金糸雀「カナはみっちゃんに巻かれて幸せかしら」(20)

設定と時系列はアニメと漫画ごちゃごちゃでかなり無理やりな話です

~朝 みっちゃんさん宅

金糸雀「んん~いい目覚め。今日のカナは、何だかいつもと一味違う気がするかしら。」

***

金糸雀「傘良し。ピチカート良し。みっちゃんのお弁当良し。それじゃ桜田家に向けて出発かしら。」

***

~桜田家前

金糸雀「今日こそは、ローザミスティカを頂いてやるかしら。まずは桜田家にいる真紅と翠星石、雛苺かしら。」

金糸雀「家をぶっ壊して下敷きにしてやるかしら。いくわよ、破滅へのロンド!」

ドンガラガッシャーン。桜田家は崩れ落ちた。

金糸雀「物質には固有振動数て言うものがあるかしら。それと同じ振動数の音を当ててやれば物質は共振して簡単に壊せるかしら。
これなら薔薇乙女と言えどもひとたまりもないかしら――って、しまったかしらー!これじゃローザミスティカ探すのも一苦労かしら。」

金糸雀「あら?」

真紅「やってくれたわね、カナリア。」埃パンパン

ジュン「ゲホッ、おい、お前がやったのか!?」

金糸雀「そのとおりかしら。今日こそローザミスティカを頂きにきたのよ。
ところで翠星石と雛苺はつぶれちゃったのかしら。」

真紅「そうよ。彼女たちのローザミスティカはこの真紅にたくされた。カナリア、これだけのことやってただで済むと思ってないでしょうね」

金糸雀「思ってるわよ、だって勝つのはカナかしら。」

ジュン「お前!」

真紅「…。カナリア、あなたは私が倒す。いくわよ、ジュン!ローズテイル!」

金糸雀「そんなハナクソ、撃ち落としてやるかしら。うなだれ兵士のマーチ!」

金糸雀のヴァイオリンによる衝撃が真紅の花びらと衝突する。しかし、花びらは勢いを落とすことなく金糸雀に向かってくる。

金糸雀(うっ、さすがにローザミスティカを3個持ってるだけあるかしら。単純な力押しじゃかてないかしら。でもそれだけじゃ…)

真紅「翠星石と雛苺の仇よ、喰らいなさい。」

金糸雀「それだけじゃカナに勝てないかしら、喰らうかしら、不協和音!」

真紅「くっ、なんて音」
ジュン「うわ、耳があ」

金糸雀「今かしら、破滅へのロンド!」

真紅の頭部が砕け散った。

ジュン「し、真紅うううううう!!!」

金糸雀「やったかしら、やったかしら、これでローザミスティカを一気に3つも手に入れたかしら、」

ジュン「ああ、真紅ううう。」

金糸雀「次は、誰にするかしら?水銀燈?蒼星石?それともまだ見ぬ7番目かしら?」

ジュン「翠星石いいい雛苺おおおおおお。」

金糸雀「とりあえず居場所のわかる蒼星石のそころかしら。そうときまればこんなところに居る理由なんてないかしら。」

ジュン「お前ええお前えええええええ、姉妹じゃ、姉妹じゃないのかよおおおおお。」

金糸雀「ばいばい、ジュン。よかったじゃない。これで引きこもり脱却よ。たって、ひきこもる家が無くなってしまったもの。」

ジュン「ああああああああああ」

金糸雀「さーて、まってるかしら。蒼星石。」


***

~時計店

金糸雀「しけた店かしら。桜田家みたいに潰してもいいけど、それじゃ後が大変かしら。とりあえず中に入るかしら、クレッシェンド!」

カナリアは店の入り口を吹き飛ばした。

金糸雀「出てくるかしら蒼星石!!。アリスゲームしに来たかしらーー!!!!。…出てこないわね。」

金糸雀「奥の部屋に老人が倒れているかしら。これは…夢の扉!どうやら蒼星石はカナの動きに気付いていたかしら。」

金糸雀「蒼星石は夢の世界でカナを待ち構えてるかしら。でもカナは敵の土俵には上がらないのかしら。破滅へのロンド!」

ジジイ「うう…ぐほあああああ」

ジジイは全身から血をまき散らして絶命した。

金糸雀「これで蒼星石は夢の世界から出てこざる得ないかしら。」

蒼星石「クッ、夢の世界がいきなり崩壊し始めたと思ったら。カナリア、君はなんてことを。」

金糸雀「勝つために手段なんて選んでられないかしら。人間を殺されることを考えなかった蒼星石が悪いのかしら。」

蒼星石「許さないよ、カナリア。」


金糸雀「こっちこそ。カナリアサブレをバキバキされた恨み。今ここで晴らしてやるかしら。」

蒼星石「いくよ!はっ」

金糸雀「速いかしら。それなら動きを止めてやるかしら。不協和音!」

蒼星石「やああああああ。」

金糸雀「きゃああああ。」

蒼星石「ちっ」

金糸雀「間一髪かしら。なんで聞かないのかしら。」

蒼星石「音で動きを止めようとしても無駄だよ。僕は君のヴァイオリンの音の周波数を無効化する都合のいい耳栓をしている。」

金糸雀「…! さすが蒼星石。ドールで1、2を武闘派かしら。でもそれなら。こっちが加速してやればいいだけかしら。」


蒼星石「カナリア、その頸もらった。」

金糸雀「早く動けルンバ!」ギュイイイイイイン

蒼星石「なんて速さだ。だがそんな速度に反射神経がついていけるはずがない。」

金糸雀「甘いかしら。加速世界のビート!これでカナの意識を何倍にも加速するかしら。そこだ!」

蒼星石「うあっ! 馬鹿な。どうして同時に二つの曲を弾いていられる?」

金糸雀「ヴァイオリンの弦は4本、この意味が分かるかしら?」

蒼星石「まさか、一つのヴァイオリンので二つの曲を!」

金糸雀「そのとおりかしら。」

蒼星石「くそ。レンピカ!nのフィールドの扉を」

金糸雀「もう無駄かしら!力が強くなルンバ!」

何倍にも威力を増した蹴りが蒼星石の頭を蹴り砕いた。


金糸雀「カナの物をあわせてこれで5つ目。残すは二つ。次はとりあえず水銀燈かしら。」

***

金糸雀「カナの物をあわせてもう5つ目。残すは二つ。次はとりあえず水銀燈かしら。」

***

金糸雀「とりあえず桜田家跡地に戻ってきたかしら。人だかりでいっぱいかしら。んっあれは!!」

水銀燈「何よこれぇ、Nのフィールドの出口が見つからないから直接来てみれば大変なことになってるじゃない。真紅達も見つからないしいったん帰りましょう。」

金糸雀「しめしめかしら。後をつけるかしら。」

***

金糸雀「水銀燈が窓から病室に入っていったかしら。あそこに水銀燈の媒介がいるのかしら?高くて双眼鏡でも見えないかしら。
傘を使えば窓の中をのぞけるけどそれだと見つかっちゃうし。
ピチカート、ちょっと偵察してくるかしら。カナはその間にみっちゃんのお弁当食べて待ってるわ。」


・・・しばらくして

金糸雀「ピチカート戻ってきたかしら。げっあれは水銀燈まさかバレた。なにしてるのかしら!!ドジってんじゃないかしら!!!」

水銀燈「あなたがそんな目につくところでお弁当なんか広げてるからよ、お馬鹿さん」

金糸雀「!!!!!」

水銀燈「ねえカナリア何のようかしらぁ。」

金糸雀「それは勿論、アリスゲームかしら。」

水銀燈「へえ…、もしかして真紅のところのあれ、貴方がやったの?」

金糸雀「そうよ。真紅も翠星石も雛苺も、それに蒼星石もカナが倒したのよ。」

水銀燈「!!! ふーん、やるじゃない。それにしても手間が省けたわ。」

金糸雀「何のことかしら?」

水銀燈「あなたを倒せば一気に5つものローザミスティカが手に入るのでしょ。」


金糸雀「言ってくれるのね、水銀燈。でもそう簡単にいくと思わない方がいいかしら。先手必勝、一撃必殺、破滅へのロンド!」

水銀燈「ふんっ」羽しゅぱぱぱぱぱぱ

金糸雀「きゃああああああああああ!」

水銀燈「あはははははは!!!なによぉカナリア。ローザミスティカ5つも持ってるくせにその程度なの。」

金糸雀「うう。さすが水銀燈ほかのドールとはレベルが違うかしら。ドール4体に一人で喧嘩売るだけのことはあるかしら。でもこれなら 不協和音!」

水銀燈「くっこんなもの!!はあああ!!」

金糸雀「気合いで無効化されたかしら!!!!」それなら 速く動けルンバ!そして加速世界のビート!この動きについて来れるかしら水銀燈!」

水銀燈「はやい、くそ」

超高速で動き廻るカナリアに対し、水銀燈は羽の弾幕を張ることで対抗した。
いくら速く動けるといっても空を飛べる水銀燈相手には、飛び道具で、攻撃するしかない金糸雀はなかなか有効な一撃を与えることはできなかった。

金糸雀(やっぱり空を飛べるっていうのはそれだけで強いかしら。こうなったら。少し無理するほかないようね。)


金糸雀は水銀燈に向かって跳躍した。羽を数本被弾する

水銀燈「馬鹿ね。良い的だわ。」

金糸雀「行くかしら!堅くなルンバ!」

突然金糸雀の体が鋼のごとく硬くなり、水銀燈の羽を弾いた。そして跳躍の勢いのまま水銀燈のお腹に突っ込んだ。

金糸雀(いくかしらあああああああああああああ。ぶちぬけええええええ!!!!!!)

硬化しているため指一本動かせない金糸雀は心の中で乙女にあるまじき雄たけびを上げた。

銀「えっ?いやああああああああああああ!!!!!」


金糸雀「やったかしら?」

水銀燈「よくもやってくれたわねカナリア。」

水銀燈はまだ倒れてはいなかった。

金糸雀「なっ」

水銀燈「もう許さないわ。」

金糸雀「何なのかしらその姿は?!」

見れば水銀燈の体は上半身と下半身に分離しそれぞれが独立して動いている。

水銀燈「私はね、カナリア。バラバラの実を食べたバラバラドールなのよ。」

金糸雀「なんだってーーー!!!」

水銀燈「羽はその力で飛ばしているのよ」

金糸雀「なんたってーー!!!」

水銀燈「ちなみに真紅は薔薇薔薇の実を食べた薔薇薔薇ドールよ。」

金糸雀「ナンダッテー!!!」


水銀燈「薔薇薔薇の実は私が食べるはずだったのに。私は真紅に騙されたのよ。」

金糸雀「アイヤー!ビックリ仰天アル!!」

水銀燈「ねえ、カナリア。私と一緒にワンピース探しに行かないかしら。」

金糸雀「はいはーい!、カナはキャプテンがやりたいかしら。」

水銀燈「馬鹿言いなさい。キャプテンは私よ」

***


親愛なる みっちゃんへ

カナが海に出てもうどれくらいたったかしら。みっちゃんとの日々はまるで昨日のことのように思い出せます。
みっちゃんと過ごした毎日はカナの宝物だから。ねえ、聞いてみっちゃん、カナたちやっとワンピース見つけたのよ。
ワンピースて何だったと思う。宝箱開けたらね。紙切れが入ってたのよ。その紙にはこう書かれていたわ。
「これまでの仲間との冒険こそが真の宝だ。」ってね。ふっざけんじゃないわよ。あれだけ苦労してこれは無いでしょ。
ありとあらゆる海賊を下し、海軍を壊滅させ、ハイエナみたいな賞金稼ぎどもを海に沈め、
ようやく手に入れたものが紙切れ一枚ってお前。そりゃねーだろーがよー!!!なー!海賊王さんよー!畜生か。

まあ、ワンピース見つける途中でいろんな奴から金品巻き上げたから、結構お金たまっちゃてたかしら。
いくらたまったと思うかしら。なんと・・・じゃじゃーん800兆円。すごいかしら?

そろそろ海の上も飽きたからみっちゃんのところに帰るかしら。
と言うわけで、みっちゃん。もう少し待ってて欲しいかしら。

ローゼンメイデン第2ドール 金糸雀

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