たまえ「昨日もニュースでやってたよね」
まる子「しかも誘拐された子があたし達と同じ年の子だからねぇ」
まる子「お母さんが朝から知らない人に付いて行くなって何度もしつこく言ってきたのには参っちゃうよ」
たまえ「この辺の地域だから怖いよね…」
まる子「大丈夫大丈夫!そう簡単に誘拐なんてされないに決まってるよ!」
期待
野口「…クックックッ…果たしてそれはどうかな」
まる子「野口さん、どういう事さ?」
野口「ここ最近で起きた誘拐事件の詳細を知ってるかい?」
たまえ「誘拐された子が全員小学生って事だよね」
まる子「えぇ~?全員小学生だったの?」
たまえ「まるちゃん、ちゃんとニュース見てないの…?」
まる子「誘拐されたって事ぐらいしか知らないや」
野口「…今もまだ見つかってない」
野口「捜査は難航…このまま迷宮入りかもしれないね…クックックッ」
まる子「や…やだよ野口さん…そんな風に言われると怖くなってきたよあたしゃ…」
ガラガラッ
戸川先生「皆さん、おはようございます」
まる子「たまちゃん!今日の学校が終わればいよいよ夏休みだね!」
たまえ「うん!いっぱい遊ぼうね?」
まる子「もちろんだよ、たまちゃ~ん!いっぱい遊ぼう!」
戸川先生「今日からいよいよ夏休みですね」
戸川先生「ですが、皆さんに1つだけ注意して欲しい事があります」
まる子「なんだろう?」
戸川先生「知ってる人もいるとは思いますが、この地域では誘拐事件が頻繁に起きています」
戸川先生「知らない人には絶対に付いて行ってはいけませんよ」
まる子「ああ…また始まったよ…別に誘拐なんて大丈夫だってのに」
キートン「さっきまで誘拐事件に怯えていたのはあんただ」
http://i.imgur.com/7Ierr.jpg
http://i.imgur.com/Oxx1a.jpg
http://i.imgur.com/8ZRes.jpg
http://i.imgur.com/vehvl.jpg
http://i.imgur.com/gmHef.jpg
一応置いて置きますね……
>>10
お前ふざけんな
キンコンカンコーン
まる子「はぁ、やっと終わったね~」
たまえ「じゃあ、一旦家に帰ってから公園に集合ってことでいい?」
まる子「うん!すぐに行くよ!」
浜崎「ブー太郎、今日俺の家で遊ぼうぜ」
ぶー太郎「ごめんブー…オイラ今日は止めとくブー」
浜崎「どうしたんだよ?」
ブー太郎「誘拐事件の話聞いてたら怖くなってきて…」
浜崎「そんなもん大丈夫だって!俺が犯人とっ捕まえてやるから!」
丸尾「ズバリ!それは安易な考えでしょう!」
浜崎「うるせぇ!あっち行ってろ!」グイッ
丸尾「アァッ~」
関口「おい、たかし!」
佐々木「今日は俺達と遊ぶよな?」
たかし「あ…あ…きょ、今日は家でお留守番しないといけないから…」
関口「お前、俺達の誘い断るのかよ!」
佐々木「ふざけんな!たかし!」
グイッ
たかし「わ…分かったよ…うぅっ…」
関口「へっ、それでいいんだよ!」
佐々木「さっさと俺達のランドセル持てよ」
ドシッ
関口「よーし、今日は駄菓子屋でも行くか」
佐々木「へへっ…おら、たかし!チンタラ歩いてんじゃねぇぞ!」
たかし「ま…待ってよ!」
たかしって誰だっけ
大野「杉山、そろそろ練習始まるから行こうぜ」
杉山「ああ…もうそんな時間か」
城ヶ崎「じゃあ、また9月に」
花輪「御機嫌ようベイビー達」
笹山「藤木くん、またね」
スタスタ
藤木「…」
永沢「みんな、夏休みが楽しみで仕方ないんだろうな」
永沢「藤木くん、問題を出すよ」
藤木「きゅ…急にどうしたんだい?」
永沢「今この教室に残っているのは何人でしょうか」
藤木「僕と……永沢くん……で合ってるよね?」
永沢「…」
藤木「永沢くん?」
永沢「ご名答、その通りだ」
藤木「どうしてこんな無意味な問題なんか…」
永沢「僕らぐらいだよ、夏休みが始まったのにつまらなさそうにしてるのは」
藤木(それは永沢くんだけだろ…僕の事まで巻き込むなよ)
永沢「君、夏休み暇だろ?」
キートン「なぜ決め付けるのか」
藤木「暇じゃないよ…僕は来週から海外旅行に行くからね…」
永沢「そんな嘘をついてまで僕と遊びたくないのかい?」
藤木「うぐっ…」
>>22
悪い、貼る前に気づかなかったwww
ただこんな感じでいじめられてるようだ
永沢「図星だね、やっぱり君は卑怯者だ藤木くん」
藤木「だって…誘拐事件が起きてるし…」
永沢「卑怯者の君なら自分さえ誘拐されなければどうでもいいって思ってるだろ?」
藤木「そ、そんなことないよ!」
永沢「目が泳いでる、また嘘をついたね」
藤木(夏休み初日からうざい奴だなぁ…早く誘拐されろよ)
永沢「僕はこの事件はただの誘拐じゃないと思っている」
藤木「え?」
キートン「名探偵永沢の幕開けである」
永沢「未だに誘拐された小学生達が見つからない…妙だと思わないか」
藤木「別に…犯人がどこかに監禁してるとかじゃないのかな?」
永沢「さすが未来の犯罪者、発想が下種だね」
藤木「クッ……」
>>23
ところどころ笑いつつ胸が痛くなった
関口とかただのキョロかと思ってたのにこんなやつだとは
藤木「大体、僕達には関係のない話だよ!」
藤木「こういうのは警察に任せておけば解決するんだから」
永沢「国家の犬に頼っても解決しない時はあるのさ」
キートン「小学生に国家の犬と言われてしまってはお終いである」
藤木「だからって、僕達みたいな子供が出来ることは限られてくるよ…」
永沢「何も解決しようとは思ってないさ」
永沢「少しでも手がかりを見つければ警察に伝えられるだろ?」
藤木「…それもそうだね」
永沢「この夏休みという長期休暇にこそ色々と調べる必要があるんだよ」
藤木「でも、誘拐されたって事ぐらいしか情報は…」
永沢「今から地道に探していくしかないさ」
藤木(ええ…)
ガラガラッ
まる子「ただいまー!」
すみれ「あら、まる子。おかえり。」
まる子「お母さんお昼ご飯はー!?」
すみれ「もう出来てるわよ、あんたの帰りが遅いから焼き飯冷めちゃってるわよ」
まる子「えぇ~あんた昼飯に焼き飯以外を作る事が出来ないのかねぇ~」
キートン「何様のつもりだ」
すみれ「文句があるなら食べなくていいわよ」
スタスタ
まる子「ああ…!嘘だよ食べるから!」
友蔵「まる子や!どうしたんじゃ?」
まる子「あ、おじいちゃん…何でもないよ」
友蔵「それにしても無事に帰ってきてくれてワシは一安心じゃ」
まる子「学校から帰宅するだけなのにそりゃ大袈裟だよ」
友蔵「いや…しかし…!最近は誘拐事件が起きておるからのう!」
まる子「大丈夫だって、皆心配しすぎだよ~」
友蔵「いやいや!大事な娘を誘拐される訳にはいかん!」
友蔵「ワシゃ今日からこの地域のパトロールに行ってくるぞ!」
タッタッタ
ひろし「おいおいじいさんの奴、朝からなに発狂してんだよ」
まる子「あ、お父さん」
ひろし「誘拐事件だの何だの騒いでるが俺なら莫大な身代金要求するけどな」
すみれ「お父さん…!」
ひろし「いいんだよ、これもまる子のための教育だっての」
キートン「こんな事を教育する親は恐らく稀である」
ひろし「よく考えてみりゃ、おかしな話だよな」
ひろし「誘拐したってのに身代金は一切要求してこねぇ」
ひろし「まるで子供が欲しいみたいじゃねぇか」
まる子「子供が欲しい…?」
すみれ「お父さん!あんまりその事は子供達の前で言わないでください!」
ひろし「けっ、分かったよ」
すみれ「まる子も夜遅くまで遊んできちゃダメよ?」
まる子「は~い」
関口「それっ!」
パァッンッ
たかし「いたっ…!」
佐々木「おいたかし!軟球だから別に痛くねぇだろ!」
たかし「ご、ごめんなさい…」
関口「飽きたから次はたかしを的にしてサッカーボール蹴ろうぜ」
たかしェ...
―夕方―
まる子「はぁ~すっかり暗くなってきちゃったねぇ」
たまえ「公園でこんなに遊んだの久し振りだもんね!」
笹山「今日は楽しかったわ…夏休みはまだまだあるし」
まる子「でも、宿題が多くて嫌になるよね~」
笹山「これからどうする?」
たまえ「夏だからまだ辺りは明るいけど帰った方がいいよね」
まる子「もうちょっとだけ遊ぼうよ~!せっかくの夏休みなんだし!」
笹山「でも…」
まる子「あとちょっとだけ!いいよね!?」
笹山「……」
キートン「このまる子の選択により後に事件に巻き込まれる事となる」
―夜―
まる子「うわっ…もう8時…」
たまえ「さすがに家に帰らないとお母さんに怒られちゃうよ」
笹山「ごめんなさい、私もう帰るわね」
まる子「ごめんね笹山さん…こんなに遅くまで時間かかって」
笹山「全然気にしてないわ!また遊びましょ!」
たまえ「気をつけて帰ってね笹山さん!」
笹山「ありがとう」
スタスタ
まる子「たまちゃん、あたし達も帰ろうか」
たまえ「うん」
まる子とたまえが目を離した僅か数分の間に
笹山さんは履いていた片方の靴だけを道路に残し忽然と姿を消した
まる子、たまえ、笹山の3人がまだ夕方頃に遊んでいた時間
藤木と永沢は学校の図書室に籠もっていた
藤木「永沢くん…さすがにもう疲れてきたよ…」
永沢「帰るなら君だけ帰ればいいさ」
藤木「こんな図書室にいたって何も情報は掴めないよ」
永沢「一応、今までの事件を全て知っておく必要があるからね」
永沢「過去の新聞の記事だけでも読んでおかないと」
藤木「はぁ…僕は恐竜の秘密でも読んでおくよ」
永沢「本当に君は役に立たない奴だな」
藤木(誘ったのはそっちじゃないか…ああ…早く笹山さんと遊びたいな)
藤木(なんたって…来週は笹山さんと2人きりでデートに行くんだ…ウッフッフッフッ)
藤木(僕のデートルートとしてはまずは近くの喫茶店で時間を潰し)
藤木(いい感じになってから2人きりでカラオケに行く)
藤木(そこで…ウッフッフッフッ…)
永沢「藤木くん」ズイッ
藤木「ヒャァッ」
永沢「これ見てよ」
スッ
藤木「な、永沢くん…新聞の記事……?」
永沢「一番最初に事件が起きたのは今から3ヶ月前」
藤木「3ヶ月も経ってるんだ…」
永沢「最初に誘拐された被害者も小学生だね」
永沢「今まで誘拐された小学生は8人」
藤木「そ、そんなに誘拐されてるのかい?」
永沢「不気味だね…誘拐された日もバラバラだし場所もバラバラ」
永沢「何より一瞬の内に子供が連れ去られるってのが不気味さ」
永沢「一体何の目的で誘拐してるのかも分からないね」
藤木「そういえば身代金とかは要求してこないんだよね…」
永沢「言いたくは無いけど誘拐して売り飛ばしたりしてるかもしれないよ」
キートン「これが小学生低学年の発想か」
藤木「こ、怖いよ永沢くん…そんな事言われると…」
永沢「だったら君の推理を聞かせてくれよ」
藤木「ぼ…僕の?」
藤木「犯人は子供好きって線は薄いかな…?はは…」
キートン「ただのロリコンである」
永沢「君は事件の重大さをまるでわかってないな」
永沢「そんな推理、犬でも出来る事さ」
藤木「そ、そこまで言わなくても良いじゃないか!」
永沢「今日はこの辺にして帰ろうか」
藤木「う…うん」
永沢「明日もまたこの図書室に集合だから遅れるなよ」
藤木「…」
みぎわ「花輪ぐぅんんんん」
花輪「や…やあ…こんな所で会うなんて奇遇だね…」
みぎわ「あたしぃ~誘拐されるのが怖くて花輪くんの家の前まで来ちゃったのおお」
みぎわ「いざとなったら花輪くんが守ってくれると思うしぃ」
キートン「守りたい相手を選ぶ権利が彼にはあるはずだ」
花輪「はは…は……そ、そうだね…」
みぎわ「いやあ~~~!怖いわぁああー!花輪ぐううううん!!」
ガラガラッ
友蔵「はぁはぁ…!た、大変じゃ!!まる子がまだ帰って来ないんじゃ!」
すみれ「さっき警察に届けようか話してたんです…」
ひろし「ほっとけほっとけ、どうせその内ノコノコと帰ってくんだろ」
友蔵「ひろしぃ!!それでも父親かァ!!」
グイッ
ひろし「おいおい勘弁してくれよじいさん」
ひろし「身内同士で事件なんて起こしたくねぇだろ?」
友蔵「ぐぅっ…まる子や…まる子や…!」
姉「まる子…」
ガラガラッ
まる子「た…ただいまー…」
すみれ「!!」
友蔵「まる子!!!」
ひろし「ほら見ろ、やっぱり帰ってきただろう」
キートン「その後、1時間程説教を食らうまる子であった」
山根「うぅっ…」
山根は暗い夜道を1人で歩いていた
誘拐されるかもしれないという恐怖に耐えながら夜道を歩く
胃腸の弱い山根が胃腸を鍛えるために編み出した鍛錬だ
山根「胃腸が…胃腸が……うっ!!」ズキッ
山根「でも……僕は前に進まなきゃ行けないんだ…!!」
山根「邪魔するな…!!!」ズキッ
ぶろろろろろん
山根の隣を1台の黒い車が通り過ぎた
山根「やけにスピードを出してたな…」ズキッ
山根「うぅっ…それより僕は胃腸を鍛えないと…」
1週間後
笹山さんのことはすぐにまる子達の下へ知らされた
まる子は責任を感じ2~3日寝込んだままであった
藤木「…」
永沢「さぁ、今日も図書室に…」
藤木「ふざけるな!!!!!!!」
永沢「…」
藤木「笹山さんが…笹山さんが誘拐されたんだよ!!!!!!」
藤木「何時までもこんな探偵ごっこしてても解決出来ないさ!!!!」
永沢「地道にしていくしかないって言ったよな」
藤木「もう僕はこの事件を降りる…!1人でやっておいてよ!」
スタスタ
永沢「…」
浜崎「永沢、藤木の奴相当落ち込んでるみたいだし許してやってくれよ」
ブー太郎「笹山のこと好きだったんだぶー…」
これって書き溜めじゃないよな?
今書いてるんだよね?
だとしたら感心するわ
すみれ「まる子…朝ごはんここに置いとくわね」
まる子「うん……」
すみれ「あんたが全部悪い訳じゃないんだから…きっと警察の人が探し出してくれるわよ」
まる子「…うん」
パクッ
朝ごはんのチャーハンを頬張る
2~3日まともにご飯を食べていなかった所為か
まる子はお皿いっぱいに盛られていたチャーハンをすぐに平らげた
まる子(こんな所で落ち込んでても何も変わらないや…)
まる子(あたしが笹山さんを見つけ出さないと…)
たかし「い…痛いよォ!!」
佐々木「うるせぇ!俺等が髪の毛切ってやってんだろ!!」
たかし「髪の毛は切らないでよおお!!」
関口「お前に拒否する権利なんてねぇよ」
ジョキジョキ
たかし「…!!」
山田「いじめは良くないんだじょー」
関口「げっ、山田!」
佐々木「常に頭おかしい奴が何の用だよ!」
ヒュンッ
佐々木が振り回したハサミは山田の右頬を掠めた
縦線に入った傷口から赤い液体がタラッと垂れ始める
佐々木「あっ…」
山田ェ...良い奴すぐる
たかし「山田くん!!もういいよ僕のためにそこまでしなくても!」
関口「お前は黙ってろ!」
たかし「うぐっ」
強烈な腹部へのパンチにより胃液を吐き出すたかし
関口「きったねー今日の朝飯食パンかよ」
山田「…血…」
佐々木「ち、血がどうしたんだよ!別にやりすぎたとか思ってねぇからな!」
山田「アハハッ…ハハハッアハハハハハアハハハハハ」
山田「血だ血だアハハハ血がドバドバ出てるじょーーアハハハハハ!!!」
関口「!?」
佐々木「こ、コイツやっぱりやばいって!」
関口「お…俺がボコボコにしてやる!」
山田「アハハハハハハハ!!!!!アハハハハ!!!!!!!!」
関口「ヒィッ」
山田支援
関口「く、クソッ!今日の所はこれで許してやるよ!」
佐々木「明日は9時に神社集合だぞ!」
タッタッタ
たかし「…あ、ありがとう」
山田「大丈夫かじょー?」
山田「おで、いじめしてる奴等が許せないんだじょ」
たかし「山田くん……」
山田「また困った事があったらおでに言うといい!」
たかし「…そうだね…あんな奴等…消えればいい…ブツブツ」
山田「んー?」
え・・・
なんかさっきから伏線がチラリと見えるんだが想像付かない
友蔵「今日も20時~23時の間はワシがパトロールをしてくる!」
すみれ「気をつけて下さいねおじいちゃん…」
友蔵「なぁに!この木刀があればどうにでもなる!」
ひろし「へへへ、元気なじいさんだぜ」
まる子「おじいちゃん!あたしも行くよ!」
すみれ「まる子!」
さき子「あんたが行ったらおじいちゃんの足手まといになるじゃない…」
まる子「早く誘拐された笹山さんを見つけてあげたいの!」
友蔵「まる子や…気持ちは嬉しいがまる子を危険に晒す訳にはいかんのじゃ」
友蔵「ワシは1人で十分じゃ!誘拐等をする下種な人間に天誅を下す!!」
ひろし「じいさん、あんた日本の誇りだぜ」
>>544
ほ
友蔵「まる子…まる子が同級生の事であんなに苦しんでおったとは…」
友蔵「ワシゃ胸が痛い…!」
友蔵「すぐにでも犯人を捕まえて誘拐された子供達を救出せねば!」
キートン「警察より有能なじいさんであった」
家から出て1km程歩いていると
佐々木のじいさんと遭遇する
佐々木爺「おや…さくらさん」
友蔵「これはこれは!こんな夜遅くに奇遇ですなぁ!」
佐々木爺「ホホホ、少し夜道を散歩しようと思いまして」
友蔵「それは良いですなぁ、しかし最近はこの地域では物騒な事件が頻繁に…」
佐々木爺「ええ、私もニュースで知ってショックを受けました…」
友蔵「小学生ばかりを狙うなんて卑劣ですな!」
佐々木爺「一刻も早く事件解決を願うばかりです…」
友蔵「では、ワシはパトロールの途中なのでこれで」
佐々木爺「ええ、気をつけてください」
友蔵(しかし佐々木さんがこんな時間に出歩くなんて珍しいのう…)
藤木「……フフフフフッッ」
藤木「笹山さん…笹山さん…笹山さん…・・・フフフッ」
永沢「見つけたよ、藤木くん」
藤木「なんだタマネギか」
永沢「イラッ」
藤木「僕に何の用だい?もう僕達コンビは解散しただろう」
永沢「もう1度一緒に事件を洗おう」
キートン「警察でもないのに何を言ってるのだ」
藤木「もういいんだ!笹山さんは帰ってこないんだ!」
永沢「いい加減にしろ!」
パチンッ
藤木「…!」
永沢「そうやっていつまでも下を向いてても何の解決にもならないだろ」
永沢「実際卑怯者だよ君って奴は」
永沢「だけど1人より2人だ、君がいれば少しは捗る」
藤木「……ううっ!!」
永沢「もう1度考え直そう」
藤木「永沢くん…!!!」
永沢は藤木を抱き寄せ慰めた
キートン「彼等2人の間で友情が芽生えた瞬間であった」
友蔵「今の所、何もないようじゃのう…」
中野「ヒャァッァァ!!」
友蔵「今の声は!?」
タッタッタ
中野「ヒャッヒャッハッ」
友蔵「な、中野さん!!!一体何事ですか!?」
中野「さ…さくらさん…い、今…だ…誰かに襲われたんですぅっ…」モジモジ
友蔵「襲われた!?それはきっと誘拐犯ですぞ!」
友蔵「犯人はどんな格好をしていたか分かりますか!?」
中野「黒い覆面を被っていてその他はよく分かりませんでした…」
中野(ああっ…どうしようこんな事を言ってさくらさんに危害が加われば…)
友蔵「そこにいてください!ワシがひっ捕らえてきます!」
中野「そ、そっちの角を左にィ…」モジモジ
友蔵「左ですな!すぐに追いかけます!!」
タッタッタ
友蔵「うおおおおおお!!まる子を苦しめた犯人を捕まえるんじゃああああ!!」
中野さんに言われた通り左の角を曲がるが
既に犯人らしき人物の姿は無かった
加えて辺りが暗いため周囲が見づらい状況である
友蔵「うーむ…逃げられたかのう……」
諦めそのまま帰ろうと振り向いた瞬間
ヒュンッ
ドスッ
友蔵「…っう!」
鉄の塊のような物が友蔵の頭を強打した
恐らく鉄パイプであろう
友蔵「…な、なんじゃ!?」
暗くて見づらいため何が起きているかが瞬時に判断出来ない
ただ分かるのは自分が鉄パイプでどつかれている事だけ
友蔵「ま、まさか中野さんが言っていた…!!」
???「これ以上……事件のことを嗅ぎ回る…な………」ボソッ
ドスッドスッドスッ
ボコッボコッ
ドスッ
友蔵「がはぁっ…!!」
容赦なく鉄パイプを友蔵に向けて振り下ろす
次第に意識が薄れていきその場で気を失った
ともぞェ...
キートン「数時間後」
まる子「おじいちゃん!おじいちゃん!」
友蔵「ん……」
すみれ「おじいちゃん!!」
友蔵「ここは…」
まる子「近くの病院だよ!おじいちゃんが道端で頭から血を流してたから!」
友蔵「そ、そうじゃ…犯人が…うぅっ」ズキッ
まる子「無理しちゃダメだよ!もうおじいちゃんはゆっくり休んでて!」
友蔵「す…すまん…年寄りでは限界が……」
ひろし「佐々木のじいさんがあんたの事ここまで運んでくれたんだよ」
友蔵「佐々木さんが…?」
すみれ「すぐに佐々木さんが見つけてくれたお陰で助かったんですよ…」
友蔵「…佐々木さんが…ワシを……」
さき子「お母さん…あたし怖い…」
すみれ「何だか気味が悪いわね…この地域だけ変な事件が多くて」
ひろし「ひとまず、じいさんの事は病院の奴等に任せて帰るぞ」
キートン「次の日」
藤木「永沢くん…さくらのおじいちゃんが襲撃されたらしいよ」
永沢「僕もさっき聞いて驚いている所さ」
藤木「もしかすると、その襲った人間が誘拐事件の犯人かもしれないね」
永沢「関連性は無いとは言い切れないな」
藤木「僕達も気をつけておいた方がいいね…」
―学校―
杉山「そら!行くぞ!」
ドンッ
大野「ナイスパス!」
タッタッタ
戸川先生「…」
杉山「あれ、先生じゃねーか?」
大野「校舎ん中入って行ったけど夏休みでも仕事あるんだな」
杉山「教師って仕事辛いよなぁ」
大野「夏休みも学校来て仕事しなきゃなんねぇなんてな」
ぷるるるるるるる
すみれ「まる子ー!ちょっと電話出てちょうだい!」
まる子「はーい!」
ガチャッ
まる子「はい、もしもし…さくらです」
>>1が淡々と書いてるのがまた怖いww
「…………」
「………」
まる子「もしもし?」
「………」
まる子「ちょっとあんたァ!イタズラ電話だったら警察に…」
「………」
まる子「なにこれ…?電話繋がってないとかかな…?」
「………………」
まる子「え……」
長い沈黙が続き次第にイライラが募る
まる子「……だ、誰!?何の用もないんだったら切るからね!!!」
「………」
返事はない
不気味な電話に恐怖を感じ始めるまる子
まだ昼間であったがこれ程恐怖を感じたのは初めてである
まる子「……」
意を決し受話器を置こうとした瞬間
「イ……タ…ァ…イ…………………………」
まる子「え?」
微かに声が聞こえた
あまりの小さな声であったため何を言っているかは聞き取れていなかった
まる子「もしもし?今何て言いましたか?もしもし?」
ツーツー…
電話はここで切れた
まる子「何だったんだろう…小さすぎてよく聞こえなかったけど……」
浜崎「ブー太郎!今日は祭だから一緒に行こうぜ!」
ブー太郎「もちろんだブー!」
浜崎「関口達も誘ってみんなで行くか!」
ブー太郎「あ、関口達は昨日から家に帰ってないらしいブー」
浜崎「佐々木もか?」
ブー太郎「そうだブー、あいつ等はヤンチャだから仕方ないブー!」
浜崎「じゃあ、さくら達でも誘ってみるか」
キートン「警察署」
警察官「車上荒らししてたのは君達だね?」
藤木「……」
永沢「…」
警察官「どうしてこんなことをしたのかな?」
藤木(警察署に潜入するためにわざわざ犯罪を起こすなんて…)
永沢(肉を切らせて骨を断つだよ)
警察署「保護者の方に電話させてもらうね」
藤木「そ、それだけは勘弁してください!!」
警察署「じゃあどうして車上荒らしなんか…」
永沢「僕達、誘拐事件のことについて聞きたいことがあって」
警察署「誘拐事件…?子供はそんなこと知らなくていいんだよ」
藤木「よ、良くないです!僕の友達も誘拐されてるんです!」
永沢「少しだけでも良いですから…」
警察署「はは、最近の子供は刑事ドラマの見すぎだな」
警察署「さ、帰った帰った」
あっさりと2人は警察署から追い出された
実は関口と佐々木が家に戻って来ないのには理由があった
そう、彼等も誘拐されたからである
この事をまる子達が知るのは数日後の事である
たかし「関口くん達が…?」
まる子「そうなんだ…あいつ等まで誘拐されちゃって…」
たまえ「怖い…どんどん私達の周りから人がいなくなっていく…」
たかし「……ヨカッタ……」ボソッ
まる子「え?」
たかし「どうしたの?」
まる子「い、いや…今なにか聞こえて……」
たかし「じゃあ、僕もう帰るね」
まる子「うん、バイバイたかしくん」
すみれ「まる子、今日はおじいちゃんの退院日よ」
まる子「え?まだ1週間しか経ってないよ?」
すみれ「おじいちゃんの驚異的な回復力でもう治ったらしいのよ」
さき子「おじいちゃんすごいわね」
ひろし「へっ、あのじいさんが何時までも寝込んでる訳ねぇだろ」
野口「……おはようございます…先生」
戸川先生「野口さん、おはようございます」
戸川先生「夏休み中に学校に来るなんて勉強ですか?」
野口「……色々と…クックックッ」
戸川先生「そうですか、頑張って下さいね」
野口「……」
野口「……」
ペラッ
野口(3ヶ月前…この小学校の近くで遊んでいた女児が誘拐される)
ペラッ
野口(その1ヵ月後、家の前で遊んでいた小学生1名が忽然と姿を消す)
野口(両親が目を離したのは数分、警察は誘拐と断定)
野口「……」
野口(現場には女児の髪留めと思われるモノが落ちていた)
野口「…あまり深い入りはしない方がいいかもしれないね…クックックッ」
ぶろろろろろろろん
スクーターに跨り運転をしているのは永沢
その後にちょこんと座っているのは藤木
2人共、無免許運転をしている
藤木「これからどこに行くつもりなんだい?」
永沢「聞き込みさ」
藤木「でも…僕達のしてることって法律違反じゃ…」
永沢「無免許運転なんてしっかりと運転してたら良いんだよ」
永沢「要は無免許でも事故起こさなければこっちの勝ちだろ?」
藤木「永沢くん…君って意外とヤンチャだったんだね」
永沢「夏休みぐらい無免許で運転しても捕まらないさ」
永沢「なんたってここは日本だからね」
友蔵「佐々木さん…」
佐々木爺「これはさくらさん…大変な目に遭われましたな」
友蔵「いえ、傷の方は大した事は…」
佐々木爺「それは良かった…ホホホ」
友蔵「佐々木さんがワシを見つけてくれたんですな?」
佐々木爺「ええ…血を流されていたので驚きました…」
友蔵「しかし、よくワシの居場所が分かりましたな」
佐々木爺「…」
友蔵「あ…」
佐々木爺「さくらさん…それは私の事を疑っているように聞こえますね…」
友蔵「め、滅相もない!ワシは一切佐々木さんの事を疑ったりはしていませんぞ!」
佐々木爺「私はさくらさんを見つけすぐに病院へ連絡したんですよ?」
佐々木爺「そんな人間が襲うと思いますか?」
佐々木爺「ただの自作自演じゃないですか」
友蔵「うぐっ…」
佐々木爺「事件を解決しようというお気持ちは分かりますが」
佐々木爺「首を突っ込まない方がいい事件だってあります」
キートン「事件に一般人が首を突っ込むこと自体避けるべきだ」
友蔵「そうですな…すいません…」
佐々木爺「私は今から用事があるのでこれで」
友蔵「はっ、また時間があれば!」
スタスタ
友蔵(行ってしまわれたか…ワシゃどうも佐々木さんが怪しいと思うんじゃが…)
友蔵(これ以上、変に疑っても関係が悪化するだけかもしれんのう…)
ぶろろろろろんんーーーーー!!!
ぶおおおおおーーーーーんん!!!!
藤木「な、永沢くん!!飛ばしすぎだよ!!!!」
永沢「うるさい!これぐらい序の口さ!!」
ぶおおおおおぶおおおおおおおおおーーーーんん!!!!!!
藤木「ヒャアアアアーーーーー!!!!」
永沢「リアルタイムで進行している僕達の成長…!!」
永沢「時代が僕達を求めているのさ!!!!」
おおおおおおおーーーーーんん!!!!
藤木(このタマネギとうとう頭が狂ったんだろうか…)
キートン「この猛暑であれば致し方ない事である」
永沢「あ」
スピードを出しすぎたスクーターは曲がり角を曲がった所で横転した
キキキキィーーーーーーーッ
ドーーンッ
2人は事故を起こした
シュゥゥゥゥ
藤木「あいたたっ……もう2人乗りなんて懲り懲りだよ…」
ノーヘルメットで運転していた2人は頭から血を流している
幸い当り所が良かったため病院に行く程の傷では無かった
永沢「……」
藤木「な、永沢くん!!」
しかし、永沢だけ仰向けで倒れたまま微動だにしない
藤木「しっかりするんだ永沢くん!!」ユサユサ
永沢「……」
藤木「…そんな!!止めてくれよ永沢くん!!僕を置いて死ぬなんて!!」
永沢「……」
藤木「うあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
藤木「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
藤木「……」
藤木「……ウフッ」
藤木「ニヤッ」
藤木「アハハハハハハハ!!アハハハハハ!!!!」
藤木「やった、ついにタマネギが自爆したよ!!」
藤木「これで僕はもう自由の身だ!」
藤木「事件になんて関わりたくないし、僕は僕の夏休みを満喫したいんだ」
藤木「じゃあ永沢くん、お葬式にはジャージで参加させてもらうよ」
藤木「さようなら…フフッ」
永沢を置いて藤木はその場から立ち去ろうとした
藤木「ルンルンルン」
永沢「君はやっぱり卑怯者だな」
藤木「…ビクッ」
永沢「君の本心を知りたくてわざと死んだフリをしてたけど…」
永沢「まさかここまで大物が釣れるとはね」
藤木の背後に立っていたのは頭から血を流している永沢くんだった
永沢くんの目は軽蔑の眼差しにへと変わっている
藤木「な、永沢くん!?生きてたの!?」
永沢「危うく君に殺される所だったよ」
藤木「僕にって…永沢くんが勝手に事故ったんじゃないか!」
永沢「僕の葬式にはジャージで参加?いいご身分だな」
藤木「ご、ごめんよ…つい暑さで変なこと言って」
藤木「永沢くんが死んでもスピーチぐらいはさせてもらうよ…」
永沢「誰も君みたいな奴にスピーチなんか頼まないさ…!」
藤木「ガーンッ!」
山根「っ…さっきの音…君達だったのかい……?」
藤木「山根くん…」
たまたまバイクが電柱に衝突した音を聞きつけ
現場に駆けつけた山根くん
永沢「ああ、ちょっとスクーターが僕等の所に突っ込んできてね」
藤木(え)
永沢(嘘をつくしかないだろこの場面では)
山根「そうか…ひどい運転手もいるもんだね」
藤木「全くだよとんでもないスピードで突っ込んできたんだから」
山根「そういえば、僕もこの辺で猛スピードを出してた車を見かけたな」
永沢「車?」
山根「うん、前に夜道を1人で歩いてた時に黒い車を見たんだ」
山根「あんなにスピードを出してて何か急いでたんだろうね」
永沢「何時ぐらいに見たか覚えてないかな…?」
寝落ちしてたが朝起きたら
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
保守してた方お疲れ様です
>>1もお疲れ様です「」
……
…
藤木「見たのは笹山さんが誘拐された日と同じだったなんて…」
永沢「時間も夜、可能性は無いとは言い切れない」
藤木「でも、ホントにただ単に急いでただけなんじゃ…」
永沢「あんな遅い時間にこの辺で車を爆走させてる奴なんて見たことないよ」
永沢「もしかしたら犯人が誘拐の手段として使ってるかもしれないからね」
藤木「…」
まる子「お母さん、このカードなーに?」
すみれ「あら、なにかしら?」
まる子「さっきまる子の部屋で見つけたんだ」
すみれ「ボタンがあるわね…」カチッ
ジジジジッ……
「まる子!!またテストでこんな点数取って!」
「うわあああ!どうしてそのテストが!!」
「ワシゃ!今日から20~23時までの間パトロールに行って来るぞ!」
「おいおい、じいさんが発狂してんぞ」
すみれ「なによこれ…?どうしてこんなカードに私達の会話が?」
まる子「これって盗聴器だよ!」
すみれ「まさか…嫌だわ……こんなもの…!」
ボタンをもう1度押しカードをそのまま外へ投げ捨てた
まる子「ああ」
すみれ「嫌だわ…どうして盗聴器なんて仕掛けられてるのかしら…」
まる子「誰かが設置したのかな…」
すみれ「家族の人間がそんな事する訳ないでしょ」
まる子「じゃあ一体誰が…盗聴器なんて……」
やはり伏線がありすぎて予想が付かない...
ひろし「盗聴器だぁ?」
すみれ「そうなんです…今朝まる子達の部屋から見つかって」
さき子「嫌だ…怖い…!!」
友蔵「盗聴器なんてまた卑劣な物を…」
ひろし「心配しなくたってこの家の連中の会話なんてしょーもない話ばっかりだろ」
キートン「そのしょーもない話をしているのはほとんどあんただ」
まる子「誰かまる子達の家に勝手に入ったってことなのかな?」
すみれ「でも、必ず誰か家には1人いるわよ」
ひろし「だったら来客者を疑うしかねぇだろ」
友蔵「ひろし!お前は何て失礼な奴なんだ!!」
ひろし「だって仕方ねぇだろ?仕掛ける暇なんてそういう時ぐらいしか…」
犯人わかんねえ……!
>>269
俺は山根だと思ってる
藤木「黒い車なんてこの街にはいっぱいあるよ」
永沢「…黒い車っていう情報しかないからね」
藤木「今日はもう遅いから帰ろうよ」
永沢「分かった、また明日に」
藤木「バイバイ」
……
…
2人が解散した場所から僅か数百m先に山根が目撃した黒い車が停車していた
そして、その黒い車にたかしがゆっくりと近づいた
たかし「……」
それと同時に運転席の窓ガラスが開く
キートン「次の日」
戸川先生「お邪魔します」
ガラガラッ
すみれ「先生、今日はわざわざありがとうございます」
戸川先生「いえ…それよりさくらさんの部屋に盗聴器が?」
すみれ「はい…その事で先生に相談したいことがあって」
まる子「先生……」
戸川先生「さくらさん、おはようございます」
すみれ「こちらへどうぞ」
戸川先生「ありがとうございます」
戸川先生「確か…盗聴器はカード型のでしたよね?」
すみれ「え…ええ…あんなのが盗聴器だなんてビックリしてます」
まる子「……?」
戸川先生「今の時代、色んなタイプの形がありますからね」
藤木母「あんた…永沢くんが迎えにきてくれてるわよ」
藤木「ええ…」
ガチャッ
藤木「おはよう、こんな朝早くから活動するんだね」
永沢「早く後ろに乗れよ」
藤木「昨日のバイクより大きくなってないかい?」
永沢「中型に変えたんだ、これなら事故る心配はないだろ」
キートン「それはなんの自信だ」
藤木「い、嫌だよ!僕もう後ろには乗りたくないんだ!」
永沢「黒い車を見つけるのが近道かもしれないんだ」
永沢「今日はこの中型に乗って街中を探し回るよ」
藤木「うえええ…」
浜崎「おーい!ブー太郎!」
ブー太郎「どうしたブー?」
浜崎「あれ俺達のクラスのたかしじゃねぇか?」
たかし「…」
ブー太郎「ホントだブー」
浜崎「あいつ、車の運転手と何話してんだ?」
ぶろろろろろろん
ブー太郎「あ、車が発車したブー」
浜崎「行ってみようぜ!」
タッタッタ
浜崎「おーーい!たかしぃ!」
たかし「…!」ビクッ
ブー太郎「さっきの黒い車の人とは知り合いなのかブー?」
たかし「あ…あ……あ…」
浜崎「そんなに震えてどうしたんだよ?」
たかしェ...
たかし「な、なんでもないよ…!!」
タッタッタ
ブー太郎「どうしてあんなに震えてたんだブー?」
浜崎「さぁ…?誘拐事件で震えてんじゃねーか?」
たまえ「あ、野口さん」
野口「…クックックッ、また誘拐事件が起きたみたいだねぇ」
たまえ「関口と佐々木だよね…お母さんから聞いたよ…」
野口「あたし達の周りからどんどん人がいなるくなるねぇ…」
たまえ「野口さん…きっと偶然だよそれは…」
野口「……」
キートン「その夜」
まる子「え?花火?」
浜崎「ああ、さくら達も一緒にやろうぜ」
ブー太郎「オイラ達は先に公園に行ってるブー!」
たまえ「こんな夜遅くからするの?」
浜崎「花火なんて暗い所でやらないと風情が味わえないだろ」
まる子「うーん、でも誘拐事件が……」
浜崎「今日ぐらい大丈夫だって!俺達先に行ってるぞ!」
タッタッタ
まる子「あ…」
たまえ「まるちゃん…どうする?」
まる子「仕方ないね、あたし達も後で行こうか」
―公園―
パチッパチッ
ブシャァァァ
ブー太郎「やっぱり花火は楽しいブー!」
浜崎「ブー太郎!ロケット花火打ち上げようぜ!」
ブー太郎「任せろブー、オイラが火をつけるブー」
バチバチバチッ
ヒュゥゥゥぅーーードンッ
浜崎「うわあ~すげえ綺麗だなぁ!」
ブー太郎「さくら達遅いブー…」
浜崎「女子は放っておいて俺達だけで先にやっておこうぜ」
スッ
浜崎「ん?」
暗闇に現れた1つの人影
浜崎「……誰だ?」
ヒュンッ
ブー太郎「がはっブー」
浜崎「ブー太郎!!!」
突然、1つの人影に襲われる2人
???「…」
浜崎「お、お前!ブー太郎になんてことしやがんだ!!」
ズリズリッ
無言のまま倒れていたブー太郎を引きずり黒い車にへと乗せた
浜崎「お、おい!!止めろ!!!!」
ガツンッ
浜崎「うっ……」
鈍器のようなもので浜崎も頭部を殴打される
ブー太郎と同じように車に乗せられあっさりとその場から車は逃走した
その数十分後にまる子達が公園に到着する
まる子「あれぇ?」
たまえ「はまじ達いないね…」
友蔵「花火のゴミだけは散乱しておるのう」
まる子「……まさか」
嫌な予感がした、この時間帯、人気の少ない公園
2人は誘拐されてもおかしくない状況だった
まる子「おじいちゃん!」
友蔵「分かっておる!きっとまだこの辺にいるかもしれん!」
タッタッタ
たまえ「あ、まるちゃん…!!」
まる子「はぁはぁ…!おじちゃん!絶対に捕まえるよ!」
友蔵「うむ!!きっとこの近くに犯人はいるはずじゃ!」
タッタッタ
ぶろろろろろん
永沢「さくら」
まる子「永沢!?それに藤木まで…!」
友蔵「今の若い子はアグレッシブじゃのう」
まる子「そうじゃなくて!あんた達はこんなところで何してんのさ!」
永沢「別に、ただ黒い車を探しているだけさ」
まる子「黒い車…?」
藤木「誘拐事件で犯人が乗ってる車かもしれないんだ」
まる子「…!それならはまじ達の事を探してよ!」
永沢「浜崎…?」
永沢「つまり、その黒い車に浜崎達が乗せられている可能性が…」
藤木「急ごう永沢くん!」
永沢「ああ…そうだね」
藤木「あ、でもガソリンが切れて動かないんだね…」
永沢「あそこに停めてある自転車を無断で拝借させてもらおう」
スタッ
藤木「さくら達は別の道から探しておいてよ」
まる子「あんた達だけじゃ危険だよ!それに相手は車かもしれないんだよ!?」
永沢「自転車だって車より優れている部分はあるさ」
チリンチリンッ
浜崎達を乗せた黒い車を追うために藤木と永沢は自転車に跨った
チリンッチリンッ
永沢「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
藤木「永沢くん!もっとスピード出して!!」
永沢「これが限界スピードさ…!僕だって本気で漕いでるよ!」
藤木「……」
ぶろろろろろん
2人が乗っていた自転車の横を一台の車が横切った
藤木は暗闇でありながらそれを見逃さなかった
藤木「……見つけた…!」
永沢「え?」
藤木「永沢くん、今通った車を追いかけるんだ!」
永沢「わ…分かった!」
シャァァァァァァ
自転車のギアを上げ横切った車を追いかける
丸尾「お母様、今日はとても楽しかったです」
今日は車で近くの会場でやっていた音楽の演奏会に行っていた丸尾くんと母
丸尾母「スエオさんが喜んでくれて嬉しいザマス」
丸尾「あのような素晴らしい演奏会…ズバリ生涯初めての感動でしょう!」
丸尾「丸尾末尾これからも勉強を頑張っていきます!」
丸尾母「スエオさん、遊ぶ事もとっても大事ザマスよ」
丸尾母「友達と絆を深めていくことは今後一生の宝になるザマス」
丸尾「お母様…!」
丸尾母「あら…誰かが後から追いかけてるザマス…?」
丸尾「へ」
シャァァァァァァァ!!!!!
永沢「うああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
丸尾「あ、あれは…永沢くん……?」
丸尾母「お友達ザマスか」
藤木「永沢くんん!!!!あの車に衝突する勢いで突っ込むんだ!!!」
永沢「ウああああああああああああああああ!!!!!!!」
永沢「上がれェェェェ!!!!!僕の心のギアァァァァ!!!!!!!!」
丸尾「お、お母様!車のスピードをもっと上げてください!」
丸尾母「これが限界ザマス…!170kmで爆走してるザマスよ!」
永沢「逃がすかああああああああああああああ!!!!!!」
丸尾「うひゃああああああああ!!!!!!ズバリ衝突は避けられないでしょう!!!!」
キートン「冷静な丸尾くんであった」
ガシャーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!!
たまねぎワロタ
人増えて来たな
藤木「うぅっ…」
永沢「は、犯人は!!!!」
衝突した車から倒れるように降りてきたのは丸尾くんだ
丸尾「ズバリ…首をムチ打ちしたでしょう…アァッ…」
丸尾母「スエオさんスエオさんスエオさんスエオさんスエオさんスエオさん」
お母さんは事故のショックで丸尾くんの名前を呼び続けている
藤木「え!?丸尾くん!!?」
パチンッ
藤木「ア!」
藤木のお尻を思わず蹴り上げた永沢
永沢「この役立たず!!なにが見つけただ!!」
永沢「よく見れば黒い車じゃなくて黄色い車じゃないか!!」
藤木「ご…ごめん…暗闇で黄色が黒色に見えたんだ…」
永沢「フンッ、目の錯覚を使ってまで犯罪を隠蔽しようとするなんてホントに卑怯者だな」
え?
丸尾「……アァッ…首が首がァァァ…」
タッタッタ
戸川先生「一体何の音ですか!?」
すみれ「今すごい音がしたけど……」
藤木「す、すいません…丸尾くんの乗っていた車が勝手に電柱に衝突したみたいで」
戸川先生「事故ですか…すぐに救急車を呼びますね」
すみれ「大丈夫ですか?」
丸尾母「スエオスエオスエオスエオスエオスエオスエオスエオ」
永沢(君の嘘も犯罪の域を超えてるな)
藤木(それより、今は黒い車を探さないと……)
なんで先生いんの?
また伏線が...
たかし「……おじさん…やっぱり誘拐なんてもう止めてよ!」
???「……」
たかし「もう……これ以上犠牲が増えるのは嫌だよ……」
???「オマエ……」
グイッ
たかし「アアァッ………」
???「…コロスゾクソガキ…」
タッタッタ
友蔵「コラァ!!そこで何をしておるんじゃあ!!」
まる子「おじいちゃん!やっぱりさっきの公園に戻ってきてたね!」
???「…!」
たかし「まるちゃん……!」
友蔵「…むむっ!その黒い覆面…さてはあの時の…!」
???「…」
ヒュンッ
友蔵に向けて鉄パイプを振り下ろした
まる子「おじいちゃん!!」
友蔵「何度も同じ手は食わん…!!」
友蔵「友蔵必殺…燕返し!」
ズドッッッ!!!
友蔵は木刀を覆面の男の顔面に叩き付けた
???「……ッァ!!」
ドサッ
友蔵「ようし、その覆面を剥ぎ取ってやる!」
グイッ
覆面の下の素顔は…
ついに...
中野「………」
友蔵「な…中野さん!!?」
覆面の下の素顔はあの弱々しいおじいさん中野さんであった
つまり、今回の誘拐事件も中野さんが?
まる子「ど…どうして中野さんが…それにたかしくんまで…」
たかし「僕が悪いんだ…僕がこの人に関口くんと佐々木くんの誘拐を頼んだんだ…」
まる子「え…」
中野「ヒヒッヒィッ…」
友蔵「一体どういうことなんですか中野さん!!」
中野「3ヶ月前からの誘拐事件は私がやりました」
まる子「!?」
予想外すぎwwwwwww
たかし「…僕がたまたまこの人が誘拐している所を目撃したんだ…」
たかし「その時に……」
……
山田「じゃあ、またねー」
たかし「……」
小学生「…」
ズリズリッ
中野「ハァ…ハァ……」
気絶している小学生を黒い車に運ぼうとする中野を、帰り道に目撃したたかし
たかし「…お、おじさん…?」
中野「…!!」
すぐに中野はたかしを鉄パイプで殴打し車に乗せようとしたが
たかし「ま、待って…!この事は誰にも言わないから…!」
たかし「僕の…僕の頼みを聞いてよ…!」
中野「……」
それから僕は関口くんと佐々木くんの誘拐を頼んだ
あっさりと関口くんと佐々木くんは誘拐された
たかし「僕はその事をまるちゃん達から聞いて正直嬉しかったんだ」
まる子「たかしくん…」
中野「ウッフュッフュッフュッ!!」
たかし「でも、隠し続けるのは心が痛い」
たかし「だからもう僕はこのままこのおじさんと一緒に警察に行くよ」
中野「アッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!!」
友蔵「中野さん…まさかあの時にワシを襲ったのは……」
中野「全部自作自演ですよさくらさん」
中野「私があの時、襲われたなんてうそです」
中野「さくらさんを油断させ、背後から鉄パイプでガツンとイってやりましたよ」
友蔵「……!!」
キートン「友蔵が襲われた日」
中野「そこの角を曲がっていきました…アァッ…」
友蔵「分かりました!!!」
タッタッタ
中野「……」
スタスタ
友蔵「うーむ?犯人はもうおらんのかのう?」
中野(死ねクソハゲ…!!)
ヒュンッ
友蔵「っぅ…!!!?」
中野(いつも…いつも私にストレスばっかり与えやがって!!!)
中野(お前は人に嫌がられてるって事を気付けよな…!!クソ爺!!!)
ガツンッガツンッガツンッ
中野(オラオラ、サービスして30発ぐらいどつき回してやるよ…!!)
今北産業
まる子「ひどい…!!おじいちゃんをよくも!!」
中野「もう人に気を遣う生活に飽き飽きしてたんだよ…へへっ」
中野「だから何かストレス発散出来るものはねーかなって思ってよ」
中野「そしたら誘拐を思いついたんだよ」
友蔵「それで誘拐を……!」
中野「この子供に誘拐してる所を見られてたのは予想外だったけど」
中野「自分の同級生拉致ったらあっさり黙っててくれるしよぉ…!ハハハハ!!!」
たかし「…っ!」
たかしは頭を両手で抱え自分のしてきた罪の重さを感じ取る
中野「最初は身代金とか考えてたけどよ…誘拐した子供達を虐待して方が発散できたんだよな」
友蔵「…貴様アアアア!!!!」
ドスッ
友蔵はグーパンチを中野さんの顔面に
>>386
たまねぎ
結局
犯罪だけ
中野「ぎゃああああああああ」
友蔵「貴様のような奴はワシが葬り去ってやる!!」
まる子「お、おじいちゃん落ち着いて!!」
キートン「あんたホントに年寄りか」
中野「へへへへへへへへへ!!お前等が悪いんだろ!!!!」
中野「俺に気ィ遣わせるようなことばっかりしやがってよ!!!!」
まる子「今その誘拐された子達はどこにいるのさ!?」
中野「いわねーよ…ケケケッ…」
たかし「中野さんの家だよ…1階のトイレの近くに隠し部屋がある」
中野「テメッ!!クソ餓鬼…!!!!」
たかし「そこに誘拐された子供達がいるはずだよ…」
まる子「おじいちゃん!!」
友蔵「うむ!すぐに救出するんじゃ!!」
キートン「中野家」
たかしの言った通り中野さんの家の隠し部屋に
3ヶ月前から誘拐された子供達がいた
子供達の腕や足には中野さんが虐待したかと思われる痣が多く残っていた
すぐに警察に連絡し、誘拐された子供達は病院へ搬送された
関口や佐々木達も大きな傷を負っていたため搬送された
事件は解決した…かにも思われていたが
まる子「笹山さんだけいない…?」
友蔵「おかしいのう…誘拐された子供達が全員ここにいるはずじゃ…」
警察官「あの男の供述によれば笹山さんという女児は誘拐していないそうです」
まる子「な、中野さんが笹山さんを誘拐したんじゃないの!?」
警察官「今までの誘拐事件同一人物の犯行と見ていたんですが…」
友蔵「……どういうことじゃ……」
まる子はふとある出来事を思い出した
それは、以前にかかってきた不可解な電話
声は微かにしか聞こえなかった
あれは一体何だったんだろうか?この誘拐事件とはまた別の物なのか?
警察官「そのような電話はかけていないと」
まる子「じゃあ…一体誰が……」
友蔵「まさか、笹山さんが電話をしてきたんじゃなかろうか?」
まる子「分からない、でも笹山さんだけ見つかってないなんて…」
藤木「さ、さくら…この騒ぎは一体なんだい?」
まる子「さっき事件の犯人が捕まったんだよ」
永沢「!!!?」
ここでたま藤ペアの活躍が見えるわけか
藤木「さ、笹山さんだけいない……?」
永沢「その他の子供達は見つかってただ1人がいないなんてな」
まる子「そうなんだよ…だからまる子達も困ってて…」
まる子「って…あんた達たまちゃんと一緒じゃなかったの?」
永沢「穂波と一緒にいたのはさくらじゃないのか」
まる子「………え」
タッタッタ
たまちゃんを公園で1人で置き去りにしてしまった
どうして誰も気付かなかったんだ…!!
最初にいた公園に戻るがそこには誰もいない
まる子「やっぱりいない…たまちゃん……」
その後、たまえの家に寄ってみるがまだ家に帰っていないそうだ
まる子「そんな…誘拐はもう中野さんが捕まったからないはずじゃ…」
まる子「たまちゃん……どこに行っちゃったのさ…うぅっ……」
永沢「君がバイク1台の破壊とスピード違反、ノーヘル」
永沢「自転車の追撃で豚箱行きだね」
永沢「僕は精々バイクと自転車の窃盗で罪に問われるだろうけど」
藤木「ちょ…ちょっと待ってよ!全部永沢くんの罪じゃないか!」
永沢「この期に及んでまだ言い訳をするつもりかい?」
永沢「丸尾くん一家を入院生活に追い込んだのは君だろう」
藤木「そんな…あれはどう見ても永沢くんの暴走の所為で…」
永沢「とにかく、後で君のことは警察に伝えておくよ」
永沢「その年で前科を持つなんて可哀想な奴だ」
藤木「お…お願いだから通報するのだけは止めてよ!!!」
永沢「フンッ、未来の犯罪者が何を言ってるんだい」
藤木「僕、犯罪をするならもっと隠れた場所からするよ…もしするなら」
永沢「例えば?」
藤木「え…?えーっと…ネットの掲示板で殺人予告を書き込むとか…それならバレないだろ?そうだよね?ハハハ」
永沢「……」
まる子「たまちゃんが帰ってこない…」
すみれ「きっと何か事件に巻き込まれたのよ…」
ひろし「もう誘拐犯はいないんだぜ?今更何の心配してんだよ」
友蔵「しかし、笹山さんもまだ戻ってはきておらんからのう」
ひろし「もういいじゃねーか、この事件はお終い!はいお終いってことでいいだろ」
まる子「ジロッ」
ひろし「な、なんだよ…?」
まる子「お父さん…この事件の黒幕なんじゃないの?」
キートン「娘に犯人と疑われる父親」
ひろし「ば、バカ言ってんじゃねぇよ!おい!誰だまる子にバカな事吹き込んだ奴は!」
藤木「…これからどうするつもりだい?」
永沢「まだ僕は事件が終わったと思ってないさ」
藤木「笹山さん…」
永沢「不可解な事がまだ残ってるからね」
藤木「でも、誘拐犯以外で浮かび上がる事なんて…」
永沢「僕は笹山の自作自演という線で推理していくからな」
藤木「!!!?」
藤木「ふざけるなよタマネギ!!いい加減にしろ!!」グイッ
永沢「仕方ないだろ…誘拐された子供の中でただ1人いないのが笹山のみ」
永沢「どう考えても笹山を怪しむべきじゃないか?」
藤木「うぐっ……」
永沢「フンッ、事件に私情を挟むのはそろそろ止めたらどうだい」
藤木「なんだと…!?」
永沢「それじゃ犯人を庇ってるようなモンだよ藤木くん」
藤木「う、うるさい!君は勝手に笹山さんを犯人と決め付けてるだけじゃないか!」
永沢「とにかく…僕は笹山の家に押しかけてみるよ」
タッタッタ
藤木「あ…クソタマネギ…!いい加減にしろ!」
藤木「…僕は僕で笹山さんを救出して無実を証明してあげないと…!」タッタッタ
そして永沢はこの日以降、忽然と姿を消したのであった
この事を藤木が知るのは数日後のことである
キートン「後半へー続く」
保守と支援ありがとうございました
一応、話としてはこれで終わりです
色々と謎は残ったままですが、またいずれ書かせてもらいます
長い間ありがとうございました
ほ
河田「桜さん、貴方のためですよ」
友蔵「どういうことじゃ!!どうして佐々木さんがわしのために子供たちをこんな…」
友蔵「桜の木の下に埋めなければならんのじゃ」
河田「桜さん。佐々木さんと出会って何年になるか覚えていらっしゃいますか?」
友蔵「ワシが海軍兵学校に配送をしとった頃じゃから…38年前になるかのぅ」
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