咲「みんな私の事嫌いなんだ…」(313)
[EVERSION]
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咲「和ちゃん!おはよう」
和「咲…さん…」
咲「? なんか顔色が悪いけど…どうかしたの?」
和「…」
咲「和ちゃん…?」
和「………構わないでくれませんか…」
咲「えっ?」
咲「なんで…和ちゃんどこか調子でも悪いの?」
和「…」
咲「ねぇ…和ちゃ…」
和「っ…! 近づかないで!」
咲「」ビクッ
和「咲…いえ、あなたのせいで気分が害されました」
咲「…」
和「朝からなんなんですか?馴れ馴れしく接してきて」
和「私はあなたの友達か何かですか?ねぇ?」
和「…勘違いも甚だしいですよ…あなたみたいな人間に………」
和「取り乱してすみません。でも本当に本当にあなたの事が大嫌いなんですよ」
和「あなたと関わった事が人生最大の汚点だと思ってるぐらいなんです」
和「私の言ってる事が理解出来るだけの知能があるなら今すぐ私から離れてください」
和「そして暫くは…いえ、これから先も私に話かけるなんてことは絶対にしないようにお願いします」
和「………言いたいことそれだけです。早く私の目の前から消えてください」
咲「(えっ…?えっ?え?)」ビクビク
和「なんですか?早くしてくださいよ 私があなたの姿の像を網膜で結んでると思うと吐き気を催すんです」
咲「…あっ…あの…わたし……ごめっ………」
和「………」ギリッ
咲「あ………」
咲「………」スタスタ
....
...
..
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和「…やっと行ってくれましたか」
和「はぁ…」
和「…」
和「……」
和「………」
和(…宮永さん…)
和(死んで…くれないかな…)
和(あっ…死んで貰うぐらいじゃ足りないですね)
和(存在もろとも消えて貰わないと………)
-学校-
咲「うう…ぐすっ…」ボロボロ
咲「わ…私なんか悪いことした…?」
咲「あんなっ…和ちゃん凄く怒って……」
咲「私…凄い酷いことしちゃったのかな…」
咲「ごめんね…私何も分からないよぉ……」
咲「うっ…ううう……」
咲(こんな……泣いてばっかじゃダメ…だよね)
咲(あんな…凄い怒ってて…理由も分からないなんて…)
咲「………」
咲「謝らなきゃ…和ちゃんに…」
咲「でも分からないよ…」
咲「つい最近まで普通通り話してたし…」
咲「相当な事じゃなきゃあんな風に怒る訳もないないよね……」
咲「ダメだなぁ…私…」
咲「あっ…あれって…京ちゃん…!」
咲「京ちゃんなら何か知ってるんじゃ…」
京太郎「………」テクテク
咲「京ちゃん!」
京太郎「あ? ………咲?」
咲「あのねっ 京ちゃんに聞きたいことがあって」
京太郎「…………」テクテク
咲「ちょ…待ってよ京ちゃん!」
京太郎「………」テクテク
咲「ねえって!結構真面目な事なんだってば…!」
京太郎「……」テクテク
咲「…今日、朝に和ちゃんと会ったんだけど…」
京太郎「…」テクテク
咲「………って感じで凄く怒ってたの…」
京太郎「…」テクテク
咲「…私どうしても和ちゃんがなんで怒ってるか分からなくて…」
京太郎「…」ピタッ
咲「私どうしたら………」
京太郎「…ま…無理もないな……」
咲咲「…えっ?」
京太郎「そりゃあ、お前みたいなのに詰め寄られたら怒るのも仕方が無いって」
咲「へ…?それってどういう…」
京太郎「だからさ、お前みたいな人間に話かけられたら凄く気分が悪くなるって言ってるんだよ」
咲「え…」
京太郎「事実、俺は凄いイライラしてる」
京太郎「お前なんかに話かけられてさ 無視してるって事も分からないのかよ?」
京太郎「……本当に最悪の気分だよ」
京太郎「あー…もうこうなったら今まで言いたかったこと全部言わせて貰うわ」
京太郎「お前さ、俺が何時までもお前の優しい幼馴染で、どんな悩みも聞いてくれるとでも思ってんのか?」
京太郎「そう思ってるならお前は本当にどうしようもない馬鹿だぞ」
京太郎「…けど確かに前はお前の事が好きで、泣き虫で、ドジでほっとけないと思ってたよ……」
京太郎「どうしようもないぐらい好きだった…具体的には言えないけどさ……」
京太郎「でもな…今はそんな感情を上回るぐらい嫌いなんだよ!」
京太郎「ほんっとさ…もう関わらないでくれるか?」
京太郎「なぁ…俺はもうお前との縁なんか持ちたくないんだ…」
京太郎「だからよ…もう消えてくんねえかな……」
咲「……へえ?」
咲「待ってよ、え、ちょっ!行かないでよ京ちゃん、ねえ…ねぇ!」
スパァン!
咲「………あっ?あれ…?私叩かれ…た…?」
京太郎「」テクテク
咲「え?…痛い…?なんで?」
京太郎「」テクテク テクテク
咲「京…ちゃ………」
....
...
..
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咲「ほんと…今日はついてないなー」
咲「朝から和ちゃんにすっごい嫌われるし」
咲「その次は大好きな京ちゃんから絶交宣言からのビンタだよー」
咲「今日1日で大事な親友と幼馴染を無くすなんて」
咲「本当に今日は運が悪いや」
咲「あはは…本当に………」
あたりー!! hayabusa.2ch.net は忙しいのです。もう怒った寝てやる。
咲「あはっ…ひくっ…う…あ…うあああああああああ!!」
咲「うっ…うっ…ううううううう……ぐすっ…うう…」
咲「どうしてっ…なんでっ…こんなっ…こんなの絶対おかしいよ…」
「うわぁ…宮永さん気持ち悪い…!」「…何泣いてんだ…死ねよ…」「おい…誰か宮永追い出せよ…」ヒソヒソ
咲「……っ! いやだ…嫌っ…!嫌ぁ!!」ガタッ
咲(その後学校を飛び出して…暫くしてから部室に行きました)
咲(部員みんな…部長も染谷先輩も優希ちゃんもそしてあの二人も…)
咲(全員私を親の敵をみるような、そんな憎悪に満ちた目で睨んでいました)
咲(勿論、そのまま部室に居れるはずもなく、真っ先に家に帰りました)
咲(誰にも相談できぬまま泣きながら夜を過ごしました)
咲(結構な期間、数ヶ月程でしょうか。私は学校に行けず、家に引き篭もり、気がつけば夏休みに入っていました)
咲(暫くして、私は県内に居る様々知り合い、友達と会うことにしました)
咲(動機は単純に、誰かに相談したくて仕方がなかったからです)
咲(父親は未だに仕事で不在で、学校でも相談出来る人がとてもじゃないけど居ません)
咲(だから、私の心がどうにかなってしまう前に誰かに私の思いの丈を話したかったのです)
今何年の設定なんだよ
>>94
ごめん 時期については目を瞑ってやってください
咲(けれども皆の私への対応は酷いものでした)
咲(龍門渕に行った時は衣ちゃんによく分からない難しい言葉で罵倒され、何も話せぬまま追い出されました)
咲(風越の時は美穂子さんに会いましたがどんなに話しかけても全て無視を貫かれました)
咲(それと、その時偶然居た池田さんが妙に優しく接してくれた気がしますが割とどうでもいいです)
咲(鶴賀ではゆみさんと東横さんのレズセックスの邪魔をしてしまい、凄い形相でボコボコにされ)
咲(偶然ドライブしていた蒲原さんと会った時はいつもの薄ら笑いは無く、終始無表情だったので虚しくなってそのまま離れました)
咲(途中で会った津山さんも『どうして彼女に"EVESION"が…?今すぐ"RE:EVERSION"しなければ大変な事に…!』などど意味不明な事を呟いていて怖くなって逃げました)
咲(こうして結局誰にも相談出来ず、私の精神は苛まれていきました)
咲「……もう誰も頼れない」
咲「………誰も助けてくれない…」
咲「………どうして…」
咲「………もう…」
咲「みんな私の事嫌いなんだ…」
咲「こんな私に生きる意味なんてあるのかな…?」
咲「友達…知り合い…家族からも見放されて………」
咲「もう生きる理由なんて………」
浮気か池田ァ!
咲「あれ?家族に見放された…?」
咲「私の…家族…?」
咲「……お父さん…?お母さん…?」
咲「おねえ…ちゃん………!」
....
...
..
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-東京-
咲「はっ…はっ…お姉ちゃんっ…!」
咲「助けて…お姉ちゃん…!」
咲(こんなに走ってるのにお姉ちゃんの家が遠く感じる…)
咲(でも…もうすぐお姉ちゃんに逢えるんだ…)
咲(お姉ちゃんなら私を救ってくれる…!絶対に…!)
咲(お姉ちゃんは絶対に私を見放したりしないっ…!)
長野からレッツ☆ランニング!
咲「はぁ…はぁ…やっとっ…着いたぁ…」
咲「…お姉ちゃん…居る…よね…?」
ピンポーン
咲「…」
ガチャ
咲「!!」
照「はいどちら様………咲?」
咲「お姉…ちゃん……」
咲「ううっ…うぇぇぇぇん!お姉ちゃん!お姉ちゃんっ!」ダキッ
照「咲………」
咲「逢いたかった…逢いたかったよぉ……」
照「咲…家に入って落ち着こう」
咲「ぐすっ…うん…」
照「…お茶持ってくるから…ここで待ってて」
咲「別に大丈夫だから、ありがとうお姉ちゃん」ニコッ
照「………」
咲(やっぱりお姉ちゃんは優しいな…)
咲(凄く、嬉しい…)
咲(お姉ちゃんだけは何時までも変わらず居てくれる………)
ああ……
咲「………ごめんね…お姉ちゃん…いきなり訪ねちゃって」
咲「突然来ちゃったのは…今、私凄く悩んでる事があってね」
咲「実は…私色んな人に嫌われちゃって」
咲「どうしようもなくて、相談する人も居なくてずっと悩んでたの」
咲「そんな時ね、頭の中にお姉ちゃんが思い浮かんで…」
咲「それからはもうずっとお姉ちゃんに逢いたくて仕方がなくて」
咲「…まだ私の事は嫌いかもしれないけど…」
咲「それでもお姉ちゃんだけは何時までも変わらずに私を見てくれるって思って………」
咲「…あれ…なんだろ…私いつの間にか涙が…」
咲「ぐすっ…ごめんね…つい…嬉しくて………」
咲「あはは…迷惑かな…私ったらいきなり訪ねて、いきなり喋りだして、いきなり泣きだして…」
咲「でも、それぐらい嬉しいんだ…お姉ちゃんが居てくれて…」
咲「…えへへ……お茶の準備が出来たら早くお姉ちゃん話した………………」
ザシュッ
えっ・・・
嘘だっっ!!!
咲「…いな……」
咲「…?」
ズブッ
ザシュッ
咲「………背中が…凄く熱…」
ズシャッ
ズシャッ
咲「熱い…凄く熱い…よ? …体中が熱……い……た…い…」
オレの咲さんになにしてくれてんだよ!
睦月「メホホブルササンGさ!」
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池田「いやそれ無理だし!だってそれめそゲフンゲフン!」
咲(痛い……? 痛い痛い痛いいたいたいいたいイタイイタイイタイ)
咲「あ…うあ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁぁぁぁぁ!!」
咲(???????????)
咲(お姉ちゃん?)
咲「あ"ぁっ…がっ!い"だ"っ…やめっ!うぐっ!お姉…ち"ゃ"ん"!!!!」
ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ ザクッ
照「死ね 死ねよ 死ぬの! 死ぬんだよ!! 死ね!!!」
咲「――――!!!!」
咲(やめてよ おねえちゃん)
照「はい」ピト
咲「あっ!あつ!あっつっ!ちょ!熱いから!」
もう見てられない・・・ 菫さんはオレが助ける
照「はぁ…はぁ…激しく刺しすぎたな…」
咲「」ビクッビクッ
照「ま、急所は外したから大丈夫か」
照「咲ぃ…ここで死んじゃだめだぞー?」
照「お前にはこれから先もっと惨めたらしく死んでもらうからなー」
照「分かった…かっ?」アバラゲリ
ボギッ
咲「がはっ!あ"あ"あ"……!」
照「よし、流石私の妹なだけはあるな 良い反応だ」
照「…でもお前の姉であることが私はどうしようもなく腹立たしいよ」
こういうSSのどこが辛いかってイジメられてる方が可哀想ってより
加害者の方の性格の歪みっぷりが悲しいよね
もっとやれ
咲(おねえちゃん じゃない)
照「ほんっとどうしてお前なんかが私の妹なんだろうなぁ?」
照「腹立たしくて、八つ当たりに今すぐ父さんの睾丸と母さんの子宮を思いっきり蹴りたい気分だよ はぁ…」
照「…いつから…お前の事がこんなに嫌いになったんだろうな…」
照「今までは…果てしなく咲の事が好きで好きで好きで好きで堪らなかった…気がするけど…」
照「でも…つい最近、まるでその感情が裏返ったみたいに…」
照「嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで嫌いで堪らなくてさ」
照「なんでなんだろうな?それからもう、殺したくて、死んで欲しくて、グチャグチャにしたくて、惨めにさせたくて…」
照「ずーっとそんなん事ばかり考えていたんだよ」
咲(ちがう ちがう)
もしもし「夏だからか」
咲「―――」ボソボソ
照「あっ 咲意識あったのか。なんだ? 命乞いか? 誰かへの謝罪?感謝? この世界への絶望? 潔い精神でまさかの遺言か?」
咲「…ん…かじゃない……」
照「ん?ん? 咲のゴミみたいな誰にも届くことのない言葉だったらお姉ちゃんなんでも嬉しいぞー」
咲「………お前っ…なんか…!お姉ちゃんじゃないっ!!!!」
照「…あ?」
咲「…私のお姉ちゃんはっ…!私の事をいつも優しく見守っててっ…!」
咲「言いたいことも素直に言えないっ!自分も表現出来ない…凄く不器用で!」
咲「それでも…誰よりも強くて優しいっ…世界でたった一人しかいない…」
咲「大事な大事な…私の家族だよ!」
咲「お前みたいな気狂いと一緒にしないで!」
照「ん? は? あ? 何?」
照「はあ…ただでさえお前のために私の貴重な時間を浪費して直々になぶり殺しにしてあげてると言うのに……」
照「あったまきた…」
ザクッ
咲「いぎぃっ!」
照「もうさっさと殺すか」
ザクッ ザシュ グチャ ブシャ
咲「うああああああああああああ!!」
照「ったく なんでこんな生きる価値の無い奴の為にこんなに必死になっちゃったのかなあ」
グチャ グチャ グチャ グチャッ
咲「だずげでぇ"!おでぇ"ぢゃ"ん"だずげでぇえええええ!!!」
照「だーかーらー…
大好きな大好きな咲ちゃんのお姉ちゃんは私ですよー」
咲「――――」プツン
照「あーあ 最後の最後に気絶しちゃったか」
照「まあいいか、そろそろ息の根を止める所だったし」
照「それじゃ、今から心臓を一突きにしてやるかな もう何しても反応しないだろうし」
照「それじゃ、またな咲 ってもう会うこともないか」
照「しっかり胸にナイフを突き立てて、と ん?」
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[EVERSION]
照「…あれ?私は一体何を……え?」
照「…へ?…えっ?…さ…き……?」
照「ひぃっ! 血…血…血…血だらけ……一体…なんで…!」
カランッ
照「…ナイフ…私が…握ってた……あっ……」
照「…咲が家に来て…それから私は…わたしは………」
「あっ…ああ…うああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
プルルル
プルルルル
ガチャ
「もしもし」
「………」
「…もしもし?」
「………どうした菫」
菫「しばらくぶり…だな」
照「…ああ…」
菫「…まだ学校に来れそうにないか…?
照「………」
菫「すまん…有らぬ事を聞いたな…」
照「…」
菫「…妹さんの容態は…大丈夫か…?」
照「………最近やっと意識が戻った…」
菫「…よかった…な…」
照「………ああ」
照「…さっきな…たくさんの咲の友達がお見舞いに来てくれたんだ…」
菫「はは、お前と違って人望のある妹さんじゃないか」
照「………」
菫「…すまない」
照「それでな…みんなが揃って咲に謝ってるんだよ」
菫「…謝る?」
照「…聞く話によると…その友人達は皆、咲に対して酷い行いをした、と謝罪してるんだ」
菫「…全員が…?」
照「そうだ…恐らくその中の一人に私も入るのだろう」
菫「………!」
照「…察したか?」
やべえ凄い寝たい
照「…咲が目覚めて…素直に喜べる状況なのに…みんな嘆いて…自分を嫌悪して…まるでお通夜のようだった」
菫「………」
照「…なあ菫…私はもう…今にもおかしくなりそうだ………」
菫「…照…気をしっかり持て」
照「気を持てって!? 私は咲をあんな目に合わせたんだぞ!?」
菫「おい…!照っ…!!」
照「ナイフで何度もなぶり殺そうとして、何度も何度も何度も!咲の心をズタズタするような事を言ってっ!」
菫「照!落ち着け!」
照「一体…どんな顔して咲と接すればいいって言うんだっ!」
菫「………」
照「もうダメだ…私はもう………」
菫「ふざけるのも大概にしろ!」
照「………」
菫「お前…学校で言ってたよな…ドン引きしたくなる程の気持ち悪い顔で『咲は自慢の私の妹』だって」
菫「そんな自慢の妹を見捨てる程お前はおかしくなったのか?」
菫「…違うだろ…? お前はどんなにメチャクチャになっても、どんな逆境に嵌っても…未来永劫シスコンだろ?」
菫「………また学校に来て、気持ち悪い顔で自慢してみろよ…お前の大事な妹さんの事をさ…」
照「」
照「」
菫「………照?」
照「」
菫「…照…? 泣いてる…のか…?」
照「………ああ… ごめんな…」
菫「…なんか…こちらこそ…ごめん…」
照「………菫!」
菫「…なんだ」
照「頑張るよ」
菫「!! …やっぱお前はそうでなくちゃな…頑張れよ…」
ピッ
咲「………看護婦さん…」
看護婦「どうしました?宮永さん」
咲「私、最近とても素敵な夢を見るんです」
看護婦「それは良かったですね、一体どんな夢なんですか?」
咲「えーと…お姉ちゃんや友達が皆お見舞いに来てくれるんです」
看護婦「えー、でも実際にお見舞いに来てくれてるじゃないですか」
咲「そして、皆私に謝ってくれるんです!」
咲「こんな!どうしようもない!ゴミみたいな!生きる価値のない人間で!人類最大の汚点なんかに為に!!謝罪してくれるんですよ!!」
看護婦「宮永さん…」
咲「これほど…嬉しいことはありませんよ…神様はこんな無価値な人間にも幸福を与えてくれるんですね!」
看護婦「………」
咲「あはっ…あはは…私今幸せです…!こんな誕生神秘の失敗例にもこの世界は幸せを分け与えてくれる!」
咲「素敵!なんて素敵な世界!!」
看護婦「失礼…しました………」
咲「ああ…この世界は希望と幸せで満ち溢れてるんだね」ウットリ
>>248
なんだこのインテグラさんは
ガラガラ
照「…咲…起きてるか…?」
咲「あっ!お姉ちゃん!来てくれたんだ!」パァァ
照「あっ…うん…」
照(何かが…おかしい)
照「咲…体調は…どうなんだ…?元気か?」
咲「うーん…体の所々痛いけど元気だよ!」
照「そうか…よかった…」
照「なあ咲…何か…して欲しい事とか欲しい物とかあるか…?
咲「うーん 得には無いよ 私今とても幸せな気持ちだから!」
照「へ、へえ…」
照(目が…死んでる…)
咲「あっ…!あるよ!して欲しいこと!」
照「な、なんだ?」
咲「んーと あの時の…続きをして欲しいんだ…」モジモジ
照「へ…?あの…時…って…?」
咲「えーと…ほら!あの時だよ!私の胸にナイフ突き立てた時!!」
照「………え」
咲「えへへーあの時は本当に嬉しかったんだー」
咲「私みたいなタンパク質の出来損ないが大大大好きなお姉ちゃんに殺して貰えるところだったから…」
咲「凄く…嬉しかったよ……」
照「………………」ガクガク
咲「お姉ちゃん…?」
照「…!」ビクッ
咲「やっぱりこんなゴミみたいな人間がお姉ちゃん扱いなんて…いけなかったかな…」
照「はっ…はっ…はっ……ふー…ふー…ふー…っ………すーっ………咲!!」
リーチ(物理)
咲「ひぃ!ごめんなさいこんな産業廃棄物が…こんな…」
ギュッ
照「お前はっ…私の大事な大事な自慢の妹だっ…!」
照「私の行った事に関しては…許せないかもしれない…」
照「いやっ…許す必要なんて無い!」
照「それでも…忘れないでくれっ…私の妹は咲だけで…!咲の姉は私だけだ…!」
照「それだけは…心に刻み込んでいてくれ……!!」
咲「………おねえ…ちゃん…?」
照「うっ…うう……」ボロボロ
たすけてのどっち
ギュッ
照「えっ…?」
咲「…伝わったよ…お姉ちゃんの気持ち」
照「さ…き…」
咲「私にはこんなに素敵なお姉ちゃんが居て…」
咲「お姉ちゃんだけじゃなく、たくさんの友達も皆私の事を凄く大切に思ってて…」
咲「やっぱり、この世界は幸せで溢れてるんだね…」
咲「嬉しいよ…私…」
照「咲…」
咲「けどね、もっと嬉しいことがあるんだ」ガサゴソ
照「?」
カランッ
照「…見覚えのあるような………ナイフ?」
咲「こんな幸せな気持ちに包まれながら…世界で一番大好きなお姉ちゃんに殺して貰えるなんて…」
「うわああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
咲「あれ?もしかして私の為に殺す事を躊躇してくれるの?」
照「あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!許して許して許して許してっ!!」
咲「幸せ者だなぁ…私…」
照「あ…ああ…あ…………………」
咲「こんなに優しいお姉ちゃんとたくさんの友達が居て…幸せ……」
照「…あ…あ…ゆ……る…して……」
咲「やっと気付くなんて…私ってホントドジだなぁ…本当は……」
咲「みんな…みんな…私の事が大好きだったんだね……」
槓
好意は保守的で悪意は解放的
悪意が保守的で好意が解放的ならみんな幸せになれると思うんです
この違いってなんなんでしょうね
全くをもって産業廃棄物を書き連ねてしまいました
こんな深夜まで付きあわせてすみません、どうぞ皆さん、ご身体に気をつけておやすみなさい
咲ちゃん……
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