの怪物よ♪」
菫「・・・少し自信はあります」
照「ふふふ、そうこなくちゃ。よし、菫。早速、私と打とうか。そして私が勝てば、敬語を使うのを禁止する!」
菫「・・・了解しました、お嬢様。全米チャンプの力、とくと見せて貰います」
一か月後
宮永家
菫「おい、照。いつまで寝てる!今日から、学校に行く日だぞ!」ユサユサ
照「むにゅ・・・、朝は弱いんだよ・・・、後一時間・・・」。。ooOzzZZZ
菫「こら!時差ボケはもう直ったはずだろ!早く起きろ!このテルテルパー娘!」ユサユサユサ!!
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照「菫は真面目だなぁ」モグモグ
菫「私はお前の世話をする事で給料をいただいてるんだ。半端な真似は出来ない!それと・・・、仮にも理事長だろ?しゃんとしろ!」
照「ふぁーい」
∧:_:_:!>''"! l !_ . ハ_」_i:.|ハ: : : : : |. :{´i ̄:.「~¨`ヽ: : : :.}: : :.:`ヽ|
/ .!. : : :!; <{: | i:.| |: : : : : |: : 八: : | |: : ハ: : : ': : : : : :.:|
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照「この中に一人…妹がおる…お前やろ?」
絹恵「違いま」
照「お前やあああああああああああああああああああああああ」
>>27
クッソ面白い
じょしらくより笑える
照「とりあえず、菫。お前の調べた情報をくれ」
菫「・・・お前、一か月麻雀してただけだよな!ほとんど私が動いたじゃないか!」
照「財産貰ったたら、ちゃんと報酬払うよー」
菫「ったく。宮永家と繋がりが深い人物とされるピックアップしておいた。また、前に奥様が酔った勢いで、2つ下って仰られてた」
照「ふーん。二歳下ね。って事はこの学園では一年生なんだね」
菫「あぁ、そうなるな。しかも私は麻雀部の部長だ。簡単に調べがついた」
照「流石、仕事が出来る女!よっ!シャープシューター!」
菫「・・・おい!まぁ、いい。で、だ。とりあえず、候補生と思われる一年を放課後に紹介する」
菫「麻雀が強いと言う情報もあって、すぐ絞れたよ」
/\___/ヽ ?
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放課後
照「日本の授業は退屈だなー。早く麻雀しようよー。麻雀」
菫「ホント、麻雀好きだよな!」
照「大好きだから、全米チャンプなのー」ンフフ♪
菫「今年の大会は、お前の加入で優勝出来なかったら、もう世間様に顔向けできないよ」
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菫「はい、名前を呼ばれた三人、集まってくれ!」
菫「まずは。高鴨穏乃!」
穏乃「はい!!ここに参上」ピョン
照(野生児?)
菫「校内ランキング10位の高鴨穏乃だ。学年はもちろん一年」
穏乃「宮永照さん!お会いできて光栄です!!」ペコリ
照「よろしく。自己紹介は麻雀打ちながらするよ」
菫「じゃあ、次。校内ランキング3位、大星淡!」
淡「はーい。呼んだー」
菫「おい、敬語は使えといつも言ってるだろ!」
淡「うーん、気が向いたらねー。貴方が噂のテルーかな?麻雀強いの」ワクワク
照「すっごく強いです!!あぁ、私の前では敬語使わなくていい」
淡「わーい!話がわかるー」
菫「照、あまり甘やかさないでくれよ」
菫「次が一応、本命と言えば本命かな。校内ランキング1位、原村和!」
和「はい」
照(ママも私も貧乳なのに、このオッパイはありえないだろー、多分)
和「ぜひご指導のほど、お願いします」ペコリ
菫「照、聞いて驚け。原村は全中のチャンピオンだ。つまり中学生で一番、強かったわけだ」
照「日本の中学のレベルは知らないけど、すごいんだねー」フーン
菫「お前が負けた事のある雀士って情報だからな。そうゆう意味では原村が最も近いような気もする」
菫「で、あと一人・・・。また遅刻かー」
泉「ちーす。遅れて、すんません。って誰ですかー?」
菫「・・・校内ランキング8位の二条泉だ。最近、関西から引っ越してきた。旦那様が最後に連れて来た麻雀特待生だ」
泉「はい!うちが日本で一番強い高校一年生です!!和には負けません!」ドン!!
照「胸は、役満と満貫くらい負けてるよね」
泉「う、うちはこれから跳満くらいには成長しますよ//」
菫「さて、私は泉に罰ゲームをして・・・。照、とりあえず一年と打ってみろ。何か思い出すかもしれん」
照「うん。みんなー、この卓で私以外が一位取れたら、私が帰りに何でも奢ってあげるよ」
穏乃「うおぉぉぉぉぉ、ラーメン食いたい!ラーメン!」
和「物でつるのは感心しませんが・・・。その態度、自信ありのようですね」
淡「ふふふ、こんな事もあろうかとお昼ご飯は抜いてたのだー(ホントはお弁当忘れただけだけど)、いっぱい食べるぞー」
照「ふっふっ・・・、ヤキトリにならなかったら、ナデナデしてやろう小娘達」ギュルルルル
対局終了
照「・・・まぁ、よく頑張った方じゃない?」
穏乃「うおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉ!!!!!!流石、チャンピオン、つえぇぇぇぇぇ!!かっけぇぇぇぇぇ!!」キラキラ
淡「・・・お腹すいた」グー
和「や、ヤキトリだなんて・・・、こんなオカルトありえません!!」ギリギリ
菫「おー・・・、流石だな。一応、ここ去年の優勝校なんだが・・・」
照「んー、まぁ今年も優勝出来るんじゃない?私に先鋒やらせてくれたら」
和「すいません!もう一局、お願いします!!」
菫「原村は流石に悔しいだろうな。照、相手してやれよ」
照「いいよー。これから、何回でもハコらしてあげるからね」ニコッ
照「あっ・・・飲み物、無くなった」
菫「一年に持って来させよう。おーい、一年、誰か!」
テクテク
咲「はい、弘世先輩。なんでしょうか?」
菫「おっ宮永かー。一応、紹介しておこう。偶然、お前と苗字が同じの、宮永咲だ。校内ランキング50位」
菫「ちなみに校内ランキングは100位からだ」
咲「・・・ご活躍、テレビなどで拝見しておりました。雲の上の存在の人に会えて光栄です」
照(なんだこの子、日本の小鍛冶プロと対局した時に感じたプレッシャーのような物を感じるが・・・)
照「あ、あぁ・・・。宮永照だ。ぜひ仲良くしてくれ」テヲダス
咲「握手ですか!喜んで!」スッ
照「うっ・・・・!!!!!!???」ゾクゾク
この時、宮永照に電流が走るッッ!!
照(なんだこれッッ!!!!私、震えてるの!?)プルプル
照(こんな事、一度も無かったのに!!アメリカでは一度も!!)
照「あ、あのさー・・・、宮永さん・・・。一局打って行かないか?」カタカタ
咲「えっ!私がですか!」
泉「照さーん、まだ私と打ってませんよー。宮永とじゃ退屈すると思いますよー」
菫「あぁ、宮永には悪いが。照と麻雀打って、宮永がトラウマになって貰っては困る。まだ伸びしろがある高校一年生なんだ」
咲「そうですよー。私なんかすぐハコっちゃいそう」アタフタ
和「咲さんは、入部後、ハコは一度もないですよ」
咲「うっ!?」
照「ぜひ・・・、打ってみたい。頼む」
菫「そうかぁ?じゃあ、私と泉も入るけど構わないか?」
照「・・・いいよ。全員飛ばす勢いで頑張る」
照(いつもは・・・一局目は様子を見るのが私のスタイルだ・・・。しかし、私の勘が告げている。ここは一局目から全力やらないと)ギュルルルル
照(この支配力なら・・・、国士無双行けるかッッ!!)
照「ツモ、国士無双」
淡「東一局から役満だなんて、すごいねー」
和「偶然ですよ偶然」
咲(一局目から!?うーん・・・、これは取り返すの大変だよー)
対局終了
菫「結局、照の圧勝だったな」
泉「いやー、三人まとめて飛ばされるか、ヒヤヒヤでしたねー」アセアセ
咲「ホント、ホント!私も、弘世先輩と泉ちゃんに振り込んじゃったし・・・」
照「・・・」
照「・・・・・」
照「・・・・・・・・・・」
照「なぁ・・・、話がある。次の対局で、私が一位なら、麻雀部に入らない」
菫・泉「「は…!?」」
咲「・・・ッッ!?」
照「だって・・・、意味ないと思うから。妹探しは菫に任せて、アメリカで麻雀打つよ」
菫「そんな、お前!?」
照「・・・私は麻雀が大好きだからね。宮永さん、貴方は麻雀好き?」
咲「わ、私はどちらでもないです・・・」
照「どちらでもないね・・・。ふーん、そんな答えが出るんだ・・・。じゃあ、最後の一局始めようか」
咲(お姉ちゃん・・・本気かな・・・。じゃあ・・・この一局だけ、全部ゴッ倒す!)ゴッ
咲「カン!」
咲「カン!もう一個カン!!」
咲「それ、通らないです!ロン!」
咲「嶺上開花・・・のみ!1000点です!」
泉「」カタカタ
菫「」プルプル
照「・・・私に残った点数はこのリー棒一本のみ。でも、ラス親。それに・・・甘く見ないで!!」ゴッ
淡「咲ちゃん、惜しかったね」
和「えぇ・・・、最後の最後でマクられましたね」
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咲「そ、そんな」ポロポロ
照「はぁ・・・はぁ・・・、くっ!もう頭が動かん!!誰か!酸素ボンベ持って来い!!」プルプル
泉「は、はい!」
咲ちゃん、四局、別々の違う役で上がった感じでー
照「」スーハー
菫「しかし・・・、なんだ。咲のヤツ・・・、今まで手を抜いてたって事か・・・」
咲「ご、ごめんなさい!!私、麻雀特待生枠どうしても欲しくて!!みなさんの迷惑にならない位置でずっと三年間居ようと思って」ポロポロ
和「やはり・・。ずっとおかしいと思ってたんです!こんなオカルトあるのかな?ありえるのかな?って毎日感じさせられてましたよ!」
照「・・・ちょっと回復して来た」スーハー
菫「・・・照。その・・・なんだ・・・。一か月間楽しかったよ。私、日本代表に選ばれるようになって、絶対アメリカと対戦するから!!」
菫「お前の捨て牌、必ず射抜いてやる!」
照「・・・」スーハー
照「入部届」ポイ
咲「ッッ!!!??」
照「・・・やっぱり、千局勝負にするね。今、私の一勝目」
照「・・・プリン食べたら再戦!次も負けないから!」
咲「は、はい!!」
和「あ、あの!次は私も!」
淡「いやー、次から本気出すから!私の本気!」ムフフ
穏乃「ラーメン食べたい!ラーメン!!」
卒業式
照「あぁー、結局咲に負け越した」
菫「ははは、まぁ大学も日本の大学選んだんだろ?まだ何度でも、対局出来るじゃないか」
照「そーいえば、そうだな。とゆーか、私、この学園に何しに来たんだっけ?」
菫「咲ちゃんと麻雀しに来たんじゃないのか?お前と咲のおかげで、白糸台は三連覇の偉業も達成したが」
照「うーん、そうじゃなくて・・・。なんか麻雀以外の事しに来たような気がするんだけど・・・」
菫「・・・妹選びだろ?(笑)」
菫「で、卒業式で発表だったっけ?宮永家の血縁者、みんな集まってるぞ」
照「・・・遺産とかもうどうでもいいんだけどさー」
照「まぁ、貰えるものは貰っておこうかなぁ・・・」
照「私の妹は・・です!」
カン!
妹は、もちろん咲ちゃんでwww
とゆーか、この中に一人、妹がいる!ってアニメ見た事無かったわ。
すまんなー。
妹は誰なのか読み返したらわかるのかな?
>>115
いやー、照は、全員と打って、咲さんとの対局で確信した感じでー。
まぁ、あの宮永ホーン見れば、勘のいい人なら気づくよね!ドン!!
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